JPH10121438A - 排水システムの除塵設備 - Google Patents

排水システムの除塵設備

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JPH10121438A
JPH10121438A JP29738096A JP29738096A JPH10121438A JP H10121438 A JPH10121438 A JP H10121438A JP 29738096 A JP29738096 A JP 29738096A JP 29738096 A JP29738096 A JP 29738096A JP H10121438 A JPH10121438 A JP H10121438A
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Tetsuo Yamagata
徹生 山縣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素化された構造でありながら、排水システ
ムの排水性能の低下を高い信頼性を以て確実に防止する
ことができる排水システムの除塵設備を提供すること。 【解決手段】 主水路1の下流部に設けた主水路ゲート
3と、主水路1から分岐し、排水ポンプ及び迂回水路ゲ
ート6を設けた迂回水路4とからなる排水システムに設
置した、排水ポンプのポンプ吸水槽8ヘの塵芥30の流
入を防止する防塵用スクリーン11を設けた排水システ
ムの除塵設備10において、防塵用スクリーン11の上
流側と下流側を連通する塵芥貯留水路40を形成すると
ともに、塵芥貯留水路40の下流側と迂回水路4の連通
部近傍に塵芥流出防止用スクリーン41を設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主水路の下流部に
設けた主水路ゲートと、前記主水路から分岐し、排水ポ
ンプ及び迂回水路ゲートを設けた迂回水路とからなる排
水システムに設置した、前記排水ポンプのポンプ吸水槽
ヘの塵芥の流入を防止する防塵用スクリーンを設けた排
水システムの除塵設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、台風、その他の大降雨時におい
て、大河川(大水路又は海洋を含む。以下同じ)と合流
する河川又は水路(本明細書において、「主水路」とい
う。)の洪水から主水路の流域の冠水被害を未然に防止
するために、図1に示すような、迂回水路を利用した排
水システムが実用化されている。この排水システムは、
主水路1と大河川2の連通部に主水路ゲート3を設ける
とともに、その上流側に迂回水路4を形成し、迂回水路
4の途中に排水ポンプを備えた排水機場5を、排水機場
5の上流側にポンプ吸水槽を、排水機場5の下流側の迂
回水路4と大河川2の連通部に迂回水路ゲート6を、そ
れぞれ設けて構成している。そして、台風、その他の大
降雨時には、主水路ゲート3を閉じるとともに、迂回水
路ゲート6を開いて、排水機場5に設置された排水ポン
プで主水路1の水を迂回水路4を介して大河川2に排水
し、主水路1の流域の冠水被害を未然に防止するように
している。
【0003】また、この排水システムにおいては、主水
路1を浮遊し、流下してきた塵芥が迂回水路4からポン
プ吸水槽内に流れ込み、排水ポンプが破損又は閉塞して
排水運転ができなくなるのを防止するために、塵芥を捕
捉するバースクリーン等からなる防塵用スクリーンを備
えた除塵設備10が、主水路1から迂回水路4が分岐す
る分岐部近傍、ポンプ吸水槽の流入部等に設置されてい
る。ところで、この除塵設備10の防塵用スクリーンの
目幅は、スクリーンを通過した塵芥によって、排水ポン
プの羽根車の閉塞又は排水ポンプ細隙部への咬み込み等
が起こらないように設定されている。そして、防塵設備
10の防塵用スクリーンに捕捉された塵芥は、通常、定
期的に除塵機(例えば、下水道設計資料研究会編「下水
道講座3ーポンプ場の設計と考え方」(昭和54年4月
5日第3版、鹿島出版会)p.96参照)によって除去
するようにしている。
【0004】この除塵機は、水面に略鉛直方向に設けら
れたスクリーン上を、何本かのスクレーパを有するエン
ドレスチェーンが走行し、スクレーパによってスクリー
ン前面に捕捉された塵芥を掻き揚げ、除去するものであ
る。すなわち、エンドレスチェーンが走行してスクレー
パがスクリーンの上端近傍で反転すると、塵芥はスクレ
ーパからスクレーパの反転する位置の下方に設置された
ベルトコンベア上に落下し、塵芥はベルトコンベアに乗
せられてホツパに送られ集積され、産業廃棄物として排
水機場から搬出され、処分される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
排水システムにおいて、防塵用スクリーンに捕捉された
塵芥は、迂回水路4を流下する流水の圧力により、防塵
用スクリーンに押し付けられた状態となるため、防塵用
スクリーンに捕捉された塵芥をスクレーパで掻き揚げ除
去するためには、この押付力による摩擦力に抗して掻き
揚げる必要があり、その力は数トン以上に達する場合が
ある。また、この摩擦力は、流水による押付力のほか
に、塵芥と防塵用スクリーンとの摩擦係数に依存する
が、通常、塵芥は、流木、水母、プラスチック類など、
多種多様の形状であり、場合によっては摩擦係数が非常
に大きくなることがある。したがって、塵芥と防塵用ス
クリーンとの摩擦係数が非常に大きい場合には、摩擦力
が極めて大きくなり、スクレーパを有するエンドレスチ
ェーンの駆動原動機がオーバロードしてトリップし、除
塵機の性能を良好に維持するのが困難となるおそれがあ
る。そして、除塵機の性能が低下すると、防塵用スクリ
ーンに塵芥が堆積して、通水を妨げるので、迂回水路の
通水量が低下し、排水システムの所期の排水性能を維持
するのが困難となるという問題があった。また、スクレ
ーパで掻き揚げた塵芥がベルトコンベア上に落下する
際、塵芥の形状、材質によっては、コンベア上で跳ね返
ってコンベアから落下したり、コンベアによる搬送途中
においてコンベアのガイドに引っ掛かってコンベアが詰
まってしまい、搬送ができなくなるおそれがある。特
に、家庭電化製品などの粗大塵芥がこのような状態にな
りやすい。また、コンベアによって搬送された塵芥を貯
槽するポッパにおいて、塵芥が相互に絡み合って大きな
固まりとなってしまい、ガイド等に引っ掛かって落下せ
ず、ホッパがオーバーフローするおそれがある。そし
て、このような場合には、除塵機及び搬送コンベアを停
止せざるを得なくなる。このように、各工程は相互に関
係しており、特に、掻き揚げ以後のホッパまでの工程に
障害が発生すると、除塵設備としての機能が損なわれ、
排水システムの所期の排水性能を維持するのが困難とな
り、主水路の流域の冠水被害を防止できなくなるという
問題点があった。
【0006】本発明は、上記従来の排水システム、特
に、排水システムの除塵設備の有する問題点に鑑み、簡
素化された構造でありながら、排水システムの排水性能
の低下を高い信頼性を以て確実に防止することができる
排水システムの除塵設備を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の排水システムの除塵設備は、主水路の下流
部に設けた主水路ゲートと、前記主水路から分岐し、排
水ポンプ及び迂回水路ゲートを設けた迂回水路とからな
る排水システムに設置した、前記排水ポンプのポンプ吸
水槽ヘの塵芥の流入を防止する防塵用スクリーンを設け
た排水システムの除塵設備において、前記防塵用スクリ
ーンの上流側と下流側を連通する塵芥貯留水路(釜場)
を形成するとともに、該塵芥貯留水路の下流側と迂回水
路の連通部近傍に塵芥流出防止用スクリーンを設置した
ことを特徴とする。
【0008】本発明の排水システムの除塵設備は、台
風、その他の大降雨時には、主水路ゲートを閉じるとと
もに、迂回水路ゲートを開いて、排水ポンプで主水路の
水を迂回水路を介して大河川に排水し、主水路の流域の
冠水被害を未然に防止する。このとき、主水路から迂回
水路に流入した流木、水母、プラスチック類などの塵芥
は、防塵用スクリーンによるポンプ吸水槽ヘの流入を阻
止され、迂回水路に連通した塵芥貯留水路に流入し、塵
芥貯留水路の下流側と迂回水路の連通部近傍に設置した
塵芥流出防止用スクリーンに捕捉等されることにより、
塵芥貯留水路内に貯留される。
【0009】この場合において、防塵用スクリーンに、
防塵用スクリーンにより捕捉された塵芥を塵芥貯留水路
に向けて流入させる塵芥移動機能を備えることができ
る。これにより、防塵用スクリーンによりポンプ吸水槽
ヘの流入を阻止された塵芥を、迂回水路に連通した塵芥
貯留水路に円滑に流入させることができ、防塵用スクリ
ーンに塵芥が堆積して迂回水路の通水量が低下すること
を防止することができる。
【0010】また、塵芥貯留水路の上流側と迂回水路の
連通部近傍に塵芥逆流出防止用スクリーンを移動可能に
設置することができる。これにより、迂回水路の水位が
低下するときに、塵芥逆流出防止用スクリーンにより塵
芥貯留水路の上流側と迂回水路の連通部を閉鎖すること
ができ、塵芥貯留水路内に貯留されている塵芥が迂回水
路に逆流することを防止することができる。
【0011】また、塵芥貯留水路の底面レベルを迂回水
路の底面レベルより高く形成することができる。これに
より、迂回水路の水位が低下して、平常水位に戻ったと
きに、塵芥貯留水路の底面が現れるので、塵芥貯留水路
内にホイールローダ、ショベルカーなどの自走運搬車の
乗り入れが可能となり、塵芥の搬出作業が容易になると
ともに、搬送コンベア、ホッパなどの地上固定設備も不
要になる。
【0012】また、塵芥貯留水路内の塵芥を塵芥貯留水
路の上方から引き上げ搬出する塵芥搬出機構を設置する
ことができる。これにより、塵芥を塵芥貯留水路から直
接引き上げ搬出することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の排水システムの除
塵設備の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】図2〜図3に、本発明の排水システムの除
塵設備の第1実施例を示す。図2は全体構造を表す平面
図を、図3はその断面図を示すものである。この排水シ
ステムの除塵設備は、図1に示す従来と同様の排水シス
テムに適用され、主水路1の予め定めた位置に迂回水路
4を開削して設けるとともに、主水路1と迂回水路4の
連通部に除塵設備10を設置するようにする。除塵設備
10は、迂回水路4の入口、すなわち、主水路1からの
分岐部近傍に設けられて、塵芥を迂回水路4の幅方向へ
移動させることができる防塵用スクリーン11を主とし
て構成される。防塵用スクリーン11は、上下方向に浮
沈可能に設けられた複数のフロート11aと、これらフ
ロート11aの上流側下方に位置する複数の水平プレー
トスクリーン12とから構成される。そして、この防塵
用スクリーン11は、上流側の側方に、防塵用スクリー
ン11により捕捉した塵芥を迂回水路4の幅方向へ移動
させるための水流発生装置13を備えている。
【0015】このうち、フロート11aは、迂回水路4
の表層流れを堰止め、その前面(上流側)に止水滞留水
域20を形成する働きをするもので、このフロート11
aは、例えば、鋼板等で外枠が形成された中空構造体で
あるフロート本体の両端に上下動可能なように複数のガ
イドローラ11bを設け、迂回水路4の両側に形成した
ガイドレール11cによってガイドローラ11bを支持
し、ガイドレール11cに沿ってフロート11aが上下
動し、水位変化に追随できる構成となっている。ガイド
レール11cの上下部には、ストッパを配設し、水位が
高いときにフロート11aが上昇し過ぎて水平プレート
スクリーン12の上端とフロート11aの下端の間に隙
間が生じないように、また、水位が低いときにフロート
11aが降下し過ぎて迂回水路4を完全に閉鎖すること
がないようにしている。また、水平プレートスクリーン
12は、止水滞留水域20内にあり、フロート11aの
潜り水流中の塵芥30を捕捉するために、フロート11
aの前面(上流側)下方水路幅いっぱいに配置されたも
のであり、複数の互いに上下方向に平行なプレートから
構成されており、水平プレートスクリーン12の各プレ
ートは紐状、糸状の塵芥が絡み付きにくいようにプレー
ト幅は水流方向に対して数百mm以上の幅を持たせて形
成されている。
【0016】水流発生装置13は、迂回水路4の一側面
部に配設され、保護カバー13b内に設けられたプロペ
ラ13cを回転させ、迂回水路4から水流発生装置用ス
クリーン13eを配設した水路13dを介して水を流入
させ、止水滞留水域20においてフロート11aの幅方
向(迂回水路4の幅方向)に水流を発生させる、いわゆ
るプロペラ式水流機である。そして、主水路1の水位変
化に対応し常に止水滞留水域20の表層部で水流を効果
的に発生させるために、保護カバー13bの上部に水流
発生装置用フロート13aを取り付けて水面に浮かせた
構成となっている。この水流発生装置13は、本実施例
においては、複数台(4台)のプロペラを配置しユニッ
ト化したものであるが、その構成は、本実施例のものに
限定されるものではない。
【0017】なお、迂回水路4は、図2に示されるよう
に、一般には防塵用スクリーン11より下流側に配設し
たセンタピア4aによって複数個(本実施例では3個)
の迂回水路4に仕切られている。したがって、本実施例
の防塵設備10では施工の便宜のために、フロート11
a及び水平プレートスクリーン12をセンタピア4a間
の寸法に合わせて複数に分割し、これを各分割迂回水路
毎に設置している。すなわち、各ユニットは、各分割迂
回水路4の全幅を略3分割するように配置されている3
個のフロート11aと、3個の水平プレートスクリーン
12とを備えている。
【0018】また、本実施例では防塵用スクリーン11
にて捕捉された塵芥を防塵用スクリーン11の上流側面
に沿って迂回水路の幅方向に塵芥貯留水路側へ流出させ
るために水流発生装置13を迂回水路側部に配設してい
るが、この水流発生装置13及び防塵用スクリーン11
の水平プレートスクリーン12に代えて、図4〜図5に
示すような多重回転円盤式スクリーン50を用いること
ができる。多重回転円盤式スクリーン50は、所要の径
と板厚を有する円板51,51・・・多数枚をスクリー
ン目幅となる間隔をあけて回転軸52に嵌挿して固定
し、これを複数本隣接し、上下に位置する円板51,5
1の隙間に隣接する他方の円板51を挿入して互いに噛
み合うようにして配設し、かつ各円板51,51・・・
を同一方向に回転するように駆動装置53を設けて構成
されている。そして、この全円板を同一方向、多重回転
円盤式スクリーン50の上流側において迂回水路4の幅
方向に塵芥30が移動するように駆動することにより水
流発生装置13と同様の作用効果を奏するものである。
なお、この場合、上記第1実施例の防塵用スクリーン1
1のフロート11aを併設することが望ましい。
【0019】水流発生装置13の水流方向の下流位置に
は、迂回水路4にスクリーンの上下流側に連通するよう
にして塵芥貯留水路40を形成する。塵芥貯留水路40
の容積は、台風、その他の大降雨時に流下すると予想さ
れる塵芥量を貯留するに十分なものとし、塵芥貯留水路
40の下流側で迂回水路4の連通部には比較的目の粗い
塵芥流出防止用スクリーン41を配置し、塵芥貯留水路
40内に貯留された塵芥の迂回水路4側への再流出を防
止する。また、塵芥流出防止用スクリーン41は、捕捉
された塵芥によって閉塞することのないように十分な通
水面積を確保しておくものとする。なお、塵芥流出防止
用スクリーン41は前記条件を満足するならば、バース
クリーン、ネットスクリーンなど種々の構造、目幅のも
のを採用することができる。
【0020】また、迂回水路4にはポンプ吸水槽8及び
ポンプを備えた排水機場5を、望ましくは、迂回水路4
と大河川2の連通部近傍に配設するとともに、迂回水路
4と大河川2の連通部には迂回水路ゲート6を配設す
る。
【0021】次に、本実施例の除塵設備10の塵芥除去
の作用について説明する。除塵設備10が設けられてい
る一般的な排水システムにおいては、例えば、台風、そ
の他の大降雨時になると、主水路1の下流の主水路ゲー
ト3が閉じられるとともに、迂回水路4の下流部の迂回
水路ゲート6が開かれ、主水路1の水をポンプ吸水槽8
から排水機場5の排水ポンプにて吸水して迂回水路4内
の水を大河川2側へ放流し、主水路1の流域の冠水被害
を防止する。このとき、流木、水母、プラスチック等の
塵芥が、主水路1内を流下してくるが、これらは一般に
比重が水より小さいことから、浮力によって塵芥30と
して表層を流下してくる。そして、水と共に迂回水路4
の分岐部において主水路1から迂回水路4へ流入する。
この主水路1からの迂回水路4への分岐部に設置された
防塵設備10の防塵用スクリーン11の水平プレートス
クリーン12と、その下流側上方のフロート11aとに
より表層流れをせき止める。これにより、フロート11
aの前面(上流側)に止水滞留水域20が作られる。
【0022】フロート11aが流れをせき止めると、こ
れによりフロート11aの前後に水位差が発生する。こ
の水位差:xは、図6に示されるように、フロートの水
面下の突っ込み深さ:yによって一意的に決定され(例
えば、本間ほか編著「水理学」岩波書店p.199参
照)、次式の関係で与えられる。
【0023】
【式1】 ここで、Ho=堰上流の水位 Q=流水量 μ=流出係数(=0.6) b=水路幅 g=重力加速度 である。
【0024】この関係を具体的に示したものを図7に示
す。図7は、水路幅:b=7m、流水量:Q=17.5
3/s(流速=0.5m/s)とした場合で、水路の
水深:Ho=5mとHo=3mの2つの場合についてそ
れぞれ示したものである。図7から明らかなように、フ
ロート11aの突っ込み深さyが大きくなるほど、フロ
ート11a前後の水位差xも大きくなることがわかる。
しかしながら、あまり突っ込み深さyを大きくすると、
フロート11aの上流の水位Hoが上昇して好ましくな
い。水位差を0.2m以内に抑えると、フロート11a
の突っ込み深さyは、水路の水深:Ho=5mの場合で
y=2.8m、水路の水深:Ho=3mの場合でy=
1.7m程度になる。
【0025】この場合において、公知の流れ解析によれ
ば、フロート11aの前面水面付近の止水滞留水域20
の範囲:Lは、おおよそフロート11aの突っ込み深さ
(y)に比例することがわかっている。例えば、上記の
計算例に従うと、水路の水深:Ho=5m、y=2.8
mの場合でL=3.0m程度、水路の水深:Ho=3
m、y=1.7mの場合でL=2.0m程度になる。な
お、フロート11aの前後面に水位差がつくと、フロー
ト11aには水位差に相当する水圧が作用するので、フ
ロート11a、ガイドローラ11b及びガイドレール1
1cは、この水圧に耐え得る強度を有するように予め設
計されている。
【0026】このようにして、フロート11aの上流側
に止水滞留水域20を形成することにより、ほとんどの
塵芥30は、この止水滞留水域20に滞留する。そし
て、水流発生装置13で、止水滞留水域20にフロート
11aの幅方向(迂回水路4の幅方向)に水流14を発
生させる。このとき、水流発生装置13により発生した
水流14は、進行していく際、止水滞留水域20の境界
において、常に主水路1からフロート11aに向かって
流下する流れ15の力を受け続けるが、流れ15自体は
止水滞留水域20の境界から下方へと潜り込むため、水
流発生装置13から遠く離れても、水流発生装置13に
より発生した水流14は、拡散せず、勢いを失うことが
ない。すなわち、水流発生装置13は、フロート11a
に沿いつつ塵芥貯留水路40に向かう水流を効果的に作
り出すことができる。したがって、このフロート11a
に捕捉された塵芥30は、水流発生装置13の作り出す
水流に乗って、主水路1内の分岐部より下流方向の塵芥
貯留水路40に確実に押し流され、フロート11aの前
面から取り除かれるので、塵芥30の移動を効果的かつ
確実に行うことができる。なお、多重回転円盤式スクリ
ーン50を設置した場合は、多重回転円盤式スクリーン
50の円板51を同方向に回転させることにより、水流
発生装置13の駆動にて水流を発生させた場合と同様
に、塵芥30を水位にほとんど関係なく塵芥貯留水路4
0側へ移送することができる。
【0027】なお、比較的比重が大きい一部の塵芥30
は、フロート11aの前面の止水滞留水域20よりも下
方に潜り込み、水平プレートスクリーン12の目幅より
も大きな塵芥は水平プレートスクリーン12に捕捉され
る。この場合、紐状、糸状の塵芥が絡み付いて大きく成
長しても、水平プレートスクリーン12の流れ方向寸法
を数百mmと大きく形成しているため、水平プレートス
クリーン12が塵芥により閉塞することのない。
【0028】その後、水位が低下してくると、フロート
11aも押し下げられて、水平プレートスクリーン12
は上部のほうから塞がれる。この状態になると、水平プ
レートスクリーン12に捕捉された塵芥は、これに作用
する水圧抵抗から開放されるので離脱し易くなり、フロ
ート11aと共に下降してきたフロート付きの水流発生
装置13による水流14により、水平プレートスクリー
ン12から離脱して迂回水路4の幅方向に移動する。こ
の塵芥除去は、水位の低下に伴って水平プレートスクリ
ーン12の上部から下部へ順に行われ、水位が完全に低
下したところで水平プレートスクリーン12の全面が清
掃される。
【0029】以上のようにして、表層及び底層を浮遊流
下する塵芥30は、すべて水流発生装置13の下流側へ
移動するので、下流側に設けられた塵芥貯留水路40内
に集積させることができ、ここに一時的に貯留される。
【0030】ここで、塵芥貯留水路40とフロート11
aの下流側の迂回水路4は連通していて、排水ポンプの
運転によって、塵芥貯留水路40には強力な下流方向の
水流が作られるため、塵芥30は散逸することなく、塵
芥貯留水路40内に集積される。
【0031】また、同時に塵芥貯留水路40の奥深くま
で塵芥30を送り込むことが可能となり、塵芥貯留水路
30の空間の有効利用が計られる。さらには、水流発生
装置13の動力は塵芥30を迂回水路4から塵芥貯留水
路40の入口まで移動させるだけで十分となり、より省
エネルギー化が達成される。
【0032】そして、塵芥貯留水路40の上方に前後左
右上下方向に移動可能なようにバケット付きクレーン設
備7を配置しておくことによって、排水運転が終了して
ポンプが停止した後に、貯留された塵芥30を塵芥貯留
水路40から直接引き上げてトラックなどの運搬手段に
移し替えて排水機場5から搬出することができる。
【0033】また、好ましくは、塵芥貯留水路40の底
面レベル40Bを迂回水路4の底面レベル4Bより高く
して平常水位には水底40Bが地表に現れるレベルに施
工しておくと、平常水位に戻ったときにこの塵芥貯留水
路底部にホイールローダ、ショベルなどを進入させて容
易に塵芥の回収を行うことができる。したがって、従来
設備において必要とされた、塵芥を水面から引き上げて
地上をコンベアでホッパまで移動させる工程を省略する
ことができるので、設備の簡素化が計られる。
【0034】また、好ましくは、塵芥貯留水路40の入
口部に開閉可能なネット状の塵芥逆流防止用スクリーン
42を設けておくことによって、排水運転終了時には塵
芥逆流防止用スクリーン42により塵芥貯留水路40の
入口部を閉鎖し、塵芥貯留水路40内の塵芥30が迂回
水路4に逆流するのを防ぐことができる。この塵芥逆流
防止用スクリーン42の開閉操作は、電動ウインチ等で
行うことができる。
【0035】したがって、この除塵設備10によれば、
従来の除塵設備のように、スクリーンに捕捉された塵芥
をスクレーパで掻き揚げてコンベアで搬送し、ホッパに
集積する必要がなく、これにより、従来の除塵設備が有
していた塵芥の搬送の諸間題を解決できるのみならず、
人手のかからない簡素化された除塵設備を提供すること
ができる。
【0036】次に、図8〜図9に、本発明の排水システ
ムの除塵設備の第2実施例を示す。図8は全体構造を表
す平面図を、図9はその断面図を示すものである。本実
施例は、塵芥30を水路幅方向に移送するための除塵設
備10の防塵用スクリーン11の水平プレートスクリー
ン12を、迂回水路4内に形成した排水ポンプ吸水槽8
の入口に配置するとともに、迂回水路4に沿って形成す
る塵芥貯留水路40をポンプ吸水槽8内に区画して並設
するようにした点で、上記第1実施例の排水システムの
除塵設備と相違するが、その他の基本的な構成及び作用
効果は、第1実施例のものと全く同一である。
【0037】また、本実施例においても、水流発生装置
13及び防塵用スクリーン11の水平プレートスクリー
ン12に代えて、図4〜図5に示すような多重回転円盤
式スクリーン50を用いることができる。また、塵芥貯
留水路40の形状は、本実施例のような長方形に限ら
ず、立地条件に応じた任意形状とすることも可能であ
る。
【0038】
【発明の効果】本発明の排水システムの除塵設備によれ
ば、台風、その他の大降雨時には、主水路ゲートを閉じ
るとともに、迂回水路ゲートを開いて、排水ポンプで主
水路の水を迂回水路を介して大河川に排水し、主水路の
流域の冠水被害を未然に防止することができる。そし
て、特に、主水路から迂回水路に流入した流木、水母、
プラスチック類などの塵芥は、防塵用スクリーンによる
ポンプ吸水槽ヘの流入を阻止され、迂回水路に連通した
塵芥貯留水路に流入し、塵芥貯留水路の下流側と迂回水
路の連通部近傍に設置した塵芥流出防止用スクリーンに
捕捉等されることにより、塵芥貯留水路内に貯留される
ため、簡素化された構造でありながら、排水システムの
排水性能の低下を高い信頼性を以て確実に防止すること
ができる。
【0039】また、防塵用スクリーンに、防塵用スクリ
ーンにより捕捉された塵芥を塵芥貯留水路に向けて流入
させる塵芥移動機能を備えることにより、防塵用スクリ
ーンによりポンプ吸水槽ヘの流入を阻止された塵芥を、
迂回水路に連通した塵芥貯留水路に円滑に流入させるこ
とができ、防塵用スクリーンに塵芥が堆積して迂回水路
の通水量が低下することをより確実に防止することがで
きる。
【0040】また、塵芥貯留水路の上流側と迂回水路の
連通部近傍に塵芥逆流出防止用スクリーンを移動可能に
設置することにより、迂回水路の水位が低下するとき
に、塵芥逆流出防止用スクリーンにより塵芥貯留水路の
上流側と迂回水路の連通部を閉鎖することができ、塵芥
貯留水路内に貯留されている塵芥が迂回水路に逆流する
ことを防止することができる。
【0041】また、塵芥貯留水路の底面レベルを迂回水
路の底面レベルより高く形成することにより、迂回水路
の水位が低下して、平常水位に戻ったときに、塵芥貯留
水路の底面が現れるので、塵芥貯留水路内にホイールロ
ーダ、ショベルカーなどの自走運搬車の乗り入れが可能
となり、塵芥の搬出作業が容易になるとともに、搬送コ
ンベア、ホッパなどの地上固定設備も不要になる。
【0042】また、塵芥貯留水路内の塵芥を塵芥貯留水
路の上方から引き上げ搬出する塵芥搬出機構を設置する
ことにより、塵芥を塵芥貯留水路から直接引き上げ搬出
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 排水システムの説明図である。
【図2】 本発明の排水システムの除塵設備の第1実施
例を示す平面図である。
【図3】 同断面図である。
【図4】 本発明の排水システムの除塵設備の第1実施
例の変形例を示す平面図である。
【図5】 多重回転円盤式スクリーンの説明図である。
【図6】 水位差とフロートの水面下の突っ込み深さの
関係を示す説明図である。
【図7】 水位差とフロートの水面下の突っ込み深さの
関係を示すグラフ図である。
【図8】 本発明の排水システムの除塵設備の第2実施
例を示す平面図である。
【図9】 同断面図である。
【符号の説明】
1 主水路 2 大河川 3 主水路ゲート 4 迂回水路 4B 迂回水路の底面レベル 5 排水機場 6 迂回水路ゲート 7 バケット付きクレーン設備 8 ポンプ吸水槽 10 除塵設備 11 防塵用スクリーン 11a フロート 12 水平プレートスクリーン 13 水流発生装置 20 止水滞留水域 30 塵芥 40 塵芥貯留水路(釜場) 40B 塵芥貯留水路の底面レベル 41 塵芥流出防止用スクリーン 42 塵芥逆流防止用スクリーン 50 多重回転円盤式スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 志郎 茨城県土浦市神立町603番地 株式会社日 立製作所土浦工場内 (72)発明者 畑野 仁 兵庫県尼崎市下坂部3丁目11番1号 日立 機電工業株式会社内 (72)発明者 山縣 徹生 兵庫県尼崎市下坂部3丁目11番1号 日立 機電工業株式会社内 (72)発明者 武藤 栄一 兵庫県尼崎市下坂部3丁目11番1号 日立 機電工業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主水路の下流部に設けた主水路ゲート
    と、前記主水路から分岐し、排水ポンプ及び迂回水路ゲ
    ートを設けた迂回水路とからなる排水システムに設置し
    た、前記排水ポンプのポンプ吸水槽ヘの塵芥の流入を防
    止する防塵用スクリーンを設けた排水システムの除塵設
    備において、前記防塵用スクリーンの上流側と下流側を
    連通する塵芥貯留水路を形成するとともに、該塵芥貯留
    水路の下流側と迂回水路の連通部近傍に塵芥流出防止用
    スクリーンを設置したことを特徴とする排水システムの
    除塵設備。
  2. 【請求項2】 防塵用スクリーンが、防塵用スクリーン
    により捕捉された塵芥を塵芥貯留水路に向けて流入させ
    る塵芥移動機能を備えていることを特徴とする請求項1
    又は2記載の排水システムの除塵設備。
  3. 【請求項3】 塵芥貯留水路の上流側と迂回水路の連通
    部近傍に塵芥逆流出防止用スクリーンを移動可能に設置
    したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の排水シ
    ステムの除塵設備。
  4. 【請求項4】 塵芥貯留水路の底面レベルを迂回水路の
    底面レベルより高く形成したことを特徴とする請求項1
    記載の排水システムの除塵設備。
  5. 【請求項5】 塵芥貯留水路内の塵芥を塵芥貯留水路の
    上方から引き上げ搬出する塵芥搬出機構を設置したこと
    特徴とする請求項1、2、3又は4記載の排水システム
    の除塵設備。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002285527A (ja) * 2001-03-26 2002-10-03 Mizota Corp 除塵設備
JP2012241427A (ja) * 2011-05-20 2012-12-10 Tokyo Sekkei Jimusho:Kk 伏越し構造
CN105064484A (zh) * 2015-07-25 2015-11-18 韩少鹏 一种市政排水系统
CN106677314A (zh) * 2017-01-09 2017-05-17 泰华智慧产业集团股份有限公司 自动提供积水点处置建议的方法及系统

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