JPH11128481A - パチンコ機に於ける固定枠取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パチンコ機を嵌め込む固定枠を島に傾斜を付
けて取り付けるパチンコ機に於ける固定枠取付装置の提
供。 【構成】 パチンコ機の固定枠Ａを島の上部横材Ｂに取
り付ける上部取付装置１と、固定枠Ａを島の下部横材Ｃ
に取り付ける下部取付装置２とからなり、上部取付装置
１は、上部挟持部材１Ｄと下部挟持部材１Ｅとから構成
され、上部挟持部材１Ｄは、締付けネジ４を介して上部
横材Ｂを挟持して取付けるように形成し、又下部挟持部
材１Ｅは、回動板２０を回動自在にすると共にネジ５１
を介して固定枠Ａの上部に取付けるように形成し、又下
部取付装置２は、下部横材Ｃの端部に当接するストッパ
−２９が設けられ、更に固定枠Ａの傾斜角度を調整する
ことができるように形成したことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、パチンコ機を嵌め込
む固定枠を島に傾斜を付けて取り付けるパチンコ機に於
ける固定枠取付装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、図３１に示すようにパチンコ機を
嵌め込む固定枠Ａを島の上部横材Ｂに上部取付装置体７
０を介して取付けると共に島の下部横材Ｃに下部取付装
置体７１を介して取付けるにしたものは知られている
（例えば登録実用新案第３００８９１１号公報参照）。

【０００３】又熟練を要した大工および従業員がハンマ
−を用いて釘で固定枠を島に打ち付けることも知られて
いる。

【０００４】又固定枠を島に取り付けるには、若干の傾
斜角度を設ける必要があるために傾斜角度を測定する傾
斜器を使用しながら島に対する固定枠の取け付け作業を
行っていることは知られている。

【０００５】

【発明が解決しようとする問題点】ところで、従来の図
３１に示したパチンコ機を嵌め込む固定枠Ａを島の上部
横材Ｂに上部取付装置体７０を介して取付けるようにし
たものは、取付け作業に際して島の表側より狭いスペー
スを有した島の裏側、即ち島を形成する上部横材Ｂの後
縁の見えにくい所に上部取付装置体７０を手探りに近い
状態で取付けるものであるので上部取付装置体７０の上
部横材Ｂへの取付けを簡単に行うことができず、上部横
材Ｂより上部取付装置体７０が取付け操作時に度々外れ
て円滑迅速に行うことができないものであり、固定枠Ａ
の上部取付装置体７０に対する取付け操作が簡便に出来
ない等の欠点があった。

【０００６】又従来の図３１に示したパチンコ機を嵌め
込む固定枠Ａを島の下部横材Ｃに下部取付装置体７１を
介して取付けるようにしたものは、固定枠Ａを下部横材
Ｃに確実に取付けるために下部取付装置体７１の取付け
位置と下部取付装置体７１の取付け方向が正確である必
要があるが、下部横材Ｃのどこを目印として下部取付装
置体７１を取付けるかが明確でないので下部横材Ｃに対
する下部取付装置体７１の取付け位置と下部取付装置体
７１の取付け方向が定まらず、下部取付装置体７１の取
付け位置の選定と取付け方向の調整に手間取り取付けを
簡便に行うことが出来ない等の欠点があった。

【０００７】又図３１に示した従来の上部取付装置体７
０と下部取付装置体７１では固定枠Ａの所望の傾斜角度
を簡単に得ることが出来ず使用上不便である等の欠点が
あった。

【０００８】又熟練を要した大工および従業員がハンマ
−を用いて釘で固定枠を島に打ち付ける従来の固定枠Ａ
の取り付け技術では、大工および従業員がハンマ−や釘
および傾斜器を用いて、固定枠Ａに傾斜をつけて島に取
り付ける必要があるために、熟練した技術に頼らざるを
得ず、又それに伴う手間や時間および経費もかかる等の
欠点があった。

【０００９】この発明は上記の問題点を解決したもので
あり、パチンコ機を嵌め込む固定枠を傾斜をつけて島に
取け付けるのに要する手間、時間および経費を軽減し、
素人でも簡単にパチンコ機を嵌め込む固定枠を島に取り
付けられるこができるパチンコ機に於ける固定枠取付装
置を提供することを目的とするものである。

【００１０】

【問題点を解決するための手段】上記の目的を達成する
ためのこの発明は、パチンコ機が嵌め込まれる固定枠Ａ
を島の上部横材Ｂに取り付ける上部取付装置１と、固定
枠Ａを島の下部横材Ｃに取り付ける下部取付装置２とか
らなるパチンコ機の取付装置において、上部取付装置１
は、上部取付部材１Ｄと下部取付部材１Ｅとから構成さ
れており、上部取付部材１Ｄは、上板部３の上面に締め
付けネジ４を螺合するネジ付き孔５を設け、上板部３よ
り下方に折曲した上前板部６に上板部３の下方に位置し
て上部横材Ｂの下面に当接する当接板７，７を切起して
形成する開口部８，８を設けると共に上前板部６に第１
ネジ挿通孔９，９，９と当接板７，７に第２ネジ挿通孔
１０，１０を設け、上前板部６の下端部で当接板７，７
と反対側に下板部１１を形成し、該下板部１１には前板
部１６と直角方向の前後に第１ネジ孔１２と第２ネジ孔
１３を設け、又下部取付部材１Ｅは、下板部１１の下面
を摺動する摺動板１４を設け、該摺動板１４の前端に下
方に折曲して下前板部１５を設け、更に摺動板１４の前
方左右に下方に折曲した両側支持板１６，１６を設ける
と共に両側支持板１６，１６の下方に設けた第１軸孔１
７，１７を介して固定枠Ａの下面に当接し、多数の第３
ネジ孔１８を設けた当接板部１９を備えた回動板２０を
回動自在に取付け、又更に摺動板１４には前記下板部１
１に設けた第１ネジ孔１２と第２ネジ孔１３に対応した
長孔２１を設けると共に当接板７，７の第１ネジ挿通孔
１０，１０に対応した切欠孔２２，２２を設け、更に長
孔２１に挿通し第１ネジ孔１２に螺合した第２蝶ネジ杆
２４と長孔２１に挿通し第２ネジ孔１３に螺合した第１
ボルト２３を介して上部取付部材１Ｄと下部取付部材１
Ｅを連設し、且又下部取付装置２は、固定部材３０を備
えた下部支持部材２５と基体２７とから構成されてお
り、下部支持部材２５は、第２長孔３３と第３ネジ孔３
４を有した第１頂板部３２の前端に下方に折曲して前板
部６２を設けると共に側壁２６，２６が両側に形成さ
れ、側壁２６，２６の前方に位置した下部両側に第５ネ
ジ挿通孔３５，３５・・・を設けた第１突出片３６，３
６が設けられ、更に下部支持部材２５に備えた固定部材
３０には前記側壁２６，２６の外側に摺接する摺接側壁
４４，４４が両側に形成された第３頂板部４５を設け、
該摺接側壁４４，４４の後端部を第２軸杆４８を介して
上下動自在に回動すると共に前記第３ネジ孔３４に対応
した位置の第３頂板部４５にネジ杆挿通孔４９を有し、
ネジ杆挿通孔４９に挿通し第３ネジ孔３４に螺着する第
２蝶ネジ杆５０を設け、前端部に固定枠Ａをネジ５１を
介して固定する数個の第４ネジ挿通孔３１を設け、又基
体２７は、第２頂板部３７の両側に前記側壁２６，２６
の内面に沿う案内側壁２８，２８を設け、該案内側壁２
８，２８の後方に位置した下部両側に第６ネジ挿通孔６
６を設けた第２突出片４３，４３を設けると共に第２突
出片４３，４３の後端に下部横材Ｃの端部に当接するス
トッパ−片２９，２９を設け、第２頂板部３７には下部
支持部材２５の第１頂板部３２に設けた第２長孔３３に
対応した位置に第４ネジ孔３９を設け、更に第２長孔３
３に挿通し第４ネジ孔３９に螺合した第２ボルト３８を
介して下部支持部材２５と基体２７を連設したものであ
る。

【００１１】下部取付装置２において、下部支持部材２
５の前板部６２と固定枠Ａの端部との間に傾斜角度調整
板５２を嵌入することにより、固定枠Ａの傾斜角度を調
整することができるように形成したものである。

【００１２】摺動基台５５に調節長片５６を一体的に突
設した第１基体５７に第１調節長孔５８を設け、該第１
調節長孔５８に挿通すると共に摺動基台５５に螺着した
第１締付ボルト５９を介して摺動基台５５に第１基体５
７を取付けて形成した第１傾斜角度調整部材体５４の第
１基体５７を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置樋
５３に載置し、調節長片５６の先端を下部取付装置２の
下部支持部材２５に設けた前板部６２に当接するように
形成したものである。

【００１３】摺動基台５５に調節短片６１を一体的に突
設した第２基体６０に第２調節長孔６３を設け、該第２
調節長孔６３に挿通すると共に摺動基台５５に螺着した
第２締付ボルト６４を介して摺動基台５５に第２基体６
０を取付けて形成した第２傾斜角度調整部材体６５の第
２基体６０を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置樋
５３に載置し、調節短片６１の先端を固定枠Ａの前端に
当接するように形成したものである。

【００１４】

【実施例】以下図面についてこの発明の実施例を説明す
ると、図１に示される如く、この発明のパチンコ機に於
ける固定枠取付装置は、パチンコ機が嵌め込まれる固定
枠Ａを島の上部横材Ｂに取り付ける上部取付装置１と、
固定枠Ａを島の下部横材Ｃに取付ける下部取付装置２と
から成っている。通常、島には１５〜２０台のパチンコ
機が取り付けられている。

【００１５】上部取付装置１は、上部挟持部材１Ｄと下
部挟持部材１Ｅとから構成されている。（図２、図３、
図４、図５参照）。

【００１６】又上部取付部材１Ｄは、上板部３の上面に
締め付けネジ４を螺合するネジ付き孔５を設け、上板部
３より下方に折曲した上前板部６に上板部３の下方に位
置して上部横材Ｂの下面に当接する当接板７，７を切起
して形成する開口部８，８を設けると共に上前板部６に
第１ネジ挿通孔９，９，９と当接板７，７に第２ネジ挿
通孔１０，１０を設け、上前板部６の下端部で当接板
７，７と反対側に下板部１１を形成し、該下板部１１に
は前板部１６と直角方向の前後に第１ネジ孔１２と第２
ネジ孔１３を設けている（図２、図３、図４、図５、図
６、図７、図８、図９参照）。

【００１７】又下部取付部材１Ｅは、前記下板部１１の
下面を摺動する摺動板１４を設け、該摺動板１４の前端
に下方に折曲して下前板部１５を設け、更に摺動板１４
の前方左右に下方に折曲した両側支持板１６，１６を設
けると共に両側支持板１６，１６の下方に設けた第１軸
孔１７，１７と第２軸孔４１，４１と夫々の軸孔に挿通
した第１軸杆４２，４２によって取付けられて固定枠Ａ
の下面に当接し、多数の第３ネジ孔１８を設けた当接板
部１９を備えた回動板２０を回動自在に取付けると共に
第２軸孔４１，４１は回動板２０の後方両側に立設して
形成した両側立設４０，４０に設け、更に摺動板１４に
は前記下板部１１に設けた第１ネジ孔１２と第２ネジ孔
１３に対応した長孔２１を設けると共に当接板７，７の
第２ネジ挿通孔１０，１０に対応した切欠孔２２，２２
を設けたものである（図２、図３、図４、図５、図１
０、図１１、図１２、図１３参照）。

【００１８】又前記長孔２１に挿通し前記第１ネジ孔１
２に螺合した第２蝶ネジ杆２４と前記長孔２１に挿通し
前記第２ネジ孔１３に螺合した第１ボルト２３を介して
上部取付部材１Ｄと下部取付部材１Ｅを連設し、上部取
付装置１を形成したものである（図３、図４、図５参
照）。

【００１９】更に上部取付装置１の島の上部横材Ｂと固
定枠Ａとの取付け状態を説明すると次の通りである。

【００２０】島の上部横材Ｂの後端面が上部取付部材１
Ｄの上前板部６に当接するように上板部３と当接板７，
７との間に挿入すると共に締め付けネジ４を回動して締
め付けネジ４の先端と当接板７，７との上部横材Ｂに上
部取付部材１Ｄを仮着するものである。

【００２１】そこで上前板部６に設けた第１ネジ挿通孔
９，９，９と当接板７，７に設けた第２ネジ挿通孔１
０，１０を介してネジ５１を挿通螺合し、上部取付部材
１Ｄを上部横材Ｂに強固に固定するものである（図３、
図５参照）。

【００２２】次に前記長孔２１に挿通し前記第１ネジ孔
１２に螺合した第２蝶ネジ杆２４と前記長孔２１に挿通
し前記第２ネジ孔１３に螺合した第１ボルト２３を介し
て上部取付部材１Ｄと下部取付部材１Ｅを連設するもの
どある（図３、図４参照）。

【００２３】そこで固定枠Ａの後端面を下部取付部材１
Ｅの下前板部１５に当接すると共に回動板２０の当接板
部１９に設けた第３ネジ孔１８を介してネジ５１を挿通
螺合し、固定枠Ａの上部を下部取付部材１Ｅに強固に固
定するものである（図３参照）。

【００２４】又下部取付部材１Ｅは上部取付部材１Ｄに
対して前後に摺動するものであり、且つ第２蝶ネジ杆２
４と第１ボルト２３の締め付けによって上下に動かない
ように取付けることができるものである（図３、図４参
照）。

【００２５】下部取付装置２は、固定部材３０を備えた
下部支持部材２５と基体２７とから構成されている。
（図１４、図１５、図１６参照）。

【００２６】又下部支持部材２５は、第２長孔３３と第
３ネジ孔３４を有した第１頂板部３２の前端に下方に折
曲して前板部６２を設けると共に側壁２６，２６が両側
に形成され、側壁２６，２６の前方に位置した下部両側
に第５ネジ挿通孔３５，３５・・・を設けた第１突出片
３６，３６が設けられ、更に下部支持部材２５に備えた
固定部材３０には前記側壁２６，２６の外側に摺接する
摺接側壁４４，４４が両側に形成された第３頂板部４５
を設け、該摺接側壁４４，４４の後端部を第２軸杆４８
を介して上下動自在に回動すると共に前記第３ネジ孔３
４に対応した位置の第３頂板部４５にネジ杆挿通孔４９
を有し、ネジ杆挿通孔４９に挿通し第３ネジ孔３４に螺
着する第２蝶ネジ杆５０を設け、前端部に固定枠Ａをネ
ジ５１を介して固定する数個の第４ネジ挿通孔３１を設
けたものである（図１４、図１５、図１６、図１７、図
１８、図１９参照）。

【００２７】又基体２７は、第２頂板部３７の両側に前
記側壁２６，２６の内面に沿う案内側壁２８，２８を設
け、該案内側壁２８，２８の後方に位置した下部両側に
第６ネジ挿通孔６６を設けた第２突出片４３，４３を設
けると共に第２突出片４３，４３の後端に下部横材Ｃの
端部に当接するストッパ−片２９，２９を設け、第２頂
板部３７には下部支持部材２５の第１頂板部３２に設け
た第２長孔３３に対応した位置に第４ネジ孔３９を設け
て形成したものである（図１４、図１５、図１６、図２
２、図２３参照）。

【００２８】又前記第２長孔３３に挿通し前記第４ネジ
孔３９に螺合した第２ボルト３８を介して下部支持部材
２５と基体２７を連設し、上部取付装置２を形成したも
のである（図１４、図１５、図１６参照）。

【００２９】更に上部取付装置２の島の下部横材Ｃと固
定枠Ａとの取付け状態を説明すると次の通りである。

【００３０】島の下部横材Ｃの後端面が基体２７のスト
ッパー片２９，２，に当接すると共に第２突出片４３，
４３に設けた第６ネジ挿通孔６６，６６を介してネジ５
１を挿通螺合し、基体２７と下部横材Ｃに強固に固定す
るものである（図１４、図１６参照）。

【００３１】次に前記第２長孔３３に挿通し前記第４ネ
ジ孔３９に螺合した第２ボルト３８を介して下部支持部
材２５と基体２７を連設するものである（図１４、図１
６参照）。

【００３２】そこで固定枠Ａの後端面を下部支持部材２
５の前板部６２に当接すると共に固定部材３０の前端部
で固定枠Ａの表面を第２螺ネジ杆５０を締付けて押圧
し、第４ネジ挿通孔３１を介してネジ５１を挿通螺合
し、固定枠Ａの下部を下部支持部材２５に強固に固定す
るものである（図１４参照）。

【００３３】下部取付装置２において、下部支持部材２
５の前板部６２と固定枠Ａの端部との間に傾斜角度調整
板５２を嵌入することにより、固定枠Ａの傾斜角度を調
整することができるように形成したものである（図２
４、図２５、図２６参照）。

【００３４】摺動基台５５に調節長片５６を一体的に突
設した第１基体５７に第１調節長孔５８を設け、該第１
調節長孔５８に挿通すると共に摺動基台５５に螺着した
第１締付ボルト５９を介して摺動基台５５に第１基体５
７を取付けて形成した第１傾斜角度調整部材体５４の第
１基体５７を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置樋
５３に載置し、調節長片５６の先端を下部取付装置２の
下部支持部材２５に設けた前板部６２に当接するように
形成したものである（図２７、図２８参照）。

【００３５】摺動基台５５に調節短片６１を一体的に突
設した第２基体６０に第２調節長孔６３を設け、該第２
調節長孔６３に挿通すると共に摺動基台５５に螺着した
第２締付ボルト６４を介して摺動基台５５に第２基体６
０を取付けて形成した第２傾斜角度調整部材体６５の第
２基体６０を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置樋
５３に載置し、調節短片６１の先端を固定枠Ａの前端に
当接するように形成したものである（図２９、図３０参
照）。

【００３６】

【発明の作用効果】この発明は上述のような構成であ
り、パチンコ機が嵌め込まれる固定枠Ａを島の上部横材
Ｂに取り付ける上部取付装置１と、固定枠Ａを島の下部
横材Ｃに取り付ける下部取付装置２と上部取付装置１
は、上部挟持部材１Ｄと下部挟持部材１Ｅとから構成さ
れているもので、上部取付部材１Ｄは、上板部３の上面
に締め付けネジ４を螺合するネジ付き孔５を設け、上板
部３より下方に折曲した上前板部６に上板部３の下方に
位置して上部横材Ｂの下面に当接する当接板７，７を切
起して形成する開口部８，８を設けると共に上前板部６
に第１ネジ挿通孔９，９，９と当接板７，７に第２ネジ
挿通孔１０，１０を設け、上前板部６の下端部で当接板
７，７と反対側に下板部１１を形成し、該下板部１１に
は前板部１６と直角方向の前後に第１ネジ孔１２と第２
ネジ孔１３を設けているものであり、又下部取付部材１
Ｅは、前記下板部１１の下面を摺動する摺動板１４を設
け、該摺動板１４の前端に下方に折曲して下前板部１５
を設け、更に摺動板１４の前方左右に下方に折曲した両
側支持板１６，１６を設けると共に両側支持板１６，１
６の下方に設けた第１軸孔１７，１７と第２軸孔４１，
４１と夫々の軸孔に挿通した第１軸杆４２，４２によっ
て取付けられて固定枠Ａの下面に当接し、多数の第３ネ
ジ孔１８を設けた当接板部１９を備えた回動板２０を回
動自在に取付けると共に第２軸孔４１，４１は回動板２
０の後方両側に立設して形成した両側立設４０，４０に
設け、更に摺動板１４には前記下板部１１に設けた第１
ネジ孔１２と第２ネジ孔１３に対応した長孔２１を設け
ると共に当接板７，７の第２ネジ挿通孔１０，１０に対
応した切欠孔２２，２２を設けたものであり、又前記長
孔２１に挿通し前記第１ネジ孔１２に螺合した第２蝶ネ
ジ杆２４と前記長孔２１に挿通し前記第２ネジ孔１３に
螺合した第１ボルト２３を介して上部取付部材１Ｄと下
部取付部材１Ｅを連設し、上部取付装置１を形成したも
のである。

【００３７】よって上部取付装置１の島の上部横材Ｂと
固定枠Ａとの取付け状態を説明すると、島の上部横材Ｂ
の後端面が上部取付部材１Ｄの上前板部６に当接するよ
うに上板部３と当接板７，７との間に挿入すると共に締
め付けネジ４を回動して締め付けネジ４の先端と当接板
７，７との上部横材Ｂに上部取付部材１Ｄを仮着するこ
とで上部取付部材１Ｄの上部横材Ｂに対する取付け位置
を簡単に決めることができるものである。

【００３８】そこで上前板部６に設けた第１ネジ挿通孔
９，９，９と当接板７，７に設けた第２ネジ挿通孔１
０，１０を介してネジ５１を挿通螺合することが容易
で、上部取付部材１Ｄを上部横材Ｂに強固に固定するこ
とができるものである。

【００３９】次に前記長孔２１に挿通し前記第１ネジ孔
１２に螺合した第２蝶ネジ杆２４と前記長孔２１に挿通
し前記第２ネジ孔１３に螺合した第１ボルト２３を介し
て上部取付部材１Ｄと下部取付部材１Ｅを連設すると共
に下部取付部材１Ｅは前後に移動するものである。

【００４０】そこで固定枠Ａの後端面を下部取付部材１
Ｅの下前板部１５に当接すると共に回動板２０の当接板
部１９に設けた第３ネジ孔１８を介してネジ５１を挿通
螺合し、固定枠Ａの上部を下部取付部材１Ｅに強固に固
定するものであり、第２蝶ネジ杆２４と第１ボルト２３
の締め付けによって上下に動かないように取付けること
ができるものである。

【００４１】なお、第２蝶ネジ杆２４は指先で摘んで第
１ネジ孔１２に螺合することができるので上部取付部材
１Ｄに対する下部取付部材１Ｅの仮着が容易であり、固
定枠Ａの前後の位置決めは工具を用いて第１ボルト２３
を強く締めることで上部取付部材１Ｄと下部取付部材１
Ｅの連結を強固にするものである。

【００４２】又下部取付装置２は、固定部材３０を備え
た下部支持部材２５と基体２７とから構成されているも
ので、下部支持部材２５は、第２長孔３３と第３ネジ孔
３４を有した第１頂板部３２の前端に下方に折曲して前
板部６２を設けると共に側壁２６，２６が両側に形成さ
れ、側壁２６，２６の前方に位置した下部両側に第５ネ
ジ挿通孔３５，３５・・・を設けた第１突出片３６，３
６が設けられ、更に下部支持部材２５に備えた固定部材
３０には前記側壁２６，２６の外側に摺接する摺接側壁
４４，４４が両側に形成された第３頂板部４５を設け、
該摺接側壁４４，４４の後端部を第２軸杆４８を介して
上下動自在に回動すると共に前記第３ネジ孔３４に対応
した位置の第３頂板部４５にネジ杆挿通孔４９を有し、
ネジ杆挿通孔４９に挿通し第３ネジ孔３４に螺着する第
２蝶ネジ杆５０を設け、前端部に固定枠Ａをネジ５１を
介して固定する数個の第４ネジ挿通孔３１を設けたもの
であり、又基体２７は、第２頂板部３７の両側に前記側
壁２６，２６の内面に沿う案内側壁２８，２８を設け、
該案内側壁２８，２８の後方に位置した下部両側に第６
ネジ挿通孔６６を設けた第２突出片４３，４３を設ける
と共に第２突出片４３，４３の後端に下部横材Ｃの端部
に当接するストッパ−片２９，２９を設け、第２頂板部
３７には下部支持部材２５の第１頂板部３２に設けた第
２長孔３３に対応した位置に第４ネジ孔３９を設けて形
成したものであり、又前記第２長孔３３に挿通し前記第
４ネジ孔３９に螺合した第２ボルト３８を介して下部支
持部材２５と基体２７を連設し、下部取付装置２を形成
したものである。

【００４３】よって下部取付装置２の島の下部横材Ｃと
固定枠Ａとの取付け状態を説明すると、島の下部横材Ｃ
の後端面が基体２７のストッパー片２９，２９に当接す
ると共に第２突出片４３，４３に設けた第６ネジ挿通孔
６６，６６を介してネジ５１を挿通螺合し、基体２７と
下部横材Ｃに強固に固定するものであり、次に前記第２
長孔３３に挿通し前記第４ネジ孔３９に螺合した第２ボ
ルト３８を介して下部支持部材２５と基体２７を連設す
るものであるが、第２ボルト８は緩く締めて下部支持部
材２５は前後に移動するものである。

【００４４】そこで固定枠Ａの後端面を下部支持部材２
５の前板部６２に当接すると共に固定部材３０の前端部
で固定枠Ａの表面を第２螺ネジ杆５０を指先で摘み締付
けて押圧し、第４ネジ挿通孔３１を介してネジ５１を挿
通螺合し、固定枠Ａの下部を下部支持部材２５に強固に
固定するものである。

【００４５】又下部取付装置２において、下部支持部材
２５の前板部６２と固定枠Ａの端部との間に適宜巾の傾
斜角度調整板５２を嵌入することにより、固定枠Ａの傾
斜角度を調整することができるように形成したもので、
固定枠Ａの傾斜を確実に行うことができるものである。

【００４６】又摺動基台５５に調節長片５６を一体的に
突設した第１基体５７に第１調節長孔５８を設け、該第
１調節長孔５８に挿通すると共に摺動基台５５に螺着し
た第１締付ボルト５９を介して摺動基台５５に第１基体
５７を取付けて形成した第１傾斜角度調整部材体５４の
第１基体５７を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置
樋５３に載置し、調節長片５６の先端を下部取付装置２
の下部支持部材２５に設けた前板部６２に当接するよう
に形成したので多数が並んでいる固定枠Ａを取付ける位
置を揃えることが簡単にできると共に下部取付装置２の
取付位置の位置決めを簡単確実に行うことができるもの
である。

【００４７】又摺動基台５５に調節短片６１を一体的に
突設した第２基体６０に第２調節長孔６３を設け、該第
２調節長孔６３に挿通すると共に摺動基台５５に螺着し
た第２締付ボルト６４を介して摺動基台５５に第２基体
６０を取付けて形成した第２傾斜角度調整部材体６５の
第２基体６０を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置
樋５３に載置し、調節短片６１の先端を固定枠Ａの前端
に当接するように形成したので固定枠Ａの前端を揃える
ことができるものであり、且つ固定部材３０に設けた第
４ネジ挿通孔３１を介してネジ５１の固定枠Ａへの締付
けを行えば店内に於ける多数並んでいる固定枠Ａ，Ａ・
・・を揃えて使用上好都合であり、且又一般に並んだパ
チンコキ機の前方に取付けられている玉皿載置樋５３を
利用して第２傾斜角度調整部材体６５を用いるようにし
たので使用上極めて好都合である。

【００４８】以上のようにこの発明によれば、パチンコ
機が嵌め込まれる固定枠Ａが、島の上部横材Ｂに取付け
られた一対の上部取付装置１，１と、固定枠Ａを島の下
部横材Ｃに取付けられた一対の下部取付装置２，２によ
って島に取付けるに際し、一対の上部取付装置１，１が
島の上部横材Ｂに取付けられた上部取付装置１，１の夫
々が上部横材Ｂの後縁からの取付け位置及び取付け方向
が不揃いであつたり、又一対の下部取付装置２，２が島
の上部横材Ｃに取付けられた下部取付装置２，２の夫々
が下部横材Ｂの後縁からの取付け位置及び取付け方向が
不揃いであつたりして固定枠Ａを上部取付装置１，１及
び下部取付装置２，２に迅速且つ確実に取付けることが
出来ない等の支障がなく、又上部取付装置１，１の上部
横材Ｂと固定枠Ａに対する取付け手段並びに下部取付装
置２，２の下部横材Ｃと固定枠Ａに対する取付け手段が
複雑で面倒であるようなことがなく、更にパチンコ機が
嵌め込まれる固定枠Ａを簡単に島の上部横材Ｂおよび島
の下部横材Ｃに取り付けることができると共に、その固
定枠Ａの傾斜角度も所望の傾斜角度調整板５２，５２・
・・又は第１傾斜角度調整部材体５４並びに第２傾斜角
度調整部材体６５を用いることにより正確に調整するこ
とができ、素人でも容易に傾斜角度を付けながら固定枠
Ａを島の上部横材Ｂおよび島の下部横材Ｃに確実に取り
付けることができるもので、パチンコ機を入れ替えるの
に要する手間、時間および経費を軽減することができる
ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】上部取付装置と下部取付装置により、パチンコ
機が嵌め込まれる固定枠を島に取り付けた状態を示す斜
視図である。

【図２】上部取付装置と下部取付装置により、パチンコ
機が嵌め込まれる固定枠を島に取り付けた状態を示す一
部切欠縦断面図である。

【図３】上部取付装置により、パチンコ機が嵌め込まれ
る固定枠を島に取り付けた状態を示す一部切欠拡大縦断
面図である。

【図４】上部挟持部材の斜視図である。

【図５】上部挟持部材の分解斜視図である。

【図６】上部取付部材の上面図である。

【図７】上部取付部材の裏面図である。

【図８】上部取付部材の背面図である。

【図９】上部取付部材の側面図である。

【図１０】回動板を欠除した下部取付部材の上面図であ
る。

【図１１】回動板を欠除した下部取付部材の側面図であ
る。

【図１２】回動板の上面図である。

【図１３】回動板の側面図である。

【図１４】下部取付装置により、パチンコ機が嵌め込ま
れる固定枠を島に取り付けた状態を示す一部切欠拡大縦
断面図である。

【図１５】下部取付装置の斜視図である。

【図１６】下部取付装置の分解斜視図である。

【図１７】下部支持部材の上面図である。

【図１８】下部支持部材の側面図である。

【図１９】下部支持部材の正面図である。

【図２０】固定部材の上面図である。

【図２１】固定部材の側面図である。

【図２２】基体の上面図である。

【図２３】基体の側面図である。

【図２４】厚い傾斜角度調整板の斜視図である。

【図２５】薄い傾斜角度調整板の斜視図である。

【図２６】上部取付装置と下部取付装置により、パチン
コ機が嵌め込まれる固定枠を島に取り付けると共に傾斜
角度調整板を用い固定枠を傾斜させた状態を示した一部
切欠縦断面図である。

【図２７】第１傾斜角度調整部材体の斜視図である。

【図２８】第１傾斜角度調整部材体を用いて下部取付装
置に於ける前板部の取付け位置を定める状態を示した一
部切欠縦断面図である。

【図２９】第２傾斜角度調整部材体の斜視図である。

【図３０】第２傾斜角度調整部材体を用いて固定枠の取
付け位置を定める状態を示した一部切欠縦断面図であ
る。

【図３１】従来例の説明斜視図である。

【符号の名称】

Ａ 固定枠 Ｂ 上部横材 Ｃ 下部横材 １ 上部取付装置 １Ｄ 上部取付部材 １Ｅ 下部取付部材 ２ 下部取付装置 ３ 上板部 ４ 締め付けネジ ５ ネジ付き孔 ６ 上前板部 ７ 当接板 ８ 開口部 ９ 第１ネジ挿通孔 １０ 第２ネジ挿通孔 １１ 下板部 １２ 第１ネジ孔 １３ 第２ネジ孔 １４ 摺動板 １５ 下前板部 １６ 両側支持板 １７ 第１軸孔 １８ 第３ネジ挿通孔 １９ 当接板部 ２０ 回動板 ２１ 第１長孔 ２２ 切欠孔 ２３ 第１ボルト ２４ 第２蝶ネジ杆 ２５ 下部支持部材 ２６ 側壁 ２７ 基体 ２８ 両側レール ２９ ストッパー片 ３０ 固定部材 ３１ 第４ネジ挿通孔 ３２ 第１頂板部 ３３ 第２長孔 ３４ 第３ネジ孔 ３５ 第５ネジ挿通孔 ３６ 第１突出片 ３７ 第２頂板部 ３８ 第２ボルト ３９ 第４ネジ孔 ４０ 両側立設片 ４１ 第２軸孔 ４２ 第１軸杆 ４３ 第２突出片 ４４ 摺設側壁 ４５ 第３頂板部 ４６ 第３軸孔 ４７ 第４軸孔 ４８ 第２軸杆 ４９ ネジ杆挿通孔 ５０ 第２蝶ネジ杆 ５１ ネジ ５２ 傾斜角度調整板 ５３ 玉皿載置樋 ５４ 第１傾斜角度調整部材体 ５５ 摺動基台 ５６ 調節長片 ５７ 第１基体 ５８ 第１調節長孔 ５９ 第１締付ボルト ６０ 第２基体 ６１ 調節短片 ６２ 前板部 ６３ 第２調節長孔 ６４ 第２締付ボルト ６５ 第２傾斜角度調整部材体 ６６ 第６ネジ挿通孔

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 パチンコ機が嵌め込まれる固定枠Ａを島
   の上部横材Ｂに取り付ける上部取付装置１と、固定枠Ａ
   を島の下部横材Ｃに取り付ける下部取付装置２とからな
   るパチンコ機の取付装置において、上部取付装置１は、
   上部取付部材１Ｄと下部取付部材１Ｅとから構成されて
   おり、上部取付部材１Ｄは、上板部３の上面に締め付け
   ネジ４を螺合するネジ付き孔５を設け、上板部３より下
   方に折曲した上前板部６に上板部３の下方に位置して上
   部横材Ｂの下面に当接する当接板７，７を切起して形成
   する開口部８，８を設けると共に上前板部６に第１ネジ
   挿通孔９，９，９と当接板７，７に第２ネジ挿通孔１
   ０，１０を設け、上前板部６の下端部で当接板７，７と
   反対側に下板部１１を形成し、該下板部１１には前板部
   １６と直角方向の前後に第１ネジ孔１２と第２ネジ孔１
   ３を設け、又下部取付部材１Ｅは、下板部１１の下面を
   摺動する摺動板１４を設け、該摺動板１４の前端に下方
   に折曲して下前板部１５を設け、更に摺動板１４の前方
   左右に下方に折曲した両側支持板１６，１６を設けると
   共に両側支持板１６，１６の下方に設けた第１軸孔１
   ７，１７を介して固定枠Ａの下面に当接し、多数の第３
   ネジ孔１８を設けた当接板部１９を備えた回動板２０を
   回動自在に取付け、又更に摺動板１４には前記下板部１
   １に設けた第１ネジ孔１２と第２ネジ孔１３に対応した
   長孔２１を設けると共に当接板７，７の第１ネジ挿通孔
   １０，１０に対応した切欠孔２２，２２を設け、更に長
   孔２１に挿通し第１ネジ孔１２に螺合した第２蝶ネジ杆
   ２４と長孔２１に挿通し第２ネジ孔１３に螺合した第１
   ボルト２３を介して上部取付部材１Ｄと下部取付部材１
   Ｅを連設し、且又下部取付装置２は、固定部材３０を備
   えた下部支持部材２５と基体２７とから構成されてお
   り、下部支持部材２５は、第２長孔３３と第３ネジ孔３
   ４を有した第１頂板部３２の前端に下方に折曲して前板
   部６２を設けると共に側壁２６，２６が両側に形成さ
   れ、側壁２６，２６の前方に位置した下部両側に第５ネ
   ジ挿通孔３５，３５・・・を設けた第１突出片３６，３
   ６が設けられ、更に下部支持部材２５に備えた固定部材
   ３０には前記側壁２６，２６の外側に摺接する摺接側壁
   ４４，４４が両側に形成された第３頂板部４５を設け、
   該摺接側壁４４，４４の後端部を第２軸杆４８を介して
   上下動自在に回動すると共に前記第３ネジ孔３４に対応
   した位置の第３頂板部４５にネジ杆挿通孔４９を有し、
   ネジ杆挿通孔４９に挿通し第３ネジ孔３４に螺着する第
   ２蝶ネジ杆５０を設け、前端部に固定枠Ａをネジ５１を
   介して固定する数個の第４ネジ挿通孔３１を設け、又基
   体２７は、第２頂板部３７の両側に前記側壁２６，２６
   の内面に沿う案内側壁２８，２８を設け、該案内側壁２
   ８，２８の後方に位置した下部両側に第６ネジ挿通孔６
   ６を設けた第２突出片４３，４３を設けると共に第２突
   出片４３，４３の後端に下部横材Ｃの端部に当接するス
   トッパ−片２９，２９を設け、第２頂板部３７には下部
   支持部材２５の第１頂板部３２に設けた第２長孔３３に
   対応した位置に第４ネジ孔３９を設け、更に第２長孔３
   ３に挿通し第４ネジ孔３９に螺合した第２ボルト３８を
   介して下部支持部材２５と基体２７を連設したことを特
   徴とするパチンコ機に於ける固定枠取付装置。
2. 【請求項２】 下部取付装置２において、下部支持部材
   ２５の前板部６２と固定枠Ａの端部との間に傾斜角度調
   整板５２を嵌入することにより、固定枠Ａの傾斜角度を
   調整することができるように形成したことを特徴とする
   請求項１記載のパチンコ機に於ける固定枠取付装置。
3. 【請求項３】 摺動基台５５に調節長片５６を一体的に
   突設した第１基体５７に第１調節長孔５８を設け、該第
   １調節長孔５８に挿通すると共に摺動基台５５に螺着し
   た第１締付ボルト５９を介して摺動基台５５に第１基体
   ５７を取付けて形成した第１傾斜角度調整部材体５４の
   第１基体５７を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置
   樋５３に載置し、調節長片５６の先端を下部取付装置２
   の下部支持部材２５に設けた前板部６２に当接するよう
   に形成したことを特徴とする請求項１記載のパチンコ機
   に於ける固定枠取付装置。
4. 【請求項４】 摺動基台５５に調節短片６１を一体的に
   突設した第２基体６０に第２調節長孔６３を設け、該第
   ２調節長孔６３に挿通すると共に摺動基台５５に螺着し
   た第２締付ボルト６４を介して摺動基台５５に第２基体
   ６０を取付けて形成した第２傾斜角度調整部材体６５の
   第２基体６０を島の下部横材Ｃの前端に設けた玉皿載置
   樋５３に載置し、調節短片６１の先端を固定枠Ａの前端
   に当接するように形成したことを特徴とする請求項１記
   載のパチンコ機に於ける固定枠取付装置。