JP4498734B2 - レーザー光照射装置 - Google Patents

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本発明は、半導体膜などをレーザ光を用いて結晶化、再結晶化する為のレーザ光照射装置およびレーザ光処理方法に関する。また、半導体基板又は半導体膜などのイオン注入後の活性化をするためのレーザ光照射装置およびレーザ光の照射方法に関する。また、多結晶質あるいは多結晶質に近い状態の半導体膜にレーザ照射し、半導体膜の結晶性を向上させるレーザ光照射装置およびレーザ光の照射方法に関する。また、前記レーザ光の照射の工程を用いて作製された半導体装置の作製方法に関する。
近年、基板上にTFTを形成する技術が大幅に進歩し、アクティブマトリクス型の半導体表示装置への応用開発が進められている。特に、多結晶半導体膜を用いたTFTは、従来の非晶質半導体膜を用いたTFTよりも電界効果移動度(モビリティ)が高いので、高速動作が可能である。そのため、従来基板の外部に設けられた駆動回路で行っていた画素の制御を、画素と同一の基板上に形成した駆動回路で行う技術開発が進められている。
ところで半導体装置に用いる基板は、コストの面から単結晶シリコン基板よりも、ガラス基板が有望視されている。しかし、ガラス基板は耐熱性に劣り、熱変形しやすい。このため、ガラス基板上にポリシリコンTFTを形成する場合には、ガラス基板の熱変形を避けるために、半導体膜の結晶化にレーザ結晶化方法が用いる場合が多い。
レーザ結晶化方法の特徴は、輻射加熱或いは伝導加熱を利用する結晶化方法と比較して処理時間を大幅に短縮できることや、半導体基板又は半導体膜を選択的、局所的に加熱して、基板に殆ど熱的損傷を与えないことなどが挙げられる。
なお、ここでいうレーザ結晶化方法とは、半導体基板又は半導体膜に形成されたアモルファス層を再結晶化する技術や、基板上に形成された非晶質半導体膜を結晶化させる技術を指している。また、半導体基板又は半導体膜の平坦化や表面改質に適用される技術も含んでいる。
また、エキシマレーザ等の、出力の大きいパルス発振式のレーザビームを、被照射面において、数cm角の四角いスポットや、長さ10cm以上の線状となるように光学系にて加工し、ビームスポットの照射位置を被照射面に対して相対的に走査させて、レーザ結晶化を行う方法が、量産性が良いため工業的に優れており、好んで使用される。
特に、線状のビームスポットを用いると、前後左右の走査が必要な点状のビームスポットを用いた場合とは異なり、線状のビームスポットの長軸方向に直角な方向だけの走査で、被照射面全体にレーザビームを照射することができるため、高い量産性が得られる。ここで、線状のビームスポットとはアスペクト比が大きい長方形状のビームスポットとする。長軸方向に直角な方向に走査するのは、それが最も効率のよい走査方向であるからである。この高い量産性により、現在レーザ結晶化にはパルス発振のエキシマレーザのビームスポットを適当な光学系で加工した線状のビームスポットを使用することが主流になりつつある。
図12に従来のレーザ光照射装置の模式図を示す。レーザ光照射装置590は、レーザ発振器501、減衰器502、光学系503、プロセスチャンバー504を有する。光学系503では、レーザ発振器から射出されたレーザ光を線状のビームスポットに加工するものである。なお、プロセスチャンバーには、レーザ光を透過させるための窓(図示しない。)が設けられている。この窓は、石英等の透過率の高い部材で形成されている。
ここで、エキシマレーザやYAGレーザに代表される、大出力のレーザ発振が可能なパルス発振レーザ光は、パルスごとにエネルギーがある程度変動する性質を有している。さらに、パルス発振レーザ光は出力されるエネルギーによってそのエネルギーの変動の度合いが変化する特性を有している。特にレーザが安定に発振しにくいエネルギー領域で照射を行う場合、基板全体にわたって均一なエネルギーでレーザ光処理することは困難である。
そこで、出力が最も安定するエネルギー領域でレーザを稼動させる。その場合、前記エネルギー領域は、結晶化又はイオン活性化のプロセスで必要なエネルギー領域の範囲と必ずしも一致しない。したがって出力が最も安定で、かつプロセスに最適なエネルギーでレーザ光の照射を行うためには、レーザ光のエネルギーを透過率可変の減衰器によって調整する(例えば、特許文献1号公報参照。)。
図3に減衰器の構成を示す。容器301内には、レーザ光のエネルギーを変化させる減衰素子302が設けられており、容器の内壁には、ダンパー303が設けられている。減衰素子は、入射光に対して入射面の角度を調整することが可能な、回転ステージ308等によって設置されている。第1の窓304から入射したレーザ光305は、減衰素子302を通過することによりエネルギーが減衰され、第2の窓306から減衰器の外へ射出される。なお、第1の窓及び第2の窓は、透光性の高い材料、代表的には石英を用いる。
減衰素子302の一表面(例えば、第1の窓側)には光の入射角度により透過率を変化させる膜(コーティング膜)が形成されている。また、他表面(例えば、第2の窓側)には、光学膜が形成されている。レーザ光の透過率は減衰素子302への入射角で変動する。例えば、レーザ光の光路に対して減衰素子表面(コーティング膜)が0°より大きく90°以下の場合、減衰素子表面(コーティング膜)でレーザ光の一部が反射される。図3において矢印307は、減衰素子で反射されたレーザ光である。このため、減衰器内でレーザ光の光軸に対する減衰素子の入射面の角度を制御することによって、レーザ光の透過率を制御することができる。減衰素子で反射されたレーザ光は、ダンパー303で散乱される。
図4(A)は、減衰器の断面図であり、図4(B)は、図4(A)の減衰素子を通過するレーザ光の拡大図である。図4において、図3と同じ部位は同じ番号を用いて示し、詳細な説明は省略する。減衰素子の厚さが厚いと、図4(B)に示すように、減衰素子302を透過するレーザ光は入射角度変化により屈折し、光路が変化する。具体的には、305が減衰素子302に入射するレーザ光であり、305aは減衰素子において屈折しているレーザ光である。305bは、減衰素子302を透過したレーザ光であり、レーザ光305とレーザ光305bの光路が変化している。このため、減衰素子を透過したレーザ光305bの光軸(光路)に垂直な面に対して減衰素子302と対称に補正素子(コンペンセータ)308を設けることで、光路の補正を行うことができる。具体的には、補正素子(コンペンセータ)308において、レーザ光305bがレーザ光305cのように屈折して、レーザ光305の透過光と同様の光路のレーザ光305dが射出される。補正素子(コンペンセータ)は、減衰素子と同様の材質及び形状のものが好ましい。また、補正素子(コンペンセータ)表面にも光学膜がコーティングされている。光学膜としては、代表的には光の反射を防止する膜等が挙げられる。
特開平8−195357号公報(第3〜4頁、図1参照)
上記の方法でレーザ光のエネルギーを減衰させてからレーザ照射を行えば適切なエネルギーで被照射物を処理することができる。ところが、実際には、照射時間と共にレーザ光のエネルギーが低下するという問題がある。
そこで本発明は、レーザ光のエネルギーの経時変化がなく、一定のエネルキーを有するレーザ光を照射することが可能なレーザ光照射装置およびレーザ光の照射方法及びレーザ光の照射システム、並びに基板間のバラツキの少ない半導体装置の作製方法の提供を課題とする。
本発明は、レーザ発振器、複数の減衰器、光学系、湿度制御チャンバー、プロセスチャンバー、及び第1の移載器を有するレーザ光照射装置であって、該第1の移載器は、温度制御チャンバー内に設けられた減衰器と、レーザ発振器及び光学系の間に設けられた減衰器とを搭載しており、これらの減衰器を移送する機能を有する。
なお、レーザ発振器と光学系との間に設けられた減衰器は、不活性ガスチャンバー内に設けられ、且つ該不活性ガスチャンバーは湿度制御チャンバー内に設けられていてもよい。
本発明は、レーザ発振器、内部に不活性ガスが供給される減衰器、複数の減衰素子、光学系、湿度制御チャンバー、プロセスチャンバー、及び第1の移載器を有するレーザ光照射装置であって、該減衰器は、レーザ発振器及び光学系の間に設けられており、該第1の移載器は、湿度制御チャンバー内に設けられた減衰素子と、減衰器内に設けられた減衰素子とを搭載しており、これらの減衰素子を移送する機能を有する。
また、本発明は、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なシステムを有するレーザ光照射装置である。代表的には、レーザ発振器、該レーザ発振器から射出されるレーザ光のエネルギーを測定する測定器、第1の移載器に設けられた複数の減衰器、湿度制御チャンバー、プロセスチャンバー、レーザ光の被照射物を移送する第2の移載器、及び被照射物を収納するカセット、並びにレーザ発振器のレーザ光照射条件、第1の移載器、及び第2の移載器を制御する制御装置を有する。
なお、湿度制御チャンバー内の湿度は、20〜80%、好ましくは30〜60%である。
なお、本発明において、湿度制御チャンバーの代わりに、温度制御チャンバーを設けても同様の効果を得ることができる。このときの温度制御チャンバー内の温度は、0〜60度、好ましくは、25〜50度である。
また、第1の移載器及び第2の移載器は、レール及びこの上をスライドするステージ、回転体、ベルトコンベアー、ロボットアーム、リフト等を用いることができる。
なお、光学系と、レーザ発振器及び光学系の間に設けられた減衰器とは不活性ガス雰囲気に設けられている。
上記のレーザ光照射装置を用いることにより、照射時間を経ても減衰器の条件を一定にすることができる。すなわち、減衰器、減衰器内に設けられた減衰素子、及びその表面のコーティング膜の条件、湿度を一定にすることができ、長時間レーザ光のエネルギー変化を抑制することができる。
また、大出力レーザを用いたとき、減衰器内部に設けられたダンパーに吸収される熱量が増加し、減衰器容器の温度が上昇して、減衰器本体または減衰素子を固定している部品にゆがみが生じてしまう。温度制御チャンバーを用いた場合、この原因による減衰素子の角度の変化、及び減衰器を透過するレーザ光のエネルギーの変動をも抑制することが可能である。
本発明は、レーザ発振器、複数の減衰器、光学系、湿度制御チャンバー、プロセスチャンバー、及び第1の移載器を有するレーザ光照射装置を用いてレーザ光を照射する方法であって、レーザ発振器及び光学系の間に設けられた減衰器と湿度制御チャンバー内の減衰器とを第1の移載器によって交換した後、レーザ光をレーザ発振器から射出し、該レーザ光のエネルギーを減衰器で減衰し、光学系でレーザ光のスポットを加工し、被照射物にレーザ光を照射する。
本発明は、レーザ発振器、内部に不活性ガスが供給される減衰器、複数の減衰素子、光学系、湿度制御チャンバー、プロセスチャンバー、及び第1の移載器を有するレーザ光照射装置を用いてレーザ光を照射する方法であって、該減衰器は、レーザ発振器及び光学系の間に設けられており、減衰器に設けられた減衰素子と湿度制御チャンバー内の減衰素子とを第1の移載器によって交換した後、レーザ光をレーザ発振器から射出し、該レーザ光のエネルギーを減衰器で減衰して光学系でレーザ光のスポットを加工し、被照射物にレーザ光を照射する。
なお、本発明のレーザ光照射装置において、第2の移載器を有している場合、第2の移載器は、減衰器に設けられた減衰素子と湿度制御チャンバー内の減衰素子とを第1の移載器によって交換すると同時に、被照射物を交換する。
一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なシステムを以下に示す。
レーザ発振器から射出されたレーザ光の照射エネルギーを測定する第1の手段と、レーザ発振器から射出されたレーザ光のエネルギーを第1の減衰器で減衰する第2の手段と、第1の減衰器の情報又は前記第1の減衰器から射出されるレーザ光の情報を測定する第3の手段と、該測定結果によって第1の減衰器が搭載された第1の移載器を移動させ、第1の減衰器と湿度調整チャンバーに設けられた第2の減衰器とを交換する第4の手段と、第2の移載器によってカセットから第1の被照射物をプロセスチャンバーに移動する第5の手段と、第2の減衰器から射出されるレーザ光を第1の被照射物に照射する第6の手段と、プロセスチャンバーからカセットに第1の被照射物を移動する第7の手段とを有し、第4のステップと同時に、第7のステップを行う。
減衰器の情報とは、代表的には減衰器の湿度であり、減衰器から射出されるレーザ光の情報とは、減衰器から射出されるレーザ光のエネルギーである。
なお、複数の減衰器の代わりに、一つの減衰器と複数の減衰素子を有するレーザ光照射装置においては、第3のステップにおいて、減衰器から射出されるレーザ光の情報(エネルギー)を測定して、その測定結果によって減衰素子が設けられている第1の移載器を移動させて該減衰器内の減衰素子と別の減衰素子とを交換する。この場合、減衰器内部には不活性ガスが導入されている。
上記のレーザ光照射方法により、照射時間を経ても減衰器の条件を一定にすることができる。すなわち、減衰器、減衰器内に設けられた減衰素子、及びその表面のコーティング膜の条件、代表的湿度を一定にすることができ、長時間エネルギーの一定なレーザ光を照射することができる。
また、本発明は、上記のレーザ光照射装置によってレーザ照射処理された半導体膜を用いて、半導体素子及び該半導体素子を有する半導体装置を作製する。なお、半導体膜の代わりに半導体基板を用いて作製した半導体素子及び半導体装置も本発明の一つである。
本発明のレーザ光照射装置は、減衰器での透過率を常に一定とすることが可能であり、この結果、エネルギーの一定なレーザ光を長時間照射することができる。
また、本発明のレーザ光照射装置から射出されたレーザ光を用いてレーザ結晶化方法を行うと、均一にアモルファス層の結晶化又は非晶質半導体膜の結晶化を行うことができる。また、バラツキ少なく半導体基板又は半導体膜の平坦化及び表面改質を行うことが可能である。
このため、該レーザ光照射装置を用いて形成された半導体素子は、素子間のバラツキが低減される。更には、該半導体素子を用いた半導体装置、表示装置等は、不良品が少なく、該作製工程の歩留まりを向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
本実施の形態を、図1、図3及び図4を用いて説明する。図1は、レーザ発振器501、複数の減衰器502a〜502c、光学系503、湿度制御チャンバー505、プロセスチャンバー504及び第1の移載手段(図示せず)を有するレーザ光照射装置500である。
レーザ光照射装置には、供給口508と排出口509とが設けられており、供給口から窒素、アルゴン、ヘリウム、等の不活性ガスを供給し、排出口からこのガスを排出する。この不活性ガスは、レーザ光照射装置内の埃等の浮遊物を除去し、光学系の劣化を抑制するために装置内に導入する。
また、第1の移載手段は、湿度制御チャンバー内に設けられた減衰器(図1においては、減衰器502b又は502c)と、レーザ発振器及び光学系の間に設けられた減衰器(図1においては、減衰器502a)とを矢印506a〜506cのように移動させる。なお、湿度制御チャンバー内は、湿度が20〜80%、好ましくは30〜60%に保持されている。このため、この中に設けられた減衰器502aの湿度も湿度が20〜80%、好ましくは30〜60%である。また、レーザ発振器及び光学系の間に設けられた減衰器502b、502cは、不活性ガス雰囲気におかれ、この湿度は0%である。
本実施の形態において、第1の移載手段は、レール及びこの上をスライドするステージ、回転体、ベルトコンベアー、ロボットアーム、リフト等を用いることができる。
レーザ発振器501には、パルス発振の気体レーザ発振器、固体レーザ発振器、及び金属発振装置が適用される。代表的には、気体レーザ発振器としては、N2等を使用したレーザ発振器、またはKrF,XeCl、Xe等のエキシマレーザ発振器を適用できる。固体レーザ発振器としてはYAG、YVO4、YLF、YAlO3などの結晶にCr、Nd、Er、Ho、Ce、Co、Ti又はTmをドープした結晶を使ったレーザー発振装置を適用できる。金属レーザ発振器としては、銅蒸気レーザーもしくはヘリウム−カドミウムレーザを適応することができる。なお、固体レーザ発振器から射出されるレーザ光を、レーザ結晶化方法に用いる場合には、基本波の第2高調波〜第4高調波を適用するのが好ましい。
減衰器502a〜502cは、図3に示すような、内壁にダンパー303が設けられた容器301内に、レーザ光のエネルギーを変化させる減衰素子302を有する減衰器を用いることができる。また、図4に示すような、内壁にダンパー303が設けられた容器301内に、レーザ光のエネルギーを変化させる減衰素子302、及びレーザ光の光路を補正する為の補正素子307を有する減衰器を用いることもできる。なお、図3及び図4の減衰素子の一表面には、光の入射角度により透過率を変化させる膜(コーティング膜)が形成されている。また、減衰素子の他表面及び補償素子の両表面には、光学膜が形成されている。さらに、減衰素子及び補償素子は、入射光に対して入射面の角度を調整することが可能な、回転ステージ308等によって設置されている。
光学系503は、レーザ発振器501から射出され、減衰器によってエネルギーが減衰されたレーザ光を被照射面において、数cm角の四角いスポットや、長さ10cm以上の線状のビームスポットとなるように加工するものを有する。加工方法例としては、特開平8−195357号公報等の公知の技術を適応することができる。該光学系により、レーザ光の長軸方向に直角な方向だけの走査で被照射面全体にレーザビームを照射することができるため、高い量産性が得られる。
また、減衰器502aを通過したレーザ光のエネルギーを変えずに、光路を任意に変更するためのものを有してもよい。代表的には、ミラーを用いることができる。
本実施の形態で示すレーザ光照射装置は、レーザ発振器501からレーザ光102を射出し、減衰器502a〜502cのいずれかによって該レーザ光102のエネルギーを減衰し一定のエネルギーを有するレーザ光104に加工する。次に、光学系503により、レーザ光104を線状のビームスポットを有するレーザ光106に加工し、プロセスチャンバーに設けられた窓を透過させて被照射物510、例えば非晶質半導体膜が形成されている基板等に照射する。
次にプロセスチャンバー504内に設けられた被照射物510が、第2の移載器(図示しない)にプロセスチャンバー外に移送され、新たな被照射物をプロセスチャンバー内に移送する間に、第1の移載器によって、レーザ光照射装置内の減衰器502a(すなわち、レーザ発振器501と光学系503との間にあって、且つ窒素雰囲気に設けられた減衰器)と、湿度制御チャンバー505内にある減衰器502b又は502cとを交換する。なお、減衰器502aの交換は、被照射物510の交換ごとに行うことができる。また、減衰器又は減衰素子に形成されたコーティング膜中の湿度がある一定以下になった場合、すなわち、減光器から射出されるレーザ光のエネルギーの変化により、減衰器を交換することができる。
このように、レーザ光照射装置に複数の減衰器を設け、これらの減衰器を交換することにより、減衰器、減衰器内に設けられた減衰素子、及びその表面のコーティング膜の条件、特に湿度を一定とすることができ、長時間においても、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することができる。
なお、本実施の形態においては、3つの減衰器を有するレーザ光照射装置を示したが、該構成に限られるものではない。2つの減衰器を有しても良く、またより多くの減衰器を設けてもよい。この場合、一つあたりの減衰器の湿度を回復するための時間が長くなり、また使用頻度も低下するため、減衰器の使用期間を長くさせることが可能となり、この結果、より少ないメンテナンスで、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なレーザ光照射装置となる。
なお、本実施の形態において、湿度制御チャンバーの代わりに、温度制御チャンバーを設けても同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態を図2を用いて説明する。実施の形態1と同じ構成物は、同じ符号を用いて詳細の説明を省略する。
図2は、レーザ発振器501、複数の減衰器512a〜512c、光学系503、湿度制御チャンバー523、湿度制御チャンバー内に設けられた不活性ガスチャンバー511、プロセスチャンバー504及び第1の移載手段(図示せず)を有するレーザ光照射装置550である。また、実施の形態1と同様に、供給口508と排出口509とが設けられており、供給口から窒素、アルゴン、ヘリウム、等の不活性ガス591を供給し、排出口508からこのガス592を排出する。なお、不活性ガスチャンバーは、湿度制御チャンバー内523に設けられ、かつレーザ発振器501及び光学系503の間に設けられている。この不活性ガスは、レーザ光照射装置内及び減衰器周辺の埃等の浮遊物を除去し、光学系の劣化を抑制するために導入する。
また、該第1の移載手段は、不活性ガスチャンバー511に設けられた減衰器(図2においては、減衰器512a)と、湿度制御チャンバーに設けられた減衰器(図2においては、減衰器512b又は512c)とを矢印516a〜516cのように移動させる。
本実施の形態において、第1の移載手段は、レール及びこの上をスライドするステージ、回転体、ベルトコンベアー、ロボットアーム、リフト等を用いることができる。
本実施の形態で示すレーザ光照射装置は、レーザ発振器501からレーザ光202を射出し、減衰器512a〜512cのいずれかによって該レーザ光202のエネルギーを減衰し一定のエネルギーを有するレーザ光204に加工する。次に、光学系503により、レーザ光204を線状のビームスポットを有するレーザ光206とし、プロセスチャンバー504内に設けられた被照射物510、例えば非晶質半導体膜が形成されている基板等に照射する。
次にプロセスチャンバー504内に設けられた被照射物510が、第2の移載器(図示しない)によって、プロセスチャンバー外に移送され、新たな被照射物をプロセスチャンバー内に移送する間に、第1の移載器によって、湿度制御チャンバー内に設けられた不活性ガスチャンバー内511の減衰器512a(すなわち、レーザ発振器501と光学系503との間にあって、且つ窒素雰囲気に設けられた減衰器)と、湿度制御チャンバー505内にある減衰器512b又は512cとを交換する。なお、減衰器512aの交換は、被照射物510の交換ごとに行うことができる。また、減衰素子に形成されたコーティング膜又は減衰器の湿度がある一定以下になった場合、すなわち、減光器から射出されるレーザ光のエネルギーの変化により、減衰器を交換することができる。
このように、レーザ光照射装置に複数の減衰器を設け、これらの減衰器を交換することにより、減衰器、減衰器内に設けられた減衰素子、及びその表面のコーティング膜の条件、特に湿度を一定とすることができ、長時間においても、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することができる。
なお、本実施の形態においては、3つの減衰器を有するレーザ光照射装置を示したが、該構成に限られるものではない。2つの減衰器を有しても良く、またより多くの減衰器を設けてもよい。この場合、一つあたりの減衰器の湿度を回復するための時間が長くなり、また使用頻度も低下するため、減衰器の使用期間を長くさせることが可能となり、この結果、より少ないメンテナンスで、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なレーザ光照射装置となる。
なお、本実施の形態において、湿度制御チャンバーの代わりに、温度制御チャンバーを設けても同様の効果を得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、実施の形態1又は実施の形態2とは異なり、不活性ガスを内部に導入することが可能な減衰器を有するレーザ光照射装置について図5を用いて示す。
図5は、レーザ光照射装置の模式図であり、図1のレーザ光照射装置と同様の部分は、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
図5は、レーザ発振器501、光学系503、湿度制御チャンバー533、湿度制御チャンバー内に設けられた減衰器524、複数の減衰素子522a〜522c、プロセスチャンバー504及び第1の移載器(図示せず。)を有するレーザ光照射装置560である。また、実施の形態1と同様に、供給口508と排出口509とが設けられており、供給口から窒素、アルゴン、ヘリウム、等の不活性ガス591を供給し、排出口からこのガス592を排出する。なお、湿度制御チャンバー533内に減衰器524が設けられている。減衰器には、不活性ガスの供給口309と排出口310とが設けられており、内部に不活性ガスが導入される。この不活性ガスは、レーザ光照射装置内及び減衰器内の埃等の浮遊物を除去し、光学系の劣化を抑制するために導入する。
また、減衰器524及び湿度制御チャンバー533内には、減衰素子522a〜522cが設けられており、減衰器524内の減衰素子522aと湿度制御チャンバー内の減衰素子(522b又は522c)とが、第1の移載器(図示せず。)によって交換される。
本実施の形態における、減衰器の構造を図6を用いて説明する。減衰器524には、供給口309及び排出口310が設けられており、内部に不活性ガスを導入する構造となっている。図6においては、供給部には、不活性ガスの供給量を調節するためのバルブが設けられている。なお、減衰器のガス供給源が、レーザ光照射装置の供給源と同じである場合は、このバルブは必要ではない。
また、減衰器524は、レーザ光が透過する側面、すなわち、第1の窓304及び第2の窓306が設けられている側面以外の側面が、シャッターまたは扉構造となっており、これらを開閉して、減衰器内の減衰素子(図5においては、減衰素子522a、図6においては302)と、減衰器524の外にあって、かつ湿度制御チャンバー533内に設けられた減衰素子と522b又は522cとを第1の移載器312によって交換する。
本実施の形態において、第1の移載手段312は、レール及びこの上をスライドするステージ、回転体、ベルトコンベアー、ロボットアーム、リフト等を用いることができる。図6においては、第1の移際手段312は、レール313上を移動するステージ314及び固定台315からなり、減衰素子302及び回転手段308が固定台315によって固定されており、減衰素子を移送する。
このように、レーザ光照射装置に複数の減衰素子を設け、これらの減衰器を交換することにより、減衰素子、及びその表面のコーティング膜の条件、特に湿度を一定とすることができ、長時間においても、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することができる。
なお、本実施の形態においては、3つの減衰素子を有するレーザ光照射装置を示したが、該構成に限られるものではない。2つの減衰素子を有しても良く、またより多くの減衰素子を設けてもよい。この場合、一つあたりの減衰素子の湿度を回復するための時間が長くなり、また使用頻度も低下するため、減衰器の使用期間を長くさせることが可能となり、この結果、より少ないメンテナンスで、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なレーザ光照射装置となる。
なお、本実施の形態において、湿度制御チャンバーの代わりに、温度制御チャンバーを設けても同様の効果を得ることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、加熱された減衰器を効率よく冷却することが可能なレーザ照射装置について図13を用いて示す。
図13は、減衰器の断面図であり、図3の減衰器と同様の部分は同じ符号を付して詳しい説明を省略する。図13に示す減衰器は、容器301の表面にフィン501が設けられている。
フィンは、容器301と同様の材質でもよいが、導電性の高い金属を用いて形成すると、より効果的に冷却することができる。
フィンは、表面積が広いためダンパーに散乱されたレーザ光の熱を効率良く冷却することができる。よって、図13のような減衰器を、実施の形態1乃至実施の形態3の減衰器(図1の103a〜103c、図2の203a〜203c、図5の524)に用いることによって、より効率良く減衰器を冷却することができる。すなわち、大出力のエネルギー照射においても、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、より効率よく加熱された減衰器を冷却することが可能なレーザ照射装置について図14を用いて示す。
図14は、減衰器の断面図であり、図3の減衰器と同様の部分は同じ符号を付して詳しい説明を省略する。図14に示す減衰器は、容器301の表面に冷却管551a及び551bと、該冷却管中に流す水量を調節するためのバルブ552a及び552bが設けられている。なお、冷却管551a及び551bは、保護部材553a及び553bで固定されていることが好ましい。
冷却管551a及び551bに冷却水又は冷却ガスを流すことによりダンパーに散乱されたレーザ光の熱を効率良く冷却することができる。よって、図14のような減衰器を、実施の形態1乃至実施の形態3の減衰器(図1の103a〜103c、図2の203a〜203c、図5の524)に用いることによって、より効率良く減衰器を冷却することができる。すなわち、大出力のエネルギー照射においても、一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することができる。
(実施の形態6)
実施の形態1において、供給口と排出口の位置が異なるレーザ光照射装置を図15を用いて説明する。
レーザ光照射装置には、供給口1508と排出口1509とが設けられており、供給口1508から窒素、アルゴン、ヘリウム、等の不活性ガスを減衰器502a及び光学系503に供給し、排出口1509からこのガスを排出する。この不活性ガスは、レーザ光照射装置内の埃等の浮遊物を除去し、光学系の劣化を抑制するために装置内に導入する。
(実施の形態7)
実施の形態2において、供給口と排出口の位置が異なるレーザ光照射装置を図16を用いて説明する。
レーザ光照射装置には、供給口2508と排出口2509とが設けられており、供給口2508から窒素、アルゴン、ヘリウム、等の不活性ガスを、減衰器を有する湿度チャンバー523及び光学系503に供給し、排出口2509からこのガスを排出する。この不活性ガスは、レーザ光照射装置内の埃等の浮遊物を除去し、光学系の劣化を抑制するために装置内に導入する。
(実施の形態8)
実施の形態3において、供給口と排出口の位置が異なるレーザ光照射装置を図17を用いて説明する。
レーザ光照射装置には、供給口3508と排出口3509とが設けられており、供給口3508から窒素、アルゴン、ヘリウム、等の不活性ガスを減衰器を有する湿度チャンバー及533び光学系503に供給し、排出口3509からこのガスを排出する。この不活性ガスは、レーザ光照射装置内の埃等の浮遊物を除去し、光学系の劣化を抑制するために装置内に導入する。
(実施の形態9)
本実施の形態においては、実施の形態1から実施の形態8に開示のレーザ光照射装置を用いて一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なレーザ光照射装置及びレーザ光の照射システムについて説明する。本実施の形態では、実施の形態1のレーザ光照射装置を用いた例を示す。このため、実施の形態1と同じ構成物は、同じ符号を用いて説明する。本実施の形態では、被照射物の代表例として基板を用いるが、他の部材を適応できる。
図9は、本実施の形態で示されるレーザ光照射装置のブロック図である。本実施の形態で示すレーザ光照射装置は、レーザ発振器501、502a〜502c、光学系503、プロセスチャンバー504、湿度制御チャンバー505、レーザ光照射装置内に設けられた減衰器502a、湿度制御チャンバー内に設けられた減衰器502b及び502c、第1の移載器909、及び第2の移載器910を有する。また、レーザ光照射装置には、カセット911が設けられている。カセット911は、未処理の基板又は処理済みの基板を収納するものである。なお、未処理の基板を収納するカセット、処理済の基板を収納するカセットなど、複数のカセットを設けてもよい。
第1の移載器は、湿度制御チャンバー内に設けられた減衰器(図1においては、減衰器502b又は502c)と、レーザ発振器及び光学系の間に設けられた減衰器(図1においては、減衰器502a)とを矢印926〜928のように移送させる。
第2の移載器910は、カセット911に収納された基板をプロセスチャンバー504に移動し、また、処理の終了した基板をカセット911に移送する。
レーザ発振器と第1の移載器との間には、レーザ発振器から射出されたレーザ光のエネルギーを測定する第1の測定器904が設けられている。
第1の移載器909には、該移載器を制御するための制御装置914が接続されている。また、各減衰器a502a〜減衰器c502cには、第2の測定器915が設けられている。該測定器は、減衰器の情報を測定するものであって、代表的には減衰器の湿度、減衰器から射出されるレーザ光のエネルギーを測定する。第1の移載器制御装置914は、測定器915で測定された情報によって、第1の移載器を動かす信号を送り、減衰器を矢印926〜929のように移動させるためのものである。
第2の移載器910には、該移載器を制御するための制御装置916が接続されている。移載器制御装置916は、プロセスチャンバー内での被照射物の有無を判断して、第2の移載器に信号を送り、第2の移載器を動かして、基板を移送させるものである。第2の移載器は、第2の移載器制御装置から送られた信号によって、カセット911から基板をプロセスチャンバー504への移送、またはレーザ照射の終了した基板のカセット911への移送を行う。
第1の移載器制御装置914、及び第2の移載器制御装置916は、レーザ光照射装置制御装置917と接続している。レーザ光照射装置制御装置は、各制御装置の情報を受け、レーザ光照射装置のシステム全体を制御し、エネルギーの均一なレーザ光を各基板に照射できるように、各制御装置に信号を送る。
なお、本実施の形態では、第1の移載器制御装置914、及び第2の移載器制御装置916それぞれをサブコンピュータとし、レーザ光照射装置制御装置917をホストコンピュータとして、それぞれ別に用いている。なお、これらの制御装置を一つのホストコンピュータで統括し、レーザ光照射装置制御装置のみでレーザ光照射装置の照射方法のシステムを制御してもよい。
図9の矢印921〜923は、レーザ発振器から射出されたレーザ光の流れを示している。また、矢印924及び925は、基板の流れを示している。さらには、矢印926〜928は、減衰器の移動を示している。
図10を参照して、図9に示したレーザ光照射装置のレーザ光の照射方法について説明する。
まず、ステップS100において、レーザ結晶化に必要なレーザ光のエネルギー範囲y、または任意の減衰率を保つことが可能な減衰器の湿度の範囲zを決定する。
これらの決定は、レーザ光照射装置制御装置917で行う。あらかじめレーザ光照射装置制御装置917のメモリで記憶されてある情報から、これらの値をそれぞれ決める。
次に、ステップS200において、レーザ発振器501から、レーザ光921を射出する。次に、ステップS300で、レーザ発振器から射出されたレーザ光のエネルギー(x)を第1の測定器904で測定した後、減衰器へレーザ光を入射する。
次に、減衰器の透過率の変化、または減衰器の湿度から減衰器におけるレーザ光の減衰率を測定する。ここでは、これらの情報を第2の測定器915を用いて測定する。例えば、ステップS510では、減衰器から射出されるレーザ光のエネルギー(x‘)を、第2の測定器915により測定する。次に、ステップ511でレーザ光の透過率(x’/x)が範囲y以内かどうかを、第1の移載器制御装置914が判断する。レーザ光のエネルギーが範囲y以内におさまらない場合は、ステップS512で、第1の移載器制御装置914が第1の移載器909を動かす指示(例えば、矢印926〜929)を出し、n番目の減衰器からn+1番目の減衰器(例えば、減衰器a502aから減衰器b502b)に交換する。こののち、ステップS600にて、プロセスチャンバー504にレーザ光922を射出する。
ステップS510〜S512の代わりに、別のプロセスを用いることもできる。ステップS520で減衰器の湿度を第2の測定器915により測定し、ステップ521で減衰器の湿度が範囲z以内におさまるかどうかを、第1の移載器制御装置914が判断する。減衰器の温度が範囲z以内におさまらないと判断した場合には、ステップS522で、第1の移載器制御装置914が第1の移載器909を動かす指示(例えば、矢印926〜929)をだし、n番目の減衰器からn+1番目の減衰器(例えば、減衰器aから減衰器b)に交換させる。こののち、ステップS600にて、プロセスチャンバー504にレーザ光922を射出する。
ステップS511、又はS521において、それぞれの測定結果が範囲y、又は範囲z以内におさまる場合は、ステップS600にて、プロセスチャンバー504にレーザ光922を射出する。
なお、ステップS511又はS521とステップS600との間、若しくはステップS512又はS522とステップS600との間において、ステップS900、即ちプロセスチャンバー504に504に基板の設置を行う。代表的には、第2の移載器制御装置916が第2の移載器910を動かす信号をだして、カセット911からプロセスチャンバー504に矢印924のように基板を移動させる。
こののち、光学系503にて、レーザ光922を線状のスポットビームを有するレーザ光923に加工して、プロセスチャンバー504にレーザ光523を照射する。
次にステップS700において、第2の移載器制御装置916が、第2の移載器110を動かす信号を出す。矢印925のように、被照射物をレーザ光照射装置のプロセスチャンバー504からカセット911に移動させる。
次に、ステップS800において、レーザ光照射を終了するかをレーザ光照射装置制御装置917が判断し、終了しない場合はステップS400に戻る。
ステップS800において、レーザ光照射を終了する場合は、ステップS810でレーザ光照射を終了する。
本実施の形態のレーザ光照射装置は、基板の移送、レーザ発振器の出力エネルギーの制御、及びレーザ光の透過率の制御を統括的にすることが可能であり、常にエネルギーの一定なレーザ光を照射することができる。
なお、本実施の形態においては、実施の形態1に関するレーザ光照射装置を用いて一定のエネルギーを有するレーザ光を照射することが可能なレーザ光の照射システムを述べたが、実施の形態1の代わりに実施の形態2乃至実施の形態5に記載のレーザ光照射装置を本実施の形態に適応することが可能である。
なお、本実施の形態において、湿度制御チャンバーの代わりに、温度制御チャンバーを設けても同様の効果を得ることができる。この場合、ステップ520では、第2の測定器915を用いて減衰器の温度を測定し、ステップ521では、測定した温度が範囲w以内かどうかを判断することで、同様の効果を得ることができる。
本実施例では、本発明により照射したレーザ光のエネルギー変動を図11を用いて示す。
図11には、パルス発振のレーザ光の周波数を60Hz、エネルギー950mJ、減衰素子の傾斜角度を12.6°に設定し、基板にレーザ光を照射したときの時間とレーザ光のエネルギーの変化が示されている。x軸上に示される数字は、レーザ光が照射された基板の番号を表す。基板1枚当たり2度レーザ光を照射しているため、2つのエネルギーピークを有する。
実線は、減衰器周辺の湿度を60%とした時のレーザ光のエネルギーであり、エネルギーはほぼ一定値をとる。
一方、破線で示した曲線は、減衰器周辺の湿度を制御せず、不活性ガスとして窒素ガスを流した雰囲気でレーザ光を照射したときのレーザ光のエネルギーである。このとき、減衰器周辺の湿度は60%から0%に低下しており、これと共に、レーザ光のエネルギーも減衰している。このレーザ光をレーザ結晶化に用いると、基板ごとの半導体膜の結晶化率が異なり、この半導体膜を用いた半導体装置の特性にバラツキが生じる。
以上のデータにより、減衰器の湿度を一定にすることにより、レーザ光のエネルギーを一定にすることができることが分かる。
本実施例では、本発明を用いて形成された半導体素子及び該半導体素子を有するアクティブマトリクス基板の作製工程を、図7を用いて説明する。なお、本実施例において、半導体素子は、薄膜トランジスタである。
図7(A)に示すように、ガラス基板(第1の基板701)上に下地絶縁膜702を形成する。本実施例では、下地絶縁膜を2層構造とし、SiH4、NH3、及びN2Oを反応ガスとして成膜される第一酸化窒化シリコン膜を50〜100nm、SiH4、及びN2Oを反応ガスとして成膜される第二酸化窒化シリコン膜を100〜150nmの厚さに積層形成する。
次に、下地絶縁膜上に、プラズマCVD法や減圧CVD法、或いはスパッタリング法等の公知の手法により非晶質シリコン膜703(膜厚54nm)を積層形成する。なお、該非晶質シリコン膜は、水素を含んでいるため水素出しを行う。本実施例では、500℃1時間の熱処理を行う。
次にパルス発振のレーザ光704を非晶質シリコン膜703に照射する。このときのレーザ光の照射条件を、エネルギー密度510mJ/cm2、周波数30Hz、照射速度を1.0mm/secとする。なお、本実施例においては、非晶質シリコン膜にレーザ光を照射して結晶性シリコン膜を形成するが、この工程に限定されず、特許3300153号又は特許2873669号に記載されている手法を用いて形成された結晶性シリコン膜にレーザ光を照射して、シリコン膜の結晶性を高めてもよい。また、パルス発振のレーザ光の代わりに、連続発振のレーザ光を照射してもよい。このときの照射条件は、レーザとして連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の第2高調波〜第4高調波のレーザ光を照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。例えば、代表的には、Nd:YVO4レーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いるのが望ましい。具体的には、連続発振のNd:YVO4レーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換し、出力10Wのレーザ光を得る。また非線形光学素子を用いて、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは光学系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ光に成形して、結晶性シリコン膜14に照射する。このときのエネルギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好ましくは0.1〜10MW/cm2)が必要である。そして、走査速度を10〜2000cm/s程度のとし、照射する。
次に、結晶性シリコン膜を用い、公知の手法によりTFTを形成する。図7(B)にその図を示す。所望の形状に結晶化されたシリコン膜をエッチングし、活性領域611〜614を形成する。次に、半導体膜の表面をフッ酸を含むエッチャントで洗浄した後、ゲート絶縁膜615となるシリコンを主成分とする絶縁膜を形成する。
次いで、ゲート絶縁膜表面を洗浄した後、ゲート電極616〜619を形成する。本実施例では、ゲート電極は積層構造をしており、ゲート絶縁膜に接する第1導電膜616a及び該第1導電膜に接する第2導電膜616bからなる。第1導電膜は窒化タンタル膜からなり、第2の導電膜は、タングステン膜からなる。ただし、ゲート電極の材料は、これに限られるものではなく、いずれもタンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、クロム(Cr)、ネオジム(Nd)から選ばれた元素、またはこれらの元素を主成分とする合金材料若しくは化合物材料で形成してもよい。また、銀―銅―パラジウム合金(AgPdCu合金)を用いてもよい。さらに、本実施例では、ゲート電極を積層構造としたが、これに限られるものではなく単層構造でも多層構造でもよい。
次に、半導体にn型を付与する不純物元素(P、As等)及びP型を付与する不純物元素(B等)、ここではリン及びボロンを適宜添加して、nチャネル型TFT及びpチャネル型TFTのソース領域及びドレイン領域620〜627、及びLDD領域(Light doped drain 領域)628〜631を形成する。LDD領域628〜630の一部は、各ゲート電極に覆われているが、LDD領域631では、各ゲート電極に覆われていない。なお、ゲート電極及びLDD領域の形成工程に関しては、特開2001−345453号公報に開示された工程を適応すればよい。
次に、ゲート電極及びゲート絶縁膜上に第2絶縁膜634を形成した後、添加した不純物元素を活性化するために加熱処理、強光の照射、またはレーザ光の照射を行う。この工程は、活性化と同時にゲート絶縁膜へのプラズマダメージやゲート絶縁膜と半導体膜との界面へのプラズマダメージを回復することができる。
次に、第2絶縁膜634上に第1の層間絶縁膜635を形成する。第1の層間絶縁膜には、無機絶縁膜、有機材料樹脂、又はシロキサン系材料を出発材料として形成されたSi−O−Si結合を含む絶縁膜(以下、シロキサン系絶縁膜と呼ぶ)等を用いることができる。シロキサン系絶縁膜は、置換基に水素の他、フッ素、アルキル基、または芳香族炭化水素のうち少なくとも1種を有していても良い。シロキサン系材料を出発材料として形成された上記絶縁膜は、耐熱性が高いので、後の工程において、加熱処理を行うことが可能である。また、有機樹脂を用いる場合は、感光性樹脂及び非感光性樹脂を用いることができる。感光性有機樹脂を用いた場合、フォトリソフラフィ工程による露光処理を行い、感光性有機樹脂をエッチングすると曲率を有する第1の開口部を形成することができる。このように曲率を有する開口部を形成することは、後に形成する電極の被覆率(カバレッジ)が高くなるという効果がある。本実施例では、第1の層間絶縁膜に、厚さ1.05μmの非感光性アクリル樹脂膜を形成する。
次に、第1の層間絶縁膜のパターニング及びエッチングを行い、第1の開口部を形成する。この後、第1の開口部及び第1の層間絶縁膜635を覆うように窒化絶縁膜(代表的には、窒化珪素膜又は窒化酸化珪素膜)からなる第3絶縁膜636を形成する。本実施例では、第3の層間絶縁膜に窒化珪素膜を用いる。窒化絶縁膜からなる第3絶縁膜を形成することにより、第1の層間絶縁膜635から発生する脱ガスを抑制することができる。
次に、フォトリソグラフィ工程による露光処理を行った後、第3絶縁膜636、第2絶縁膜634、及びゲート絶縁膜615を順次エッチングし、第2の開口部を形成する。このときの、エッチング処理は、ドライエッチング処理でもウエットエッチング処理でもよい。本実施例では、ドライエッチングにより第2の開口部を形成する。
次に、第2の開口部を形成した後、第3絶縁膜上及び第2の開口部に金属膜を形成し、フォトリソグラフィー工程による露光の後、金属膜をエッチングしてソース電極及びドレイン電極637〜643を形成する。金属膜は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)もしくはシリコン(Si)の元素からなる膜又はこれらの元素を用いた合金膜を用いる。本実施例では、チタン膜/アルミニウムーシリコン合金膜/チタン膜(Ti/Al−Si/Ti)をそれぞれ100/350/100nmに積層したのち、所望の形状にパターニング及びエッチングしてソース電極ドレイン電極637〜643を形成する。その後、第1の画素電極644を形成する。
以上の様にして、nチャネル型TFT640、643及びpチャネル型641、642を作製することができる。
また、nチャネル型TFT640とpチャネル型TFT641をCMOS回路として駆動回路650に用い、pチャネル型TFT642、nチャネル型643を画素領域651に用いることにより、駆動回路と画素領域を同一基板上に形成したアクティブマトリクス基板670を得ることができる。
なお、本実施例においては、半導体素子としてTFTを示したが、これに限られず、他の半導体素子(ダイオード、電界放出素子等)の活性領域に本実施例で形成したシリコン膜を適応することも可能である。
本実施例により、基板ごとに結晶性のムラの少ない半導体膜を形成することができ、該半導体膜を用いて半導体素子を形成することができる。このため、本実施例により作製された半導体素子の特性のバラツキを抑制することができる。また、該半導体素子を有するアクティブマトリクス基板は、プロセスに依存する基板間のバラツキが抑制されており、不良な基板の作製を低減することができ、歩留まり高くすることができる。
次に、実施例2で形成したアクティブマトリクス基板を用いて表示装置を形成する工程を示す。本実施例では、表示装置として、発光表示装置であるEL(Electro Luminescence)表示装置の作製工程について図8を用いて述べる。
図8(A)は、発光装置を示す上面図、図8(B)は図8(A)をA−A’で切断した断面図である。点線で示された681は信号線駆動回路、682は画素領域、683は走査線駆動回路である。また、684は対向基板、685は一対の基板間隔を保持するためのギャップ材が含有されているシール材であり、シール材685で囲まれた内側は、封止材で充填されている。
なお、領域688は信号線駆動回路681及び走査線駆動回路683に入力される信号を伝送するための配線領域であり、外部入力端子となるFPC(フレキシブルプリントサーキット)689からビデオ信号やクロック信号を受け取る。
図8(B)は、発光装置の断面図である。実施例1で作製したアクティブマトリクス基板670の画素部682において、発光素子が形成されている。また、図8の駆動回路としては、信号線駆動回路681が示されており、nチャネル型TFT6740とpチャネル型TFT641とを組み合わせたCMOS回路が形成される。さらに、アクティブマトリクス基板670と封止基板684とが、シール材685及び封止材691を用いて封止されている。
以下に、発光表示装置の作製方法を述べる。
図8(B)に示すように、実施例1にて作製したアクティブマトリクス基板670表面に第2の層間絶縁膜間661を形成し、第3の開口部を形成する。なお、図5の画素部のpチャネル型TFT642を画素の電流制御用TFTとして用い、nチャネル型TFT643を画素のスイッチングTFTとして用いる。また、第2の層間絶縁膜661には、無機絶縁膜、有機材料樹脂、又はシロキサン系絶縁膜等を用いることができる。本実施例では、第2の層間絶縁膜に、感光性アクリル樹脂膜を用い、パターニング及びウエットエッチングを行い、なだらかな内壁を有する第3の開口部を形成する。
その後、第2の層間絶縁膜上に第4の絶縁膜662を形成したのち、第4の開口部を形成し、第1の画素電極637を露出させる。本実施例では、第4の絶縁膜に窒化珪素膜を用いる。第2の層間絶縁膜661に有機材料樹脂を用いた場合、第4の絶縁膜は、該有機材料樹脂から発生するガスや基板全体から発生する水分をブロッキングする効果がある。このため、第4の絶縁膜を形成することにより、発光素子の劣化を抑制することができる。
画素電極637及び第4の絶縁膜662の上にはEL層663、陰極として機能する第2の画素電極664及びパッシベーション膜665を設ける。第1の画素電極637、EL層663、第2の画素電極664が重畳する部位が実質的に発光素子(EL素子)となる。
このEL層663の構成は公知の構成を用いることができる。第1の画素電極637と第2の画素電極664との間に配設するEL層663には、発光層、正孔注入層、電子注入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれ、これらの層が積層された形態又はこれらの層を形成する材料の一部又は全部が混合された形態をとることができる。基本的にEL素子は、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送層/陰極等の順に積層した構造を有していても良い。
発光層は有機化合物を用いて形成されている。代表的には、その分子数から区分された低分子系有機化合物、中分子系有機化合物、高分子系有機化合物から選ばれた一種又は複数種の層を有する。また、電子注入輸送性又は正孔注入輸送性を有する無機化合物から形成される電子注入輸送層又は正孔注入輸送層を組み合わせて形成しても良い。なお、中分子とは、昇華性や溶解性を有しない有機化合物の凝集体(好ましくは、重合度10以下)又は連鎖する分子の長さが5μm以下(好ましくは50nm以下)の有機化合物のことをいう。
発光層の主体となる発光材料を以下にまとめる。低分子系有機化合物としては、トリス−8−キノリノラトアルミニウム錯体やビス(ベンゾキノリラト)ベリリウム錯体等の金属錯体をはじめとし、フェニルアントラセン誘導体、テトラアリールジアミン誘導体、ジスチリルベンゼン誘導体等が適用可能である。また、これらの材料をホストとし、クマリン誘導体、DCM、キナクリドン、ルブレン等をドーパントとして添加することで、量子効率を上げ、高輝度化、高効率化を図ることができる。
高分子系有機化合物としては、ポリパラフェニレンビニレン系、ポリパラフェニレン系、ポリチオフェン系、ポリフルオレン系等があり、ポリ(パラフェニレンビニレン)(poly(p-phenylene vinylene)):(PPV)、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレンビニレン)(poly(2,5-dialkoxy-1,4-phenylene vinylene)):(RO−PPV)、ポリ(2−(2'−エチル−ヘキソキシ)−5−メトキシ−1,4−フェニレンビニレン)(poly[2-(2'-ethylhexoxy)-5-methoxy-1,4-phenylene vinylene]):(MEH−PPV)、ポリ(2−(ジアルコキシフェニル)−1,4−フェニレンビニレン)(poly[2-(dialkoxyphenyl)-1,4-phenylene vinylene]):(ROPh−PPV)、ポリパラフェニレン(poly[p-phenylene]):(PPP)、ポリ(2,5−ジアルコキシ−1,4−フェニレン)(poly(2,5-dialkoxy-1,4-phenylene)):(RO−PPP)、ポリ(2,5−ジヘキソキシ−1,4−フェニレン)(poly(2,5-dihexoxy-1,4-phenylene))、ポリチオフェン(polythiophene):(PT)、ポリ(3−アルキルチオフェン)(poly(3-alkylthiophene)):(PAT)、ポリ(3−ヘキシルチオフェン)(poly(3-hexylthiophene)):(PHT)、ポリ(3−シクロヘキシルチオフェン)(poly(3-cyclohexylthiophene)):(PCHT)、ポリ(3−シクロヘキシル−4−メチルチオフェン)(poly(3-cyclohexyl-4-methylthiophene)):(PCHMT)、ポリ(3,4−ジシクロヘキシルチオフェン)(poly(3,4-dicyclohexylthiophene)):(PDCHT)、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−チオフェン](poly[3-(4octylphenyl)-thiophene]):(POPT)、ポリ[3−(4−オクチルフェニル)−2,2ビチオフェン](poly[3-(4-octylphenyl)-2,2-bithiophene]):(PTOPT)、ポリフルオレン(polyfluorene):(PF)、ポリ(9,9−ジアルキルフルオレン)(poly(9,9-dialkylfluorene):(PDAF)、ポリ(9,9−ジオクチルフルオレン)(poly(9,9-dioctylfluorene):(PDOF)等が挙げられる。
電子注入輸送層又は正孔注入輸送層として用いることができる無機化合物には、ダイヤモンド状カーボン(DLC)、Si、Ge、CN、及びこれらの酸化物又は窒化物の他、これらにP、B、N等が適宜ドーピングされたものがある。また、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の、酸化物、窒化物又はフッ化物をも、用いることができる。さらには、当該金属とZn、Sn、V、Ru、Sm、またはInとの化合物もしくは合金であっても良い。
また、これらの各層を混合した混合接合構造を形成しても良い。
なお、EL素子の発光は、一重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底状態に戻る際の発光(リン光)とがある。本発明に係るEL素子は、いずれか一方の発光を用いていても良く、又は両方の発光を用いていても良い。
第2の画素電極664としては、金属成分とアルカリ金属又はアルカリ土類金属、若しくはその両者を含む成分とからなる多成分の合金若しくは化合物を用いる。金属成分としては、Al、Au、Fe、V、Pd等が挙げられる。一方、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の具体例としては、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)、Rb(ルビジウム)、Cs(セシウム)、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Sr(ストロンチウム)、Ba(バリウム)等が挙げられる。その他、これら以外にもYb(イッテルビウム)、Lu(ルテチウム)、Nd(ネオジウム)、Tm(ツリウム)等を適用しても良い。第2電極は、上記金属成分にアルカリ金属又はアルカリ土類金属のうち仕事関数が3eV以下のものを0.01〜10重量%含ませた合金若しくは化合物とする。陰極として機能させる目的において、第2電極の厚さは適宜設定すれば良いが、概ね0.01〜1μmの範囲内として、電子ビーム蒸着法で形成すれば良い。
また、パッシベーション膜665としては、窒化シリコン膜、窒化アルミニウム膜、炭素を主成分とする薄膜(DLC膜、CN膜など)その他の水分や酸素に高いブロッキング性を示す絶縁膜を用いることができる。
次に、発光素子1を封止するために不活性気体雰囲気でシール材685及び封止材691で封止基板684を貼り合わせる。なお、シール材685としてはフィラーを含む粘性の高いエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、封止材691としては透光性が高く、且つ、粘性の低いエポキシ系樹脂を用いるのが好ましい。また、シール材685及び封止材691はできるだけ水分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。
なお、本実施例では、表示装置としてEL表示装置の作製工程を述べたがこれに限られるものではなく、液晶表示装置、電界放出表示装置等を適応することもできる。
このように、本発明を用いて作製したアクティブマトリクス基板をEL表示装置に適応することで、表示ムラの少ない表示装置を作製することが可能である。
本実施例により、プロセスに依存するバラツキが低減されたアクティブマトリクス基板を用いて、表示装置を作製することができる。このため、歩留まり高く表示装置を作製することができる。
本発明のレーザ光照射装置の模式図。 本発明のレーザ光照射装置の模式図。 本発明の減衰器の模式図。 本発明の減衰器の模式図。 本発明のレーザ光照射装置の模式図。 本発明の減衰器の模式図。 本発明のレーザ光照射装置を用いて作製したアクティブマトリクス基板の作製工程を示す図。 本発明のレーザ光照射装置を用いて作製した表示装置の模式図。 本発明のレーザ光照射装置のブロック図。 本発明のレーザ光照射装置のシステムを示す図。 減衰器が設けられた雰囲気の湿度とレーザ光のエネルギーを示す図。 従来のレーザ光照射装置の模式図。 本発明の減衰器の模式図。 本発明の減衰器の模式図。 本発明のレーザ光照射装置の模式図。 本発明のレーザ光照射装置の模式図。 本発明のレーザ光照射装置の模式図。

Claims (5)

  1. レーザ発振器、複数の減衰器、光学系、湿度を一定にする手段を有する湿度制御チャンバー、測定器、移載器制御装置及び移載器を有し、
    前記移載器は、前記湿度制御チャンバー内に設けられた第1の減衰器と、前記レーザ発振器及び前記光学系の間に設けられた第2の減衰器とを搭載しており、
    前記測定器は、前記第2の減衰器から射出されるレーザー光のエネルギー又は前記第2の減衰器の湿度を測定する機能を有し、
    前記移載器制御装置は、前記測定器によって測定された結果によって前記第1の減衰器と前記第2の減衰器とを移送し交換する機能を有することを特徴とするレーザ光照射装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2の減衰器は、前記減衰器内に不活性ガスを供給する不活性ガスチャンバー内に設けられ、且つ前記不活性ガスチャンバーは前記湿度制御チャンバー内に設けられていることを特徴とするレーザ光照射装置。
  3. レーザ発振器、内部に不活性ガスが供給される減衰器、複数の減衰素子、光学系、湿度を一定にする手段を有する湿度制御チャンバー、測定器、移載器制御装置及び移載器を有し、
    前記減衰器は、湿度制御チャンバー内に設けられ且つ前記レーザ発振器及び前記光学系の間に設けられており、
    前記移載器は、前記湿度制御チャンバー内に設けられた第1の減衰素子と、前記湿度制御チャンバー内に設けられた第2の減衰素子とを搭載しているとともに、減衰器内の減衰素子を交換する機能を有し、
    前記測定器は、前記減衰器から射出されるレーザー光のエネルギーを測定する機能を有し、
    前記移載器制御装置は、前記測定器によって測定された結果によって前記第1の減衰素子及び前記第2の減衰素子とを移送し交換する機能を有することを特徴とするレーザ光照射装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    前記湿度制御チャンバー内の湿度は、20〜80%、好ましくは30〜60%であることを特徴とするレーザ光照射装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一において、
    前記移載器は、レール及びこの上をスライドするステージ、回転体、ベルトコンベアー、ロボットアーム、又はリフトであることを特徴とするレーザ光照射装置。
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