JPH11128303A

JPH11128303A - 椅子式マッサージ機

Info

Publication number: JPH11128303A
Application number: JP30032797A
Authority: JP
Inventors: Yoshitoshi Morita; 芳年森田
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1997-10-31
Filing date: 1997-10-31
Publication date: 1999-05-18

Abstract

(57)【要約】【課題】ヘッドレストを可動式にし、被施療者の座高
又は座り方に合わせて最適な位置にヘッドレストを位置
合わせできるようにした椅子式マッサージ機を提供す
る。【解決手段】被施療者にマッサージを施す左右一対の
施療指を配備したマッサージユニットを、背凭れに沿っ
て形成されたガイドフレーム上に配備した椅子式マッサ
ージ機において、ガイドフレーム14の上端近傍には、被
施療者の頭部が当接するヘッドレスト92を上下移動可能
且つ位置決め可能に設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、椅子式マッサージ
機のヘッドレストに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】被施療者が腰掛けた状態で、肩、腰等の
患部にマッサージを受けることのできる椅子式のマッサ
ージ機が知られている。この種マッサージ機(100)は、
図７に示すように、被施療者にマッサージを施す施療指
(106)(107)を具えたマッサージユニット(102)を、椅子
(103)の背凭れ(104)に沿って形成されたガイドフレーム
(105)上に、上下方向に移動可能に配備して構成され
る。マッサージユニット(102)には、モータ(図示せず)
を駆動源とする左右一対の施療指(106)が配備され、該
施療指を縦方向、横方向などに動作させて、被施療者に
マッサージを施している。

【０００３】ガイドフレーム(105)の上端には、被施療
者の頭部が当接するヘッドレスト(110)が設けられてい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従来の椅子式マッサー
ジ機(100)では、ヘッドレスト(110)は、ガイドフレーム
(105)の上端に固定されて設けられている。従って、被
施療者ごとに異なる座高や、座り方によって変わる頭部
の位置に、ヘッドレスト(110)を合わせられないことが
あった。このように、頭部を最適に支持することができ
ないまま、マッサージを行なうと、首筋に負担が掛かっ
て、マッサージを施しているのに、凝りが生じてしまう
こともあった。

【０００５】本発明の目的は、ヘッドレストを可動式に
し、被施療者の座高又は座り方に合わせて最適な位置に
ヘッドレストを位置合わせできるようにした椅子式マッ
サージ機を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、被施療者にマッサージを施す左右一対の
施療指を配備したマッサージユニットを、背凭れに沿っ
て形成されたガイドフレーム上に配備した椅子式マッサ
ージ機において、ガイドフレーム(14)の上端近傍には、
被施療者の頭部が当接するヘッドレスト(92)を上下移動
可能且つ位置決め可能に設けたものである。ヘッドレス
ト(92)には、ヘッドレスト(92)を被施療者の頭部に位置
合わせしたときに、肩に接触する肩当て(50)(50)を設け
ることが望ましい。また、該肩当て(50)(50)は、上下方
向に揺動可能とすることが望ましい。マッサージユニッ
ト(12)を、ガイドフレーム(14)に沿って上下方向に移動
可能とした場合には、被施療者が、ヘッドレスト(92)を
頭部に位置合わせすることによって、マッサージユニッ
ト(12)の最上昇位置を規制するようにすることが望まし
い。

【０００７】

【作用及び効果】被施療者は、椅子に腰掛け、背凭れ(6
4)に凭れて、ヘッドレスト(92)をガイドフレーム(14)に
沿って上下に移動させて、頭部の最適な位置に当たるよ
うに位置合わせを行なう。ヘッドレスト(92)を移動させ
て、被施療者の頭部の最適な位置に位置合わせすること
ができるから、背凭れ(64)に凭れた状態で、頭部や首筋
に負担が掛かることがない。

【０００８】ヘッドレスト(92)に被施療者の肩に当たる
肩当て(50)(50)を設けた場合には、該肩当て(50)(50)が
肩に当たる位置までヘッドレスト(92)を移動させること
によって、ヘッドレスト(92)の位置を最適に合わせるこ
とができる。また、該肩当て(50)(50)を、モータなどの
駆動手段を用いて上下方向に揺動可能とすると、肩の叩
きや揉みマッサージを行なうことができる。

【０００９】被施療者は椅子に腰掛けると、ヘッドレス
ト(92)の位置に不具合がある場合、自然にヘッドレスト
(92)の位置を頭部に位置合わせしようとする。従って、
マッサージユニット(12)を、ガイドフレーム(14)に沿っ
て上下方向に移動可能とした場合には、ヘッドレスト(9
2)によりマッサージユニット(12)の最上昇位置を規制す
るようにすると、ヘッドレスト(92)を位置合わせするだ
けで、マッサージユニット(12)のマッサージ範囲を決定
することができ、その他操作によりマッサージユニット
(12)のマッサージ範囲を決定する必要がない。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の椅子式マッサー
ジ機(13)の斜視図、図２は、被施療者(68)が腰掛けた状
態を示す斜視図であり、図３は、図２の側面図である。
ヘッドレスト(92)を具えたユニット(10)と、施療指(40)
(40)を具えたマッサージユニット(12)が配備される椅子
(60)は、被施療者(68)の腰掛ける座部(62)、座部の後端
から上方に向けて形成された背凭れ(64)、座部の両側に
設けられた肘掛け(66)を具える。背凭れ(64)の中央は開
口しており、該開口から後述するヘッドレスト(92)及び
その肩当て(50)(50)と、マッサージユニット(12)の施療
指(40)(40)が突出している。背凭れ(64)の後ろ側には、
図３に示す如く、ヘッドレスト(92)を有するユニット(1
0)と、マッサージユニット(12)を昇降可能に支持するガ
イドフレーム(14)が、背凭れ(64)に沿って形成されてい
る。

【００１１】図４は、マッサージを行なう機構を椅子か
ら取り外した状態を示す分解図である。ガイドフレーム
(14)(14)は、背凭れに沿って左右に１本ずつ設けられ、
ガイドフレーム(14)(14)の上端及び下端は支持杆(16)(1
8)で連結されている。２本のガイドフレーム(14)(14)の
間には、ガイドフレームと平行に２本の送りネジ(20)(2
2)が配備され、それぞれ支持杆(16)(18)に枢支されてい
る。一方の送りネジ(22)の下端には、下側のマッサージ
ユニット(12)を昇降するための駆動源となるモータ(以
下「下モータ(25)」という)が連繋されており、他方の
送りネジ(20)の上端には、ヘッドレスト(92)を有するユ
ニット(10)を昇降するための駆動源となるモータ(以下
「上モータ(24)」という)が連繋されている。

【００１２】ガイドフレーム(14)(14)には、ユニット(1
0)(12)が上下動可能に設けられている。下側のマッサー
ジユニット(以下「下ユニット(12)」という)は、下プレ
ート(27)が、その両端をガイドフレーム(14)(14)にスラ
イド可能に嵌められた状態で支持されており、該下プレ
ート(27)の中央は、下モータ(25)に連繋された送りネジ
(22)と螺合している。下モータ(25)を回転させると、下
ユニット(12)がガイドフレーム(14)に沿って上下方向に
移動する。下プレート(27)の背凭れ側には、２本の軸(2
8)(30)が横方向に平行に枢支されている。一方の軸は、
施療指(40)(40)を前後方向に動作させる前後用シャフト
(28)であって、該前後用シャフト(28)は、軸方向に沿っ
てキー(29)が突設されている。他方の軸は、施療指(40)
(40)を幅方向に接近離間させる幅用シャフト(30)であっ
て、該幅用シャフト(30)の中央よりも右側には右ネジが
形成されており、中央よりも左側には左ネジが形成され
ている。前後用シャフト(28)は、一端にウォームホイル
(32)が取り付けられており、該ウォームホイル(32)は、
下プレート(27)に固定された前後用モータ(33)の回転軸
に設けられたウォーム(34)に噛合している。幅用シャフ
ト(30)の一端には、ネジ歯車(35)が取り付けられてお
り、該ネジ歯車(35)は、下プレート(27)に固定された幅
用モータ(36)の回転軸に設けられたウォーム(37)に噛合
している。

【００１３】下ユニット(12)に配備される一対の施療指
(40)(40)は、ロッド(42)(42)の先端に取り付けられてお
り、ロッド(42)の基端は、内面にキー溝(44)を有する施
療筒(46)に固定されている。該施療筒(46)は、キー溝(4
4)が前後用シャフト(28)に嵌められた状態でキー(29)と
噛合するよう嵌められており、施療筒(46)は、前後用シ
ャフト(28)と回転方向には一体に動くが、幅方向にはス
ライド自由となっている。施療筒(46)は、幅用シャフト
(30)と前後用シャフト(28)に跨がって設けたブロック(4
8)の切欠部(48a)に嵌まって、該ブロック(48)と一体に
左右に移動可能である。ブロック(48)は、幅用シャフト
(30)に切られたネジと噛合している。

【００１４】上記構成の下ユニット(12)について、前後
用モータ(33)を正逆切り換えつつ回転させると、前後用
シャフト(28)が正逆回動し、施療指(40)(40)が前後方向
に揺動する。また、幅用モータ(36)を回転させると、幅
用シャフト(30)が回動して、施療指(40)(40)が幅方向に
接近離間する。

【００１５】上側のヘッドレスト(92)を具えたユニット
(以下「上ユニット(10)」という)は、上プレート(26)
が、その両端をガイドフレーム(14)(14)に嵌められた状
態で支持されている。上プレート(26)の中央は、上モー
タ(24)に連繋された送りネジ(20)に螺合しており、前記
下モータ(25)に連繋された送りネジ(22)に対しては干渉
することなく貫通している。上モータ(24)を回転させる
と、上ユニット(10)がガイドフレーム(14)(14)に沿って
上下方向に移動する。上プレート(26)の背凭れ側には、
対向する２枚のブラケット(52)(52)が突設されており、
該ブラケット(52)の先端には、ヘッドレスト(92)が取り
付けられている。また、ブラケット(52)には、一対の肩
当て(50)(50)から夫々内側に向けて突設された軸(54)(5
4)が枢支されている。軸(54)の端部は、ブラケット間に
てセクター歯車(58)の回転中心に連結しており、該セク
ター歯車(58)は、上プレート(26)に配備された揺動モー
タ(56)のウォーム(59)と噛合している。前記ヘッドレス
ト(92)と肩当て(50)(50)は、ヘッドレスト(92)を被施療
者(68)の頭部に位置合わせした状態で、肩当て(50)(50)
を最も前方に張り出すと、肩当て(50)(50)が被施療者(6
8)の肩に当接するように位置調節されている。揺動モー
タ(56)を正逆切り換えつつ回転させると、肩当て(50)(5
0)が上下方向に揺動する。

【００１６】上記構成の椅子式マッサージ機(13)のヘッ
ドレスト(92)の位置合わせ動作について説明する。上ユ
ニット(10)の肩当て(50)が、被施療者(68)の肩位置より
も上方にある状態で(図５(ａ)参照)、揺動モータ(56)を
回転させて、肩当て(50)が前方に最も突出した位置で停
止させる(図５(ｂ)参照)。この状態で、上モータ(24)を
回転させて、上ユニット(10)を降下させ、肩当て(50)が
被施療者(68)の肩に当たった状態で上ユニット(10)の降
下を停止させる(図５(ａ)参照)。これによって、ヘッド
レスト(92)が被施療者(68)の頭部の最適な位置に当た
る。また、上ユニット(10)の肩当て(50)を上ユニット側
に引き寄せている状態(図６(ａ)参照)で、上モータ(24)
を回転させて、上ユニット(10)を降下させ、ヘッドレス
ト(92)が被施療者(68)の頭部の最適な位置に当たったと
きに、上ユニット(10)の降下を停止させる(図６(ｂ)参
照)。つぎに、必要に応じて、揺動モータ(56)を回転さ
せて、肩当て(50)が被施療者(68)の肩に当たるようにす
ることができる。

【００１７】上記のように、ヘッドレスト(92)を被施療
者(68)の頭部の最適な位置に位置合わせした状態で、揺
動モータ(56)を正逆切り換えつつ回転させると、肩の揉
み、叩きマッサージを行なうことができる。

【００１８】また、肩当て(50)(50)が最も前方に張り出
した状態で、下ユニット(12)によるマッサージを施すこ
ともできる。この場合、下モータ(25)と前後用モータ(3
3)を回転させると、下ユニット(12)が上下方向に往復移
動して、被施療者(68)の背中を縦方向にマッサージする
ことができる。このとき、同時に幅用モータ(36)を駆動
すると、施療指(40)(40)が前後方向だけでなく、幅方向
に接近離間動作するため、背中全体をマッサージするこ
とができる。このように、肩当て(50)(50)が最も前方に
張り出した状態で、上ユニット(10)を降下させて、被施
療者(68)の肩位置で停止させると、下ユニット(12)によ
るマッサージの際に被施療者の上半身が椅子の背凭れか
ら浮き上がることもなく、効果的なマッサージを施すこ
とができる。なお、下ユニット(12)の上部に上ユニット
(10)への接近を検知するセンサ(図示せず)を配備し、該
センサが上ユニット(10)を検知したときに、下ユニット
(12)の上昇動作を停止するようにしておくと、下ユニッ
ト(12)の上下方向の往復移動によるマッサージ範囲を、
他の操作により設定する必要がない。

【００１９】上記マッサージ以外に、上ユニット(10)の
肩当て(50)(50)が被施療者(68)の肩の上部から前部に当
たり、下ユニット(12)の施療指(40)(40)が肩の後部下方
に当たるように位置合わせした状態で、揺動モータ(56)
と前後用モータ(33)を駆動すると、肩の揉み挟みマッサ
ージを行なうことができる。

【００２０】上述のとおり、ヘッドレスト(92)をガイド
フレーム(14)に沿って昇降可能とすることにより、被施
療者(68)はヘッドレスト(92)の当たり具合に違和感を感
じることなく、快適なマッサージを受けることができ
る。

【００２１】上記実施例では、上ユニット(10)の昇降動
作を上モータ(24)により行なったが、手動によって位置
合わせするようにしてもよい。また、上ユニット(10)に
は、肩当て(50)を配備しない構成としてもよい。

【００２２】上記実施例の説明は、本発明を説明するた
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の椅子式マッサージ機の斜視図である。

【図２】本発明の椅子式マッサージ機に被施療者が腰掛
けた状態を示す斜視図である。

【図３】図２の側面図である。

【図４】マッサージを行なう機構の分解斜視図である。

【図５】ヘッドレストの位置合わせ状態を示す図であ
る。

【図６】ヘッドレストの位置合わせ状態を示す図であ
る。

【図７】従来の椅子式マッサージ機の斜視図である。

【符号の説明】

(10) 上ユニット (12) 下ユニット (14) ガイドフレーム (40) 施療指 (50) 肩当て (92) ヘッドレスト

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被施療者にマッサージを施す左右一対の
施療指を配備したマッサージユニットを、背凭れに沿っ
て形成されたガイドフレーム上に配備した椅子式マッサ
ージ機において、ガイドフレーム(14)の上端近傍には、被施療者の頭部が
当接するヘッドレスト(92)を上下移動可能且つ位置決め
可能に設けたことを特徴とする椅子式マッサージ機。
【請求項２】ヘッドレスト(92)には、ヘッドレスト(9
2)を被施療者の頭部に位置合わせしたときに、肩に接触
する肩当て(50)(50)が設けられている請求項１に記載の
椅子式マッサージ機。
【請求項３】肩当て(50)(50)は、上下方向に揺動可能
である請求項２に記載の椅子式マッサージ機。
【請求項４】マッサージユニット(12)は、ガイドフレ
ーム(14)に沿って上下方向に移動可能であって、被施療
者が、ヘッドレスト(92)を頭部に位置合わせすることに
よって、マッサージユニット(12)の最上昇位置を規制す
るようにしている請求項１乃至請求項３の何れかに記載
の椅子式マッサージ機。