JPH11127303A - 画像読取装置 - Google Patents
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- JPH11127303A JPH11127303A JP9290697A JP29069797A JPH11127303A JP H11127303 A JPH11127303 A JP H11127303A JP 9290697 A JP9290697 A JP 9290697A JP 29069797 A JP29069797 A JP 29069797A JP H11127303 A JPH11127303 A JP H11127303A
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Abstract
ングが変更になっても、その位相の遅れた状態或いは位
相の進んだ状態を、ハードウェアの変更やハードウェア
上での処理操作を伴わずに行えるようにする。 【解決手段】 タイミング信号発生手段41が、制御手
段32に基づき位相調整データが書き込まれる位相調整
レジスタと、この位相調整レジスタに書き込まれた位相
調整データに基づき光電変換手段24に対するタイミン
グ信号(CCDRB,CCD CLB)の位相を調整す
る位相調整手段61とを備えることで、光電変換手段2
4に対する駆動クロックのタイミングの変更が必要な場
合、制御手段32を通じて位相調整レジスタに位相調整
データを書き込み、その位相調整データに応じて位相調
整手段61によりタイミング調整された駆動クロックを
光電変換手段24に対して出力させればよく、ハードウ
ェア上の変更等を要しない。
Description
ナ、デジタル複写機のスキャナ部等のライン状の光電変
換素子を用いて原稿画像を読み取る画像読取装置に関す
る。
れるCCD固体撮像素子等の光電変換素子から良好なる
アナログ信号を取り出すためには、適切な駆動クロック
をタイミング信号として与える必要がある。このため、
従来では、駆動クロックを発生させるタイミング発生器
(所謂、CCD駆動用タイミング発生LSI)は、出力
される駆動クロックの出力タイミングの修正及び変更を
可能にするため、ROMを内蔵して構成されている。こ
のようなタイミング発生器によれば、ROMに格納され
ているデータを書換えるだけで簡単に駆動クロックの出
力タイミングを修正・変更でき、プロセス的には、RO
Mのデータが記されているマスク(マスクプログラム)
を修正・変更するという作業で済む。
仕様は、LSIの開発期間が長いため、比較的開発の初
期の段階で決める必要があった。特に、LSIの製造過
程において、ROMデータが記されているマスクをプロ
セスの最初の方で使用してROMを作製するため、タイ
ミングの変更を行う場合には、予め未変更のプロセスを
流しておくことができず、殆ど全てのプロセスを通さな
ければならず、試作期間が非常に長くかかってしまう問
題がある。
クのタイミングを微妙に遅らせたり、進めたりする必要
が生じた場合、ディレイラインを入れる等のハードウェ
アの変更で対処することは可能ではあるが、このような
ハードウェアの変更による対応は非常に煩わしい。
423号公報によれば、CCD駆動用のタイミング発生
器における駆動パルスの位相調整をプロセスの最終段階
である配線形成工程で行う手法が開示されている。これ
によれば、駆動パルスの出力タイミングを変更してもマ
スク修正から行う必要がなく、注文から製品納入までの
期間を短縮し得る。
91423号公報によるタイミング発生器の場合にも、
最終的には、所定の配線層の交差部分を選択的に接続す
ることで、駆動パルスのタイミングが特定されるもの
で、ハードウェア上の処理操作を要し、非常に煩わし
い。また、実使用上でのタイミングの変更には対処でき
ない。
駆動クロックのタイミングが変更になっても、その位相
の遅れた状態或いは位相の進んだ状態を、ハードウェア
の変更やハードウェア上での処理操作を伴わずに行える
画像読取装置を提供することを目的とする。
基づき駆動クロックの位相調整を適正に行える画像読取
装置を提供することを目的とする。
像読取装置を提供することを目的とする。
ると出力遅延時間が長くなる傾向にあるCCD固体撮像
素子の場合に十分な位相調整を行える画像読取装置を提
供することを目的とする。
正確な位相調整が行えなくなってしまう不都合を回避し
得る画像読取装置を提供することを目的とする。
み方向何れについても行い得る画像読取装置を提供する
ことを目的とする。
光像を受光して受光量に応じたアナログ信号を出力する
ライン状の光電変換手段と、原稿画像を露光してその原
稿画像に応じた光像を前記光電変換素子へ導く光学系
と、前記光電変換手段からアナログ信号を出力させるタ
イミング信号を発生させるタイミング信号発生手段と、
前記光電変換手段から出力されたアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するA/D変換手段と、前記タイミング信
号発生手段にバス接続された制御手段とを備えた画像読
取装置において、前記タイミング信号発生手段は、前記
制御手段に基づき位相調整データが書き込まれる位相調
整レジスタと、この位相調整レジスタに書き込まれた位
相調整データに基づき前記光電変換手段に対するタイミ
ング信号の位相を調整する位相調整手段とを備える。
クのタイミングの変更が必要な場合、制御手段を通じて
タイミング発生手段中の位相調整レジスタに位相調整デ
ータを書き込むだけで、ハードウェア上の変更等を要せ
ず、位相調整によりタイミングを変更し得る。
光量に応じたアナログ信号を出力するライン状の光電変
換手段と、原稿画像を露光してその原稿画像に応じた光
像を前記光電変換素子へ導く光学系と、前記光電変換手
段からアナログ信号を出力させるタイミング信号を発生
させるタイミング信号発生手段と、前記光電変換手段か
ら出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するA
/D変換手段と、前記タイミング信号発生手段にバス接
続された制御手段とを備えた画像読取装置において、前
記制御手段にバス接続されて前記A/D変換手段から出
力されたデジタルデータを検出して保存するデジタル検
出手段を備え、前記タイミング信号発生手段は、前記デ
ジタル検出手段に保存されたデジタルデータの状態に応
じて前記制御手段により決定された位相調整データに基
づき前記光電変換手段に対するタイミング信号の位相を
調整する位相調整手段を備える。
って得られた読取データの状態に基づき、この光電変換
手段に入力されている駆動クロックのタイミングが適正
であるか否かを判断し、適正でない場合には位相調整デ
ータを与えてタイミング信号の位相を調整するので、適
正な駆動クロックによる駆動の下に画像読取りを行え
る。
像読取装置において、デジタル検出手段は、シェーディ
ング補正手段であり、そのシェーディング補正用メモリ
をデジタルデータの保存に共用する。従って、デジタル
検出手段がシェーディング補正手段を利用しており、シ
ェーディング補正用メモリも活用しているので、位相調
整のために専用の処理、メモリを要せず、低コストにて
実現できる。
3記載の画像読取装置において、光電変換手段は、CC
D固体撮像素子である。従って、駆動クロックの周波数
が高くなると出力遅延時間が長くなる傾向にあるCCD
固体撮像素子の場合に十分な位相調整を行える。
又は4記載の画像読取装置において、位相調整手段は、
その位相調整のステップが画像クロック周波数の1/整
数なる周期を1クロック周期として設定されている。従
って、遅延量が積算して正確な位相調整ができなくなる
ような不都合が回避される。ここに、画像クロック周波
数の1/整数なる周期を1クロック周期とするステップ
は、PLL回路の逓倍回路を用いることにより簡単に実
現できる。
3,4又は5記載の画像読取装置において、位相調整手
段は、その位相調整幅が位相調整されるタイミング信号
の1周期分に渡って設定されている。従って、1周期分
の位相調整が可能なため、遅れ方向の位相調整だけでな
く進み方向の位相調整も行える。
ないし図7に基づいて説明する。まず、図1に基づいて
本実施の形態が適用されるデジタル複写機1の概略構成
について説明する。このデジタル複写機1は、原稿から
画像を読み取る画像読取装置であるスキャナ部2と、印
刷用紙に画像を形成するプリンタ部3とを有する。
た感光ドラム4の周囲に、トナークリーナ5、帯電チャ
ージャ6、レーザスキャナ7、4個の現像器8、転写ベ
ルト9等が配置されており、この転写ベルト9や定着器
10が用紙搬送路11に配置されることにより電子写真
機構12が形成されている。
送路11で連通する位置には、サイズや方向が相違する
印刷用紙を供給する複数の給紙カセット13や手差給紙
手段である手差トレー14が設けられており、これらの
手差トレー14や給紙カセット13にセットされた印刷
用紙を駆動制御機構(図示せず)が前記電子写真機構1
2に供給する。なお、本実施の形態のデジタル複写機1
のプリンタ部3は、前記電子写真機構12により印刷用
紙にフルカラーで画像を形成するので、4個の現像器8
の各々には、YMCK(Yellow,Magenta,Cyanide,
Black)のカラートナー(図示せず)が個々に収納され
ている。
グ15の上面にコンタクトガラス16が設けられてお
り、このコンタクトガラス16の上面に原稿が載置され
る。そして、このコンタクトガラス16に対向する位置
に第1の走査ユニット17が移動自在に支持されてお
り、この第1の走査ユニット17と対向する位置に第2
の走査ユニット18が移動自在に支持されている。ここ
で、前記第一の走査ユニット17は、ハロゲンランプ1
9と反射面が45°に傾斜した反射ミラー20とで形成
されており、前記第2の走査ユニット18は、各々45
°に傾斜して内角90°で対向する一対の反射ミラー2
1,22で形成されている。なお、第1の走査ユニット
17の移動可能な範囲内であって原稿画像域外となる位
置に相当するコンタクトガラス16部分には白基準板
(図示せず)が設けられている。
記反射ミラー22と対向する位置には、結像光学系23
を介して光電変換手段であってCCD固体撮像素子であ
る3ラインCCD24が固定的に配置されており、この
3ラインCCD24には、CCDアレイからなりB光と
G光とR光とを各々読み取るBラインとGラインとRラ
イン(何れも図示せず)とが、数ラインの間隔で連設さ
れている。
7,18の走査速度は2対1に設定されているので、前
記コンタクトガラス16から前記第1,2の走査ユニッ
ト17,18を介して前記3ラインCCD24まで連通
する光学系の結像光路の光路長は、前記第1,2の走査
ユニット17,18が移動しても一定である。そして、
このような一定長の結像光路により、前記コンタクトガ
ラス16に載置されて前記ハロゲンランプ19により照
明された読取原稿の反射光を、前記3ラインCCD24
が画像データに光電変換する。
変換されて得られる画像データを処理するスキャナIP
U(Image Processing Unit)31関連のハードウェ
ア構成をその作用とともに図2を参照して説明する。こ
のスキャナIPU31の制御部上の制御手段であるCP
U32は、ROM33に格納されたプログラムを実行
し、RAM34にデータ等を書き込むことで、スキャナ
IPU31の全体を制御する。このCPU32はデジタ
ル複写機1の全体に対するシステム制御部35側とシリ
アル通信により接続されており、コマンド及びデータの
送受信により指令された動作を実行する。さらに、シス
テム制御部35は操作表示部36とシリアル通信により
接続されており、ユーザからのキー入力指示により動作
モード等を設定する。
知センサ、ホームポジションセンサ、原稿圧板開閉セン
サ、冷却ファン等)37が接続されており、I/O37
の検知及びオン/オフの制御がなされる。モータドライ
バ38は、CPU32からのPWM出力によりドライブ
されることで励磁パルスシーケンスを発生し、第1,2
の走査ユニット17,18をスキャニング駆動させるパ
ルスモータ39を駆動する。ハロゲンランプ19を点灯
させるランプレギュレータ40もCPU32に接続され
ている。
インCCD24から出力される画像データを順次処理す
る各種の処理回路等が設けられている。まず、3ライン
CCD24はスキャナIPU31の制御部上のタイミン
グ回路(タイミング信号発生手段)41によってタイミ
ング信号として各駆動クロックが与えられており、所定
タイミングで各RGBのodd (偶数)、even(奇数)の
アナログ信号をエミッタフォロワ回路42R ,42G ,
42B に出力する。これらのエミッタフォロワ回路42
R ,42G ,42B からアナログ処理回路43R ,43
G ,43B へ入力されたアナログ信号は、減算法CDS
(相関二重サンプリング)法によるサンプリング処理を
受け、3ラインCCD24のオプティカルブラック部で
ラインクランプを実施し、odd、even 間の出力差を補正
することで、各々の系統毎のアンプゲインの調整を行
う。ゲイン調整後は、odd、even の2系統がマルチプレ
クサにより時系列的に合成されて1系統のアナログ信号
となり、最終的に、DCレベルのオフセット調整を受け
た後、A/Dコンバータ(A/D変換器)44R ,44
G ,44B に入力される。
に入力されアナログ信号は、デジタル信号に変換された
後、シェーディング補正回路(シェーディング補正手
段)45に入力されてシェーディング補正処理を受け
る。即ち、照明系の光量不均一や3ラインCCD24の
画素出力(感度)のばらつきがシェーディング補正処理
により補正される。シェーディング補正回路45により
シェーディング補正された画像データ(デジタルデー
タ)のうち、G,R用の画像データはライン間補正メモ
リ46G ,46R へ入力されて、3ラインCCD24上
におけるRGB用のライン間のライン数分だけ遅延させ
ることでライン上の位置合わせを行わせる処理を行い、
ドット補正回路47へ入力される。ドット補正回路47
では、ライン間補正メモリ46G ,46R から出力され
たG,R用の画像データとシェーディング補正回路45
から出力されたB用の画像データに関して、1ライン以
内のドットずれの補正処理が行われる。次いで、スキャ
ナγ補正回路48では反射率リニアデータをルックアッ
プテーブル方式により補正する。スキャナγ補正回路4
8により補正されたデジタルデータは、自動原稿色判定
回路49と自動画像分離回路50とディレーメモリ51
とを介してRGBフィルタ・色変換処理・変倍処理・ク
リエイト回路52、プリンタγ補正、書込処理回路53
に入力される。
彩/無彩判定)処理を行う。このACS処理では、黒/
灰色の判定が行われる。自動画像分離回路50では、像
域分離処理として、エッジ判定(白画素と黒画素の連続
性により判定)、網点判定(画像中の山/谷ピーク画素
の繰返しパターンにより判定)、写真判定(文字・網点
外で画像データのある場合)を行うことで、文字及び印
刷部(網点部)、写真部の領域を判定してCPU32に
伝え、後段のRGBフィルタ・色変換、プリンタγ補
正、YMCKフィルタ、階調処理でパラメータや係数の
切換えに使用される。
正、平滑化、エッジ強調、スルー等のフィルタ係数を、
先の領域判定結果に応じて切換え設定する。色変換処理
では、RGBのデジタルデータから、YMCK変換、U
CR、UCA処理を行う。変倍処理回路では、画像デー
タの主走査方向に対して拡大/縮小処理を行う。RGB
フィルタ・色変換処理・変倍処理・クリエイト回路52
に対しては画像表示部54が接続されており、拡大/縮
小処理後のデジタルデータの表示が可能とされている。
クリエイト回路では、クリエイト編集、カラー加工を行
う。クリエイト編集では、斜体、ミラー、影付け、中抜
き処理等を行い、カラー加工ではカラー変換、指定色消
去、アンダーカラー処理等を行う。プリンタγ補正、書
込処理回路53では、先の領域判定結果に基づいてプリ
ンタγ変換とフィルタ係数の設定を行う。階調処理で
は、ディザ処理を行い、ビデオコントロールでは書込タ
イミング設定や画像領域、白抜き領域の設定やグレース
ケールやカラーパッチ等のテストパターン発生を行うこ
とができ、最終画像データを書き込み処理でレーザスキ
ャナ7中のレーザダイオード(LD)へ出力できるよう
に処理する。
続されておりROM33に格納されたプログラムにより
各処理の設定と動作とをシステム制御部35の指示によ
り実行される。
て説明する。3ラインCCD24に対してタイミング回
路41からは、図3に示すように、 CCD TG信号(移送ゲート信号) CCD 1信号(シフトレジスタクロック1) CCD 2信号(シフトレジスタクロック2) CCD 1L信号(最終段シフトレジスタクロック) CCD RB信号(リセットクロック) CCD CLB信号(クランプクロック) なる駆動クロックが出力されるように設定されている。
3ラインCCD24はこれらの駆動クロックに基づき、
図5のタイムチャートに示すようなタイミング波形にて
RGB各々につきodd ,even別のアナログ信号を出力す
る。この他、タイミング回路41はアナログ処理回路4
3R ,43G ,43B 、A/Dコンバータ44R ,44
G ,44B 、シェーディング補正回路45等に対して
も、アナログ処理、ADC、シェーディング補正用の各
種の駆動クロックも出力している。
は、3ラインCCD24に対する位相調整クロックを上
記各信号中のリセットクロック(CCD RB)信号、
クランプクロック(CCD CLB)信号とするものと
する。本実施の形態のタイミング回路41は図3に示す
ように構成されている。まず、前記CPU32等に対し
てアドレスバス/データバス等のバスライン55を介し
て接続されたバスI/F(インタフェース)56を有し
ており、前記CPU32にこのバスI/F56を介して
接続されたレジスタ・設定部・コントロール回路57が
設けられている。また、タイミング回路41は発振器5
8から入力される発振出力を基本クロックとし、その周
波数をスキャナ画像CLK(画像クロック)の周波数と
するものであり、タイミング回路41からの発振出力が
入力されるPLL回路59が設けられている。このPL
L回路59は4逓倍回路(図示せず)を有しており、画
像クロックを4逓倍したクロックである4逓倍CLKを
生成・出力する機能を有している。また、レジスタ・設
定部・コントロール回路57からのコントロール信号に
基づき3ラインCCD24に対して前述した各タイミン
グ信号を出力するCCDクロック発生論理回路60が設
けられている。このうち、リセットクロック(CCD
RB)信号、クランプクロック(CCD CLB)信号
との2つのタイミング信号に関しては位相調整回路(位
相調整手段)61が介在されている。この位相調整回路
61にはスキャナ画像CLKと4逓倍CLKとがともに
入力されている。
ール回路57はCPU32によってリセットクロック
(CCD RB)信号、クランプクロック(CCD C
LB)信号に関する位相調整のための位相調整データが
書き込まれる位相調整レジスタ62(図4参照)を備え
ている。この位相調整レジスタ62はD7〜D0の8ビ
ット構成のもので、下位側のD0〜D2の3ビット分に
リセットクロック(CCD RB)信号用の位相調整デ
ータが割当てられ、上位側のD4〜D6の3ビット分に
クランプクロック(CCD CLB)信号用の位相調整
データが割当てられている。特に、本実施の形態では、
スキャナ画像CLKに対して4逓倍CLKを使用してい
るので、これらのリセットクロック(CCD RB)信
号、クランプクロック(CCD CLB)信号なるタイ
ミング信号の位相調整は、スキャナ画像CLKの1クロ
ック周期内において8パターンの設定が可能とされてい
る。逆にいえば、PLL回路59の逓倍回路の逓倍数を
変更(例えば、8逓倍、16逓倍等)することにより、
位相調整の分解能ビット数も変更し得ることを意味す
る。
24に対する駆動クロックの位相調整の指示はCPU3
2よりバスライン55を介してタイミング回路41のバ
スI/F52を通して位相調整レジスタ62に位相調整
データを書き込むことで行われる。レジスタ・設定部・
コントロール回路57からはその位相調整レジスタ62
中に書き込まれたリセットクロック(CCD RB)信
号、クランプクロック(CCD CLB)信号用の位相
調整データに基づくコントロール信号がCCDクロック
発生論理回路60に出力され、位相調整回路61では位
相調整データに基づくコントロール信号と4逓倍CLK
とに応じて位相調整されたリセットクロック(CCD
RB)信号、クランプクロック(CCD CLB)信号
が3ラインCCD24に対して出力される。3ラインC
CD24では位相調整されたリセットクロック(CCD
RB)信号、クランプクロック(CCD CLB)信
号とに同期する位相タイミングで残りの駆動クロック
(CCD TG,CCD 1,CCD 2,CCD 1
L)が入力されて、動作タイミングが制御される。
B)信号用の位相調整データは、シフト0なる初期値と
してはx0hに設定され、以下、位相調整データとして
シフト1(1パルスの遅れ)に相当する設定値x1h、
シフト2(2パルスの遅れ)に相当する設定値x2h、
〜、シフト7(7パルスの遅れ=1パルスの進み)に相
当する設定値x7hが用意されており、位相調整データ
を変更した場合にリセットクロック(CCD RB)信
号のタイミングが変更される様子を図6のタイムチャー
トに示す。クランプクロック(CCD CLB)信号用
の位相調整データも同様に、シフト0なる初期値として
はx0hに設定され、以下、位相調整データとしてシフ
ト1(1パルスの遅れ)に相当する設定値x1h、シフ
ト2(2パルスの遅れ)に相当する設定値x2h、〜、
シフト7(7パルスの遅れ=1パルスの進み)に相当す
る設定値x7hが用意されており、位相調整データを変
更した場合にクランプクロック(CCD CLB)信号
のタイミングが変更される様子を図7のタイムチャート
に示す。
CCD24に対するリセットクロック(CCD RB)
信号、クランプクロック(CCD CLB)信号のタイ
ミングの変更が必要な場合、CPU32を通じて位相調
整レジスタ62に位相調整データを書き込み、その位相
調整データに応じて位相調整回路61によりタイミング
調整されたリセットクロック(CCD RB)信号、ク
ランプクロック(CCD CLB)信号を3ラインCC
D24に対して出力させればよく、ハードウェア上の変
更等を要せず、位相調整によりタイミングを変更するこ
とができる。特に、本実施の形態のように、光電変換素
子として駆動クロックの周波数が高くなると出力遅延時
間が長くなる傾向にある3ラインCCD24を用いてい
る場合に、その位相調整を十分に行うことができ、良好
なる画像読取りを行わせることができる。また、本実施
の形態では、リセットクロック(CCD RB)信号、
クランプクロック(CCD CLB)信号に関する位相
調整のステップがスキャナ画像CLKの周波数の1/4
なる周期を1クロック周期として設定され、3ビット=
8パターン分の位相調整データの設定が可能とされてい
るので、3ラインCCD24におけるゲートの遅延量が
積算して正確な位相調整ができなくなるような不都合も
回避することができる。さらには、リセットクロック
(CCD RB)信号、クランプクロック(CCD C
LB)信号に関する位相調整の位相調整幅が位相調整さ
れるタイミング信号(スキャナ画像CLK)の1周期分
に渡って設定されており、1周期分の位相調整が可能な
ため、遅れ方向の位相調整だけでなく進み方向の位相調
整も行うことができる。
われる位相調整レジスタ62への位相調整データの設定
は、電源投入に伴うCPU32のソフトウェア実行の初
期設定時に行われる。この場合には、位相調整の変更の
ためにソフトウェアの変更が必要となるが、ハードウェ
アの変更は要しない。もっとも、ソフトウェアを変更せ
ずに位相調整を行わせることも可能であり、この場合に
はスキャナIPU31の制御部上のディップスイッチの
切換えや操作表示部36上のSPモード(特殊モード)
から変更することができるように構成してもよい。操作
表示部36からの変更の場合には、操作表示部36から
入力された位相調整データはシステム制御部35を介し
てスキャナIPU31の制御部のCPU32へシリアル
通信データとして送信させることにより、位相調整が行
われる。
び図9に基づいて説明する。本実施の形態では、バスラ
イン55を介してCPU32に接続されたシェーディン
グ補正回路45をCCD位相調整モード時にはデジタル
値検出回路(デジタル検出手段)として兼用させるよう
に構成されている。CCD位相調整モードは操作表示部
36上のSPモードにおいてCCD位相調整キー(図示
せず)を押下することにより設定される。ここに、シェ
ーディング補正回路45はシェーディング補正処理を行
うためのシェーディング演算回路71、白メモリ72、
黒メモリ73の他に、レジスタ・設定部・コントロール
回路74が設けられ、バスI/F75、バスライン55
を介してCPU32に接続されている。そして、CCD
位相調整モードに設定された場合、CPU32はシェー
ディング補正回路45に対してバスI/F75を介して
レジスタ・設定部・コントロール回路74にCCD位相
調整モードに移行したことを通知する。これにより、通
常のシェーディング補正用メモリとして利用している白
メモリ72が3ラインCCD24により読み取られてA
/D変換されたデジタルデータの1ドット毎の平均値を
保存するためのメモリとして使用される。
相調整モードの処理制御の概要を図8に示すフローチャ
ートを参照して説明する。まず、操作表示部36を通じ
てCCD位相調整モードに設定されると、デジタル値検
出回路(シェーディング補正回路45)中のモードレジ
スタ(レジスタ・設定部・コントロール回路74)にC
CD位相調整モードへ移行したことが通知される。その
後、白基準板の読取位置にキャリッジ(第1,2の走査
ユニット17,18)を移動させて停止させるととも
に、ハロゲンランプ19を点灯させて、3ラインCCD
24により白基準板の読取りを行う。この白基準板の読
取りにより3ラインCCD24から得られA/D変換さ
れたデジタルデータに基づき、リセットクロック(CC
D RB)信号の位相調整処理、クランプクロック(C
CD CLB)信号の位相調整処理を順次行う。これら
の位相調整処理が終了すると、ハロゲンランプ19を消
灯させるとともにキャリッジをホームポジションへ移動
させて待機させる。その後、デジタル値検出回路(シェ
ーディング補正回路45)中のモードレジスタに設定さ
れたCCD位相調整モードが解除され、CCD位相調整
モードの処理が全て終了し、通常のスキャナとしての待
機状態となる。
(CCD RB)信号の位相調整処理を図9に示すサブ
ルーチンを参照して説明する。まず、CPU32により
タイミング回路41中の位相調整レジスタ62に設定値
=x0h(初期値)を書き込む。この状態で白基準板に
関して10ライン分の画像読取りを行い、その読取りデ
ータをA/D変換した後のデジタルデータに関して1ド
ット毎の平均値を白メモリ72に格納する。10ライン
分に相当する一定時間が経過すると、CPU32は白メ
モリ72より平均値化されたデジタルデータを読出す。
そして、読出したデジタルデータより標準偏差を計算す
るとともに、odd/even 間の差を計算し、その計算結果
をRAM34中に格納する。このときの計算結果をと
する。
41中の位相調整レジスタ62に設定値=x1hを書き
込む。つまり、初期値に対してシフト1(1パルス遅
れ)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ72に格納する。10ライン分に相当する一
定時間が経過すると、CPU32は白メモリ72より平
均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読出し
たデジタルデータより標準偏差を計算するとともに、od
d/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM34中
に格納する。このときの計算結果をとする。
41中の位相調整レジスタ62に設定値=x7hを書き
込む。つまり、初期値に対してシフト7(1パルス進
み)の状態とし、この状態で白基準板に関して10ライ
ン分の画像読取りを行い、その読取りデータをA/D変
換した後のデジタルデータに関して1ドット毎の平均値
を白メモリ72に格納する。10ライン分に相当する一
定時間が経過すると、CPU32は白メモリ72より平
均値化されたデジタルデータを読出す。そして、読出し
たデジタルデータより標準偏差を計算するとともに、od
d/even 間の差を計算し、その計算結果をRAM34中
に格納する。このときの計算結果をとする。
ven 間の差を計算するのは、位相調整の指針としてS/
N比のデータ化と、odd/even の2系統間の出力のばら
つきを用いるためである。
格納された計算結果に関して、相互比較を行い、
標準偏差値の最小値なる計算結果を選択し、その計算結
果を生じた設定値を決定し、最終的にその設定値を位相
調整データの確定値として位相調整レジスタ62中のビ
ットd0〜d2に設定する。タイミング回路41におい
ては位相調整レジスタ62に確定値として設定された位
相調整データを用いて3ラインCCD24に対するリセ
ットクロック(CCD RB)信号の位相調整がなされ
る。
CD CLB)信号の位相調整処理も、リセットクロッ
ク(CCD RB)信号の位相調整処理の場合と同様に
行われる。
CCD24からのアナログ信号をデジタルデータに変換
し、このデジタルデータをデジタル値検出回路(シェー
ディング補正回路45)において検出することで、3ラ
インCCD24に対してリセットクロック(CCD R
B)信号、クランプクロック(CCD CLB)信号が
適切な駆動クロックとして入力されているか否かを判断
し、現実に得られるデジタルデータが良好となるように
これらの駆動クロックの位相を調整することができる。
この結果、例えばスキャナの読取線速(副走査密度)が
読取モードによって変更されるようなことがあっても、
その状況に応じて適正な駆動クロックを用いることがで
きるように位相調整される。特に、本実施の形態では、
シェーディング補正回路45をデジタル値検出回路とし
て用い、白メモリ72をCCD位相調整モード時のデジ
タルデータ保存用に用いているので、高価なメモリを位
相調整のためだけに用いることがなく、既存かつ必須の
シェーディング補正回路45及びその白メモリ72を有
効活用できる。
を確定するために、初期値=x0h,設定値x1h,x
7hの3パターンによる読取結果を用いるようにした
が、初期値に対する位相の遅れ、進みを2パルス、或い
は3パルス分とった設定値を用いて、それらの読取結果
も用いて、実際に使用する位相調整データを確定するよ
うにしてもよい。この場合の1パルスによる遅れ、進み
量を規定する逓倍回路の逓倍数も4逓倍に限らず、8逓
倍、16逓倍のようにさらに細分化して位相調整の分解
能を上げるようにしてもよい。また、良好なる位相調整
を行うための指針として、データ化されたS/N比を提
示する標準偏差や、2系統間の出力ばらつきを提示する
odd/even 間の差を用いるものに限らず、要は、位相調
整の適正化の判断要素となる事象であればよい。
手段に対する駆動クロックのタイミングの変更が必要な
場合、制御手段を通じてタイミング発生手段中の位相調
整レジスタに位相調整データを書き込むだけで、ハード
ウェア上の変更等を要せず、位相調整によりタイミング
を適正に変更することができる。
段により実際に読み取って得られた読取データの状態に
基づき、この光電変換手段に入力されている駆動クロッ
クのタイミングが適正であるか否かを判断し、適正でな
い場合には位相調整データを与えてタイミング信号の位
相を調整するようにしたので、適正なタイミングの駆動
クロックによる駆動の下に画像読取りを良好に行わせる
ことができる。
出手段がシェーディング補正手段を利用しており、シェ
ーディング補正用メモリも活用しているので、請求項2
記載の発明に関して、位相調整のために専用の処理、メ
モリを要せず、低コストにて実現することができる。
クの周波数が高くなると出力遅延時間が長くなる傾向に
あるCCD固体撮像素子の場合に十分な位相調整を行わ
せることができる。
ステップが画像クロック周波数の1/整数なる周期を1
クロック周期として設定されているので、遅延量が積算
して正確な位相調整ができなくなるような不都合を回避
することができる。
が位相調整されるタイミング信号の1周期分に渡って設
定されており、1周期分の位相調整が可能なため、遅れ
方向の位相調整だけでなく進み方向の位相調整も行うこ
とができ、調整の適正化を図りやすくすることができ
る。
機の概略構成図である。
ブロック図である。
ィング補正回路までのハードウェア構成を示すブロック
図である。
なタイミングを示すタイムチャートである。
信号のタイミングが変更される様子を示すタイムチャー
トである。
B信号のタイミングが変更される様子を示すタイムチャ
ートである。
整モードの概略フローチャートである。
チンを示すフローチャートである。
Claims (6)
- 【請求項1】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換素子
へ導く光学系と、前記光電変換手段からアナログ信号を
出力させるタイミング信号を発生させるタイミング信号
発生手段と、前記光電変換手段から出力されたアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記
タイミング信号発生手段にバス接続された制御手段とを
備えた画像読取装置において、 前記タイミング信号発生手段は、前記制御手段に基づき
位相調整データが書き込まれる位相調整レジスタと、こ
の位相調整レジスタに書き込まれた位相調整データに基
づき前記光電変換手段に対するタイミング信号の位相を
調整する位相調整手段とを備えることを特徴とする画像
読取装置。 - 【請求項2】 光像を受光して受光量に応じたアナログ
信号を出力するライン状の光電変換手段と、原稿画像を
露光してその原稿画像に応じた光像を前記光電変換素子
へ導く光学系と、前記光電変換手段からアナログ信号を
出力させるタイミング信号を発生させるタイミング信号
発生手段と、前記光電変換手段から出力されたアナログ
信号をデジタル信号に変換するA/D変換手段と、前記
タイミング信号発生手段にバス接続された制御手段とを
備えた画像読取装置において、 前記制御手段にバス接続されて前記A/D変換手段から
出力されたデジタルデータを検出して保存するデジタル
検出手段を備え、 前記タイミング信号発生手段は、前記デジタル検出手段
に保存されたデジタルデータの状態に応じて前記制御手
段により決定された位相調整データに基づき前記光電変
換手段に対するタイミング信号の位相を調整する位相調
整手段を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項3】 デジタル検出手段は、シェーディング補
正手段であり、そのシェーディング補正用メモリをデジ
タルデータの保存に共用することを特徴とする請求項2
記載の画像読取装置。 - 【請求項4】 光電変換手段は、CCD固体撮像素子で
あることを特徴とする請求項1,2又は3記載の画像読
取装置。 - 【請求項5】 位相調整手段は、その位相調整のステッ
プが画像クロック周波数の1/整数なる周期を1クロッ
ク周期として設定されていることを特徴とする請求項
1,2,3又は4記載の画像読取装置。 - 【請求項6】 位相調整手段は、その位相調整幅が位相
調整されるタイミング信号の1周期分に渡って設定され
ていることを特徴とする請求項1,2,3,4又は5記
載の画像読取装置。
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---|---|---|---|
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JPH11127303A true JPH11127303A (ja) | 1999-05-11 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP29069797A Expired - Fee Related JP3631597B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 画像読取装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3631597B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100386708C (zh) * | 2003-09-02 | 2008-05-07 | 精工爱普生株式会社 | 信号输出调整电路、显示驱动器、电光学装置及电子仪器 |
US7522317B2 (en) | 2000-12-20 | 2009-04-21 | Seiko Epson Corporation | Image reading device |
US7800789B2 (en) | 2005-02-10 | 2010-09-21 | Seiko Epson Corporation | Analog front-end circuit and electronic device |
US8102577B2 (en) * | 2007-02-28 | 2012-01-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus and reading control method |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP29069797A patent/JP3631597B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN100386708C (zh) * | 2003-09-02 | 2008-05-07 | 精工爱普生株式会社 | 信号输出调整电路、显示驱动器、电光学装置及电子仪器 |
US7671853B2 (en) | 2003-09-02 | 2010-03-02 | Seiko Epson Corporation | Signal output adjustment circuit and display driver |
US7800789B2 (en) | 2005-02-10 | 2010-09-21 | Seiko Epson Corporation | Analog front-end circuit and electronic device |
US8102577B2 (en) * | 2007-02-28 | 2012-01-24 | Canon Kabushiki Kaisha | Image reading apparatus and reading control method |
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