JPH11134550A - 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機 - Google Patents

飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機

Info

Publication number
JPH11134550A
JPH11134550A JP30016497A JP30016497A JPH11134550A JP H11134550 A JPH11134550 A JP H11134550A JP 30016497 A JP30016497 A JP 30016497A JP 30016497 A JP30016497 A JP 30016497A JP H11134550 A JPH11134550 A JP H11134550A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
induction heating
beverage
cooling circuit
hot
sales
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP30016497A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhiro Tsujii
康浩 辻井
Yasutomo Onishi
康友 大西
Hajime Nojima
元 野嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Refrigeration Co filed Critical Matsushita Refrigeration Co
Priority to JP30016497A priority Critical patent/JPH11134550A/ja
Publication of JPH11134550A publication Critical patent/JPH11134550A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Vending Devices And Auxiliary Devices For Vending Devices (AREA)
  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却回路運転中においてもホット飲料販売時
に誘導加熱制御を適切に行い、飲料供給機に流れる全電
流を安全電流値以上に抑え、利便性を高めることを目的
とする。 【解決手段】 飲料を加熱する誘導加熱手段18と、飲
料を冷却する冷却回路15と、前記冷却回路動作中15
は前記誘導加熱手段18への通電を遮断する誘導加熱通
電遮断手段19と、冷却回路運転中15による前記誘導
加熱手段18への通電遮断の旨を利用者に知らせる通電
遮断告知手段20を備えているため自動販売機に流れる
全電流を安全電流値以下に抑え、誘導加熱中断によるホ
ット飲料販売時にも利用者に不信感を抱かせることがな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料を誘導加熱に
より加熱する機能を有したホット&コールド両用の飲料
供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の飲料供給機の一例としてホット&
コールドタイプのカップ式飲料自動販売機があげられ
る。ホット&コールドタイプのカップ式飲料自動販売機
では、飲料水を温水タンクに注ぎ、ヒーターによって加
熱した温水をシロップ又は粉末原料を所定量ずつミキシ
ングボールに吐出し混合した飲料をカップ容器に吐出し
ている。この場合に、温水タンクはヒータの通電開始か
ら水を販売温度の湯に昇温させるまでの立ち上がり時間
がかかること、及び連続販売に対応させるために通常は
10l程度の湯を貯える比較的容量の大きな温水タンク
を装備しており、かつ次の販売に備えて湯を常時販売温
度に保温するようにヒーターを通電制御している。この
ためヒーターの電力消費量が大きく漏電などの危険性も
あった。そこでこれらの問題に対処するため特開平2−
267695号公報に誘導加熱を用いた方法が示されて
いる。特開平2−267695号公報に示されたもの
は、外周に誘導コイルが巻装された加熱容器に内に飲料
水を満たし、誘導コイルに高周波電流を通電して容器内
に内蔵した強磁性材の金属体を電磁誘導作用によりジュ
ール熱を発生させて、飲料水を急速に加熱昇温させると
いうものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の方
法では、ヒーターの代わりに誘導加熱を用いた場合、冷
却回路運転中に誘導加熱を行うと、飲料供給機に流れる
全電流が安全電流域を越える可能性があり、ブレーカー
が遮断され飲料供給機への通電がすべて途絶えてしま
う。
【0004】また、冷却回路運転中に誘導加熱を行わな
いようにしてもホット飲料の提供や販売が中断されてし
まい、販売中断の原因が分からないため利用者に対し不
安感や不信感を抱かせる。
【0005】また、ホット飲料がおもに販売,供給され
る冬季にも冷却回路運転を不必要に行ってしまうため、
その度に誘導加熱が中断され、ホット飲料販売の機会損
失になる。
【0006】また、冷却回路運転中の誘導加熱が中断さ
れてしまうと、誘導加熱中断中の熱損失により再加熱に
時間がかかり、ホット飲料の販売や提供に時間がかか
る。
【0007】また、冷却回路運転中に誘導加熱をフル出
力で運転させるためには、電源の容量拡大工事が必要と
なり設置コストが嵩む。
【0008】また、ホット飲料中心の場合においても誘
導加熱の能力が電源容量により制限され、たとえば単相
100V電源を使用する場合1.5kW以上出力しよう
とすれば、電源容量拡大工事をする必要があるので、既
存の電源施設を使って誘導加熱販売時間の短縮ができな
い。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、冷却回路運転中においてもホット飲料販売時に誘導
加熱制御を適切に行い、飲料供給機に流れる全電流を安
全電流値以下に抑え、ホット飲料待機時にも利用者に不
信感を抱かせることがない飲料供給機を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売
機は、飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を冷却する
冷却回路と、前記冷却回路動作中は前記誘導加熱手段へ
の通電を遮断する誘導加熱通電遮断手段と、冷却回路運
転中による前記誘導加熱手段への通電遮断の旨を利用者
に知らせる通電遮断告知手段を備えている。これによ
り、飲料供給機に流れる全電流を安全電流値以下に抑
え、誘導加熱中断によるホット飲料待機時にも利用者に
不信感を抱かせることがない。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を冷却する冷
却回路と、前記冷却回路動作中は前記誘導加熱手段への
通電を遮断する誘導加熱通電遮断手段と、冷却回路運転
中による前記誘導加熱手段への通電遮断の旨を利用者に
知らせる通電遮断告知手段を備えているので、自動販売
機に流れる全電流を安全電流値以下に抑え、誘導加熱中
断によるホット飲料待機時にも利用者に不信感を抱かせ
ることがないという作用を有する。
【0012】本発明の請求項2に記載の発明は、冷却回
路運転状況に応じて誘導加熱手段の出力電力量を制御す
る誘導加熱制御手段を備えているので、冷却回路運転時
に誘導加熱が中断してしまうことによる加熱された飲料
の熱損失を抑えることができ、冷却回路停止による誘導
加熱再開時に所望の飲料温度に素早く到達させることが
できるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項3に記載の発明は、商用の
交流電源を直流に変換するコンバータと、変換された直
流により蓄電される蓄電手段と、誘導加熱通電遮断手段
の代わりに冷却回路運転時に商用の交流電源入力を遮断
し、前記蓄電手段により蓄電された直流電源を利用して
誘導加熱手段を運転させるようにする電源入力切り換え
手段を備えているので、電源容量拡大工事をせずとも、
冷却回路運転中に誘導加熱をおこなうことができ、ホッ
ト飲料提供の機会損失も抑えることができるという作用
を有する。
【0014】本発明の請求項4に記載の発明は、商用の
交流電源を直流に変換するコンバータと、変換された直
流により蓄電される蓄電手段と、蓄電手段で得られる直
流電源とホット飲料販売時に誘導加熱手段に商用の交流
入力とを和する電源入力重畳手段を備えているので、電
源容量拡大工事をせずとも商用電力以上の出力を誘導加
熱に用いることができ、加熱の短縮を行うことができる
という作用を有する。
【0015】本発明の請求項5に記載の発明は、ホット
飲料及びコールド飲料の販売状況を即時記憶しカウント
する飲料販売状況把握手段と、前記飲料販売状況把握手
段で得られたデータに基づき誘導加熱手段の通電/遮断
を決定する販売状況対応制御手段を備えているので、ホ
ット飲料がおもに販売される冬季にも冷却回路運転を不
必要に行い、その度に誘導加熱が中断されホット飲料販
売の機会損失となってしまわないという作用を有する。
【0016】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図14を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本実施例の飲料供給機の一例で
あるカップ式自動販売機の概略構成図である。図1にお
いて、1は誘導加熱コイルである。誘導加熱コイル1は
非磁性の材質で円筒状に作られたものの中にステンレス
等磁性体を封入し、外周に銅線をコイル上に巻いて構成
してある。誘導加熱コイル1は、シスターン2より補給
された飲料水を、誘導加熱コイル1に通電し円筒内の磁
性体に誘導電流を流すことにより加熱する。販売待機時
に、誘導加熱コイル1に予め飲料水を貯めて一定の保温
温度まで予熱をしておき、販売時には誘導加熱コイル1
内の飲料水を販売温度まで再加熱する。再加熱された飲
料水は、シロップ等の原料タンク3から飲料原料ととも
にミキシングボール4に送られミキシングされる。ミキ
シングボール4で湯水と混合された飲料は、カップ5に
注がれホット飲料が提供される。
【0017】コールド飲料の場合、シスターン2に貯え
られた飲料水は、製氷機6及び冷却槽7中を通る系に分
岐され、それぞれ氷と冷水が作られる。飲料原料は、前
述したように誘導加熱コイルで加熱された少量の湯水で
ミキシングボール4にて混合され、製氷機6で作られた
氷と冷却水槽7で冷やされた冷水とともにカップ5に注
がれて提供される。冷却水槽7は、圧縮機および蒸発
器,凝縮器(図示せず)で構成される冷凍回路にて冷却
されるブライン液8で満たされている。
【0018】図2は本実施例の機能ブロック図である。
飲料選択手段9はホット飲料またはコールド飲料の選択
を行い、販売指令信号を送る。10はシスターン2に設
けられるサーミスタで構成される飲料水温度検知手段
で、シスターン2に貯えられた飲料水の温度を検知す
る。11は誘導加熱コイル1の出湯口近傍に設けられた
サーミスタで構成される出湯温度検知手段である。12
はブライン温度検知手段で、冷却水槽7の中に満たされ
ているブライン液8の温度を検知する。13は制御部
で、ブライン温度検知手段で得られた検知温度に基づき
運転される圧縮機14及び製氷機6で構成される冷却回
路15の制御と、交流の商用電源入力を整流する整流部
16と高周波で半導体素子をスイッチングさせるインバ
ータ部17及び誘導加熱コイル1で構成されている誘導
加熱ユニット18への通電を制御する誘導加熱通電遮断
手段19を制御する。20は誘導加熱通電遮断手段19
で誘導加熱ユニットへの電力供給がなされないときに、
利用者に販売時間が長くなる旨を告知するホット飲料販
売待機告知手段で、LED表示等で利用者に知らせる。
【0019】以上の構成における、カップ式自動販売機
の動作例について図3及び図4に示す動作タイミングチ
ャートを基に説明する。
【0020】図3は、販売待機時における動作を説明す
るタイミングチャートである。出湯温度検知手段11で
検知された温度がT0℃以下になると(時間t1)、制
御部13は誘導加熱コイル1内の飲料水をT2℃まで昇
温させるように誘導加熱ユニット18を通電するように
指令を送る。このとき、冷却回路15を構成する圧縮機
14と製氷機6が動作していないため、誘導加熱通電遮
断手段19はOFFしており誘導加熱ユニット18に通
電される。時間t2になり、ブライン温度検知手段12
で検知される冷却槽7内のブライン液温度がTb1℃に
なると、制御部13は圧縮機14の運転をONさせる。
このとき誘導加熱コイル1内の飲料水の温度が目標温度
であるT2℃に到達していなくても、誘導加熱通電遮断
手段19はONし、誘導加熱ユニット18への通電が遮
断される。さらに、このとき利用者へ誘導加熱ユニット
18への通電が遮断されているために販売を中断する旨
を伝えるためにホット飲料販売待機告知手段20であ
る、販売待機LEDが点灯する。ブライン温度が所定値
(Tb2)になって圧縮機14がOFFになっても、製
氷機6の運転が時間t3まで継続されておれば、誘導加
熱通電遮断手段19はONのままで、誘導加熱ユニット
18に通電されない。時間t3になると、圧縮機14や
製氷機6の運転がOFFになり冷却回路15に電流が流
れないようになると、誘導加熱コイル1内の飲料水温度
が保温温度T2になるまで誘導加熱ユニット18に通電
を再開する。このとき、誘導加熱コイル1内の飲料水温
度がT0℃以上になるまでホット飲料販売待機告知手段
20の販売待機LEDは点灯され、通常時と同じ加熱販
売が行われる状態になるまで告知を継続する。
【0021】図4は、ホット飲料販売時の動作を説明す
るタイミングチャートである。時間t4に利用者からホ
ット飲料の選択がなされると、冷却回路15の運転がO
FFされているので、誘導加熱通電遮断手段20はOF
Fなので誘導加熱ユニット18に通電され、誘導加熱コ
イル1内の飲料水を販売温度T1まで加熱し、ホット飲
料を提供する(時間t5まで)。販売中に冷却水槽7中
のブライン温度が上昇し、圧縮機14の運転開始温度で
あるTb2℃を越えようとも(時間t4’)、ホット飲
料販売中は、誘導加熱ユニット18への通電を優先させ
るので、冷却回路はOFFしたままである。販売終了時
(時間t5)になれば、冷却回路15がONし、誘導加
熱ユニット18への通電が誘導加熱通電遮断手段19が
ONすることにより遮断され、ホット飲料販売待機告知
手段20の販売待機LEDが点灯しホット飲料販売がで
きないことを利用者に知らせる。冷却回路15がONし
ているため誘導加熱通電遮断手段がONしている時にホ
ット飲料販売の指令がされた(時間t6)としても、指
令はキャンセルされる。時間t7に冷却回路15がOF
Fし、誘導加熱通電遮断手段19がOFFすると、誘導
加熱ユニット18に誘導加熱コイル1内の飲料水温度を
保温温度の目標値であるT2になるように通電が再開さ
れ、保温最低温度であるT0℃になるまでホット飲料販
売待機告知手段20によりホット飲料販売の中断を告知
する。
【0022】以上のように、冷却回路運転中には、誘導
加熱ユニットへの通電を行わず、冷却回路運転中はホッ
ト飲料販売が中断されている旨を利用者にしらせるの
で、自動販売機の全電流を安全電流以下に抑えることが
でき、ホット飲料が販売できない旨を利用者に知らせ、
告知もなくホット飲料の販売ができない状況をなくし利
用者の不信感を軽減させる。
【0023】(実施の形態2)図5は本実施例の機能ブ
ロック図である。実施の形態1と同様のものについては
同符号を付け、説明を割愛する。21は、誘導加熱制御
手段でありインバータ部17の出力を制御することによ
り、誘導加熱コイル1に流れる電流値を制御する。
【0024】図6は、本実施例の動作を説明するタイム
チャートである。時間t1に利用者からホット飲料の選
択がなされると、冷却回路15の運転がOFFされてい
るので、誘導加熱制御手段21は誘導加熱ユニット18
に電力100%通電するように制御し、誘導加熱コイル
1内の飲料水を販売温度T1℃まで加熱し、ホット飲料
を提供する(時間t2まで)。この販売中に冷却水槽7
中にブライン温度が上昇し、圧縮機14の運転開始温度
であるTb2℃を越えようとも(時間t4’)、ホット
飲料販売中は、誘導加熱ユニット18への通電を優先さ
せるので、冷却回路はOFFしたままである。販売終了
時(時間t2)になれば、冷却回路15がONされる。
出湯温度検知手段11で検知される温度がT0℃になる
と(時間t3)、冷却回路15はONしているので誘導
加熱制御手段21は、誘導加熱ユニット18に50%通
電を行い、誘導加熱コイル1内の湯水の温度低下を防
ぐ。またこのとき、出湯温度検知手段11で検知される
温度がT2℃になるまではホット飲料販売待機告知手段
20の販売待機LEDが点灯しホット飲料販売ができな
いことを利用者に知らせる。ホット飲料販売待機告知手
段20がONの間は、ホット飲料の選択はキャンセルさ
れる(t4)。時間t5に冷却回路15がOFFする
と、ホット飲料販売待機告知手段20はOFFし、時間
t6にホット飲料販売が選択されると、誘導加熱制御手
段21は誘導加熱ユニット18に100%通電をおこな
うように制御する。
【0025】以上のように、冷却回路運転状況に応じて
誘導加熱手段の出力電力量を制御する誘導加熱制御手段
23を備えているので、冷却回路15運転時に誘導加熱
が中断してしまうことによる加熱された飲料水の熱損失
を抑えることができ、冷却回路15停止による誘導加熱
再開時に所望の飲料温度に素早く到達させることができ
る。
【0026】(実施の形態3)図7は、本実施の回路ブ
ロック図である。実施の形態1と同様のものについては
説明を割愛する。
【0027】22は、商用交流電源を全波整流するコン
バータ部である。23はコンバータ22からの出力によ
り蓄電池24に充電する充電回路で、充電回路23と蓄
電池24で蓄電手段25を構成している。尚、蓄電池2
4はコンデンサ等の蓄電素子で構成してもよい。26は
電源入力切り換え手段で、誘導加熱コイル1及び共振コ
ンデンサCに供給する電力を、コンバータ部22出力か
蓄電手段25の出力とするかを判定する。28は高周波
スイッチングを行う半導体スイッチでIGBT等で構成
される。半導体スイッチ28は制御部13の指令に従い
ドライブ回路29により駆動されて、誘導加熱コイル1
内の金属体に誘導電流が誘起される。
【0028】図8は本実施の形態の動作を示すタイミン
グチャートである。冷却回路15及び誘導加熱ユニット
18に通電されていないとき(時間t1以前及びt5以
降)、蓄電手段25に充電回路23を通じて蓄電され
る。時間t1に飲料選択されたとき、冷却回路15の運
転がOFFであるため、誘導加熱ユニット18に商用交
流電源により通電される。時間t2になり、冷却回路1
5がONすると蓄電手段25に蓄電されていた電力を出
力させるので、誘導加熱ユニット18への通電も遮断さ
れることなく運転される。また時間t3に誘導加熱ユニ
ット18への通電をOFFすると、蓄電出力もOFFさ
れる。冷却回路15の運転中である時間t4においても
誘導加熱コイル1内の湯水温度が下がると、誘導加熱ユ
ニット18への通電をONする。このとき、蓄電手段2
5からの出力がONし誘導加熱ユニット18への給電が
行われる。尚、蓄電手段25の蓄電量が空になった場合
誘導加熱ユニット18への通電は、実施の形態1で示し
た動作を行うため、自動販売機の全電流が安全電流値以
内に抑えられる。
【0029】以上のように、商用の交流電源を直流に変
換するコンバータと、変換された直流により蓄電される
蓄電手段と、誘導加熱通電遮断手段の代わりに冷却回路
運転時に商用の交流電源入力を遮断し、前記蓄電手段に
より蓄電された直流電源を利用して誘導加熱手段を運転
させるようにする電源入力切り換え手段を備えているの
で、電源容量拡大工事をせずとも、商用電源容量内で冷
却回路運転中に誘導加熱をおこなうことができ、ホット
飲料とコールド飲料のどちらのニーズにも対応でき、販
売の機会損失も抑えることができる。
【0030】(実施の形態4)図9は本実施例の回路ブ
ロック図である。実施の形態3と同様のものについては
同符号を付け、説明を割愛する。
【0031】30は電源入力重畳手段で、商用の交流電
源入力をコンバータ部22で整流された入力と、コンデ
ンサ等の蓄電素子や蓄電池24と、充電回路23で構成
された蓄電手段25で出力された入力を和する。整流電
流と蓄電出力は、同電位に保たれている。
【0032】図10は本実施の形態の動作を説明するタ
イミングチャートである。時間t1以前は、冷却回路1
5及び誘導加熱ユニット18はOFFしており蓄電池2
4に蓄電される。時間t1に飲料選択手段によりホット
飲料が選択されると、商用電源と蓄電手段25による出
力が電源入力重畳手段30により重畳され、誘導加熱ユ
ニット18の出力が増加する。ここで波線部分は従来の
加熱温度上昇曲線で、実線部は本発明適用時の加熱温度
曲線である。本発明の適用時の加熱温度曲線は、誘導加
熱ユニット18にかかる電力が大幅に増加するため急激
に温度が上昇し、出湯開始までの時間が大幅に短縮され
る。一定時間(時間t2まで)重畳した後、誘導加熱ユ
ニット18の出力をOFFし、蓄電出力もOFFする。
このときブライン温度がTb2℃を越えていると冷却回
路15がONになる。この場合出湯温度は、目標温度T
1℃を越えるが時間t2に誘導加熱ユニット18がOF
Fするため出湯温度が下がり、販売出湯期間(t1〜t
3間)の出湯温度の平均値は目標温度のT1℃に制御さ
れる。時間t4に出湯温度がT0℃になると蓄電出力に
より誘導加熱ユニット18への通電が再開され、出湯温
度が待機温度であるT2℃になるまで通電が行われる。
【0033】以上のように、ホット飲料販売時に誘導加
熱手段に商用の交流入力とを和する電源入力重畳手段に
より、電源容量拡大工事をせずとも商用電力以上の出力
を誘導加熱に用いることができ、販売加熱の短縮を行う
ことができるとともに、冷却回路への通電も妨げられな
いので、ホット飲料とコールド飲料のどちらのニーズに
も対応でき、販売の機会損失も抑えることができる。
【0034】尚本実施の形態で、販売出湯中の一定期間
のみ電力を重畳させることとしたが、販売出湯中の全期
間でも、飲料選択されて出頭するまでの再加熱期間のみ
でも電源入力を重畳させてもよく、効果が同じであるこ
とは明白である。
【0035】(実施の形態5)図11は本実施例の機能
ブロック図である。実施の形態1と同様のものについて
は同符号を付け、説明を割愛する。
【0036】31は、飲料販売状況把握手段であり、該
自動販売機で販売した飲料の種別(ホット,コールド)
をカウントし蓄積させる。32は販売状況対応制御手段
で、飲料販売状況把握手段31で得られたホット飲料、
コールド飲料の販売状況から冷却回路15の運転及び誘
導加熱手段18の運転をコントロールする。以上の構成
のカップ式自動販売機の動作について図6,図7,図8
をもとに説明する。
【0037】図12は飲料販売状況把握手段31の優先
運転決定のアルゴリズムを説明するフローチャートであ
る。飲料販売が行われると(S1)、それがホット飲料
販売なのかコールド飲料販売なのかを判断し(S2)、
ホット飲料販売であればホット販売カウンタのカウンタ
をインクリメントし(S3)、コールド飲料販売であれ
ばコールド販売カウンタをインクリメントする(S
3’)。これらの処理は、一定時間が経過するまで(た
とえば24時間)続けられる(S4)。一定時間経過し
た後、このときの運転状態がホット飲料優先運転なのか
否かを判断し(S5)、ホット飲料優先運転であれば、
ホット飲料販売カウンタの値とコールド飲料販売カウン
タ値をそのまま比較する(S6)。ホット飲料販売カウ
ンタの値が大きければ、ホット優先運転を続けるように
セット(S8)される。逆にホット飲料販売カウンタの
値が小さければ、ホット優先運転が解除され(S
8’)、実施の形態1で説明をした運転を行うようセッ
トする。S5において、ホット優先運転でなければ、コ
ールド販売のカウンタ値を予め定めた数値αを加算する
(S6)。予め定められた数値αは、該自動販売機が設
置されたロケーションに応じて定められ、1日の総販売
数の10%等の数値が設定される。次に、ホット飲料販
売カウンタ値とコールド飲料販売カウンタ値を比較され
(S7)、ホット優先運転か否かを販売状況対応制御手
段32にセットする(S8,S8’)。その後カウンタ
値はクリア(S9)され、再び以上の動作が繰り返され
る。
【0038】図13は、飲料販売状況把握手段31によ
って、ホット優先運転がセットされたときの販売待機時
における動作を説明するタイミングチャートである。出
湯温度検知手段11で検知された温度がT0℃以下にな
ると(時間t1)、制御部13は誘導加熱コイル1内の
飲料水をT2℃まで昇温させるように誘導加熱ユニット
18を通電するように指令を送る。このとき、販売状況
対応制御手段22がONになり、冷却回路15を構成す
る圧縮機14と製氷機6の運転を行わないようにし、誘
導加熱ユニット18に通電される。時間t2になり、出
湯温度検知手段11で検知された温度が目標温度のT2
℃になると、誘導加熱ユニット18の通電がOFFにな
り、販売状況対応制御手段32の出力もOFFになり、
冷却回路15の運転が可能になる。このとき、ブライン
温度検知手段12で検知される冷却槽7内のブライン液
温度がTb1℃以上になると、冷却回路15の運転がO
Nになり、ブライン液温度をTb2℃になるように圧縮
機14をONさせる。時間t3になり、出湯温度検知手
段11で検知される温度がT0℃になると、販売状況対
応制御手段32がONし、誘導加熱ユニット18に通電
され冷却回路15への通電が遮断され、圧縮機14及び
製氷機6の運転がOFFになる。
【0039】図14は、飲料販売状況把握手段31によ
って、ホット優先運転がセットされたときのホット飲料
販売時の動作を説明するタイミングチャートである。時
間t4に利用者からホット飲料の選択がなされると、誘
導加熱ユニット18に通電され、誘導加熱コイル1内の
飲料水を販売温度T1まで加熱し、ホット飲料を提供す
る(時間t5まで)。このとき販売状況対応制御手段3
2はONしており、そのため冷却回路15への通電はO
FFされている。販売終了時(時間t5)になれば、誘
導加熱ユニット18はOFFし、販売状況対応制御手段
22もOFFするので、ブライン液温度がtb2℃以上
に上昇していることを検知し冷却回路15がONする。
冷却回路15運転中にホット飲料販売が選択されると
(t6)、誘導加熱ユニット18への通電がONし、販
売状況対応制御手段22がONするため、冷却回路15
が強制OFFされる。
【0040】飲料販売状況把握手段31によって、通常
運転がセットされたときの運転動作については、販売状
況対応制御手段32が実施の形態1で説明した誘導加熱
通電遮断手段19と同じ働きを行い、冷却回路15運転
中は誘導加熱ユニット18には通電しない動作を行う。
詳細の説明については省略する。
【0041】以上のように、ホット飲料がおもに販売さ
れるときに冷却回路運転を不必要におこなわないように
するため、その度に誘導加熱が中断されることがなく、
ホット飲料販売の機会損失を低減する。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、飲料を加
熱する誘導加熱手段と、飲料を冷却する冷却回路と、前
記冷却回路動作中は前記誘導加熱手段への通電を遮断す
る誘導加熱通電遮断手段と、冷却回路運転中による前記
誘導加熱手段への通電遮断の旨を利用者に知らせる通電
遮断告知手段を備えているので、飲料供給機に流れる全
電流を安全電流値以下に抑えることができ、ホット飲料
待機時にも利用者に不用意にホット飲料を選択させるこ
とがない。
【0043】また、冷却回路運転状況に応じて誘導加熱
手段の出力電力量を制御する誘導加熱制御手段を備えて
いるので、冷却回路運転時に誘導加熱が中断してしまう
ことによる加熱された飲料の熱損失を抑えることがで
き、冷却回路停止による誘導加熱再開時に所望の飲料温
度に素早く到達させることができる。
【0044】また、商用の交流電源を直流に変換するコ
ンバータと、変換された直流により蓄電される蓄電手段
と、誘導加熱通電遮断手段の代わりに冷却回路運転時に
商用の交流電源入力を遮断し、前記蓄電手段により蓄電
された直流電源を利用して誘導加熱手段を運転させるよ
うにする電源入力切り換え手段を備えているので、電源
容量拡大工事をせずとも、冷却回路運転中に誘導加熱を
おこなうことができ、販売の機会損失も抑えることがで
きる。
【0045】また、商用の交流電源を直流に変換するコ
ンバータと、変換された直流により蓄電される蓄電手段
と、蓄電手段で得られる直流電源とホット飲料供給時に
誘導加熱手段に商用の交流入力とを和する電源入力重畳
手段を備えているので、販売加熱の短縮を行うことがで
きるとともに、冷却回路への通電も妨げられないので、
ホット飲料とコールド飲料のどちらのニーズにも対応で
き、販売や提供の機会損失も抑えることができる。
【0046】また、ホット飲料及びコールド飲料の販売
状況を即時記憶しカウントする飲料販売状況把握手段
と、前記飲料販売状況把握手段で得られたデータに基づ
き誘導加熱手段の通電/遮断を決定する販売状況対応制
御手段を備えているので、ホット飲料がおもに販売され
る冬季等にも冷却回路運転を不必要に行い、その度に誘
導加熱が中断されホット飲料販売の機会損失となってし
まわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の概略構成図
【図2】同実施形態の機能ブロック図
【図3】同実施形態の販売待機時動作タイミングチャー
【図4】同実施形態のホット飲料販売時動作タイミング
チャート
【図5】本発明の実施形態2の機能ブロック図
【図6】同実施形態における動作タイミングチャート
【図7】本発明の実施形態3の回路ブロック図
【図8】同実施形態の動作タイミングチャート
【図9】本発明の実施形態4の回路ブロック図
【図10】同実施形態の動作タイミングチャート
【図11】本発明の実施形態5の機能ブロック図
【図12】同実施形態における優先運転決定フローチャ
ート
【図13】同実施形態におけるホット優先運転時の販売
待機時タイミングチャート
【図14】同実施形態におけるホット優先運転時の販売
時タイミングチャート
【符号の説明】
1 誘導加熱コイル 2 シスターン 3 原料タンク 7 冷却水槽 19 誘導加熱通電遮断手段 20 ホット飲料販売待機告知手段 21 誘導加熱制御手段 25 蓄電手段 26 電源入力切り換え手段 30 電源入力重畳手段 31 飲料販売状況把握手段 32 販売状況対応制御手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を
    冷却する冷却回路と、前記冷却回路動作中は前記誘導加
    熱手段への通電を遮断する誘導加熱通電遮断手段と、冷
    却回路運転中による前記誘導加熱手段への通電遮断の旨
    を利用者に知らせる通電遮断告知手段とを備えた飲料供
    給機。
  2. 【請求項2】 飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を
    冷却する冷却回路と、冷却回路運転状況に応じて誘導加
    熱手段の出力電力量を制御する誘導加熱制御手段とを備
    えた飲料供給機。
  3. 【請求項3】 飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を
    冷却する冷却回路と、商用の交流電源を直流に変換する
    コンバータと、変換された直流により蓄電される蓄電手
    段と、冷却回路運転時に前記誘導加熱手段の交流電源入
    力を遮断し、前記蓄電手段により蓄電された直流電源を
    利用して前記誘導加熱手段を運転させるようにする電源
    入力切り換え手段とを備えた飲料供給機。
  4. 【請求項4】 飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を
    冷却する冷却回路と、商用の交流電源を直流に変換する
    コンバータと、変換された直流により蓄電される蓄電手
    段と、前記蓄電手段で得られる直流電源とホット飲料販
    売時に前記誘導加熱手段に商用の交流入力とを和する電
    源入力重畳手段とを備えた飲料供給機。
  5. 【請求項5】 飲料を加熱する誘導加熱手段と、飲料を
    冷却する冷却回路と、ホット飲料及びコールド飲料の販
    売状況を即時記憶しカウントする飲料販売状況把握手段
    と、前記飲料販売状況把握手段で得られたデータに基づ
    き誘導加熱手段の通電/遮断を決定する販売状況対応制
    御手段とを備えた飲料供給機を用いた自動販売機。
JP30016497A 1997-10-31 1997-10-31 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機 Pending JPH11134550A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30016497A JPH11134550A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30016497A JPH11134550A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11134550A true JPH11134550A (ja) 1999-05-21

Family

ID=17881526

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30016497A Pending JPH11134550A (ja) 1997-10-31 1997-10-31 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11134550A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196416A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 製本装置及び画像形成システム
JP2008102585A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動販売機の制御装置
JP2009211252A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Panasonic Corp 自動販売機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007196416A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Konica Minolta Business Technologies Inc 製本装置及び画像形成システム
JP2008102585A (ja) * 2006-10-17 2008-05-01 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自動販売機の制御装置
JP2009211252A (ja) * 2008-03-03 2009-09-17 Panasonic Corp 自動販売機

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5285718A (en) Combination beverage brewer with cold water supply
JP2007285607A (ja) 貯湯式給湯装置
JPH11134550A (ja) 飲料供給機及び飲料供給機を用いた自動販売機
JP4448488B2 (ja) 貯湯式給湯装置
JP3778106B2 (ja) ヒートポンプ給湯機
JP2000292017A (ja) ヒートポンプ式冷凍装置
JPH0828987A (ja) 圧縮機の液冷媒排出装置
JPH11111442A (ja) 誘導加熱装置
JP2003287278A (ja) ヒートポンプ給湯機
EP2515060A2 (en) Cooler
JPH11281155A (ja) 湯沸し装置
JP4393305B2 (ja) ディスペンサ
JP2004170025A (ja) 電気温水器
JP3240974B2 (ja) 誘導加熱調理器
JP2004347171A (ja) ヒートポンプ給湯器
JPS61251996A (ja) カツプ飲料自動販売機
JP3768012B2 (ja) 自動販売機
JPH047799A (ja) カップ式自動販売機の制御装置
JP3895506B2 (ja) 缶詰誘導加熱方法及び装置
JPH0956596A (ja) 飲料用液体供給装置
JP2017133819A (ja) 給湯システム
JPS5855517Y2 (ja) 自動販売機
JPS6234209Y2 (ja)
JP2955184B2 (ja) 電気湯沸し器
JPH10162235A (ja) 自動販売機のピークシフト制御装置