JPH11130158A - 容器蓋およびこれを用いた容器 - Google Patents

容器蓋およびこれを用いた容器

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JPH11130158A
JPH11130158A JP9299890A JP29989097A JPH11130158A JP H11130158 A JPH11130158 A JP H11130158A JP 9299890 A JP9299890 A JP 9299890A JP 29989097 A JP29989097 A JP 29989097A JP H11130158 A JPH11130158 A JP H11130158A
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JP
Japan
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container
container lid
contact plate
plate portion
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JP9299890A
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English (en)
Inventor
Eiji Katsumata
英次 勝又
Hiroshi Okude
宏史 奥出
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GINPOO PACK KK
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
GINPOO PACK KK
Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レトルト食品等を収容してそのまま電子レン
ジ等で加熱調理することができる容器に装着し、ふきこ
ぼれを防止する容器蓋を提供する。ただし、この容器蓋
を介して内容物であるレトルト食品等を透視できるもの
とする。 【解決手段】 容器本体2に装着した状態で、内容物と
の間に空間7を形成するための非接触板部8を形成し
た。空間7の容積は、容器本体2の内容物収容空間の4
パーセントに設定し、かつ非接触板部8の面積は、容器
本体2の開口部4の面積の25パーセントに設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特におでんや豚汁
など水分の多い食品を容器に入れて電子レンジで加熱調
理する際に、当該容器に装着するための容器蓋に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年のライフスタイルの変化に伴い、い
わゆるレトルト食品の消費が急激な勢いでのびている。
このようなレトルト食品は、熱湯を注ぐだけで調理でき
るもの、熱湯または水を注ぎ電子レンジで加熱するだけ
で調理できるもの、またはレトルトパックされた容器ご
と電子レンジで加熱するだけで調理できるものであっ
て、きわめて便利なものである。
【0003】レトルト食品に用いられる容器は、一般に
食品を収容する容器本体とこれに装着して中身の食品を
密封する容器蓋とを有している。容器蓋は、通常透明か
半透明のものを使用するのが好ましく、しかも、容器蓋
と内容物との間に空間が形成されないように、内容物を
満注充填して容器蓋を内容物に接触させるという要請が
ある。これは、需要者がレトルト食品を購入する際に内
容物の状態をはっきりと確認できるようにするためであ
る。
【0004】一方、このように内容物を満注充填した場
合には、開封したときに内容物がこぼれ易いので、これ
を防止するために、内容物を容器本体に満注充填せず、
容器蓋を容器本体側に突出させて密封したものが提案さ
れている(特開平7−2276号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レトルト食
品を電子レンジ等で加熱調理する際には、容器蓋を少し
開ける必要があるが、このように容器蓋を開けることに
よって、加熱された内容物がふきこぼれたりする場合が
ある。これを防止するためには、容器蓋を取り去って内
容物を他の容器に入れ換えるという方法も考えられる
が、これでは、容器ごと加熱調理してそのまま食べるこ
とができるというレトルト食品の長所を生かすことがで
きない。しかも、他の容器に入れ換えたとしても、内容
物が沸騰した場合には容器からふきこぼれるおそれもあ
る。
【0006】本願発明者は、かかる背景の下に、容器蓋
の形状を工夫することによって特に容器本体の形状にか
かわらず加熱調理時の内容物のふきこぼれを防止できる
のではないかと着想した。つまり、本発明は、電子レン
ジ等で加熱調理した場合に、内容物のふきこぼれを防止
することができる容器蓋を提供することを主目的とする
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、請求項1に係る容器蓋は、上面に開口部を有する
容器本体の当該開口部に装着される容器蓋であって、上
記開口部内に嵌まり込んで容器本体に収容された内容物
に接触する透明または半透明の接触板部と、接触板部の
一部に連続して形成され、内容物から離反することによ
り内容物と当該接触板部の一部との間にふきこぼれ防止
空間を形成するための非接触板部とを有することを特徴
とするものである。
【0008】この構成によれば、容器蓋を容器本体の開
口部に装着すると、接触板部が内容物に接触することに
より、内容物を外部から透視することができる。また、
接触板部に連続形成された非接触板部により、ふきこぼ
れ防止空間が形成される。これにより、たとえば容器本
体に食品を収容して容器蓋により密封したいわゆるレト
ルト食品を電子レンジ等で加熱調理した場合であって
も、内容物から生じる蒸気は、ふきこぼれ防止空間に流
入する。
【0009】本発明の目的を達成するため、請求項2に
係る容器蓋は、請求項1記載の容器蓋において、上記ふ
きこぼれ防止空間の容積は、容器本体の内容物収容容積
の3.5パーセント以上30パーセント以下であること
を特徴とするものである。
【0010】この構成によれば、請求項1に係る発明と
同様の作用を奏する。特に、ふきこぼれ防止空間の容積
を、容器本体の内容物収容容積の3.5パーセント以上
30パーセント以下に設定することにより、加熱調理時
に内容物から生じる蒸気をきわめて良好にふきこぼれ防
止空間内に流入させることができる。
【0011】本発明の目的を達成するため、請求項3に
係る容器蓋は、請求項1または2記載の容器蓋におい
て、上記接触板部が内容物に接触する面積は、容器本体
の開口部面積の50パーセント以上であることを特徴と
するものである。
【0012】この構成によれば、請求項1または2に係
る発明と同様の作用を奏する。加えて、接触板部が内容
物に接触する面積を、容器本体の開口部面積の50パー
セント以上確保することができ、内容物の状態を外部か
らはっきりと確認することができる。
【0013】本発明の目的を達成するため、請求項4に
係る容器蓋は、請求項1ないし3のいずれかに記載の容
器蓋において、上記接触板部と非接触板部とが連続する
部分は、内容物から発生した蒸気をふきこぼれ防止空間
側へ滑らかに案内するための湾曲形成された蒸気逃げ面
により構成されていることを特徴とするものである。
【0014】この構成によれば、請求項1ないし3のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、接触
板部と非接触板部とが連続する部分に形成された蒸気逃
げ面により、内容物から発生した蒸気をふきこぼれ防止
空間側へ滑らかに案内することができる。
【0015】本発明の目的を達成するため、請求項5に
係る容器蓋は、請求項4記載の容器蓋において、上記蒸
気逃げ面は、ふきこぼれ防止空間側へ突出したアール面
により構成されていることを特徴とするものである。
【0016】この構成によれば、請求項4に係る発明と
同様の作用を奏する。加えて、蒸気逃げ面がアール面に
より構成することにより、蒸気逃げ面を簡単に形成する
ことができる。
【0017】本発明の目的を達成するため、請求項6に
係る容器は、上面に開口部を有する容器本体と、容器本
体の開口部に装着された容器蓋とを有し、当該容器蓋
は、上記請求項1ないし5のいずれかに記載の容器蓋で
あることを特徴とするものである。
【0018】この構成によれば、請求項1ないし5のい
ずれかに係る発明と同様の作用を奏する。加えて、容器
本体と容器蓋とをセットにして製造することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る容器蓋
1が容器本体2に装着されたレトルト食品用容器3の外
観斜視図である。なお、図1では現れていないが、容器
本体2には、おでん等の水分の多い食品が収容されてい
る。
【0020】容器本体2は、本実施の形態では、ポリプ
ロピレン等の発泡樹脂により形成されている。また、容
器本体2は、上部に開口部4が形成された、いわゆるど
んぶり形のものである。なお、容器本体2には、持ち運
びに便利なように把手5が一体的に形成されている。
【0021】本実施の形態の特徴とするところは、容器
本体2の開口部4に容器蓋1が装着されており、この
容器蓋1は、透明または半透明の合成樹脂により形成さ
れている点、容器本体2の開口部4内に嵌まり込んだ
状態で、容器本体2に収容された内容物に接触する接触
板部6と、接触板部6に対して上方に盛り上がるように
連続形成され、内容物から離反して当該内容物との間に
空間7を形成する非接触板部8とを有している点であ
る。以下、容器蓋1について詳しく説明する。
【0022】図2は、図1において、仮想面I−Iで切
断した場合の要部断面図であり、容器蓋1の構造を示し
ている。
【0023】図1および図2を参照して、容器蓋1の材
質は特に限定する必要はないが、本実施の形態では、ポ
リプロピレン樹脂を採用している。これは、レトルト食
品用容器3をそのまま電子レンジ等で加熱調理できるよ
うに、耐熱性の高い材料を使用したものである。もっと
も、ポリプロピレン樹脂の他に、ポリエチレンテレフタ
レート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等の耐熱性
の高い材料を採用することもできる。これらの材料を使
用して容器本体2を構成することにより、容器蓋1をレ
トルト食品用として使用した場合に、容器ごと加熱調理
できるというレトルト食品の長所を生かすことができ
る。
【0024】容器蓋1は、容器本体2の開口部4の上部
周縁に当接する装着基部9と、装着基部9に延設され、
開口部4内に嵌まり込む係合部10と、係合部10に延
設された上記接触板部6と、さらにこれに延設された上
記非接触板部8とを有している。また、本実施の形態で
は、装着基部9の所定位置に、装着された容器蓋1を操
作するための操作片11が形成されている。この操作片
11には、滑り止め用の溝13を形成することができ
る。さらに、係合部10の所定位置に、重なり防止用の
突片12が適宜形成されている。この突片12は、容器
蓋1を製造する際の便宜上のものであり、大量生産した
場合に、各容器蓋1を重ねたときに容器蓋1同士がぴっ
たりと重なり合うのを防止するためのものである。
【0025】装着基部9は、容器本体2の開口部4の形
状に対応させて形成することができる。本実施の形態で
は、容器本体2の開口部4が円形状をしているので、装
着基部9は、リング状に形成されている。なお、上記操
作片11は、このリング状の装着基部9に連続して形成
されており、上記非接触板部8が形成される位置に対応
する位置に配置されている。
【0026】係合部10は、装着基部9の内周側に連続
して下方に延設されている。係合部10は、容器本体2
の開口部4の形状に対応させて形成することができ、本
実施の形態では、リング状に形成されている。従って、
係合部10は、容器本体2の開口部4に対して嵌まり込
むようになっており、いわゆるインロー状に嵌合するよ
うになっている。なお、上記突片12は、この係合部1
0に一体的に形成されており、係合部10の内側へ突出
している。
【0027】接触板部6は、係合部10に延設され、装
着基部9と平行に形成されている。接触板部6は、平板
状に形成されており、容器蓋1を装着した状態で、内容
物に接触するようになっている。
【0028】非接触板部8は、上述のように接触板部6
に延設されている。非接触板部8は、接触板部6から盛
り上げられた状態で形成されており、容器蓋1を装着し
た状態で、内容物と接触しないようになっている。ま
た、本実施の形態では、非接触板部8は、扇形に形成さ
れている。この扇形の非接触板部8の面積は、容器本体
2の開口部4の面積の25パーセントに設定している。
【0029】このように、非接触板部8は、内容物と接
触しないようになっているから、容器蓋1を装着した状
態で、内容物との間に空間7が形成される。この空間7
は、レトルト食品用容器3ごと電子レンジ等で加熱した
際に、内容物のふきこぼれを防止するためのものであ
る。以下、この空間7をふきこぼれ防止空間7という。
本実施の形態では、ふきこぼれ防止空間7の容積は、容
器本体2の内容物収容空間の容積の4パーセントに設定
している。
【0030】また、本実施の形態では、接触板部6と非
接触板部8とは、いわゆるアール面(蒸気にげ面)14
により滑らかに連続されている。本実施の形態では、ア
ール面14のアールは、5mmに設定している。このア
ール面14の作用効果については、後述する。
【0031】次に、容器蓋1の作用効果について説明す
る。容器蓋1を容器本体2の開口部4に装着すると、接
触板部6が内容物に接触する。容器蓋1は、透明または
半透明のものであるから、容器蓋1を装着することによ
り、内容物を外部から透視することができる。これによ
り、容器本体および容器蓋を用いてレトルト食品を製造
した場合でも、需要者が購入する際に中身を確認するこ
とができる。
【0032】また、レトルト食品を容器ごと電子レンジ
で加熱調理するには、次のようにする。図3は、レトル
ト食品用容器3をそのまま電子レンジで加熱する際に、
少しだけ容器蓋1を開放した状態を示す斜視図である。
また、図4は、加熱時に内容物から発生する蒸気の様子
を示す模式図である。
【0033】まず、図3に示すように、容器蓋1の操作
片11を手でつまんで引っ張ることにより、容器蓋1を
少し開放する。そして、このまま電子レンジで加熱す
る。このとき、図4に示すように、非接触板部8によ
り、ふきこぼれ防止空間7が形成されることから、内容
物から生じる蒸気は、まず、ふきこぼれ防止空間7に流
入し、蒸気の圧力が低下する。これにより、蒸気が一気
に容器本体2から外部に放出されることはなく、ふきこ
ぼれを防止することができる。
【0034】特に、本実施の形態では、接触板部6と非
接触板部8とは、蒸気にげ面14により連続されている
から、発生した蒸気は、この蒸気にげ面14によって滑
らかにふきこぼれ防止空間7に流入することができる。
これにより、蒸気が一気に容器本体2から外部に放出さ
れるのを一層効果的に防止することができる。しかも、
この蒸気にげ面14は、特にアール面により構成したの
で、容器蓋1を製造する際に、成形型の製造が容易であ
ることから、蒸気にげ面14を容易に形成することがで
きるという利点もある。もっとも、蒸気にげ面14は、
アール面に形成する他に、内容物から発生した蒸気をふ
きこぼれ防止空間側へ滑らかに案内することができれ
ば、他の湾曲した面に形成することもできる。
【0035】このように、本実施の形態では、内容物を
他の容器等にうつし替えることなく、レトルト食品用容
器3ごと加熱調理することができ、レトルト食品の長所
を生かすことができる。また、ふきこぼれを防止するこ
とができる結果、電子レンジ等の調理器具を汚したりす
るのを防止できる。
【0036】一方、本実施の形態では、容器本体2と容
器蓋1とが一対となったレトルト食品用容器3を構成し
ている。このため、レトルト食品用容器3を製造するこ
とにより、特にレトルト食品用の容器として製造するこ
とができ、レトルト食品の製造に供することができる容
器の提供が可能になるという利点がある。
【0037】本実施の形態では、ふきこぼれ防止空間7
の容積を、容器本体2の内容物収容空間の容積の4パー
セントに設定し、扇形の非接触板部8の面積を、容器本
体2の開口部4の面積の25パーセントに設定し、アー
ル面14のアールは、5mmに設定したが、かかる数値
に限定する必要はない。図5は、これらの数値を種々変
更してふきこぼれの有無を試験した場合の結果を示して
いる。図において、Aは、ふきこぼれ防止空間7の容積
であり、単位はmlである。また、Rは、アール面14
のアール寸法を示しており、単位はmmである。図中の
〇印は、ふきこぼれが発生しなかったこと、×印は、ふ
きこぼれが発生したことを示しており、三角印は、ふき
こぼれがわずかに確認できた場合を示している。なお、
容器本体2の内容物収容空間の容積は、520mlに設
定されている。
【0038】図5に示すように、ふきこぼれ防止空間7
の容積が20ml(容器本体2の内容物収容空間の容積
の3.8パーセント)以上で、かつアール面14のアー
ル寸法が5mm以上であれば、ふきこぼれを確実に防止
することができる。また、詳細な実験により、ふきこぼ
れ防止空間7の容積が18ml(容器本体2の内容物収
容空間の容積の3.46パーセント)以上で、実質的な
ふきこぼれ防止が可能である知見を得た。
【0039】なお、ふきこぼれ防止空間7の容積は、非
接触板部8の、容器本体2の開口部4に対する面積割合
と、接触板部6に対する高さ寸法(盛り上げ高さ)とに
より決定される。従って、非接触板部8の面積は、容器
本体2の開口部4の面積の25パーセントに限定する必
要はなく、他の面積割合に設定することもできる。ただ
し、非接触板部8の面積割合をあまり大きくとると、接
触板部6の面積割合が低下し、内容物を透視しにくくな
る。このため、非接触板部8の面積割合は、50パーセ
ント未満であることが好ましい。言い換えると、接触板
部6が内容物に接触する面積は、容器本体2の開口部4
の面積の50パーセント以上を確保することが好まし
い。
【0040】さらに、上記アール面14のアール寸法を
5mmに設定し、非接触板部8の面積割合を50パーセ
ントに設定すると、ふきこぼれ防止空間7の容積は、容
器本体2の内容物収容空間の容積の30パーセント程度
になる。このため、ふきこぼれ防止空間7の容積を内容
物収容空間の容積の30パーセント以下に設定すること
により、ふきこぼれの確実な防止と内容物の外部からの
確認とを両立することができる。
【0041】
【発明の効果】請求項1または2に係る発明によれば、
内容物から生じる蒸気をふきこぼれ防止空間に流入させ
ることができるから、たとえば容器本体と容器蓋とによ
り密封したレトルト食品を電子レンジ等で加熱調理する
場合に、容器蓋の一部をあけてふきこぼれ防止空間を外
部に開放することにより、容器本体からのふきこぼれを
防止することができる。これにより、容器ごと加熱調理
することができるというレトルト食品の長所を生かすこ
とができると共に、ふきこぼれを防止して電子レンジ等
の調理器具を汚したりするのを防止できる。しかも、容
器蓋が透明または半透明であることから、接触板部を介
して内容物を外部から透視することができるので、容器
本体および容器蓋を用いてレトルト食品を製造した場合
でも、需要者が購入する際に中身を確認することができ
るという利点もある。
【0042】特に、ふきこぼれ防止空間の容積を、容器
本体の内容物収容容積の3.5パーセント以上30パー
セント以下に設定することにより、加熱調理時のふきこ
ぼれを確実に防止することができる。
【0043】請求項3に係る発明によれば、請求項1ま
たは2に係る発明と同様の効果を奏する。加えて、接触
板部が内容物に接触する面積を、容器本体の開口部面積
の50パーセント以上確保することにより、内容物の状
態を外部からはっきりと確認することができるから、容
器本体および容器蓋を用いてレトルト食品を製造した場
合に、需要者が購入する際に安心して購入することがで
きるという利点がある。
【0044】請求項4に係る発明によれば、請求項1な
いし3のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。加
えて、接触板部と非接触板部との境界に形成された蒸気
逃げ面により、内容物から発生した蒸気をふきこぼれ防
止空間側へ滑らかに案内することができるから、ふきこ
ぼれを一層防止することができ、電子レンジ等の調理器
具を汚したりするのを確実に防止できる。
【0045】請求項5に係る発明によれば、請求項4に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、蒸気逃げ面が
アール面により構成することにより、蒸気逃げ面を簡単
に形成することができるから、容器蓋を安価に製造する
ことが可能になる。
【0046】請求項6に係る発明によれば、請求項1な
いし5のいずれかに係る発明と同様の効果を奏する。加
えて、本請求項に係る発明では、容器本体と容器蓋とを
セットにして容器を製造することができる。これによ
り、特にレトルト食品用の容器として製造することがで
き、レトルト食品の製造に供することができる容器の提
供が可能になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る容器蓋が容器本体に
装着されたレトルト食品用容器の外観斜視図である。
【図2】図1において、仮想面I−Iで切断した場合の
要部断面図であり、容器蓋の構造を示している。
【図3】容器蓋を開放した状態のレトルト食品用容器の
外観斜視図である。
【図4】加熱時に内容物から発生する蒸気の様子を示す
模式図である。
【図5】ふきこぼれ防止空間の容積等を変更してふきこ
ぼれ試験をした場合の試験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 容器蓋 2 容器本体 4 開口部 6 接触板部 7 ふきこぼれ防止空間 8 非接触板部 14 アール面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に開口部を有する容器本体の当該開口
    部に装着される容器蓋であって、 上記開口部内に嵌まり込んで容器本体に収容された内容
    物に接触する透明または半透明の接触板部と、 接触板部の一部に連続して形成され、内容物から離反す
    ることにより内容物と当該接触板部の一部との間にふき
    こぼれ防止空間を形成するための非接触板部とを有する
    ことを特徴とする容器蓋。
  2. 【請求項2】請求項1記載の容器蓋において、 上記ふきこぼれ防止空間の容積は、容器本体の内容物収
    容容積の3.5パーセント以上30パーセント以下であ
    ることを特徴とする容器蓋。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の容器蓋において、 上記接触板部が内容物に接触する面積は、容器本体の開
    口部面積の50パーセント以上であることを特徴とする
    容器蓋。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の容器
    蓋において、 上記接触板部と非接触板部とが連続する部分は、内容物
    から発生した蒸気をふきこぼれ防止空間側へ滑らかに案
    内するための湾曲形成された蒸気逃げ面により構成され
    ていることを特徴とする容器蓋。
  5. 【請求項5】請求項4記載の容器蓋において、 上記蒸気逃げ面は、ふきこぼれ防止空間側へ突出したア
    ール面により構成されていることを特徴とする容器蓋。
  6. 【請求項6】上面に開口部を有する容器本体と、容器本
    体の開口部に装着された容器蓋とを有し、 当該容器蓋は、上記請求項1ないし5のいずれかに記載
    の容器蓋であることを特徴とする容器。
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