JPH11135452A - 半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装置

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JPH11135452A
JPH11135452A JP29454297A JP29454297A JPH11135452A JP H11135452 A JPH11135452 A JP H11135452A JP 29454297 A JP29454297 A JP 29454297A JP 29454297 A JP29454297 A JP 29454297A JP H11135452 A JPH11135452 A JP H11135452A
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JP
Japan
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thin film
laser beam
intensity
measurement
semiconductor device
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JP29454297A
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English (en)
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Koji Hashizume
幸司 橋詰
Katsuhiro Nakajima
勝弘 中島
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Fujitsu VLSI Ltd
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】均一な結晶化度の薄膜を得ることのできる半導
体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】制御装置33は、第1処理室14にてガラ
ス基板3表面に形成された薄膜に対して第1アニール処
理を施す。次に、制御装置33は、ガラス基板3を測定
室13に真空状態を保ったまま搬送し、その測定室13
にてガラス基板3上の薄膜の反射率を表面層特性として
測定する。そして、制御装置33は、測定結果に基づい
て、第2処理室15にてガラス基板3の薄膜に対して、
強度可変器41を制御して測定結果の反射率に応じてレ
ーザビームLの強度を変更して照射する第2アニール処
理を施す。従って、第1アニール処理におけるレーザビ
ームLの強度等のばらつきによる結晶化度の相違が反射
率の変化として測定される。そして、その測定結果に基
づいて第2アニール処理にてレーザビームLの強度を変
更して薄膜に照射することにより、薄膜の結晶化度が均
一となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は試料の表面に形成さ
れた膜に対してレーザ光を照射してアニール処理を行う
ためのレーザ処理容器及びレーザ処理装置に関する。
【0002】近年、液晶パネルは、マルチメディア時代
の情報端末装置の重要な構成部品となるもので、半導体
産業と同様な成長が期待されている。中でも、大型のガ
ラス基板上に駆動回路を搭載した液晶パネルは、高品位
なテレビなどの実現を目指した研究開発が急務となって
いる。このような液晶パネルは、多結晶シリコンTFT
によって構成され、通常のガラス基板(高耐熱ガラス基
板)上にこれらを形成するには製膜プロセスの低温化が
不可欠である。そして、低温プロセスによる多結晶シリ
コンTFTの大面積基板への形成技術が課題であり、低
コスト・高スループットを実現するプロセス技術と、そ
れを実現する安定した処理設備技術が求められている。
【0003】
【従来の技術】従来、液晶パネルに搭載される高性能な
多結晶シリコンは、900℃以上の高温の工程(高温プ
ロセスと呼ばれる)により形成されていた。高温プロセ
スは、半導体技術の分野で従来から用いられている工程
である。この高温プロセスを応用し、高価な石英ガラス
基板上に多結晶シリコンを堆積させて形成したTFT−
LCDは、既に実用化されており、ビデオカメラのビュ
ーファインダ等の小型の表示パネルとして使用されてい
るものがある。
【0004】近年では、パーソナルコンピュータ等に代
表されるように、大型の液晶パネルが注目されている。
しかしながら、石英ガラス基板は、大型化に伴って著し
く高価になるため、液晶パネルの価格を上昇させてしま
う。
【0005】そのため、高価な石英ガラス基板に代え
て、、大型で安価なガラス(高耐圧ガラス)基板上に多
結晶シリコンTFTを形成する低温プロセスが注目され
ている。低温プロセスは、先ず、プラズマCVD等の方
法によりガラス基板上にシリコン薄膜を形成する。その
シリコン薄膜は、低温で形成されるために非晶質とな
る。その非晶質シリコン薄膜をレーザアニール処理等の
溶融再結晶化法により加熱溶融させて多結晶シリコン薄
膜を形成し、その多結晶シリコン薄膜を用いて多結晶シ
リコンTFTを生成する。
【0006】図17は、レーザアニール装置を示す概略
構成図である。レーザアニール装置には、ガラス基板9
0を載置固定する移動ステージ91が図示しないアニー
ルチャンバ内に設けられ、その移動ステージ91内に設
けられた図示しないヒータにてガラス基板90を所望の
温度に加熱する。そして、移動ステージ91を図17に
示す矢印方向に移動させながらガラス基板90表面に形
成されたシリコン薄膜全面に対して図示しないレーザ発
振器にて生成したレーザビームLを照射する。
【0007】レーザビームLは、複数の光学素子にて所
望のビーム形状(図73においては、矩形状)に成形さ
れ、最終段のミラー92にてビーム方向を変更する。変
更されたレーザビームは、対物レンズ93によってガラ
ス基板90表面上にて所望のスポットサイズに絞られ
る。そして、レーザビームLが照射された部分のシリコ
ン薄膜は、溶融した後に再結晶化して多結晶シリコン薄
膜となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般的に非
結晶シリコン薄膜をレーザビーム照射により多結晶化す
るような、一瞬にしてシリコン薄膜を溶融させるプロセ
スには、エキシマレーザが用いられる。エキシマレーザ
は、レーザビームを生成させるガス(ハロゲンガスなど
で構成される混合ガス)の劣化や生成容器内における不
純物の付着等によってレーザ強度が変化する場合があ
る。このレーザ強度の変化が1枚のガラス基板90を処
理している間に起こると、結晶化度が均一な多結晶シリ
コン薄膜が得られなくなる。
【0009】また、レーザビームは、光学素子によって
所望の断面形状に成形される。これらの光学素子にも各
々寿命があり、レーザビーム性能の不安定要素の一因と
なっている。
【0010】また、被照射面で必要となるレーザビーム
の強度プロファイル(形状)は、結晶化度が均一な多結
晶シリコン薄膜を得るためにはシャープな台形若しくは
長方形であることが要求される。しかしながら、実際の
レーザビームのプロファイルは、図18に示すように、
均一ではないため、生成される多結晶シリコン膜の結晶
化度がばらつく。
【0011】更に、図19に示すように、レーザ光が通
過する対物レンズ93等の光学素子の表面に浮遊塵埃等
の異物(コンタミネーション:contamination)95が付
着する場合がある。この付着した異物はレーザ光を遮る
ため、走査方向に沿ってアニールされていない欠陥線部
分96が生じてしまい、均一な結晶化度の多結晶シリコ
ン薄膜が得られなくなるという問題があった。
【0012】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は均一な結晶化度の薄膜を
得ることのできる半導体装置の製造方法及び半導体装置
の製造装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1に記載の発明は、半導体装置を構成
する基板表面に形成された薄膜を多結晶化する処理を施
すための半導体装置の製造方法であって、前記薄膜を加
熱して再結晶化する改質処理する第1処理工程と、前記
改質処理された薄膜の結晶化度に対応する表面層特性を
測定する測定工程と、前記測定結果に基づいて、前記前
記薄膜全面における表面層特性が一定となるように該薄
膜に対して照射するレーザビームの強度を変更しながら
前記薄膜に照射して前記薄膜を更に改質処理する第2処
理工程とを含む。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体装置の製造方法において、前記第1処理工程
は、薄膜に対してレーザビームを所定の方向に走査し照
射して該薄膜を改質し、前記測定工程は、前記レーザビ
ームの走査方向とその走査方向と直交する方向のうちの
何れか一方に沿って測定し、前記第2処理工程は、前記
測定工程における測定方向に沿って、前記測定結果に基
づいて強度を変更したレーザビームを走査し照射するよ
うにした。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体装置の製造方法において、前記第1処理工程
は、薄膜に対してレーザビームを所定の方向に走査し照
射して該薄膜を改質し、前記測定工程は、前記レーザビ
ームの走査方向と、その走査方向と直交する方向に沿っ
てそれぞれ測定し、前記第2処理工程において、前記測
定工程における測定方向の一方を選択し、その選択した
方向にレーザビームの走査し照射するようにした。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項2又は3
に記載の半導体装置の製造方法において、前記測定工程
において測定した表面層特性に基づいて、以降に処理す
る基板上の薄膜に対して一定の強度のレーザビームが照
射されるように、前記第1処理工程におけるレーザビー
ムの強度に補正を加えるようにした。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項2乃至4
のうちの何れか1項に記載の半導体装置の製造方法にお
いて、前記第1処理工程の前に、前記薄膜の表面層特性
を検出する処理前測定工程を備え、前記処理前測定工程
における第1測定結果と前記第1処理工程後の測定工程
における第2測定結果に基づいて、薄膜全面における表
面層特性が一定となるように前記第2処理工程にて照射
するレーザビームの強度を変更するようにした。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体装置の製造方法において、前記第1処理工程
は、前記薄膜を加熱して該薄膜表面の凹凸量を増加させ
るようにするものであり、前記測定工程は、前記薄膜表
面を予め設定された方向に沿って測定し、前記第2処理
工程は、前記測定工程における測定方向に沿って、前記
測定結果に基づいて強度を変更したレーザビームを走査
し照射するようにした。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の半導体装置の製造方法において、前記第1処理工程
は、前記薄膜を加熱して該薄膜表面の凹凸量を増加させ
るようにするものであり、前記測定工程において、前記
薄膜表面を互いに交わる2つの方向に沿って測定し、前
記第2処理工程は、前記測定結果に基づいて、前記2つ
の測定方向のうちの一方を選択し、その選択した測定方
向に沿って前記レーザビームを走査し照射するようにし
た。
【0020】請求項8に記載の発明は、半導体装置を構
成する基板表面に形成された薄膜を多結晶化する処理を
施すための半導体装置の製造装置であって、前記薄膜を
加熱して再結晶化する改質処理する第1処理を施すため
の第1処理室と、前記改質処理された薄膜の結晶化度に
対応する表面層特性を測定するための測定室と、前記測
定後の基板が搬入され、該基板上の薄膜に対してレーザ
ビームを走査し照射して前記薄膜の改質処理を行う第2
処理を施すための第2処理室と、前記レーザビームの光
路上に該レーザビームの強度を変更するために設けられ
た強度可変器と、前記薄膜の測定結果に基づいて前記強
度可変器を制御して前記第2処理室において薄膜に照射
されるレーザビームの強度を変更する制御装置とを備え
た。
【0021】(作用)従って、請求項1に記載の発明に
よれば、第1処理工程における薄膜の結晶化度のばらつ
きが薄膜の表面層特性として測定される。その測定結果
に基づいて、第2処理工程においてレーザビームの強度
を変更しながら薄膜に照射することにより、薄膜の結晶
化度が均一になる。
【0022】請求項2,3に記載の発明によれば、第1
処理工程においてレーザビームの走査方向における強度
変動、又はその走査方向と直交する方向の強度変動又は
欠陥が測定される。そして、第2処理工程において、測
定方向に沿って測定結果に基づいて強度を変更したレー
ザビームを走査し照射することにより、薄膜の結晶化度
が均一になる。
【0023】請求項4に記載の発明によれば、測定工程
において測定した表面層特性に基づいて第1処理工程に
おけるレーザビームの強度に補正を加えることにより、
以降に処理する基板上の薄膜に対して一定の強度のレー
ザビームが照射されて各基板毎における薄膜の特性のば
らつきが低減される。
【0024】請求項5に記載の発明によれば、第1処理
工程の前に、処理前測定工程にて薄膜の表面層特性を検
出しする。その処理前測定工程における第1測定結果と
第1処理工程後の測定工程における第2測定結果に基づ
いて第2処理工程にて照射するレーザビームの強度を変
更することにより、各基板毎における薄膜の特性のばら
つきが低減される。
【0025】請求項6,7に記載の発明によれば、レー
ザビームに比べて短い時間で薄膜表面の凹凸量が増加す
るため、全体の処理時間が短くなり、アニール処理の効
率が良くなる。
【0026】請求項8に記載の発明によれば、第1処理
室における薄膜の結晶化度のばらつきが薄膜の表面層特
性として測定される。その測定結果に基づいて、第2処
理室において強度可変器を制御してレーザビームの強度
を変更しながら薄膜に照射することにより、薄膜の結晶
化度が均一になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第一実施形態)以下、本発明を具体化した第一実施形
態を図1〜図10に従って説明する。
【0028】図1はレーザアニール処理室の概略平面
図、図2はレーザアニール処理室の概略側面図である。
レーザアニール処理室は、レーザアニール装置1に備え
られている。レーザアニール装置1には、コンテナ2に
収容されたワークとしてのガラス基板3が搬送され、そ
のガラス基板3表面には、前の工程において被測定膜と
してのシリコン薄膜が形成されている。ガラス基板3
は、大気搬送装置4によりレーザアニール装置1に搬入
され、そのレーザアニール処理装置1にて表面に形成さ
れたシリコン薄膜を多結晶化するレーザアニール処理が
施される。処理後のガラス基板3は、再び大気搬送装置
4によりコンテナ2に収容される。そのコンテナ2は、
次の工程に搬送される。
【0029】レーザアニール装置1には、真空予備室
(ロードロックチャンバ)11、真空搬送室(トランス
ファチャンバ)12、測定室(測定チャンバ)13、第
1,第2処理室(アニールチャンバ)14,15が備え
られている。各室11〜15は、平面矩形状の真空搬送
室12を中心にバルブを介して平面的に連結されてい
る。
【0030】図3に示すように、真空予備室11は、真
空搬送室12と大気搬送装置4との間に設けられ、第1
バルブ16を介して連結されている。測定室13は、真
空搬送室12に対して真空予備室11と反対側に設けら
れ、第2バルブ17を介して連結されている。第1,第
2処理室14,15は、真空搬送室12の左右両側(大
気搬送装置4によるガラス基板3の搬送方向の左右両
側)に設けられ、第3,第4バルブ18,19を介して
それぞれ連結されている。
【0031】真空予備室11は、真空搬送室12と連結
されていない側壁(図1において大気搬送装置4に面す
る側壁)に第5バルブ20を備えている。真空搬送室1
2内には、ガラス基板3を真空中にて各室11〜15間
で搬送するための真空搬送装置21が備えられている。
【0032】真空予備室11は、真空搬送室12を大気
中に開放しないでガラス基板3の搬送を行うために設け
られている。即ち、ガラス基板3は、第5バルブ20を
介して図1の大気搬送装置4によって真空予備室11内
に搬送される。真空予備室11は、第5バルブ20が閉
じられた後、後述する真空ポンプ34によって真空状態
(又は不活性ガス等の所定のガスが充填された状態)に
される。ガラス基板3は、第1バルブ16を介して真空
予備室11内に挿入された真空搬送装置21のアームに
すくい取られて真空搬送室12から搬出される。そし
て、第1バルブ16を閉じることにより、ガラス基板3
は、真空搬送装置21によって真空搬送室12を介して
第1,第2処理室14,15、測定室13の間で搬送さ
れる。この構成により、ガラス基板3は真空状態で各室
11〜15間を搬送され環境の変化がほとんどないた
め、安定した処理が行われる。
【0033】図2に示すように、第1処理室14には、
移動ステージ22が備えられている。ガラス基板3は、
移動ステージ22上に載置固定される。移動ステージ2
2は、往復移動可能に設けられている。移動ステージ2
2には、ガラス基板3を所定の温度まで加熱するための
ヒータ(図示略)が備えられている。この構成は、薄膜
のアニール処理を促進させるなどの目的に有効である。
尚、図示しないが、移動ステージ22は、第2処理室1
5内にも設けられている。
【0034】レーザアニール処理装置1には、レーザビ
ームを生成するレーザ発振器23が設けられている。レ
ーザ発振器23は、たとえばエキシマレーザ発振器より
なり、所定のパルスのレーザビームを出力する。第1,
第2処理室14,15には、光学系移動ステージ26,
27がそれぞれに設けられている。光学系移動ステージ
26,27には、レーザビームLを所定の断面形状に整
形するための図示しないレンズ等の光学素子が備えられ
ている。整形されたレーザビームLは、図1に示すよう
に第1,第2処理室14,15に備えられたウインド2
4,25を介して内部に導入され、ガラス基板3上に照
射される。
【0035】また、光学系移動ステージ26,27は、
ステージ26,27内のレーザビームLの光軸と直交す
る方向(図1の矢印Y1方向)に水平移動可能に設けら
れている。この移動のための構成は、図1の矢印Y2方
向に水平移動可能に設けられた移動ステージ22と協働
し、レーザビームLの幅を広げることなく幅広いガラス
基板3の全面処理を可能とする。
【0036】レーザアニール処理室には、制御ターミナ
ル31、温度調節装置32、制御装置33、真空ポンプ
34が備えられている。制御ターミナル31は、操作者
がレーザアニール処理装置1等の制御条件の設定や、ア
ニール処理の開始等の操作を行うために設けられてい
る。温度調節装置32は、各室11〜15内の温度制御
やガラス基板3を加熱するためのヒータの制御等を行う
ために設けられている。制御装置33は、制御ターミナ
ル31により入力された制御条件に基づいて、レーザ発
振器23の制御、各搬送装置4,21の制御、移動ステ
ージ22の制御等を行うために設けられている。真空ポ
ンプ34は、各室11〜15内を所定の真空度に保つた
めに設けられている。
【0037】図3に示すように、測定室13には、測定
器35が設けられている。測定器35は、ガラス基板3
上の薄膜の各点における結晶化度を測定するためのもの
である。尚、本実施形態では、測定器35には、ガラス
基板3上の薄膜における反射率を測定する反射式測定器
が用いられている。
【0038】結晶化度を測定する方法として、薄膜(シ
リコン膜)表面の凹凸(グレイン成長によるバウンダリ
ーの形成など)を顕微鏡観察による粗さ測定(二乗平均
粗さなど)や、X線回折による測定などとともに、シリ
コン膜の表面の反射率に基づいて測定する方法がある。
この反射率に基づく測定方法は、他の方法に比べて構成
が簡単であり、容易に結晶化度を数値化するうえで有効
である。
【0039】図8は、レーザビームの波長に対するシリ
コン膜の反射率を示す特性図である。同図には、シリコ
ン単結晶としてシリコンウェハ(c-Si)の反射率を示す
特性曲線T1、レーザアニール前(LA前:(a-Si))
の反射率を示す特性曲線T2、レーザアニール後(LA
後:(p-Si))の反射率を示す特性曲線T3が示されて
いる。図から明らかなように、低波長側の光が散乱され
て反射率が低下していることが判る。このことは、顕微
鏡観察による二乗平均粗さの測定結果と一致する。
【0040】これらにより、結晶化度をシリコンウェハ
の反射率に対するレーザアニール後の反射率の割合(強
度比)として表し、レーザビームの強度との相関関係を
図9,10に示す。この相関関係により、所定のレーザ
ビームの強度において表面粗さ、即ち結晶化度が最大と
なる。このときのシリコン膜により作成されたTFT
(Thin Film Transistor)は特性が最も良くなることが
実験により得られている。
【0041】従って、本実施形態のレーザアニール装置
1は、測定器35を用いて薄膜の結晶化度を顕著に表す
反射率(表面粗さ)を測定する。そして、該装置1は、
測定した反射率に基づいて、結晶化度の低い部分に強い
レーザビームLを照射するようにレーザビームLの強度
を制御する。この構成により、結晶化度の均一な薄膜を
薄膜(ポリシリコン薄膜)が得られる。
【0042】シリコン膜、即ち、ガラス基板3の表面の
薄膜に照射されるレーザビームLの強度制御は、図1,
2に示す強度可変器41により行われる。強度可変器4
1は、本実施形態では、第1,第2処理室14,15に
導くレーザビームLの断面形状を整形するための光学素
子が設けられた光学系移動ステージ26,27上に設け
られている。尚、強度可変器41は、レーザ発振器23
と光学系移動ステージ26,27との間のレーザビーム
Lの光路上に設けてもよい。
【0043】図3に示すように、強度可変器41は、複
数(本実施形態では2つ)の強度可変部42,43を備
えている。第1,第2強度可変部42,43は、それぞ
れアッテネータ基板44とコンペンセータ基板45を備
える。
【0044】アッテネータ基板44は、レーザビームL
の強度を変更するものであり、その基板44に対するレ
ーザビームLの入射角度に応じてレーザビームLの強度
を変更する。アッテネータ基板44は、入射角度が大き
いレーザビームLほど強度を低くする。従って、第1,
第2強度可変部42,43は、レーザビームLに対して
アッテネータ基板44の角度を変更させ、そのレーザビ
ームLの強度を変更する。
【0045】コンペンセータ基板45は、アッテネータ
基板44により変更されるレーザビームLの光軸を元の
光軸に戻す、即ち光軸を補償するために設けられる。レ
ーザビームLは、アッテネータ基板44の傾きに応じて
その基板44の透過後の光軸が移動する。第1,第2強
度可変部42,43は、アッテネータ基板44の角度に
応じてコンペンセータ基板45を傾け、アッテネータ基
板44により移動したレーザビームLの光軸を元に戻
す。
【0046】第1,第2強度可変部42,43は、それ
ぞれ制御装置33により駆動制御される。制御装置33
には、ガラス基板3の薄膜に対するアニール処理のため
のプログラムデータが予め記憶されている。制御装置3
3は、制御ターミナル31からの指令に基づいて動作
し、アニール処理のためのプログラムを実行する。
【0047】アニール処理は、ガラス基板3の薄膜に対
する複数回(本実施形態では2回)のアニール処理と、
薄膜の結晶化度を測定(本実施形態では薄膜の反射率を
測定)する測定処理を含む。
【0048】[第1アニール処理]第1処理工程として
の第1アニール処理は、ガラス基板3上に形成されたア
モルファスシリコンの薄膜を、レーザビームLにてアニ
ールしてポリシリコンの薄膜に生成する処理である。こ
の時、制御装置33は、レーザビームLを予め設定され
た所定のビーム強度に保ち、薄膜全面に対して走査照射
する。
【0049】即ち、制御装置33は、図5(a)に示す
ように、第1強度可変器41のアッテネータ基板44の
角度を一定に保つ。すると、レーザビームLの強度は、
図6(a)に示すように一定となる。このときのアッテ
ネータ基板44の角度は、第1アニール処理により生成
されるポリシリコン薄膜の結晶化度が最適となるときの
レーザビームLの強度を超えないように設定される。
【0050】尚、レーザ発振器23のレーザビームを生
成させるガスの交換後や、アニール処理開始時等におい
ては、アッテネータ基板44は、予め実験等により求め
られた角度に保持される。また、アニール処理中におい
ては、アッテネータ基板44は、1つ前にアニール処理
されたガラス基板3の薄膜の結晶化度に基づいて演算さ
れた角度に保持される。
【0051】ガラス基板3に照射されるレーザビームL
の強度は、レーザ発振器23に使用されレーザビームを
生成させるガスの劣化や、光学素子の劣化(レーザビー
ムLによる反射防止膜等の劣化)等により次第に弱くな
る。すると、第1アニール処理により処理された薄膜の
結晶化度は、レーザビームLの強度の低下により次第に
低下する。
【0052】例えば、図7(a)に示すように、n枚目
のガラス基板3上の薄膜の結晶化度に比べて、n+1枚
目のガラス基板3上の薄膜の結晶化度が低くなる。制御
装置33は、n+1枚目のガラス基板3上の薄膜の結晶
化度に基づいて、第1強度可変部42のアッテネータ基
板44の角度を補正する。即ち、制御装置33は、レー
ザビームLの強度低下に従ってアッテネータ基板44に
対するレーザビームLの入射角を小さくする。このこと
は、ガラス基板3に照射されるレーザビームLの強度の
低下を抑え、処理されるガラス基板3毎の薄膜の結晶化
度のばらつきを抑える。
【0053】例えば、アッテネータ基板44の角度が、
図7(b)に示すポジション(角度)「A」からポジシ
ョン「B」まで変更することにより、予め設定した強度
のレーザビームLが得られるとする。この時、制御装置
33は、図7(c)に示すように、アッテネータ基板4
4の角度を制御する最小分解能aを正数倍した値をポジ
ション「A」に加算した角度にアッテネータ基板44を
変更する。そして、制御装置は、レーザビームLをn+
2枚目のガラス基板3に照射し、そのガラス基板3の薄
膜の結晶化度を測定する。
【0054】更に、制御装置は、アッテネータ基板44
の角度を更に変更し、そのアッテネータ基板44により
レーザビームLの強度をn+2枚目のガラス基板3に照
射したそれよりも大きくしてn+3枚目のガラス基板3
の第1アニール処理を行う。そして、制御装置33は、
n+3枚目のガラス基板3の薄膜の結晶化度を測定す
る。
【0055】即ち、制御装置33は、薄膜の結晶化度が
所望の値となるまで上記の処理を繰り返し実行する。こ
れは、レーザビームLの強度が一時的に低くなった場合
などに、次に処理するガラス基板2において所望の結晶
化度が得られなくなるのを防ぐ。即ち、n+1枚目のガ
ラス基板3に対する処理の時に一時的に低下したレーザ
ビームLの強度は、n+2枚目以降のガラス基板3に対
する処理の時に再び大きくなる。n+2枚目のガラス基
板3に対するアニール処理を実行するときに、アッテネ
ータ基板44の角度をポジション「B」まで変更する
と、レーザビームLの強度が所望の値よりもはるかに大
きくなるため、薄膜の結晶化度が逆に低下してしまう
(図9,10参照)。
【0056】そのため、アッテネータ基板44の角度を
所望のポジションまで徐々に変更することにより、レー
ザビームLの強度が大きくなりすぎるのを防ぐ。このこ
とは、各ガラス基板3上の薄膜における結晶化度のばら
つきを抑え、安定したポリシリコン薄膜を得るのに有効
である。
【0057】尚、制御装置33には、レーザアニール装
置1の使用限界が予め記憶されている。使用限界は、第
1強度可変部42による補正の限界、具体的にはアッテ
ネータ基板44に対するレーザビームLの入射角が0度
のときである。尚、使用限界は、実際には後述する第2
強度可変部43によるレーザビームLの強度可変を考慮
して0度よりも大きい角度に設定されている。
【0058】図7(d)に示すように、アッテネータ基
板44のポジションAは、ガラス基板3に対する処理を
重ねることにより、徐々に大きく(アッテネータ基板4
4へのレーザビームLの入射角が小さく)なる。する
と、制御装置33は、レーザ発振器23のガスの劣化や
光学素子の劣化により低下するレーザビームLの強度を
第1強度可変部により補正できなくなる。これにより、
ガラス基板3上の薄膜を所望のレーザ強度にてアニール
処理を行うことができなくなる。
【0059】従って、制御装置33は、薄膜の結晶化度
の測定結果に基づいて演算したアッテネータ基板44の
ポジションが使用限界に達しているか否かを判断する。
そして、制御装置33は、使用限界に達している場合、
アニール処理を中断するとともに、制御ターミナル31
の図示しないディスプレイ上のその旨の表示を行う。こ
の表示に基づいて、操作者は、ガスの交換や光学素子の
交換等のメンテナンス作業を行う。即ち、結晶化度の測
定結果は、メンテナンス時期を知るために利用される。
【0060】[測定処理]測定工程としての測定処理
は、第1アニール処理後のガラス基板3の薄膜における
反射率を測定する処理である。
【0061】制御装置33は、真空搬送装置21を制御
し、第1処理室14にてアニール処理されたガラス基板
3を、第1処理室14から測定室13へ真空状態を破壊
することなく(真空状態を保ったまま)搬送する。
【0062】制御装置33は、図示しないステージを駆
動制御して測定器35を所定の方向に移動させ、図6
(b)に示すガラス基板3上の薄膜の反射率を測定す
る。そして、制御装置33は、測定した反射率に基づい
て、薄膜の結晶化度を演算する。これにより、測定器3
5の移動方向に沿って変化する薄膜の結晶化度を表面層
特性として測定する。制御装置33は、測定結果を一旦
記憶する。尚、測定器35の位置を固定し、ガラス基板
3を所定の方向に移動させて表面層特性を測定しても良
い。
【0063】測定器35を移動させる方向、即ち、結晶
化度の測定方向(表面層特性の測定方向)は、第1アニ
ール処理にて照射するレーザビームLの走査方向(実際
には移動ステージ22によるガラス基板3の移動方向)
である。尚、測定方向をレーザビームLの走査方向と直
交する方向としてもよい。また、測定方向をレーザビー
ムLの走査方向と、それと直交する方向から選択して設
定する構成としても良い。更に、レーザビームLの走査
方向と、それと直交する方向をともに設定する構成とし
ても良い。
【0064】測定結果は、測定方向における結晶化度の
変動を含む。即ち、レーザビームLの走査方向に沿った
測定結果は、レーザビームLの走査中に発生するレーザ
発振器23のガスの変動等によるレーザ強度の変動によ
る結晶化度の変動を含む。
【0065】走査方向と直交する方向に沿った測定結果
は、ガラス基板3に照射されるレーザビームLのプロフ
ァイルの不均一性による結晶化度の変動を含む。また、
この測定結果は、光学系に付着したゴミ等のコンタミネ
ーションや、光学設計上の限界等による走査方向に沿っ
た欠陥線部分96(図19参照)による結晶化度の変動
を含む。
【0066】従って、制御装置33は、測定結果に基づ
いて、結晶化度の変動に応じて強度を変更したレーザビ
ームLをガラス基板3の薄膜に再照射する。この再照射
は、後述する第2アニール処理にて行われる。このこと
は、結晶化度の均一な薄膜を得る。
【0067】[第2アニール処理]第2処理工程として
の第2アニール処理は、測定処理の結果に基づいて、表
面層特性即ち薄膜の結晶化度を第2強度可変部43の動
作条件としてレーザビームLの強度を変更し、そのビー
ムLをガラス基板3の薄膜に再照射する処理である。
【0068】先ず、制御装置33は、真空搬送装置21
を駆動制御し、測定処理後のガラス基板3を第2処理室
15に搬送する。このとき、制御装置は、制御装置33
は、一旦記憶した測定結果に基づいて、測定方向に沿っ
てガラス基板3にレーザビームLを照射可能なように、
即ち、測定方向に沿ってガラス基板3が移動するよう
に、そのガラス基板3を第2処理室15内に搬送する。
即ち、制御装置33は、測定処理にて薄膜の結晶化度を
測定した方向に沿って第2アニール処理を実行する。
【0069】この第2アニール処理において、制御装置
33は、前記測定処理にて記憶した薄膜の結晶化度を、
第2強度可変部43のアッテネータ基板44の角度を制
御する動作条件とする。具体的には、図6(c)に示す
ように、制御装置33は、薄膜の結晶化度が低い部分に
は高い強度のレーザビームLを、結晶化度が高い部分に
は低い強度のレーザビームLを照射するようにアッテネ
ータ基板44の角度を制御する。これにより、ガラス基
板3上の薄膜の結晶化度が全面においてほぼ均一とな
る。
【0070】即ち、測定処理にてレーザビームLの走査
方向に沿って特性を測定した場合、その走査方向におけ
るレーザビームLの強度変動が、第2アニール処理にて
補償され、結晶化度の均一な薄膜が得られる。また、測
定処理にてレーザビームLの走査方向と直交する方向に
沿って測定した場合、レーザビームLのプロファイルの
不均一性やコンタミネーション等による欠陥線部分96
(図19参照)が補償され、結晶化度の均一な薄膜が得
られる。
【0071】尚、測定処理にてレーザビームLの走査方
向と、それと直交する方向を測定方向として薄膜の結晶
化度を測定した場合、その結晶化度の変動の大きな方向
を選択して第2アニール処理におけるレーザビームLの
走査方向として設定する。これにより、結晶化度の大き
な変動が補償され、ほぼ均一な結晶化度の薄膜が得られ
る。
【0072】尚、上記アニール処理において、制御装置
33は、第1処理室14→測定室13→第2処理室15
の順番にガラス基板3を搬送させたが、第2処理室15
(第1アニール処理)→測定室13→第1処理室14
(第2アニール処理)の順番にガラス基板3を搬送させ
てアニール処理を実施しても良い。また、第2アニール
処理を第1アニール処理を実施した処理室にて行うよう
にしても良い。即ち、制御装置33は、第1処理室14
→測定室13→第1処理室14、第2処理室15→測定
室13→第2処理室15の順番にガラス基板3を搬送さ
せアニール処理を実施する。
【0073】次に、強度可変器41を構成する第1,第
2強度可変部42,43の構成について説明する。図4
は、第1,第2強度可変部42,43の構成の一例を示
す概略斜視図であり、アッテネータ基板44とコンペン
セータ基板45の角度を制御するための構成が示されて
いる。
【0074】第1強度可変部42は、アッテネータ基板
44の角度を制御するためのサーボモータ46を備え
る。サーボモータ46には、モータ制御用の第1エンコ
ーダ47が設けらている。制御装置33は、第1エンコ
ーダ47から入力される信号に基づいて、サーボモータ
46を制御する。また、アッテネータ基板44が取着さ
れた軸48には、停止位置管理用の第2エンコーダ4
9、電磁ブレーキ50が設けられている。第2エンコー
ダ49は、アッテネータ基板44を所望の角度に制御す
るために利用される。電磁ブレーキ50は、アッテネー
タ基板44の角度を保持するために備えられる。
【0075】また、第1強度可変部42には、咬合する
一対の歯車51,52が備えられている。第1,第2歯
車51,52は、アッテネータ基板44の角度に対応し
てコンペンセータ基板45の角度を変更するために設け
られている。即ち、第1歯車51は、アッテネータ基板
44が取着された軸48に一体回動可能に設けられてい
る。第1歯車51は、サーボモータ46により回動され
ることにより、第2歯車52を回転させる。これによ
り、コンペンセータ基板45がアッテネータ基板44と
逆位相に角度が変更される。従って、アッテネータ基板
44の角度を変更すると、その角度に応じてコンペンセ
ータ基板45の角度が変更されてレーザビームLの光軸
が補償される。これにより、レーザビームLの強度変更
及びレーザビームLの光軸の補償を行うための機構を簡
略化する。
【0076】本実施形態では、第2強度可変部43は、
アッテネータ基板44の角度を変更するためのリバーシ
ブルモータ53を備える。また、第2強度可変部43
は、アッテネータ基板44の角度を検出するためにエン
コーダ54を備える。さらに、第2強度可変部43は、
コンペンセータ基板45の角度をアッテネータ基板44
の角度に応じて変更するための咬合する一対の歯車5
5,56を備える。
【0077】リバーシブルモータ53は、正逆回転制御
が容易に行えるとともに、その指示に対する動作の応答
性が良い。そのため、ガラス基板3の移動速度と前記測
定結果である表面層特性の変動に対して、アッテネータ
基板44の角度制御の応答性が良い。
【0078】尚、第1,第2歯車55,56の動作は、
第1強度可変部42を構成する第1,第2歯車51,5
2の動作と同じであるため、説明を省略する。上記のよ
うに第1,第2強度可変部42,43を構成することに
より、アッテネータ基板44とコンペンセータ基板45
の角度を精度良く、かつ応答性良く制御することが可能
となる。
【0079】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)制御装置33は、第1処理室14にてガラス基板
3表面に形成された薄膜に対して第1アニール処理を施
す。次に、制御装置33は、ガラス基板3を測定室13
に真空状態を保ったまま搬送し、その測定室13にてガ
ラス基板3上の薄膜の反射率を表面層特性として測定す
る。そして、制御装置33は、測定結果に基づいて、第
2処理室15にてガラス基板3の薄膜に対して、強度可
変器41を制御して測定結果の反射率に応じてレーザビ
ームLの強度を変更して照射する第2アニール処理を施
すようにした。
【0080】その結果、第1アニール処理におけるレー
ザビームLの強度等のばらつきによる結晶化度の相違が
反射率の変化として測定される。そして、その測定結果
に基づいて第2アニール処理にてレーザビームLの強度
を変更して薄膜に照射することにより、結晶化度が均一
な薄膜を得ることができる。 (2)第1アニール処理におけるレーザビームLの走査
方向に沿って薄膜の表面層特性を測定し、その測定結果
に基づいて、測定方向に沿って第2アニール処理にて薄
膜に対してレーザビームLの強度を変更しながら走査し
照射するようにした。その結果、レーザ発振器23にお
ける様々な要因によるレーザビームLの強度の不安定が
走査方向における反射率のばらつきとして測定される。
そして、第2アニール処理にて測定方向、即ち、レーザ
ビームLの走査方向と同一方向にレーザビームLの強度
を測定結果に基づいて変更しながら走査し照射すること
により、均一な結晶化度の薄膜を得ることができる。
【0081】また、測定方向を第1アニール処理におけ
るレーザビームLの走査方向と直交する方向に設定する
ことにより、レーザビームLのプロファイルによる結晶
化度の差や、光学系に付着したコンタミネーションによ
る欠陥線部分による結晶化度の相違を測定する事ができ
る。そして、その測定結果に基づいて、測定方向に沿っ
て第2アニール処理にてレーザビームLの強度を変更し
ながら走査し照射することにより、プロファイルによる
結晶化度のばらつきや欠陥線部分をなくして均一な結晶
化度の薄膜を得ることができる。
【0082】(3)制御装置33は、測定した薄膜の表
面層特性に基づいて、以降に処理するガラス基板3上の
薄膜に対して一定の強度のレーザビームLが照射される
ように、第1アニール処理におけるレーザビームLの強
度に補正を加えて強度可変器41を制御するようにし
た。その結果、以降に処理するガラス基板3上の薄膜に
対して一定の強度のレーザビームLが照射されるため、
各基板3毎における薄膜の特性のばらつきを低減する事
ができる。
【0083】(第二実施形態)次に、本発明を具体化し
た第二実施形態を図11に従って説明する。尚、本実施
形態に於いて、第一実施形態と同じ部材については同じ
符号を用いて詳細な説明を省略し、異なる構成,部材に
ついてのみ説明する。
【0084】図11に示すように、第1処理室14に
は、移動ステージ22が設けられている。移動ステージ
22は、処理室14底面に設けられた図示しないスライ
ダにより水平方向(図11の左右方向)に移動可能に支
持されている。移動ステージ22上には、試料としての
ガラス基板3が載置され、図示しない位置決め部材及び
固定部材によって所定位置に固定される。そのガラス基
板3は、図1の真空搬送装置21により、処理室14の
側壁14aに形成されたゲート61から搬入される。
【0085】第1処理室14の天井部分14bには、光
学系移動ステージ26,27から照射されるレーザビー
ムLを通過させる開口62が形成され、その開口62を
覆うウインド63が設けられている。ウインド63は、
例えば石英ガラスよりなり、金具64によりウインド6
3を固定して開口62を覆うとともに、処理室14内の
真空度を保つように取着固定されている。そして、レー
ザビームLは、ウインド63を介して処理室14内に導
かれ、一定形状でガラス基板3に対してパルス照射され
る。更に、レーザビームLは、光学系移動ステージ2
6,27と移動ステージ22がそれぞれ移動することに
より、ガラス基板3の全面に対して照射される。
【0086】また、第1,第2処理室14,15内に
は、第1,第2測定器65,66が備えられている。第
1,第2測定器65,66は、反射式測定器であり、ア
ニール処理の前後における薄膜の反射率を測定するため
に設けられている。尚、第2処理室15は、第1処理室
14と左右対称(図1においてガラス基板3の搬入側か
らみて左右対称)に形成されているため、その図面を省
略する。
【0087】即ち、第1,第2測定器65,66は、移
動ステージ22の移動方向、即ち、ガラス基板3の薄膜
に対するレーザビームLの走査方向に沿って配設されて
いる。また、第1,第2測定器65,66は、光学系移
動ステージ26,27にて図11の表裏方向に移動する
レーザビームLの位置に応じて測定位置を変更可能に構
成されている。
【0088】制御装置33(図1参照)は、移動ステー
ジ22を往復移動させ、第1,第2測定器65,66を
用いて、レーザビームLの走査方向に対する薄膜の結晶
化度の変化を測定する。先ず、制御装置33は、移動ス
テージ22を左方向(実線で示す位置から2点鎖線で示
す位置へ)に移動させ、その時の第1,第2測定器6
5,66の測定値に基づいて、左方向の結晶化度(第1
結晶化度)の変化を演算する。次に、制御装置33は、
移動ステージ22を右方向(2点鎖線の位置から実線の
位置へ)に移動させ、そのときの第2,第1測定器6
6,65の測定値に基づいて、右方向における結晶化度
(第2結晶化度)の変化を演算する。
【0089】制御装置33は、第1,第2結晶化度に基
づいて、レーザビームLの走査方向に対する結晶化度の
差を演算する。そして、制御装置33は、結晶化度の差
が大きい、例えば予め設定された閾値よりも大きい場合
に、第1,第2結晶化度のうちの大きな値の走査方向を
選択する。第1,第2結晶化度の差は、同じ強度のレー
ザビームLに対するアニール処理の効率の差である。従
って、制御装置33は、アニール処理の効率の高い、即
ち、薄膜の結晶化度が容易に高くなる走査方向を選択す
る。そして、制御装置33は、以降のガラス基板3に対
して、選択した走査方向におけるアニール処理のみを実
施し、選択しない走査方向におけるアニール処理を実施
しない。このことは、走査方向に対する薄膜の結晶化度
の均一にするため、安定した半導体装置(LCD)を得
ることが可能となる。
【0090】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)第1,第2測定器65,66をレーザビームLの
走査方向に配置し、制御装置33は、レーザビームLの
照射前後の薄膜の表面特性を測定するようにした。そし
て、制御装置33は、測定結果に基づいて、レーザビー
ムLの走査方向に対する結晶化度の差を演算し、その演
算結果に基づいてアニール処理の効率がよい走査方向を
選択し、以降のガラス基板3に対して選択した走査方向
にのみレーザビームLを走査し照射するようにした。そ
の結果、走査方向に対する薄膜の結晶化度が均一にな
り、安定した半導体装置(LCD)を得ることができ
る。
【0091】(第三実施形態)次に、本発明を具体化し
た第三実施形態を図12,13に従って説明する。尚、
本実施形態に於いて、第一実施形態と同じ部材について
は同じ符号を用いて詳細な説明を省略し、異なる構成,
部材についてのみ説明する。
【0092】図12に示すように、本実施形態のレーザ
アニール装置の真空搬送室12には、第1処理室14と
予備加熱室71が連結されている。尚、第一実施形態と
同様に、真空搬送室12に第2処理室15を連結した構
成にて実施しても良い。
【0093】図1の制御装置は、アニール処理前のガラ
ス基板3を予備加熱室71に搬入する。図13に示すよ
うに、予備加熱室71内に搬入されたガラス基板3は、
支持部72により所定の高さに保持される。
【0094】予備加熱室71は、レーザアニール処理に
先立ち、ガラス基板3及び薄膜を加熱して予め処理に適
した温度まで上昇させるために設けられている。この構
成により、第1処理室14内でアニール処理を行ってい
る間に次に処理するガラス基板3及び薄膜を加熱するこ
とができ、第1処理室14における加熱の時間の短縮
と、加熱に要する負荷の低減を図っている。
【0095】予備加熱室71には、ヒータ73とランプ
(RTA:Rapid Thermal Annealer)74が設けられて
いる。ヒータ73とランプ74は、ガラス基板3と薄膜
を第1処理室14にて行われるアニール処理に対応した
温度にまで予め加熱するために設けられている。
【0096】ヒータ73は搬入されたガラス基板3の下
方に配設され、ガラス基板3及び薄膜を基板側から加熱
する。ランプ74はガラス基板3の上方に配設され、ガ
ラス基板3及び薄膜を膜側(レーザビームLの被照射表
面側)から加熱する。
【0097】また、ランプ74は、薄膜の表面を荒らす
ために用いられる。ランプ74にて加熱された薄膜は、
グレイン成長によるバウンダリーの形成等により表面の
凹凸が大きくなる、即ち、薄膜表面の平面が荒くなる。
【0098】予備加熱室71には、測定器35が設けら
れている。測定器35は、反射式測定器であり、薄膜表
面の反射率を測定するために設けられている。この測定
器35の測定結果は、第1処理室14内にて実施される
レーザアニール処理に用いられる。
【0099】図1の制御装置33は、先ずランプ74と
ヒータ73を用いてガラス基板3と薄膜を所定温度まで
加熱し、薄膜表面を荒らす。次に、制御装置33は、測
定器35にて薄膜の表面特性として薄膜表面の反射率を
測定し一旦記憶する。そして、制御装置33は、加熱し
たガラス基板3を第1処理室14内に搬送する。
【0100】制御装置33は、移動ステージ22と光学
系移動ステージ26,27を駆動制御し、ガラス基板3
全面に対してレーザビームLを走査して照射する。この
とき、制御装置33は、一旦記憶した反射率に基づい
て、図1の第1強度可変器41を制御してレーザビーム
Lの強度を変更し、薄膜に照射する。詳しくは、制御装
置は、反射率に基づいて、薄膜の結晶化度が最適となる
ようにレーザビームLの強度を変更してその薄膜に照射
する。
【0101】これにより、ガラス基板3毎の薄膜の結晶
化度の変動が小さくなる。また、予めレーザアニール処
理に比べて時間が短いランプ74にて薄膜表面を荒らす
ことにより、レーザアニール処理に要する時間が短くな
って、1枚のガラス基板3をアニール処理するのに必要
な処理時間が短くなる。
【0102】以上記述したように、本実施の形態によれ
ば、以下の効果を奏する。 (1)予備加熱室71に設けたランプ74によりガラス
基板3上の薄膜の表面の凹凸量を増加させるようにし
た。制御装置33は、ランプ74による第1処理後の薄
膜の反射率を表面層特性として測定し、その測定結果に
基づいて強度を変更したレーザビームLを走査し照射し
てレーザアニール処理を施すようにした。その結果、レ
ーザビームLを走査し照射して薄膜表面の凹凸量を増加
させるレーザアニール処理に比べて短い時間で薄膜表面
の凹凸量が増加させることができるため、全体の処理時
間を短くすることができる。
【0103】尚、本発明は前記実施の形態の他、以下の
態様で実施してもよい。 ○上記各実施形態において、ガラス基板3上の薄膜の結
晶化度を得るために反射式の測定器35,65,66を
用いたが、図14〜図16に示すように透過式測定器8
1(投光器82と受光器83)を用いてを実施しても良
い。結晶化度の違いによる反射率の増加(又は減少)
は、透過率の減少(又は増加)となる。従って、薄膜の
透過率を測定し、その測定結果に基づいて薄膜の結晶化
度を演算することができる。
【0104】尚、図14は、ガラス基板3上の薄膜に照
射するレーザビームLの走査方向に沿って該レーザビー
ムLの前後に透過式測定器81を配置した例を示してい
る。この構成により、上記第二実施形態と同様に、レー
ザビームLの照射前後における透過率に基づいて、レー
ザビームLの走査方向に対する結晶化度の差を検出する
ことが可能となる。そして、検出した結晶化度の差に基
づいて、結晶化度の高い走査方向を選択し、その選択し
た方向にのみレーザビームLを走査して照射すること
で、アニール処理の効率がよく、薄膜全面における結晶
化度のばらつきを抑えることができる。
【0105】また、図15は、複数の透過式測定器81
をレーザビームLの走査方向と直交する方向に配置した
例を示している。この構成により、複数の測定器81を
同時に1方向に移動させて薄膜の透過率を測定すること
で、測定時間の短縮を図ることができるため、ガラス基
板3を用いたLCDの製造コストを低減することが可能
となる。
【0106】また、図16は、透過式測定器81を第1
処理室14(又は第2処理室15のうちの少なくとも一
方)のゲート61に設けた例を示している。この構成に
より、第1処理室14(又は第2処理室15)からガラ
ス基板3を真空搬送装置21にて搬出する際に薄膜の透
過率を測定することができるため、処理室を別に設ける
必要がない。また、搬送途中にて透過率の測定を行うこ
とができるため、1枚のガラス基板3に対する処理時間
の短縮を図ることができる。この処理時間の短縮は、L
CDの製造コストの低減につながる。
【0107】○上記各実施形態では、強度可変器41を
第1,第2強度可変部42,43により構成したが、複
数の強度可変部を備えて実施してもよい。また、第1,
第2強度可変部43は、それぞれアッテネータ基板44
の角度を調節してレーザビームLの強度を制御するよう
にしたが、角度により強度を可変するアッテネータ基板
44以外を用いた構成として実施してもよい。
【0108】○上記各実施形態において、第2強度可変
部43以降の構成を、光軸から外れた位置に移動可能と
なるように構成しても良い。この場合、第1アニール処
理において第2強度可変部43以降の部材が光軸上から
外れることにより、第2強度可変部43以降によるレー
ザビームLの強度低下がなくなるため、第1アニール処
理の効率を高めることができる。
【0109】○上記第三実施形態では、RTAを用いて
薄膜を加熱して薄膜表面の凹凸量を増加させるようにし
たが、薄膜を加熱できるものならばどの様な方法でも良
く、例えば高周波を用いて薄膜を加熱してその薄膜表面
の凹凸量を増加させるようにしても良い。
【0110】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1乃至8に
記載の発明によれば、均一な結晶化度の薄膜を得ること
のできる半導体装置の製造方法及び半導体装置の製造装
置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一実施形態のレーザアニール装置の概略平
面図。
【図2】 第一実施形態のレーザアニール装置の概略側
面図。
【図3】 第一実施形態のレーザアニール装置の一部概
略平面図。
【図4】 第一実施形態の強度可変器を示す概略斜視
図。
【図5】 (a)〜(c)は強度可変器の作用を示す説
明図。
【図6】 (a)〜(c)は強度可変器の作用を示す説
明図。
【図7】 (a)〜(d)は強度可変器の作用を示す説
明図。
【図8】 波長に対する反射率を示す特性図。
【図9】 レーザ強度に対する結晶化度を示す特性図。
【図10】 レーザ強度に対する薄膜表面の粗さを示す
特性図。
【図11】 第二実施形態のレーザアニール処理容器の
概略縦断面図。
【図12】 第三実施形態のレーザアニール装置の一部
概略平面図。
【図13】 第三実施形態の予備加熱室の概略側面図。
【図14】 別の測定器の配置を説明するための概略斜
視図。
【図15】 別の測定器の配置を説明するための概略斜
視図。
【図16】 別の測定器の配置を説明するための概略斜
視図。
【図17】 レーザアニール処理を示す概略斜視図。
【図18】 レーザビームのプロファイルを示す概略斜
視図。
【図19】 ゴミが付着した時のレーザアニール処理を
示す概略斜視図。
【符号の説明】 3 基板としてのガラス基板 13 測定室 14 第1処理室 15 第2処理室 33 制御装置 41 強度可変器 L レーザビーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置を構成する基板表面に形成さ
    れた薄膜を多結晶化する処理を施すための半導体装置の
    製造方法であって、 前記薄膜を加熱して再結晶化する改質処理する第1処理
    工程と、 前記改質処理された薄膜の結晶化度に対応する表面層特
    性を測定する測定工程と、 前記測定結果に基づいて、前記前記薄膜全面における表
    面層特性が一定となるように該薄膜に対して照射するレ
    ーザビームの強度を変更しながら前記薄膜に照射して前
    記薄膜を更に改質処理する第2処理工程とを含む半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1処理工程は、薄膜に対してレーザビームを所定
    の方向に走査し照射して該薄膜を改質し、 前記測定工程は、前記レーザビームの走査方向とその走
    査方向と直交する方向のうちの何れか一方に沿って測定
    し、 前記第2処理工程は、前記測定工程における測定方向に
    沿って、前記測定結果に基づいて強度を変更したレーザ
    ビームを走査し照射するようにした半導体装置の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1処理工程は、薄膜に対してレーザビームを所定
    の方向に走査し照射して該薄膜を改質し、 前記測定工程は、前記レーザビームの走査方向と、その
    走査方向と直交する方向に沿ってそれぞれ測定し、 前記第2処理工程において、前記測定工程における測定
    方向の一方を選択し、その選択した方向にレーザビーム
    の走査し照射するようにした半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載の半導体装置の製
    造方法において、 前記測定工程において測定した表面層特性に基づいて、
    以降に処理する基板上の薄膜に対して一定の強度のレー
    ザビームが照射されるように、前記第1処理工程におけ
    るレーザビームの強度に補正を加えるようにした半導体
    装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至4のうちの何れか1項に記
    載の半導体装置の製造方法において、 前記第1処理工程の前に、前記薄膜の表面層特性を検出
    する処理前測定工程を備え、 前記処理前測定工程における第1測定結果と前記第1処
    理工程後の測定工程における第2測定結果に基づいて、
    薄膜全面における表面層特性が一定となるように前記第
    2処理工程にて照射するレーザビームの強度を変更する
    ようにした半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1処理工程は、前記薄膜を加熱して該薄膜表面の
    凹凸量を増加させるようにするものであり、 前記測定工程は、前記薄膜表面を予め設定された方向に
    沿って測定し、 前記第2処理工程は、前記測定工程における測定方向に
    沿って、前記測定結果に基づいて強度を変更したレーザ
    ビームを走査し照射するようにした半導体装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 前記第1処理工程は、前記薄膜を加熱して該薄膜表面の
    凹凸量を増加させるようにするものであり、 前記測定工程において、前記薄膜表面を互いに交わる2
    つの方向に沿って測定し、 前記第2処理工程は、前記測定結果に基づいて、前記2
    つの測定方向のうちの一方を選択し、その選択した測定
    方向に沿って前記レーザビームを走査し照射するように
    した半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 半導体装置を構成する基板表面に形成さ
    れた薄膜を多結晶化する処理を施すための半導体装置の
    製造装置であって、 前記薄膜を加熱して再結晶化する改質処理する第1処理
    を施すための第1処理室と、 前記改質処理された薄膜の結晶化度に対応する表面層特
    性を測定するための測定室と、 前記測定後の基板が搬入され、該基板上の薄膜に対して
    レーザビームを走査し照射して前記薄膜の改質処理を行
    う第2処理を施すための第2処理室と、 前記レーザビームの光路上に該レーザビームの強度を変
    更するために設けられた強度可変器と、 前記薄膜の測定結果に基づいて前記強度可変器を制御し
    て前記第2処理室において薄膜に照射されるレーザビー
    ムの強度を変更する制御装置とを備えた半導体装置の製
    造装置。
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