JPH09313563A

JPH09313563A - 椅子式マッサージ機

Info

Publication number: JPH09313563A
Application number: JP13302396A
Authority: JP
Inventors: Yoshiya Furuya; 義也古家; Yoshihiro Tanimoto; 好広谷本
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1996-05-28
Filing date: 1996-05-28
Publication date: 1997-12-09

Abstract

(57)【要約】【課題】椅子式マッサージ機において、被施療者の座
高に合わせて背凭れの高さを調整する。【解決する手段】座部１と背凭れ２を有し、背凭れ２
にマッサージユニット４を配備した椅子式マッサージ機
において、背凭れ２は高さ位置調整手段５に連繋して高
さ位置調整可能に配備されており、背凭れ２の高さ調節
によって、マッサージユニット４を患部に最適に位置さ
せ、或いは背凭れ２上の肩被さり部23を被施療者の座高
高さに合わせて調整でき、一層効果的なマッサージを施
すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する分野】本発明は、椅子に座った状態でマ
ッサージユニットによるマッサージを受けることのでき
る椅子式マッサージ機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】斯種マ
ッサージ機は、座部と背凭れを有し、揉み、叩き等のマ
ッサージ機能を具えたマッサージユニットを背凭れに配
備して構成されている。マッサージを受ける者(以下、
被施療者と呼ぶ)の座高の高さ或いは患部の高さに合わ
せて、座部の後部、即ち座部の背凭れ側の高さ位置を変
え、マッサージユニットの高さ位置を最適に調整できる
椅子式マッサージ機も提案されている(特開平４−２５
０１５９)。

【０００３】上記座部の高さ調整可能なマッサージ機
は、座部の後部を低くした場合、被施療者の大腿部の座
部との接触部、特に膝の裏側付近が圧迫されて座り心地
が悪い。この圧迫状態が長時間続くと、血行が妨げら
れ、足が痺れる虞れがある。又、上半身の重みが腰にか
かり、腰へのストレスを増加させる。更に、尻が深く沈
み込むため、立ち上がるのが困難となる。

【０００４】背凭れは固定され、マッサージユニット自
体が昇降し、且つ高さ位置が調整可能な椅子式マッサー
ジ機も実用されている。この場合、背凭れの上端に設け
たヘッドレストや被施療の肩に被さる肩被さり部が、座
位の被施療者に対して、低過ぎたり或いは高過ぎる問題
が生じる。本発明は、上記問題を解決できる椅子式マッ
サージ機を明らかにするものである。

【０００５】

【課題を解決する手段】本発明の椅子式マッサージ機
は、座部(１)と背凭れ(２)を有し、背凭れ(２)にマッサ
ージユニット(４)を配備した椅子式マッサージ機におい
て、背凭れ(２)は高さ位置調整手段(５)に連繋して高さ
位置調整可能に配備されている。高さ位置調整手段(５)
は、例えば背凭れ(２)に回転可能に設けたネジ軸(51)を
座部(１)側の定位置に設けた支持体(53)に貫通螺合し、
ネジ軸(51)にモータ(55)、手回しハンドル(57)等の回転
手段を連繋して構成される。

【０００６】背凭れ(２)は起伏可能に配備してもよい。
又、背凭れ(２)の上部両側に、被施療者(７)の肩に被さ
る肩被さり部(23)を前方へ張り出してもよい。

【０００７】

【作用及び効果】座部(１)の高さは固定されており、被
施療者(７)の座位姿勢は一定となり、従来の様に、座部
(１)の後部が下がり過ぎて大腿部や腰に負担が掛りすぎ
ることを防止できる。又、尻が沈み過ぎて立ち上がるの
が困難となることはない。背凭れ(２)の高さ調節によっ
て、マッサージユニット(４)を患部に最適な高さに位置
させ、或いは背凭れ(２)上の肩被さり部(23)を被施療者
の座高高さに合わせて調整でき、一層効果的なマッサー
ジを施すことができる。

【０００８】

【発明の実施の態様】図１、図２は、背凭れ(２)を最大
に下げた状態の椅子式マッサージ機を示している。以下
の説明で、前とはマッサージ機に座った被施療者が正面
を向く方向でり、後とはその逆方向である。マッサージ
機は、座部(１)の両側に板状の肘掛け(３)(３)を設け、
座部(１)の後方にて肘掛け(３)(３)の間に背凭れ(２)を
昇降可能且つ起伏可能に設けている。座部(１)は、基台
(10)にクッション性の座板(11)を載せて形成され、座板
(11)の上面は、後部側へ少し低く傾斜している。肘掛け
(３)と座板(11)間は、下記の背凭れ(２)の支えフレーム
(21)の下端が侵入可能な隙間(30)が生じている。

【０００９】背凭れ(２)は、被施療者(７)の背中の両側
を支える略逆Ｕ字状の支えフレーム(21)の上端中央にヘ
ッドレスト(20)を形成し、該ヘッドレスト(20)の両側に
肩被さり部(23)を前方に張り出して形成している。支え
フレーム(21)はヘッドレスト(20)、肩被さり部(23)を含
めて全体にクッション性を有する表張りが施され、支え
フレーム(21)の中央空間部に飾り布(22)が装着されてい
る。

【００１０】上記飾り布(22)に隠れて支えフレーム(21)
内に左右一対のマッサージユニット(４)(４)が配備され
ている。マッサージユニット(４)(４)は、揉み機能、叩
き機能或いは両者を兼ね具え機能を有する公知のもので
あるので説明は省略する。マッサージユニット(４)(４)
は支えフレーム(21)の上部の定位置に設置して、支えフ
レーム(21)内に昇降可能に配備しても、左右方向に互い
に接近離間可能に配備してもよい。

【００１１】揉み玉(図示せず)を患部に当ててマッサー
ジを行なうマッサージユニット(４)では、前記飾り布(2
2)の一部を切欠いて、該切欠き部から揉み玉を前方に突
出させればよい。

【００１２】背凭れ(２)の支えフレーム(21)の下部は、
肘掛け(３)(３)に設けた支え軸(52)とクランプ軸(６)と
によってに起伏可能に支持されている。以下の説明で
は、支えフレーム(21)の一方、図面ではマッサージ機に
座った被施療者から見て左側の部分を示すが、右側部分
も同様の構造である。

【００１３】支え軸(52)は太軸(52a)と細軸(52b)を２段
に有し、太軸(52a)側基端を肘掛け(３)後部に埋設して
内向きに突設されている。クランプ軸(６)は、支え軸(5
2)よりも少し後方で少し高位置にて肘掛け(３)を左右に
スライド可能に貫通して配備され、クランプ軸(６)の外
端にノブ(61)を設け、内端には該クランプ軸(６)を内側
に引き戻す戻しバネ(62)が装着されている。

【００１４】背凭れ(２)の支えフレーム(21)の肘掛け
(３)側の側面には、背凭れ(２)の長手方向に案内溝(24)
が開設され、案内溝(24)の略中央部から下端側の範囲で
案内溝(24)の底には後記するネジ軸収容空間(26)に達す
る案内長孔(25)が開設されている。

【００１５】上記案内溝(24)にクランプ軸(６)及び支え
軸(52)の太軸(52a)が、案内長孔(25)にクランプ軸(６)
の細軸(52b)が溝(24)及び孔(25)の長手方向にスライド
可能に嵌まり、細軸(52b)は案内長孔(25)を貫通してネ
ジ軸収容空間(26)に臨出し、臨出部にブロック状の支持
体(53)を回転可能支持している。

【００１６】背凭れ(２)の支えフレーム(21)の左右両側
に立て方向にネジ軸収容空間(26)が形成され、該ネジ軸
収容空間(26)にネジ軸(51)が複数の軸受(54)を介して回
転可能に且つ上下方向には移動しない様に支持されてい
る。ネジ軸(51)は、前記支持体(53)を貫通螺合してお
り、上部歯車(51a)を具えている。

【００１７】支えフレーム(21)にはモータ(55)が配備さ
れ、該モータ(55)に連繋した駆動歯車(56)を前記ネジ軸
(51)の歯車(51a)に噛合している。モータ(55)の回転に
よって、ネジ軸(51)と支持体(53)との間にネジ推力が作
用し、支えフレーム(21)、即ち背凭れ(２)が支えフレー
ム(21)の案内長孔(25)の範囲で上昇又は下降する。

【００１８】左右の２本のネジ軸(51)を別個のモータで
同期して回転駆動するのは制御が困難であるので、一方
のネジ軸(51)をモータで駆動し、該ネジ軸(51)と他方の
ネジ軸はチェン、タイミングベルト等の回転伝達手段(5
9)で接続すれば可い。

【００１９】ネジ軸(51)にはネジ軸(51)の回転数を検出
するエンコーダ(58)が連繋され、又前記支持体(53)の昇
降移行路には上下に一対のリミットスイッチ(50)(50)が
配備されている。モータ(55)、エンコーダ(58)及びリミ
ットスイッチ(50)(50)は、電気的に制御部(図示せず)に
連繋されており、制御部は、異なる被施療者毎の背凭れ
(２)の最適高さ位置を、背凭れ(２)の基準高さ位置から
の差として記憶することができ、エンコーダ(58)からの
信号によって、記憶した最適高さ位置に背凭れ(２)の高
さを自動的に調節できる。

【００２０】然して、モータ(55)を正回転させると、ネ
ジ軸(51)が回転し、支持体(53)との間にネジ推力が働
く。支持体(53)を支持している支え軸(52)は肘掛け(３)
に固定されているため、支持体(53)に対して、ネジ軸(5
1)が回転しながら軸方向に上昇移動する。従ってネジ軸
(51)を回転自由に支持した背凭れ(２)が座部(１)に対し
て上昇する。背凭れ(２)が最適高さに達すれば、モータ
(55)が停止する。背凭れ(２)を低くするときは、モータ
(55)を逆回転させる。

【００２１】上記背凭れ(２)の上昇、下降の切換えは、
リモートコントロールスイッチ(図示せず)によって行な
う。リモートコントロールスイッチに、予め制御部に記
憶させた特定の被施療者の識別信号を入力すると、前記
の如く、背凭れ(２)の高さが自動的に調節される。支持
体(53)が、上下のリミットスイッチ(50)(50)を作動させ
ると、モータ(55)は自動停止する。

【００２２】座部(１)の高さは固定されており、被施療
者(７)の座位姿勢は一定となり、従来の様に、座部(１)
の後部が下がり過ぎて大腿部や腰に負担が掛りすぎるこ
とを防止できる。又、尻が沈み過ぎて立ち上がるのが困
難となることはない。背凭れ(２)の高さ調節によって、
マッサージユニット(４)を患部に最適な高さに位置さ
せ、或いは背凭れ(２)上の肩被さり部(23)を被施療者の
座高高さに合わせて調整でき、一層効果的なマッサージ
を施すことができる。

【００２３】クランプ軸(６)のノブ(61)を掴んで、クラ
ンプ軸(６)の先端を支えフレーム(21)の案内溝(24)から
外すと、図５に示す如く、背凭れ(２)を支え軸(52)を中
心に後方へ倒すことができ、仰向けに寝た状態でマッサ
ージを受けることもできる。背凭れ(２)を起こすと、案
内溝(24)がクランプ軸(６)の位置に達した時点で、戻し
バネ(62)により、クランプ軸(６)は案内溝(24)に侵入し
て、背凭れ(２)を定位置に保持できる。

【００２４】尚、上記実施例は、背凭れ(２)の昇降はモ
ータ(55)によったが、図６の２点鎖線で示す如く、ネジ
軸(51)をストレート軸部(51b)として支えフレーム(21)
の上に貫通するまで延長し、貫通端に手回しハンドル(5
7)を設け、ネジ軸(51)を手動回転させて、背凭れ(２)の
高さ調整を行なうことも出来る等、本発明は、上記実施
例の構成に限定されることはなく、特許請求の範囲に記
載の範囲で種々の変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】背凭れを下げたマッサージ機の側面図である。

【図２】同上の正面図である。

【図３】背凭れをげたマッサージ機の側面図である。

【図４】同上の正面図である。

【図５】背凭れを倒した状態のマッサージ機の側面図で
ある。

【図６】高さ位置調整手段収容部の断面図である。

【符号の説明】

(１) 座部 (２) 背凭れ (21) 支えフレーム (３) 肘掛け (４) マッサージユニット (５) 高さ位置調整手段 (51) ネジ軸 (52) 支え軸 (53) 支持体 (６) クランプ軸

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】座部(１)と背凭れ(２)を有し、背凭れ
(２)にマッサージユニット(４)を配備した椅子式マッサ
ージ機において、背凭れ(２)は高さ位置調整手段(５)に
連繋して高さ位置調整可能に配備されている椅子式マッ
サージ機。
【請求項２】高さ位置調整手段(５)は、背凭れ(２)に
回転可能に設けたネジ軸(51)を座部(１)側の定位置に設
けた支持体(53)に貫通螺合し、ネジ軸(51)にモータ(5
5)、手回しハンドル(57)等の回転手段を連繋し、ネジ軸
(51)を回転せて生じるネジ推力によって背凭れ(２)を上
下に移動できる請求項１に記載の椅子式マッサージ機。
【請求項３】背凭れ(２)は起伏可能に配備されている
請求項１又は２に記載の椅子式マッサージ機。
【請求項４】背凭れ(２)の上部両側に、被施療者(７)
の肩に被さる肩被さり部(23)を前方へ張り出している請
求項１乃至３の何れかに記載の椅子式マッサージ機。