JP3895506B2 - 缶詰誘導加熱方法及び装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は缶詰誘導加熱方法及び装置、特にその加熱動作の制御部分の改良に関する。
【従来の技術】
【0002】
一般に缶飲料(缶詰)を店頭或いは自動販売機等で販売する際には、その飲料(缶詰内容物)の種類に応じて暖かい飲料を提供するため保温貯蔵が行われている。この加熱装置は、例えばヒーターを組み込んだ金属製の板上に飲料缶詰を載せて間接的に加熱する構成となっている。
【0003】
しかしながら、前記従来の加熱装置は、常温或いは低温の飲料缶詰を適切な温度に加熱するまでに時間がかかり、しかも加熱した後も保温を続けるため、かなりの電力量を消費するとともに、缶詰内容物の劣化のおそれもある。
このため、最近では消費者が購入したときに必要に応じて瞬時に加熱可能な、例えば店頭用或いは自動販売機用等の飲料缶詰誘導加熱装置が開発されている(特開平9−81851、特開平7−325971、特許第2690139号公報など)。
【0004】
これらの誘導加熱装置によれば、金属缶胴に誘導電流を誘起させ、この誘導電流が金属缶胴を流れた際に発生するジュール熱により金属缶胴を直接に加熱するので、効率がよく、しかも飲料缶詰を長時間にわたり保温する必要がないので、缶詰内容物の劣化も最小限に抑えられるという利点がある。
【0005】
ところで、誘導加熱装置でも、充填飲料を適切な温度に加熱するため、加熱動作をより適正に行う必要がある。
このため、前記特開平9−81851、特開平7−325971、特許第2690139号などの公報に記載のものは、加熱中の飲料缶詰の表面の缶壁温度を温度センサ等により監視し、該温度センサが所定温度への上昇を感知したならば、加熱を停止する制御方法を、様々な缶詰に対して一様に用いることが一般的であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、缶詰内容物の温度は、直接感知することができず、あくまでも缶壁の温度から缶詰内容物の温度を推定しているに過ぎない。
このため、前記従来方式、例えば加熱中の飲料缶詰の缶壁温度を温度センサ等により監視し、該温度センサが所定温度への上昇を感知したならば、加熱を停止する制御方法を、誘導加熱に用いたのでは、以下に示すように温度制御の精度は改善の余地があった。
【0007】
すなわち、通常、缶壁温度は、その缶詰内容物より高く、缶詰を回転させながら加熱したとしても、缶壁の熱が缶詰内容物に伝わるまでにはタイムラグが生じる。
このため、単に加熱中の缶壁温度のみを考慮して、前記タイムラグ等の考慮がなされていない従来方式を用いたのでは、温度センサが、缶壁温度の設定温度への上昇を感知した時点で、加熱を停止してしまう。
【0008】
すると、その時の缶壁と缶詰内容物との温度差などにより、加熱終了後の缶詰内容物の温度が変動してしまい、最終的には所望の温度の缶詰内容物が得られない場合がある。
特に誘導加熱を用いた場合には、瞬的に缶壁表面の加熱が行えるという長所がある。
【0009】
一方、このような長所により加熱終了時の缶壁と缶詰内容物の温度差が非常に大きくなり、前記問題をより深刻化してしまう。
そこで、従来は、加熱中の缶壁と缶詰内容物の温度差を小さくするため、誘導加熱出力を下げる方法も考えられる。
しかしながら、この場合には、加熱時間が長くなり、短時間で加熱を終了することができるという誘導加熱を用いることの長所が生かされないので、前記問題を解決する手段としては採用するには至らなかった。
【0010】
また、前記従来方式を用いたのでは、例えば缶種等の違いによる缶壁の熱の伝わり方の違いにより、缶詰内容物の温度が実際には所望温度に到達しているにもかかわらず、温度センサによる感知温度が設定温度に達しない場合もあり得る。この場合には、缶詰内容物の温度が実際には所望温度に到達しているにもかかわらず、加熱を続けるため、かなりの電力量を消費するとともに、缶詰内容物の劣化のおそれ等もある。
【0011】
このように加熱時間を短くすることができるという長所をもつ誘導加熱装置であっても、一般的な加熱装置に比較し加熱時間が短くなった分、その短い時間の間で最適な加熱動作の制御を行う必要がある。
したがって、誘導加熱装置では、加熱動作の精度に関しては、一般的な加熱装置に比較し、より一層の向上が望まれており、この点は、まだまだ改善の余地が残されていた。
【0012】
本発明は前記従来技術の課題に鑑みなされたものであり、その目的は加熱時間のより短縮化を図りつつ、加熱動作をより適正に行うことのできる缶詰誘導加熱方法及び装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明者らが、誘導加熱装置のより適正な加熱動作の制御方法について鋭意検討を行った結果、以下に示す種々の重要なポイントを見出した。
すなわち、従来の加熱中の缶壁温度に基づく制御に代えて、加熱の前段階における品温、缶種、および所望の温度を確実に得るための加熱完了直後からの温度特性という3つのパラメータにより、加熱時間を制御することが、誘導加熱を用い、所望の温度を、より確実に得る際には非常に重要なポイントであることを見出した。
【0014】
しかも、前記3つのパラメータと加熱時間の関係を決定する際も、これらの関係を個々に処理していたのでは、処理速度、負担、効率等の面で改善の余地がある。
これらの問題を一辺に解決するためには、予め、加熱の前段階の品温、缶種および最終到達温度ごとに、誘導加熱完了直後から所定の時間経過後までの温度特性を考慮した加熱時間情報を一の加熱時間情報テーブルに作成しておく必要がある。
【0015】
この結果、前記加熱時間情報テーブルの作成後は、被加熱缶詰の加熱前段階の品温、缶種および好みの温度を検出することにより、その缶詰に最適な加熱時間を、加熱時間情報テーブルから迅速に決定可能となり、処理速度、負担、効率等の面でも優れていることを見出した。
【0016】
したがって、加熱を短時間で行うために、高出力での加熱を行った場合であっても、加熱終了後の缶詰は、加熱時間情報テーブルで予測済みの缶詰内容物と缶壁との温度差により、所望の時間経過後には、所望の最終到達温度により確実に達することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、前記目的を達成するために、本発明にかかる缶詰誘導加熱方法は、品温検出工程と、缶種検出工程と、到達温度設定工程と、加熱時間決定工程と、誘導加熱工程と、を備えることを特徴とする。
【0017】
ここで、前記品温検出工程は、前記加熱の前段階において被加熱缶詰の初期温度を検出する。
また、前記缶種検出工程は、前記被加熱缶詰の種類を検出する。
ここにいう缶詰の種類を検出するとは、例えばアルミニウム缶、スチール缶などの材質の違い、160g缶、190g缶、250g缶などの内容量の違いに起因する缶の長さの違いなどを検出することをいう。
【0018】
前記加熱時間決定工程は、前記品温検出工程で検出された初期温度情報、前記缶種検出工程で検出された種類情報および前記到達温度設定工程で設定された最終到達温度情報に対応した被加熱缶詰の最適な加熱時間情報を記憶する加熱時間情報テーブルから検索し、決定する。
【0019】
ここにいう誘導加熱完了直後から所定の時間経過後までの温度特性とは、加熱終了直後の缶壁と缶詰内容物と温度差により、所望の最終到達温度に達するまでの温度特性をいう。
前記誘導加熱工程は、前記缶詰の金属缶壁に誘導電流を誘起させ、該誘導電流により該缶壁を発熱させることによる缶詰内容物の加熱を、前記加熱時間決定工程で決定された加熱時間だけ行う。
そして、前記加熱時間情報は、前記誘導加熱の完了直後の缶壁と缶詰内容物の温度差により生じる、前記誘導加熱の完了直後から所定時間経過後までの缶壁から缶詰内容物への熱伝導による温度変化を考慮して、該誘導加熱の完了直後から所定時間経過後の缶詰内容物の温度が、前記到達温度設定工程で設定された最終到達温度になるように予め得ておいたものである。
【0020】
また、前記目的を達成するために、本発明にかかる誘導加熱装置は、品温検出手段と、缶種検出手段と、到達温度設定手段と、加熱時間情報テーブルと、加熱時間決定手段と、誘導加熱時間測定手段と、加熱時間制御手段と、を備えることを特徴とする。
ここで、前記品温検出手段は、前記加熱の前段階において被加熱缶詰の初期温度を検出する。
【0021】
また、前記缶種検出手段は、前記被加熱缶詰の種類を検出する。
前記到達温度設定手段は、前記被加熱缶詰に対し、所望の最終到達温度を設定する。
前記加熱時間情報テーブルは、前記各手段で予想される初期温度、種類および最終到達温度ごとに予め得ておいた加熱時間情報を有する。
【0022】
前記加熱時間決定手段は、前記加熱時間情報テーブルより、前記品温検出手段で検出された初期温度情報、前記缶種検出手段で検出された種類情報および前記到達温度設定手段で設定された最終到達温度情報に対応した加熱時間情報を検索し、決定する。
前記誘導加熱手段は、前記缶詰の金属缶壁に誘導電流を誘起させ、該誘導電流により該缶壁を発熱させることによる缶詰内容物の加熱を行う。
【0023】
前記加熱時間測定手段は、前記誘導加熱手段による缶詰の加熱時間を測定する。
前記加熱時間制御手段は、前記加熱時間測定手段で測定された加熱時間が、前記加熱時間決定手段で決定された加熱時間になるまで、前記誘導加熱手段による缶詰の加熱を行わせる。
そして、前記加熱時間情報は、前記誘導加熱の完了直後の缶壁と缶詰内容物の温度差により生じる、前記誘導加熱の完了直後から所定時間経過後までの缶壁から缶詰内容物への熱伝導による温度変化を考慮して、該誘導加熱の完了直後から所定時間経過後の缶詰内容物の温度が、前記到達温度設定手段で設定された最終到達温度になるように予め得ておいたものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の好適な実施形態を説明する。なお、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。
図1には、本発明の一実施形態にかかる飲料缶詰誘導加熱装置(缶詰誘導加熱装置)の概略構成が示されている。
【0025】
同図において、加熱装置10は、ケース12内に、飲料缶詰14(缶詰)の金属缶壁に誘導電流を誘起させる誘導加熱コイル(誘導加熱手段)16と、飲料缶詰14の加熱時間中、該缶詰14を回転させ、加熱むらを防ぐ周知の缶詰回転機構18と、前記缶詰14の加熱条件などの設定、制御を行う制御盤20と、前記誘導加熱コイル16に駆動電力を供給する誘導加熱(IH)電源22と、飲料缶詰14の表面温度を検出する赤外線温度センサーの様な温度センサ24と、充電器26及び蓄電池28を備えた蓄電手段30と、を含む。
【0026】
そして、前記ケース12右上部には缶詰投入孔32が、また左下部には缶詰取出孔34が設けられている。
以上のように構成された加熱装置10は、缶詰投入孔32より飲料缶詰14が投入されると、斜めに配置された誘導加熱コイル16上に滑り落ち、誘導加熱コイル16に電力が供給されると、飲料缶詰14の金属缶胴に誘導電流が流れて缶胴が発熱することにより飲料缶詰14の加熱が開始される。
【0027】
ところで、誘導加熱で缶詰の瞬間加熱を行う場合、前記飲料缶詰14の加熱動作の制御に、例えば加熱中の飲料缶詰の表面温度を温度センサ24等により監視し、温度センサ24が所定温度への上昇を感知したならば、加熱を停止する従来方式を用いた場合には、缶壁からの缶詰内容物への熱伝導のタイムラグ等により、加熱時間の短縮化を図りつつ、温度制御の精度向上を図るのは非常に困難であった。
【0028】
そこで、本発明において特徴的なことは、誘導加熱の長所を生かすために加熱出力をより高く上げた場合であっても、より最適な加熱動作を可能とし、より所望の温度で得るため、従来の加熱中の缶壁温度を感知する方式に代えて、本発明者らは、以下の種々の点を考慮した。
すなわち、従来においても、加熱完了時までの温度特性に関しては、積極的に制御していた。
【0029】
しかしながら、加熱完了直後から温度が落ち着くまでの間に関しては、積極的に制御していない。
加熱完了直後の温度から所望の温度に落ち着くまでの時間は非常に短い時間であるが、所望の温度をより確実に得るためには、この短時間での温度特性をも積極的に考慮、つまり制御する必要がある。
【0030】
そこで、本実施形態では、加熱完了直後からの温度特性をも積極的に制御するため、初期温度、缶種、最終到達温度という3つのパラメータの組合せを、誘導加熱完了直後から所望の温度が得られる所定の時間経過後までの温度特性とともに考慮した。
【0031】
すなわち、誘導加熱装置では、加熱の前段階における品温、缶種、および加熱完了直後から所定の時間経過後の温度特性により、加熱時間を積極的に制御することが、所望の温度を、より確実に得るためには、非常に重要な組合せであることを見出したからである。
【0032】
しかも、これらの3つのパラメータと加熱時間との関係を決定する際も、通常は、これらの関係を個々に管理することが考えられる。
しかしながら、これらの関係を個々に処理していたのでは、最適な関係を決定する際は、特に短時間での処理が強く望まれる誘導加熱装置では、処理速度、負担、効率等の面で問題がある。
【0033】
そこで、本実施形態は、前記3つのパラメータと加熱時間との関係を、単に組合せたのではなく、それらの関係を得る際の処理速度、負担、効率等の面から、これらの情報を一の加熱時間情報テーブルで一括的に管理可能としているのである。
このため、本実施形態は、前記加熱時間情報テーブルの作成後は、缶詰の加熱の前段階における品温、缶種および好みの温度を検出すると、その被加熱缶詰に最適な加熱時間を、加熱時間情報テーブルから迅速に自動的に検索し、決定することにより、迅速に制御情報が得られ、制御可能となるのである。
【0034】
そして、このようにして決定された時間だけ、缶詰を誘導加熱することにより、加熱終了後の缶詰は、加熱時間情報テーブルで予測済みの缶詰内容物と缶壁との温度差により、所望の時間経過後には、所望の最終到達温度により確実に達することとなるのである。
このために、本実施形態にかかる誘導加熱装置は、品温検出手段としての温度センサ24が加熱の前段階における飲料缶詰14の表面温度を検出する。
【0035】
また、飲料缶詰14の種類を検出する缶種検出手段36と、制御盤20を含む。
この制御盤20は、図2に示すように、到達温度設定手段38と、一の加熱時間情報テーブル39と、メモリ40と、加熱時間決定手段41と、タイマ(加熱時間測定手段)42と、加熱時間制御手段44を含む。
ここで、前記到達温度設定手段38は、使用者の好みの温度(最終到達温度)を設定する。
【0036】
また、前記加熱時間情報テーブル39は、予想される飲料缶詰の加熱の前段階における初期温度情報、種類情報および使用者の好みの温度情報ごとに、誘導加熱完了直後から所望の温度が得られる所定の時間経過後までの温度特性を考慮した加熱時間情報を有する。
【0037】
前記メモリ40は、加熱時間情報テーブル39を記憶する。
このメモリ40は、加熱時間情報テーブル39の内容が書換え可能とする。
前記加熱時間決定手段41は、加熱時間情報テーブル39から、誘導加熱しようとする飲料缶詰に関する、温度センサ24からの飲料缶詰の初期温度情報、缶種検出手段36からの飲料缶詰の種類情報および到達時間設定手段38からの使用者の好み情報に対応した加熱時間情報を検索し、決定する。
【0038】
前記タイマ(加熱時間測定手段)42は、誘導加熱コイル16のON時間を計時する。
前記加熱時間制御手段44は、タイマ42で得た測定時間が、加熱時間決定手段41で設定された加熱時間になるまで、誘導加熱コイル16をONさせる。
そして、前述のような各手段により、下記の一連の工程を行うこととしている。
まず、図3において、缶詰投入孔32より飲料缶詰14が投入され、斜めに配置された誘導加熱コイル16上に滑り落ちると、温度センサ24による品温検出工程を行う(S100)。
【0039】
すなわち、加熱の前段階における飲料缶詰14の初期温度(例えば5℃など)を検出する。
前記品温検出工程後、缶種検出手段36による缶種検出工程を行う(S102)。
すなわち、アルミニウム缶、スチール缶などの材質の違い、160g缶、190g缶、250g缶などの内容量の違いによる缶の長さの違いを検出する。
【0040】
前記缶種検出工程後、到達温度設定手段38による到達温度設定工程を行う(S104)。
すなわち、使用者は好みの温度(最終到達温度)を設定するが、例えばぬるめが所望であれば45°くらい、熱めが所望であれば55°くらいとなる。
【0041】
前記到達温度設定工程後、加熱時間決定手段41による加熱時間決定を行う(S106)。
すなわち、前記加熱時間決定手段41は、品温検出工程(S100)で検出された初期温度情報、前記缶種検出工程(S102)で検出された種類情報、前記到達温度設定工程(S104)で設定された最終到達温度情報に対応した加熱時間情報を、メモリ40の加熱時間情報テーブル39から検索して決定する。
【0042】
前記加熱時間決定後、誘導加熱コイル16による飲料缶詰の誘導加熱を開始する(S108)。
すなわち、誘導加熱コイル16に電力が供給され、飲料缶詰14の金属缶胴に誘導電流が流れて缶胴が発熱することにより飲料缶詰14の加熱が開始される。この間、飲料缶詰14は缶詰回転機構18により回転される。
【0043】
ここで、飲料缶詰14の加熱動作の制御に、例えば加熱中の飲料缶詰14の表面温度を温度センサ24等により監視し、該温度センサ24が所定温度への上昇を感知したならば、加熱を停止する従来方式を用いると、缶壁からの缶詰内容物への熱伝導のタイムラグ等により、加熱時間の短縮化を図りつつ、温度制御の精度向上を図るのが困難であった。
【0044】
そこで、本実施形態にかかる誘導加熱装置10は、缶壁からの缶詰内容物への熱伝導のタイムラグをも考慮して、最適な加熱動作を行うため、加熱時間決定手段41が、誘導加熱しようとする飲料缶詰に最適な加熱時間を、品温検出工程と、缶種検出工程と、到達温度設定工程で得た缶詰情報に基づき、メモリ40の加熱時間情報テーブル39から検索して決定し、このようにして得られた時間だけ誘導加熱することとしている。
【0045】
そして、タイマ42による測定時間が、加熱時間決定工程(S106)で決定された時間になったならば、飲料缶詰14の加熱及び回転を停止し(S110)、加熱済み飲料缶詰14を缶詰取出孔34より排出する。
【0046】
ここで、上記一連の工程を行うことにより、本実施形態にかかる缶詰誘導加熱装置10により誘導加熱される飲料缶詰は、図4に示すような温度の変化を示すこととなる。
すなわち、本実施形態では、加熱時間を短くするために高加熱出力による誘導加熱を先ほどの加熱時間情報テーブル39から決定された時間(0〜t1)だけ行う。
【0047】
ここで、前述のように加熱の前段階における初期温度T1から最高温度T2への加熱中に缶壁の温度変化が直線的ではなく、ばらつきがあっても、本実施形態では、このような缶壁温度を感知して加熱動作を制御しているのではなく、先ほどの加熱時間情報テーブル39で、加熱終了時t1の缶詰内容物の温度と缶壁の温度T2との差により生じる、その加熱終了後の温度変化を予測している。
【0048】
つまり、加熱終了時t1から缶詰排出時t2までの間に生じる前記加熱終了時t1の缶詰内容物の温度と缶壁の温度T2との差による変化をも予測している。このため、加熱済みの飲料缶詰を、缶詰排出時t2に、より所望の最終到達温度T0で得ることができる。
【0049】
つまり、本実施形態では、加熱終了時t1から缶詰排出時t2までの間に生じる、加熱終了時t1の缶詰内容物の温度と缶壁の温度T2との差をも積極的に制御することにより、所望の最終到達温度T0をより確実に得ることができる。
しかも、本実施形態において特徴的な3つのパラメータと加熱時間の関係を単に組合せたのではなく、その関係を得る際の処理速度、負担、効率等の面から、これらの関係を一の加熱時間情報テーブル39で一括的に管理可能としている。
【0050】
この結果、前記加熱時間情報テーブル39の作成後は、缶詰の加熱の前段階における品温、缶種および好みの温度を検出さえすれば、該被加熱缶詰に対応した最適な加熱時間を、加熱時間情報テーブルから迅速に自動的に検索し、決定することが可能となる。
したがって、加熱動作の制御情報が迅速に得られるのである。これにより、迅速な加熱動作の制御が可能となる。
【0051】
以上のように、本実施形態にかかる誘導加熱装置によれば、誘導加熱可能な飲料缶詰の最適な加熱時間を、缶壁からの缶詰内容物への熱伝導のタイムラグ等をも考慮した、メモリ40の加熱時間情報テーブル39に予め記憶しておく。
そして、本実施形態では、誘導加熱しようとする飲料缶詰に最適な加熱時間を、該飲料缶詰について得られた、温度センサ24による加熱の前段階における初期温度情報と、缶種検出手段36による飲料缶詰の種類情報と、到達温度設定手段38による所望の最終到達温度情報に基づき、加熱時間決定手段41により、先ほどの加熱時間情報テーブル39から検索して決定する。
【0052】
そして、本実施形態では、このようにして決定された時間だけ、加熱時間制御手段44により誘導加熱コイル16をONして飲料缶詰の誘導加熱を行うこととした。
このため、加熱終了直後の缶壁からの缶詰内容物への熱伝導にかかわらず、所望の温度をより確実に得ることができる。
【0053】
つまり、本実施形態では、加熱終了直後から缶詰排出時までの間に生じる、前記加熱完了直後の缶詰内容物の温度と缶壁の温度との差をも積極的に制御することにより、所望の最終到達温度をより確実に得ることができる。
しかも、本実施形態において特徴的な3つのパラメータと加熱時間との関係をを単に組合せたのではなく、その関係を得る際の処理速度、負担、効率等の面から、これらの関係を一の加熱時間情報テーブル39により一括的に管理可能としている。
【0054】
この結果、被加熱缶詰に対応した最適な加熱時間を、加熱時間情報テーブル39から迅速に自動的に検索し、決定することにより、迅速に加熱動作の制御情報が得られるのである。これにより、迅速な加熱動作の制御が可能となる。
これにより、そのような工夫のないものに比較し、高加熱出力による誘導加熱を短時間で行うことができるとともに、所望の温度を、より確実に及び迅速に得ることもできる。
【0055】
なお、本発明の誘導加熱装置は、前記構成に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内であれば、種々の変形が可能である。
例えば、加熱時間情報テーブル39の内容は、常時書き換え可能である。これにより、加熱動作の制御内容の変更を迅速に及び容易に行える。
【0056】
また、前記実施形態では、温度センサ24により飲料缶詰14の加熱の前段階における初期温度を検出した例について説明したが、該温度センサ24により加熱中の缶壁温度をも検出させ、その温度情報を含む信号を制御盤20に送り続け、該制御盤20が異常加熱を感知した場合には、加熱を中止させるように構成することも可能である。
【0057】
また、本実施形態にかかる誘導加熱装置の電源部分には、種々のものを用いることが可能ではあるが、例えば商用低電圧電源からの電力を一度充電し、その充電電力を用いて飲料缶詰を誘導加熱するものを用いることが、低電圧の商用交流電源により短時間で飲料缶詰の加熱できる点から好ましい。
【0058】
すなわち、一般に誘導加熱装置は、一時的に大量の電力を消費するため、店舗などにおいて誘導加熱装置に割り当て可能な最大電流を15A程度とすれば、100V交流の商用電源では充分な電力を供給することができず、加熱時間が長くなり内容量250g程度の飲料缶詰を5℃から55℃へ加熱するのに1分程度の時間がかかってしまう。この加熱時間を短くするためには、200V単相あるいは三相電源を導入する必要があった。
【0059】
しかしながら、飲料缶詰誘導加熱装置を導入するために、単相あるいは三相200V分電工事を行うのは経済的に見合わず、飲料缶詰誘導加熱装置普及を妨げる要因となっていた。特に、前述したような店頭で必要に応じて加熱する店頭用飲料缶詰誘導加熱装置では、該装置専用の電源を設けることは困難である。
そこで、本実施形態にかかる加熱装置の電源部分には、低電圧の商用交流電源により短時間で飲料缶詰の加熱をするため、100V商用低電圧電源からの電力を一度充電し、その充電電力を用いて飲料缶詰を誘導加熱するものが好ましい。
【0060】
このために、本実施形態にかかる誘導加熱装置10は、蓄電手段30を有し、図5に詳細に示すように、蓄電手段30は、充電器26及び蓄電池28を備える。 そして、商用電源46から供給される100V交流電流は、充電器26により蓄電池28に充電される。
ここで、蓄電池28に充電する際の商用電源46からの供給電力は100V×3A程度であり、店舗などの電源に負担をかけることはない。
【0061】
また、蓄電池28は、例えば、鉛電池からなり、10個の鉛電池を直列接続して12V×10=120Vの電圧を得る。
前記充電器26は蓄電池28の電圧を監視し、その電圧低下に伴い充電を行い、前記120Vの出力を可能に維持する。
なお、鉛蓄電池に限らず、ニッケルカドミウム蓄電池等も使用できる。
【0062】
一方、前記IH電源22は、定電圧制御回路48とインバータ50を備え、定電圧制御回路48は、前記蓄電池28の出力する電流の電圧を、例えば280Vに昇圧し、インバータ50に供給する。
このインバータ50は加熱コイル16に所定の周波数例えば7KHz±2KHzで、DC280V×15A相当の電力を供給する。
【0063】
また、制御盤20はコントローラ52を含み、該コントローラ52は、前記温度センサ(図示省略)からの品温情報、前記缶種検出手段(図示省略)からの飲料缶詰の種類情報、及び前記到達温度設定手段(図示省略)からの使用者の設定による好み情報に基づき、前記定電圧制御回路48及びインバータ50の出力をも調整する。
【0064】
このような電源部分によれば、商用電源から100V×3A程度の無理のない電力量で蓄電池28に一度充電し、誘導加熱に要する一時的大電力を該蓄電池28から供給可能としている。
そして、従来方式、例えば100V商用交流電源から15Aの電流を得て250g飲料缶詰を誘導加熱していた場合には、5℃から55℃まで昇温させるために約1分程度要していた加熱時間が、本実施形態にかかる加熱装置10ではDC280V×15A相当の電力を用いることにより約20秒に短縮される。
【0065】
なお、蓄電池28に充電する際の商用電源より供給される電力はAC100V×15A以下、特にAC100V×5A以下が電源にかかる負荷の点から好ましい。
また、誘導加熱コイル16に出力される電力は、DC200〜300Vで10〜20A程度、特に、DC200V×15A以上であることが、加熱時間短縮の観点から好ましい。
【0066】
図6には前記図5に示した加熱装置の変形例が示されており、前記図5と対応する部分には符号100を加えて示し、説明を省略する。
同図においては、蓄電手段130と並列に接続する電源手段154を備えている。
【0067】
この電源手段154は、商用100V交流電源146からの交流電流を直流電流に整流平滑化するAC/DC整流器156と、出力電流値が、例えば、10Aになる様に制御を行う定電流制御回路158を備える。
この定電流制御回路158により商用電源146に100V×10A以上の電力負荷をかけることを防止している。
【0068】
さらに、前記蓄電手段130及び電源手段154と定電圧制御回路148の間には、それぞれ電流干渉防止用の第一、第二整流器160,162が設置されており、蓄電手段130、電源手段154の電圧アンバランスによる相互干渉を防止している。
これにより、例えば負荷電流が前記図5に示したものと同様に15Aの場合、電源手段154からの供給電流Iを10Aとすれば、蓄電手段130からの供給電流Iは5Aで済むことになり、蓄電手段130への負荷が減り、長寿命化が図られる。
【0069】
また、本実施形態にかかる誘導加熱装置の缶種検出手段には、種種のものを用いることが可能ではあるが、例えば図7に示すものを用いることが、例えば材質、長さ、缶胴の厚みなどの異なる缶種を短時間で検出判定する場合には好ましい。
図7には、前記アルミニウム缶、スチール缶などの材質の違い、160g缶、190g缶、250g缶などの内容量の違いによる缶の長さの違いなどの異なる缶種を短時間で検出判定可能な缶種検出手段が示されており、前記図2と対応する部分には符号200を加えて示し、説明を省略する。
【0070】
すなわち、缶種検出手段236は、同図に示すように、磁束発信器264とこれに対向配置された受信器266を有しており、受信器266は、磁束発信器264からの磁束を受け電圧を発生させる受信ヘッド268及びこの受信ヘッド268からの電圧を受けその電圧値を検出する電圧検出部270とから構成されている。
そして、電圧検出部270からの検出信号に基づき缶種を判別する缶種判別部272が設けられ、この缶種判別部272はその缶種に応じた信号を加熱時間算定手段241に供給する。
【0071】
すなわち、磁束を発生させる磁束発信器264に対し、この磁束発生領域に、その磁束を検出する受信器266を配置したので、その磁束領域内を缶が通過する際は、例えば、アルミニウム缶、スチール缶などの材質の違い、160g缶、190g缶、250g缶などの内容量の違いによる缶の長さの違いなどに差がある場合に、その缶種に応じた磁束変化が生じるので、その磁束強度に応じた電気信号が発生され、その変化を検出することによって簡単に缶種の判別を行うことができる。
【0072】
また、前記各構成では、飲料缶詰を用いた例について説明したが、これに限られるものではなく、誘導加熱可能なものであれば、任意の内容物が充填された缶詰に適用することができる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明にかかる缶詰誘導加熱方法によれば、まず予想される加熱の前段階における初期温度、缶種および加熱終了後の最終到達温度ごとに予め得ておいた加熱時間情報を記憶する加熱時間情報テーブルを作成してある。
そして、加熱時間決定工程により、品温検出工程で得た缶詰の初期温度情報と、缶種検出工程で得た缶種類情報と、到達温度設定工程で得た最終到達温度情報に対応した加熱時間情報を、加熱時間情報テーブルから決定する。このようにして決定された時間だけ、該飲料缶詰の誘導加熱工程を行うこととした。
この結果、前記加熱時間情報テーブルに基づき、誘導加熱動作を、より適正に及び迅速に行うことができる。
しかも、前記加熱時間情報テーブルからは、前記誘導加熱の完了直後の缶壁と缶詰内容物の温度差により生じる、誘導加熱の完了直後から所定時間経過後までの缶壁から缶詰内容物への熱伝導による温度変化を積極的に考慮して、誘導加熱の完了直後から所定時間経過後の缶詰内容物の温度が、到達温度設定工程で設定された最終到達温度になるように予め得ておいた加熱時間情報が得られるので、所望の温度を、より確実に得ることができる。
また、本発明にかかる缶詰誘導加熱装置によれば、まず、予想される加熱の前段階における初期温度、缶種および加熱終了後の最終到達温度ごとに予め得ておいた加熱時間情報を記憶する加熱時間情報テーブルを作成しておく。
そして、加熱時間決定手段により、品温検出手段で得た缶詰の初期温度情報と、缶種検出手段で得た缶種類情報と、到達温度設定手段で得た最終到達温度情報に対応した加熱時間情報を、前記加熱時間情報テーブルから決定する。誘導加熱手段により、このようにして決定された時間だけ、該飲料缶詰の誘導加熱を行うこととした。
この結果、前記加熱時間情報テーブルに基づき、誘導加熱動作を、より適正に及び迅速に行うことができる。
しかも、前記加熱時間情報テーブルからは、前記誘導加熱の完了直後の缶壁と缶詰内容物の温度差により生じる、誘導加熱の完了直後から所定時間経過後までの缶壁から缶詰内容物への熱伝導による温度変化を積極的に考慮して、誘導加熱の完了直後から所定時間経過後の缶詰内容物の温度が、到達温度設定手段で設定された最終到達温度になるように予め得ておいた加熱時間情報が得られるので、所望の温度を、より確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる缶詰誘導加熱装置の外観図である。
【図2】図1に示した缶詰誘導加熱装置の特徴部分の説明図である。
【図3】図1に示した缶詰誘導加熱装置の作用の説明図である。
【図4】図1に示した缶詰誘導加熱装置により加熱された缶詰の温度変化の一例である。
【図5】図1に示した缶詰誘導加熱装置で用いるのに好適な電源部分の説明図である。
【図6】図5に示した電源部分の変形例である。
【図7】図1に示した缶詰誘導加熱装置で用いるのに好適な缶種検出手段の説明図である。
【符号の説明】
10 飲料缶詰誘導加熱装置(缶詰誘導加熱装置)
14 飲料缶詰(缶詰)
16 誘導加熱コイル(誘導加熱手段)
24 温度センサ(品温検出手段)
36,236 缶種検出手段
38 到達温度設定手段
39 加熱時間情報テーブル
40 メモリ
41,241 加熱時間決定手段
42 タイマ(加熱時間測定手段)
44 加熱時間制御手段

Claims (2)

  1. 缶詰の金属缶壁に誘導電流を誘起させ、該誘導電流により該缶壁を発熱させることによって缶詰内容物を加熱する缶詰誘導加熱方法において、
    前記加熱の前段階において被加熱缶詰の初期温度を検出する品温検出工程と、
    前記被加熱缶詰の種類を検出する缶種検出工程と、
    前記被加熱缶詰に対し、所望の最終到達温度を設定する到達温度設定工程と、
    前記品温検出工程で検出された初期温度情報、前記缶種検出工程で検出された種類情報および前記到達温度設定工程で設定された最終到達温度情報に対応した被加熱缶詰の最適な加熱時間情報を記憶する加熱時間情報テーブルから検索し、決定する加熱時間決定工程と、
    前記缶詰の金属缶壁に誘導電流を誘起させ、該誘導電流により該缶壁を発熱させることによる缶詰内容物の加熱を、前記加熱時間決定工程で決定された加熱時間だけ行う誘導加熱工程と、
    を備え、前記加熱時間情報は、前記誘導加熱の完了直後の缶壁と缶詰内容物の温度差により生じる、前記誘導加熱の完了直後から所定時間経過後までの缶壁から缶詰内容物への熱伝導による温度変化を考慮して、該誘導加熱の完了直後から所定時間経過後の缶詰内容物の温度が、前記到達温度設定工程で設定された最終到達温度になるように予め得ておいたものであることを特徴とする缶詰誘導加熱方法。
  2. 缶詰の金属缶壁に誘導電流を誘起させ、該誘導電流により該缶壁を発熱させることによって缶詰内容物を加熱する缶詰誘導加熱装置において、
    前記加熱の前段階において被加熱缶詰の初期温度を検出する品温検出手段と、
    前記被加熱缶詰の種類を検出する缶種検出手段と、
    前記被加熱缶詰に対し、所望の最終到達温度を設定する到達温度設定手段と、
    前記各手段で予想される初期温度、種類および最終到達温度ごとに予め得ておいた加熱時間情報を有する加熱時間情報テーブルと、
    前記加熱時間情報テーブルより、前記品温検出手段で検出された初期温度情報、前記缶種検出手段で検出された種類情報および前記到達温度設定手段で設定された最終到達温度情報に対応した加熱時間情報を検索し、決定する加熱時間決定手段と、
    前記缶詰の金属缶壁に誘導電流を誘起させ、該誘導電流により該缶壁を発熱させることによる缶詰内容物の加熱を行う誘導加熱手段と、
    前記誘導加熱手段による缶詰の加熱時間を測定する加熱時間測定手段と、
    前記加熱時間測定手段で測定された加熱時間が、前記加熱時間決定手段で決定された加熱時間になるまで、前記誘導加熱手段による缶詰の加熱を行わせる加熱時間制御手段と、
    を備え、前記加熱時間情報は、前記誘導加熱の完了直後の缶壁と缶詰内容物の温度差により生じる、前記誘導加熱の完了直後から所定時間経過後までの缶壁から缶詰内容物への熱伝導による温度変化を考慮して、該誘導加熱の完了直後から所定時間経過後の缶詰内容物の温度が、前記到達温度設定手段で設定された最終到達温度になるように予め得ておいたものであることを特徴とする缶詰誘導加熱装置。
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