JP2003100653A - 加工装置および加工方法 - Google Patents

加工装置および加工方法

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JP2003100653A
JP2003100653A JP2001294171A JP2001294171A JP2003100653A JP 2003100653 A JP2003100653 A JP 2003100653A JP 2001294171 A JP2001294171 A JP 2001294171A JP 2001294171 A JP2001294171 A JP 2001294171A JP 2003100653 A JP2003100653 A JP 2003100653A
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irradiation
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laser
signal
workpiece
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Kazuya Kaida
一弥 甲斐田
Teruo Horii
照雄 堀井
Tetsuya Inui
哲也 乾
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度よくレーザビームを照射する。 【解決手段】 レーザアニール装置は基板9にマスク6
のパターンを介してレーザ照射装置1からレーザビーム
を照射する。マスク6または基板9の駆動ステージ10
bまたは10aは駆動されるので基板9とこれに照射す
るビームとを相対移動させることができる。相対移動に
伴い変化する基板9またはマスク6に関する位置を示す
位置情報の信号pまたはrが相対移動の加速度に比例し
た周期で検出されるごとに、照射タイミングの信号qが
出力されて検出された位置情報に対応する基板9の所定
照射位置にレーザビームが照射される。それゆえに、相
対移動の加速領域から定速領域への移行時や、減速領域
から停止時などに生じる速度ムラとは無関係に相対移動
距離全域にわたって所定照射位置に照射できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はレーザビームなどの光
ビームや荷電粒子ビームなどのエネルギビームによる加
工装置および加工方法に関し、特にエキシマレーザ、Y
AG(yttrium aluminum garnet)レーザなどから発
せられるレーザビームなどのエネルギビームを用い、加
工対象を加工するための加工装置および加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
年、パーソナルコンピュータや家庭用テレビの表示用と
して、液晶表示装置が広く用いられている。液晶表示装
置は、電極を設けた2枚のガラス基板の間に液晶を封入
し、電極に加える電圧によって、液晶の電気光学特性を
変化させて画像を表示するものである。画像を表示する
ためには、画面を構成する画素に対応する電極に電圧を
加え、それにより画素位置の液晶の電気光学特性を変化
させる。このとき画素に電圧を加えるために、画素ごと
にトランジスタを設け、そのトランジスタにより電圧を
制御する方法がある。この方式はTFT(薄膜トランジ
スタ)アクティブマトリックス方式と呼ばれ、高画質の
表示を行なえるのでコンピュータ用のディスプレイや家
庭用テレビのディスプレイとして広く採用される。
【0003】これとは別に、基板上にエレクトロルミネ
ッセンス(EL)効果を有する薄膜を形成し、これに電
圧を加えて発光させる、いわゆるELパネルも実用化さ
れている。これには、発光する膜に有機材料と無機材料
を用いるものがあるが、いずれの材料を用いたパネルも
画面上に画素を構成しこれに個別に電圧を加えて画像を
表示することができる。
【0004】これらのいずれの方式でも、画面を構成す
る基板上全面にトランジスタを形成する必要があるた
め、薄膜トランジスタが用いられる。画像を表示するた
めに画素に自由に電圧を加えていく場合、個々の画素に
ついて駆動時間は非常に短く、画像の明るさが確保でき
ないため、画素ごとにトランジスタを設け、このトラン
ジスタで電圧を次の駆動周期まで保持する方法が取られ
る。
【0005】しかしながら、表示デバイスに用いられる
ガラス基板、プラスチック基板などには、トランジスタ
を作製するのに必要な単結晶のシリコン膜を形成するこ
とが難しく、このためアモルファスのシリコン膜を予め
形成して、その膜上にトランジスタを形成する手法が用
いられる。
【0006】ところが、アモルファスシリコン膜上に形
成されたトランジスタはキャリアの移動度が低く高速応
答ができないため、画像の表示速度が遅く、動画を表示
しようとすると像が流れて見えたりコントラストが低下
するなどの課題が生じていた。
【0007】液晶画面の画素を駆動するためのドライバ
素子は、現在は、シリコンウェハに形成したものを切断
し、これを液晶パネルに接着、接合する手法が適用され
る。これは、駆動ドライバにはより高速の特性が要求さ
れるが、ガラス基板上に形成されるアモルファスシリコ
ン膜では達成できないためである。このために、ガラス
基板上に高速トランジスタの形成が可能な膜を構成し、
周辺回路を液晶基板上に形成しようとすることが考えら
れており、アモルファスシリコン膜を基板に形成した
後、これを高温でアニーリングしたり、レーザビームを
照射してアニーリングを行なったりして、アモルファス
を結晶化させ性能の向上を図ることが行なわれている。
【0008】アモルファスを結晶化させるための1手法
としてレーザを用いてアニールを行なう方法がある。具
体的には、エキシマレーザを光源として線状の光源(幅
数百μm、長さ数十から数百mm)を形成し、これを光
源の長手方向と直角方向に走査して、順次アニールを行
なう。この方法では、数百μmの幅でアモルファス膜が
一旦溶融し、固化する際に再結晶化するが、得られる結
晶粒の大きさは直径1μm以下である。そのため、この
膜に形成されるトランジスタの特性としては、結晶粒の
粒界によりキャリアが散乱されるので、キャリアの移動
度としては100〜200cm2/V・s程度までしか
達成できない。
【0009】公表特許2000−505241号には、
このような限界を改善するため、さらに細いレーザビー
ム(幅5〜10μm)を照射し、アモルファス膜を溶融
させた上、横方向に結晶化を生じさせ、この細いレーザ
ビームを長手方向と直角方向に移動させて横方向に順次
結晶を成長させる方法が開示される。この方法では溶融
した領域が固化する際に溶融領域の幅方向に温度分布が
生じ、それによって結晶成長が横方向に生じる。しかし
ながら、結晶成長が生じる長さは、1μm以下であるた
め、公表特許2000−505241号には、さらに次
のような示唆がなされている。つまり、一旦溶融固化さ
せた後、レーザビームをわずかに(0.5μm程度)移
動させ、以前に作られた結晶に繋げる形で新しい結晶を
成長させていき、横方向に長い結晶成長を起こさせる。
これを繰返すことで、横方向に結晶を長く成長させられ
る結果、長い柱状の結晶が得られ、その結果、結晶粒界
によるキャリアの散乱が抑制され、キャリアの移動度の
高いトランジスタが得られる。
【0010】公表特許2000−505241号にはこ
れを実現するために、スリット状の開口部を有するマス
ク、レーザビーム径を変更するためのエキスパンダ、レ
ーザビームのエネルギ分布を一様化するホモジナイザ系
を有し、エキシマレーザで照射したマスクの開口部の像
をレンズで基板上に結像させて膜を溶融させ、マスク像
を微小量(0.5μm程度)ずつ走査して、そのたびに
レーザビーム照射を行ない結晶を順次成長させる方法が
開示される。
【0011】このような従来のレーザアニール装置で
は、パターンマスクを透過し成形されたレーザビーム
を、XYテーブル(同一平面内のXおよびY方向に移動
可能なテーブル)上に搭載された基板上のある照射領域
にのみ照射し、その照射領域へ照射を繰返し行ない、結
果的に基板全面領域への照射を行なうようにしている。
【0012】このような方法では、1つの照射領域を照
射し終えるとレーザビームを止め、基板を移動させ、次
の照射領域に対応したところで次のレーザビーム照射を
行ない、これを繰返し、アニールを行なうようにしてい
る。
【0013】特開2000−210782号公報には、
これを改善すべく、基板が載置されたステージの速度に
同期してレーザ照射を行なう方法が提案されている。こ
のような方法は、ステージ速度についての加速領域から
一定速度領域への変化時や、減速領域から停止時などに
発生する速度むらに対してレーザ照射できるかについて
は何ら提言していない。
【0014】図6には、従来のレーザアニール装置の概
略構成が示される。図6において基板ガラスはXYテー
ブル上に載置され、アニール用光源であるエキシマレー
ザから、集合レンズ群を透過したレーザビームがマスク
を照射し、このマスク像を基板ガラス上に結像させるこ
とで基板ガラス上に任意の形状の像を形成することがで
きる。エキシマレーザは、基板が載置されたXYテーブ
ルが指定位置への移動を完了したら、照射を行なう。と
ころが、このような方法では、上述したようにXYテー
ブルについての加速領域から一定速度領域への変化時や
減速領域から停止させるための加減速時間設定までの時
間が無駄になり、生産性(スループット)を向上させる
ことが困難であった。
【0015】それゆえにこの発明の目的は、被加工物に
対して精度よくエネルギビームを照射できる加工装置お
よび加工方法を提供することである。
【0016】この発明の他の目的は高いスループットを
得ることができる加工装置および加工方法を提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明のある局面に係
る加工装置は、被加工物と該被加工物に照射するエネル
ギビームとを相対移動させることにより、被加工物を加
工する装置であって、相対移動に伴い変化する被加工物
に関する位置を示す位置情報が所定周期で検出されるご
とに、検出された位置情報に対応する被加工物の所定照
射位置にエネルギビームを照射する。
【0018】したがって、エネルギビーム照射のタイミ
ングを位置情報が検出される所定周期に同期させなが
ら、エネルギビームを検出された位置情報に対応の照射
位置に照射させることができる。それゆえに、相対移動
距離全域にわたって所定照射位置にエネルギビームを照
射できる。言換えると、相対移動の加速領域から定速領
域への移行時や、減速領域から停止時などに生じる速度
ムラとは無関係に相対移動距離全域にわたって所定照射
位置にエネルギビームを照射できる。
【0019】この発明の他の局面に係る加工装置は被加
工物と該被加工物に照射するエネルギビームとを相対移
動させることにより、被加工物を加工する装置であっ
て、相対移動に伴い変化する被加工物に関する位置を示
す位置情報が所定周期で検出されるごとに、検出された
位置情報は被加工物の所定照射位置に対応するときはエ
ネルギビームを照射するよう構成されてもよい。このよ
うに構成された場合にも、上述と同様の特徴を得ること
ができる。
【0020】上述の加工装置では、位置情報が所定周期
で検出されるごとに、検出された位置情報は所定照射位
置に対応するか否かが判定されて、対応するときにはエ
ネルギビームを照射するよう構成されてもよい。このよ
うに構成された場合にも、上述と同様の特徴を得ること
ができる。
【0021】上述の加工装置では、所定周期は相対移動
の加速度に比例した周期であってよい。したがって、エ
ネルギビーム照射のタイミングを相対移動の加速度に比
例した周期に同期させながら、エネルギビームを検出さ
れた位置情報に対応の所定照射位置に照射させることが
できる。それゆえに、相対移動距離全域、すなわち加速
度領域、定速度領域および減速度領域の全ての領域にお
いて所定照射位置に安定して、かつ確実にエネルギビー
ムを照射できるから、スループットは向上する。
【0022】上述の加工装置では所定照射位置は、被加
工物の所定の照射開始位置と被加工物における所定の照
射ピッチとに基づいて決定されてよい。したがって、相
対移動距離全域において被加工物に対して所定照射ピッ
チで安定して、かつ確実にエネルギビームを照射でき
る。
【0023】上述の加工装置は、被加工物に対するエネ
ルギビームの照射経路に設けられた開閉自在のシャッタ
部とシャッタ制御手段とを備えてもよい。シャッタ制御
手段はシャッタ部を、エネルギビームを被加工物に照射
する照射モードにおいて照射経路を確立するために完全
に開いた開状態とし照射モードを除く待機モードにおい
て照射経路を遮断するために完全に閉じた閉状態とす
る。そして、待機モードから照射モードに移行すると
き、シャッタ部が閉状態から開状態へ移行する期間にお
いては、エネルギビームの照射は停止させられる。
【0024】したがって、待機モードから照射モードに
移行するためにシャッタ部が閉状態から開状態へ移行す
る期間においては、エネルギビームの照射は停止させら
れている。それゆえに、照射経路が完全に確立されてい
ないこのような移行期間においてエネルギビームが照射
されるという無駄を回避できる。
【0025】上述の加工装置では待機モードにおいては
エネルギビームを照射するための発振周波数は、照射モ
ードにおける発振周波数の最高値の1/10以上かつ1
/1以下の範囲に設定されてもよい。
【0026】したがって、待機モードにおいても発振し
て次の照射モードに備えてエネルギビームを照射するた
めの準備が行われているので、すみやかに安定した照射
モードに移行できる。この待機モードの発振周波数は照
射モードにおける発振周波数の最高値の1/10以上か
つ1/1以下の範囲に設定されているから、待機モード
において発振しているとしてもエネルギビーム照射に関
する機器や材料(光学系やガス類など)のメンテナンス
や交換のための期間を長くすることができる。
【0027】この発明のさらなる他の局面に係る加工方
法は、被加工物と該被加工物に照射するエネルギビーム
とを相対移動させることにより、被加工物を加工する方
法であって、相対移動に伴い変化する被加工物の位置を
示す位置情報が所定周期で検出されるごとに、検出され
た位置情報に対応する被加工物の所定照射位置にエネル
ギビームを照射する。
【0028】したがって、エネルギビーム照射のタイミ
ングを位置情報が検出される所定周期に同期させなが
ら、エネルギビームを検出された位置情報に対応の照射
位置に照射させることができる。それゆえに、相対移動
距離全域にわたって所定照射位置にエネルギビームを照
射できる。言換えると、相対移動の加速領域から定速領
域への移行時や、減速領域から停止時などに生じる速度
ムラとは無関係に相対移動距離全域にわたって所定照射
位置にエネルギビームを照射できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照し説明する。本実施の形態では、基板ガ
ラス上に横方向結晶成長によるアニール加工を施すレー
ザアニール装置を想定し説明するが、被加工物は基板ガ
ラスに限定されず、また加工内容はアニールに限定され
ない。
【0030】図1は、本発明の実施の形態に係るレーザ
アニール装置の構成図である。図1のレーザアニール装
置は、図示されない発振器を内蔵するレーザ照射装置
1、シャッタ2、エキスパンダ3、ホモジナイザ4、フ
ィールドレンズ5、反射のためのミラー5a、7および
8、マスク6、基板(ガラス)9、駆動ステージ10a
および10b、位置センサ11aおよび11b、モニタ
11、ドライバ12および13、コンピュータ14、結
像レンズ15a、CCD(電荷結合素子)カメラ15、
切替器16および17、パルス発振器18、入力インタ
ーフェイス19、コントローラ20および開閉器21を
含む。切替器16はカウント機能を有して、切替器17
およびパルス発振器18のいずれか一方の出力が与えら
れると、与えられる信号を入力する。コントローラ20
はマイコンチップを内蔵してプログラム処理によりレー
ザ照射装置1に対して照射タイミングを決定する信号q
を与える。レーザ照射装置1は信号qが与えられると信
号qを入力するので、内部の発振器は信号qが入力され
たことに応じて発振して、レーザビームが照射される。
したがって、レーザビームの照射周期と信号qの入力周
期は同期する。
【0031】図1のレーザアニール装置の動作において
は、レーザ照射装置1より照射されたレーザビームは、
シャッタ2を通過し、ビームのエキスパンダ3、ホモジ
ナイザ4などにより照射エネルギの均一化をされ、フィ
ールドレンズ5を通過し、ミラー5aによってビーム方
向を変え、駆動ステージ10b上に載せられたマスク6
を照射する。このマスク6に予め形成されたパターンに
対応のビームがミラー7および8で反射されながら結像
レンズ15aを透過して基板9上に照射されることによ
り、基板9上にマスク6のパターンによる像が結像され
る。このとき、CCDカメラ15は結像レンズ15aの
両側において、アライメントマークを認識するために動
作し、その出力信号はモニタ11を介してコンピュータ
14に与えられ、ここで処理される。
【0032】レーザ照射装置1としては、波長が紫外線
にて発振するエキシマレーザを用いることができるが、
この他に、波長が可視光のYAGレーザかガスレーザで
行なうことも可能であるが、いずれも発振パルス幅が1
0nsから数百nsの間のパルス幅を有することが望ま
しい。
【0033】マスク6上のパターンは通常、その開口部
の幅が基板9上で1から5μm程度に対応し、開口部の
長さはデバイスの形状や光学系により適宜決定される。
そのような開口部が複数、マスク6上に構成されてい
る。なお、マスク6上での開口部それぞれの大きさは、
光学系の縮小倍率によって決定されるが、縮小倍率は概
ね1/2から1/10程度に設定されるので、マスク6
上での開口部は、これに応じた倍率だけ拡大された大き
さの形状にする必要がある。
【0034】基板9は駆動ステージ10a上に真空吸着
方法、機械的方法などの各種方法により固定して載置さ
れる。駆動ステージ10aは同一平面内をXY方向に駆
動させられるので、これに伴い基板9をXY方向に移動
させることができる。同様にマスク6も駆動ステージ1
0b上に載置されて、駆動ステージ10bが同一平面内
をXY方向に駆動されることにより、マスク6のXY方
向に移動させることができる。これにより、基板9上で
マスク6のパターンを移動させるとき、基板9を駆動ス
テージ10aにより移動させてもよいし、また、マスク
6を駆動ステージ10bにより移動させてもよい。パタ
ーンを移動させるという目的を両者で同等に達成するこ
とができる。
【0035】駆動ステージ10aおよび10bにはボー
ルベアリングあるいはローラベアリングによる支持ガイ
ドや空気あるいは流体を用いた流体支持ガイドを用い、
これを精密なねじ送り、もしくはリニアモータを用いア
クチュエータで駆動することが可能である。
【0036】ただし、液晶パネルの製造においては、基
板9は通常20cm角以上の大きさを有し、特に近年は
数十cm角、あるいは1m角に近い大きさを有すること
も頻繁であるから、このように大きな基板9を精度よく
移動させるには困難が伴う。このような背景から、マス
ク6のパターンの移動に関しては、マスク6を載置した
駆動ステージ10bによりマスク6のパターンを移動さ
せることが望ましい。これは、マスク6のパターンが形
成された領域は、数mm角から数十mm角の大きさに限
定されるため、それほど長い駆動ストロークが必要とさ
れず、駆動ステージ10bの駆動に関する仕様を比較的
簡単にすることができるからである。
【0037】駆動ステージ10bによるマスク6の移動
範囲は精々数十mmであり、基板9の表面全面にわたっ
てレーザビーム照射を行なう場合には、基板9の駆動ス
テージ10aによる移動を組合せて行なう必要がある。
【0038】駆動ステージ10aおよび10bそれぞれ
には、該ステージのXY軸方向の位置を検出する位置セ
ンサ11aと11bがそれぞれ備えられる。位置センサ
11aと11bそれぞれとしては、ガラス板や金属板の
上に格子を刻んでそれを用いて位置検出する、いわゆる
リニアスケールを用いることが可能であるが、位置検出
方法はこれに限定されない。たとえば、レーザビームを
照射して、その反射光との干渉効果あるいはドップラー
効果を用いて距離を測定するレーザ測長器を用いること
もできる。いずれの位置検出方法においても、分解能と
しては0.1もしくは0.01μm程度の精度で計測で
き、この精度で駆動ステージ10aおよび10bの位置
の計測を行なうことが可能となる。また、位置センサ1
1aおよび11bそれぞれの出力を図示されない対応の
駆動ドライバを介して図示されないアクチュエータにフ
ィードバックし、いわゆるクローズループによる駆動ス
テージ10aおよび10bそれぞれの位置制御を行なえ
ば、極めて高精度な位置決めが可能となり、本実施の形
態に要求される位置精度の確保には最適である。
【0039】基板9の主表面上にはアモルファスシリコ
ン膜(図示せず)が概ね10〜100nmの厚さに積層
されており、この膜に本装置によるレーザビーム照射処
理を施した後、別の複数の工程の処理を施すことによ
り、半導体の特性を持たせ、トランジスタなどの素子を
構成することにより、液晶、ELなどの表示デバイスの
駆動用基板として用いることができる。
【0040】図1のレーザアニール装置においては、レ
ーザビーム照射は基板9の主表面(アモルファスシリコ
ン膜)上に対して連続して複数回行なわれ、基板9を移
動させるときに、駆動ステージ10aの位置を位置セン
サ11aにより計測しつつ移動させ、基板9におけるレ
ーザビームの照射位置が、本来のレーザビームを照射す
べき理想位置にまで達したときに位置センサ11aより
パルス信号rを出力し、パルス信号rによって、レーザ
ビームの照射が開始されるとしたものである。これを行
なうための信号制御の流れを以下に説明する。
【0041】入力インターフェイス19より駆動に必要
な各種パラメータを制御用のコンピュータ14に入力
し、動作の準備を行なう。この場合、入力インターフェ
イス19としては、キーボードや外部とのネットワーク
とのインターフェイスなどで、任意に構成することがで
きる。
【0042】入力されるパラメータの種類としては、基
板9の照射開始位置、マスク6のパターン移動速度、加
減速時間、移動量に対する移動パルス数、基板9におけ
る照射ピッチなどである。レーザ照射装置1は、コント
ローラ20から与えられる信号qの周波数にて内部の発
振器が発振してレーザビームを出力する。信号qはコン
トローラ20の入力信号に基づく周波数を有する。
【0043】シャッタ2は開閉自在であり、図1に示さ
れるように被加工物である基板9に対するレーザビーム
の照射経路上に設けられている。コンピュータ14はシ
ャッタ2に対して信号dを与えて、シャッタ2を、基板
9にレーザビームを照射する照射モードにおいては照射
経路を確立するために完全に開いた開状態とし照射モー
ドを除く待機モードにおいては照射経路を遮断するため
に完全に閉じた閉状態とするように制御する。シャッタ
2は開閉状態を示す信号fをコンピュータ14に出力す
る。このような待機モードから照射モードに移行すると
き、シャッタ2が完全閉状態から完全開状態へ移行する
期間においては、レーザ照射装置1によるレーザビーム
の照射は停止するよう制御される。
【0044】基板9に対してレーザ照射が行なわれない
待機状態(待機モード)においては、上述のようにシャ
ッタ2はコンピュータ14から与えられる信号dにより
完全な閉状態にあるから、レーザ照射装置1からのレー
ザビームは以降の各段には与えられない。待機状態では
パルス発振器18から出力されるパルス信号が切替器1
6および開閉器21を介して、コントローラ20へ入力
され得るように、コンピュータ14により制御される。
コントローラ20はパルス発振器18から出力されるパ
ルス信号を切替器16および開閉器21を介して入力し
て保持し、コンピュータ14で設定された所定パラメー
タに相当の数の信号が保持されると、1回信号qを出力
する。したがって、パラメータ設定が1:1であればパ
ルス発振器18の信号出力周期と信号qの周期は一致す
る。
【0045】このようにパルス発振器18から出力され
るパルス信号周波数に基づいて、レーザ照射装置1は所
定の繰返し周波数で発振を行なう。このような待機状態
では、照射モード時の最高周波数の1/10〜1/1の
範囲でレーザ照射装置1は発振するよう設定するのが望
ましい。これはレーザ照射装置1がエキシマレーザの場
合、ガスレーザであるため、レーザ照射装置1は発振開
始からしばらくの間は発振が不安定であり、また、発振
パワーの安定性も悪く、発振、停止を繰返すとそのたび
にレーザ照射装置1の図示されない発振器が不安定な状
態に陥る。このため、実際に基板9にレーザビームを照
射しない待機状態であっても発振を持続させることによ
り、レーザ照射装置1を安定させることができるからで
ある。エキシマレーザは発振を行なうごとに、レーザ照
射装置1の図示されないレーザチューブが劣化してい
き、ついには交換が必要となる特性を有しており、発振
周波数を低く設定することで、交換寿命を長くすること
でき、待機状態では低い周波数に設定することで、この
交換寿命を長くすることが可能となる。
【0046】図2は、図1の各種信号のタイミングチャ
ートである。図2の信号aは図1の入力インターフェイ
ス19の装置のスタートスイッチ(図示せず)による状
態を示し、信号bは入力インターフェイス19でステー
ジ移動量をパラメータ設定するための信号入力を示し、
信号cは位置センサ11aおよび11bそれぞれからの
信号出力の何回に1回レーザビームを照射するかの設定
入力を示し、信号lはレーザ照射装置1の発振周波数を
コントロールするための信号を示す。図2の他の信号に
ついては後述する。図3は図1のコンピュータ14によ
る照射モード時の処理フローチャートである。図3のフ
ローチャートに従い、図1と図2を参照しながら、待機
状態から、レーザビーム照射状態に移行した場合の基本
的な動作を説明する。
【0047】予め入力インターフェイス19を通じ、コ
ンピュータ14に設定された各種パラメータに基づいて
基板9上にレーザビームを照射する処理を開始する(ス
テップS(以下、ステップSは単にSと略す)1,S
2)。このときコンピュータ14には照射スタートを指
示する信号aが入力されるるとともに、駆動ステージ1
0aと10bについての移動量が設定されたパラメータ
に基づいて設定されて(図2の信号b参照)、切替器1
6のカウンタのピッチがプリセットされる(図2の信号
c参照)。
【0048】まず、コンピュータ14は入力されたパラ
メータに基づいてドライバ13を制御するので、ドライ
バ13により駆動ステージ10aが駆動されて、基板9
が照射開始位置にまで移動される(S3)。移動された
とき位置センサ11aからは信号rが出力されるので、
切替器17は信号rを入力し、信号rを入力したことに
応じて位置センサ11bから与えられる信号pを入力す
るよう動作する。コンピュータ14はドライバ13との
信号のやり取りを通じて基板9の照射開始位置への移動
が完了したことを認識し次第、シャッタ2へ開動作する
ように指示するための信号dを出力するので、閉状態に
あったシャッタ2は開方向に動作し、その状態を示す信
号eがシャッタ2からコンピュータ4に出力される(S
4)。
【0049】ここで、シャッタ2は図2の信号eに示さ
れるように(信号eはlow側が完全開、hight側
を完全閉としている)動作を始めるが、完全に開放する
まではある程度の時間を要し、この間レーザビームが照
射された状態になると、基板9だけでなく、散乱光によ
り、エキスパンダ3やホモジナイザ4などの光学系や、
その周辺機器に損傷を与えることがあり、また同時に周
辺のオペレータなどへの危険も考えられる。このように
シャッタ2が完全に開でも完全に閉でもない状態のとき
は、レーザビームの照射経路はシャッタ2により一部遮
られた状態となっている場合であり、このような状態で
マスク6を照射してパターンを結像させると像の状態が
劣化してしまい、安定処理が行なえない。
【0050】そこで図1のレーザアニール装置では、こ
れらの不具合を避けるためにシャッタ2がこのような中
間の状態にあるときに、レーザ照射装置1の発振を停止
させる機能を有する。具体的には、コンピュータ14
は、シャッタ2への開指令の信号dと同時に信号kをパ
ルス発振器18に出力する。パルス発振器18は信号k
が与えられると出力が禁止されるので、レーザ照射装置
1に信号qは与えられなくなって、レーザ照射装置1の
発振は停止しレーザビームは出力されない状態となる。
コンピュータ14は信号kの出力を基板9へのレーザビ
ーム照射が完了した後のシャッタ2から閉の完了を示す
信号fを入力するまで維持する。
【0051】ここでは、信号kを用いてパルス発振器1
8の発振を禁止しているが、別の方法としてパルス発振
器18の発振はそのままとし、開閉器21によりコント
ローラ20への信号入力を遮断する方法も適用できる。
【0052】コンピュータ14は、信号fを入力して、
信号fがlow(開完了)になったことを検知すると、
カウントイネーブル信号gを切替器16に出力するとと
もに、カウントイネーブル信号gと動作スタートの信号
をドライバ12に出力する。ドライバ12は切替器16
によるカウント動作開始と同期して動作を開始する。そ
の後、マスク6の駆動ステージ10bによる移動と基板
9に対するレーザビームの照射とが同時に行われて(S
5、S6)、その後マスク6のパターン1行分の移動が
完了すると同時にレーザビームの照射は一時停止する
(S7、S8)。図2の信号jのlowレベル期間がS
5〜S8の処理期間に対応する。
【0053】具体的には、ドライバ12は動作開始する
と、マスク6の駆動ステージ10bを駆動するのでマス
ク6が移動する。このとき、駆動ステージ10bの速度
はコンピュータ14によりドライバ12を介して、図2
のテーブル速度の信号hに示す如く、予め、パラメータ
として定められた加速度により、同じくパラメータとし
て定められた速度まで加速を行ない、その速度に達した
時点で一定速度で駆動され、ある定められた距離(たと
えば、パターン1行分)だけ進んで停止するように制御
される。なお、停止の際も一定の減速加速度で行なった
後停止するよう制御される。この加速度、速度の制御は
位置センサ11bからの位置情報を示す信号oを用い
て、ドライバ12にフィードバックされ、前述したクロ
ーズドループにより制御されるのが好ましい。
【0054】このとき、上述したような加速領域、一定
速度領域および減速領域に対応の全移動領域において
は、レーザ照射装置1は駆動ステージ10bの走行と同
期した位置情報を示す信号pを受けて、レーザビーム照
射のタイミングを合わせる。具体的には、コンピュータ
14は位置センサ11bから出力される位置情報を示す
信号(リニアスケールの値を示す信号)pが、切替器1
7→切替器16→開閉器21→コントローラ20に与え
られるように制御する。このとき、切替器16は入力す
る信号pが示すリニアスケールの値をカウントしてカウ
ント値の信号を開閉器21を介してコントローラ20に
出力する。
【0055】コントローラ20はコンピュータ14を介
して予めパラメータとして設定された照射ピッチごとに
レーザビームを照射するよう、そのタイミングを示す信
号qをレーザ照射装置1に出力する。すなわちコントロ
ーラ20はコンピュータ14を介して予め与えられた照
射開始位置と照射ピッチの情報から基板9上の本来照射
すべき理想的な所定照射位置を演算し、位置センサ11
bから出力された信号pに従い切替器17→切替器16
→開閉器21を介して与えられる信号に基づくマスク6
を介したレーザビーム照射位置が、本来のレーザビーム
を照射すべき理想位置(演算された所定照射位置)に達
したと判断したときに、照射タイミングであることを示
す信号qをレーザ照射装置1に出力するので、レーザ照
射装置1は信号qの入力に従ってレーザビームを照射
し、基板9上にマスク6のパターンが結像される。ここ
で、位置センサ11bにリニアスケールを用いたセンサ
を適用すると、位置情報を示す信号pは図2に示される
ように駆動ステージ10b動作中(信号j参照)では概
ね模式的にパルス的出力の信号iの如くになり、駆動ス
テージ10bの加速領域および減速領域ではパルスの間
隔が粗くかつ変化し、一定速度領域では一定間隔で出力
されるようになる。
【0056】したがって、信号pを用いて制御されるレ
ーザ照射装置1からの光パルス出力も、図2の信号mの
如く加減速領域で粗く一定速度領域で概ね一定の間隔の
光パルス列となる。
【0057】このようにしてマスク6のパターン1行に
ついての移動と照射が終了すると、コンピュータ14は
すべての行数分について照射が終了したか判定し(S
9)、未終了の場合にはマスク6(基板9)を対応の駆
動ステージを介してさらに1行分照射するために移動さ
せて(S10)駆動ステージによる移動とレーザビーム
の照射とを行う(S5〜S8)が、終了と判定すると基
板9へのレーザビーム照射完了とする(S11)。その
後、レーザ照射装置1の発振出力を禁止し(S12)、
シャッタ2に対して信号dを出力して閉じるように指示
し(S13)、各駆動ステージを次回の照射開始位置に
移動させて(S14)、シャッタ2からの信号fにより
完全閉状態となったことが確認されると(S15)、図
1の装置自体を動作ストップさせる(S16)。
【0058】このように図1のレーザアニール装置によ
れば、マスク6や基板9の駆動ステージ10a、10b
に設置した位置センサ11a、11bのリニアスケール
によるパルス信号p、rとレーザ照射装置1のレーザ照
射タイミングを示す信号qとを同期させることができ
て、各駆動ステージの位置には関係なくレーザビーム照
射ができ、スループットが向上する。また、基板9の一
部にレーザビーム照射を行ない、次いで基板9の他の一
部にレーザビーム照射を行なう操作を連続して、複数回
のレーザビーム照射を基板9に対して行なう装置におい
て、レーザビーム照射のタイミングをマスク6や基板9
の駆動ステージ10a、10bに設置した位置センサ1
1a、11bのリニアスケールから出力されるパルス信
号pおよびrと同期させることで、各駆動ステージの位
置情報に対して照射タイミングを相対的に合わせること
ができて、各駆動ステージの移動距離全域、すなわち加
速領域−低速領域−減速領域のすべての領域を使って、
効率よく一定間隔で基板9上にレーザビーム照射ができ
る。
【0059】またレーザ照射装置1のレーザ照射タイミ
ングについて上述のようにの同期を取ることで、駆動ス
テージ10a、10bの位置には関係なく駆動ステージ
移動の加減速領域を含む移動領域全域で任意の間隔で一
定にレーザビーム照射ができ、スループットが向上す
る。
【0060】また、シャッタ2の開閉動作中はレーザ照
射装置1から照射されたレーザビームが基板9上に予め
設定された照射エリア以外へ照射しないようにレーザ照
射装置1のレーザ発振を停止するようにコンピュータ1
4からパルス発振器18に対して出力禁止信号kが出力
され、レーザ照射装置1を一時的に停止させることがで
きる。レーザ発振を停止させることで基板9の必要領域
以外へのレーザビームの無駄な照射がなくなる。
【0061】また、レーザ照射装置1と連動するシャッ
タ2を設けることで、レーザ照射装置1を連続的に発振
させ、レーザビームの照射を安定した状態に保つことが
可能になる。レーザビーム照射を行なわない待機モード
時(基板9がないなどのアイドリング状態、基板9のロ
ーディング/アンローディング時、その他アニール状態
の観察モード時など)のシャッタ2が閉状態のときは、
パルス発振器18によるレーザ照射装置1の発振周波数
を照射モード時の照射時最高周波数の1/10〜1/1
の範囲にコントロールすることができる。これによっ
て、レーザ照射装置1内の光学系および使用しているガ
ス類のメンテナンスや交換時期を延ばすことができる。
【0062】図4(A)〜(E)にマスク6に形成され
たパターンと結晶化された基板9が示される。図4
(A)はマスク6に形成(配置)されたパターン(以
下、マスクパターンという)22を示す。図示されるよ
うに、マスクパターン22には複数の開口部23が予め
形成されて開口部23では他の部分より光の透過率を比
較的高くしてある。開口部23の幅は、基板9上に結像
されたときに概ね2〜5μmになる範囲に設定する。マ
スクパターン22をマスク6に配置し、図1の装置によ
り、基板9に結像させレーザビーム照射を行なう。図4
(B)に基板9上に形成されるアモルファスシリコン膜
24が示される。アモルファスシリコン膜24の厚さは
液晶表示装置に用いる場合は概ね100から1000Å
の範囲の厚さであり、スパッタ法、蒸着法、CVD法な
どの方法により形成される。
【0063】アモルファスシリコン膜24にマスクパタ
ーン22を介してレーザ照射装置1からパルス上にレー
ザビームが照射されると、レーザビームについてパルス
幅は50〜500nsで、アモルファスシリコン膜24
上でのエネルギ密度が100〜1000mJ/cm2
設定されていると、アモルファスシリコン膜24には図
4(B)のような結晶化領域25が生じる。
【0064】結晶化は図4(B)のように、開口部23
による像の幅方向に生じ、マスクパターン22の両側か
ら中心部に向かって成長が生じる。成長が生じる長さは
概ね1〜2μmであり、開口部23の像の幅を2〜3μ
mに設定すると、ほぼ中心部まで結晶化が生じる。この
ように1行分完了すると、レーザ照射装置1のレーザ照
射も停止する(図3のS8参照)。次に、マスク6(マ
スクパターン22)を駆動ステージ10bにより移動さ
せる(図3のS10参照)。具体的には開口部23の像
を基板9上でおおよそ0.5μmだけ移動させて、この
位置でレーザビームを照射する(図3のS5とS6参
照)。この0.5μmという移動量は、1回の結晶化で
生じる結晶の長さが1から2μmであることからくるも
のであり、概ね1回に成長する結晶長よりも小さく設定
する必要がある。さらには、その結晶長の半分程度に設
定すると、最初の結晶の核発生の影響が少なく、かつ結
晶の終端付近の不均一性も避けることができ、さらに望
ましい。このとき、レーザ照射装置1の発振タイミング
(レーザビームの照射タイミング)は前述したような構
成と方法によりマスク6の駆動ステージ10bが加速領
域、低速領域および減速領域のいずれにあっても、位置
センサ11bからの位置情報を示す信号pに同期させる
ことが可能である。
【0065】図4(B)の状態の位置からさらに0.5
μm移動させて照射すると、図4(C)のような状態に
なり、図4(B)のような状態に繋がって結晶化が生じ
る結果、図4(B)よりやや伸びた結晶化領域26が形
成される。このようなプロセスを繰返すと、図4(D)
のようにさらに伸びた結晶化領域27が得られ、これを
複数回繰返していくと図4(E)のように基板9のアモ
ルファスシリコン膜24全体が一定方向に伸びた結晶化
領域28で埋め尽くされる状況が得られる(図3のS9
でYES)。
【0066】このように、一定方向に伸びた結晶化領域
では、その伸びた方向にトランジスタのキャリアが流れ
るように設定すれば、結晶粒界によりキャリアが散乱さ
れる頻度が少なくなり、応答速度(キャリア移動度)が
200〜500cm2/V・s以上の素子が得られ、液
晶表示板に用いた場合、動画の表示に極めて有利である
とともに、液晶基板上に高速性を必要とするAD変換器
や駆動ドライバなどの周辺回路を構成することができ、
従来、他の基板で構成した上で接続していたものが一体
的に構成され、小型軽量化、信頼性の向上などに極めて
有利である。
【0067】図5(A)〜(E)には、その他のマスク
パターンと結晶化された基板の例が示される。図5
(A)はマスクパターン22の他の例を示したもので、
マスクパターン22には複数の開口部29が配置され、
開口部29はその他の部分より光の透過率を比較的高く
設定してある。開口部29の幅は、この開口部29を介
したレーザビームが基板9上に照射され、その像が結像
されたときに概ね2〜5μmになる範囲に設定される。
【0068】開口部29は長手方向に隣接する開口部2
9とおおよそ0.5μmずらせて配置され、複数の開口
部29からなる組(ここでは4個の開口部29からなる
組)を1つの開口群として、複数個の開口群が配置され
る。ずらす量(ここでは0.5μm)は、結晶の伸びる
長さよりも少なくとも短くする必要があり、おおよそ結
晶長の半分に規定すると都合がよいのは、前述のとおり
である。各開口群同士の関係は図5(A)で各開口群の
右端部30が、開口部29の幅方向に隣接する別の開口
群の左端部31と少なくともほぼ一致するか、右端部3
0が左端部31より右側になるよう配置される。
【0069】マスクパターン22をマスク6に配置し、
図1の装置により基板9に結像させ、照射を行なう。基
板9には、アモルファスシリコン膜24が形成され、そ
の厚さは液晶表示素子に用いる場合は、概ね100〜1
000Åの範囲の厚さであり、スパッタ法、蒸着法、C
VD法などの各種方法により形成される。
【0070】マスク6を介してレーザ照射装置1からパ
ルス上にレーザビーム照射が行なわれ、レーザビームの
パルス幅が50〜500nsで、アモルファスシリコン
膜24上でのエネルギ密度が100〜1000mj/c
2に設定されていると、開口部29に対応して、アモ
ルファスシリコン膜24には結晶化領域32が生じる。
【0071】結晶化は図5(B)のように、開口部29
による像の幅方向に生じ、マスクパターン22の両側か
ら中心部に向かって成長が生じる。成長が生じる長さは
概ね1〜2μmであり、開口部29の像の幅を2〜3μ
mに設定すると、ほぼ中心部まで結晶化が生じる。
【0072】次に、マスクパターン22を矢印33の方
向に開口部29の1個分の長さだけ移動させた位置でレ
ーザビームを照射する。マスクパターン22を移動させ
るには、基板9を移動させるのが望ましく、そのため基
板用の駆動ステージ10aを駆動する。このようなレー
ザビーム照射を行なうと開口群による結晶化パターンが
図5(C)に示されるように開口群により領域36が新
たに結晶化され、領域35では前回の照射領域と重なっ
て照射されるため、結晶が繋がって成長する領域34が
生じる。
【0073】このような駆動を行ないながら、レーザ照
射装置1を前述したような信号rによる同期制御を行な
いながら発振させるには、図1で説明した方法により、
基板9用の駆動ステージ10aが加速領域、低速領域お
よび減速領域のいずれにあっても、位置センサ11aか
らの位置情報を示す信号rを切替器17→切替器16→
開閉器21→コントローラ20に加えて、レーザ照射装
置1の発振タイミングを示す信号qを信号rに同期させ
ることで行なうことが可能である。
【0074】次に、再度、基板9を開口部29の長さ分
だけ移動させ、照射を行なうと図5(D)のような状態
となる。図5(D)では新たに結晶化された領域39
と、前回の結晶化領域と重なる部分の領域38が生じ
る。これを繰返すと、図5(E)のように、開口部29
の幅方向に結晶化領域が成長し、ついにはアモルファス
シリコン膜24が全面にわたって繋がった領域40が生
じる。図5(E)においては重なった領域41、新たな
結晶化領域42にはまだ結晶化されていない領域が残存
するが、これも基板9の移動を継続することにより埋め
尽くしていくことが可能である。
【0075】この際に、本実施の形態により示した駆動
ステージ10aの駆動方法を用いると、レーザビームの
照射タイミングは前述した方法によりマスク6や基板9
の駆動ステージ10aおよび10bが加速領域、低速領
域および減速領域のいずれにあっても、それぞれの位置
センサ11a、11bからの位置情報を示す信号pおよ
び信号rにレーザ照射装置1の発振タイミングを示す信
号qを同期させることで行なうことが可能である。この
ことから、マスクや基板を移動させるための加速および
減速期間においてもレーザビームの照射が可能であり、
このために基板9の処理時間を短縮化することが可能と
なる。
【0076】以上のように、本実施の形態によれば、エ
キシマレーザやYAGレーザを使って基板ガラスなどに
処理を施す場合に、リニアスケールなどによるタイミン
グ信号(信号p、信号rおよび信号q)によりレーザ発
振と各駆動ステージ(10a、10b)やシャッタ2な
どと同期を取ることができて、駆動ステージ(10a、
10b)の加減速領域や一定速度領域を問わず、すなわ
ち基板9やマスク6の移動における加減速領域や一定速
度領域を問わず、常に一定のピッチで基板9上にレーザ
ビームを照射できる。
【0077】また、シャッタ2により、無駄なレーザビ
ーム照射がなく、基板9にもそのための余裕を持たせる
必要がなくなり、スループットの向上やコスト削減など
に有利である。
【0078】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るレーザアニール装
置の構成図である。
【図2】 図1の各種信号のタイミングチャートであ
る。
【図3】 図1のコンピュータ14による照射モード時
の処理フローチャートである。
【図4】 (A)〜(E)はマスクに形成されたパター
ンと結晶化された基板の例を示す図である。
【図5】 (A)〜(E)はマスクパターンと結晶化さ
れた基板の他の例を示す図である。
【図6】 従来のレーザアニール装置の概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 レーザ照射装置、6 マスク、9 基板、10a,
10b 駆動ステージ、11a,11b 位置センサ、
14 コンピュータ、16,17 切替器、18 パル
ス発振器、19 入力インターフェイス、20 コント
ローラ、d,f,g,k,p,r,q 信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G09F 9/00 348 G09F 9/00 348C B23K 101:40 B23K 101:40 (72)発明者 乾 哲也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4E068 AH00 CA01 CA02 CB02 CD10 CE04 DA10 5F052 AA02 BA18 BB02 BB07 CA10 DA02 DB01 DB07 JA01 5G435 AA17 BB12 CC09 EE37 HH13 KK05 KK10 LL06 LL07 LL08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物と該被加工物に照射するエネル
    ギビームとを相対移動させることにより、前記被加工物
    を加工する装置であって、 前記相対移動に伴い変化する前記被加工物に関する位置
    を示す位置情報が所定周期で検出されるごとに、検出さ
    れた前記位置情報に対応する前記被加工物の所定照射位
    置に前記エネルギビームを照射する、加工装置。
  2. 【請求項2】 前記所定周期は、前記相対移動の加速度
    に比例した周期であることを特徴とする、請求項1に記
    載の加工装置。
  3. 【請求項3】 前記被加工物に対する前記エネルギビー
    ムの照射経路に設けられた開閉自在のシャッタ部と、 前記シャッタ部を、前記エネルギビームを前記被加工物
    に照射する照射モードにおいて前記照射経路を確立する
    ために完全に開いた開状態とし前記照射モードを除く待
    機モードにおいて前記照射経路を遮断するために完全に
    閉じた閉状態とするためのシャッタ制御手段とを備え
    て、 前記待機モードから前記照射モードに移行するとき、前
    記シャッタ部が前記閉状態から前記開状態へ移行する期
    間においては、前記エネルギビームの照射は停止するこ
    とを特徴とする、請求項1または2に記載の加工装置。
  4. 【請求項4】 前記待機モードにおいては前記エネルギ
    ビームを照射するための発振周波数は、前記照射モード
    における前記発振周波数の最高値の1/10以上かつ1
    /1以下の範囲に設定されることを特徴とする、請求項
    3に記載の加工装置。
  5. 【請求項5】 被加工物と該被加工物に照射するエネル
    ギビームとを相対移動させることにより、前記被加工物
    を加工する方法であって、 前記相対移動に伴い変化する前記被加工物の位置を示す
    位置情報が所定周期で検出されるごとに、検出された前
    記位置情報に対応する前記被加工物の所定照射位置に前
    記エネルギビームを照射させる、加工方法。
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