JPH11130658A - 水性懸濁医薬品組成物 - Google Patents

水性懸濁医薬品組成物

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JPH11130658A
JPH11130658A JP29848597A JP29848597A JPH11130658A JP H11130658 A JPH11130658 A JP H11130658A JP 29848597 A JP29848597 A JP 29848597A JP 29848597 A JP29848597 A JP 29848597A JP H11130658 A JPH11130658 A JP H11130658A
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aqueous suspension
pharmaceutical composition
sodium
drug
suspension pharmaceutical
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Yuji Makino
悠治 牧野
Masahiko Doi
雅彦 土肥
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬物濃度の偏在がない物理的に安定な水性懸
濁化製剤、特に薬物濃度の偏在がない物理的に安定な結
晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)
で懸濁化された水性懸濁化製剤を提供する。 【解決手段】 有効量の薬物、約0.05%-約5%w/wの負電
荷帯電性懸濁化剤を含んでなる水性懸濁医薬品組成物で
あって、薬物の表面が負電荷帯電性高分子で被覆されて
いることを特徴とする物理的安定性が改良された水性懸
濁医薬品組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理的安定性が改
良された水性懸濁医薬品組成物に関する。更に詳しくは
本発明は水難溶性薬物の物理的安定性が改良された水性
懸濁医薬品組成物に関する。より詳しくは表面を負電荷
帯電性高分子で被覆した水難溶性薬物と負電荷帯電性懸
濁化剤を含んでなる物理的安定性が改良された水性懸濁
医薬品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】水難溶性薬物を水性液剤として投与する
際には該薬物を懸濁化剤で水中に懸濁した懸濁化剤(サ
スペンジョン)が通常使用される。該懸濁化剤としては
ゲルを形成して粘度を上昇させるものが通常使用され、
例えばヒドロキシプロピルセルロースなどのセルロース
エーテル類、カルボキシビニルポリマー・ポリビニルピ
ロリドンなどの合成高分子類、アルギン酸・ヒアルロン
酸などの天然高分子類、ベントナイトなどの粘土類、結
晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)
のような複合物などが挙げられる。水難溶性薬物は通常
微粒子に粉砕あるいは造粒された後上記の懸濁化剤によ
り水中に分散される。分散性を向上させるために補助剤
として界面活性剤も使用される。該界面活性剤としては
TWEEN80などのポリソルベート類や、ソルビタン
類の他、ラウリル硫酸ナトリウムなどが挙げられる。こ
のようにして調製された水難溶性薬物の水性懸濁物はそ
の目的に応じて経口剤、皮膚用外用剤、鼻腔用外用剤な
どとして使用されるが、必要に応じてその他の成分、例
えば緩衝剤、防腐剤、保存剤、着色剤、矯味・矯臭剤、
浸透圧調節剤が配合され最終的な製剤とされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの懸濁剤では懸
濁化剤、界面活性剤の効果により水難溶性薬物が水中に
均一に分散された状態であるが、長期間の保存中あるい
は温度などの環境の急激な変化の際には水難溶性薬物が
沈降あるいは浮遊する不均一化・偏在化が避けられなか
った。そこで多くの改良が工夫され例えば結晶セルロー
ス・カルメロースナトリウム(アビセルRC)を懸濁化剤
として使用すると該不均一化がおこりにくい水性懸濁化
製剤を得られる事が公知である。(旭化成資料:アビセ
ルRC591NF<医薬品・化粧品への応用>、アビセ
ル時報1996No.14など)しかし、本発明者らは
該水性懸濁化製剤の経時変化をより詳細に検討した結
果、外観では懸濁状態に変化はないものの、水難溶性薬
物の濃度には偏在があることを知見した。すなわち、肉
眼で安定に均一状態にみえる懸濁物は懸濁化剤の結晶セ
ルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)に由
来するものであり水難溶性薬物は実は分離・偏在を起こ
していることを発見した。通常肉眼で不均一化を認めた
時は製剤を手で振とうして均一化して使用すればよい
が、このように外見は均一であるが薬物は不均一の場合
は振とうせずに使用することとなり投与される薬物量の
均一性が保たれなくなる。従って、薬物濃度の偏在がな
い物理的に安定な水性懸濁化製剤、特に薬物濃度の偏在
がない物理的に安定な結晶セルロース・カルメロースナ
トリウム(アビセルRC)で懸濁化された水性懸濁化製剤
が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を解決するため鋭意研究した結果、懸濁化剤に負電荷帯
電性懸濁化剤を使用し、かつ水難溶性薬物の表面を負電
荷帯電性高分子で被覆した場合に物理的安定性が改良さ
れた水性懸濁医薬品組成物を得られることを発見し本発
明に到達したものである。
【0005】懸濁化剤の不均一化を防止するためには懸
濁化剤粒子の相互に斥力を生じさせることが有効である
ことは容易に推定できる。事実、結晶セルロース・カル
メロースナトリウム(アビセルRC)は表面に負電荷を有
しその粒子間の斥力で長期に安定な懸濁状態を保つ事が
できることは公知である。しかし、結晶セルロース・カ
ルメロースナトリウム(アビセルRC)によって懸濁され
た水難溶性薬物粒子が結晶セルロース・カルメロースナ
トリウム(アビセルRC)を使用しても不均一化され濃度
が偏在してしまう事実は本発明者らにより初めて明らか
にされた。したがって、水難溶性薬物の表面を負電荷帯
電性高分子で被覆して、同様に負電荷に帯電した結晶セ
ルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)粒子
との間に斥力を生じさせ、水難溶性薬物を長期に安定な
懸濁状態に保つ本発明の新規性・進歩性は明らかであ
る。また、水難溶性薬物の表面を負電荷帯電性高分子で
被覆した粒子を使用することにより、懸濁化剤も結晶セ
ルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC)を必
ずしも使用する必要がなくなり、負電荷に帯電する懸濁
化剤例えばアルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポ
リマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナト
リウムなどでも安定な水性懸濁医薬品組成物を製造でき
ることも特筆すべきである。すなわち、結晶セルロース
・カルメロースナトリウム(アビセルRC)を使用すると
製剤全体は水に不溶の結晶セルロース・カルメロースナ
トリウム(アビセルRC)のために白濁しているが、アル
ギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリア
クリル酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムを使用す
るとこれらの懸濁化剤が水溶性のため製剤全体の透明性
が向上し外観が改良されるからである。
【0006】かくして、本発明は物理的安定性が改良さ
れた水性懸濁医薬品組成物を提供するものである。更に
詳しくは本発明は水難溶性薬物の物理的安定性が改良さ
れた水性懸濁医薬品組成物を提供するものである。より
詳しくは表面を負電荷帯電性高分子で被覆した水難溶性
薬物と負電荷帯電性懸濁化剤を含んでなる物理的安定性
が改良された水性懸濁医薬品組成物を提供するものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の薬物は水難溶性薬物であ
ればよく、例えばコレカルシフェロール、エルゴカルシ
フェロール、1α―ヒドロキシコレカルシフェロール、
1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロール、1,2
4−ジヒドロキシコレカルシフェロール、25−ヒドロ
キシコレカルシフェロールなどのビタミンD3類、アル
プロスタジル、ジノプロストン、クリンプロストなどの
プロスタグランジン類、テストステロン、ドロスタノロ
ン、ホスフェストロール、エストラジオール、エストリ
オール、プロゲステロンなどの性ホルモン類、ベクロメ
タゾンジプロピオネート、トリアムシノロンアセトニ
ド、フルニソリド、フルチカゾンジプロピオネート、デ
キサメタゾン、ブデソニド、ヒドロコルチゾン、ハロプ
レドン、ベタメタゾン、プレドニゾロンなどの副腎皮質
ホルモン類などが挙げられる。
【0008】本発明の薬物の量は 、本発明の鼻腔内投
与用水性懸濁液剤の1回使用分に有効量が含有されるよ
うに配合される。薬物の活性によって配合量は異なる
が、例えば通常それぞれの薬物が注射投与に用いられて
いる量の同量から20倍量、より好ましくは同量から1
0倍量である。より具体的には約0.01%w/w〜約
1%w/wが好ましく、特に好ましくは約0.05%w
/w〜約0.5%w/wである。
【0009】本発明の負電荷帯電性懸濁化剤としては結
晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルR
C)、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマ
ー、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウ
ムなどが挙げられる。
【0010】本発明の負電荷帯電性懸濁化剤の量は、約
0.05%w/w〜約5.0%w/wであり、より好ま
しくは0.1%w/w〜2.0%w/wである。
【0011】本発明で薬物の表面に被覆される負電荷帯
電性高分子としてはカルメロースナトリウム、アルギン
酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムなどが挙げら
れる。
【0012】本発明で薬物の表面に被覆される負電荷帯
電性高分子の量は、該薬物1重量に対し、その10分の
1重量〜その100倍重量が好ましく、特に好ましく
は、該薬物1重量に対し、その1重量(等量)〜その1
0倍重量である。
【0013】本発明の被覆薬物の製造法は、転動造粒
法、押し出し造粒法、圧縮造粒法、溶融造粒法、噴霧乾
燥造粒法、流動層造粒法、破砕造粒法、攪拌造粒法、コ
ーティング造粒法、液相造粒法、真空凍結造粒法などの
一般に製剤技術として知られている造粒法により製造さ
れ、特に、転動造粒法、噴霧乾燥造粒法、流動層造粒法
などが、粒度の調整などが容易で好ましくい。
【0014】本発明の水性懸濁製剤の製剤化には必要に
よって他の成分を添加することができる。それらの成分
とその代表的な例を挙げると、リン酸およびその塩等な
どの緩衝剤、赤色2号等の着色剤、アスコルビン酸等の
保存剤、パラオキシ安息香酸エステル類等の防腐剤、メ
ントール等の矯臭剤、塩化ナトリウムなどの浸透圧調節
剤である。
【0015】本発明の水性懸濁医薬品組成物は通常以下
のようにして製造される。すなわち、薬物1重量に対
し、その10分の1重量〜その100倍重量の負電荷滞
留性高分子を、転動造粒法、噴霧乾燥造粒法、流動層造
粒法などにより被覆し、これを0.055%w/w〜1
00%w/wとなるように精製水、注射用蒸留水などの
薬学的に許容される水性媒体に添加し、ホモミキサーな
どの高速攪拌機やピストン型ホモジナイザー、プロペラ
ミキサーなどで均一な懸濁剤となるまで攪拌することに
より製造される。
【0016】
【発明の効果】かくして本発明により、従来のものより
も、物理的安定性が改良された水性懸濁医薬品組成物が
提供される。このような本発明の水性懸濁医薬品組成物
により、従来は予め振ることにより均一にしてから使用
するという手間が懸濁製剤にはあったが、振る必要なく
簡便に製剤を使用することができる。これは、患者の服
薬コンプライアンスの向上に通じることが期待できる。
また、従来、安定性を保持するのに使用していた界面活
性剤の削減、懸濁化剤の使用量の低減化なども可能とな
り、医薬品以外の組成物減少によるコストの削減、副作
用の低下などの効果も同時に期待される。従って、本発
明は、経鼻投与による薬物療法にとって、治療効果上の
みならず経済的効果上も極めて高い意義があるといえよ
う。
【0017】
【実施例】以下に、実施例、比較例を挙げて本発明を詳
述するが、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0018】[実施例1]10gのコレカルシフェロー
ルを転動層造粒装置により、100gのカルメロースナ
トリウムで被覆することにより得られた粉末を用い、こ
れを1%w/wとなるように1%w/wの結晶セルロー
ス・カルメロースナトリウム(アビセルRC591)懸
濁液に添加し、ホモミキサーによりコレカルシフェロー
ル懸濁剤を調製した。
【0019】[実施例2]5mgのベクロメタゾンジプ
ロピオネートをアルギン酸ナトリウム水溶液(50mg
/100mL)に懸濁させ、噴霧乾燥機により、アルギ
ン酸ナトリウムで被覆されたベクロメタゾンジプロピオ
ネート粉末を用い、これを1%w/wとなるように滅菌
精製水に添加し、ホモミキサーによりベクロメタゾンジ
プロピオネート懸濁液を調製し、これを等量の1%w/
w結晶セルロース・カルメロースナトリウム(アビセル
RC591)懸濁液を添加し、ホモミキサーによりベク
ロメタゾンジプロピオネート懸濁剤を調製した。
【0020】[実施例3]5mgのテストステロンをカ
ルボキシビニルポリマー水溶液(25mg/100m
L)に懸濁させ、噴霧乾燥機により、カルボキシビニル
ポリマーで被覆されたテストステロン粉末を用い、これ
を2%w/wとなるように滅菌精製水に添加し、ホモミ
キサーによりテストステロン懸濁液を調製し、これに等
量の1%w/wカルボキシビニルポリマー懸濁液を添加
し、ホモミキサーによりテストステロン懸濁剤を調製し
た。
【0021】[実施例4]10mgのベクロメタゾンジ
プロピオネートをポリアクリル酸ナトリウム水溶液(2
5mg/100mL)に懸濁させ、噴霧乾燥機により、
ポリアクリル酸ナトリウムで被覆されたベクロメタゾン
ジプロピオネート粉末を用い、これを1.5%w/wと
なるように滅菌精製水に添加し、ホモミキサーによりベ
クロメタゾンジプロピオネート懸濁液を調製し、これに
等量の2%w/w結晶セルロース・カルメロースナトリ
ウム(アビセルRC591)懸濁液を添加し、ホモミキ
サーによりベクロメタゾンジプロピオネート懸濁剤を調
製した。
【0022】[実施例5]10gのコレカルシフェロー
ルを転動層造粒装置により、75gのヒアルロン酸ナト
リウムで被覆することにより得られた粉末を用い、これ
を0.1%w/wとなるように滅菌精製水に添加し、ホ
モミキサーによりコレカルシフェロール懸濁液を調製
し、これに等量の1%w/wのアルギン酸ナトリウム
(アビセルRC591)懸濁液に添加し、ホモミキサー
によりコレカルシフェロール懸濁剤を調製した。
【0023】[試験例]本発明の組成物による物理的安
定性を評価するために、以下の方法により製剤中の薬物
の均一性を評価した。すなわち、実施例1ー5により調
製された懸濁剤を10mLのガラス製メスシリンダーに
とり、室温放置1ヶ月後、6ヶ月後においてメスシリン
ダーの各メモリ位置(上層:7.5mL、中層:5.0
mL、下層:2.5mL)まで、先細ガラスピペットを
挿入し、約100μLサンプリングし、各サンプルの薬
物濃度を評価した。また、対照例として、以下の製剤を
調製し、実施例同様の評価を行った。結果を表1に示し
た。
【0024】[対照例1]10mgのコレカルシフェロ
ールを100mLの滅菌精製水に分散させ、これを等量
の1%w/wの結晶セルロース・カルメロースナトリウ
ム(アビセルRC591)懸濁液に添加し、ホモミキサ
ーによりコレカルシフェロール懸濁剤を調製した。
【0025】[対照例2]5mgのベクロメタゾンジプ
ロピオネートをヒドロキシプロピルセルロース水溶液
(50mg/100mL)に懸濁させ、噴霧乾燥機によ
り、ヒドロキシプロピルセルロースで被覆されたベクロ
メタゾンジプロピオネート粉末を用い、これを1%w/
wとなるように滅菌精製水に添加し、ホモミキサーによ
りベクロメタゾンジプロピオネート懸濁剤を調製した。
【0026】[対照例3]対照例2で調製したベクロメ
タゾンジプロピオネート懸濁剤に等量の1%w/w結晶
セルロース・カルメロースナトリウム(アビセルRC5
91)懸濁液を添加し、ホモミキサーによりベクロメタ
ゾンジプロピオネート懸濁剤を調製した。
【0027】[対照例4]5mgのテストステロンをカ
ルボキシビニルポリマー水溶液(25mg/100m
L)に懸濁させ、噴霧乾燥機により、カルボキシビニル
ポリマーで被覆されたテストステロン粉末を用い、これ
を2%w/wとなるように滅菌精製水に添加し、このテ
ストステロン懸濁剤に等量の1%w/wヒドロキシプロ
ピルセルロース水溶液を添加し、ホモミキサーによりテ
ストステロン懸濁剤を調製した。
【0028】[対照例5]10mgのベクロメタゾンジ
プロピオネートをヒドロキシエチルセルロース水溶液
(25mg/100mL)に懸濁させ、噴霧乾燥機によ
り、ヒドロキシエチルセルロースで被覆されたベクロメ
タゾンジプロピオネート粉末を用い、これを1.5%w
/wとなるように滅菌精製水に添加し、ホモミキサーに
よりベクロメタゾンジプロピオネート懸濁剤を調製し、
これに等量の0.5%w/w結晶ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース水溶液を添加し、ホモミキサーによりベ
クロメタゾンジプロピオネート懸濁剤を調製した。
【0029】
【表1】
【0030】結果、表に示したとおり、本発明の実施例
による組成物は、室温下に6ヶ月間放置しても均一性、
すなわち物理的安定性が確認されたのに対し、対照例で
は、各層の濃度が顕著に減少し、薬物が沈降してしまっ
ていることが確認された。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効量の薬物、約0.05%-約5%w/wの負電
    荷帯電性懸濁化剤を含んでなる水性懸濁医薬品組成物で
    あって、薬物の表面が負電荷帯電性高分子で被覆されて
    いることを特徴とする物理的安定性が改良された水性懸
    濁医薬品組成物。
  2. 【請求項2】 薬物が水難溶性薬物である請求の範囲第
    1項記載の水性懸濁医薬品組成物。
  3. 【請求項3】 水難溶性薬物がコレカルシフェロール、
    エルゴカルシフェロール、1α―ヒドロキシコレカルシ
    フェロール、1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロ
    ール、1,24−ジヒドロキシコレカルシフェロール、
    25−ヒドロキシコレカルシフェロールなどのビタミン
    D3類、アルプロスタジル、ジノプロストン、クリンプ
    ロストなどのプロスタグランジン類、テストステロン、
    ドロスタノロン、ホスフェストロール、エストラジオー
    ル、エストリオール、プロゲステロンなどの性ホルモン
    類、ベクロメタゾンジプロピオネート、トリアムシノロ
    ンアセトニド、フルニソリド、フルチカゾンジプロピオ
    ネート、デキサメタゾン、ブデソニド、ヒドロコルチゾ
    ン、ハロプレドン、ベタメタゾン、プレドニゾロンなど
    の副腎皮質ホルモン類である請求の範囲第2項記載の水
    性懸濁医薬品組成物。
  4. 【請求項4】 該負電荷帯電性懸濁化剤が結晶セルロー
    ス・カルメロースナトリウム(アビセルRC)、アルギン
    酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリ
    ル酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウムから選ばれる
    1種あるいは2種以上である請求の範囲第1項記載の水
    性懸濁医薬品組成物。
  5. 【請求項5】 該負電荷帯電性懸濁化剤が結晶セルロー
    ス・カルメロースナトリウム(アビセルRC)である請求
    の範囲第1項記載の水性懸濁医薬品組成物。
  6. 【請求項6】 該負電荷帯電性高分子がカルメロースナ
    トリウム、アルギン酸ナトリウム、カルボキシビニルポ
    リマー、ポリアクリル酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナト
    リウムから選ばれる1種あるいは2種以上である請求の
    範囲第1項記載の水性懸濁医薬品組成物。
  7. 【請求項7】 該負電荷帯電性高分子がカルメロースナ
    トリウム(アビセルRC)である請求の範囲第1項記載の
    水性懸濁医薬品組成物。
  8. 【請求項8】 鼻腔内投与用製剤に用いられる請求の範
    囲第1項記載の水性懸濁医薬品組成物。
  9. 【請求項9】 経口投与用製剤に用いられる請求の範囲
    第1項記載の水性懸濁医薬品組成物。
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