JPH11107249A - 余水路を備えた幹線水路に設置された水力駆動式除塵機の水車の配置 - Google Patents

余水路を備えた幹線水路に設置された水力駆動式除塵機の水車の配置

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JPH11107249A
JPH11107249A JP28451797A JP28451797A JPH11107249A JP H11107249 A JPH11107249 A JP H11107249A JP 28451797 A JP28451797 A JP 28451797A JP 28451797 A JP28451797 A JP 28451797A JP H11107249 A JPH11107249 A JP H11107249A
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JP
Japan
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main
turbine
waterway
screen
dust
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Application number
JP28451797A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tajima
博司 田嶋
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NISHIDA MARINE BOILER
Nishida Marine Boiler Co Ltd
Original Assignee
NISHIDA MARINE BOILER
Nishida Marine Boiler Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーンに塵芥が一時的に大量に貯留して
堰き止めることに起因して、水車からの水力不足によっ
て除塵できなくなるのを、短時間のうちに自動的に解除
し、一時的に中断した除塵を短時間で再開させることに
ある。 【解決手段】 水力駆動式除塵機1を、越流部5aの下
流側で且つ合流部5bの上流側の幹線水路2の途中に設
置し、合流部5bの上流側で且つスクリーン3の直ぐ近
くの下流側の幹線水路2に主力水車10を配置し、余水
路5の途中に補助水車16を配置し、前記主力水車10
及び補助水車16の水力を動力伝達機構15を介して前
記水力駆動式除塵機に伝達した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水車の水力でレ
ーキを駆動循環させて、水路に設置されたスクリーンに
流着した塵芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上
方に排出する水力駆動式除塵機に係り、特に、水力駆動
式除塵機が設置された水路の上流側で該水路側面の越流
部から分岐し前記水力駆動式除塵機が設置された水路の
下流側で該水路側面の合流部から水路に合流する余水路
を備えた幹線水路で、余水路の途中に補助水車を配置す
ることにより、或いは合流部の下流側の幹線水路の途中
に主力水車を配置することにより、スクリーンに塵芥が
一時的に大量に貯留して堰き止めることに起因して、水
車からの水力不足によって除塵できなくなるのを、短時
間のうちに自動的に解除し、一時的に中断した除塵を短
時間で再開させるようにした余水路を有する水路に設置
された水力駆動式除塵機の水車の配置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、水路を流下する塵芥を除去する装
置として、流下する塵芥を水路に設置した格子状のスク
リーンで受け止め、受け止めた塵芥をスクリーンに沿っ
てレーキにより機械的に掻き上げて、塵芥を水路上方の
所定位置に排出するレーキ式除塵機が知られている。こ
のレーキ式除塵機には、レーキが一方向に循環するレー
キ循環式の除塵機がある。
【0003】従来のレーキ循環式の除塵機には、例え
ば、水路に設置されたスクリーンの左右両側部に各々無
端状のチェーンを斜め上下方向に亘って配置し、これら
左右のチェーンに各レーキの両端を連結し、チェーンの
循環動によりレーキをスクリーン上に沿って循環移動さ
せ、上方に移動する側のレーキの掻き上げによってスク
リーンに流着する塵芥を除去する構造のものがある。そ
して、これら従来のレーキ循環式除塵機には、チェーン
を循環動させる駆動スプロケット及び該駆動スプロケッ
トを駆動させる駆動機構が設けられている。
【0004】ところで、駆動スプロケットを駆動させる
駆動機構には一般に電動モータが使用されているが、電
動モータは電源を必要とし、近くに電源がないような場
合にはわざわざ電線を引いたり、或いは発電機を備えた
りしなければならなかった。また、電動モータを駆動さ
せるために一定の電気代が必要で、ランニングコストが
かかるなどの問題がある。
【0005】そこで、水車を水路に配置し水路を流れる
水流を利用して水車を回転させ、水車の水力でレーキを
駆動循環させてスクリーンに流着した塵芥を掻き上げ、
無動力で除塵機を稼動させるようにした水力駆動式除塵
機が知られている。
【0006】そして、従来の水力駆動式除塵機にあって
は、スクリーンの下流側の水路に水車が配置され、しか
も水車はスクリーンの直ぐ近くに取付けられていて、ス
クリーンを通過した水流で回転して水力を得る機構にな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スクリ
ーンに塵芥が一時的に大量に貯留した場合は、水の流れ
が堰き止められてスクリーンを通過する水流が不足し
て、スクリーンの直ぐ近くの下流側に取付けられた水車
が十分に回転せず、その結果、レーキを駆動循環させる
に必要な水力が得られなくなり、除塵することができな
くなるという問題があった。
【0008】この発明は、上記のような課題に鑑み、そ
の課題を解決すべく創案されたものであって、その目的
とするところは、余水路の途中に補助水車を配置するこ
とにより、或いは合流部の下流側の幹線水路の途中に主
力水車を配置することにより、スクリーンに塵芥が一時
的に大量に貯留して堰き止めることに起因して、水車か
らの水力不足によって除塵できなくなるのを、短時間の
うちに自動的に解除し、一時的に中断した除塵を短時間
で再開させることのできる余水路を有する水路に設置さ
れた水力駆動式除塵機の水車の配置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、上流側で水路側面の越流部か
ら分岐し且つ下流側で水路側面の合流部から再び水路に
合流する余水路を備えた幹線水路において、水車の水力
でレーキを駆動循環させてスクリーンに流着した塵芥を
循環移動するレーキで掻き上げて水路上方に排出する水
力駆動式除塵機を、前記越流部の下流側で且つ合流部の
上流側の幹線水路の途中に設置し、合流部の上流側で且
つスクリーンの直ぐ近くの下流側の幹線水路に主力水車
を配置し、余水路の途中に補助水車を配置し、前記主力
水車及び補助水車の水力を動力伝達機構を介して前記水
力駆動式除塵機に伝達した手段よりなるものである。
【0010】また、請求項2の発明は、上流側で水路側
面の越流部から分岐し且つ下流側で水路側面の合流部か
ら再び水路に合流する余水路を備えた幹線水路におい
て、水車の水力でレーキを駆動循環させてスクリーンに
流着した塵芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上
方に排出する水力駆動式除塵機を、前記越流部の下流側
で且つ合流部の上流側の幹線水路の途中に設置し、合流
部の下流側の幹線水路の途中に主力水車を配置し、主力
水車の水力を動力伝達機構を介して前記水力駆動式除塵
機に伝達した手段よりなるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に記載の発明の実施の
形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
【0012】〔実施の形態−1〕ここで、図1は幹線水
路の側断面図、図2は全体平面図、図3は余水路の側断
面図である。
【0013】図において、水力駆動式除塵機1は、水車
の水力でレーキ4を駆動循環させてスクリーン3に流着
した塵芥を循環移動するレーキ4で掻き上げて水路上方
に排出する装置で、幹線水路2の途中に設置されてい
る。
【0014】水力駆動式除塵機1が設置された幹線水路
2には設定水位を越える場合に越流させて排出する余水
路5が備えられている。余水路5は、水力駆動式除塵機
1が設置された幹線水路2の上流側の幹線水路側面に形
成された越流部5aから分岐し、また、水力駆動式除塵
機1が設置された幹線水路2の下流側の幹線水路側面に
形成された合流部5bから幹線水路2に合流するように
構築されている。
【0015】水力駆動式除塵機1はその左右両側面を一
対のフレーム1aで構成され、左右の各フレーム1aは
幹線水路2の左右両側壁の内側にその上部側が下流側に
向けて僅かに傾斜して設置されている。左右の各フレー
ム1aの下端は幹線水路底面2aに固定され、フレーム
1aの上部側は幹線水路2の上方に突出して下流側に湾
曲している。
【0016】水力駆動式除塵機1の左右一対のフレーム
1a,1aの間には、流着する塵芥を受け止める縦格子
状のスクリーン3が配設されている。スクリーン3は塵
芥が流入して排水機場等に損傷を与えるのを防ぐために
幹線水路2に設置されるものであり、損失水頭の小さい
形状からなる。
【0017】スクリーン3は幹線水路2の左右両側のフ
レーム1a,1a間の上下に横架した数本のスクリーン
受杆にその後面が固設されて保持されている。また、ス
クリーン3の上端は下流側に向けて僅かに傾斜した状態
で幹線水路2の上方まで直線状に延びている。スクリー
ン3の下端側はスクリーン3に流着した塵芥を掻き上げ
るレーキ4の通過のために幹線水路底面2aと所定の間
隔を有している。
【0018】スクリーン3の下端側の下流側の幹線水路
底面2aには補助スクリーン3aが近接して設置されて
いる。補助スクリーン3aは、スクリーン3の下端側と
幹線水路底面2aとの隙間から塵芥が流下するのを防ぐ
ために幹線水路底面2aに設置されるものであり、櫛歯
状の損失水頭の小さい形状からなる。
【0019】案内板体1bはスクリーン3上端に接続し
て直線上に延び上方でフレーム1aに沿って下流側に湾
曲して形成されており、案内板体1bは幹線水路両側の
フレーム1a、1aに横架した案内板体受杆に保持され
ている。案内板体1bは塵芥をスクリーン3上端から幹
線水路上部の所定位置に配設された排塵コンベヤ6への
排出端位置まで案内する。
【0020】前記案内板体1bの湾曲部位置に両側のフ
レーム1a、1aには駆動軸7が軸承されている。両フ
レーム1a、1aにそれぞれ隣接する駆動軸7の両端に
は駆動スプロケット8が固設されている。両駆動スプロ
ケット8には当該駆動スプロケット8により駆動されて
循環動する無端状の主務チェーン9がそれぞれ回装され
ている。
【0021】両側の主務チェーン9、9間には前記レー
キ4が横架されていて、主務チェーン9の循環動に連動
してレーキ4をスクリーン3及び案内板体1bに沿って
循環移動させるようになっている。そして、スクリーン
3の上方に向かって移動する側のレーキ4により、スク
リーン3に流着した塵芥を掻き上げ、前記の排塵コンベ
ヤ6へ排出するようになっている。
【0022】主力水車10はスクリーン3の直ぐ近くの
下流側の幹線水路2の水面上に保持されている。主力水
車10はその水力により駆動スプロケット8を駆動させ
て、レーキ4を循環移動させる駆動力を付与する。主力
水車10は一対の円形板11,11間に複数の羽根12
が放射状に配置された構造から成っている。主力水車1
0はその両側が一対の保持杆13の先端に回転自在に軸
支されている。この保持杆13の基端は幹線水路2の側
面の所定の箇所に回動自在に取付けられている。
【0023】また、主力水車10の側面にはフロート1
4が設けられている。フロート14は水位の変動に追従
して昇降しながら主力水車10を常に水面上に保持し
て、幹線水路2を流れる水流によって主力水車10が回
転する状態に保つ機能を果たす。フロート14の最下端
は主力水車10の最下端より下方に位置するので、水位
が極端に低下した場合に、フロート14が先に幹線水路
底面2aに接地して、主力水車10の一部の羽根12の
下端が幹線水路底面2aに当たるのを防ぐことができ
る。
【0024】動力伝達機構15は主力水車10の回転力
を駆動スプロケット8に伝達するもので、動力伝達機構
15は例えばベルト伝動機構から構成されている。ベル
ト伝動機構から構成される動力伝達機構15は、ベルト
としての例えば無端チェーン15a、この無端チェーン
15aと噛み合うベルト車としての例えば駆動チェーン
スプロケット15b,15d,15f、従動チェーンス
プロケット15c,15e,15g、図示しない減速機
などから構成されている。
【0025】このうち、駆動チェーンスプロケット15
bは主力水車10の円形板11の側面から突出した回転
軸の先端に固定的に取付けられ、主力水車10の回転と
一体となって回転する。従動チェーンスプロケット15
cは保持杆13の基端の回動中心上で保持杆13の側方
に取付けられている。そして、この駆動チェーンスプロ
ケット15bと従動チェーンスプロケット15c間に無
端チェーン15aが張設されている。
【0026】また、従動チェーンスプロケット15cの
取付け箇所の側方には、従動チェーンスプロケット15
cと一体的に回転する駆動チェーンスプロケット15d
が連動連結されている。従動チェーンスプロケット15
eは図示しない減速機に連動連結されており、この駆動
チェーンスプロケット15dと従動チェーンスプロケッ
ト15e間に無端チェーン15aが張設されている。
【0027】更に、図示しない減速機の減速軸側には駆
動チェーンスプロケット15fが連動連結され、駆動ス
プロケット8の側方には図示しないクラッチを介して従
動チェーンスプロケット15gが連動連結されており、
この駆動チェーンスプロケット15fと従動チェーンス
プロケット15g間に無端チェーン15aが張設されて
いる。クラッチは駆動スプロケット8と水車10との連
動連結関係を解除又連結する機能を果たす。
【0028】補助水車16は余水路5の途中の水面上に
保持されている。補助水車16はその水力により駆動ス
プロケット8を駆動させて、レーキ4を循環移動させる
駆動力を付与する。補助水車16は一対の円形板17,
17間に複数の羽根18が放射状に配置された構造から
成っている。補助水車16はその両側が一対の保持杆1
9の先端に回転自在に軸支されている。この保持杆19
の基端は余水路5の側面の所定の箇所に回動自在に取付
けられている。
【0029】また、補助水車16の側面にはフロート2
0が設けられている。フロート20は水位の変動に追従
して昇降しながら補助水車16を常に水面上に保持し
て、余水路5を流れる水流によって補助水車16が回転
する状態に保つ機能を果たす。フロート20の最下端は
補助水車16の最下端より下方に位置するので、水位が
極端に低下した場合に、フロート20が先に余水路底面
5cに接地して、補助水車16の一部の羽根18の下端
が余水路底面5cに当たるのを防ぐことができる。
【0030】動力伝達機構21は補助水車16の回転力
を駆動スプロケット8に伝達するもので、動力伝達機構
21は例えばベルト伝動機構から構成されている。ベル
ト伝動機構から構成される動力伝達機構21は、ベルト
としての例えば無端チェーン21a、この無端チェーン
21aと噛み合うベルト車としての例えば駆動チェーン
スプロケット21b,21d、従動チェーンスプロケッ
ト21c,21e、連結軸21fなどから構成されてい
る。
【0031】このうち、駆動チェーンスプロケット21
bは補助水車16の円形板17の側面から突出した回転
軸の先端に固定的に取付けられ、補助水車16の回転と
一体となって回転する。従動チェーンスプロケット21
cは保持杆19の基端の回動中心上で保持杆19の側方
に取付けられている。そして、この駆動チェーンスプロ
ケット21bと従動チェーンスプロケット21c間に無
端チェーン21aが張設されている。
【0032】また、従動チェーンスプロケット21cの
取付け箇所の側方には、従動チェーンスプロケット21
cと一体的に回転する駆動チェーンスプロケット21d
が連動連結されている。従動チェーンスプロケット21
eは連結軸21fを介して前記動力伝達機構15の図示
しない減速機に連動連結されていて、駆動スプロケット
8に動力を伝達できるようになっている。この駆動チェ
ーンスプロケット21dと従動チェーンスプロケット2
1e間に無端チェーン21aが張設されている。
【0033】次に、上記実施の形態−1の構成に基づく
動作について説明する。スクリーン3を通過した水流に
よって、スクリーン3の直ぐ近くの下流側の幹線水路2
に配置された主力水車10は回転する。主力水車10が
回転すると、動力伝達機構15が働いて、主力水車10
の側方に連動連結されている動力伝達機構15の駆動チ
ェーンスプロケット15bが回転する。駆動チェーンス
プロケット15bの回転に伴い、この駆動チェーンスプ
ロケット15bと噛み合う無端チェーン15aは循環動
して、従動チェーンスプロケット15cを回転させる。
【0034】従動チェーンスプロケット15cの回転に
連動して駆動チェーンスプロケット15dも回転し、無
端チェーン15aを介して従動チェーンスプロケット1
5eも回転する。そして、図示しない減速機で回転速度
が減速され、駆動チェーンスプロケット15fを減速回
転させ、無端チェーン15aを経て、図示しないクラッ
チを介して駆動スプロケット8と連動連結する従動チェ
ーンスプロケット15gを回転させる。
【0035】クラッチが入っているときには、駆動スプ
ロケット8と従動チェーンスプロケット15gは連動連
結しているので、駆動チェーンスプロケット15gの回
転により、駆動スプロケット8が固設されている駆動軸
7も一体となって同方向に回転し、駆動軸7の他端側に
固設された他の駆動スプロケット8を一体となって同方
向に回転させる。
【0036】左右の駆動スプロケット8の一体となって
の回転に伴い、各駆動スプロケット8と噛み合う左右の
各主務チェーン9は各々同一速度で一定方向に同速度で
循環動する。即ち、スクリーン3の下流側の主務チェー
ン9は下動し、スクリーン3の上流側の主務チェーン9
は上動する。
【0037】この循環動する両側の主務チェーン9間に
はレーキ4が横架されていて、主務チェーン9の循環動
に連動してレーキ4は主務チェーン9の循環動方向と同
方向に循環移動する。つまり、レーキ4はスクリーン3
の下流側を下降し、スクリーン3下端を経てスクリーン
3の上流側の表面に沿って上動し、更にスクリーン3の
上部に設けられた案内板体1b上に沿って上動する。
【0038】そして、上動するレーキ4によってスクリ
ーン3の上流側に流着した塵芥が掻き上げられる。レー
キ4によって掻き上げられた塵芥はスクリーン3上及び
案内板体1b上を経て幹線水路上方に配設された排塵コ
ンベヤ6へ排出される。塵芥を排塵コンベヤ6へ排出し
たレーキ4は下降して、スクリーン3の下端を経て再び
塵芥を掻き上げ、以下同様な作業を繰り返す。
【0039】これに対して、スクリーン3に塵芥が一時
的に大量に貯留した場合は、水の流れが堰き止められて
スクリーン3を通過する水流が不足して、スクリーン3
の直ぐ近くの下流側に取付けられた主力水車10が十分
に回転せず、その結果、レーキ4を駆動循環させるに必
要な水力が得られなくなって、水力駆動式除塵機1は一
時的に停止して除塵することができなくなる。
【0040】このとき、塵芥で堰き止められるスクリー
ン3の上流側では水位が上昇し、スクリーン3の上流側
の幹線水路側面の越流部5aから越流して余水路5に流
れ込む。余水路5に流れ込んだ水は余水路5内を流下す
るが、余水路5の途中には補助水車16が配置されてお
り、余水路5を流下する水はこの補助水車16を回転さ
せる。
【0041】補助水車16が回転すると、動力伝達機構
21が働いて、補助水車16の側方に連動連結されてい
る動力伝達機構21の駆動チェーンスプロケット21b
が回転する。駆動チェーンスプロケット21bの回転に
伴い、この駆動チェーンスプロケット21bと噛み合う
無端チェーン21aは循環動して、従動チェーンスプロ
ケット21cを回転させる。
【0042】従動チェーンスプロケット21cの回転に
連動して駆動チェーンスプロケット21dも回転し、無
端チェーン21aを介して従動チェーンスプロケット2
1eも回転する。そして、従動チェーンスプロケット2
1eと連動連結されている連結軸21fも回転し、連結
軸21fは前記の動力伝達機構15に動力を伝える。連
結軸21fから伝達された動力は無端チェーン15aを
経て、図示しないクラッチを介して駆動スプロケット8
と連動連結する従動チェーンスプロケット15gを回転
させ、これにより駆動スプロケット8は駆動してレーキ
4を循環駆動させる。
【0043】このように、補助水車16の水力でレーキ
4を駆動循環させることができるので、一時的に中断し
た除塵を再開させて、スクリーン3を堰き止めていた塵
芥を排出できる。そして、スクリーン3を堰き止めてい
た塵芥がなくなることによって、スクリーン3を通過す
る水流が増して、主力水車10は再び回転し始めて、レ
ーキ4を駆動循環させるようになって、除塵を行うこと
ができる。
【0044】スクリーン3に貯留していた塵芥が排除さ
れると、スクリーン3の上流側の水位は下がり、水は越
流部5aを越えて余水路5に流入しなくなる。このた
め、余水路5を流下する水も殆どなくなり、補助水車1
6は停止する。
【0045】〔実施の形態−2〕ここで、図4は幹線水
路の側断面図、図5は全体平面図である。この実施の形
態−2が前記実施の形態−1と異なるのは、余水路5に
補助水車16が配置されてなく、しかも、主力水車10
は合流部5bの下流側の幹線水路2に配置されているこ
とである。これ以外の他の構成は前記実施の形態−1の
構成と略同様であるので、同様な構成には同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0046】即ち、主力水車10と水力駆動式除塵機1
とは離れていて、主力水車10の水力を離れた水力駆動
式除塵機1に伝達する動力伝達機構22が主力水車10
と水力駆動式除塵機1との間に設けられている。動力伝
達機構22は、無端チェーン22a、従動チェーンスプ
ロケット22b及び駆動チェーンスプロケット22cか
らなっている。
【0047】従動チェーンスプロケット22b及び駆動
チェーンスプロケット22cは主力水車10の保持杆1
3の基端の上部側に設けられている。無端チェーン22
aは動力伝達機構22の駆動チェーンスプロケット22
cと動力伝達機構15の従動チェーンスプロケット15
eとの間に張設されていて、駆動チェーンスプロケット
22cの動力を従動チェーンスプロケット15eに伝達
する。
【0048】次に、上記実施の形態−2の構成に基づく
動作について説明する。通常時にあっては、幹線水路2
を流れる水流は、スクリーン3を通過して下流側になが
れ、合流部5bの下流側の幹線水路2に配置された主力
水車10を回転させる。主力水車10が回転すると、主
力水車10で得られた水力は動力伝達機構22を介して
水力駆動式除塵機1に伝達されて、駆動スプロケット8
を駆動させてレーキ4を循環駆動させて除塵を行う。
【0049】これに対して、スクリーン3に塵芥が一時
的に大量に貯留した場合は、水の流れが堰き止められて
スクリーン3を通過する水流が不足して、スクリーン3
から離れた下流側の水流も少なくなって、主力水車10
が十分に回転せず、その結果、レーキ4を駆動循環させ
るに必要な水力が得られなくなって、水力駆動式除塵機
1は一時的に停止して除塵することができなくなる。
【0050】このとき、塵芥で堰き止められるスクリー
ン3の上流側では水位が上昇し、スクリーン3の上流側
の幹線水路側面の越流部5aから越流して余水路5に流
れ込む。余水路5に流れ込んだ水は余水路5内を流下す
る。余水路5を流下した水流は、合流部5bで再び幹線
水路2に流入してそこを流下する。合流部5bの下流側
の幹線水路2には主力水車10が配置されており、主力
水車10は余水路5を経て幹線水路2に再び流入して流
下する水流によって回転し始める。
【0051】そして、主力水車10が回転すると、その
回転力は動力伝達機構22を介して水力駆動式除塵機1
に伝達されて、駆動スプロケット8を駆動させてレーキ
4を循環駆動させて、一時的に中断した除塵を再開させ
るので、スクリーン3を堰き止めていた塵芥を排出で
き、除塵を行うことができる。
【0052】なお、この発明は上記発明の実施の形態に
限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない
範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
【0053】
【発明の効果】以上の記載より明らかなように、請求項
1の発明に係る余水路を備えた幹線水路に設置された水
力駆動式除塵機の水車の配置によれば、上流側で水路側
面の越流部から分岐し且つ下流側で水路側面の合流部か
ら再び水路に合流する余水路を備えた幹線水路におい
て、水車の水力でレーキを駆動循環させてスクリーンに
流着した塵芥を循環移動するレーキで掻き上げて水路上
方に排出する水力駆動式除塵機を、前記越流部の下流側
で且つ合流部の上流側の幹線水路の途中に設置し、合流
部の上流側で且つスクリーンの直ぐ近くの下流側の幹線
水路に主力水車を配置し、余水路の途中に補助水車を配
置し、前記主力水車及び補助水車の水力を動力伝達機構
を介して前記水力駆動式除塵機に伝達したことにより、
スクリーンに塵芥が一時的に大量に貯留して堰き止めて
スクリーンを通過する水流が不足し、スクリーンの直ぐ
近くの下流側に配置された主力水車が十分に回転せず、
その結果、レーキを駆動循環させるに必要な水力が得ら
れなくなっても、塵芥で堰き止められて水位が上昇した
スクリーンの上流側の水路側面の越流部から越流して余
水路に流れ込んだ水流が、余水路の途中に配置された補
助水車を回転させて、補助水車の水力でレーキを駆動循
環させることができるので、一時的に中断した除塵を再
開させて、スクリーンを堰き止めていた塵芥を排出でき
る。そして、スクリーンを堰き止めていた塵芥がなくな
ることによって、スクリーンを通過する水流が増して回
転するようになった主力水車から、レーキを駆動循環さ
せるに必要な水力が得られて、主力水車の水力で除塵を
行うことができる。このように、スクリーンに塵芥が一
時的に大量に貯留して堰き止めることに起因して、スク
リーンの直ぐ近くの下流側の主力水車からの必要な水力
が得られずにレーキが駆動しなくなって除塵できなくな
るという事態を、短時間のうちに自動的に解除でき、一
時的に中断した除塵を短時間で再開させることができ
る。また、塵芥が堰き止めることに起因するスクリーン
上流側の水位の上昇を、短時間のうちに自動的に解除で
きる。
【0054】また、請求項2の発明に係る余水路を備え
た幹線水路に設置された水力駆動式除塵機の水車の配置
によれば、上流側で水路側面の越流部から分岐し且つ下
流側で水路側面の合流部から再び水路に合流する余水路
を備えた幹線水路において、水車の水力でレーキを駆動
循環させてスクリーンに流着した塵芥を循環移動するレ
ーキで掻き上げて水路上方に排出する水力駆動式除塵機
を、前記越流部の下流側で且つ合流部の上流側の幹線水
路の途中に設置し、合流部の下流側の幹線水路の途中に
主力水車を配置し、主力水車の水力を動力伝達機構を介
して前記水力駆動式除塵機に伝達したことにより、スク
リーンに塵芥が一時的に大量に貯留して堰き止めてスク
リーンを通過する水流が不足し、幹線水路の下流側に配
置された主力水車が十分に回転せず、その結果、レーキ
を駆動循環させるに必要な水力が得られなくなっても、
塵芥で堰き止められて水位が上昇したスクリーンの上流
側の水路側面の越流部から越流して余水路に流れ込んだ
水流が、余水路を流下して合流部から幹線水路に流入し
て合流部の下流側の幹線水路の途中に配置された主力水
車を再び回転させて、主力水車の水力でレーキを駆動循
環させることができるので、一時的に中断した除塵を再
開させて、スクリーンを堰き止めていた塵芥を排出でき
る。そして、スクリーンを堰き止めていた塵芥がなくな
ることによって、スクリーンを通過する水流が増して、
スクリーンを通過した水で主力水車を回転させてレーキ
を駆動循環させるに必要な水力が得られて、除塵を行う
ことができる。このように、スクリーンに塵芥が一時的
に大量に貯留して堰き止めることに起因するスクリーン
上流側の水位の上昇を、短時間のうちに自動的に解除で
き、また、一時的に中断した除塵を短時間で再開させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態−1を示す幹線水路の側
断面図である。
【図2】この発明の実施の形態−1を示す全体平面図で
ある。
【図3】この発明の実施の形態−1を示す余水路の側断
面図である。
【図4】この発明の実施の形態−2を示す幹線水路の側
断面図である。
【図5】この発明の実施の形態−2を示す全体平面図で
ある。
【符号の説明】
1a フレーム 1b 案内板体 2 幹線水路 2a 幹線水路底面 3 スクリーン 3a 補助スクリーン 4 レーキ 5 余水路 5a 越流部 5b 合流部 5c 余水路底面 6 排塵コンベヤ 7 駆動軸 8 駆動スプロケット 9 主務チェーン 10 主力水車 11 円形板 12 羽根 13 保持杆 14 フロート 15 動力伝達機構 15a 無端チェーン 15b 駆動チェーンスプロケット 15c 従動チェーンスプロケット 15d 駆動チェーンスプロケット 15e 従動チェーンスプロケット 15f 駆動チェーンスプロケット 15g 従動チェーンスプロケット 16 補助水車 17 円形板 18 羽根 19 保持杆 20 フロート 21 動力伝達機構 21a 無端チェーン 21b 駆動チェーンスプロケット 21c 従動チェーンスプロケット 21d 駆動チェーンスプロケット 21e 従動チェーンスプロケット 21f 連結軸 22 動力伝達機構 22a 無端チェーン 22b 従動チェーンスプロケット 22c 駆動チェーンスプロケット

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側で水路側面の越流部から分岐し且
    つ下流側で水路側面の合流部から再び水路に合流する余
    水路を備えた幹線水路において、水車の水力でレーキを
    駆動循環させてスクリーンに流着した塵芥を循環移動す
    るレーキで掻き上げて水路上方に排出する水力駆動式除
    塵機を、前記越流部の下流側で且つ合流部の上流側の幹
    線水路の途中に設置し、合流部の上流側で且つスクリー
    ンの直ぐ近くの下流側の幹線水路に主力水車を配置し、
    余水路の途中に補助水車を配置し、前記主力水車及び補
    助水車の水力を動力伝達機構を介して前記水力駆動式除
    塵機に伝達したことを特徴とする余水路を備えた幹線水
    路に設置された水力駆動式除塵機の水車の配置。
  2. 【請求項2】 上流側で水路側面の越流部から分岐し且
    つ下流側で水路側面の合流部から再び水路に合流する余
    水路を備えた幹線水路において、水車の水力でレーキを
    駆動循環させてスクリーンに流着した塵芥を循環移動す
    るレーキで掻き上げて水路上方に排出する水力駆動式除
    塵機を、前記越流部の下流側で且つ合流部の上流側の幹
    線水路の途中に設置し、合流部の下流側の幹線水路の途
    中に主力水車を配置し、主力水車の水力を動力伝達機構
    を介して前記水力駆動式除塵機に伝達したことを特徴と
    する余水路を備えた幹線水路に設置された水力駆動式除
    塵機の水車の配置。
JP28451797A 1997-09-30 1997-09-30 余水路を備えた幹線水路に設置された水力駆動式除塵機の水車の配置 Pending JPH11107249A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101452155B1 (ko) * 2014-03-06 2014-10-22 강경민 수력을 이용한 부유물 제거기

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