JP2006179875A - レーザ処理装置、レーザ処理方法及び半導体装置の作製方法 - Google Patents

レーザ処理装置、レーザ処理方法及び半導体装置の作製方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ照射の途中で移動テーブルが異常停止した際に、自動的にレーザの出力を停止させ、火災などの災害を防ぐことを課題とする。
【解決手段】レーザ発振器と、レーザ発振器に設けられたインターロックと、一定の動作周期で移動する移動テーブルと、タイマと、タイマに設けられたインターロックと、移動テーブルの移動を検出できるセンサと、コンピュータとを有し、タイマはセンサが移動テーブルの通過を感知することでカウントをスタートさせ、移動テーブルが動作周期を経過してもセンサを通過しない場合、タイマに設けられたインターロックの接点間の通電が切れることで、レーザ発振器のインターロックを作動させレーザ光の射出を停止させるレーザ処理装置及びそれを用いて行うレーザ処理方法に関する。
【選択図】図1

Description

本発明はレーザ光の照射方法及びそれを行うためのレーザ処理装置に関する。また、前記レーザ光照射を用いた半導体装置の作製方法に関する。
従来より、レーザ光を照射することにより様々な加工を施すレーザ処理装置及びレーザ光の照射方法が知られている。
レーザ光を用いることの特徴の1つは、輻射加熱又は伝導加熱を利用する加熱処理と比較して、レーザ光が照射されそのエネルギーを吸収した領域のみを選択的に加熱することができる点にある。例えば、波長400nm以下の紫外光を発振するエキシマレーザ発振装置を用いたレーザ処理は半導体膜を選択的且つ局所的に加熱して、ガラス基板に殆ど熱的損傷を与えずに、半導体膜の結晶化や活性化処理を実現している。
図2を用いて、レーザ光処理装置及びレーザ光の照射方法の例として、線状レーザにより大型ガラス基板上に成膜された半導体膜をレーザアニールする方法を説明する。まず基板1001上に成膜された半導体膜1002上に、ビームスポット1004の長手方向の長さLが数百μmの線状レーザ1003を線状ビームの幅方向(図2(A)の矢印方向)に走査させる。すると半導体膜1002において、数百μmの領域がレーザアニールされる(図2(A))。次に、線状レーザ1003の位置をその線状レーザ1003の長手方向の長さL分だけ平行移動させ(図2(B))、再び線状レーザ1003を半導体膜1002上で幅方向に走査させる(図2(C))。そのプロセスを数百回から数千回繰り返すことで、大型基板1001に成膜された半導体膜1002全面をレーザアニールすることができる。
なお、図2において線状レーザを用いた例を説明したが、高調波に変換された連続発振のレーザビームを線状レーザに整形する場合、半導体膜をレーザアニールするのに十分なパワー密度を得るためには、線状レーザの線方向の長さを数百μmと非常に短くする必要がある。そのため、大型のガラス基板、例えば1辺の長さが1m程度のガラス基板、に成膜された半導体膜の全面をレーザアニールする場合、上下左右の移動ができるXYステージなどの移動テーブル上に基板を設け、基板を載せた移動テーブルを数百回から数千回、往復走査させる必要がある。
なお本明細書においては、線状レーザの長い方の軸の方向を、線状レーザの長軸方向又は長手方向と呼ぶことにし、短い方の軸の方向を、線状レーザの短軸方向又は幅方向と呼ぶことにする。
ところで、レーザアニールを行う際に、発生する主な災害には、傷害と火災などがある。特に火災は、レーザ光が可燃物に照射されれば、レーザ光が吸収され発熱することによって発火する恐れがあるため、事前の予防措置は非常に重要である(特許文献1〜特許文献4参照)。
特開平9−174264号公報 特開平10−263866号公報 特開2001−18079号公報 特開2003−126977号公報
本発明は、レーザアニールを行う際に異常事態が発生しても災害を起こさないよう、意図しない領域にレーザ光を照射せず、安全にレーザアニールを行えるようにすることを課題とする。
レーザアニールを行っている際に火災等の災害を引き起こす原因として、基体を移動させるステージ(例えばXYステージ)の異常停止、地震等で生じる装置の振動、異常ガスの発生、煙の発生、高熱によるミラーなどの光学系の変動などが考えられる。
レーザアニール中にステージが予期せぬ位置で異常停止した場合、本来の照射位置下方あるいは不特定箇所からの反射光等により、周囲のものが発火する恐れがあり、大変危険である。ステージが予期せぬ位置で停止する原因としては、システムの制御用コンピュータ(例えばパーソナルコンピュータ(PC))のフリーズ(異常停止)やPLCとPC間の通信の異常、または外部からのノイズによる電子機器の異常動作等が挙げられる。
さらに、地震等で生じる装置の振動により、ミラーなどの光学素子が転倒したり、反射角度や入射角度が変動した場合、通常レーザ光が照射されている部分とは異なる部分にレーザ光が照射されるため、その部分から発火する恐れがある。
そこで本発明では、異常停止や異常動作等が起こった場合でも、火災等の災害を起こさないレーザ処理装置又はレーザ処理方法を提供することを課題とする。
本発明は、レーザアニール中にステージが何らかの理由で異常停止した場合、PCを用いて、レーザの出力を停止させるシステムと、同じくステージが異常停止しかつレーザアニール中にPCがフリーズ(異常停止)した場合に、そのPCを介さずに別系統でレーザの出力を停止させるシステムおよび地震等で生じる装置の振動でレーザの出力を停止させるシステムを統合したシステム及び装置である。
本発明は、レーザ発振器と、前記レーザ発振器に設けられた第1のインターロックと、一定の動作周期で移動する移動テーブルと、タイマと、前記タイマに設けられた第2のインターロックと、前記移動テーブルの移動を検出できるセンサとを有し、前記タイマは、前記センサが前記移動テーブルの通過を感知することで時間計測を開始し、前記移動テーブルが、前記動作周期を経過しても前記センサを通過しない場合、前記タイマに設けられた前記第2のインターロックの接点間の通電が切れることで、前記レーザ発振器の前記第1のインターロックが作動し、レーザ光が前記移動テーブル上の基板に照射されないことを特徴とするレーザ処理装置に関するものである。
また本発明は、レーザ発振器と、前記レーザ発振器に設けられた第1のインターロックと、一定の動作周期で移動する移動テーブルと、タイマと、前記タイマに設けられた第2のインターロックと、前記移動テーブルの移動を検出できるセンサとを有するレーザ処理装置を用い、前記移動テーブル上に基板を設置し、レーザ光により、前記基板上に形成された半導体膜をアニールし、前記タイマは、前記センサが前記移動テーブルの通過を感知することで時間計測を開始し、前記移動テーブルが、前記動作周期を経過しても前記センサを通過しない場合、前記タイマに設けられた前記第2のインターロックの接点間の通電が切れることで、前記レーザ発振器の前記第1のインターロックが作動し、前記レーザ光が前記移動テーブル上の基板に照射されないことを特徴とするレーザ処理方法に関するものである。
また本発明は、前記基板上に下地膜を形成し、前記下地膜上に前記半導体膜を形成し、前記半導体膜に前記レーザ処理装置により形成された前記線状レーザを照射することにより、前記半導体膜を結晶化して結晶性半導体膜を形成し、前記結晶性半導体膜を用いて島状半導体膜を形成し、前記島状半導体膜上に、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成し、前記島状半導体膜に、一導電性を付与する不純物を添加して、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法に関するものである。
本発明において、前記レーザ処理装置にはプログラマブル論理制御装置(Programmable logic Controller(PLC))が設けられている。
プログラマブル論理制御装置(Programmable logic Controller(以下、「PLC」と呼ぶ))は、XYステージの位置制御を行うために用いられている。PLCはXYステージの駆動に必要な電気信号を発生するためのドライバに、電気信号の出力の命令を出す役割を有する。ステージの動作命令は、PLCに対してコンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ(Personal Computer、以下「PC」と呼ぶ)から通信により送られる。
また、レーザ発振器の出力の制御についても、レーザ発振器自体にPCとの通信機能を有するものが多く、PCが適用が可能である。そのため本発明ではレーザ発振器とPCをそれぞれ連動させて結晶化を行う方法を用いることが可能である。
本発明において、前記線状レーザは、連続発振のレーザである。
本発明において、前記線状レーザは、周波数10MHz以上のパルス発振のレーザである。
本発明において、前記線状レーザは、周波数80MHz以上のパルス発振のレーザである。
本発明において、前記連続発振のレーザは、Arレーザ、Krレーザ、COレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、Yレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、ヘリウムカドミウムレーザのいずれか1つである。
本発明において、前記パルス発振レーザは、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザ、COレーザ、YAGレーザ、Yレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、銅蒸気レーザ、金蒸気レーザのいずれか1つである。
本発明において、前記基板は、ガラス基板、石英基板、ステンレス基板、合成樹脂からなる基板のいずれか1つである。
なお、ここでいう半導体装置とは、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を指し、電気光学装置、電気装置、半導体回路および電子機器は全て半導体装置である。
なお本発明はレーザ加工技術に関する分野において、どのようなレーザ処理装置及びレーザ照射方法にも応用することが可能である。
本発明を用いることにより、レーザ処理装置のステージが異常停止した場合および地震等で生じる装置の振動が起きた場合、自動的にレーザの出力を停止させることができ、火災などの災害を防ぐことができる。さらに、ステージの動作やレーザの出力を制御するPCがフリーズ(異常停止)した場合も、同様の効果を得ることができる。
本実施の形態を、図1及び図3を用いて説明する。ただし、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の主旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は本実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
図1のレーザ処理装置について説明する。なお、図中の実線は内在する各装置間の電源配線を示し、1点破線は接続配線を示す。また、矢印線はPCの命令系統を示す。
まず図1において、101はレーザ発振器、102はスイッチボックス、103はパーソナルコンピュータ(PC)、104はタイマ、105は地震感知器、106は警告灯、107はXYステージ、108はプログラマブル論理制御装置(Programmable logic Controller(PLC))、109はセンサ、110は手動非常停止ボタン、111はインターロック、112は移動テーブルである。
レーザ発振器101の発振を停止するためには、発振器に内蔵もしくは発振器の電源部に付属されているインターロック111を用いる。インターロック111は、通常は通電している2点の接点が開放されたときに作動し、発振器の電源を切るあるいは、発振器に設けられているメカニカルシャッターを閉めてレーザ出力を停止させる。スイッチボックス102は、PC103との通信機能を備えたものであり、PC103からの命令でスイッチの開閉(ON/OFF)を行う事ができる。タイマ104は、通電の制御機能を持ったもので所定の時間が経過すると通電が切れるものであり、その時限開始は、XYステージ107に搭載された移動テーブル112の移動を検出できるセンサ109を用いると良い。地震感知器105はタイマ104と同様で通電の制御機能を持ったものであり、振動を感知すると通電が切れるものを指す。警告灯106は、周囲にレーザが発振中であることを知らせる役割を持つ。
まず、レーザアニールが開始される手順について説明する。
PC103からステージ107に走査開始の命令が出されると、ステージ107は1本目の走査開始位置に移動する。走査開始位置にステージ107が移動すると、PC103からスイッチボックス102に周囲にレーザが発振中であることを知らせる警告灯106の点灯命令が出され、警告灯106が点灯する。最後に、レーザ発振器101にレーザの出力の命令が、PC103から出され、レーザは出力される。レーザ出力後、ステージ107は走査を開始する。
ここで図3を用いて、基板上に成膜された半導体膜を、線状レーザによってアニールする方法について説明する。まず以下のようにして、レーザ発振器201から射出されたレーザ光を線状レーザに加工する。すなわち、レーザ発振器201(図1における101)から射出したレーザ光はミラー202によって反射し、基板211と平行に設置した平凸レンズ203に入射する。このとき、平凸レンズ203に対し、入射するレーザ光に入射角(0°でない)を与えることで、レンズの非点収差により、照射面でのビームスポット205はレーザ光の入射方向のみが引き伸ばされ、線状レーザとなる。
このとき線状レーザをより細くすることで、線状レーザのビームスポットをより長くすることができる。この線状レーザの短軸方向にビームスポットを走査することで、一度に結晶化できる領域の幅を広くできるため、生産性が良く好ましい。
なお、ここで用いる光学系は上述した光学系に限らず、レーザ光を線状に成形できるものである。本実施の形態以外の光学系として、シリンドリカルレンズを複数枚、例えば2枚を組み合わせた光学系や、回折光学素子等を用いることが可能である。
回折光学素子とは、光の回折を利用してスペクトルを得る素子で、その表面に多数の溝を形成することにより、集光レンズ機能を持つものが用いられる。
次に線状レーザを走査させ半導体膜をレーザアニールする方法について説明する。なお基板211と線状レーザ及びそのビームスポット205の移動は、図2とほぼ同様であるので図2を参照してもよい。
半導体膜212が成膜された基板211は、移動テーブル206(図1における112)上に設置されており、移動テーブル206は400mm/sec以下で移動できるY軸ステージ207及びX軸ステージ208(図1におけるXYステージ107)上に設置される。Y軸ステージ207は線状レーザのビームスポット205の短軸方向に移動し、X軸ステージ208は線状レーザのビームスポット205の長軸方向に移動する。Y軸ステージ207が実線で示した矢印の方向(往路)に移動後、X軸ステージ208がビームスポットの長軸方向の長さ(図2におけるL)に合わせて移動する。次に、Y軸ステージ207が点線で示した矢印の方向(復路)に移動し、その後またX軸ステージ208がビームスポットの長軸方向の長さに合わせて移動する。この動作を繰り返すことで、基板全面をレーザアニールすることができる。
ここで、PC103が正常に動作中、外部からのノイズ等の予期せぬ事態でステージ107が異常停止した場合について説明する。
ステージ107が異常停止すると、ステージ107が目標位置に移動することができないため、PLC108はステージ107の位置制御ができない状態に陥る。このとき、PC103が正常に動作している場合は、PLC108からPC103に異常を表す信号が通信され、PC103からレーザ発振器101に出力を停止させる命令が送られ、レーザの出力が停止する。
次に、処理中にステージ107が異常停止し、同時にPC103がフリーズ(異常停止)した場合、又はステージ107が異常停止した上、PC103がPLC108から異常を表す信号を受信できず、PC103からレーザの出力を停止する命令が送られなかった場合について考える。
まず、正常なレーザアニールが行われている場合、ステージ107は適宜決められた速度で往復の走査を繰り返している。そのためステージ107に搭載された移動テーブル112の往復は、常に一定の周期tで行われる。本実施の形態では、tは2〜10秒、好ましくは6秒である。
レーザの出力後、移動テーブル112の走査開始直前に、PC103からスイッチボックスにタイマ104の電源を投入する命令が送られる。タイマ104は、移動テーブル112とは別に固定したセンサ109が移動テーブル112の通過を感知することで時間計測が開始される。
図8に、ステージ107(図2におけるY軸ステージ207及びX軸ステージ208)にセンサを109を設けた例を示す。なお図8において図1及び図2と同じものは同じ符号で示している。
図8において、センサ222(図1における109)がY軸ステージ207に設けられており、遮蔽板221が移動テーブル206(図1における112)に設けられている。
本実施の形態では、センサ222としてフォト・マイクロセンサを用いる。遮蔽板221がフォトマイクロセンサ222を通過すると、光が遮蔽板221で遮断され、フォトマイクロセンサ222が移動テーブル206の動作を感知する。これによりフォトマイクロセンサ222からタイマ104に信号が送られ、タイマ104の時間計測が開始される。
PC103およびPLC108が正常な動作をしていれば、ステージ107が異常停止しても、PC103からレーザ発振器101へ出力の停止をする命令が出すことができる。また上述したように、PLC108がステージ107の位置制御ができなかったとしても、PC103が動作していれば、PC103からレーザ発振器101に出力の停止命令を出すことができる。
ここで、レーザアニール処理中にステージ107が異常停止し、移動テーブル112の動作の周期性が損なわれた場合、例えば、レーザアニールの途中でステージ107が異常停止し、かつPC103がフリーズ(異常停止)した場合を考える。
ステージ107が異常停止した上に、PC103がフリーズしている状況では、レーザ発振器101へ出力の停止命令を出すことができない。そのため、レーザの出力を停止することができなくなってしまう。
しかし、タイマ104は、PC103およびPLC108を介した通信系統とは全く別系統で動作するため、PC103がフリーズしていても、レーザの出力を停止することが可能である。
移動テーブル112が異常停止し、動作周期tを経過しても移動テーブル112がセンサ109を通過しない(入力信号がない)場合、周期tが設定されたタイマ104に設けられたインターロックの接点間の通電が切れることで、レーザ発振器101のインターロックを作動させ、レーザの出力を停止することができる。
さらに、地震等の影響により装置が振動した場合は、地震感知器105により振動を感知し、レーザの出力を停止させることも可能である。すなわち、前記タイマ104と同じく、PC103からスイッチボックス102に地震感知器105の電源を投入する命令を送る。ここで、地震感知器105が振動を感知すると、接点間の通電を切ることでレーザ発振器101のインターロックを作動させ、レーザの出力を停止させることも可能である。これにより、より安全にレーザアニールを行うことができる。
また、作業者が異常に気付いたときに手動で出力を停止させられる手動非常停止ボタン110を設けると好ましい。用いる手動非常停止ボタン110は、通常は導通状態で、スイッチを作用させたときに接点が開放され断絶状態になるB接点スイッチのものがより好ましい。
以上から、タイマ104、手動非常停止ボタン110、地震感知器105のうち一つでも正常動作していれば、異常時にレーザの出力を停止させることができる。特に、PC103およびPLC108を介した通信系統とは全く別の系統で動作するタイマ104を設けたため、より確実にレーザの出力を停止させることができる。従って、異常が起こった場合でもレーザの出力を安全に停止させることができ、火災などの災害を防ぐことができる。
上述したレーザ処理装置の動作方法をフローチャートにしたものを図9に示す。なお図9においては紙面の上から下に向かって時間が経過している。まず、PC103からステージ107に走査開始の命令が送られる(ステップ100(S100))と、ステージ107が1本目の走査開始位置に移動する(ステップ101(S101))。するとスイッチボックス102にタイマ104、地震感知器105、警告灯106の電源投入命令が出され(ステップ201(S201))、各装置のスイッチがオンになる(それぞれステップ231(S231)、ステップ221(S221)、ステップ211(S211))。警告灯106がオンになると警告灯106が点灯する(ステップ212(S212))。
またステージ107が1本目の走査開始位置に移動(ステップ101(S101))した後、PC103からレーザ発振器101にレーザの出力命令が出され(ステップ102(S102))、レーザアニールが開始される(ステップ103(S103))。タイマ104はステージ107の周期を監視し(ステップ232(S232))、地震感知器105は地震等による装置の振動を監視している(ステップ222(S222))。
ここで、ステージ107が異常停止した場合(ステップ402(S402))を考える。ステージ107の異常停止の原因として、PCのフリーズ(異常停止)、地震等が考えられるが、地震の発生(ステップ401(S401))による振動でステージ107が異常停止したときは、地震感知器105が作動し(ステップ223(S223))、地震感知器105に設けられているインターロックの接点が開放され(ステップ224(S224))、レーザの出力が停止される(ステップ501(S501))。
また地震以外の原因でステージ107が異常停止した場合(ステップ402(S402))、PC103が正常に動作しているならば(ステップ403(S403))、PC103からレーザ発振器101に出力停止命令が出されて(ステップ421(S421))、レーザの出力が停止される(S501)。
また地震が原因の場合でも、PC103が正常に動作しているならば、PC103からレーザ発振器101に出力停止命令を出して、レーザの出力を停止してもよい。
地震以外の原因でステージ107が異常停止し(S402)、さらにPC103も正常に動作していない場合(S403)を考える。ステージ107が異常停止したために、周期tの時限設定をしたタイマ104の時限が作動し(ステップ411(S411))、タイマ104のインターロックの接点が開放され(ステップ412(S412))、レーザの出力が停止される(S501)。
また地震が原因の場合でも、ステージ107が異常停止し、さらにPC103も正常に動作していない場合、タイマ104の時限を作動させ、タイマ104のインターロックの接点を開放し、レーザの出力を停止してもよい。
またレーザ処理装置に異常事態が発生した場合、作業者が手動非常停止ボタン110を押すことで(ステップ301(S301))、インターロックの接点を開放し(ステップ302(S302))、レーザの出力を停止させることが可能である(S501)。
以上のように、ステージ107が作動している間は、タイマ104、地震感知器105、警告灯106の複数の装置によってステージ107を監視しており、また必要であれば手動非常停止ボタン110により作業者がレーザの出力を停止させることも可能であるので、レーザ処理装置を安全に使用することができる。
なお本発明は本実施の形態で述べられたものに限定されず、レーザ加工技術に関する分野において、どのようなレーザ処理装置及びレーザ照射方法にも応用することが可能である。
本実施例では本発明のレーザ処理装置を用いて半導体装置を作製する方法について、図4(A)〜図4(D)、図5(A)〜図5(C)図6(A)〜図6(C)を用いて説明する。
まず図4(A)に示すように、基板500上に下地膜501を成膜する。基板500には、例えばバリウムホウケイ酸ガラスや、アルミノホウケイ酸ガラスなどのガラス基板、石英基板、ステンレス基板等を用いることができる。また、PET、PES、PENに代表されるプラスチックや、アクリル等の可撓性を有する合成樹脂からなる基板を用いることも可能である。
下地膜501は基板500中に含まれるNaなどのアルカリ金属やアルカリ土類金属が、半導体膜中に拡散し、半導体素子の特性に悪影響を及ぼすのを防ぐために設ける。よってアルカリ金属やアルカリ土類金属の半導体膜への拡散を抑えることができる酸化珪素(SiO)や、窒化珪素(SiN)、窒素を含む酸化珪素(SiON)などの絶縁膜を用いて形成する。本実施例では、プラズマCVD法を用いて窒素を含む酸化珪素膜を10nm〜400nm(好ましくは50nm〜300nm)の膜厚になるように成膜する。
なお下地膜501は単層であっても複数の絶縁膜を積層したものであっても良い。またガラス基板、ステンレス基板またはプラスチック基板のように、アルカリ金属やアルカリ土類金属が多少なりとも含まれている基板を用いる場合、不純物の拡散を防ぐという観点から下地膜を設けることは有効であるが、石英基板など不純物の拡散がさして問題とならない場合は、必ずしも設ける必要はない。
次に下地膜501上に半導体膜502を形成する。半導体膜502の膜厚は25nm〜100nm(好ましくは30nm〜60nm)とする。なお半導体膜502は、非晶質半導体であっても良いし、多結晶半導体であっても良い。また半導体は珪素だけではなくシリコンゲルマニウムも用いることができる。シリコンゲルマニウムを用いる場合、ゲルマニウムの濃度は0.01〜4.5atomic%程度であることが好ましい。
次に図4(B)に示すように、本発明のレーザ処理装置を用いて半導体膜502にレーザ光(レーザビーム)503を照射し、結晶化を行なう。
なお、本実施例で用いるレーザ処理装置及びレーザ照射によるレーザ結晶化方法については、実施の形態で述べたのと同様である。
すなわち、図1に示すレーザ処理装置を用い、周期tで動作する移動テーブル112が異常停止した場合、タイマ104の接点間の通電が切れることにより、レーザ発振器101のインターロックを作動させ、レーザの出力を安全に停止させることができる。
また地震感知器105が振動を感知してレーザ発振器のインターロックを作動させてレーザの出力を停止させることが可能である。さらに手動非常停止ボタン110により、手動でレーザを出力停止させることも可能である。
レーザ結晶化を行なう場合、レーザ結晶化の前に、レーザに対する半導体膜502の耐性を高めるために、500℃、1時間の加熱処理を該半導体膜502に加えてもよい。
レーザ結晶化は、連続発振のレーザまたは発振周波数が10MHz以上、好ましくは80MHz以上のパルス発振レーザを用いることができる。
具体的には、連続発振のレーザとして、Arレーザ、Krレーザ、COレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、Yレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、ヘリウムカドミウムレーザなどが挙げられる。
また発振周波数が10MHz以上、好ましくは80MHz以上のパルス発振させることができるのであれば、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザ、COレーザ、YAGレーザ、Yレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、銅蒸気レーザまたは金蒸気レーザのようなパルス発振レーザを用いることができる。
このようなパルス発振レーザは、発振周波数を増加させていくと、いずれは連続発振レーザと同等の効果を示すものである。
例えば連続発振が可能な固体レーザを用いる場合、第2高調波〜第4高調波のレーザ光を照射することで、大粒径の結晶を得ることができる。代表的には、YAGレーザ(基本波1064nm)の第2高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を用いるのが望ましい。例えば、連続発振のYAGレーザから射出されたレーザ光を非線形光学素子により高調波に変換して、半導体膜502に照射する。パワー密度は0.01〜100MW/cm程度(好ましくは0.1〜10MW/cm)とすれば良い。
上述した半導体膜502へのレーザ光503の照射により、結晶性がより高められた結晶性半導体膜504が形成される。
また、レーザ光による結晶化の前に、触媒元素を用いた結晶化工程を設けても良い。触媒元素としては、ニッケル(Ni)を用いているが、その以外にも、ゲルマニウム(Ge)、鉄(Fe)、パラジウム(Pd)、スズ(Sn)、鉛(Pb)、コバルト(Co)、白金(Pt)、銅(Cu)、金(Au)といった元素を用いることができる。
触媒元素を用いた結晶化工程の後に、レーザ光による結晶化工程を行なうと、触媒元素による結晶化の際に形成された結晶が、基板により近い側においてレーザ光の照射により溶融されずに残存し、該結晶を結晶核として結晶化が進む。よってレーザ光の照射による結晶化は基板側から半導体膜の表面に向かって均一に進みやすく、レーザ光による結晶化工程のみの場合に比べて、より半導体膜の結晶性を高めることができ、レーザ光による結晶化後の半導体膜表面の荒れが抑えられる。よって後に形成される半導体素子、代表的にはTFTの特性のばらつきがより抑えられる。
なお、触媒元素を添加し加熱処理を行なって結晶化を促進してから、レーザ光の照射により結晶性をより高めても良いし、加熱処理の工程を省略しても良い。具体的には、触媒元素を添加してから加熱処理の代わりにレーザ光を照射し、結晶性を高めるようにしても良い。
また触媒元素は、半導体膜の全面に導入してもよいし、半導体膜の一部に導入してから結晶成長させてもよい。触媒元素は半導体膜の一部に導入した場合は、導入された領域から基板に平行な方向に結晶成長が進行する。
ただし触媒元素を用いて得られる結晶性半導体膜には、触媒元素(ここではニッケル)が残存している。それは膜中において一様に分布していないにしろ、平均的な濃度とすれば、1×1019/cmを越える濃度で残存している。勿論、このような状態でもTFTをはじめ各種半導体装置を形成することが可能であるが、ゲッタリング方法で当該元素を除去した法がより信頼性の高い半導体装置が得られる。以下に触媒元素を添加し、加熱して結晶化し、レーザ光を照射して結晶性をより向上させ、さらにゲッタリングにより結晶性がより向上した結晶性半導体膜から触媒元素を除去する方法について述べる。
まず、半導体膜502の表面に、結晶化を促進する触媒作用のある金属元素
(ここでは、ニッケル)を重量換算で1〜100ppm含む酢酸ニッケル溶液をスピナーで添加してニッケル含有層を形成する。ニッケル含有層の形成方法以外の他の手段として、スパッタ法、蒸着法、またはプラズマ処理により極薄い膜を形成する手段を用いてもよい。また、ここでは、全面に添加する例を示したが、マスクを形成して半導体膜502の一部にニッケル含有層を形成してもよい。
次いで、加熱処理を行い、結晶化を行う。この場合、結晶化は半導体の結晶化を助長する金属元素が接した半導体膜の領域でシリサイドが形成され、それを核として結晶化が進行する。こうして、結晶構造を有す半導体膜が形成される。なお、結晶化後での半導体膜に含まれる酸素濃度は、5×1018/cm以下とすることが望ましい。ここでは、脱水素化のための熱処理(500℃、1時間)の後、結晶化のための熱処理(550℃〜650℃で4〜24時間)を行う。また、強光の照射により結晶化を行う場合は、赤外光、可視光、または紫外光のいずれか一またはそれらの組み合わせを用いることが可能である。
なお、必要であれば、強光を照射する前に非晶質構造を有する半導体膜に含有する水素を放出させる熱処理を行ってもよい。また、熱処理と強光の照射とを同時に行って結晶化を行ってもよい。生産性を考慮すると、結晶化は強光の照射により結晶化を行うことが望ましい。
次いで結晶化において形成される自然酸化膜を除去する。この自然酸化膜には触媒元素(本実施例ではニッケル)が高濃度に含まれているため、除去することが好ましい。
次に、結晶化率(膜の全体積における結晶成分の割合)を高め、結晶粒内に残される欠陥を補修するために、結晶性半導体膜に対してレーザ光を照射する。レーザ光を照射した場合、半導体膜に歪みやリッジが形成され、表面に薄い表面酸化膜(図示しない)が形成される。このレーザ光の照射は実施の形態で説明したレーザ照射装置により行えばよい。
次いで、結晶性半導体膜の歪みを低減するための第1の熱処理(半導体膜が瞬間的に400〜1000℃程度にまで加熱される熱処理)を窒素雰囲気にて行い、平坦な半導体膜を得る。瞬間的に加熱する熱処理としては、強光を照射する熱処理、または加熱されたガス中に基板を投入し、数分放置した後に基板を取りだす熱処理によって加熱を行えばよい。また、この熱処理の条件によっては、歪みを低減すると同時に結晶粒内に残される欠陥を補修する、即ち結晶性の改善を行うことができる。また、この熱処理により、歪みを低減してニッケルが後のゲッタリング工程でゲッタリングされやすくなる。なお、この熱処
理における温度が結晶化での温度よりも低い場合、半導体膜が固相状態のまま、膜中にニッケルが移動することになる。
次いで、結晶性半導体膜上方に希ガス元素を含む半導体膜を形成する。希ガス元素を含む半導体膜を形成する前にエッチングストッパーとなる酸化膜(バリア層と呼ばれる)を1〜10nmの膜厚で形成してもよい。バリア層は、半導体膜の歪みを低減するための熱処理で同時に形成してもよい。
希ガス元素を含む半導体膜は、プラズマCVD(PCVD)法、またはスパッタ法にて形成し、膜厚10nm〜300nmのゲッタリングサイトを形成する。希ガス元素としてはヘリウム(He)、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)から選ばれた一種または複数種を用いる。中でも安価なガスであるアルゴン(Ar)が好ましい。
ここではPCVD法を用い、原料ガスとしてモノシランとアルゴンを用い、比率(モノシラン:アルゴン)を0.1:99.9〜1:9、好ましくは、1:99〜5:95に制御して成膜する。また、成膜時のRFパワー密度は、0.0017W/cm〜0.48W/cmとすることが望ましい。RFパワー密度は、高いとゲッタリング効果が得られる膜質となり、加えて成膜速度が向上する。また、成膜時の圧力は、1.333Pa〜133.322Paとすることが望ましい。圧力は、高ければ高いほど成膜速度が向上するが、圧力が高いと膜中に含まれるAr濃度は減少する。また、成膜温度は300℃〜500℃とすることが望ましい。こうして、膜中にアルゴンを1×1018/cm〜1×1022/cm、好ましくは、1×1020/cm〜1×1021/cmの濃度で含む半導体膜をプラズマCVD法で成膜することができる。上記半導体膜の成膜条件を上記範囲内で調節することで、成膜の際、バリア層に与えるダメージを低減することができ、半導体膜の膜厚のバラツキ発生や半導体膜に穴が形成されるという不良の発生を防ぐことができる。
膜中に不活性気体である希ガス元素イオンを含有させる意味は二つある。一つはダングリングボンドを形成し半導体膜に歪みを与えることであり、他の一つは半導体膜の格子間に歪みを与えることである。半導体膜の格子間に歪みを与えるにはアルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)、キセノン(Xe)などシリコンより原子半径の大きな元素を用いた時に顕著に得られる。また、膜中に希ガス元素を含有させることにより、格子歪だけでなく、ダングリングボンドも形成させてゲッタリング作用に寄与する。
次いで、加熱処理を行い、結晶性半導体膜中における金属元素(ニッケル)の濃度を低減、あるいは除去するゲッタリングを行う。ゲッタリングを行う加熱処理としては、強光を照射する処理、炉を用いた熱処理、または加熱されたガスに基板を投入し、数分放置した後取りだすことによって加熱を行えばよい。ここでは、ゲッタリングを行うための第2の熱処理(半導体膜が瞬間的に400〜1000℃程度にまで加熱される熱処理)を窒素雰囲気にて行う。
この第2の熱処理により、金属元素が希ガス元素を含む半導体膜に移動し、バリア層で覆われた結晶性半導体膜に含まれる金属元素の除去、または金属元素の濃度の低減が行われる。結晶性半導体膜に含まれる金属元素は、基板面と垂直な方向、且つ、希ガス元素を含む半導体膜に向かって移動する。
金属元素がゲッタリングの際に移動する距離は、結晶性半導体膜の厚さ程度の距離であればよく、比較的短時間でゲッタリングを完遂することができる。ここでは、ニッケルが結晶性半導体膜に偏析しないよう希ガス元素を含む半導体膜に移動させ、結晶性半導体膜
に含まれるニッケルがほとんど存在しない、即ち結晶性半導体膜中のニッケル濃度が1×1018/cm以下、望ましくは1×1017/cm以下になるように十分ゲッタリングする。なお、希ガス元素を含む半導体膜だけでなくバリア層もゲッタリングサイトとして機能する。
次いで、バリア層をエッチングストッパーとして、希ガス元素を含む半導体膜のみを選択的に除去する。希ガス元素を含む半導体膜のみを選択的にエッチングする方法としては、ClFによるプラズマを用いないドライエッチング、或いはヒドラジンや、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド(化学式 (CHNOH)(略称TMAH)を含む水溶液などアルカリ溶液によるウエットエッチングで行うことができる。なお、ここでのエッチングで結晶性半導体膜にピンホールが形成されるのを防止するため、オーバーエッチング時間を少なめにする。
次いで、フッ酸を含むエッチャントによりバリア層を除去する。
また、希ガス元素を含む半導体膜の形成前に、チャンバー内のFなどの不純物を除去するため、フラッシュ物質を使用してフラッシングする処理を行ってもよい。モノシランをフラッシュ物質として用い、ガス流量8〜10SLMをチャンバーに5〜20分間、好ましくは10分〜15分間導入し続けることでチャンバー内壁をコーティングし、基板への不純物の付着を妨げる処理(フラッシングする処理、シランフラッシュとも呼ぶ)を行う。なお、1SLMは1000sccm、即ち、0.06m/hである。
以上の工程で、膜中の金属元素が減少した良好な結晶性半導体膜を得ることができる。特に、このような結晶性半導体膜を用いてTFTの活性層を形成する場合、ゲッタリングを行うことによりTFTのオフ電流を抑えることができる。
次に、図4(C)に示すように結晶性半導体膜504をエッチングすることで、島状半導体膜507〜509が形成される。この島状半導体膜507〜509は、以降の工程で形成されるTFTの活性層となる。
次に島状半導体膜にしきい値制御のための不純物を導入する。本実施例においてはジボラン(B)をドープすることによってボロン(B)を島状半導体膜中に導入する。
次に島状半導体膜507〜509を覆うように絶縁膜510を成膜する。絶縁膜510には、例えば酸化珪素(SiO)、窒化珪素(SiN)または窒素を含んだ酸化珪素(SiON)等を用いることができる。また成膜方法は、プラズマCVD法、スパッタ法などを用いることができる。
次に、絶縁膜510上に導電膜を成膜した後、導電膜をエッチングすることで、ゲート電極570〜572を形成する。
ゲート電極570〜572は、導電膜を単層または2層以上積層させた構造を用いて形成する。導電膜を2層以上積層させている場合は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、アルミニウム(Al)から選ばれた元素、または前記元素を主成分とする合金材料、若しくは化合物材料を積層させてゲート電極570〜572を形成してもよい。また、リン(P)等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に代表される半導体膜を用いてゲート電極を形成してもよい。
本実施例では、ゲート電極570〜572は以下のようにして形成される。まず第1の導電膜511として、例えば窒化タンタル(TaN)膜を10〜50nm、例えば30nmの膜厚で絶縁膜510上に形成する。そして第1の導電膜511上に第2の導電膜512として、例えばタングステン(W)膜を200〜400nm、例えば370nmの膜厚で形成し、第1の導電膜511及び第2の導電膜512の積層膜を形成する(図4(D))。
次に第1の導電膜511を異方性エッチングでエッチングし、上層ゲート電極560〜562を形成する(図5(A))。次いで第2の導電膜512を等方性エッチングでエッチングし、下層ゲート電極563〜565を形成する(図5(B))。以上よりゲート電極570〜572を形成する。
ゲート電極570〜572は、ゲート配線の一部として形成してもよいし、別にゲート配線を形成して、そのゲート配線にゲート電極570〜572を接続してもよい。
そして、ゲート電極570〜572や、あるいはレジストを成膜して成形したものをマスクとして用い、島状半導体膜507〜509それぞれに一導電性(n型またはp型の導電性)を付与する不純物を添加し、ソース領域、ドレイン領域、さらには低濃度不純物領域等を形成する。
まず、フォスフィン(PH)を用いて、リン(P)を、印加電圧を60〜120keV、ドーズ量を1×1013〜1×1015cm−2として島状半導体膜中に導入する。この不純物導入の際にnチャネル型TFT550及び552のチャネル形成領域522及び527が形成される。
またpチャネル型TFT551を作製するために、ジボラン(B)を印加電圧60〜100keV、例えば80keV、ドーズ量1×1013〜5×1015cm−2、例えば3×1015cm−2の条件で、島状半導体膜中にボロン(B)を導入する。これによりpチャネル型TFTのソース領域又はドレイン領域523、またこの不純物導入の際にチャネル形成領域524が形成される(図5(C))。
次に絶縁膜510を用いてゲート絶縁膜580〜582を形成する。
ゲート絶縁膜580〜582形成後、nチャネル型TFT550及び552なる島状半導体膜中に、フォスフィン(PH)を用いて、印加電圧40〜80keV、例えば50keV、ドーズ量1.0×1015〜2.5×1016cm−2、例えば3.0×1015cm−2で、リン(P)を導入する。これによりnチャネル型TFTの低濃度不純物領域521及び526、並びにソース領域又はドレイン領域520、525が形成される(図6(A))。
本実施例においては、nチャネル型TFT550及び552のソース領域又はドレイン領域520、525のそれぞれには、1×1019〜5×1021cm−3の濃度でリン(P)が含まれることとなる。またnチャネル型TFT550及び552の低濃度不純物領域521及び526のそれぞれには、1×1018〜5×1019cm−3の濃度でリン(P)が含まれる。さらに、pチャネル型TFT551のソース又はドレイン領域523には、1×1019〜5×1021cm−3の濃度でボロン(B)が含まれる。
次に島状半導体膜507〜509、ゲート絶縁膜580〜582、ゲート電極570〜572を覆って、第1層間絶縁膜530を形成する(図6(B))。
第1層間絶縁膜530としては、プラズマCVD法またはスパッタ法を用いて、シリコンを含む絶縁膜、例えば酸化珪素膜(SiO)、窒化珪素膜(SiN)、窒素を含む酸化珪素膜(SiON)、またはその積層膜で形成する。勿論、第1層間絶縁膜530は窒素を含む酸化珪素膜や窒化珪素膜、またはその積層膜に限定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層または積層構造として用いても良い。
本実施例では、不純物を導入した後、窒素を含む酸化珪素膜(SiON膜)をプラズマCVD法により50nm形成し、実施の形態で述べたレーザ処理装置を用いてレーザ照射方法によって不純物を活性化してもよいし、他のレーザ照射方法によって不純物を活性化してもよい。または窒素を含む酸化珪素膜形成後、窒素雰囲気中550℃で4時間加熱して、不純物を活性化してもよい。
次にプラズマCVD法により窒化珪素膜(SiN膜)を50nm形成し、更に窒素を含む酸化珪素膜(SiON膜)を600nm形成する。この、窒素を含む酸化珪素膜、窒化珪素膜及び窒素を含む酸化珪素膜の積層膜が第1層間絶縁膜530である。
次に全体を410℃で1時間加熱し、窒化珪素膜から水素を放出させることにより水素化を行う。
次に第1層間絶縁膜530を覆って、平坦化膜として機能する第2層間絶縁膜531を形成する。
第2層間絶縁膜531としては、感光性または非感光性の有機材料(ポリイミド、アクリル、ポリアミド、ポリイミドアミド、レジストまたはベンゾシクロブテン)、シロキサン、及びそれらの積層構造を用いることができる。有機材料として、ポジ型感光性有機樹脂又はネガ型感光性有機樹脂を用いることができる。
なおシロキサンは、シリコン(Si)と酸素(O)との結合で骨格構造で構成される。置換基として、少なくとも水素を含む有機基(例えばアルキル基、芳香族炭化水素)が用いられる。置換基として、フルオロ基を用いてもよい。または置換基として、少なくとも水素を含む有機基と、フルオロ基とを用いてもよい。
本実施例では、第2層間絶縁膜531としてシロキサンをスピンコート法で形成する。
また第2層間絶縁膜531上に第3層間絶縁膜を形成してもよい。第3の層間絶縁膜としては、水分や酸素などを他の絶縁膜と比較して透過させにくい膜を用いる。代表的には、スパッタ法またはCVD法により得られる窒化珪素膜、酸化珪素膜、酸素を含む窒化珪素膜(SiNO膜(組成比N>O)またはSiON膜(組成比N<O))、炭素を主成分とする薄膜(例えばDLC膜、CN膜)などを用いることができる。また水分や酸素などの進入が問題にならない場合は、第3層間絶縁膜を形成しなくてもよい。
次に、第1層間絶縁膜530及び第2層間絶縁膜531をエッチングして、第1層間絶縁膜530及び第2層間絶縁膜531に、島状半導体膜507〜509に到達するコンタクトホールを形成する。
第2層間絶縁膜531上にコンタクトホールを介して、第1の導電膜を形成し、第1の導電膜を用いて電極又は配線540〜544を形成する。
本実施例として、第1の導電膜は金属膜を用いる。該金属膜は、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)もしくはシリコン(Si)の元素からなる膜又はこれらの元素を用いた合金膜を用いればよい。本実施例では、チタン膜(Ti)、窒化チタン膜(TiN)、シリコン−アルミニウム合金膜(Al−Si)、チタン膜(Ti)をそれぞれ60nm、40nm、300nm、100nmに積層したのち、所望の形状にエッチングして電極又は配線540〜544を形成する。
またこの電極又は配線540〜544を、ニッケル、コバルト、鉄のうち少なくとも1種の元素、及び炭素を含むアルミニウム合金膜で形成してもよい。このようなアルミニウム合金膜は、シリコンと接触してもシリコンとアルミニウムの相互拡散が防止できる。またこのようなアルミニウム合金膜は、透明導電膜、例えばインジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide(ITO))膜と接触しても酸化還元反応が起こらないため、両者を直接接触させることができる。さらにこのようなアルミ合金膜は、比抵抗が低く耐熱性にも優れているので、配線材料としては有用である。
また電極又は配線540〜544はそれぞれ、電極と配線を同じ材料及び同じ工程で形成してもよいし、電極と配線を別々に形成してそれらを接続させてもよい。
上記一連の工程によってnチャネル型TFT550及び552、pチャネル型TFT551を含む半導体装置を形成することができる。またnチャネル型TFT550及びpチャネル型TFT551はCMOS回路553を形成している(図6(C))。
なお本発明の半導体装置の作製方法は、島状半導体膜の形成以降の、上述した作製工程に限定されない。本発明のレーザ照射方法を用いて結晶化された島状半導体膜をTFTの活性層として用いることで、素子間の移動度、閾値電圧及びオン電流のばらつきを抑えることができる。
また、本実施例は、必要であれば実施の形態のいかなる記載とも自由に組み合わせることが可能である。
本実施例において、本発明のレーザ処理装置及びそれを用いたレーザ照射方法を行うことにより、災害を防ぎ安全に半導体装置を作製することが可能である。
本実施例では実施例1とは別の方法でレーザ照射を停止させる方法について、図7(A)〜図7(B)を用いて説明する。
レーザ発振器301から出力された線状レーザは、移動テーブル303が正常に動作していれば移動テーブル303上の基板に照射される。
しかしながら移動テーブル303に異常が起こった場合、実施例1と同様、タイマの接点間の通電が切れる。実施例1と異なるのは、レーザ発振器301と移動テーブル303の間に、タイマに接続されている電磁シャッタ302が設けられており、移動テーブル303の異常動作時には、電磁シャッタ302が線状レーザの光路を遮断することにより、線状レーザを移動テーブル303以外の場所に照射させないことである(図7(A))。
電磁シャッタ302は、エアシリンダ304と電磁弁305を有し、エアシリンダ304の先にはピストン・ロッド312で接続された、線状レーザを遮断する遮断部311が設けられている。エアシリンダ304の内部はピストン313によって上下で二分されており、電磁弁305を介して上部に圧縮空気が導入されかつ下部の気体が排気されるとピストン・ロッド312が下がって遮断部311が線状レーザを遮断する。反対にエアシリンダ304の下部に電磁弁305を介して圧縮空気が導入されかつ上部の気体が排気されるとピストン・ロッド312が上がるので、線状レーザは照射される(図7(B))。
なお、遮断部311が下がった状態でレーザ光を遮断できるように設置することで、圧縮空気の圧力が低下したとしても、遮断状態を保っていられるので好ましい。
電磁弁305は電気的にタイマに接続されており、タイマの接点間の通電が切れると電磁弁305がオフ状態になり、電磁弁305を介して下部の圧縮空気が排気され、ピストン・ロッド312が下がって遮断部311が線状レーザを遮断する。これにより、移動テーブル303に異常が起こった場合でも、線状レーザが意図しない場所を照射することがなく、火災等の災害を防ぐことができる。
本発明を用いることにより、レーザ処理装置が異常事態により異常停止した場合でも、自動的にレーザの出力を停止させることができ、火災などの災害を防ぐことが可能である。また、本発明のレーザ処理装置を用いて半導体装置を作製する際にも、安全にレーザ処理装置を扱うことができるので有用である。
本発明のレーザ処理装置を示す図。 従来のレーザ処理装置を示す図。 本発明のレーザ処理装置を示す図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。 本発明の半導体装置の作製工程を示す図。 本発明のレーザ処理装置を示す図。 本発明のレーザ処理装置を示す図。 本発明のレーザ処理装置の動作方法を示すフローチャート。
符号の説明
101 レーザ発振器
102 スイッチボックス
103 PC
104 タイマ
105 地震感知器
106 警告灯
107 ステージ
108 PLC
109 センサ
110 手動非常停止ボタン
111 インターロック
112 移動テーブル

Claims (13)

  1. レーザ発振器と、
    前記レーザ発振器に設けられた第1のインターロックと、
    一定の動作周期で移動する移動テーブルと、
    タイマと、
    前記タイマに設けられた第2のインターロックと、
    前記移動テーブルの移動を検出できるセンサと、
    を有し、
    前記タイマは、前記センサが前記移動テーブルの通過を感知することで時間計測を開始し、
    前記移動テーブルが、前記動作周期を経過しても前記センサを通過しない場合、前記タイマに設けられた前記第2のインターロックの接点間の通電が切れることで、前記レーザ発振器の前記第1のインターロックが作動し、レーザ光が前記移動テーブル上の基板に照射されないことを特徴とするレーザ処理装置。
  2. 請求項1において、
    前記レーザは、連続発振のレーザであることを特徴とするレーザ処理装置。
  3. 請求項1において、
    前記レーザは、周波数10MHz以上のパルス発振のレーザであることを特徴とするレーザ処理装置。
  4. 請求項1において、
    前記レーザは、周波数80MHz以上のパルス発振のレーザであることを特徴とするレーザ処理装置。
  5. 請求項2において、
    前記連続発振のレーザは、Arレーザ、Krレーザ、COレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、Yレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、ヘリウムカドミウムレーザのいずれか1つであることを特徴とするレーザ処理装置。
  6. 請求項3又は請求項4において、
    前記パルス発振レーザは、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザ、COレーザ、YAGレーザ、Yレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、銅蒸気レーザ、金蒸気レーザのいずれか1つであることを特徴とするレーザ処理装置。
  7. レーザ発振器と、
    前記レーザ発振器に設けられた第1のインターロックと、
    一定の動作周期で移動する移動テーブルと、
    タイマと、
    前記タイマに設けられた第2のインターロックと、
    前記移動テーブルの移動を検出できるセンサと、
    を有するレーザ処理装置を用い、
    前記移動テーブル上に基板を設置し、
    レーザ光により、前記基板上に形成された半導体膜をアニールし、
    前記タイマは、前記センサが前記移動テーブルの通過を感知することで時間計測を開始し、
    前記移動テーブルが、前記動作周期を経過しても前記センサを通過しない場合、前記タイマに設けられた前記第2のインターロックの接点間の通電が切れることで、前記レーザ発振器の前記第1のインターロックが作動し、前記レーザ光が前記移動テーブル上の基板に照射されないことを特徴とするレーザ処理方法。
  8. 請求項7において、
    前記レーザは、連続発振のレーザであることを特徴とするレーザ処理方法。
  9. 請求項7において、
    前記レーザは、周波数10MHz以上のパルス発振のレーザであることを特徴とするレーザ処理方法。
  10. 請求項7において、
    前記レーザは、周波数80MHz以上のパルス発振のレーザであることを特徴とするレーザ処理方法。
  11. 請求項8において、
    前記連続発振のレーザは、Arレーザ、Krレーザ、COレーザ、YAGレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、Yレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、ヘリウムカドミウムレーザのいずれか1つであることを特徴とするレーザ処理方法。
  12. 請求項9又は請求項10において、
    前記パルス発振レーザは、Arレーザ、Krレーザ、エキシマレーザ、COレーザ、YAGレーザ、Yレーザ、YVOレーザ、YLFレーザ、YAlOレーザ、GdVOレーザ、ガラスレーザ、ルビーレーザ、アレキサンドライトレーザ、Ti:サファイアレーザ、銅蒸気レーザ、金蒸気レーザのいずれか1つであることを特徴とするレーザ処理方法。
  13. 請求項7乃至請求項12のいずれか1項において、
    前記基板上に下地膜を形成し、
    前記下地膜上に前記半導体膜を形成し、
    前記半導体膜に前記線状レーザを照射することにより、前記半導体膜を結晶化して結晶性半導体膜を形成し、
    前記結晶性半導体膜を用いて島状半導体膜を形成し、
    前記島状半導体膜上に、ゲート絶縁膜及びゲート電極を形成し、
    前記島状半導体膜に、一導電性を付与する不純物を添加して、ソース領域、ドレイン領域及びチャネル形成領域を形成することを特徴とする半導体装置の作製方法。
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