JPH11135516A - ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法Info
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- JPH11135516A JPH11135516A JP29672097A JP29672097A JPH11135516A JP H11135516 A JPH11135516 A JP H11135516A JP 29672097 A JP29672097 A JP 29672097A JP 29672097 A JP29672097 A JP 29672097A JP H11135516 A JPH11135516 A JP H11135516A
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Abstract
製造方法に関し、InP/InGaAs系HBTのベー
ス/コレクタ間容量CBC或いはエミッタ/ベース間容量
CEBを低減する。 【解決手段】 エミッタアップ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタのコレクタ層1の少なくとも一部をInP
層2で構成すると共に、InP層2の一部にベース層4
の形状より後退する後退部10を設ける。
Description
ラトランジスタ及びその製造方法に関するものであり、
特に、InP/InGaAs系ヘテロ接合バイポーラト
ランジスタ(HBT)におけるベース/コレクタ間寄生
容量低減の手段或いはエミッタ/ベース間寄生容量低減
の手段に特徴のあるヘテロ接合バイポーラトランジスタ
及びその製造方法に関するものである。
移動度の大きなIII-V族化合物半導体を用いたヘテロ接
合バイポーラトランジスタ等の化合物半導体装置は、高
周波素子或いは高速スイッチング素子として広く用いら
れている。
体を用いたHBTにおいては、Siバイポーラトランジ
スタとは異なり、イオン注入技術が発達していないた
め、イオン注入法によって高不純物濃度の外部ベース引
出領域を形成することが困難であり、そのため、メサ型
構造を余儀なくされている。
ミッタアップ型のInP/InGaAs系HBTを説明
する。 図6参照 まず、半絶縁性InP基板31上に、有機金属気相成長
法(MOVPE法)を用いて、n+ 型In0.53Ga0.47
Asサブコレクタ層32、i型In0.53Ga0. 47As真
性コレクタ層33、p+ 型In0.53Ga0.47Asベース
層34、n型InPエミッタ層35、n+ 型InP第2
エミッタ層36、及び、n+ 型In0.53Ga0.47Asキ
ャップ層37を順次エピタキシャル成長させる。
をマスクとしてn+ 型In0.53Ga 0.47Asキャップ層
37乃至n型InPエミッタ層35をエッチングしてエ
ミッタメサを形成してp+ 型In0.53Ga0.47Asベー
ス層34を露出させ、次いで、ベース電極39をエミッ
タ電極38及びエミッタメサにおける段切れを利用して
エミッタ電極38に対して自己整合的に形成する。
Ga0.47Asベース層34、i型In0.53Ga0.47As
真性コレクタ層33、及び、n+ 型In0.53Ga0.47A
sサブコレクタ層32の一部をエッチングしてベースメ
サを形成し、次いで、フォトレジストパターンを利用し
たリフトオフ法によってコレクタ電極40を形成するこ
とによってHBTの基本構造が完成する。
の低減は素子の高性能化にとって本質的な問題となる
が、真性な速度性能が高いInP/InGaAs系HB
Tにおいては、ベース/コレクタ間容量やエミッタ/ベ
ース間容量等の寄生容量や抵抗の影響をより受けやすく
なる。
る最大発振周波数fmax は、fT を遮断周波数、RB を
ベース抵抗、CBCをベース/コレクタ間容量とすると、 fmax ={fT /(8πRB ・CBC)}1/2 で表され、ベース抵抗RB が小さいほど、且つ、寄生容
量となるベース/コレクタ間容量CBCが小さいほど、最
大発振周波数fmax を大きくすることができる。
くするためにはベース/コレクタ間容量CBCを小さくす
る必要があり、GaAs系HBTにおいては、そのため
にベース引出電極の直下に酸素等をイオン注入して不活
性化することが行われている。
GaAs系HBTの場合、GaAs系半導体装置に比べ
てイオン注入技術が未発達であり、ベース引出電極直下
のコレクタ層(コレクタアップ型の場合には、エミッタ
層)を十分不活性化することができず、したがって、ベ
ース/コレクタ間容量CBC或いはエミッタ/ベース間容
量CEBを十分低減することができなかった。
As系HBTのベース/コレクタ間容量CBC或いはエミ
ッタ/ベース間容量CEBを低減することを目的とする。
成の説明図であり、この図1を参照して本発明における
課題を解決するための手段を説明する。なお、図1
(a)は、ベース電極の形状を示す平面図であり、ま
た、図1(b)は図1(a)のA−A′を結ぶ一点鎖線
に沿った概略的断面図である。 図1(a)及び(b)参照 (1)本発明は、ヘテロ接合バイポーラトランジスタに
おいて、エミッタアップ型ヘテロ接合バイポーラトラン
ジスタのコレクタ層1の少なくとも一部をInP層2で
構成すると共に、InP層2の一部にベース層4の形状
より後退する後退部10を設けたことを特徴とする。
の一部にベース層4の形状より後退する後退部10を設
けることによって、イオン注入法を用いることなく、ベ
ース引出領域に伴うベース/コレクタ間容量CBCを十分
低減することができる。なお、この場合のInP層2
は、コレクタ層1の一部を構成するものでも、或いは、
コレクタ層1の全体を構成するものであっても良い。
て、InP層2とベース層4との間に少なくともInG
aAs層3を介在させたことを特徴とする。
に、InP層2よりも禁制帯幅の小さなInGaAs層
3を介在させることによって、エミッタ層5から注入さ
れたキャリアに対するベース/コレクタ接合のバリアの
実効的高さを低くすることができ、それによって、キャ
リアの到達効率を高めることができる。
て、InP層2とInGaAs層3との間に、両者の中
間の禁制帯幅を有するInGaAsP層を介在させたこ
とを特徴とする。
との間に、両者の中間の禁制帯幅を有するInGaAs
P層を介在させることによって、エミッタ層5から注入
されたキャリアに対するベース/コレクタ接合のバリア
の実効的高さをより低くすることができ、キャリアの到
達効率をより高めることができる。
ーラトランジスタにおいて、コレクタアップ型ヘテロ接
合バイポーラトランジスタのエミッタ層5の少なくとも
一部をInP層6で構成すると共に、InP層6の一部
にベース層4の形状より後退する後退部を設けたことを
特徴とする。
の一部にベース層4の形状より後退する後退部を設ける
ことによって、イオン注入法を用いることなく、ベース
引出領域に伴うエミッタ/ベース間容量CEBを十分低減
することができる。なお、この場合のInP層6は、エ
ミッタ層5の一部を構成するものでも、或いは、エミッ
タ層5の全体を構成するものであっても良い。
(4)のいずれかにおいて、後退部10が設けられた領
域のベースメサ9の側面が、{010}面によって構成
されることを特徴とする。
{010}面によって構成することによって、{01
0}面によって構成される領域のみを選択に除去して後
退部10を構成することができる。
10)面だけではなく、(001)面、(0−10)
面、或いは、(00−1)面等の(010)面と結晶学
的に等価な全ての面を意味するものであり、通常は、成
長基板の主面を{100}面と表示しているので、ベー
スメサ9の側面を{010}面とするものである。ま
た、本明細書においては、明細書作成の便宜上、“1バ
ー”で表記されるべき指数を“−1”で表記する。
ーラトランジスタの製造方法において、エミッタアップ
型ヘテロ接合バイポーラトランジスタのコレクタ層1の
少なくとも一部をInP層2で構成すると共に、InP
層2の一部のみがベース層4の形状より後退するように
エッチングして後退部10を形成することを特徴とす
る。
をInP層2で構成し、InP層2の特定の結晶面を優
先的にエッチングするエッチング液を用いてエッチング
することによって、InP層2の一部のみをベース層4
の形状より後退するようにエッチングして後退部10を
再現性良く形成することができる。
て、InP層2とベース層4との間に少なくともInG
aAs層3を介在させたことを特徴とする。
て、InP層2とInGaAs層3との間に、両者の中
間の禁制帯幅を有するInGaAsP層を介在させたこ
とを特徴とする。
ーラトランジスタにおいて、コレクタアップ型ヘテロ接
合バイポーラトランジスタのエミッタ層5の少なくとも
一部をInP層6で構成すると共に、InP層6の一部
のみがベース層4の形状より後退するようにエッチング
して後退部を形成することを特徴とする。
をInP層6で構成し、InP層6の特定の結晶面を優
先的にエッチングするエッチング液を用いてエッチング
することによって、InP層6の一部のみをベース層4
の形状より後退するようにエッチングして後退部を制御
性良く形成することができる。
(9)のいずれかにおいて、ベース電極8の形状を、ベ
ースメサ9の側面の一部が{010}面によって構成さ
れるように成形し、後退部10を{010}面を形成し
た領域に形成することを特徴とする。
メサ9の側面の一部が{010}面によって構成される
ように成形することによって、InP層2の{010}
面を優先的にエッチングするエッチング液、例えば、H
Cl+H3 PO4 からなるエッチング液を用いることに
よって、後退部10を{010}面を形成した領域に制
御性良く形成することができる。
て、本発明の第1の実施の形態の製造工程を説明する。
なお、図3(c)及び図4(e)は、夫々ベース電極の
形状を示す平面図であり、また、図3(d)及び図4
(f)は、夫々図3(c)及び図4(e)のA−A′を
結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図である。
トを設けた(100)面を主面とする半絶縁性InP基
板11上に、MOVPE法を用いて、厚さ及び不純物濃
度が、例えば、350nm及び1×1019cm-3のn+
型InGaAsサブコレクタ層12、厚さが、例えば、
200nmでアンドープのi型InPコレクタ層13、
厚さが、例えば、100nmでアンドープのi型InG
aAsコレクタ層14、厚さ及び不純物濃度が、例え
ば、50nm及び3×1019cm-3のp+ 型InGaA
sベース層15、厚さ及び不純物濃度が、例えば、50
nm及び3×1017cm-3のn型InPエミッタ層1
6、厚さ及び不純物濃度が、例えば、25nm及び5×
1018cm-3のn+ 型InP第2エミッタ層17、及
び、厚さ及び不純物濃度が、例えば、50nm及び1×
1019cm-3のn+ 型InGaAsキャップ層18を順
次成長させる。
はInPに格子整合するIn0.53Ga0.47Asであり、
また、i型InGaAs(In0.53Ga0.47As)コレ
クタ層14を介在させることによって、ベース/コレク
タ接合に形成される電子に対するバリアの実効的な高さ
を低減することができる。
例えば、400nmのWSi層を堆積させたのち、WS
i層をエッチングしてエミッタ電極19を形成し、次い
で、H3 PO4 :H2 O2 :H2 Oからなるエチャント
を用いて、エミッタ電極19をマスクとしてn+ 型In
GaAsキャップ層18をエッチングし、次いで、HC
l:H3 PO4 からなるエッチャントを用いて、n+ 型
InP第2エミッタ層17及びn型InPエミッタ層1
6をエッチングしてエミッタメサ20を形成する。
01〉方向となり、且つ、他の辺が〈01−1〉方向、
〈0−1−1〉方向、及び、〈0−11〉方向となる5
角形の開口部を有するレジストマスク(図示せず)を設
けたのち、ベース電極21となるPt/Ti/Pt/A
u多層導電体膜を蒸着し、レジストマスク及びエミッタ
電極19を利用したリフトオフ法によって、エミッタ電
極19に対して自己整合的にベース電極21を形成す
る。
界面を被覆保護したのち、H3 PO4 :H2 O2 :H2
Oからなるエチャントを用いて、ベース電極21をマス
クとして、p+ 型InGaAsベース層15及びi型I
nGaAsコレクタ層14をエッチングしてベースメサ
23の一部を形成する。
て、ベース電極21をマスクとして、i型InPコレク
タ層13をエッチングしてベースメサ23を形成する。
チャントは、InPの{010}面、即ち、露出してい
る主面としての(100)面、ベースメサ23の側面を
構成する(010)面及び(001)面を優先的にエッ
チングするので、ベース引出領域の直下に後退部24が
形成される。
ク22を除去したのち、新たなレジストパターンを利用
したリフトオフ法によってTi/Pt/Auからなるコ
レクタ電極をn+ 型InGaAsサブコレクタ層12上
に形成することによってHBTの基本構造が完成する。
いては、コレクタ層の一部をi型InPコレクタ層13
で構成し、且つ、ベース電極21の形状を〔010〕方
向、即ち、〈010〉方向と結晶学的に等価な方向を含
む5角形状に成形しているので、エッチングの面方位依
存性を利用することによってベース電極21の直下の一
部、即ち、ベース引出電極の直下に後退部24を制御性
良く形成することができる。
注入法を用いることなく、ベース/コレクタ間容量CBC
を十分低減することができるので、InP/InGaA
s系HBTの最大発振周波数fmax を大きくすることが
できる。
層16とn+ 型InGaAsキャップ層18との間に、
高不純物濃度のn+ 型InP第2エミッタ層17を設け
ているので、伝導帯側において、n+ 型InP第2エミ
ッタ層17/n+ 型InGaAsキャップ層18との間
に形成されるエネルギー不連続ΔEC によるバリアの厚
さを薄くすることができ、トンネル電流が流れやすくな
るので、エミッタ直列抵抗を小さくすることができる。
施の形態を説明するが、i型InPコレクタ層13とi
型InGaAsコレクタ層14との間に2層のi型In
GaAsP層を設ける以外は上記の第1の実施の形態と
同様である。なお、図5(a)は、ベース電極の形状を
示す平面図であり、また、図5(b)は、図5(a)の
A−A′を結ぶ一点鎖線に沿った概略的断面図である。
トを設けた(100)面を主面とする半絶縁性InP基
板11上に、MOVPE法を用いて、厚さ及び不純物濃
度が、例えば、350nm及び1×1019cm-3のn+
型InGaAsサブコレクタ層12、厚さが、例えば、
200nmでアンドープのi型InPコレクタ層13、
厚さが、例えば、20nmでアンドープの1.0eV組
成のi型InGaAsP層25、厚さが、例えば、20
nmでアンドープの0.82eV組成のi型InGaA
sP層26、厚さが、例えば、60nmでアンドープの
i型InGaAsコレクタ層14、厚さ及び不純物濃度
が、例えば、50nm及び3×1019cm-3のp+ 型I
nGaAsベース層15、厚さ及び不純物濃度が、例え
ば、50nm及び3×1017cm-3のn型InPエミッ
タ層16、厚さ及び不純物濃度が、例えば、25nm及
び5×1018cm-3のn+ 型InP第2エミッタ層1
7、及び、厚さ及び不純物濃度が、例えば、50nm及
び1×1019cm-3のn+ 型InGaAsキャップ層1
8を順次成長させる。
もInPに格子整合するIn0.53Ga0.47Asであり、
また、i型InGaAs(In0.53Ga0.47As)コレ
クタ層14、0.82eV組成のi型InGaAsP層
26、及び、1.0eV組成のi型InGaAsP層2
5を介在させることによって、ベース/コレクタ接合に
形成される電子に対するバリアの実効的な高さを段階的
に効果的に低減することができる。
例えば、400nmのWSi層を堆積させたのち、WS
i層をエッチングしてエミッタ電極19を形成し、次い
で、H3 PO4 :H2 O2 :H2 Oからなるエチャント
を用いて、エミッタ電極19をマスクとしてn+ 型In
GaAsキャップ層18をエッチングし、次いで、HC
l:H3 PO4 からなるエッチャントを用いて、n+ 型
InP第2エミッタ層17及びn型InPエミッタ層1
6をエッチングしてエミッタメサ20を形成する。
引出領域の辺が〈010〉方向及び〈001〉方向とな
り、且つ、他の辺が〈01−1〉方向、〈0−1−1〉
方向、及び、〈0−11〉方向となる5角形の開口部を
有するレジストマスク(図示せず)を設けたのち、ベー
ス電極21となるPt/Ti/Pt/Au多層導電体膜
を蒸着し、レジストマスク及びエミッタ電極19を利用
したリフトオフ法によって、エミッタ電極19に対して
自己整合的にベース電極21を形成する。
ッタ/ベース界面を被覆保護したのち、H3 PO4 :H
2 O2 :H2 Oからなるエチャントを用いて、ベース電
極21をマスクとして、p+ 型InGaAsベース層1
5及びi型InGaAsコレクタ層14をエッチングし
てベースメサ23の一部を形成する。
トを用いて、ベース電極21をマスクとして、i型In
GaAsP層26,25をエッチングしたのち、HC
l:H 3 PO4 からなるエチャントを用いてi型InP
コレクタ層13をエッチングしてベースメサ23を形成
する。
エチャントは、InPの{010}面、即ち、露出して
いる主面としての(100)面、ベースメサ23の側面
を構成する(010)面及び(001)面を優先的にエ
ッチングするので、ベース引出領域の直下に後退部24
が形成される。
ク22を除去したのち、新たなレジストパターンを利用
したリフトオフ法によってTi/Pt/Auからなるコ
レクタ電極をn+ 型InGaAsサブコレクタ層12上
に形成することによってHBTの基本構造が完成する。
いては、第1の実施の形態と同様に、コレクタ層の一部
をi型InPコレクタ層13で構成し、且つ、ベース電
極21の形状を〔010〕方向を含む5角形状に成形し
ているので、エッチングの面方位依存性を利用すること
によってベース電極21の直下の一部、即ち、ベース引
出電極の直下に後退部24を制御性良く形成することが
できる。
i型InGaAsコレクタ層14とi型InPコレクタ
層13との間に、0.82eV組成のi型InGaAs
P層26及び1.0eV組成のi型InGaAsP層2
5を介在させているので、第1の実施の形態よりもベー
ス/コレクタ接合に形成される電子に対するバリアの実
効的な高さを効果的に低減することができる。
たが、本発明は、上記の各実施の形態の構成に限られる
ものではなく、上記の各実施の形態におけるエミッタア
ップ型のヘテロ接合バイポーラトランジスタ以外に、コ
レクタアップ型のヘテロ接合バイポーラトランジスタに
も適用されるものである。
向にオリエンテーションフラットを設けた(100)面
を主面とする半絶縁性InP基板上に、MOVPE法を
用いて、n+ 型InGaAsサブエミッタ層、n+ 型I
nP第2エミッタ層、n型InPエミッタ層、p+ 型I
nGaAsベース層、i型InGaAsコレクタ層、及
び、n+ 型InGaAsサブコレクタ層を順次成長させ
る。
Au多層導電体膜を堆積させたのち、エッチングするこ
とによってコレクタ電極を形成し、次いで、HCl:H
3 PO4 からなるエッチャントを用いて、コレクタ電極
をマスクとしてn+ 型InGaAsサブコレクタ層及び
i型InGaAsコレクタ層をエッチングしてコレクタ
メサを形成する。
方向及び〈001〉方向となり、且つ、他の辺が〈01
−1〉方向、〈0−1−1〉方向、及び、〈0−11〉
方向となるとなる5角形の開口部を有するレジストマス
クを設けたのち、ベース電極となるPt/Ti/Pt/
Au多層導電体膜を蒸着し、レジストマスク及びコレク
タ電極を利用したリフトオフ法によって、コレクタ電極
に対して自己整合的にベース電極を形成する。
レクタ/ベース界面を被覆保護したのち、H3 PO4 :
H2 O2 :H2 Oからなるエチャントを用いて、ベース
電極をマスクとして、p+ 型InGaAsベース層をエ
ッチングしてベースメサを形成する。
ャントを用いて、ベース電極をマスクとして、n型In
Pエミッタ層及びn+ 型第2エミッタ層をエッチングし
てベース引出領域の直下に後退部を形成したのち、新た
なレジストパターンを利用したリフトオフ法によってW
Siからなるエミッタ電極をn+ 型InGaAsサブエ
ミッタ層上に形成することによってコレクタアップ型H
BTの基本構造が完成する。
て、エミッタ/ベース間容量CEBを低減することがで
き、それによってエミッタ/ベース間容量CEBに起因す
る遅延を低減して素子の動作速度を大きくすることがで
きる。
は、第1の実施の形態と同様にコレクタ層をi型InG
aAs層/i型InP層で構成し、コレクタ電極の形状
を〔010〕方向、即ち、〈010〉方向と結晶学的に
等価な方向を含む形状に形成して、i型InPコレクタ
層に後退部を形成しても良く、この場合には、i型In
Pコレクタ層を動作に必要な最小限の大きさとすること
によって、ベース/コレクタ間容量CBCも低減すること
ができると共に、n+ 型InGaAsサブコレクタ層を
大きくして直列抵抗を十分低減することができる。
ッタ層としてInPを用いているが、InPの代わりに
InAlAsを用いても良いものであり、また、npn
型HBTに限られるものではなく、pnp型HBTにも
適用されるものである。
は、説明を簡単にするために単体のHBTとして説明し
ているが、実際には、集積化して使用する場合が多く、
その場合には、素子間分離のために、メサ分離等の分離
手段を設けることが必要になる。
系HBTにおいて、ベース電極の形状を利用した異方性
エッチングによりベース電極直下の一部に後退部を設け
ているので、イオン注入法を用いることなくベース/コ
レクタ間容量CBC或いはエミッタ/ベース間容量CEBを
低減することができ、InP/InGaAs系HBTの
特性向上、信頼性向上に寄与するところが大きい。
程の説明図である。
での製造工程の説明図である。
程の説明図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 エミッタアップ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタのコレクタ層の少なくとも一部をInP層
で構成すると共に、前記InP層の一部にベース層の形
状より後退する後退部を設けたことを特徴とするヘテロ
接合バイポーラトランジスタ。 - 【請求項2】 上記InP層とベース層との間に、少な
くともInGaAs層を介在させたことを特徴とする請
求項1記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタ。 - 【請求項3】 上記InP層と上記InGaAs層との
間に、両者の中間の禁制帯幅を有するInGaAsP層
を介在させたことを特徴とする請求項2記載のヘテロ接
合バイポーラトランジスタ。 - 【請求項4】 コレクタアップ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタのエミッタ層の少なくとも一部をInP層
で構成すると共に、前記InP層の一部にベース層の形
状より後退する後退部を設けたことを特徴とするヘテロ
接合バイポーラトランジスタ。 - 【請求項5】 上記後退部が設けられた領域のベースメ
サの側面が、{010}面によって構成されることを特
徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のヘテロ
接合バイポーラトランジスタ。 - 【請求項6】 エミッタアップ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタのコレクタ層の少なくとも一部をInP層
で構成すると共に、前記InP層の一部のみがベース層
の形状より後退するようにエッチングして後退部を形成
することを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジス
タの製造方法。 - 【請求項7】 上記InP層とベース層との間に、少な
くともInGaAs層を介在させたことを特徴とする請
求項6記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造
方法。 - 【請求項8】 上記InP層と上記InGaAs層との
間に、両者の中間の禁制帯幅を有するInGaAsP層
を介在させたことを特徴とする請求項7記載のヘテロ接
合バイポーラトランジスタの製造方法。 - 【請求項9】 コレクタアップ型ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタのエミッタ層の少なくとも一部をInP層
で構成すると共に、前記InP層の一部のみがベース層
の形状より後退するようにエッチングして後退部を形成
することを特徴とするヘテロ接合バイポーラトランジス
タの製造方法。 - 【請求項10】 上記ベース電極の形状を、ベースメサ
の側面の一部が{010}面によって構成されるように
成形し、上記後退部を前記{010}面を形成した領域
に形成することを特徴とする請求項6乃至9のいずれか
1項に記載のヘテロ接合バイポーラトランジスタの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29672097A JP4164775B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29672097A JP4164775B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11135516A true JPH11135516A (ja) | 1999-05-21 |
JP4164775B2 JP4164775B2 (ja) | 2008-10-15 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29672097A Expired - Fee Related JP4164775B2 (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4164775B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040041934A (ko) * | 2002-11-12 | 2004-05-20 | 한국과학기술원 | 기생 베이스-콜렉터 커패시턴스 감소를 위한 베이스 패드레이아웃과 그를 이용한 hbt의 제조방법 |
JP2014116381A (ja) * | 2012-12-07 | 2014-06-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | ヘテロ接合バイポーラトランジスタ |
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1997
- 1997-10-29 JP JP29672097A patent/JP4164775B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20040041934A (ko) * | 2002-11-12 | 2004-05-20 | 한국과학기술원 | 기생 베이스-콜렉터 커패시턴스 감소를 위한 베이스 패드레이아웃과 그를 이용한 hbt의 제조방법 |
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