JP2002285545A - 矢板壁の構築工法 - Google Patents

矢板壁の構築工法

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JP2002285545A
JP2002285545A JP2001088511A JP2001088511A JP2002285545A JP 2002285545 A JP2002285545 A JP 2002285545A JP 2001088511 A JP2001088511 A JP 2001088511A JP 2001088511 A JP2001088511 A JP 2001088511A JP 2002285545 A JP2002285545 A JP 2002285545A
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sheet pile
groove
wall
cloth bag
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JP2001088511A
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Shunsuke Sugimoto
俊介 杉本
Ikuo Jinnai
郁郎 甚内
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Kajima Corp
Toray Engineering Co Ltd
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Kajima Corp
Toyo Construction Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼矢板の根固めを高能率にかつ確実になし得
るようにし、もって施工性に優れた矢板壁の構築工法を
提供する。 【解決手段】 水底地盤4に掘削形成した一連の溝20
内に導枠を案内に鋼矢板6を相互に連結しながら建込ん
だ後、該鋼矢板6の外壁面に溝形をなすホルダ22を用
いて布袋23を添わせ、次に、この布袋23内にグラウ
ト注入管32を通してグラウトGを注入して該布袋23
を前記ホルダ22内で膨張させ、この膨張体を鋼矢板6
と前記溝20の内壁20aとの間をシールする型枠21
として用いて、溝20内にモルタルを打設し、鋼矢板6
の底部を根固めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、矢板壁の構築工法
に係り、特に水域を締切りして工事用エア空間をつくる
締切工法に適用して好適な矢板壁の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、既設のダムに取水口を新たに設
けて発電設備を増設する場合、既設のダム堤体の前方水
域を止水壁により締切りして工事用エア空間をつくり出
す必要があり、従来、このような目的で行われる締切工
法(仮締切工法)として、特開平9−88044号公報
に記載されたものがある。図7乃至図10は、上記公報
に記載の仮締切工法を示したもので、符号1にて示す止
水壁は、ダム堤体2に対してアーチ状に構築されて、開
通すべき取水口3の前方水域Wを締切っている。この止
水壁1は、水底地盤4上に据付けた導枠架台5の導枠5
aに沿って鋼矢板6を連続に打設することにより構築さ
れた矢板壁(二重矢板壁)7とこの矢板壁7内に打設さ
れたコンクリート層8とからなっており、その矢板壁7
の両端部は、ダム堤体2に形成した縦溝2a内の側壁に
シール手段9を介して接合されている。
【0003】ここで、上記鋼矢板6としては、例えば、
枠体10の内部を仕切る複数の仕切壁11のうちの一つ
を、相互間を切り離して重ねた二枚の板体12,13か
ら形成したボックス形鋼矢板が用いられており、各鋼矢
板6は、その両側に設けたおす継手部材14とめす継手
部材15とからなる継手16を介して相互に連結されて
いる。二枚重ねの板体12,13を除く他の仕切壁11
および枠体10の左右側板10aには複数の連通孔(図
示略)が設けられており、矢板壁7内のコンクリート層
8は、隣接する鋼矢板6内の二枚重ねの板体12と13
との相互間で一体になると共に、各鋼矢板6内の二枚重
ねの板体12と13との間で縁切りされている。したが
って、止水壁1内での工事終了後、図10に示すように
前記二枚重ねの板体12と13との間で鋼矢板6を縦方
向に切断すれば(切断位置をA1,A2、B1,B2に
て示す)、止水壁1は、隣接する鋼矢板6内の二枚重ね
の板体12と13との相互間で複数分割され、この分割
されたブロック単位で簡単に解体することができるよう
になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した矢
板壁7の構築に際しては、予め水底地盤4にアーチ状に
溝(図示略)を掘削形成し、この溝内に鋼矢板6を相互
に連結しながら建込んだ後、該溝内にモルタルを打設し
て鋼矢板6の底部を根固めするようにしている。しかる
に、ダム湖の水底地盤4は、通常、図7に示すようにダ
ム堤体2に隣接する区域が傾斜地4aとなっていること
が多く、このような傾斜地4aに鋼矢板7を根固めしよ
うとすると、傾斜下方へモルタルが流れるため、何らか
の型枠が必要となる。しかしながら、ダム湖の水底地盤
4(4a)に対する溝の掘削には、通常、回転カッタに
よる削孔をオーバーラップさせながら繰返すドリル方式
が採用されており、このため、掘削された溝の内壁は波
形となり、しかも水深が40〜50mをも超える水中作
業となることから、その波形の形状を一定とすることは
困難で、この結果、現場に合せて型枠を設計、施工しな
ければならず、水中作業になることもあって矢板壁の構
築に大きな困難さを伴うこととなっていた。本発明は、
上記した技術的背景に鑑みてなされたもので、その課題
とするところは、鋼矢板の根固めを高能率にかつ確実に
なし得るようにし、もって施工性に優れた矢板壁の構築
工法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、水底地盤に掘削形成した一連の溝内に導枠
を案内に鋼矢板を相互に連結しながら建込んだ後、該鋼
矢板の外壁面に溝形をなすホルダを用いて布袋を添わ
せ、次に、前記布袋内にグラウトを注入して該布袋を前
記ホルダ内で膨張させ、この膨張体を前記鋼矢板と前記
溝の内壁との間をシールする型枠として用いて前記溝内
にモルタルを打設し、前記鋼矢板の底部を根固めするこ
とを特徴とする。このように行う矢板壁の構築工法にお
いては、グラウトの注入により膨張した布袋が溝の形状
に倣ってその内壁に密着し、鋼矢板と溝の内壁との間を
シールする。
【0006】本発明は、上記溝の一部または全部を水底
地盤の傾斜に合せて階段状に掘削形成し、この階段状の
溝の最下段から上段側へ順次鋼矢板を根固めしていくよ
うにしてもよいもので、この場合は、布袋として、少な
くとも階段2段分の長さを有するものを用意すればよ
く、施工は容易となる。本発明において、上記ホルダ
は、基端に有するフランジを鋼矢板の外壁面に予め設け
た溝ガイドに挿入させて、該鋼矢板に取付けるようにし
てもよく、これにより水中作業で簡単にホルダを鋼矢板
に取付けることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1乃至図6は、本発明に係
る矢板壁の構築工法を示したものである。なお、本実施
の形態は、上記したダム堤体2の前方水域Wを仮締切り
する仮締切工法に適用したもので、ダム堤体2に対して
アーチ状に止水壁1を構築する点、ボックス形鋼矢板6
を用いて矢板壁7を構築する点は、前記した内容と変わ
りがないので、ここでは、前記図7〜10に示したもの
と同一部分には同一符号を付し、重複する説明は省略す
ることとする。
【0008】矢板壁7の構築に際しては、図2および3
に示すように、水底地盤4に導枠架台5を据付けた後、
この導枠架台5の導枠5aを掘削機のガイドとして用い
て水底地盤4にアーチ状に根固め用溝20を掘削形成
し、次に、この溝20内に前記導枠5aを案内に前記ボ
ックス形鋼矢板6を相互に継手16を介して連結しなが
ら建込み、次に、前記溝20内にその延長方向に沿って
適宜間隔で後に詳述する型枠21を配置し、その後、型
枠21で囲まれた領域を一つの単位として溝20内に順
次モルタルを打設して、鋼矢板6の底部を根固めする。
【0009】上記根固め用溝20を掘削する掘削機とし
ては、硬質岩盤を高能率に掘削できる能力を有するも
の、例えば、特公平7−3049号公報に記載されるよ
うなものを用いるようにする。この掘削機は、鋼管内に
本体部を脱着可能に固定して、前記鋼管で反力をとりな
がら本体部の先端のカッタヘッドを回転および旋回運動
させて任意径の掘削を行うもので、そのカッタヘッドに
よる掘削穴が相互にラップするように、前記導枠5aに
沿って所定のピッチで移動させながら掘削を行うこと
で、波形の壁面20aを有する根固め用溝20がアーチ
状に形成されるようになる。なお、前記掘削機として
は、カッタヘッドを2軸に有するものを用いるのが望ま
しく、これにより、より高能率に溝20を掘削形成でき
るようになる。また、上記鋼矢板6の建込みに際して
は、ダム堤体2と戸当りする両端側の鋼矢板6を残し
て、一旦その建込みを終了させ、この段階で、終端側に
位置する鋼矢板6をガイドに掘削機を昇降させてダム堤
体2に縦溝2aを形成し、その後に、前記戸当り側の鋼
矢板6を、その一部を縦溝2aにシール手段9(図9)
を介して嵌合させながら建込むようにする。
【0010】ここで、上記型枠21は、溝形をなすホル
ダ22と、このホルダ22の溝内に収納された布袋23
とこの布袋23内に注入されたグラウト層24とから概
略構成され、ボックス形鋼矢板6の外壁面に添設されて
いる。より詳しくは、図1、4および5によく示される
ように、ホルダ22は、相互に背中合せとなるように適
宜間隔で配置した一対のL字形部材25の上・下端部を
連結板26、26により連結して一体化した構造となっ
ている。このホルダ22においては、各L字形部材25
の相対立する長片の相互間が前記布袋23を収納する溝
(収納溝)27として、外側へ向けられた短片が基端フ
ランジ28としてそれぞれ提供される。一方、ボックス
形鋼矢板6には、その枠体10の外壁面の下端部に予め
前記ホルダ22の基端フランジ28を挿入可能な溝ガイ
ド29を設けるようにする。このように鋼矢板6に溝ガ
イド29を設けておくことにより、鋼矢板6を根固め用
溝20に建込んだ後、この鋼矢板6の外壁の溝ガイド2
9に上方からホルダ22の基端フランジ28を差込ん
で、該ホルダ22を簡単に鋼矢板6に取付けることがで
きる。なお、ホルダ22を構成する一対のL字形部材2
5の下端には前記収納溝27の底部を部分的に覆う底板
30が、それらの上端部には吊り具を取付けるための吊
り孔31がそれぞれ設けられている。
【0011】一方、上記ホルダ22の収納溝27に納め
られる布袋23には、図1に示すようにグラウト注入管
32が挿入されている。このグラウト注入管32は布袋
23内に十分深く挿入されており、これには布袋23の
開口部が結束具33により締付け固定されている。布袋
23から突出するグラウト注入管31の上端部には管継
手34が設けられており、この管継手34には、水上の
グラウトポンプ(図示略)から延ばした配管35が適宜
接続されるようになっている。なお、布袋23として
は、高伸縮性を有しかつ高強度を有するものを用いるよ
うにするが、このような布袋23としては、例えば、旭
化成工業社製のグラウトジャケットのW−840B−250が
ある。
【0012】ところで、ダム湖の水底地盤4は、図7に
示したようにダム堤体2に隣接する区域が傾斜地4aと
なっていることが多い。そこで、本実施の形態において
は、図6に示すように、この傾斜地4aに対し、階段状
に上記根固め用溝20を掘削形成する。この階段状の溝
20(20−1,20−2,…20−5)は、ここでは
ボックス形鋼矢板6の幅にほぼ等しい奥行を有するよう
に形成し、これにより各段20−1,20−2,…20
−5に対し、ほぼ1つの鋼矢板6が建込まれるようにな
る。しかして、各鋼矢板6に添設される型枠21は、下
段側の鋼矢板6に添設されるものが、それより上段側に
配置される鋼矢板6を根固めするために供されるように
なっている。したがって、各鋼矢板6に添設される型枠
21は、当該鋼矢板6が建込まれる段と次の段との段差
に応じて必要とする長さが異っており、ここでは、各鋼
矢板6ごとに所定長さの型枠21すなわち布袋23が用
意される。
【0013】鋼矢板6に対する根固めは、上記したよう
に傾斜地4aも含めた水底地盤4に掘削形成した溝20
内に鋼矢板6を建込んだ後、溝20の内壁20aと鋼矢
板6との間隔を測定し、溝20の形状に合せて前記型枠
21を構成するホルダ22のL字形部材25を切断加工
する。そして、このホルダ22を、その吊り孔31(図
5)に通した吊りワイヤ(図示)を利用して水中に降ろ
し、潜水夫による水中作業で、当該ホルダ22の基端フ
ランジ28を鋼矢板6の外壁面の溝ガイド29に差込ま
せ、該ホルダ22を鋼矢板6に取付ける。次に、前記鋼
矢板6に取付けたホルダ2の収納溝27内に、水中作業
で該鋼矢板6に専用の布袋23を収納する。この収納に
際しては、布袋23に予め挿入しているグラウト注入管
32の重量を利用して布袋23を位置固定し、次いで、
グラウト注入管32に継手34を介して配管35を接続
する。
【0014】そして、上記配管35の接続終了後、図1
に示すようにグラウト注入管32を適宜持上げながら、
グラウトポンプから配管35およびグラウト注入管32
を通じて布袋23内にグラウトGを注入する。すると、
このグラウトGの圧力により布袋23が膨張し、この
時、布袋23の両側がホルダ22の一対のL字形部材2
5により、布袋23は、図1に示すようにホルダ22の
収納溝27の開口側へ大きく膨張して溝20の内壁20
aと鋼矢板6とに密着し、これにより鋼矢板6の外壁面
と溝20の内壁20aとの間がシールされる。一方、布
袋23内へのグラウト充填量の増加に伴い、布袋23の
膨張部分が次第に上方へ拡大し、布袋23が所定長さに
渡って膨張した時点でグラウトGの注入を停止する。す
ると、このグラウトGは、所定時間養生させることで固
化し、これにより所定の長さ(高さ)を有する型枠21
が完成する。
【0015】しかして、鋼矢板6に対する根固めは、最
初に水底地盤4の平坦地に掘削形成した溝20内の鋼矢
板6を対象に実施し、次いで、前記階段状の溝20(2
0−1,20−2,…20−5)の最下段から上段側へ
順次実施していく。したがって、ここでは先ず、図6に
示すように平坦地の終端に位置する鋼矢板6Aを対象に
型枠21Aの付設を行い、この型枠21Aより平坦地内
の溝20内にモルタルを打設する。すると、このモルタ
ルは、鋼矢板6の下端と溝20の底との間隙を通じて鋼
矢板6の内部に流入すると同時に、型枠21Aと溝20
の底との間の間隙を通じて該型枠21Aの背部側にも回
る。この時、型枠21Aの背部側へ回ったグラウトは、
階段状に掘削された溝20の1段目20−1の壁(段差
面)に当って流動を停止し、これにより、平坦地内の鋼
矢板6(6A)の底部がグラウト内に埋没し、そのまま
養生させることで、当該平坦地内の鋼矢板6(6A)は
所定深さDだけ根固めされる。なお、各ボックス形鋼矢
板6の底部に切欠6a(図6)を設けておくことによ
り、その内部へのグラウト流入が、より促進される。
【0016】次に、1段目20−1に建込まれた鋼矢板
6Bに対する根固めを行うが、この根固めに先行して、
上記した手順で当該鋼矢板6Bの外壁面にホルダ22と
布袋23の取付けを行うと共に、該布袋23内にグラウ
トを注入してこれを膨張させ、型枠21Bを形成する。
そして、この型枠21Bの形成後、溝20内の、型枠2
1Bと次段20−2に移行する段差面とで囲まれた打設
区域にモルタルを打設する。この時、前記打設区域の底
の一部には、先に打設したモルタル層が覗いており、こ
れによりモルタルは、低位(平坦地)側へ漏出すること
なく、該打設区域に十分充填される。この場合、モルタ
ルは、型枠21Bの高さ一杯となるように充填し、これ
により、1段目20−1上の鋼矢板6Bの底部がグラウ
ト内に埋没し、そのまま養生させることで、当該1段目
20−1上の鋼矢板6Bは所定深さだけ根固めされる。
【0017】その後、上記した1段目20−1上の鋼矢
板6Bに対する根固めと同様の手順で、上段側の鋼矢板
6に対する根固めを順次実施し、最終的に戸当り部とな
るダム堤体2の縦溝2a内へもモルタルを打設し、これ
にて矢板壁(二重矢板壁)7の構築は完了する。矢板壁
7の完成後は、この矢板壁7内に、例えばトレミー管を
用いてコンクリートを注入してコンクリート層7の打設
を終え、これにより止水壁1(図1)の構築は完了す
る。ここで、型枠21A、21B…は、上記したように
各段20−1、20−2…に対して順次する形成するこ
となく、予め一度に形成してもよいことはもちろんであ
る。
【0018】なお、上記実施の形態においては、ダム堤
体2の前方水域を仮締切りするようにしたが、本発明
は、ダム堤体以外の種々の既設堤体にも適用可能である
ことはもちろん、仮締切りのみならず本締切りにも適用
できる。また、矢板壁6を構成する鋼矢板の種類も任意
であり、上記ボックス形鋼矢板に代えて、H形の鋼矢板
を用いることができる。さらに、上記実施の形態におい
ては、矢板壁6をアーチ形に構築してその両端部を既設
堤体(ダム堤体2)に戸当りさせるようにしたが、本発
明は、矢板壁6の一端部のみを既設堤体に戸当りさせ
て、その他端部は既設堤体以外の部分(例えば、陸地)
に接合させ場合も含むものである。
【0019】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
係る矢板壁の構築工法によれば、グラウトの注入により
布袋を膨張させてこれを型枠として用いるので、鋼矢板
と溝の内壁との間を容易かつ確実にシールすることがで
き、傾斜地に対しても鋼矢板を効率よく根固めすること
ができて、矢板壁構築の施工性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る矢板壁の構築工法における型枠形
成状態を示す断面図である。
【図2】本矢板壁の構築工法の全体的な施工状態を示す
平面図である。
【図3】図2の一部を拡大して示す平面図である。
【図4】型枠に用いるホルダの構造を示す平面図であ
る。
【図5】型枠に用いるホルダの構造を示したもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図6】傾斜地における根固め状態を模式的に示す断面
図である。
【図7】ダム堤体の前方水域を仮締切りする止水壁の設
置態様を示す側面図である。
【図8】ダム堤体の前方水域を仮締切りする止水壁の設
置態様を示す平面図である。
【図9】止水壁のダム堤体に対する戸当り部の構造を示
す断面図である。
【図10】仮締切用止水壁の構造を拡大して示す平面図
である。
【符号の説明】
1 止水壁、 2 ダム堤体 5 導枠架台、 5a 導枠 6 鋼矢板(ボックス形鋼矢板) 7 矢板壁 8 コンクリート層 20 根固め用溝 21 型枠 22 ホルダ 23 布袋 27 ホルダの溝 28 ホルダの基端フランジ 29 溝ガイド 32 グラウト注入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 甚内 郁郎 新潟県新潟市万代1丁目3番4号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 2D049 AA08 EA01 FB03 FB15 FC02 FE07 GA12 GB05 GB10 GC01 GD01 GE05

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水底地盤に掘削形成した一連の溝内に導
    枠を案内に鋼矢板を相互に連結しながら建込んだ後、該
    鋼矢板の外壁面に溝形をなすホルダを用いて布袋を添わ
    せ、次に、前記布袋内にグラウトを注入して該布袋を前
    記ホルダ内で膨張させ、この膨張体を前記鋼矢板と前記
    溝の内壁との間をシールする型枠として用いて前記溝内
    にモルタルを打設し、前記鋼矢板の底部を根固めするこ
    とを特徴とする矢板壁の構築工法。
  2. 【請求項2】 溝の一部または全部を水底地盤の傾斜に
    合せて階段状に掘削形成し、この階段状の溝の最下段か
    ら上段側へ順次鋼矢板を根固めしていくことを特徴とす
    る請求項1に記載の矢板壁の構築工法。
  3. 【請求項3】 ホルダを、その基端に有するフランジを
    鋼矢板の外壁面に予め設けた溝ガイドに挿入させて、該
    鋼矢板に取付けることを特徴とする請求項1または2に
    記載の矢板壁の構築工法。
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