JPH11128292A - 椅子式マッサージ機 - Google Patents

椅子式マッサージ機

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JPH11128292A
JPH11128292A JP9300345A JP30034597A JPH11128292A JP H11128292 A JPH11128292 A JP H11128292A JP 9300345 A JP9300345 A JP 9300345A JP 30034597 A JP30034597 A JP 30034597A JP H11128292 A JPH11128292 A JP H11128292A
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JP
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massage
unit
treatment
chair
motor
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JP9300345A
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English (en)
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Yoshitoshi Morita
芳年 森田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より効果的且つバリエーションに富んだマッ
サージを行なうことのできる椅子式マッサージ機を提供
する。 【解決手段】 被施療者68にマッサージを施す左右一対
の施療指を配備したマッサージユニットを、椅子60の背
凭れ64に沿って形成されたガイドフレーム14,14上に移
動可能に配備した椅子式マッサージ機13において、ガイ
ドフレーム14,14には、それぞれ独立して移動可能又は
位置決め可能な複数のマッサージユニット10,12を配備
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子式マッサージ
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】被施療者が腰掛けた状態で、肩、腰等の
患部にマッサージを受けることのできる椅子式のマッサ
ージ機が知られている。この種マッサージ機(100)は、
図14に示すように、被施療者にマッサージを施す施療
指(106)を具えたマッサージユニット(102)を、椅子(10
3)の背凭れ(104)に沿って形成されたガイドフレーム(10
5)上に、上下方向に移動可能に配備して構成される。マ
ッサージユニット(102)には、モータ(図示せず)を駆動
源とする左右一対の施療指(106)が配備され、該施療指
を縦方向、横方向などに動作させて、被施療者にマッサ
ージを施している。
【0003】近年、マッサージ機には、より効果的且つ
バリエーションに富んだマッサージ動作を行なうことが
求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】マッサージ効果を向上
させるために、左右の各施療指(106)を、それぞれ上下
に複数ずつ設けたマッサージ機がある。このようなマッ
サージ機として、図14に示すように、上下の施療指(1
06)(107)を連結しているものがあり、上下の施療指を一
体に動作させることによってマッサージを施している。
しかしながら、上下の施療指間の相対距離は不変である
ため、上下の施療指で挟み込むようなマッサージを行な
うことができなかった。
【0005】上下の施療指を独立して動作可能としたマ
ッサージ機(図示せず)もあり、その種機器では、上下に
挟むようなマッサージを行なうこともできるが、肩など
の挟み揉みを行なう場合には、上側の施療指を被施療者
の肩の上部から前部に位置させ、下側の施療指を肩の後
部下方に位置させる必要があるから、ストローク幅の大
きい施療指をマッサージユニットに搭載しなければなら
ず、マッサージ機が大型化してしまう問題があった。ま
た、この種マッサージ機でも、肩と腰など、上下方向に
離れた患部を同時にマッサージするようなバリエーショ
ンに富んだマッサージを行なうことができなかった。
【0006】本発明の目的は、より効果的且つバリエー
ションに富んだマッサージを行なうことのできる椅子式
マッサージ機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被施療者(68)にマッサージを施す左右一
対の施療指を配備したマッサージユニットを、椅子(60)
の背凭れ(64)に沿って形成されたガイドフレーム(14)(1
4)上に移動可能に配備した椅子式マッサージ機(13)にお
いて、ガイドフレーム(14)(14)には、夫々独立して移動
可能又は位置決め可能なマッサージユニット(10)(12)を
上下に複数配備したものである。なお、マッサージユニ
ットは、上下に2基搭載することが望ましい。
【0008】マッサージユニット(10)(12)は、それぞれ
ガイドフレーム(14)(14)に沿って上下方向に移動可能と
なっており、各マッサージユニット(10)(12)には、左右
一対の施療指(50)(50)、施療指(40)(40)が配備される。
各マッサージユニット(10)(12)は、それぞれ昇降用の駆
動源に連繋して、上下方向に独立して移動可能としても
よいし、少なくとも1基のマッサージユニットのみを昇
降用の駆動源に連繋し、残りのマッサージユニットは、
手動で動かしたり、昇降用の駆動源に連繋されたマッサ
ージユニットに着脱可能に配備して、昇降動作時には連
結して一体に昇降させ、固定時にはその連結を解除し
て、所望の位置で固定するようにしてもよい。
【0009】マッサージユニット(10)(12)には、左右の
施療指(50)(50)、施療指(40)(40)を接近離間させたり、
各々上下方向に動作させる施療指駆動手段を具える。な
お、すべてのマッサージユニットに施療指駆動手段を配
備して、施療指を動作可能としてもよいし、少なくとも
1基のマッサージユニットにのみ施療指駆動手段を配備
して、残りのマッサージユニットの施療指は動作しない
ようにしてもよい。さらに、施療指駆動手段の配備され
たマッサージユニットの駆動源を他のマッサージユニッ
トに伝達して、駆動源を有さないマッサージユニットの
施療指を動作させるようにしてもよい。
【0010】
【作用及び効果】各マッサージユニット(10)(12)を、そ
れぞれ任意の上下位置に移動し、マッサージユニットを
所定の位置に位置決めした状態または上下に昇降移動さ
せた状態で、施療指によるマッサージ動作を行なう。
【0011】マッサージユニット(10)(12)は、上下の所
望位置に移動可能又は位置決め可能であるから、肩、腰
などの離れた患部を同時にマッサージできる。
【0012】また、上側のマッサージユニット(10)の施
療指(50)が、被施療者(68)の肩の上部から前方にかけて
当たるように位置決めし、下側のマッサージユニット(1
2)の施療指(40)を、肩の後方から後方下部に当たるよう
に位置決めして、下側のマッサージユニット(12)の施療
指(40)を動作させると、肩の揉み挟みマッサージを行な
うことができる。さらに、上側のマッサージユニット(1
0)の施療指(50)も可動とした場合には、上下のマッサー
ジユニット(10)(12)の施療指を両方とも動作させて、さ
らに効果のあるマッサージを施すことができる。
【0013】さらに、上側のマッサージユニット(10)を
施療指(50)が肩の上部から前方にかけて当たるように位
置決めすると、被施療者(68)の上半身を該施療指(50)に
よって椅子の背凭れから浮き上がらないように保持する
ことができるから、下側のマッサージユニット(12)でマ
ッサージを行なったときの施療指(40)の当たりが強くな
り、効果的なマッサージを施すことができる。
【0014】また、上下のマッサージユニット(10)(12)
を連結させた状態で施療指を動作させると、広い範囲に
対してマッサージを行なうことができ、加えて、この状
態でマッサージユニット(10)(12)をガイドフレーム(14)
に沿って上下方向に移動させると、さらに広い範囲に対
して効果的なマッサージを行なうことができる。
【0015】後述する実施の形態にて説明するとおり、
マッサージ機(13)に配備されるすべてのマッサージユニ
ット(10)(12)に対して、ガイドフレーム(14)に沿って昇
降させるための機構や、施療指(40)(50)を動作させるた
めの機構を設けるのではなく、一部のマッサージユニッ
トにのみこれら機構を設ける構成とすることもでき、こ
の場合、マッサージユニットの駆動源を減らすことがで
きるから、マッサージ機の小型化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】実施例1 マッサージユニット(10)(12)を上下に2基搭載し、各マ
ッサージユニットは、それぞれ独立した昇降用の駆動源
に連繋されて上下移動可能となっており、上下のマッサ
ージユニットには、それぞれ施療指駆動手段としてモー
タ(56)(33)(36)を具えたマッサージ機について説明す
る。
【0017】図1は、本発明の椅子式マッサージ機(13)
に、被施療者(68)が腰掛けた状態を示す斜視図であり、
図2は、その側面図である。マッサージユニット(10)(1
2)が配備される椅子(60)は、被施療者(68)の腰掛ける座
部(62)、座部の後端から上方に向けて形成された背凭れ
(64)、座部の両側に設けられた肘掛け(66)を具える。背
凭れ(64)の中央は開口しており、該開口から後述するマ
ッサージユニット(10)(12)の施療指が突出する。背凭れ
(64)の後ろ側には、図2に示す如く、背凭れ(64)に沿っ
てガイドフレーム(14)が形成されている。
【0018】図3及び図4は、マッサージを行なう機構
を椅子から取り外した状態を示す斜視図であって、図5
は、その分解図である。ガイドフレーム(14)(14)は、背
凭れに沿って左右に1本ずつ設けられ、ガイドフレーム
(14)(14)の上端及び下端は支持杆(16)(18)で連結されて
いる。2本のガイドフレーム(14)(14)の間には、ガイド
フレームと平行に2本の送りネジ(20)(22)が配備され、
それぞれ支持杆(16)(18)に枢支されている。一方の送り
ネジ(22)の下端には、下側のマッサージユニット(12)を
昇降するための駆動源となるモータ(以下「下モータ(2
5)」という)が連繋されており、他方の送りネジ(20)の
上端には、上側のマッサージユニット(10)を昇降するた
めの駆動源となるモータ(以下「上モータ(24)」という)
が連繋されている。
【0019】ガイドフレーム(14)(14)には、2基のマッ
サージユニット(10)(12)が上下動可能に設けられてい
る。下側のマッサージユニット(以下「下ユニット(1
2)」という)は、下プレート(27)が、その両端をガイド
フレーム(14)(14)にスライド可能に嵌められた状態で支
持されており、該下プレート(27)の中央は、下モータ(2
5)に連繋された送りネジ(22)と螺合している。下モータ
(25)を回転させると、下ユニット(12)がガイドフレーム
(14)に沿って上下方向に移動する。下プレート(27)の背
凭れ側には、2本の軸(28)(30)が横方向に平行に枢支さ
れている。一方の軸は、施療指(40)(40)を前後方向に動
作させる前後用シャフト(28)であって、該前後用シャフ
ト(28)は、軸方向に沿ってキー(29)が突設されている。
他方の軸は、施療指(40)(40)を幅方向に接近離間させる
幅用シャフト(30)であって、該幅用シャフト(30)の中央
よりも右側には右巻きのネジが形成されており、中央よ
りも左側には左巻きのネジが形成されている。前後用シ
ャフト(28)は、一端にウォームホイル(32)が取り付けら
れており、該ウォームホイル(32)は、下プレート(27)に
固定された前後用モータ(33)の回転軸に設けられたウォ
ーム(34)に噛合している。幅用シャフト(30)の一端に
は、ネジ歯車(35)が取り付けられており、該ネジ歯車(3
5)は、下プレート(27)に固定された幅用モータ(36)の回
転軸に設けられたウォーム(37)に噛合している。
【0020】下ユニット(12)に配備される一対の施療指
(40)(40)は、ロッド(42)(42)の先端に取り付けられてお
り、ロッド(42)の基端は、内面にキー溝(44)を有する施
療筒(46)に固定されている。該施療筒(46)は、キー溝(4
4)が前後用シャフト(28)に嵌められた状態でキー(29)と
噛合するよう嵌められており、施療筒(46)は、前後用シ
ャフト(28)と回転方向には一体に動くが、幅方向にはス
ライド自由となっている。施療筒(46)は、図5に示すよ
うに、幅用シャフト(30)と前後用シャフト(28)に跨がっ
て設けたブロック(48)の切欠部(48a)に嵌まって、該ブ
ロック(48)と一体に左右に移動可能である。ブロック(4
8)は、幅用シャフト(30)に切られたネジと噛合してい
る。
【0021】上記構成の下ユニット(12)について、前後
用モータ(33)を正逆切り換えつつ回転させると、前後用
シャフト(28)が正逆回動し、施療指(40)(40)が前後方向
に揺動する。また、幅用モータ(36)を回転させると、幅
用シャフト(30)が回動して、施療指(40)(40)が幅方向に
接近離間する。
【0022】上側のマッサージユニット(以下「上ユニ
ット(10)」という)は、上プレート(26)が、その両端を
ガイドフレーム(14)(14)に嵌められた状態で支持されて
いる。上プレート(26)の中央は、上モータ(24)に連繋さ
れた送りネジ(20)に螺合しており、前記下モータ(25)に
連繋された送りネジ(22)に対しては干渉することなく貫
通している。上モータ(24)を回転させると、上ユニット
(10)がガイドフレーム(14)(14)に沿って上下方向に移動
する。上プレート(26)の背凭れ側には、対向する2枚の
ブラケット(52)(52)が突設されており、該ブラケット(5
2)には、一対の施療指(50)(50)から夫々内側に向けて突
設された軸(54)(54)が枢支されている。軸(54)の端部
は、ブラケット間にてセクター歯車(58)の回転中心に連
結しており、該セクター歯車(58)は、上プレート(26)に
配備された揺動モータ(56)のウォーム(59)と噛合してい
る。揺動モータ(56)を正逆切り換えつつ回転させると、
施療指(50)(50)が上下方向に揺動する。
【0023】上記構成のマッサージ機(13)のマッサージ
動作について、図6に沿って説明する。なお、図6(a)
に示す状態から、マッサージ動作を開始するものとす
る。 <下ユニットによるマッサージ>図6(b)は、下ユニッ
ト(12)によるマッサージ動作を示す図である。下モータ
(25)と前後用モータ(33)を回転させると、施療指(40)(4
0)が前後方向に揺動しつつ、下ユニット(12)が上下方向
に往復移動して、被施療者(68)の背中を縦方向にマッサ
ージすることができる。このとき、同時に幅用モータ(3
6)を駆動すると、施療指(50)(50)が前後方向だけでな
く、幅方向に接近離間動作するため、背中全体をマッサ
ージすることができる。なお、何れか一つのモータだけ
を駆動してもマッサージを行なうことができる。
【0024】<上ユニットによるマッサージ>図6(c)
は、上ユニット(10)によるマッサージ動作を示す図であ
る。上モータ(24)と揺動モータ(56)を回転させると、施
療指(50)(50)が上下方向に揺動しつつ、上ユニット(10)
が上下方向に往復移動して、被施療者(68)の首から背中
の上部をマッサージすることができる。施療指(50)(50)
が最も前方に張り出した状態で、上ユニット(10)を降下
させて、被施療者(68)の肩位置で停止させると、下ユニ
ット(12)によるマッサージの際に被施療者の上半身が椅
子の背凭れから浮き上がることもなく、効果的なマッサ
ージを施すことができる。また、上ユニット(10)を肩位
置で停止させて、揺動モータ(56)だけを駆動すると、肩
叩きマッサージを行なうこともできる。
【0025】<両ユニットによるマッサージ>図6(d)
は、上ユニット(10)と下ユニット(12)の両方でマッサー
ジを行なっている状態を示す図である。両ユニット(10)
(12)を上下方向に移動させつつマッサージを施すことに
よって、さらに効果的なマッサージを行なうことができ
る。
【0026】<肩揉みマッサージ>図6(e)は、肩揉み
マッサージ動作を示す図である。上モータ(24)と下モー
タ(25)を駆動して、上ユニット(10)の施療指(50)(50)
が、被施療者(68)の肩の上部から前部に当たり、下ユニ
ット(12)の施療指(40)(40)が肩の後部下方に当たるよう
に位置合わせした状態で、揺動モータ(56)と前後用モー
タ(33)を駆動すると、肩揉みマッサージを行なうことが
できる。なお、肩揉みマッサージは、上ユニット(10)の
施療指(50)(50)を肩に位置合わせして停止させた状態で
も行なうことができる。
【0027】上述のとおり、上ユニット(10)と下ユニッ
ト(12)に夫々施療指を具え、上ユニット(10)と下ユニッ
ト(12)の両方又は何れか一方を移動させつつ、又は両方
を位置決めした状態で、施療指を動作させることによっ
て、バラエティーに富んだマッサージを行なうことがで
きる。
【0028】実施例2 実施例1と同様に、マッサージユニット(10)(12)を上下
に2基搭載し、各ユニットはそれぞれ独立した昇降用の
駆動源に連繋されて上下移動可能としたものであって、
上ユニット(10)の施療指(50)(50)の動作は、下ユニット
(12)に配備されたモータ(33)の動力を分岐、伝達して実
施するようにしたマッサージ機について説明する。な
お、動力の分岐、伝達機構以外は、実施例1と同じであ
るため、重複する部分については、その説明を省略す
る。図7は、実施例2のマッサージを行なう機構の斜視
図であり、図8は、図7を矢印VIII方向から視たマッサ
ージユニット(10)(12)の要部拡大図である。下ユニット
(12)の前後用シャフト(28)が、下プレート(27)から横方
向に突出しており、前後用シャフト(28)の端部に、軸方
向に対して直角な向きにレバー(70)が突設されている。
該レバー(70)の自由端側には、コントロールケーブル(7
1)のワイヤ(72)が連結されている。コントロールケーブ
ル(71)のワイヤ(72)を保護するフレキシブル保護管(73)
は、一端が下プレート(27)から突設されたケーブル固定
具(74)に固定されている。上ユニット(10)の施療指(50)
(50)に連結された軸(54)には、端部にアーム(75)が突設
されており、該アーム(75)の自由端側に、前記ワイヤ(7
2)の他端が連結されている。保護管(73)の他端は、上プ
レート(26)のブラケット(52)の上側に突設されたケーブ
ル固定具(76)に連結されている。
【0029】上記構成のマッサージ機において、前後用
モータ(33)を正逆切り換えて回転させると、前後用シャ
フト(28)が正逆回動し、下ユニット(12)の施療指(40)(4
0)を前後動させると共に、レバー(70)がワイヤ(72)を引
っ張ったり、ワイヤ(72)を保護管(73)に押し込む。ワイ
ヤ(72)の出没により、上ユニット(10)のアーム(75)が揺
動し、その結果、上ユニット(10)の施療指(50)(50)が上
下に揺動する。なお、上ユニット(10)のアーム(75)に
は、上ユニット(10)の施療指(50)(50)を上方向に付勢
し、施療指(50)(50)の上方向への復帰を補助するバネ(7
7)などを取り付けることが望ましく、この場合、施療指
(50)(50)が所定位置よりも上方向への移動しないように
ストッパー(78)を設けておくことが望ましい。
【0030】実施例3 上記実施例では、上ユニット(10)の施療指(50)(50)を、
下ユニット(10)のモータ(33)に動力伝達可能に連繋され
たコントロールケーブル(71)を用いて伝達して動作させ
たが、本実施例では、カム機構を用いて下ユニット(10)
のモータ(33)の駆動力を、上ユニット(10)の施療指(50)
(50)に伝達させる例について説明する。なお、上ユニッ
トへの動力の伝達機構以外は、実施例1と同じであるた
め、重複する部分については、その説明を省略する。図
9は、図8と同じ機構部分を示す図であって、前後用シ
ャフト(28)の端部には、レバー(70)に代えて、カム(80)
が形成されている。カム(80)にはカムの周面に沿って上
下方向にスライド移動可能なロッド(81)が設けられてお
り、該ロッド(81)は、下プレート(27)の上端に前方に向
けて突設され、ロッド(81)をスライド可能とする支持片
(83)のスライド用孔(82)を貫通した状態で支持されてい
る。ロッド(81)の他端は、上方に伸び出ており、前後用
シャフト(28)を正逆切り換えつつ回転すると、カム(80)
が正逆回動して、ロッド(81)が上下動作を繰り返す。
【0031】上ユニット(10)の施療指(50)(50)に突設さ
れた軸(54)には、端部にアーム(75)が、前記ロッド(81)
の移行路上に形成されている。施療指(50)には、施療指
を上方向に向けて付勢し、施療指の上方向への復帰を補
助するバネ(77)が取り付けられており、施療指(50)がバ
ネ(77)の付勢によって所定位置よりも上方向へ移動しな
いように、ブラケット(52)にはストッパー(78)が形成さ
れている。
【0032】上記構成のマッサージ機において、図9
(a)に示すように、下ユニット(12)と上ユニット(10)が
所定距離以上、つまり上ユニット(10)のアーム(75)に対
して、ロッド(81)が届かない位置にある場合には、上ユ
ニット(10)へ動力の伝達は行なわれず、上ユニット(10)
の施療指(50)(50)は、バネ(77)によって上方向に付勢さ
れたまま不動である。下ユニット(12)と上ユニット(10)
が、図9(b)に示すように、ロッド(81)の上端が上ユニ
ット(10)のアーム(75)に当たる距離まで接近した状態
で、前後用モータ(33)を正逆切り換えつつ回転させる
と、前後用シャフト(28)が正逆回動し、該シャフト(28)
と一体にカム(80)が回転して、ロッド(81)が上下に動
く。ロッド(81)の上端は、ロッド(81)が上方向に移動し
たときには、バネ(77)の付勢力に抗してアーム(75)を押
し上げ、上ユニット(10)の施療指(50)(50)を下方向に移
動させる。ロッド(81)が下方向に移動したときには、バ
ネ(77)の付勢力によって、上ユニット(10)の施療指(50)
(50)は上方向に復帰する。このように、カム(80)を利用
した動力伝達機構によって、下ユニット(12)の駆動源を
上ユニット(10)の施療指(50)(50)の駆動源に兼用させる
ことができる。
【0033】実施例4 実施例1乃至実施例3では、上下のマッサージユニット
(10)(12)の昇降動作を、夫々別個のモータによって回転
する送りネジ(20)(22)によって行なっていたが、この実
施例では、下ユニット(12)の昇降動作を、実施例1と同
じ送りネジ(22)によって行ない、上ユニット(10)は、昇
降が必要なときのみ下ユニット(12)と連結して昇降さ
せ、その他の場合には、以下に示すように、ガイドフレ
ーム(14)(14)に対して上下位置を固定した状態でマッサ
ージを行なえるようにしたものである。なお、上ユニッ
トの昇降及び位置決め以外については、実施例1と同じ
であるため、重複する部分については、その説明を省略
する。
【0034】図10乃至図12に示すように、下ユニッ
ト(12)と上ユニット(10)を連結して一体昇降可能とする
ために、上ユニット(10)の下端と下ユニット(12)の上端
に連結機構を具えている。連結機構は、下ユニット(12)
の上端に設けられた連結受片(84)と、上ユニット(10)の
下端に前記連結受片(84)とガイドフレーム(14)との間に
設けられた連結用片(85)から構成される。連結用片(85)
は、左右両方向に出没可能に連結ピン(86)を配してお
り、該連結ピン(86)は、連結用片(85)の内部に収容され
たソレノイド(図示せず)によって、右又は左方向に突出
する。連結受片(84)は、下ユニット(12)と上ユニット(1
0)を接近させ、連結ピン(86)を図12(a)に示すよう
に、右方向に突出したときに、該連結ピン(86)が嵌まる
ように連結受孔(87)が開設されている。上記構成の連結
機構について、上ユニット(10)と下ユニット(12)を接近
させ、連結ピン(86)の延長線上に連結受孔(87)を位置合
わせし、ソレノイドを動作させて連結ピン(86)を右方向
に突出させると、連結ピン(86)が連結受孔(87)に嵌まっ
て、上ユニット(10)と下ユニット(12)が連結される。こ
の状態で、下ユニットの昇降を行なう下モータ(25)を回
転駆動すると、送りネジ(22)が回転し、下ユニット(12)
と上ユニット(10)が一体に昇降動作を行なう。
【0035】上ユニット(10)と下ユニット(12)の連結を
解いて、下ユニット(12)のみを昇降させ、上ユニット(1
0)を定位置に固定させるために、ガイドフレーム(14)に
は、図12(b)に示すように複数の位置決孔(88)が開設
されている。位置決孔(88)は、連結用片(85)に対向する
ガイドフレーム(14)に沿って複数設けられており、連結
用片(85)のソレノイドを動作させて、連結ピン(86)を図
12(b)に示すように、左方向に移動させたときに、連
結ピン(86)が何れかの位置決孔(88)に嵌まり、上ユニッ
ト(10)がガイドフレーム(14)に対して位置決めされる。
上ユニット(10)と下ユニット(12)を連結した状態で一体
に昇降させ、適当な位置で連結ピン(86)を左方向に移動
させて、位置決孔(88)に挿入することにより、上ユニッ
ト(10)はガイドフレーム(14)に対して位置決めすること
ができる。
【0036】実施例5 実施例4では、下ユニット(12)と上ユニット(10)を連結
することによって、上ユニット(10)の昇降を行なった
が、図13に示すように、下ユニット(12)を昇降させる
送りネジ(22)に、2重筒製のクラッチ機構(90))を配
し、該クラッチを繋いだ状態では、送りネジ(22)の回転
に伴って、上ユニット(10)を昇降移動可能とし、クラッ
チを外した状態では、上ユニット(10)は送りネジ(22)の
回転に拘わらず定位置に固定されるようにしてもよい。
【0037】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の椅子式マッサージ機の斜視図である。
【図2】本発明の椅子式マッサージ機の側面図である。
【図3】マッサージを行なう機構の斜視図である。
【図4】図3を逆側から視た斜視図である。
【図5】図3の分解斜視図である。
【図6】本発明の椅子式マッサージ機によるマッサージ
動作を説明する図である。
【図7】実施例2のマッサージを行なう機構の斜視図で
ある。
【図8】図7を矢印VIII方向に視たマッサージユニット
の要部拡大図である。
【図9】実施例3のマッサージユニットの要部拡大図で
ある。
【図10】実施例4のマッサージを行なう機構の斜視図
であって、上ユニットと下ユニットの連結状態を示して
いる。
【図11】実施例4のマッサージを行なう機構の斜視図
であって、上ユニットと下ユニットの連結を解き、上ユ
ニットをガイドフレームに位置決めした状態を示してい
る。
【図12】上ユニットと下ユニットの連結状態を示す図
(a)と、上ユニットと下ユニットの連結を解き、上ユニ
ットをガイドフレームに位置決めした状態を示す図(b)
である。
【図13】実施例5のマッサージを行なう機構の斜視図
である。
【図14】従来の椅子式マッサージ機の断面図である。
【符号の説明】
(10) 上ユニット (12) 下ユニット (14) ガイドフレーム (40) 施療指 (50) 施療指

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被施療者にマッサージを施す左右一対の
    施療指を配備したマッサージユニットを、背凭れに沿っ
    て形成されたガイドフレーム上に移動可能に配備した椅
    子式マッサージ機において、 ガイドフレーム(14)には、夫々独立して移動又は位置決
    め可能なマッサージユニット(10)(12)を上下に複数配備
    していることを特徴とする椅子式マッサージ機。
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