JPH11131453A - 水力駆動式除塵機の水車装置 - Google Patents

水力駆動式除塵機の水車装置

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Publication number
JPH11131453A
JPH11131453A JP9316394A JP31639497A JPH11131453A JP H11131453 A JPH11131453 A JP H11131453A JP 9316394 A JP9316394 A JP 9316394A JP 31639497 A JP31639497 A JP 31639497A JP H11131453 A JPH11131453 A JP H11131453A
Authority
JP
Japan
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water
turbine
rake
plate
waterway
Prior art date
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Pending
Application number
JP9316394A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Tajima
博司 田嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NISHIDA MARINE BOILER
Nishida Marine Boiler Co Ltd
Original Assignee
NISHIDA MARINE BOILER
Nishida Marine Boiler Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by NISHIDA MARINE BOILER, Nishida Marine Boiler Co Ltd filed Critical NISHIDA MARINE BOILER
Priority to JP9316394A priority Critical patent/JPH11131453A/ja
Publication of JPH11131453A publication Critical patent/JPH11131453A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

Landscapes

  • Hydraulic Turbines (AREA)
  • Other Liquid Machine Or Engine Such As Wave Power Use (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水車の下部に遮蔽板を設けて、水車の羽根に
当たる水流が水車の下方側に潜り込んで水力が水車に作
用しなくなるのを防ぎ、水車を確実に回転させその効率
を高めることにある。 【解決手段】 水路2に配置した水車10の水力でレー
キ4を駆動循環させて、スクリーン3に流着した塵芥を
レーキ4で掻き上げて水路上方に排出する水力駆動式除
塵機1において、水車10の羽根12に当たる水流が水
車10の下方側に潜り込むのを阻止する遮蔽板16を水
車10の下方に設け、遮蔽板16より低い位置を流れる
上流側の水流を遮蔽板16上に誘導案内する導水板17
を遮蔽板16の上流側に設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水路に配置した
水車の水力でレーキを駆動循環させて、水路に設置され
たスクリーンに流着した塵芥を循環移動するレーキで掻
き上げて水路上方に排出する水力駆動式除塵機に係り、
特に、水車の下部に遮蔽板を設けて、水車の羽根に当た
る水流が水車の下方側に潜り込んで水力が水車に作用し
なくなるのを防ぎ、水車を確実に回転させその効率を高
めるようにした水力駆動式除塵機の水車装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、水路を流下する塵芥を除去する装
置として、流下する塵芥を水路に設置した格子状のスク
リーンで受け止め、受け止めた塵芥をスクリーンに沿っ
てレーキにより機械的に掻き上げて、塵芥を水路上方の
所定位置に排出するレーキ式除塵機が知られている。こ
のレーキ式除塵機には、レーキが一方向に循環するレー
キ循環式の除塵機がある。
【0003】従来のレーキ循環式の除塵機には、例え
ば、水路に設置されたスクリーンの左右両側部に各々無
端状のチェーンを斜め上下方向に亘って配置し、これら
左右のチェーンに各レーキの両端を連結し、チェーンの
循環動によりレーキをスクリーン上に沿って循環移動さ
せ、上方に移動する側のレーキの掻き上げによってスク
リーンに流着する塵芥を除去する構造のものがある。そ
して、これら従来のレーキ循環式除塵機には、チェーン
を循環動させる駆動スプロケット及び該駆動スプロケッ
トを駆動させる駆動機構が設けられている。
【0004】ところで、駆動スプロケットを駆動させる
駆動機構には一般に電動モータが使用されているが、電
動モータは電源を必要とし、近くに電源がないような場
合にはわざわざ電線を引いたり、或いは発電機を備えた
りしなければならなかった。また、電動モータを駆動さ
せるために一定の電気代が必要で、ランニングコストが
かかるなどの問題がある。
【0005】そこで、水車を水路に配置し水路を流れる
水流を利用して水車を回転させ、水車の水力でレーキを
駆動循環させてスクリーンに流着した塵芥を掻き上げ、
無動力で除塵機を稼動させるようにした水力駆動式除塵
機が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水車の
羽根に作用する水流は、水車の水車軸に作用する負荷ト
ルクによって、水車の下方に潜り込んで水車を十分に回
転させなくなり、その結果、レーキを駆動循環させるに
必要な水力が得られなくなり、除塵することができなく
なるという問題があった。
【0007】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、水車の下部に遮蔽板を設けて、水車の
羽根に当たる水流が水車の下方側に潜り込んで水力が水
車に作用しなくなるのを防ぎ、水車を確実に回転させそ
の効率を高めることのできる水力駆動式除塵機の水車装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、水路に配置した水車の水力で
レーキを駆動循環させて、水路に設置したスクリーンに
流着した塵芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上
方に排出する水力駆動式除塵機において、水車の羽根に
当たる水流が水車の下方側に潜り込むのを阻止する遮蔽
板を水車の下方に設けた手段よりなるものである。ここ
で、遮蔽板にフロート室が設けられていてもよい。
【0009】また、請求項2の発明は、水路に配置した
水車の水力でレーキを駆動循環させて、水路に設置した
スクリーンに流着した塵芥を循環移動するレーキで掻き
上げて水路上方に排出する水力駆動式除塵機において、
水車の羽根に当たる水流が水車の下方側に潜り込むのを
阻止する遮蔽板を水車の下方に設け、遮蔽板より低い位
置を流れる上流側の水流を遮蔽板上に誘導案内する導水
板を遮蔽板の上流側に設けた手段よりなるものである。
ここで、遮蔽板にフロート室が設けられていてもよく、
また、導水板の上流端は水路底面に移動自在に接地さ
れ、導水板の下流端は遮蔽板の上流端に上下回りに回動
自在に連結されているのがよく、更に、導水板には水流
の方向を安定させる整流板が設けられているのがよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。こ
こで、図1は全体側断面図、図2は要部の平面図であ
る。
【0011】図において、水力駆動式除塵機1は、水車
10の水力でレーキ4を駆動循環させてスクリーン3に
流着した塵芥を循環移動するレーキ4で掻き上げて水路
上方に排出する装置で、水路2の途中に設置されてい
る。
【0012】水力駆動式除塵機1はその左右両側面を一
対のフレーム1aで構成され、左右の各フレーム1aは
水路2の左右両側壁の内側にその上部側が下流側に向け
て僅かに傾斜して設置されている。左右の各フレーム1
aの下端は水路底面2aに固定され、フレーム1aの上
部側は水路2の上方に突出して下流側に湾曲している。
【0013】水力駆動式除塵機1の左右一対のフレーム
1a,1aの間には、流着する塵芥を受け止める縦格子
状のスクリーン3が配設されている。スクリーン3は塵
芥が流入して排水機場等に損傷を与えるのを防ぐために
水路2に設置されるものであり、損失水頭の小さい形状
からなる。
【0014】スクリーン3は水路2の左右両側のフレー
ム1a,1a間の上下に横架した数本のスクリーン受杆
にその後面が固設されて保持されている。また、スクリ
ーン3の上端は下流側に向けて僅かに傾斜した状態で水
路2の上方まで直線状に延びている。スクリーン3の下
端側はスクリーン3に流着した塵芥を掻き上げるレーキ
4の通過のために水路底面2aと所定の間隔を有してい
る。
【0015】スクリーン3の下端側の下流側の水路底面
2aには補助スクリーン5が近接して設置されている。
補助スクリーン5は、スクリーン3の下端側と水路底面
2aとの隙間から塵芥が流下するのを防ぐために水路底
面2aに設置されるものであり、櫛歯状の損失水頭の小
さい形状からなる。
【0016】案内板体1bはスクリーン3上端に接続し
て直線上に延び上方でフレーム1aに沿って下流側に湾
曲して形成されており、案内板体1bは水路両側のフレ
ーム1a、1aに横架した案内板体受杆に保持されてい
る。案内板体1bは塵芥をスクリーン3上端から水路2
の上部の所定位置に配設された管理橋兼塵芥置場6への
排出端位置まで案内する。
【0017】前記案内板体1bの湾曲部位置に両側のフ
レーム1a、1aには駆動軸7が軸承されている。両フ
レーム1a、1aにそれぞれ隣接する駆動軸7の両端に
は駆動スプロケット8が固設されている。両駆動スプロ
ケット8には当該駆動スプロケット8により駆動されて
循環動する無端状の主務チェーン9がそれぞれ回装され
ている。
【0018】両側の主務チェーン9、9間には前記レー
キ4が横架されていて、主務チェーン9の循環動に連動
してレーキ4をスクリーン3及び案内板体1bに沿って
循環移動させるようになっている。そして、スクリーン
3の上方に向かって移動する側のレーキ4により、スク
リーン3に流着した塵芥を掻き上げ、前記の管理橋兼塵
芥置場6へ排出するようになっている。
【0019】水車10はスクリーン3の下流側の水路2
の水面上に保持されている。水車10はその水力により
駆動スプロケット8を駆動させて、レーキ4を循環移動
させる駆動力を付与する。水車10は一対の円形板1
1,11間に複数の羽根12が放射状に配置された構造
から成っている。水車10はその水車軸10aの両側が
一対の保持杆13の先端に回転自在に軸支されている。
この保持杆13の基端はフレーム1aの所定の箇所に上
下方向に回動自在に取付けられている。
【0020】また、水車10の両側面にはフロート14
が設けられている。フロート14は水位の変動に追従し
て昇降しながら水車10を常に水面上に保持して、水路
2を流れる水流によって水車10が回転する状態に保つ
機能を果たす。
【0021】動力伝達機構15は水車10の回転力を駆
動スプロケット8に伝達するもので、動力伝達機構15
は例えばベルト伝動機構から構成されている。ベルト伝
動機構から構成される動力伝達機構15は、ベルトとし
ての例えば無端チェーン15a、この無端チェーン15
aと噛み合うベルト車としての例えば駆動チェーンスプ
ロケット15b,15d,15f、従動チェーンスプロ
ケット15c,15e,15g、図示しない減速機など
から構成されている。
【0022】このうち、駆動チェーンスプロケット15
bは水車10の円形板11の側面から突出した水車軸1
0aの先端に固定的に取付けられ、水車10の回転と一
体となって回転する。従動チェーンスプロケット15c
は保持杆13の基端の回動中心上で保持杆13の側方に
取付けられている。そして、この駆動チェーンスプロケ
ット15bと従動チェーンスプロケット15c間に無端
チェーン15aが張設されている。
【0023】また、従動チェーンスプロケット15cの
取付け箇所の側方には、従動チェーンスプロケット15
cと一体的に回転する駆動チェーンスプロケット15d
が連動連結されている。従動チェーンスプロケット15
eは図示しない減速機に連動連結されており、この駆動
チェーンスプロケット15dと従動チェーンスプロケッ
ト15e間に無端チェーン15aが張設されている。
【0024】更に、図示しない減速機の減速軸側には駆
動チェーンスプロケット15fが連動連結され、駆動ス
プロケット8の側方には図示しないクラッチを介して従
動チェーンスプロケット15gが連動連結されており、
この駆動チェーンスプロケット15fと従動チェーンス
プロケット15g間に無端チェーン15aが張設されて
いる。クラッチは駆動スプロケット8と水車10との連
動連結関係を解除又連結する機能を果たす。
【0025】水車10の下方には薄板状の遮蔽板16が
水平に設けられている。遮蔽板16は、水車10の羽根
12に当たる水流が水車10の下方側に潜り込むのを阻
止して、水車10が非回転状態又は回転効率が低下する
のを防ぐ機能を果たすものである。
【0026】即ち、水車10の羽根12に作用する水流
は、水車軸10aに作用する負荷トルクによって水車1
0の下方に潜り込もうとする。そして、下方に潜り込む
と水車10は回転しないことになる。また、水車10の
羽根12に作用する水流が水車軸10aに作用する負荷
トルクによって水車10の下方に潜り込むと、水車10
の回転効率がその分低下する。
【0027】しかし、遮蔽板16によって、水車10の
羽根12に当たる水流又は水流の一部が水車10の下方
に潜り込むのが阻止されて、羽根12を押圧して回転さ
せて下流側に流れるので、水車10の非回転状態又は回
転効率の低下を防ぐことができるのである。
【0028】水平に設けられた遮蔽板16は、その上面
が最下端位置の羽根12と当たらない程度の僅かな隙間
を有する程度に接近して設けられている。遮蔽板16は
その両端が前記の左右のフロート14の下部に連結され
て支持されている。
【0029】遮蔽板16は水車10の最下端より下方に
位置するので、水位が極端に低下した場合に、遮蔽板1
6が先に水路底面2aに接地して、水車10の一部の羽
根12の下端が水路底面2aに当たるのを防ぐことがで
きる。
【0030】導水板17は、遮蔽板16より低い位置を
流れる上流側の水流を遮蔽板16上に誘導案内する機能
を果たすもので、特に水量が少ない場合に効果を発揮す
る。この導水板17は遮蔽板16の上流側に設けられて
いる。
【0031】導水板17は平板状のものからなり、導水
板17の上流端には水路底面2aに移動自在に接地され
るローラー17aが設けられている。ローラー17aに
よって水路底面2aに接地する導水板17の先端側は水
路底面2a上をスムーズに上下流側に移動することがで
きる。
【0032】また、導水板17の下流端は遮蔽板16の
上流端にヒンジ17bにより上下回りに回動自在に連結
されている。導水板17はヒンジ17bを支点として水
路2の上流側に向かって下向きに傾斜しており、導水板
17の上流端のローラー17aは上述したように水路底
面2aに接地している。
【0033】導水板17の傾斜角度は、ヒンジ17bを
支点として水位の変動に追従するようになっていて、水
位が上昇すると導水板17の傾斜角度は急勾配となり、
水位が低下するにしたがい緩やかな勾配となり、水位が
ゼロのとき、全体が水路底面2aに接地して勾配がない
水平状態になる。
【0034】これにより、遮蔽板16より低い位置を流
れる上流側の水流は、導水板17によって下流側に向け
て流れるに従い、下流側に向けて斜め上に向きに傾斜す
る導水板17によって、遮蔽板16の高さまで誘導され
て、水車10を回転させる水力として利用される。
【0035】また、導水板17には、水流の方向を安定
させる整流板17cが必要に応じて設けられている。整
流板17cは水路2の流れ方向に平行に設けられてい
る。又、整流板17cは水路2の幅方向に間隔をあけて
導水板17の上面に平行に複数設けられている。
【0036】次に、上記発明の実施の形態の構成に基づ
く動作について以下説明する。水路2に設置された水力
駆動式除塵機1のスクリーン3を通過した水面近くの水
流は、スクリーン3の下流側の水路2に配置された水車
10の下部の羽根12に当たり、水車10を回転させよ
うとする力が作用する。
【0037】この場合、水車10の下方には遮蔽板16
が設けられているため、水車10の下部の羽根12に当
たった水流は、遮蔽板16によって羽根12の下方側に
潜り込むのが阻止されて、水車軸10aに作用する負荷
に抗して水車10の羽根12を下流側に向けて押圧して
回転させる。羽根12を回転させた水流は水車10の下
流側に流れ出る。
【0038】このように、水車10の下方に遮蔽板16
を設けることにより、水車10の下部の羽根12に当た
る水流が、水車10の下部の羽根12の下方側に潜り込
むのを遮蔽板16で阻止して、水車軸10aに作用する
負荷に抗して水車10を確実に回転させることができ
る。
【0039】また、スクリーン3を通過した水流のう
ち、遮蔽板16より低い位置を流れる水流は、下流側に
向けて斜め上向きに傾斜して設けられた導水板17によ
って、上方に誘導案内されて、下流側の遮蔽板16上を
流れて、水車10の下部側の羽根12に当たる。
【0040】導水板17によって遮蔽板16より低い位
置を流れる水流も遮蔽板16上を流れることになるた
め、遮蔽板16上を流れる水量が増して、遮蔽板16上
を流れる水流の流速が増す。そして、流速が増すことに
よって水車10の羽根12に当たる圧力が高まり、水車
10を回転させる効率を更に高めることができる。
【0041】このようにして、スクリーン3を通過した
水流によって、スクリーン3の下流側の水路2に配置さ
れた水車10は、遮蔽板16の働きによって水車軸10
aに負荷トルクが作用していてもこれに抗して確実に回
転する。
【0042】水車10が回転すると、動力伝達機構15
が働いて、水車10の側方に連動連結されている動力伝
達機構15の駆動チェーンスプロケット15bが回転す
る。駆動チェーンスプロケット15bの回転に伴い、こ
の駆動チェーンスプロケット15bと噛み合う無端チェ
ーン15aは循環動して、従動チェーンスプロケット1
5cを回転させる。
【0043】従動チェーンスプロケット15cの回転に
連動して駆動チェーンスプロケット15dも回転し、無
端チェーン15aを介して従動チェーンスプロケット1
5eも回転する。そして、図示しない減速機で回転速度
が減速され、駆動チェーンスプロケット15fを減速回
転させ、無端チェーン15aを経て、図示しないクラッ
チを介して駆動スプロケット8と連動連結する従動チェ
ーンスプロケット15gを回転させる。
【0044】クラッチが入っているときには、駆動スプ
ロケット8と従動チェーンスプロケット15gは連動連
結しているので、駆動チェーンスプロケット15gの回
転により、駆動スプロケット8が固設されている駆動軸
7も一体となって同方向に回転し、駆動軸7の他端側に
固設された他の駆動スプロケット8を一体となって同方
向に回転させる。
【0045】左右の駆動スプロケット8の一体となって
の回転に伴い、各駆動スプロケット8と噛み合う左右の
各主務チェーン9は各々同一速度で一定方向に同速度で
循環動する。即ち、スクリーン3の下流側の主務チェー
ン9は下動し、スクリーン3の上流側の主務チェーン9
は上動する。
【0046】この循環動する両側の主務チェーン9間に
はレーキ4が横架されていて、主務チェーン9の循環動
に連動してレーキ4は主務チェーン9の循環動方向と同
方向に循環移動する。つまり、レーキ4はスクリーン3
の下流側を下降し、スクリーン3下端を経てスクリーン
3の上流側の表面に沿って上動し、更にスクリーン3の
上部に設けられた案内板体1b上に沿って上動する。
【0047】そして、上動するレーキ4によってスクリ
ーン3の上流側に流着した塵芥が掻き上げられる。レー
キ4によって掻き上げられた塵芥はスクリーン3上及び
案内板体1b上を経て水路上方に配設された管理橋兼塵
芥置場6へ排出される。塵芥を管理橋兼塵芥置場6へ排
出したレーキ4は下降して、スクリーン3の下端を経て
再び塵芥を掻き上げ、以下同様な作業を繰り返す。
【0048】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。例え
ば、上記の実施の形態では、水車10の両側面にフロー
ト14が設けられている場合で説明したが、図3に示す
ように、遮蔽板16にフロート室16aが設けられてい
てもよく、この場合には水車10の両側面のフロート1
4を省略することができる。
【0049】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、請求項
1の発明に係る水力駆動式除塵機の水車装置によれば、
水路に配置した水車の水力でレーキを駆動循環させて、
水路に設置したスクリーンに流着した塵芥を循環移動す
るレーキで掻き上げて水路上方に排出する水力駆動式除
塵機において、水車の羽根に当たる水流が水車の下方側
に潜り込むのを阻止する遮蔽板を水車の下方に設けたこ
とにより、水車の下部の羽根に当たる水流が、水車の下
部の羽根の下方側に潜り込むのを遮蔽板で阻止して、水
車軸に作用する負荷に抗して水車を確実に回転させるこ
とができる。これにより、水車の水力でレーキを駆動循
環させて、スクリーンに流着した塵芥を排出することが
できる。
【0050】また、請求項2の発明に係る水力駆動式除
塵機の水車装置によれば、水路に配置した水車の水力で
レーキを駆動循環させて、水路に設置したスクリーンに
流着した塵芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上
方に排出する水力駆動式除塵機において、水車の羽根に
当たる水流が水車の下方側に潜り込むのを阻止する遮蔽
板を水車の下方に設け、遮蔽板より低い位置を流れる上
流側の水流を遮蔽板上に誘導案内する導水板を遮蔽板の
上流側に設けたことにより、水車の下部の羽根に当たる
水流が、水車の下部の羽根の下方側に潜り込むのを遮蔽
板で阻止して、水車軸に作用する負荷に抗して水車を確
実に回転させることができる。これに加えて、導水板に
よって遮蔽板より低い位置を流れる水流も遮蔽板上を流
れることになるため、遮蔽板上を流れる水量が増して、
遮蔽板上を流れる水流の流速が増し、流速が増すことに
よって水車の羽根に当たる圧力を高めることができ、高
い圧力で水車をより確実に回転させることができる。こ
のように、遮蔽板より低い位置の水流も水力として利用
することができ、水車を回転させる効率を更に高めるこ
とができる。特に、水路を流れる水量が少ない場合に、
より高い効果を発揮する。
【0051】また、請求項3のように遮蔽板にフロート
室が設けられている場合には、水車を水面に保持する別
体のフロートを省略することができる。
【0052】また、請求項4のように導水板の上流端は
水路底面に移動自在に接地され、導水板の下流端は遮蔽
板の上流端に上下回りに回動自在に連結されている場合
には、導水板は水位の変動に追従して傾斜角度を変えな
がら、遮蔽板より低い位置の水流を遮蔽板上に導入させ
ることができる。
【0053】また、請求項5のように導水板に水流の方
向を安定させる整流板が設けられている場合には、遮蔽
板より低い位置の水流を遮蔽板上に乱流を生じさせるこ
となく導入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態を示す全体側断面図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態を示す要部の平面図であ
る。
【図3】この発明の他の実施の形態を示す全体側断面図
である。
【符号の説明】
1 水力駆動式除塵機 1a フレーム 1b 案内板体 2 水路 2a 水路底面 3 スクリーン 4 レーキ 5 補助スクリーン 6 管理橋兼塵芥置場 7 駆動軸 8 駆動スプロケット 9 主務チェーン 10 水車 10a 水車軸 11 円形板 12 羽根 13 保持杆 14 フロート 15 動力伝達機構 15a 無端チェーン 15b 駆動チェーンスプロケット 15c 従動チェーンスプロケット 15d 駆動チェーンスプロケット 15e 従動チェーンスプロケット 15f 駆動チェーンスプロケット 15g 従動チェーンスプロケット 16 遮蔽板 16a フロート室 17 導水板 17a ローラー 17b ヒンジ 17c 整流板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水路に配置した水車の水力でレーキを駆
    動循環させて、水路に設置したスクリーンに流着した塵
    芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上方に排出す
    る水力駆動式除塵機において、水車の羽根に当たる水流
    が水車の下方側に潜り込むのを阻止する遮蔽板を水車の
    下方に設けたことを特徴とする水力駆動式除塵機の水車
    装置。
  2. 【請求項2】 水路に配置した水車の水力でレーキを駆
    動循環させて、水路に設置したスクリーンに流着した塵
    芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上方に排出す
    る水力駆動式除塵機において、水車の羽根に当たる水流
    が水車の下方側に潜り込むのを阻止する遮蔽板を水車の
    下方に設け、遮蔽板より低い位置を流れる上流側の水流
    を遮蔽板上に誘導案内する導水板を遮蔽板の上流側に設
    けたことを特徴とする水力駆動式除塵機の水車装置。
  3. 【請求項3】 遮蔽板にはフロート室が設けられている
    請求項1又は請求項2記載の水力駆動式除塵機の水車装
    置。
  4. 【請求項4】 導水板の上流端は水路底面に移動自在に
    接地され、導水板の下流端は遮蔽板の上流端に上下回り
    に回動自在に連結されている請求項2記載の水力駆動式
    除塵機の水車装置。
  5. 【請求項5】 導水板には水流の方向を安定させる整流
    板が設けられている請求項2又は請求項4記載の水力駆
    動式除塵機の水車装置。
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