JPH11132874A - ロードセル及びロードセルを備える荷重検出装置 - Google Patents
ロードセル及びロードセルを備える荷重検出装置Info
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Abstract
1a)の中央部に、所定深さの円形穴(12)を穿設
し、底部が荷重負荷面(13)を構成する。円柱状弾性
体の少なくとも第1の端面と反対側の第2の端面(11
b)に、円形穴の外側に円形穴と同心状に環状凹溝(1
5)を穿設し、環状凹溝の底部を薄肉円環状の起歪部
(18)とすると共に、起歪部の外側に厚肉円管状の固
定部(16)を設ける。起歪部に歪ゲージ(SG1〜S
G8)を貼付ける。荷重負荷面から上歪部の歪ゲージの
取付面までの距離(y)を円柱状弾性体の中心軸線(L
C)から歪ゲージまでの最短距離(e)の0.2倍から
2倍の範囲に設定する。
Description
ル、タンクスケール等の産業用の荷重検出装置に使用さ
れる圧縮型のロードセル及びこのロードセルを備える荷
重検出装置に関するものである。
るダイヤフラム型のロードセル1の一例を示している。
短円柱状弾性体2の下面2a側には円形穴3が設けてあ
り、この円形穴3の底壁を薄肉の起歪部4としている。
起歪部4の下面には、歪ゲージ5が貼付けてある。これ
らの歪ゲージ5は、周知のホイートストーンブリッジ回
路(図示せず。)を構成するように結線されている。な
お、6は円形穴3内を密閉するためのダイヤフラムであ
る。一方、上記起歪部4の上面中央部には、短円柱状の
荷重負荷部7を上向きに突設している。
圧縮荷重Wが作用すると、その大きさに応じて起歪部4
が変形する。起歪部4の変形量は、上記歪ゲージ5を含
むホイートストーンブリッジ回路の出力値の変化として
検出され、これに基づいて圧縮荷重Wの大きさを測定す
ることができる。
ードセル1では、図11(A)に示すように、荷重負荷
面7から各歪ゲージ5までに到る力の伝達経路pは折り
返しのない放射状であり、この伝達経路pの長さが短
い。そのため、圧縮荷重Wの作用軸線LWがロードセル
1の中心軸線LCからずれた場合、このずれが起歪部4
の変形量に与える影響が大きく、測定誤差が生じやす
い。また、このロードセル1では、起歪部4の中央部か
ら荷重負荷部7が突出しているため、図11(B),
(C)に示すように、荷重負荷部7に測定する圧縮荷重
Wと直交する方向の荷重(横荷重F)が作用した場合、
起歪部4に曲げモーメントM(M=F×L:Lは横荷重
と起歪部4の中立軸面までの距離)が生じ、この曲げモ
ーメントMの影響により測定誤差が生じる場合がある。
このように従来のこの種のロードセル1では、測定誤差
が生じやすく、高精度の荷重測定を行うことは困難であ
った。
問題を解決するためになされたものであり、荷重測定精
度の向上を図ることを課題としている。
め、第1の発明に係るロードセルは、円柱状弾性体の第
1の端面の中央部に、所定深さの円形穴を穿設し、この
円形穴の底部を荷重負荷面とし、円柱状弾性体の少なく
とも上記第1の端面と反対側の第2の端面に、円形穴の
外側に円形穴と同心状に環状凹溝を穿設し、環状凹溝の
底部を薄肉円環状の起歪部とすると共に、起歪部の外側
に厚肉円管状の固定部を設け、上記起歪部に歪ゲージを
貼付け、上記荷重負荷面から上記起歪部の歪ゲージの取
付面までの距離を円柱状弾性体の中心軸線から歪ゲージ
までの最短距離の0.2倍から2倍の範囲に設定してい
ることを特徴としている。
荷面から起歪部の歪ゲージの取付面までの距離を円柱状
弾性体の中心軸線から歪ゲージまでの最短距離の0.2
倍から2倍に設定したため、荷重負荷面から歪ゲージま
での力の伝達経路の長さを十分に確保することができ
る。よって、円柱状弾性体の高さを高くすることなく、
荷重の作用軸線が中心軸線に対してずれることによる測
定誤差を低減することができる。
柱状弾性体の第1の端面の中央部に、所定深さの円形穴
を穿設し、この円形穴の底部を荷重負荷面とし、円柱状
弾性体の少なくとも上記第1の端面と反対側の第2の端
面に、円形穴の外側に円形穴と同心状に環状凹溝を穿設
し、環状凹溝の底部を薄肉円環状の起歪部とすると共
に、起歪部の外側に厚肉円管状の固定部を設け、上記起
歪部に歪ゲージを貼付け、上記荷重負荷面を上記起歪部
の中立軸面と略同一平面上に設け、かつ、荷重負荷面の
周囲に環状溝を設けていることを特徴としている。
荷面を上記起歪部の中立軸面と略同一平面上に設けてい
るため、本来の測定する荷重と直交する方向の荷重が荷
重負荷面が作用した場合も起歪部に作用する曲げモーメ
ントに起因する測定誤差を低減することができる。ま
た、荷重負荷面の周囲に環状溝を設けたことにより、荷
重負荷面から歪ゲージまでの力の伝達経路の長さを十分
に確保することができ、荷重の作用軸線が中心軸線に対
してずれることによる測定誤差を低減することができ
る。
の端面に、断面V字状の環状凹溝を設けることが好まし
い。
記ロードセルの円柱状弾性体の円形穴を穿設した第1の
端面と反対側の第2の端面を固定した下側加圧板と、荷
重を検出する構造物に連結され、下面側に円形穴を設け
た上側加圧板と、上下両端が、それぞれ上記ロードセル
の円柱状弾性体の円形穴と、上記上側加圧板の円形穴と
に遊挿され、凸曲面とした上下両端面がそれぞれ上記円
柱状弾性体の円形穴の底壁からなる荷重負荷面と、上記
上側加圧板の円形穴の底壁とに当接する荷重負荷軸とを
備えることを特徴とする荷重検出装置を提供するもので
ある。
ルの円柱状弾性体より大径の円形凹部を設け、上記円柱
状弾性体の第1の端面側を上記円形凹部内に遊挿し、円
柱状弾性体の外周と円形凹部の側壁部との間に所定寸法
の隙間を形成することが好ましい。
重負荷軸を介してロードセルの円柱状弾性体に印加され
るが、円柱状弾性体の外周と構造物に固定された上側加
圧板の円形凹部の側壁部の間及び円柱状弾性体の端面と
円形凹部の底壁の間に所定寸法の隙間を形成しているた
め、構造物に水平方向の荷重が作用した場合にも、円柱
状弾性体の外周と円形凹部の側壁部の間の隙間分だけ構
造物の水平方向の移動を吸収することができる。構造物
にさらに水平方向の荷重が作用した場合、円形凹部の側
壁部と円柱状弾性体の外周が当接するが、円柱状弾性体
は厚肉円管状の固定部を備えているため、上記水平方向
の荷重を確実に支承することができる。
に、第1の端面から突出するように水平位置決めピンを
固定し、上記上側加圧板の下面側に、水平位置決めピン
より大径なピン挿入穴を設け、上記水平位置決めピンを
上記ピン挿入穴に挿入し、水平位置決めピンの外周とピ
ン挿入穴の側壁部との間に所定寸法の隙間を形成しても
よい。
しても、水平位置決めピンの外周とピン挿入穴の側壁部
の隙間分だけ構造物の水平方向の移動を吸収することが
できる。構造物にさらに水平方向の荷重が作用した場
合、水平位置決めピンとピン挿入穴の側壁部が当接する
が、円柱状弾性体は厚肉円管状の固定部を備えているた
め、上記水平方向の荷重を確実に支承することができ
る。
1の端面に円形凹部を設け、上記上側加圧板の下面に上
記円形凹部より小径な円柱状凸部を設け、この円柱状凸
部を上記円形凹部に遊挿し、円柱状凸部の外周と円形凹
部の側壁部との間に所定寸法の隙間を形成してもよい。
しても、円柱状凸部の外周と円形凹部の側壁部との間の
隙間分だけ構造物の水平方向の移動を吸収することがで
きる。構造物にさらに水平方向の荷重が作用した場合、
円柱状凸部の外周と円形凹部の側壁部が当接するが、円
柱状弾性体は厚肉円管状の固定部を備えているため、上
記水平方向の荷重を確実に支承することができる。
て説明する。 (第1実施形態)図1(A),(B)に示すように、ロ
ードセル10は短円柱状弾性体11を備えている。この
短円柱状弾性体11の上端面11aには、短円柱状弾性
体11の中心軸線LCと同軸に所定深さの円形穴12を
穿設しており、この円形穴12の底部は圧縮荷重Wが作
用する荷重負荷面13を構成している。一方、短円柱状
弾性体11の下端面11bには、上記円形穴12よりも
大径な環状凹溝15を円形穴12と同心状に設けてい
る。この環状凹溝15の周壁部は厚肉円管状の固定部1
6を構成している。また、この環状凹溝15の底壁部は
薄肉円環状の起歪部18を構成している。
(B)に示すように、8枚の歪ゲージSG1〜SG8を
貼付けている。これら8枚の歪ゲージSG1〜SG8は
2枚1組で中心軸線LCに対して放射状に90°間隔で
配置してある。これらの歪ゲージSG1〜SG8は、図
2に概略的に示すように、公知のホイートストーンブリ
ッジ回路21を構成するように結線されている。このホ
イートストーンブリッジ回路21の各辺には、それぞれ
一対の歪ゲージSG1〜SG8が配置されている。ま
た、このホイートストーンブリッジ回路21の端子21
a,21b間には図示しない定電圧源から一定の入力電
圧Vinが入力されており、起歪部18の変形を検出して
変化する歪ゲージSG1〜SG8の抵抗値の変化に応じ
て端子21c,21d間の出力電圧VOutが変化する。
環状凹部15の開口部15aにはダイヤフラム22を溶
接又は接着等の手段により取り付けており、環状凹溝1
5内を気密状態としている。なお、上記ホイートストー
ンブリッジ回路21の出力電圧VOUtは、図示しない電
線を短円柱状弾性体11に設けた図示しない引き出し孔
より外部に引き出すことにより、他の機器へ出力してい
る。
の変化に対する起歪部18の変形感度を高めるため、起
歪部18の上面18b側に断面が浅いV字状を呈する環
状凹溝24が設けてある。
10では、短円柱状弾性体11に穿設した円形穴12の
底壁を荷重負荷面13としているため、図1(A)に示
すように荷重負荷面13に作用する圧縮荷重Wが歪ゲー
ジSG1〜SG8に伝達される経路pは、いったん下端
面11b側へ向かった後に上端面11a側へ折り返して
歪ゲージSG1〜SG8に到る。よって、この伝達経路
pの長さが長い。一般に、弾性体に作用する力が釣り合
っている場合、荷重点から離れるほど応力分布が均一化
することがサンブナンの原理として知られている。従っ
て、上記のように荷重負荷面13から歪ゲージSG1〜
SG8までの力の伝達経路pの長さが長い場合には、図
1(A)に示すように圧縮荷重Wの作用軸線LWが短円
柱状弾性体11の中心軸線LCに対してずれた場合で
も、このずれが起歪部18の変形に与える影響は小さ
く、荷重の作用軸線のずれによる測定精度の変化を防止
することができる。
から歪ゲージSG1〜SG8を貼付けた起歪部18の下
面18aまでの距離yが、短円柱状弾性体11の中心軸
線LCから歪ゲージSG1〜SG8までの水平方向の最
短距離eの0.2倍から2倍に設定することが好まし
い。
いのは、荷重測定精度の向上と薄型化の両方の要請に応
えるためである。すなわち、まず、距離yが距離eの
0.2倍未満であると、荷重負荷面13と歪ゲージSG
1〜SG8までの距離が短すぎて、上記圧縮荷重Wの荷
重軸LWのずれの影響を低減する効果が十分得られな
い。一方、距離yが距離eの2倍を越える場合には、短
円柱状弾性体11の高さが大きくなり過ぎて薄型化を図
ることができず、大型化によりコストが増大する。
係るロードセル10を備える荷重検出装置28を取り付
けたホッパー29を示している。このホッパー29の外
周には等角度間隔で3個のブラケット29aを突設して
おり、このブラケット29aを上記ロードセル10を備
える荷重検出装置28を介して架台31により支持して
いる。
短円柱状弾性体11は、その下端面11bがボルト32
により長方形板状の下側加圧板33に固定されている。
この下側加圧板33は、ボルト34により架台31に固
定されている。
りブラケット29aに固定された上側加圧板37と、荷
重負荷軸38とを介して上記下側加圧板33に固定され
たロードセル10に支承されている。上記上側加圧板3
7は円板状であって、下面側に円形凹部41が設けてあ
る。この円形凹部41の直径は、ロードセル10の短円
柱状弾性体11の外径よりもわずかに大きく設定してあ
る。また、円形凹部41の中央部には円形穴42が穿設
してある。ロードセル10の短円柱状弾性体11の上端
部は、円形凹部41内に挿入されており、上側加圧板3
7の円形穴42と短円柱状弾性体11の円形穴12が同
軸状態で互いに対向している。
8bを球面としている。荷重負荷軸38の上端側は上側
加圧板37の円形穴12内に遊挿されており、球面から
なる上端面38aが円形穴42の平坦な底壁に当接して
いる。一方、荷重負荷軸38の下端側はロードセル10
の短円柱状弾性体11の円形穴12に遊挿されており、
球面からなる下端面38bが平坦な荷重負荷面13に当
接している。
上側加圧板37の円形凹部41の直径より小さく設定し
ているため、上記円形凹部41内に遊挿された短円柱状
弾性体11の外周と円形凹部41の側壁部41aとの間
には隙間t1が形成されている。また、短円柱状弾性体
11の上端面11aと円形凹部41の底壁面41bとの
間には隙間t2が形成されている。
した場合、架台31に固定されたロードセル10に対し
て上側加圧板37が上記隙間t1の分だけ水平荷重Fの
方向に移動し、ホッパーの横揺れ(水平方向の移動)を
吸収することができる。そして、上側加圧板37が上記
隙間t1以上水平方向に移動すると、円形凹部41の周
壁部41aが短円柱状弾性体11の外周面に当接し、上
記水平荷重Fはロードセル10の短円柱状弾性体11に
より支承される。上記したように短円柱状弾性体11は
厚肉円管部状の固定部16を備えているため、中心軸線
LCと直交する方向(横方向)の荷重に対する強度が高
く、上記水平力Fが大きい場合にも確実に支承すること
ができる。
平荷重を支承するために必要であったたすき棒やターン
バックル等を設ける必要がなく、簡単な構成で確実にホ
ッパー29の横揺れを吸収し、水平方向の荷重を支承す
ることができる。
0を備える他の荷重検出装置58を示している。この荷
重検出装置58では、ロードセル10の短円柱状弾性体
11の固定部16に、円柱状の水平位置決めピン59を
複数個固定している。これらの水平位置決めピン59
は、上記円形穴12を設けた短円柱状弾性体11の上端
面11aから上向きに突出している。
挿入穴60を穿設している。このピン挿入穴60は上記
水平位置決めピン59よりも大径である。図3から図6
に示す荷重検出装置28と異なり、上側加圧板37はロ
ードセル10の短円柱状弾性体11とほぼ同径であり、
円形凹部41(図3参照)は設けられていない。
挿入穴60に挿入してあり、水平位置決めピン59の外
周59aとピン挿入穴60の側壁部60aとの間に所定
寸法の隙間t1が形成されている。なお、この荷重検出
装置58におけるロードセル10、下側加圧板33及び
上側加圧板37の他の構造は、図3から図6に示す荷重
検出装置28と同一であり、同一の要素には同一の符号
を付している。
7が上記隙間t1の分だけ水平荷重Fの方向に移動する
ことによりホッパー29(図3参照)の横揺れ(水平方
向の移動)を吸収することができる。そして、上側加圧
板37が上記隙間t1以上水平方向に移動すると、ピン
挿入穴60の側壁部60aが水平位置決めピン59の外
周59aに当接し、水平荷重Fはロードセル10の水平
位置決めピン59により支承される。上記したように水
平位置決めピン59は厚肉円管部状であった高い強度を
有する短円柱状弾性体11の固定部16に固定されてい
るため、上記水平力Fが大きい場合にも上側加圧板37
は確実に支承される。
0を備える他の荷重検出装置68を示している。この荷
重検出装置68では、ロードセル10の短円柱状弾性体
11の上端面11aに、上記円形穴12と同心であって
円形穴12よりも大径な円形凹部69を設けている。
42と同心状に円柱状凸部70を設けている。この円柱
状凸部70は、上記円形凹部69よりも小径である。ま
た、円柱状凸部70は円形凹部69に遊挿してあり、円
柱状凸部70の外周70aと円形凹部69の側壁部69
aとの間に所定寸法の隙間t1が形成されている。な
お、この荷重検出装置68におけるロードセル10、下
側加圧板33及び上側加圧板37の他の構造は、図3か
ら図6に示す荷重検出装置と同一であり、同一の要素に
は同一の符号を付している。
圧板37が上記隙間t1の分だけ水平荷重Fの方向に移
動することで、ホッパー29(図3参照)の横揺れを吸
収することができる。上側加圧板37が隙間t1以上水
平方向に移動すると、円柱状凸部70の外周70aが円
形凹部69の側壁部69aに当接することにより、水平
荷重Fが支承される。短円柱状弾性体11は、厚肉円管
状で高い強度を有する固定部16を備えるため、上記水
平荷重Fが大きい場合にも上側加圧板37を確実に支承
することができる。
に示す荷重検出装置78のように、荷重負荷軸38の外
周38cと円形穴12,42の側壁部12a,42aの
間に形成されている隙間t1により、ホッパー29(図
3参照)の横揺れを吸収し、上側加圧板37が隙間t1
以上水平方向に移動した場合には、荷重負荷軸38の外
周38cが円形穴12,42の側壁部12a,42aに
当接することにより水平荷重Fを支承してもよい。かか
る構成とした場合、大きな水平荷重Fを支承するのには
適さないが、荷重検出装置78の構造が簡単となり、一
層の小型化を図ることができる。
2実施形態に係るロードセル10’では、短円柱状弾性
体11の上端面11aに設ける円形穴12は、その底壁
部からなる荷重負荷面13が起歪部18の中立軸面Nと
略同一平面上に位置するように深さを設定している。ま
た、荷重負荷面13の周囲に環状溝40を設けている。
この環状溝40の深さは、その底壁部40aから上記起
歪部18の下面までの距離y’が、上記第1実施形態に
おける荷重負荷面13から起歪部18の下面までの距離
y(図1参照。)と同様に、上記中心軸線LCから歪ゲ
ージSG1〜SG8までの最短距離eの0.2倍から2
倍となるように設定する。なお、第2実施形態では荷重
負荷面13を球面状としている。
荷重Wの伝達経路pは、いったん下端面11b側に向か
った後に上端面11a側に折り返して歪ゲージSG1〜
SG8に到り、荷重負荷面13から歪ゲージSG1〜S
G8までの力の伝達経路pが長いため、圧縮荷重Wの作
用軸線LWが短円柱状弾性体11の中心軸LCに対してず
れた場合でも、このずれが起歪部18の変形に与える影
響は小さく、荷重の作用軸線LWのずれによる測定精度
の変化を防止することができる。
重のために起歪部18に作用する曲げモーメントMは、
横荷重Fの大きさと横荷重Fから起歪部の中立軸面Nま
での距離Lの積で表されるが、この第2実施形態では、
荷重負荷面13を起歪部18の中立軸面Nと略同一面上
に設けているため、上記距離Lは非常に小さい。よっ
て、荷重負荷面13に横荷重Fが作用した場合でも、起
歪部18に作用する曲げモーメントMを低減することが
でき、この曲げモーメントMによる測定精度の低下を防
止することができる。
性体11の上端面11aを平坦面としているが、第1実
施形態と同様に断面V字状の環状凹溝を設けてもよい。
また、上記第2実施形態のロードセル10’も、第1実
施形態と同様に上記図3から図9に示す構造の荷重検出
装置に使用することができる。
発明に係るロードセルでは、荷重負荷面から起歪部の歪
ゲージの取付面までの距離を円柱状弾性体の中心軸線か
ら歪ゲージまでの最短距離の0.2倍から2倍に設定し
たため、荷重負荷面から歪ゲージまでの力の伝達経路の
長さを十分に確保することができる。よって、円柱状弾
性体の高さを高くすることなく、荷重の作用軸線が中心
軸線に対してずれることによる測定誤差を低減すること
ができる。
荷重負荷面を上記起歪部の中立軸面と略同一平面上に設
けているため、本来の測定する荷重と直交する方向の荷
重が荷重負荷面が作用した場合も起歪部に作用する曲げ
モーメントによる測定誤差を低減することができる。ま
た、荷重負荷面の周囲に環状溝を設けたことにより、荷
重負荷面から歪ゲージまでの力の伝達経路の長さを十分
に確保することができ、荷重の作用軸線が中心軸線に対
してずれることによる測定誤差を低減することができ
る。
円柱状弾性体の外周と構造物に固定された上側加圧板の
円形凹部の側壁部の間、水平位置決めピンの外周とピン
挿入穴の側壁部との間、あるいは、円柱状凸部の外周と
円形凹部の側壁部との間に所定寸法の隙間を形成してい
るため、構造物に水平方向の荷重が作用した場合にもこ
の隙間分だけ構造物の水平方向の移動を吸収することが
できる。さらに構造物に水平方向の荷重が作用した場合
でも、円柱状弾性体は厚肉円管状の固定部を備えている
ため、上記水平方向の荷重を確実に支承することができ
る。
セルを示す縦断面図、(B)は(A)のI−I線での断面
図である。
路図である。
検出装置を取り付けたホッパーを示す平面図である。
検出装置の部分拡大断面図である。
検出装置の平面図である。
検出装置の他の例を示す部分拡大断面図である。
検出装置の他の例を示す部分拡大断面図である。
検出装置の他の例を示す部分拡大断面図である。
示す縦断面図である。
セルを示す縦断面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 円柱状弾性体の第1の端面の中央部に、
所定深さの円形穴を穿設し、 この円形穴の底壁を荷重負荷面とし、 上記円柱状弾性体の少なくとも上記第1の端面と反対側
の第2の端面に、円形穴の外側に円形穴と同心状に環状
凹溝を穿設し、環状凹溝の底部を薄肉円環状の起歪部と
すると共に、起歪部の外側に厚肉円管状の固定部を設
け、上記起歪部に歪ゲージを貼付け、 上記荷重負荷面から上記起歪部の歪ゲージの取付面まで
の距離を円柱状弾性体の中心軸線から歪ゲージまでの最
短距離の0.2倍から2倍の範囲に設定していることを
特徴とするロードセル。 - 【請求項2】 円柱状弾性体の第1の端面の中央部に、
所定深さの円形穴を穿設し、 この円形穴の底部を荷重負荷面とし、 上記円柱状弾性体の少なくとも上記第1の端面と反対側
の第2の端面に、円形穴の外側に円形穴と同心状に環状
凹溝を穿設し、環状凹溝の底部を薄肉円環状の起歪部と
すると共に、起歪部の外側に厚肉円管状の固定部を設
け、上記起歪部に歪ゲージを貼付け、 上記荷重負荷面を上記起歪部の中立軸面と略同一平面上
に設け、かつ、荷重負荷面の周囲に環状溝を設けている
ことを特徴とするロードセル。 - 【請求項3】 上記円柱状弾性体の円形穴を穿設した第
1の端面に、断面V字状の環状凹溝を設けていることを
特徴とする請求項1又は請求項2に記載のロードセル。 - 【請求項4】 上記請求項1から請求項3のいずれか1
項に記載のロードセルと、 上記ロードセルの円柱状弾性体の円形穴を穿設した第1
の端面と反対側の第2の端面を固定した下側加圧板と、 荷重を検出する構造物に連結され、下面側に円形穴を設
けた上側加圧板と、 上下両端が、それぞれ上記ロードセルの円柱状弾性体の
円形穴と、上記上側加圧板の円形穴とに遊挿され、凸曲
面とした上下両端面がそれぞれ上記円柱状弾性体の円形
穴の底壁からなる荷重負荷面と、上記上側加圧板の円形
穴の底壁とに当接する荷重負荷軸とを備えることを特徴
とする荷重検出装置。 - 【請求項5】 上記上側加圧板の下面側に、上記ロード
セルの円柱状弾性体より大径の円形凹部を設け、 上記円柱状弾性体の第1の端面側を上記円形凹部内に遊
挿し、円柱状弾性体の外周と円形凹部の側壁部との間に
所定寸法の隙間を形成していることを特徴とする請求項
4に記載の荷重検出装置。 - 【請求項6】 上記ロードセルの円柱状弾性体に、第1
の端面から突出するように水平位置決めピンを固定し、 上記上側加圧板の下面側に、水平位置決めピンより大径
なピン挿入穴を設け、 上記水平位置決めピンを上記ピン挿入穴に挿入し、水平
位置決めピンの外周とピン挿入穴の側壁部との間に所定
寸法の隙間を形成していることを特徴とする請求項4に
記載の荷重検出装置。 - 【請求項7】 上記ロードセルの円柱状弾性体の第1の
端面に円形凹部を設け、 上記上側加圧板の下面に上記円形凹部より小径な円柱状
凸部を設け、 この円柱状凸部を上記円形凹部に遊挿し、円柱状凸部の
外周と円形凹部の側壁部との間に所定寸法の隙間を形成
していることを特徴とする請求項4に記載の荷重検出装
置。
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