JPH11130184A - 粉粒体の受け出し装置 - Google Patents

粉粒体の受け出し装置

Info

Publication number
JPH11130184A
JPH11130184A JP9296994A JP29699497A JPH11130184A JP H11130184 A JPH11130184 A JP H11130184A JP 9296994 A JP9296994 A JP 9296994A JP 29699497 A JP29699497 A JP 29699497A JP H11130184 A JPH11130184 A JP H11130184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
powder
vibrator
granular material
granular substance
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9296994A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomonori Kamiyama
朋典 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP9296994A priority Critical patent/JPH11130184A/ja
Publication of JPH11130184A publication Critical patent/JPH11130184A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、表面活性状態にある粒子を貯蓄、ハ
ンドリング処理しても、棚吊りを起こさない粉粒体の受
け出し装置を提供することを目的としている。 【解決手段】上端又は下端に粉粒体を移動させる振動体
を備えた粉粒体受け出し装置において、前記受け出し装
置と振動体とを、振動伝達体を介して共振可能に連結し
てなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体の受け出し
装置に係わり、詳しくは、粉粒体を貯蔵し、必要の都度
その下方から粉粒体を円滑に切り出せる粉粒体の受け出
し技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、粉粒体を貯蔵するホッパ、ある
いは移動処理するシュートで粉粒体が棚吊りするのを防
止するには、ホッパやシュートに付着した粉粒体を、エ
ア・ノッカー、エア・ブラスター等の振動手段を用いた
り、エア等の気体を吹き付けたり、あるいはスクレーパ
ー等を用いて物理的に剥離させることが行われている。
また、振動させて剥離する方法には、特開昭53−16
466号公報に開示された「ホッパやシュートの側板
(底板も含む)をバイブレータで加振して、粉粒体が付
着、棚吊りするのを抑える方法」及び特開平8−483
89号公報に開示された「ホッパ内の粉粒体内に垂下し
たチェーンで粉粒体自体に振動を加え、棚吊りを防止す
る方法」等も知られている。
【0003】ところで、鋼精錬に使用する副原料の貯蔵
ホッパのように、内容積が数m3 〜数十m3 といった大
型の貯槽には、該貯槽自体を支持構造体で保持するにあ
たり、多数箇所で溶接によって剛的に接合しているの
で、前記した特開昭53−16466号公報記載の方法
が適用できないという問題があった。バイブレータによ
る振動は、減衰し易く、貯蔵中の粉粒体内部にまで十分
に伝わり難く、粉粒体が貯槽壁から十分に剥離し難いか
らである。また、特開平8−48389号公報記載の方
法では、貯槽内に垂下したチェーン自体に粉粒体が付着
してしまい、貯槽内での粉粒体の円滑移動をかえって損
なうという問題があった。
【0004】そして、上記のような問題は、粉粒体の篩
分け直後、あるいは粉砕、解砕の直後のように、粒子表
面が帯電したり、活性状態にある場合に著しい。また、
一旦棚吊りが生じると、それを解消するために、粉粒体
のハンドリング、輸送を中断して、作業者が付着物の除
去作業(多くの場合、所謂3K作業)をしなければなら
ないという問題もある。さらに、ステンレス鋼の製造時
に際しては、転炉型反応容器でクロム鉱石を溶融還元す
るが、発明者は、現在、その還元剤として使用する篩分
けされた炭材に前記のいかなる方法を適用しても、ホッ
パ内での付着を防止できないという問題に遭遇してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑み、表面活性状態にある粒子を貯蓄、ハンドリング
処理しても、棚吊りを起こさない粉粒体の受け出し装置
を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明者は、上記目的を達
成するため、受け出し装置に従来より強力な振動を与え
るか、あるいは受け出し装置全体を振動させることに鋭
意研究を重ねた。そして、従来はむしろ設計時に回避し
ていた受け入れ装置と振動体との共振を積極的に利用す
ることに着眼し、本発明を完成させた。
【0007】すなわち、本発明は、上端又は下端に粉粒
体を移動させる振動体を備えた粉粒体受け出し装置にお
いて、前記受け出し装置と振動体とを、振動伝達体を介
して共振可能に連結してなることを特徴とする粉粒体の
受け出し装置である。また、本発明は、前記受け出し装
置を、ホッパ、バンカ及びシュートから選択した1種と
してなることを特徴とする粉粒体の受け出し装置であ
る。
【0008】さらに、本発明は、前記振動体を、振動
篩、振動コンベア及び振動フィーダから選択した1種と
してなることを特徴とする粉粒体の受け出し装置であ
る。加えて、本発明は、前記振動伝達体を硬質ゴムとし
てなることを特徴とする粉粒体の受け出し装置であり、
さらに加えて、前記粉粒体を、石炭としてなることを特
徴とする粉粒体の受け出し装置でもある。
【0009】本発明によれば、粉粒体の受け出し装置が
付帯の振動体と連結して共振するようになるので、該受
け出し装置全体が従来より大きく振動するようになり、
その側壁や底部に粉粒体の付着物が付き難くなる。その
結果、その受け出し装置の中で粉粒体が所謂棚吊り現象
を起こすことが防止されるようになる。その際、受け出
し装置のフレーム部分は、振動に必要な所を以外をリブ
等により共振を防ぐ構造にするのが良い。粉粒体の付着
が発生する部分のみに共振が集中し、付着が有効に抑え
られるからである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態を説明する。まず、図1は、本発明に係る粉粒
体受け出し装置の1例であり、受け出し装置2をシュー
ト、振動体1を振動篩で形成してある。つまり、粉粒体
4の輸送経路の途上に設けた分級装置に該当する。ま
た、ここでは、振動篩は、幅2.5m×長さ6.0m及
び網目3.0mmで,振動数15Hz、振幅20mmと
して、受け出し装置であるシュートは、鋼製で入口寸法
が幅2.5m×長さ4.5mで、側壁の傾斜角45度、
高さ4.5mのものを採用してある。そして、これら振
動篩と受け出し装置との間に硬質ゴムのダンパを介在さ
せて、両者を連接、係止してある。
【0011】ここで、重要なことは、振動篩1と受け出
し装置2が共振条件を満足させることでである。そのた
めには、両者の質量及びバネ常数が振動の加速度との間
に一定の関係が成立していれば良い。前記数値は、この
共振条件を満足するようにした結果として定められたも
のである。従って、本発明に係る受け出し装置の設計に
際しては、受け出し装置2(例えば、ホッパ、バンカ
等)、振動体1(振動フィーダ、振動コンベア等)及び
振動伝達体6(硬質ゴム、合成樹脂等)の種類やサイズ
に応じて適宜共振条件を考慮する必要がある。
【0012】次に、図1の受け出し装置2に、粉粒体4
として前記溶融還元用の炭材をベルト・コンベア7を介
して供給し、シュート1での粉粒体4の付着状況を調査
した。その際、比較例として、従来通り振動篩1とシュ
ート2と振動伝達体6(ゴム・ダンパ)を介して連結さ
せない場合も調査した。また、シュート1には、通常使
用されている付着防止用バイブレータ(矢印位置5)を
作用させてみた。
【0013】その結果を図2に一括して示す。そこで
は、共振及びバイブレータなしで10日間にシュート2
の底板に付着した粉粒体の付着量を1とした付着生成指
数が比較されている。これによれば、本発明での付着生
成指数は、共振をしない従来の装置を用いた場合に比べ
て、約6割低減している。また、バイブレータは、共振
がない場合にはある程度の付着防止効果を発揮している
が、本発明のように共振構造の装置を用いた場合には、
殆ど効果が現れないことが明らかになった。つまり、共
振構造をうまく利用すれば、他の加振体を用いずとも十
分に付着防止が可能であることが確認できた。
【0014】また、共振もバイブレータも用いない受け
出し装置2の運転では、運転開始後12日目に、シュー
ト1の下部で棚吊りが発生した。そこで、該装置1の運
転を停止し、詰まった物の除去及び付着物の掻き落とし
作業を行った。この作業には、3名の作業員で、運転停
止から復旧まで8時間を要した。さらに、共振なしで、
バイブレータのみ使用した運転でも、運転開始後16日
目に、シュート下方において棚吊りが発生したので、上
記同様の作業を行った。その際、バイブレータを作用さ
せた付近のシュート1壁は、付着物が比較的少なかった
ので、掻き落とし作業は軽度で済んだが、それでも復旧
に6.5時間を要した。
【0015】一方、これらの結果に反して、共振を用い
た場合は、バイブレータの併用の有無にかかわらず、1
ケ月毎の定期点検の間に棚吊りは発生しなかった。な
お、前記実施例では、粉粒体4を炭材、振動体1を振動
篩、受け出し装置2をシュートとした場合について説明
したが、本発明は、これらの組み合わせに限るものでは
なく、粉粒体を各種鉱石類、振動体を前記した振動コン
ベア等、受け出し装置をホッパ等とした多種の組み合わ
せにも適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】以上述べたように、本発明により、大が
かりな設備改造をせずに、簡単且つ安価に粉粒体の受け
出し装置の棚吊り現象を回避できるようになった。ま
た、付着除去作業を実施する必要がなくなり、作業者の
負荷が軽減した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉粒体の受け出し装置の1例を示
す縦断面図である。
【図2】図1に示す装置の使用効果を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 振動体(例えば、振動篩、振動フィーダ、振動コ
ンベア等) 2 受け出し装置(例えば、シュート。ホッパ、バン
カ等) 3 共振必要部位 4 粉粒体(炭材、鉱石等) 5 バイブレータ取付け位置を示す矢印 6 振動伝達体(硬質ゴム、合成樹脂等) 7 ベルト・コンベア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端又は下端に粉粒体を移動させる振動
    体を備えた粉粒体受け出し装置において、 前記受け出し装置と振動体とを、振動伝達体を介して共
    振可能に連結してなることを特徴とする粉粒体の受け出
    し装置。
  2. 【請求項2】 前記受け出し装置を、ホッパ、バンカ及
    びシュートから選択した1種としてなることを特徴とす
    る請求項1記載の粉粒体の受け出し装置。
  3. 【請求項3】 前記振動体を、振動篩、振動コンベア及
    び振動フィーダから選択した1種としてなることを特徴
    とする請求項1又は2記載の粉粒体の受け出し装置。
  4. 【請求項4】 前記振動伝達体を硬質ゴムとしてなるこ
    とを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の粉粒体の受
    け出し装置。
  5. 【請求項5】 前記粉粒体を、石炭としてなることを特
    徴とする請求項1〜4いずれか記載の粉粒体の受け出し
    装置。
JP9296994A 1997-10-29 1997-10-29 粉粒体の受け出し装置 Withdrawn JPH11130184A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9296994A JPH11130184A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 粉粒体の受け出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9296994A JPH11130184A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 粉粒体の受け出し装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11130184A true JPH11130184A (ja) 1999-05-18

Family

ID=17840886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9296994A Withdrawn JPH11130184A (ja) 1997-10-29 1997-10-29 粉粒体の受け出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11130184A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105366225A (zh) * 2015-12-03 2016-03-02 湖南三一路面机械有限公司 破拱装置及料仓

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105366225A (zh) * 2015-12-03 2016-03-02 湖南三一路面机械有限公司 破拱装置及料仓

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3493167B2 (ja) ケイ素砕片を搬送する振動コンベヤ及び方法
US4741443A (en) Fluidized bed for continuous separation of two mixed solid phases
CN209583108U (zh) 一种除尘投料站
JP2002177890A (ja) 風力選別装置
JPS5818284B2 (ja) 極微細固体材料を搬送するための方法及び装置
JPH11189328A (ja) ベルトコンベヤ乗継部の搬送物付着防止装置
JPH11130184A (ja) 粉粒体の受け出し装置
JP4110591B2 (ja) 振動フィーダー
JPH08332368A (ja) 脈動空気振動波を利用した粉粒体の混合方法、固結破壊方法、及び混合装置、気力輸送装置、造粒装置
US20070140745A1 (en) Method and apparatus for directly transferring powder toner, and method and apparatus for filling with powder toner
EP0004469B1 (en) Method and apparatus for discharging material from bulk containers
JP4556177B2 (ja) 造粒方法及び造粒装置
US3409126A (en) Dry product reclaiming apparatus
JPS61238609A (ja) ベルトコンベヤにおける土建廃材の搬送方法
JP2002145224A (ja) フレキシブルコンテナバッグ開袋装置
JP2005118685A (ja) 工場等の床清掃土分別機
JP4040904B2 (ja) 粉粒体充填方法
CN206898057U (zh) 一种车载集成式土壤修复装置的筛选破碎模块
JPH0385285A (ja) 粉粒体貯蔵・計量用ホッパー
JPH10248373A (ja) 粉粒体貯蔵庫
JP4271518B2 (ja) 振動搬送装置とこれに接続される非振動装置との接続機構、接続方法、振動搬送装置、および溶融前処理設備
CN221026524U (zh) 具有防扬尘功能的混凝土砂石送料装置
CN215100756U (zh) 一种缓冲卸载组合式卸料斗
CN218132449U (zh) 无尘投料破碎一体机
CN116497171A (zh) 一种投料装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050104