JPH1129918A - 排水システム用除塵設備 - Google Patents

排水システム用除塵設備

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JPH1129918A
JPH1129918A JP18623797A JP18623797A JPH1129918A JP H1129918 A JPH1129918 A JP H1129918A JP 18623797 A JP18623797 A JP 18623797A JP 18623797 A JP18623797 A JP 18623797A JP H1129918 A JPH1129918 A JP H1129918A
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JP
Japan
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waterway
dust
bypass
drainage
main
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JP18623797A
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Hiroaki Yoda
裕明 依田
Saburo Maru
三郎 丸
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排水システムの排水性能の低下を防止し、高い
信頼性を維持できるとともに人手のかからない排水シス
テムの除塵設備を得ること。 【解決手段】主水路1の下流部に設けられた主水路ゲー
ト3、この主水路1から分岐して設けられた排水ポンプ
を備えた迂回水路4、及びこの迂回水路4の下流部に設
けられた迂回水路ゲート6を備え、主水路1から迂回水
路4が分岐する分岐部近傍に塵芥を捕捉して水路幅方向
に移送可能なスクリーンを配置した排水システム用除塵
設備において、前記分岐部近傍またはポンプ吸水槽近傍
に前記スクリーン122の上流側及び下流側に連通する
貯留場202を設けるとともに、貯留場内に旋回流を発
生させることのできる水流発生手段を配置して貯留場2
02から塵芥の流出防止を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は河川に迂回水路を設
けて河川水を排水する排水システム用除塵設備に係わ
り、特にポンプへ塵芥が流入するのを防止する排水シス
テム用除塵設備に関する。
【0002】
【従来の技術】河川に迂回水路を設けてその途中に排水
機場を設置した一般的なこの種の排水システムの配置平
面図を図8に示す。
【0003】図8に示す排水システムは、主水路である
河川1(または水路、以下同じ)とその下流側に接続す
る大河川2(大水路または海洋、以下同じ)との接続部
に主水路ゲート3を設けるとともに迂回水路4を開削す
る。そして、その迂回水路4の途中に排水ポンプを備え
た排水機場5を設け、さらに迂回水路4と大河川2との
接続部に迂回水路ゲート6を設ける。そして、大雨や台
風といった洪水時には主水路ゲート3を閉じるとともに
迂回水路ゲート6を開いて排水機場5に設置された排水
ポンプで河川1の濁水を大河川2に排水し、河川1流域
の冠水被害を防止する。
【0004】また、この排水システムにおいては、河川
1を浮遊し流下してきた塵芥が迂回水路4から排水機場
5に流れ込み排水ポンプが破損または閉塞して排水運転
ができなくなるのを防止するために塵芥を捕捉するスク
リーン(通常はバースクリーン)を備えた除塵設備7が
迂回水路4が河川1から分岐する分岐部近傍又は、排水
機場5の流入口に配置されている。この除塵設備7のス
クリーンの目幅は、ポンプが吸込んだ場合に羽根車の閉
塞(又はポンプ細隙部への咬み込み)で回転が阻害され
運転不能となる恐れのある塵芥サイズ以下に設定されて
いる。
【0005】このように除塵設備7のスクリーンに捕捉
された塵芥は、通常、所定期間毎に、例えば、下水道設
計資料研究会編「下水道講座3―ポンプ場の設計と考え
方」(昭和54年4月5日第3版発行、鹿島出版会発
行)の第96頁に記載されているような自動除塵機によ
って除去されている。
【0006】この自動除塵機は、水面に略鉛直方向に設
けられたスクリーン上を、何本かのスクレーパをつけた
エンドレスチェーンが走行しスクレーパによってスクリ
ーン前面に捕捉された塵芥を掻き揚げ除去するものであ
る。すなわち、エンドレスチェーン上のスクレーパがス
クリーンの上端近傍で反転する位置に達すると、塵芥は
スクレーパから、スクレーパの反転する位置の下方に設
置されたベルトコンベア上に落下する。そしてこの塵芥
は、ベルトコンベアに乗せられてホッパに送られて集積
され、産業廃棄物として排水機場外で処分される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成には、
以下の課題が存在する。すなわち、従来技術はスクリー
ンに捕捉された塵芥は迂回水路4を流下する流水圧力に
より、スクリーン上に押し付けられた状態となってい
る。よって、上述のようにスクリーン上の塵芥をスクレ
ーパでかき揚げ除去するためには、この押しつけ力によ
る摩擦力に抗してかき揚げる必要があり、その力は数ト
ン以上に大きくなることがある。また、この摩擦力は、
流水による押し付け力の他には、塵芥とスクリーンとの
あいだの摩擦係数に依存すが、塵芥は流木、水母、プラ
スチック類など、多種多様の形状であり、場合によって
は摩擦係数が非常に大きくなる。
【0008】したがって、これらの場合には摩擦力が極
めて大きくなり、スクレーパの駆動原動機がオーバロー
ドしてトリップし、除塵機の性能を良好に維持するのが
困難となる。除塵機の性能が低下すると除塵設備のスク
リーン上に塵芥が堆積して通水を妨げるので、迂回水路
の通水性が低下し、排水システムの排水性能を維持する
のが困難となる。
【0009】また、スクレーパで掻き揚げた塵芥がベル
トコンベア上に落下する際、塵芥の形状、材質によって
は、コンベア上で跳ね返ってコンベアから外れて落下し
たり、搬送途中においては、コンベアのガイドに引っか
かってコンベアが詰まってしまい、搬送できなくなる。
特に家庭電化製品などの粗大塵芥がこのような状態にな
りやすい。また、コンベアによって搬送された塵芥を貯
槽するホッパでは、塵芥が相互に絡み合って大きな固ま
りとなってしまいガイドなどに引っかかって落下せず、
ホッパがオーバーフローしてしまう。このような場合に
は上流工程の搬送コンベア、除塵機を停止せざるを得な
い。このように、各工程は相互に関係しており、特に、
掻き揚げ以後のホッパまでの工程に障害が発生すると、
除塵設備としての機能が損なわれる。
【0010】したがって、この排水システムは、河川の
氾濫を防ぐために台風や大雨洪水の緊急時に運転される
ものであることから、信頼性をさらに高める必要があ
る。
【0011】本発明の目的は、排水システムの排水性能
の低下を防止し高い信頼性を維持できるとともに人手の
かからない排水システム用除塵設備を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的は、主水路の下
流部に設けられた主水路ゲート、該主水路から分岐して
設けられた排水ポンプを備えた迂回水路、及びこの迂回
水路の下流部に設けられた迂回水路ゲートを備えた排水
システムに設置され、前記主水路から前記迂回水路が分
岐する分岐部近傍またはポンプ吸水槽近傍に配置された
除塵スクリーンを有し、前記主水路からポンプへ塵芥の
流入を防止する排水システム用除塵設備において、前記
分岐部近傍またはポンプ吸水槽近傍に前記スクリーンの
上流側及び下流側に連通する貯留場を配置し、この貯留
場内に旋回流を発生させる出入り口を設ける、ことによ
って達成される。
【0013】また上記目的は、主水路の下流部に設けら
れた主水路ゲート、該主水路から分岐して設けられた排
水ポンプを備えた迂回水路、及びこの迂回水路の下流部
に設けられた迂回水路ゲートを備えた排水システムに設
置され、前記主水路から前記迂回水路が分岐する分岐部
近傍またはポンプ吸水槽近傍に配置された除塵スクリー
ンを有し、前記主水路からポンプへ塵芥の流入を防止す
る排水システム用除塵設備において、前記分岐部近傍ま
たはポンプ吸水槽近傍に前記スクリーンの上流側及び下
流側に連通する貯留場を設け、この貯留場内に旋回流を
発生させる水流発生手段を設ける、ことによって達成さ
れる。
【0014】上記構成により、塵芥は水流に乗せられて
貯留場内に送り込まれ、貯留場の出口に至る途中に旋回
流に囲まれた死水滞留部が確保されているために、塵芥
はその死水滞留部に捕捉されて貯留場から流出してしま
うことはない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。本発明の第一の実施形態を図1、図
2により説明する。本実施形態による除塵設備100の
全体構造を図1に示し、図1のX-Y線に沿う断面図を図
2に示す。
【0016】図1及び図2において、除塵設備本体10
0は、先に図8で説明した排水システムにおける、迂回
水路4の入り口すなわち、主水路である河川1からの分
岐部近傍に設けられ、塵芥を迂回水路幅方向へ移動させ
ることができるスクリーンであり、大きく分けて、上下
動可能なモータ駆動装置161を有する複数の堰101
と、これら堰101の上流側下方に位置する複数の水平
プレートスクリーン122から構成され、水路幅に対し
て階段状に配置される。又、堰101の最下流端部に堰
は設けず、貯留場202が開口部を取り囲むように奥深
く配置された状態で、貯留場内に旋回流を発生すること
ができる出入り口を有している。各々の構造及び機能を
以下に説明する。
【0017】まず、堰101について説明する。堰10
1は、上流側水路の水位を検出する水位検出手段151
と自己の高さ位置を検出する変位検出手段161からの
電気信号によって堰の水中突っ込み深さをほぼ一定にな
るように制御可能な制御装置によって駆動制御され、迂
回水路4の分岐近傍の濁水の表層流れの堰止めをおこな
う。
【0018】各堰101は、例えば、鋼板等で外枠が形
成された構造体であり、特に上流側を平滑な平面とした
堰本体101aと、その両端に上下動が可能に設けた複
数のガイドローラ101b及びガイドレール101c(地
上側)からなりガイドレール101cに沿って上下動し
水位変化に追随して突っ込み深さを一定に操作できる構
成となっている。ガイドレール101cには、リミット
スイッチ101d,101eがついていて、堰101が上
昇し過ぎてスクリーン122の上端部とフロートの下端
部の間が空かないよう、また、水位が低いときは、堰本
体101が低下して水底にあたり、駆動モータが過負荷
にならないように駆動モータ入力を遮断する役目を果た
している。
【0019】次にスクリーン122について説明する。
水平スクリーン122は、水流中の塵芥301をトラッ
プするために堰本体101の前面(上流側)下方水路幅
いっぱいに配置されたものであり、複数の互いに平行な
プレート122aから構成されている。各プレート12
2aは紐状及び糸状の塵芥が絡み付きにくいようにプレ
ート幅は水流方向に対して数百mm以上の幅を持たせた
ものである。ここで、水平スクリーン122の目幅サイ
ズはポンプが吸込んだ場合に羽根車の閉塞(又はポンプ
細隙部への咬み込み)で回転が阻害され運転不能となる
恐れのある塵芥サイズ以下に設定されている。なお、図
1に示されるように、迂回水路4は、一般には、センタ
ピア4aによって複数個(本実施形態では3個)の迂回
水路4Aに仕切られている。したがって、本実施形態に
おける除塵設備100では施工の便宜のために、堰本体
101及び水平スクリーン122をセンタピア4a間寸
法にあわせて分割し、これを各迂回水路4Aごとに設置
している。すなわち、各ユニットは、各迂回水路4Aの
全幅を略3分割するように配置されている3個の堰10
1と、3個の水平スクリーン122とを備えて、階段状
に配列されている。
【0020】また、堰101によって堰止められた水流
の流下方向の下流端近傍には上流側に開口した貯留場2
02が配置されている。
【0021】ここで、貯留場202の容積はあらかじめ
洪水時に流下すると予想される塵芥量を貯留するに十分
なものとしておく(そのような面積を確保できない場合
には前述の自動除塵設備を設置してもよい)。貯留場内
に旋回流を発生することができる出入り口を有し、貯留
場202内死水滞留部を形成してその中に貯留された塵
芥が流出するのを防止する役目を果たしている。
【0022】以上のように構成した本実施形態の除塵設
備100の作用効果を以下に説明する。
【0023】除塵設備本体100が設けられている一般
的な排水システム(図8参照)においては、例えば、大
雨や台風といった洪水時になると、河川1の下流の主水
路ゲート3が閉じられるとともに、迂回水路4下流部の
迂回水路ゲート6が開かれ、河川1の濁水を排水機場5
内の排水ポンプで迂回水路4を介して放流し、河川1の
流域の冠水被害を防止する。このとき、水母、木材、プ
ラスチック等の多種多様の塵芥が、濁水といっしょにな
って河川1内を流下してくるが、これらは一般に比重が
水より小さいことから、浮力によって塵芥301として
濁水の表層を流下してくる。そして、濁水とともに、迂
回水路4の分岐部において河川1から迂回水路4へ流入
しようとする。ここで、除塵設備100においては、こ
の分岐部に、水平プレートスクリーン122を設けると
ともに、その下流側上方に可動堰101を設定し、表層
流れをせき止めることができる。この操作により、堰本
体101aの前面(上流側)の表層流れは堰本体101a
に平行に向きを変え、図1の矢印に示すように、貯留場
202へ向かう流れとなる。したがって、表層を流下す
る塵芥はすべて、この流れに乗って貯留場へ送りこまれ
る。
【0024】一方、水中または水底を流れてきた塵芥は
水平スクリーン122に捕捉される。この塵芥は以下の
ようにして取り除くことができる。すなわち、堰101
を操作して閉止させると、中下層の流れは表層流れと同
様、方向を変えて貯留場へ向かう流れになり、水平スク
リーン122の横方向からの力を塵芥に与えることがで
きるからである。可動堰101及び水平スクリーンを階
段状に配置しているため、閉止堰へ向かう水流は堰の直
前で下流側一方向に流下する流れになる。
【0025】このように、塵芥は水平プレートスクリー
ン122から離脱して、一段下流側の水平プレートスク
リーン122に捕捉される。次いで、二段目の堰101
を閉止することによって、同様に次段の水平プレートス
クリーン122側へ塵芥を送り出すことができる。この
ような操作を逐次おこなうことによって、水中または水
底を流れてきた塵芥を貯留場202へ集積することがで
きる。
【0026】なお、ここで、水路の通水面積をできるだ
け確保するために、堰101を閉止した後は、次の堰が
閉止動作を開始する前に閉止前の状態に戻しておくこと
が好ましい。このような水平スクリーン122の塵芥の
除去操作は、所定時間間隔をおいて、自動的におこなっ
てもよいし、また前記水位検出手段151、及び堰10
1の下流側の水位検出手段152から水位差を算出し、
この水位差が所定の値を越えたらおこなうことにしても
よい。これらの操作は予め制御装置162に組み込まれ
た電子制御回路によって実現できる。
【0027】なお、表層流れを堰止めるための堰の水中
突っ込み深さは、あまり大きくして水位差がついてもよ
くないので、目安として以下のように設定するのが好ま
しい。図9及び図10を用いて説明する。
【0028】堰が流れを堰止めると、これにより堰の前
後に水位差が発生する。この水位差(x)は、図9に示
されるように堰の水面下の突っ込み深さ(y)によって
一意的に決定されることは公知であり、例えば水理学
(本間ほか編著、岩波書店)第199頁によれば、次式
の関係で与えられる。
【0029】y=Ho−Q/μb√(2gx) ここで、Ho=堰上流の水位、Q=流水量、μ=流出係
数(=0.6)、b=水路幅、g=重力加速度である。
【0030】この関係を具体的に示したものを図10に
示す。この図は、水路幅b=7m,流水量Q=17.5
3/s(流速=0.5m/s)とした場合で、水路の
水深Hoを、Ho=5mとHo=3mの2つの場合につ
いてそれぞれ示したものである。(Ho=3mの場合Q
=10.5m3/s)図10でも明らかなように、フロ
ート101の突っ込み深さyが大きくなるほど、フロー
ト101前後の水位差も大きくなることがわかる。しか
しながら、あまり突っ込み深さyを大きくすると、堰1
01上流の水位Hoが上昇して好ましくない。水位差を
0.1m以内に抑えることにすると、堰101の突っ込
み深さyはHo=5mの場合でy=2.0m, Ho=
3mの場合でHo=1.2m程度になる。したがって、
排水運転中は通常この程度以下の突っ込み深さがとれる
ように堰を制御することが好ましい。
【0031】なお、堰101前後面に水位差がつくと、
堰101には水位差に相当する水圧が作用するので、堰
本体101a,ガイドローラ101bおよびガイドレール
101cはこの水圧に耐えうる強度となるように予め設
計されていることが必要である。
【0032】以上のようにして、表層及び底層を浮遊流
下する塵芥301はすべて貯留場202内に集積させる
ことができ、ここに一時的に貯留される。ここで、貯留
場202と堰101の下流側は連通していて、排水ポン
プ運転によって、貯留場には下流方向水流がつくられる
ため、堰101によって、進路を変えた水流はここから
排出される。
【0033】ここで、貯留場内の水流がどのようにして
塵芥が貯留場内に滞留保持されるかを説明する。図5に
より説明する。貯留場202はその出入り口202a、
202cを仕切るセンタピア203が配置されている。
入り口202aから流入した塵芥を含んだ流れはセンタ
ピア203の先端を曲がって流下する際に剥離を起こ
し、塵芥も回りきれずに貯留場202の最奥部に移動す
る。最奥部は死水滞留部が発生するとともにこのなかに
図中に示すような旋回流202dが発生し、比重が1よ
りも小さな塵芥は向心力によって旋回流の中心に集積さ
れる。
【0034】以上のように、塵芥301は旋回流内の死
水滞留部202eに貯留される。
【0035】そして、貯留場202の上方に前後左右上
下方向に移動可能なように配置したバケット付きクレー
ン210によって、貯留された塵芥301を貯留場20
2から直接トラックなどの運搬手段に移し替えて排水機
場から搬出することができる。
【0036】また好ましくは、貯留場202の水底レベ
ルを迂回水路4Aの水底より高くして(図示せず)平常
水位には水底が地表に現れるレベルに施工しておくと、
平常水位に戻ったときにホイールローダ、ショベルなど
が直接貯留場202に乗り入れて塵芥の回収をおこなう
ことができる。したがって、従来設備における塵芥を水
面から引き上げて地上をコンベアでホッパまで移動させ
る工程を省略することができるので、設備の簡素化が計
られる。
【0037】また、好ましくは、貯流場202の出入り
口部に開閉可能なネット211を設けておくことによっ
て、排水運転終了時には前記ネット211を閉鎖し、貯
留場202内の塵芥が流出するのを防ぐことができる。
ここで、前記ネット211の開閉操作を電動ウインチ2
12でおこなうことができる。
【0038】したがって、本実施形態による除塵設備1
00によれば、スクリーンに捕捉された塵芥をスクレー
パで掻き揚げてコンベアで搬送し、ホッパに集積する従
来方法のように、塵芥の搬送における諸問題を解決でき
るのみならず、人手のかからない簡素化された除塵設備
を提供することができる。
【0039】本発明の第二の実施形態を図3、図4によ
り説明する。本実施形態による除塵設備100の全体構
造を表す平面図を図3に、水平断面図を図4に示す。ま
た、貯留場202の平面図を図6に示す。本実施形態が
第一の実施形態と異なる点は塵芥を水路幅方向に移送す
るための可動堰101及び水平スクリーン122を迂回
水路4の水路幅斜め方向に配置したこと及び貯留場の形
状を円弧状にして旋回流を作り易くしたことである。そ
の作用効果は第一の実施形態と全く同一のものである。
さらには、旋回流を図7に示すようにポンプ212で取
水した水を複数のノズル214から噴出させて強制的に
発生させた実施例である。
【0040】このように、本発明によるところの、貯留
場の形状、旋回流の発生方法については本発明の趣旨に
照らしあわせると種々の形態が考えられる。貯留場内部
に旋回流を発生させて塵芥を貯留場内に集積することは
すべて本発明に含まれることがあきらかである。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、簡素化された構造であ
りながら、排水システムの排水性能の低下を高い信頼性
をもって確実に防止することができる排水システム用除
塵設備が得られる。
【0042】をもって確実に防止することができる排水
システム用除塵設備が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の平面図。
【図2】図1のX−Y線に沿う断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態の平面図。
【図4】図3のX−Y線に沿う断面図。
【図5】本発明の第一の実施形態の平面図。
【図6】本発明の第二の実施形態の平面図。
【図7】本発明の第二の実施形態の平面図。
【図8】従来技術の説明図。
【図9】水位差xや堰の水面下の突っ込み深さy等の寸法
関係を示す図。
【図10】水深H0と突っ込み深さyとの関係の一例を表
す図。
【符号の説明】
1…排水対象河川、2…大河川、3…ゲート、4…迂回
水路、4a…センタピア、5…排水機場、6…ゲート、
7、100…除塵設備、8…ポンプ吸水槽、101…
堰、101a…堰本体、101b…堰ガイド、101c…
ガイドローラ、101d,101e…リミットスイッチ、
122…水平スクリーン、122a…プレート、15
1、152…水位検出装置、161…堰駆動装置、16
2…変位検出手段、163…制御装置、202…貯留
場、202a…入り口、202b…旋回流内部、202c
…出口、202d…旋回流、203…センタピア、21
0…バケット付きクレーン設備、211…ネット、21
2…ネット開閉ウインチ、213…ポンプ、214…送
水配管、215…噴射ノズル、301…浮遊塵芥。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主水路の下流部に設けられた主水路ゲー
    ト、該主水路から分岐して設けられた排水ポンプを備え
    た迂回水路、及びこの迂回水路の下流部に設けられた迂
    回水路ゲートを備えた排水システムに設置され、前記主
    水路から前記迂回水路が分岐する分岐部近傍またはポン
    プ吸水槽近傍に配置された除塵スクリーンを有し、前記
    主水路からポンプへ塵芥の流入を防止する排水システム
    用除塵設備において、前記分岐部近傍またはポンプ吸水
    槽近傍に前記スクリーンの上流側及び下流側に連通する
    貯留場を配置し、この貯留場内に旋回流を発生させる出
    入り口を設けることを特徴とする排水システム用除塵設
    備。
  2. 【請求項2】請求項1項記載の排水システム用除塵設備
    において、前記貯留場の底面レベルを前記迂回水路の底
    面レベルより高くしたことを特徴とする排水システム用
    除塵設備。
  3. 【請求項3】請求項1項記載の排水システム用除塵設備
    において、前記貯留場の前記上流側及び下流側連通部近
    傍に前記迂回水路と前記貯留場とを遮断する構造体を設
    けたことを特徴とする排水システム用除塵設備。
  4. 【請求項4】請求項1項記載の排水システム用除塵設備
    において、前記貯留場内の塵芥を前記貯留場の上方から
    引き上げ搬出する設備を配置したこと特徴とする排水シ
    ステム用除塵設備。
  5. 【請求項5】主水路の下流部に設けられた主水路ゲー
    ト、該主水路から分岐して設けられた排水ポンプを備え
    た迂回水路、及びこの迂回水路の下流部に設けられた迂
    回水路ゲートを備えた排水システムに設置され、前記主
    水路から前記迂回水路が分岐する分岐部近傍またはポン
    プ吸水槽近傍に配置された除塵スクリーンを有し、前記
    主水路からポンプへ塵芥の流入を防止する排水システム
    用除塵設備において、前記分岐部近傍またはポンプ吸水
    槽近傍に前記スクリーンの上流側及び下流側に連通する
    貯留場を設け、この貯留場内に旋回流を発生させる水流
    発生手段を設けることを特徴とする排水システム用除塵
    設備。
JP18623797A 1997-07-11 1997-07-11 排水システム用除塵設備 Pending JPH1129918A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013019099A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Taniguchi Shokai Co Ltd 浮遊物回収設備の施工方法及び浮遊物回収方法
JP2015206194A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 富士工機産業株式会社 複合除塵機

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