JPH11131998A - 高圧流体用地下貯槽の施工方法 - Google Patents

高圧流体用地下貯槽の施工方法

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Publication number
JPH11131998A
JPH11131998A JP9296511A JP29651197A JPH11131998A JP H11131998 A JPH11131998 A JP H11131998A JP 9296511 A JP9296511 A JP 9296511A JP 29651197 A JP29651197 A JP 29651197A JP H11131998 A JPH11131998 A JP H11131998A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
concrete
shaft
plug
storage tank
underground storage
Prior art date
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Pending
Application number
JP9296511A
Other languages
English (en)
Inventor
Masao Nakada
雅夫 中田
Hiroshi Yamaji
宏志 山地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Construction Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Construction Co Ltd filed Critical Mitsui Construction Co Ltd
Priority to JP9296511A priority Critical patent/JPH11131998A/ja
Publication of JPH11131998A publication Critical patent/JPH11131998A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
  • Lining And Supports For Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 岩盤中に掘削された横坑をプラグコンクリー
トで密閉して高圧流体を貯蔵する地下貯槽を構築するに
あたり、プラグコンクリートの周面が全周に渡って岩盤
に対して密着した状態に築造され、高い気密性を実現す
る。 【解決手段】 プラグコンクリート3を築造するために
横坑1を仕切るように設けられる一対の型枠7の内部空
間に連通する状態で縦坑5を予め掘削しておき、この縦
坑5の上部に連絡した作業坑6を介して、型枠7内部と
縦坑5内部とにコンクリートを打設するものとする。こ
れにより、型枠7内に打設されたフレッシュコンクリー
トに、縦坑5内に打設されたフレッシュコンクリートの
静圧が作用するため、プラグコンクリート3の上面を横
坑1の天井面に密着した状態に形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、岩盤中に掘削され
た横坑をプラグコンクリートで密閉して高圧流体を貯蔵
する地下貯槽を構築する高圧流体用地下貯槽の施工方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】岩盤中に空洞を掘削形成して高圧流体貯
蔵用の地下貯槽を構築する場合、地下空洞を外部と遮断
するため、高圧流体の貯蔵圧力によっても抜け出さない
ように強固で安定した鉄筋コンクリート製の密閉構造
物、いわゆるプラグコンクリートが築造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このプラグコンクリー
トは、空洞の形態に応じて種々の施工方法が採用される
が、斜面に横坑を掘削して地下貯槽とする場合には、横
坑を仕切るように一対の型枠を所要の間隔をおいて建て
込み、この型枠内に坑口側からコンクリートを打設して
築造することになる。
【0004】ところが、このときコンクリートを普通に
打設したのでは、プラグコンクリートの上面を横坑の天
井面に密着させることが難しく、プラグコンクリートと
横坑の天井面との間に隙間が形成されることが避けられ
ない。この隙間はグラウトを注入することで一応のシー
ルは可能であるが、高い気密性を実現することは困難で
あり、貯蔵圧力を高めるのに限界がある。
【0005】本発明は、このような従来技術の問題点を
解消し、岩盤中に掘削された横坑を密閉するプラグコン
クリートを、その周面が全周に渡って岩盤に対して密着
した状態に築造することのできる高圧流体用地下貯槽の
施工方法を提供することを目的に案出されたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を果たす
ために、本発明においては、岩盤中に掘削された横坑を
密閉して高圧流体を貯蔵する地下貯槽を構築するため
に、前記横坑を一対の型枠で仕切り、該型枠内部にコン
クリートを打設してプラグコンクリートを築造するにあ
たり、前記型枠内部に連通する状態で縦坑を予め掘削
し、該縦坑の上部に連絡した作業坑を介して、前記型枠
内部と前記縦坑内部とにコンクリートを打設するものと
した。
【0007】これによると、縦坑内に打設されたフレッ
シュコンクリートの静圧が型枠内に打設されたフレッシ
ュコンクリートに作用し、この圧力によって型枠内部上
側のフレッシュコンクリートが横坑の天井面に密着す
る。このため、プラグコンクリートの上面を横坑の天井
面に密着した状態に形成することが可能となる。
【0008】このとき、型枠内のフレッシュコンクリー
トの圧力が、岩盤に対するプラグコンクリートの密着具
合を左右することから、要求される気密性の度合いや岩
盤の状況に応じて、所要の圧力が得られるように縦坑へ
のコンクリートの打設高さを設定し、これを満足するよ
うに縦坑を設計する。
【0009】なお、縦坑を別途掘削することでコンクリ
ートと掘削面との接触面積が拡大することになるが、こ
の縦坑部分では、打設されたコンクリートに高さに応じ
た静圧が作用し、この圧力によってコンクリートが岩盤
掘削面に対して密着することから、この部分で気密性を
損なうことはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に添付の図面を参照して本発
明の構成を詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明が適用された高圧流体用地
下貯槽の構築状況を示している。ここでは、岩盤中に掘
削された横坑1内に高圧流体を貯蔵する地下空洞2を形
成するべく、横坑1の坑口側に、鉄筋コンクリート製の
プラグコンクリート3が構築されている。貯蔵流体はプ
ラグコンクリート3に貫設された導管4を介して地下空
洞2に対して出入されるようになっている。
【0012】プラグコンクリート3は高圧流体の貯蔵圧
力によって変位しないように中間部が拡径した断面形状
をなしており、その上方に掘削された縦坑5と、この縦
坑5の上部と地表とを連絡するべく横坑1と平行して水
平方向に掘削された作業坑6とを介して、横坑1を仕切
るように所定位置に建て込まれた一対の型枠7内にコン
クリートを打設することで構築される。
【0013】このプラグコンクリート3の打設時には、
引き続いて、あるいは少なくとも型枠7内部上側のフレ
ッシュコンクリートが固化する前に、縦坑5内にもコン
クリートを打設する。このように型枠7内並びに縦坑5
内にコンクリートを打設すると、縦坑5内に打設された
フレッシュコンクリートの静圧が型枠7内のフレッシュ
コンクリートに作用するため、図中矢印で示すように、
型枠7内の上側のフレッシュコンクリートにも高い内圧
が発生し、この内圧によってコンクリートが横坑1の天
井面に密着する。このため、プラグコンクリート3の上
面が横坑1の天井面に密着した状態に形成され、プラグ
コンクリート3の周面が全周に渡って岩盤に対して密着
した状態に築造される。
【0014】一方、縦坑5内には、プラグコンクリート
3と連続した態様でコンクリート柱8が形成される。こ
のとき、縦坑5内に打設されたフレッシュコンクリート
にも高さに応じた静圧が作用しており、この圧力によっ
てコンクリート柱8の周面が縦坑5の掘削面に密着して
形成される。このため、縦坑5の部分で気密性が損なわ
れることはない。
【0015】なお、縦坑5は、所要の静圧を得るのに必
要となるコンクリートの打設高さを確保可能なものであ
れば良く、必ずしも鉛直方向に真直に形成する必要はな
い。一方、作業坑6は、コンクリートを供給する上で支
障のないものであれば良く、必ずしも水平方向に真直に
形成する必要はない。これらの縦坑5並びに作業坑6
は、施工性を勘案して現場の状況に適した形態に適宜設
定される。また、縦坑5の上端を地表面に開口させるこ
とが可能な場合には、作業坑6は不要である。
【0016】
【発明の効果】このように本発明によれば、型枠内に打
設されたフレッシュコンクリートに、縦坑内に打設され
たフレッシュコンクリートの静圧が作用するため、プラ
グコンクリートの上面を横坑の天井面に密着した状態に
形成することができ、プラグコンクリートの周面を全周
に渡って横坑の掘削面に対して密着して築造することが
可能となる。したがって、プラグコンクリートを高い気
密性をもって構築することが可能となり、貯蔵流体の漏
出を防止すると共に貯蔵圧力を高める上で極めて顕著な
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された高圧流体用地下貯槽の構築
状況を示す断面図。
【符号の説明】
1 横坑 2 地下空洞 3 プラグコンクリート 4 導管 5 縦坑 6 作業坑 7 型枠 8 コンクリート柱

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩盤中に掘削された横坑を密閉して高
    圧流体を貯蔵する地下貯槽を構築するために、前記横坑
    を一対の型枠で仕切り、該型枠内部にコンクリートを打
    設してプラグコンクリートを築造する高圧流体用地下貯
    槽の施工方法であって、 前記型枠内部に連通する状態で縦坑を掘削し、該縦坑の
    上部に連絡した作業坑を介して、前記型枠内部と前記縦
    坑内部とにコンクリートを打設することを特徴とする高
    圧流体用地下貯槽の施工方法。
JP9296511A 1997-10-29 1997-10-29 高圧流体用地下貯槽の施工方法 Pending JPH11131998A (ja)

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JP9296511A JPH11131998A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 高圧流体用地下貯槽の施工方法

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