JP2790041B2 - 断熱調理器具 - Google Patents

断熱調理器具

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JP2790041B2 JP13206294A JP13206294A JP2790041B2 JP 2790041 B2 JP2790041 B2 JP 2790041B2 JP 13206294 A JP13206294 A JP 13206294A JP 13206294 A JP13206294 A JP 13206294A JP 2790041 B2 JP2790041 B2 JP 2790041B2
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  • Thermally Insulated Containers For Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、シチュー等の液状食
品を収容した鍋等の内容器を保温状態で大量に収納する
断熱調理器具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、断熱構造の本体容器内にシチュ
ー等の液状食品を収容した鍋等の内容器を保温状態で収
納する断熱調理器具は、実開平3−76535号公報に
も開示されているように、従来から良く知られている。
【0003】通常、断熱調理器具における本体容器は、
有底円筒状の金属製内ケースと有底円筒状の金属製外ケ
ースとにおける上端開口縁同士を溶接等により接合した
後、内外ケース間を真空排気することにより製造される
こととなっている。ところで、内ケース底部の面積が小
さなもの(例えば、魔法瓶用金属製真空二重容器)の場
合にはあまり問題とならないが、上記した断熱調理器具
用の本体容器の場合、内ケース底部の面積が大きいとこ
ろから、真空排気時に内ケース底部が下方に変形を起こ
すおそれがある。また、使用の態様によっては内ケース
底部に荷重(例えば、収納された内容器による荷重、洗
浄時等における使用者の加圧による荷重等)によって内
ケース底部が下方に変形を起こすおそれがある。このよ
うな変形が生ずると、内ケース底部の強度不足を招くお
それがあり、その対策として、上記公知例においては、
内ケース底部と外ケース底部との間に、金属薄板からな
る筒状の支持部材を介設して、真空排気時等における内
ケース底部の変形を防止するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知例
の場合、別部材からなる支持部材が必要となり、部品点
数の増加を余儀なくされるばかりでなく、前記支持部材
を内外ケース接合時に所定位置に位置決めする必要があ
り、そのために内外ケース底部に位置決め手段(即ち、
凸部および凹部)を設けなければならず、構造の複雑化
および組付工数の増大を招くおそれがある。
【0005】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、極めて簡単な構成により真空排気時等の内ケース
底部の変形を防止し得るようにすることを目的とするも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明の基本構成は、
有底円筒状の金属製内ケースと有底円筒状の金属製外ケ
ースとからなり、該内ケースと外ケースとの間を真空排
気した真空二重壁構造とされた本体容器内に、鍋等の内
容器を該本体容器の口縁に対して吊り下げ支持した状態
で出し入れ自在に収納し且つ前記内容器の底部と前記内
ケースの底部との間に間隙を形成するとともに、前記外
ケースの底部に、前記内ケースの底部に向かって隆起す
る所定高さの突部を一体に形成している。
【0007】そして、前記突部の高さを、前記内ケース
底部と当接する高さに設定するのが真空排気時における
内ケース底部の変形を防止する上で好ましく、この場合
において、前記突部頂面と前記内ケース底部との間に、
真空排気前において隙間を形成するのが内ケースと外ケ
ースとの接合組付時における寸法誤差を吸収し得る点で
好ましい。
【0008】また、前記突部の高さを、真空排気後にお
いて前記内ケース底部が荷重により弾性変形した際に当
接する高さに設定するのが内ケース底部と突部頂面との
間に断熱空間を形成し得る点と過大な荷重による内ケー
ス底部の変形を防止し得る点で好ましい。
【0009】本願発明の基本構成においては、請求項3
ないし7に記載したようなより好ましい実施の態様があ
る。
【0010】即ち、前記突部の頂面と前記内ケース底部
との当接を、極小面接触あるいは線接触により得られる
ようにするのが断熱効果の低減を抑制し得る点で好まし
い。
【0011】また、前記突部を、略円錐形状とするとと
もに、前記外ケース底部中心を中心とする同一円周上に
等間隔で複数形成したり、外ケース底部中心を中心とす
る円環形状としたり、外ケース底部中心から複数方向に
等間隔で放射状に延びる突条形状とするのが耐圧強度を
均等化し得る点で好ましい。
【0012】
【作用】本願発明の基本構成(即ち、請求項1ないし2
の断熱調理器具)では、上記手段によって次のような作
用が得られる。
【0013】請求項1の断熱調理器具におけるように、
内ケースと外ケースとの間を真空排気した時、内ケース
底部が下方に大きく変形しようとしても、突部と内ケー
ス底部との当接によって当該変形が阻止される。
【0014】そして、前記突部の高さを、前記内ケース
底部と当接する高さに設定した場合、真空排気時におい
て内ケース底部が変形しようとしても突部の存在により
当該変形が阻止される。
【0015】請求項2の断熱調理器具におけるように、
前記突部の高さを、真空排気後において前記内ケース底
部が荷重により弾性変形した際に当接する高さに設定し
た場合、通常使用時においては内ケース底部と突部頂面
との間に断熱空間が形成されることとなって断熱効果の
低減が防止されるとともに、過大な荷重によって内ケー
ス底部が変形とようとしても突部の存在により当該変形
が弾性変形限界内に抑えられる。
【0016】また、本願発明の好ましい実施の態様で
は、次のような作用が得られる。
【0017】請求項3の断熱調理器具におけるように、
前記突部頂面と前記内ケース底部との間に、真空排気前
において隙間を形成した場合、内ケースと外ケースとの
接合組付時における寸法誤差が当該隙間によって吸収さ
れる。
【0018】請求項4の断熱調理器具におけるように、
前記突部の頂面と前記内ケース底部との当接を、極小面
接触あるいは線接触により得られるようにした場合、内
ケース底部と突部との当接部において熱伝導による放熱
が生じるが、熱伝導面積が最小に抑えられることとなる
結果、断熱効果の低減が抑制される。
【0019】請求項5の断熱調理器具におけるように、
前記突部を、略円錐形状とするとともに、前記外ケース
底部中心を中心とする同一円周上に等間隔で複数形成
し、請求項7の断熱調理器具におけるように、外ケース
底部中心を中心とする円環形状とし、請求項8の断熱調
理器具におけるように、外ケース底部中心から複数方向
に等間隔で放射状に延びる突条形状とした場合、内ケー
ス底部が変形しようとする力を突部が均等に受け持つこ
ととなるため、耐圧強度が均等化される。
【0020】
【発明の効果】本願発明(即ち、請求項1の断熱調理器
具)によれば、有底円筒状の金属製内ケースと有底円筒
状の金属製外ケースとからなり、該内ケースと外ケース
との間を真空排気した真空二重壁構造とされた本体容器
内に、鍋等の内容器を該本体容器の口縁に対して吊り下
げ支持した状態で出し入れ自在に収納し且つ前記内容器
の底部と前記内ケースの底部との間に間隙を形成すると
ともに、前記外ケースの底部に、前記内ケースの底部に
向かって隆起する所定高さの突部を一体に形成して、真
空排気時に内ケース底部が下方に大きく変形しようとす
る際に、突部によって内ケース底部の変形を阻止し得る
ようにしたので、外ケース底部に突部を形成するという
簡単な構造により内ケース底部における耐圧強度の向上
が図れる。
【0021】そして、前記突部の高さを、前記内ケース
底部と当接する高さに設定した場合、真空排気時におい
て内ケース底部が変形しようとしても突部の存在により
当該変形を阻止することができる。
【0022】請求項2の断熱調理器具におけるように、
前記突部の高さを、真空排気後において前記内ケース底
部が荷重により弾性変形した際に当接する高さに設定し
た場合、通常使用時においては内ケース底部と突部頂面
との間に断熱空間が形成されることとなって断熱効果の
低減を防止できるとともに、過大な荷重によって内ケー
ス底部が変形とようとしても突部の存在により当該変形
が弾性変形限界内に抑えられる。
【0023】請求項3の断熱調理器具におけるように、
前記突部頂面と前記内ケース底部との間に、真空排気前
において隙間を形成した場合、内ケースと外ケースとの
接合組付時における寸法誤差を当該隙間によって吸収す
ることができる。
【0024】請求項4の断熱調理器具におけるように、
前記突部の頂面と前記内ケース底部との当接を、極小面
接触あるいは線接触により得られるようにした場合、内
ケース底部と突部との当接部において熱伝導による放熱
が生じるが、熱伝導面積が最小に抑えられることとなる
結果、断熱効果の低減を抑制することができる。
【0025】請求項5の断熱調理器具におけるように、
前記突部を、略円錐形状とするとともに、前記外ケース
底部中心を中心とする同一円周上に等間隔で複数形成
し、請求項7の断熱調理器具におけるように、外ケース
底部中心を中心とする円環形状とし、請求項8の断熱調
理器具におけるように、外ケース底部中心から複数方向
に等間隔で放射状に延びる突条形状とした場合、内ケー
ス底部が変形しようとする力を突部が均等に受け持つこ
ととなるため、耐圧強度を均等化できる。
【0026】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0027】実施例1 図1および図2には、本願発明の実施例1にかかる断熱
調理器具が示されている。
【0028】本実施例の断熱調理器具は、図1に示すよ
うに、有底円筒状の本体容器1と、該本体容器1内に出
し入れ自在に収納される有底円筒状の内容器2と、該内
容器2を収納した状態で前記本体容器1の開口部を閉蓋
する蓋体3とを備えて構成されている。符号4は内容器
2の開口部に対して着脱自在とされる中蓋で、内容物の
視認が可能なように透明な耐熱ガラス製とされている。
【0029】前記本体容器1は、後に詳述する本願発明
の対象となる金属製(例えば、ステンレス製)真空二重
容器5と、該真空二重容器5の外周上端部に取り付けら
れた環状の肩部材6と、前記真空二重容器5の底部に取
り付けられた合成樹脂製の底部材7とからなっている。
【0030】前記内容器2は、加熱調理用の鍋からなっ
ており、本体容器1内に収納された状態において、本体
容器開口部より内容器開口部が下方に位置するように本
体容器1より浅い形状とされている。なお、この内容器
2は、図示しない内容器把手を介して前記本体容器1の
口縁に対してつり下げ状態で支持されている。
【0031】前記蓋体3は、下面を構成する合成樹脂製
の底板3aと、上面を構成するステンレス製の天板3b
と、該天板3bと底板3aとを外周部において結合する
合成樹脂製の肩リング3cとによって構成されている。
前記底板3aは皿状を呈しており、その内部には断熱材
8が配設されている。また、前記天板3bは上向きに凸
な円弧状を呈しており、その内部には断熱空間9が形成
されている。このことにより蓋部における断熱性能が高
められることとなっている。符号10は、底板3aと天
板3bとの外周部間に介設された環状のシール部材であ
る。
【0032】前記蓋体3は、前記肩部材5に形成された
ヒンジ受け部11に対してヒンジピン12を介して連結
されており、蓋体3の反ヒンジピン側には開閉用の把持
部13が形成されている。
【0033】しかして、前記真空二重容器5は、有底円
筒状のステンレス製内ケース14と有底円筒状のステン
レス製外ケース15とからなり、該内ケース14の上端
開口縁14aと外ケース15の上端開口縁15aとを溶
接により接合した状態で、前記内ケース14と外ケース
15との間を真空排気して得られる真空二重壁構造とさ
れている。符号17は真空断熱層である。
【0034】そして、本実施例においては、前記外ケー
ス15の底部15bには、所定高さの複数(本実施例の
場合、3個)の突部16,16,16が一体に形成され
ている。該各突部16の頂面16aは、前記内ケース1
4の底部14bに対して当接されている。該突部16
は、外ケース底部15bの所定個所を下方側からプレス
成形することにより得られた略円錐形状とされ、前記外
ケース底部15aの中心を中心とする同一円周上に等間
隔で3個形成されている(図2参照)。また、その各頂
面16aと前記内ケース底部14bとの当接は、点接触
に近い極小面接触により得られることとなっている。こ
のように構成したことにより、内ケース底部14bと突
部16との当接部において熱伝導による放熱が生じる
が、熱伝導面積が最小に抑えられることとなる結果、断
熱効果の低減が可及的に抑制される。
【0035】ところで、内ケース14と外ケース15と
を上端開口縁14a,15a同士を溶接接合すに当たっ
て、突部16,16,16の形成した場合、両者の寸法
誤差等に起因して突部16,16,16と内ケース底部
14bとが干渉し合って組付ができない場合が生じるお
それがあるので、本実施例においては、図3に示すよう
に、前記突部16の高さHは、真空排気後に内ケース底
部14bと当接し得る高さに設定されている。つまり、
前記突部頂面16aと前記内ケース底部14bとの間
に、真空排気前において寸法誤差吸収用の隙間Sが形成
されることとなっているのである。このことにより、真
空排気後には、図3に鎖線で示すように、内ケース底部
14bが若干変形するおそれがあるが、突部頂面16a
への当接によりそれ以上の変形が阻止されるため、問題
とはならない。なお、内ケース14と外ケース15との
組付時方法によっては、両者の寸法誤差を吸収する必要
がない場合があり、その場合には、突部16の高さH
を、真空排気前において内ケース底部14bに当接する
高さに設定すればよい。
【0036】上記のように構成したことにより、本実施
例の真空二重容器5においては、真空排気時に内ケース
底部14bが下方に変形しようとする際に、各突部頂面
16aが内ケース底部14bの変形を阻止することとな
り、外ケース底部15bに突部16,16,16を形成
するという極めて簡単な構造により内ケース底部14b
の耐圧強度の向上が図れるのである。
【0037】しかも、内ケース底部14bが変形しよう
とする力を外ケース底部15aの中心を中心とする同一
円周上に等間隔で3個形成され突部16,16,16が
均等に受け持つこととなっているため、耐圧強度が均等
化される。
【0038】実施例2 図4には、本願発明の実施例2にかかる断熱調理器具の
要部が示されている。
【0039】ところで、内ケース14の材質等によって
は真空排気による内ケース底部14bの変形が小さく抑
えられる場合があるが、その場合において、内ケース底
部14bに過大な荷重(例えば、内容器2とは別の鍋を
入れるとか、洗浄時に大きな力で加圧するとかにより生
ずる荷重)が作用せしめられることがあり、かかる荷重
作用による内ケース底部14bの変形が弾性限界を超え
てしまうと元にもどらないという不具合が生ずるおそれ
がある。
【0040】そこで、本実施例においては、実施例1に
おける突部16の高さHを、真空排気後において内ケー
ス底部14bが荷重により弾性変形した際に当接する高
さに設定している。つまり、内ケース底部14bが真空
排気により変形した状態(符号14b′で示す)におい
て、突部頂面16aとの間に弾性変形のみを許容する弾
性変形許容空間S′が形成されることとなっているので
ある。その他の構成は実施例1と同様なので重複を避け
て説明を省略する。
【0041】このように構成したことにより、通常使用
時においては内ケース底部14bと各突部頂面16aと
の間に形成された弾性変形許容空間S′が断熱空間とし
て作用することとなり、断熱効果の低減が防止されると
ともに、過大な荷重によって内ケース底部14bが変形
とようとしても突部16,16,16の存在により当該
変形が弾性変形限界内に抑えられ、荷重の除去により内
ケース底部14bは元の状態に復帰する。その他の作用
効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明を省略す
る。
【0042】実施例3 図5および図6には、本願発明の実施例3にかかる断熱
調理器具の要部が示されている。
【0043】本実施例の場合、突部16は、外ケース底
部15bの所定個所を下方側からプレス成形することに
より得られ、外ケース底部15bの中心を中心とする円
環形状とされており、その頂面16aは円弧面とされて
いる。従って、突頂面16aと内ケース底部14bとの
当接は、円弧面と平担面との線接触により得られること
となっている。なお、この場合にも、前記突部16の高
さHは、真空排気後に内ケース底部14bと当接し得る
高さに設定されている。つまり、前記突部頂面16aと
前記内ケース底部14bとの間に、真空排気前において
寸法誤差吸収用の隙間Sが形成されることとなっている
のである。本実施例の場合、突部16が円環形状とされ
ているため、突部16の内側の空気の真空排気を良好に
達成するためにも前記隙間Sの存在は重要である。
【0044】また、本実施例の場合にも、内ケース底部
14bが変形しようとする力を外ケース底部15bの中
心を中心とする円環形状の突部16が均等に受け持つこ
ととなっているため、耐圧強度が均等化される。その他
の構成および作用効果は実施例1と同様なので重複を避
けて説明を省略する。
【0045】実施例4 図7には、本願発明の実施例4にかかる断熱調理器具の
要部がが示されている。
【0046】本実施例の場合、実施例2の場合と同様
に、実施例3における突部16の高さHを、真空排気後
において内ケース底部14bが荷重により弾性変形した
際に当接する高さに設定している。つまり、内ケース底
部14bが真空排気により変形した状態(符号14b′
で示す)において、突部頂面16aとの間に弾性変形の
みを許容する弾性変形許容空間S′が形成されることと
なっているのである。その他の構成および作用効果は実
施例2と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0047】実施例5 図8には、本願発明の実施例5にかかる断熱調理器具の
要部がが示されている。
【0048】本実施例の場合、突部16は、外ケース底
部15bの所定個所を下方側からプレス成形することに
より得られ、外ケース底部15bの中心から三方向に等
間隔で放射状に延びる突条形状とされている。その頂面
16aは円弧面とされている(図5参照)。従って、突
頂面16aと内ケース底部14bとの当接は、円弧面と
平担面との線接触により得られることとなっている。な
お、この場合にも、前記突部16の高さHは、真空排気
後に内ケース底部14bと当接し得る高さに設定されて
いる。つまり、前記突部頂面16aと前記内ケース底部
14bとの間に、真空排気前において寸法誤差吸収用の
隙間Sが形成されることとなっているのである。
【0049】また、本実施例の場合にも、内ケース底部
14bが変形しようとする力を外ケース底部15bの中
心から三方向に等間隔で放射状に延びる突条形状の突部
16,16,16が均等に受け持つこととなっているた
め、耐圧強度が均等化される。その他の構成および作用
効果は実施例1と同様なので重複を避けて説明を省略す
る。
【0050】なお、本実施例の形状の突部16において
も、実施例4におけると同様に、突部16の高さHを、
真空排気後において内ケース底部14bが荷重により弾
性変形した際に当接する高さに設定する場合もある(図
7参照)。つまり、内ケース底部14bが真空排気によ
り変形した状態(符号14b′で示す)において、突部
頂面16aとの間に弾性変形のみを許容する弾性変形許
容空間S′が形成される場合がある。
【0051】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる断熱調理器具の縦
断面図である。
【図2】図1のII−II断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる断熱調理器具の要
部断面図である。
【図4】本願発明の実施例2にかかる断熱調理器具にお
ける底部の一部断面図である。
【図5】本願発明の実施例3にかかる断熱調理器具にお
ける外ケース底部を示す平面図である。
【図6】図4のVI−VI断面図である。
【図7】本願発明の実施例4にかかる断熱調理器具にお
ける底部の一部断面図である。
【図8】本願発明の実施例5にかかる断熱調理器具にお
ける外ケース底部を示す平面図である。
【符号の説明】
1は本体容器、2は内容器、3は蓋体、5は真空二重容
器、14は内ケース、14aは上端開口縁、14bは底
部、15は外ケース、15aは上端開口縁、15bは底
部、16は突部、16aは頂面、Hは突部の高さ、Sは
隙間、S′は弾性変形許容空間。

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底円筒状の金属製内ケースと有底円筒
    状の金属製外ケースとからなり、該内ケースと外ケース
    との間を真空排気した真空二重壁構造とされた本体容器
    内には、鍋等の内容器を該本体容器の口縁に対して吊り
    下げ支持した状態で出し入れ自在に収納し且つ前記内容
    器の底部と前記内ケースの底部との間には間隙を形成す
    るとともに、前記外ケースの底部には、前記内ケースの
    底部に向かって隆起する所定高さの突部を一体に形成
    し、前記突部の高さは、前記内ケース底部と当接する高
    さに設定されていることを特徴とする断熱調理器具。
  2. 【請求項2】 有底円筒状の金属製内ケースと有底円筒
    状の金属製外ケースとからなり、該内ケースと外ケース
    との間を真空排気した真空二重壁構造とされた本体容器
    内には、鍋等の内容器を該本体容器の口縁に対して吊り
    下げ支持した状態で出し入れ自在に収納し且つ前記内容
    器の底部と前記内ケースの底部との間には間隙を形成す
    るとともに、前記外ケースの底部には、前記内ケースの
    底部に向かって隆起する所定高さの突部を一体に形成
    し、前記突部の高さは、真空排気後において前記内ケー
    ス底部が荷重により弾性変形した際に当接する高さに設
    定されていることを特徴とする断熱調理器具。
  3. 【請求項3】 前記突部頂面と前記内ケース底部との間
    には、真空排気前において隙間が形成されることを特徴
    とする前記請求項一項記載の断熱調理器具。
  4. 【請求項4】 前記突部頂面と前記内ケース底部との当
    接は、極小面接触あるいは線接触により得られるものと
    されていることを特徴とする前記請求項1ないし3のい
    ずれか一項記載の断熱調理器具。
  5. 【請求項5】 前記突部は、略円錐形状とされ、前記外
    ケース底部中心を中心とする同一円周上に等間隔で複数
    形成されていることを特徴とする前記請求項1ないし4
    のいずれか一項記載の断熱調理器具。
  6. 【請求項6】 前記突部は、外ケース底部中心を中心と
    する円環形状とされていることを特徴とする前記請求項
    1ないし4のいずれか一項記載の断熱調理器具。
  7. 【請求項7】 前記突部は、外ケース底部中心から複数
    方向に等間隔で放射状に延びる突条形状とされているこ
    とを特徴とする前記請求項1ないし4のいずれか一項記
    載の断熱調理器具。
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