JPH1112686A - 均質性に優れた缶用鋼板およびその製造方法 - Google Patents

均質性に優れた缶用鋼板およびその製造方法

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JPH1112686A
JPH1112686A JP27867797A JP27867797A JPH1112686A JP H1112686 A JPH1112686 A JP H1112686A JP 27867797 A JP27867797 A JP 27867797A JP 27867797 A JP27867797 A JP 27867797A JP H1112686 A JPH1112686 A JP H1112686A
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坂田  敬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Nbを含有する鋼板で、熱延コイルの低温巻取
による材質劣化を招くことなく、均質性に優れ、非定常
部が少ない缶用鋼板を製造する。 【解決手段】 C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%以
下を含有する鋼片に、粗圧延終了温度を(Ar3 変態点+
150 ℃)〜Ar3 変態点、仕上圧延終了温度をAr3変態点
〜(Ar3 変態点−100 ℃)、仕上圧延の最終パスの圧下
率を10〜40%とする熱間圧延を行い、650 〜450 ℃でコ
イルに巻き取り、次いで1次冷間圧延、焼鈍および2次
冷間圧延を行い、端部の材質非定常部を、熱延鋼帯にお
ける相当部位に換算して、コイル先後端でそれぞれ5m
以下、幅方向で片側5mm以下の鋼板とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は食品、飲料缶等の缶
容器材料としての使途に好適な缶用の冷延鋼板に関し、
特に、再結晶温度を上昇させるNbを添加した成分系の鋼
板において、巻取温度を高くする必要がない、製品コイ
ルの長手方向および幅方向の材質の均一性に優れた缶用
鋼板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】深絞り加工等のプレス成形を施して作ら
れる、深絞り缶、DRD(Drawn andRedrawn)缶、DI
(Drawn and Ironed) 缶などの2ピース缶に用いられる
冷延鋼板に要求される最も重要な特性として、プレス加
工性、すなわち加工時に割れ等の欠陥が発生することな
く成形可能なこと、が挙げられる。鋼板のプレス加工
性、特に深絞り性を評価する特性値としては、r値(ラ
ンクフォード値)があり、この値が大きいほど深絞り性
は優れ、より厳しい条件下でのプレス加工が可能であ
る。このr値は、一般に、r0 ,r90,r45(それぞ
れ、圧延方向に0度、90度、45度方向のr値)から求め
た、平均r値(=r0 +r90+2r45)/4)で評価さ
れている。
【0003】ところで、従来から、鋼板の深絞り性を向
上(高r値化)させる手法として、数多くの研究がなさ
れている。例えば、特開平1−177321号公報で
は、極低炭素Alキルド鋼において、炭化物、窒化物の形
成元素であるNbあるいはTiを添加し、Ar3 変態点以上の
高温で仕上圧延し、巻取温度も高くした熱延を行なうこ
とにより、平均r値の向上を図っている。前記公報に開
示の方法によると、ある程度の効果があり、平均r値の
向上がみられる。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら、Nbの添加によ
って、再結晶終了温度の著しい上昇がもたらされるため
に、この成分系の冷延コイルを均熱時間の短い連続焼鈍
ライン(以下、単にCALと略記)にて再結晶焼鈍する
場合に、しばしば再結晶不良による硬さ上限外れや、r
値の劣化が生じる場合があった。
【0005】このような事態を避ける手段として、熱延
コイルの巻取温度を高くすることにより、炭化物、窒化
物の粗大化を図り、再結晶終了温度の上昇を抑える方法
がある。しかし、巻取温度を高くすると、一方では、酸
洗時間が長くなって歩留まりが低下したり、結晶粒が過
大に粗大化し、加工後の鋼板表面の肌荒れを招いてい
た。さらに、熱延コイル長手方向の材質の不均一が生じ
るという大きな問題もあった。というのは、巻き取り温
度(CT)を高くすると、熱延コイルの先端部(約20〜
100m)および後端部(約100m)は外気からの抜熱が大き
く、冷却速度が速いために、析出物の粗大化が十分に達
成できないため、部分的な再結晶不良による硬さ上限外
れや、それに付随してr値の低下がしばしば発生してい
た。また、幅方向の端部(約10〜20mm)においてもこれ
と同様な問題が生じがちであった。なお、以下の説明で
は、これらの長手方向および幅方向の端部の硬さ外れ、
r値の劣化を生じた部分を「非定常部」と呼び、これ以
外の材質変動の少ない内部を「定常部」と呼ぶこととす
る。
【0006】そこで、本発明の主たる目的は、従来技術
が抱えていた上記問題を解決することにあり、深絞り性
を向上させる一方で、再結晶温度を上昇させる作用のあ
る、Nbを含有する鋼板において、製品コイルの長手方向
および幅方向の材質の均一性、とくに硬さ、r 値の均質
性に優れ、非定常部が少ない缶用鋼板とその製造方法を
提供することにある。また、本発明の他の目的は、深絞
り性を向上させるものの再結晶温度を上昇させるNbを含
有する鋼板で、熱延コイルの低温巻取を行っても、材質
劣化を招くことなく、均質性に優れ、非定常部が少ない
缶用鋼板の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】発明者らは、上記の目的
を達成すべく、まず、Nbを添加した極低炭素鋼(供試材
のAr3変態点=890 ℃)において、熱延条件が、熱延板
中のNbC 析出量や冷延後の再結晶終了温度に及ぼす影響
について調査した。図1、図2は、これらの調査結果を
示すものである。これらの図より、再結晶終了温度と熱
延鋼板中でのNbC の析出量との間には高い相関があり、
再結晶終了温度を低下させるためには、熱延板段階でNb
C を十分に析出させておくことが重要であることがわか
った。この現象は、焼鈍前に固溶C、または固溶Nbが多
量に残存すると、これらが再結晶段階において、ドラッ
グ効果を発揮し、再結晶・粒成長を阻止するため、ある
いはNbC のサイズが小さすぎるために、ピンニング効果
を発揮し、再結晶粒の成長を阻害するためと考えられ
る。
【0008】図1および図2から、巻取温度が750 ℃と
高い場合には、NbC はほぼ完全に析出し、再結晶終了温
度も700 〜710 ℃であるので、現行のCALでの均熱温
度(750 ℃)に比べ十分に低い温度であるといえる。し
かし、このような巻取温度では、前述したように、酸洗
効率の低下、コイル長手、幅方向での材質不均一を生じ
るという難点を免れることができない。一方、巻取温度
が550 ℃と低い場合には、NbC の析出量、およびそれに
ともなう再結晶終了温度への仕上げ圧延温度の影響が見
られ、Ar3 変態点(890℃) 以下で仕上げ圧延を終了した
場合に、NbC の析出量が多く、再結晶終了温度も710 ℃
と低くなる。したがって、現行のCALでの均熱温度
(750 ℃)で焼鈍した場合でも再結晶不良の心配がな
い。さらに、このNbC の析出量は、図3に示すように、
仕上げ圧延最終パスでの圧下率が大きい場合により増す
ことがわかった。発明者らは、これらの結果を考察する
ために、NbC の析出挙動を熱力学的平衡計算により調査
した。その結果、図4に示すように、NbC の析出はAr3
変態点以下で進行することがわかった。
【0009】このようなAr3 変態点以下の温度での仕上
げ圧延終了が、NbC の析出に対し有効に作用する理由と
して以下のことが挙げられる。 1)NbC の析出に対しては歪み誘起析出の効果が大きく寄
与している。 2)低温で最終仕上げ圧延を行うことにより、仕上げ圧延
による歪み量が増大し、歪み誘起析出の効果が大きくな
る。 3)従来法のように、Ar3 変態点以上で仕上げ圧延を終了
した場合には、圧延後にγ→αへの変態が起こること
で、仕上げ圧延によって加えられる歪みの一部が解放さ
れてしまう。これに対し、Ar3 変態点以下で仕上げ圧延
を終了すると、この歪みが有効的にNbC の析出に利用さ
れる。 4)Nbの拡散係数はγ鉄中によりも、α鉄中で圧倒的に大
きいために、α域で仕上げ圧延を行う方が、NbC の析出
に対して歪み誘起析出効果がより顕著に発揮される。 5)仕上げ圧延最終パスでの圧下率が大きい方が、上記効
果は増大する。 これら効果の相乗作用により、本発明法のように、Ar3
変態点以下で仕上げ圧延を終了することは、NbC の析
出、ひいては再結晶終了温度の上昇を抑制するうえで極
めて有利であるといえる。
【0010】また、図5に示すように、冷延、焼鈍後の
r値は、NbC の析出挙動に対応して、低温巻き取りで
も、仕上げ圧延終了温度をAr3 変態点以下とすることに
より、r値は2.0 以上の大きな値を示すことがわかっ
た。このような現象を利用すれば、外気からの抜熱が大
きく、冷却速度が速いために、コイルの長手中央部に比
べて実質的な巻き取り温度(CT)が低くなってしまう
熱延コイルの前後端部においても、冷延、焼鈍後に高い
r値を得ることができる。したがって、上記知見技術を
Nb含有鋼板に適用することは、従来から問題とされてき
た、コイルの長手方向および幅方向での材質均一性不良
を解消する上で極めて有効であるといえる。
【0011】これらの検討結果をもとに、発明者らは、
主として仕上げ圧延終了温度(FDT)および仕上げ圧
延最終パスでの圧下率等に着目して研究を重ねた。その
結果、上記目的実現のためには、Ar3 点以下、(Ar3点−
100 ℃)以上の温度域で最終スタンド(パス)での圧下
率を10%以上、好ましくは20%以上で仕上げ圧延を行う
ことにより、NbC の析出を促進させて、再結晶終了温度
の上昇を抑えることが可能となり、コイルの長手方向お
よび幅方向における材質の均一性に優れた鋼板を製造で
きることを知見し、本発明を完成するに至った。すなわ
ち、本発明の要旨構成は次のとおりである。
【0012】(1) C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%
以下を含有する冷延鋼板であって、製品鋼帯の幅方向端
部の、表面硬度がHR 30Tで平均値±2を逸脱する部分
が、もとの熱延鋼帯の側端からの距離にして片側5mm以
下であり、かつ、平均r値が1.5未満となる部分が、も
との熱延鋼帯の側端からの距離にして片側20mm以下であ
ることを特徴とする、均質性に優れた缶用鋼板。
【0013】(2) C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%
以下を含有する冷延鋼板であって、製品鋼帯の幅方向端
部の、表面硬度がHR 30Tで平均値±2を逸脱する部分
が、もとの熱延鋼帯の側端からの距離にして片側5mm以
下であり、かつ、平均r値が1.5未満となる部分が、も
との熱延鋼帯の側端からの距離にして片側20mm以下であ
り、さらに、製品鋼帯の長手方向端部の、表面硬度がHR
30Tで平均値±2を超え、かつ平均r値が1.5 未満とな
る部分が、もとの熱延鋼帯の先後端からの距離にして片
側5m以下であることを特徴とする、均質性に優れた缶
用鋼板。
【0014】(3) 鋼の成分組成が、C:0.0050wt%以
下、Si:0.10wt%以下、Mn:0.1 〜0.6wt%、P:0.02w
t%以下、S:0.02wt%以下、Al:0.015 〜0.15wt%、
N:0.02wt%以下、Nb:0.020 wt%以下を含有し、残部
がFeおよび不可避的不純物からなる、上記(1) または
(2) に記載の缶用鋼板。
【0015】(4) 鋼の成分が、さらにB:0.0030wt%以
下を含有する、上記(1) 〜(3) のいずれか1つに記載の
缶用鋼板。
【0016】(5) C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%
以下を含有する鋼片に、粗圧延終了温度を(Ar3 変態点
+200 ℃)〜Ar3 変態点、仕上圧延温度をAr3 変態点〜
(Ar3変態点−100 ℃)、仕上圧延の最終パスの圧下率
を10〜40%とする熱間圧延を行い、650 〜450 ℃でコイ
ルに巻き取り、次いで1次冷間圧延、焼鈍および2次冷
間圧延し、製品鋼帯の幅方向端部の、表面硬度がHR 30T
で平均値±2を逸脱する部分を、もとの熱延鋼帯の側端
からの距離にして片側5mm以下とし、かつ、平均r値が
1.5 未満となる部分を、もとの熱延鋼帯の側端からの距
離にして片側20mm以下とする缶用鋼板の製造方法。
【0017】(6) 焼鈍を、再結晶終了温度以上、760 ℃
以下の範囲で行う、上記(5) に記載の缶用鋼板の製造方
法。なお、1次冷間圧延は圧下率80〜95%の範囲で、ま
た、2次冷間圧延は圧下率0.5 〜40%の範囲でそれぞれ
圧延するのが望ましい。
【0018】(7) 鋼片の成分組成が、C:0.0050wt%以
下、Si:0.10wt%以下、Mn:0.1 〜0.6 wt%、P:0.02
wt%以下、S:0.02wt%以下、Al:0.015 〜0.15wt%、
N:0.02wt%以下、Nb:0.020 wt%以下を含有し、残部
がFeおよび不可避的不純物からなるものである上記 (5)
または (6)に記載の缶用鋼板の製造方法。
【0019】(8)鋼片の成分が、さらにB:0.0030wt%
以下を含有する上記 (5)〜 (7)のいずれか1つに記載の
缶用鋼板の製造方法。
【0020】ここで、硬さの平均値は、定常部であるこ
とが期待される領域、すなわち、もとの熱延鋼帯の側端
からの距離にして片側5mmより中央側であって、もと
の熱延鋼帯の先後端からの距離にして片側5mより中央
側における平均値を指すものとする。ただし、定常部と
は本来、硬さの変動が少ない領域であるから、定常部内
の一領域、例えば、全幅×長さ0.5 m程度の切り板1枚
で平均値を求めても実質的な差は少ない。
【0021】なお、平均r値の均質性を1.5 以上とし、
下限のみを定めたのは、r値に関しては、通常、値が高
い側での変動は缶成形や缶品質に対して悪影響を与える
ことがないからである。また、表面硬度と平均r値とで
幅方向端部の非定常部の幅が異なるのは、通常の方法で
は、端部20mm以内の平均r値が測定できないという、単
に検証上の限界によるものである。
【0022】次に、上記要旨構成のとおりに限定した理
由について説明する。 (1)鋼成分について C:0.0050wt%以下 Cは、少ない方が延性がよく、プレス加工性に有利であ
る。0.0050wt%を超えると、鋼板が硬質化して伸びが著
しく低下しプレス加工性が劣化する。一方、少なすぎる
と、鋼板が過度に軟質化して缶体としての強度を確保で
きなくなったり、結晶粒が粗大化し、プレス加工後の鋼
板表面の肌荒れが生じるようになる。したがって、C含
有量は、0.0050wt%以下、好ましくは0.0005〜0.0050wt
%とする。
【0023】Si:0.10wt%以下 Siは缶用材料としては耐食性に有害な元素であり、また
材料を極端に硬質化させる元素であるため、その上限を
0.1wt%とする。
【0024】Mn:0.1 〜0.6 wt% Mnは、不純物であるSによる熱延中の赤熱脆性を防止す
るために必要な元素であり、0.1 wt%以上必要である
が、0.6 wt%を超えるとスラブ圧延中の割れを生じた
り、鋼板を過度に硬質化させるので、0.1 〜0.6 wt%と
する。
【0025】P:0.02wt%以下 Pは、0.02wt%を超えると耐食性が著しく低下するため
に、上限を0.02wt%とする。
【0026】S:0.02wt%以下 Sは、熱延中の赤熱脆性を生じる不可避的に含有される
元素であり、極力少ないことが望ましいが、0.02wt%ま
では許容できる。
【0027】Al:0.015 〜0.15wt% Alは、製鋼に際し脱酸材として鋼浴中に添加され、スラ
グとして除かれる。添加量が少ないと、安定した脱酸効
果が得られないため、0.015 wt%を下限とする。一方、
0.15wt%を超えて添加してもさらなる効果が少なく、経
済上好ましくないので上限を0.15wt%とする。
【0028】N:0.02wt%以下 Nは、0.02wt%を超えると鋼板が硬質化して、伸びが著
しく低下しプレス加工性が劣化する。このため、Nの上
限を0.02wt%とする。
【0029】Nb:0.020 wt%以下 Nbは、炭窒化物を形成する元素であり、固溶C,N低減
による伸び、r値の向上を目的として添加される。ま
た、本発明のように、フェライト域で仕上げ圧延を終了
した場合には、結晶粒が粗大化しやすい傾向にあるが、
Nbを添加することにより、これを抑制することができ
る。ただし、その添加量が0.0020wt%を下回るとその効
果が少なく、0.020 wt%を超えると再結晶終了温度を上
昇させるので、0.020 wt%以下、好ましくは0.0020〜0.
020 wt%とする。
【0030】B:0.0030wt%以下 Bは、Nbとともに添加した場合に、フェライト域で仕上
げ圧延を終了した場合に生じやすい、結晶粒の過剰な粗
大化を防ぐ効果を有している。また、2次加工脆性の防
止にも有用である。すなわち、極低炭素鋼に炭化物形成
元素を添加して、固溶Cを極端に減少すると、再結晶粒
界の強度が弱くなり、缶の用途、あるいは缶詰めの使わ
れ方によっては、極低温での保管の際に脆化割れが生じ
る心配もあるが、Bを添加することにより脆化不良が生
じなくなる。これらの効果を得るためには、0.0001wt%
以上の添加量が望ましく、0.0030wt%を超えて添加する
と、深絞り性劣化につながる。したがって、B量は0.00
30wt%以下、好ましくは0.0001〜0.0030wt%とする。
【0031】(2)製造条件について 熱間圧延のための、スラブ加熱はAc3点以上に加熱され
ればよい。具体的には950〜1350℃が適する。なお、ス
ラブ加熱温度はスラブ幅方向中央部の板厚方向平均温度
(スラブ表面温度と加熱履歴から計算で算出可能)をさ
すものとする。 ・粗圧延終了温度;(Ar3 点+200 ℃)〜Ar3 点 粗圧延をこの温度範囲より低い温度で終了した場合に
は、必然的に仕上げ圧延の全域がα域での圧延となり、
焼鈍板には、粗大な結晶粒と比較的微細な粒との混粒組
織となるために、十分な加工性が得られなくなるほか、
加工後の鋼板表面の肌荒れにもつながる。一方、この範
囲を超える高温で粗圧延をすると、シートバー内の温度
不均一による、仕上圧延時のα域圧下量の不均一が拡大
され、材質の均一性を阻害するほか、圧延ロール寿命の
短命化につながる。なお、粗圧延後に時間調整して仕上
圧延温度を下げる方法も考えられるが、かえって放冷に
よるシートバー内温度不均一が増大するので実用できな
い。従って、粗圧延終了温度範囲は(Ar3 点+200 ℃)
〜Ar3 、好ましくは(Ar3点+150 ℃)〜(Ar3点+50℃)
の温度範囲とする。なお、粗圧延終了温度は粗圧延機の
出側の鋼板表面温度にて測定した値とする。
【0032】・仕上圧延終了温度;Ar3 点〜(Ar3点−10
0 ℃) 深絞り性の向上をはかるには、一般的に、仕上げ圧延を
Ar3 変態点以上で終了するのが常識であったが、発明者
らの実験結果が示すように、熱延板中に析出するNbC の
量は、Ar3 点以下で最も多くなって、再結晶終了温度の
上昇が抑制される。そして、製品コイルのほぼ全域にわ
たって硬度、引張強度、r値等の材質が均一になるほ
か、α域での仕上げ圧延にもかかわらず、r値は1.5 以
上の高い値を示すなど優れた効果が発揮される。ただ
し、下限温度が Ar3点−100 ℃を下回ると、焼鈍板の結
晶粒径が粗大化し、加工後の肌荒れが生じたり、リジン
グが発生するので、下限は Ar3点−100 ℃とする。以上
の理由から、仕上圧延終了温度は、Ar3 点〜(Ar3点−10
0 ℃)とする。なお、仕上圧延終了温度も粗圧延の場合
と同様に、仕上圧延機出側の鋼板表面温度にて測定した
値とする。
【0033】・仕上げ圧延最終パスでの圧下率;10%〜
40% 上記の適正温度域で仕上圧延を行う際に、NbC の析出に
対する歪み誘起析出の効果を十分に得るためには、仕上
げ圧延最終スタンドでの圧下率を10%以上、好ましくは
20%以上とする必要がある。一方、40%を超える圧下率
では、その効果が飽和し、かつ圧延操業が困難となるの
で、上限を40%とする。
【0034】・巻取温度;650 〜450 ℃ 本発明法の熱延方法を適用する場合には、従来のように
巻取り温度を過大に高くしなくても、熱延板中でのNbC
の析出が十分に進行する。したがって、高温での巻取り
に伴って発生する、コイル長手、幅方向の材質不均一
化、および結晶粒の粗大化等の問題を回避するため、65
0 ℃以下の低温域で巻き取ることが可能となる。一方、
450 ℃を下回るような低温で巻取ると、本発明法による
熱延を行っても、NbC の析出が進行せず、再結晶温度が
高くなるために、焼鈍工程で再結晶不良などのトラブル
が発生する危険がある。したがって、その下限を450 ℃
とする。
【0035】・1次冷間圧延 1次冷延の圧下率はユーザーからの薄肉化の要望に応え
るには高いほど望ましい。圧下率が80%未満ではこの要
望に応えられないとともに、焼鈍工程で結晶粒が異常に
粗大化したり、混粒化したりして、材質が劣化するほ
か、深絞り性に有効な集合組織を発達させることが困難
となるので、圧下率は80%以上とするのが望ましい。し
かし、圧下率が95%を超えるような高圧下を行うと、本
発明範囲の鋼成分、製造条件を採用しても、r値が低下
し、またr値の異方性(Δr)が増大してイヤリングが
大きくなるので、圧下率の上限は95%とするのが望まし
い。
【0036】・焼鈍 焼鈍方法は、材質の均一性が優れることと、生産性が高
いなどの点から、連続焼鈍が好ましい。連続焼鈍におけ
る焼鈍温度は、再結晶終了温度以上が必要であるが、高
すぎると、結晶粒が異常に粗大化し、加工後の肌荒れが
大きくなるほか、缶用鋼板などの薄物材では、炉内破断
やバックリング発生の危険が大きくなる。このため焼鈍
温度の上限は、760 ℃とすることが望ましい。
【0037】・2次冷間圧延 調質圧延の圧下率は鋼板の調質度により適宜決定される
が、ストレッチャーストレインの発生を防止するために
は、0.5 %以上の圧下率で圧延する必要がある。一方、
40%を超える圧下率で圧延すると鋼板が過度に硬質化し
て、加工性が低下するほか、r値の低下、r値の異方性
の増大を招くので、その上限を40%とするのが望まし
い。
【0038】以上の方法により製造された製品コイルの
材質は、熱延鋼帯の位置で両側端部5mmを除く内側の範
囲では、表面硬度の偏差がHR 30Tにして±2ポイントの
範囲内、かつ、両側端部20mmを除く内側の範囲では、平
均r値が1.5 以上を満足する。また、これらの表面硬度
および平均r値の特性が、熱延鋼帯の先端部5m, 後端
部5mを除く範囲で達成できるようになり、優れた均質
性が得られる。また、コイルを横方向に切断して切り板
とした場合の鋼板幅方向の材質も、当然のことながら、
コイルの材質と同様に、優れた均質性を有している。な
お、r値が1.5 を下回ると加工度の高い成形に対応でき
ないので、上記r値の下限を定めた。
【0039】
【実施例】表1に示す成分の連続鋳造鋳片を、表2に示
す条件で、熱延、1次冷延、焼鈍、および2次冷延を行
い、さらに25番目付で錫めっきを施して製品とし、各種
特性の調査に供した。調査項目及び方法を次に示す。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】(A) 製品コイルの引張特性 製品コイルの長手方向、幅方向の下記a〜eの熱延鋼帯
コイル相当位置から、標点間距離20mm, 平行部幅10mm、
平行部長さ25mm、つかみ代の長さ7.5 mm、幅15mmの特殊
引張試験片を切り出し、製品の引張試験を実施した。 a:長手方向前端5m で、幅方向オペレータ端20mm (標
点間の中心) b:長手方向前端5m で、幅方向ドライブ端20mm (標点
間の中心) c:長手方向中心で、板幅中央 d:長手方向後端5m で、幅方向オペレータ端20mm (標
点間の中心) e:長手方向後端5m で、幅方向ドライブ端20mm (標点
間の中心) なお、r値は次式により、平均r値として求めた。 平均r値=(r0 +r90+2r45)/4 ただし、r0 、r90、r45は、それぞれ圧延方向に0
度、90度、45度方向のr値を表す。 (B) 製品コイルの表面硬度(HR 30T) 測定 熱延鋼帯コイル相当位置にして、長手方向の前端部5m
から後端部5m までの範囲、かつ幅方向の両端5mmを除
く内側の範囲から、コイル長手方向については両端部5
m〜100 m部は10mピッチで、また、長手方向中央部の
1点それぞれの箇所で板幅方向に10mmピツチで、硬度
(HR 30T) 測定を行い、この範囲におけ表面硬度の偏差
(平均硬度−測定部硬度)を求めた。また、上記範囲外
(非定常部)についても同様に硬度測定を行った。
【0043】これらの測定結果を表3に示す。また、幅
方向中央部におけるr値および硬度の長手方向分布を図
6に示す。表3から、発明例はすべて、熱延鋼帯コイル
に相当する位置に換算して、長手方向(圧延方向)の先
後端でそれぞれ5m より内側であって、幅方向で片側5
mmよりも内側の範囲では、表面硬度がHR 30Tで平均値±
2以内、また幅方向で片側20mmよりも内側の範囲ではr
値が1.5 以上という優れた均質性を有していることがわ
かる。また、図6より、本発明に従って製造すれば、r
値および硬度の長手方向の特性が、従来法に比較して、
著しく均一化していることがわかる。
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
再結晶温度上昇元素であるNbを添加した成分系において
も、熱延コイルの巻取温度を過度に高くすることなく、
製品コイルの長手方向および幅方向の材質、とくに硬
さ、r値の均一化が可能となる。したがって、この缶用
鋼板から、深絞り加工等の加工を施す食缶及び飲料缶の
製造に供して優れた特性を有する素材を、効率よく(歩
留りよく)採取することができる。なお、本発明は、溶
接缶、接着缶、はんだ缶などの各種金属缶として、また
乾電池内装缶、各種家電部品、自動車部品等の幅広い分
野でも適用され、製品品質の向上、製品のコストダウン
への寄与が期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕上げ圧延終了温度(FDT)と熱延板中のNb
C の析出量との関係を示す図である。
【図2】仕上げ圧延終了温度(FDT)と再結晶終了温
度との関係を示す図である。
【図3】仕上げ圧延最終パスの圧下率と熱延板中のNbC
の析出量との関係を示す図である。
【図4】NbC の析出挙動の熱力学的平衡計算結果を示す
図である。
【図5】仕上げ圧延終了温度と鋼板の平均r値との関係
を示す図である。
【図6】コイル長さ方向における、鋼板の平均r値およ
び表面硬度HR 30Tの変化を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 敬 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 小原 隆史 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 久々湊 英雄 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社千葉製鉄所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%以
    下を含有する冷延鋼板であって、製品鋼帯の幅方向端部
    の、表面硬度がHR 30Tで平均値±2を逸脱する部分が、
    もとの熱延鋼帯の側端からの距離にして片側5mm以下で
    あり、かつ、平均r値が1.5 未満となる部分が、もとの
    熱延鋼帯の側端からの距離にして片側20mm以下であるこ
    とを特徴とする、均質性に優れた缶用鋼板。
  2. 【請求項2】 C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%以
    下を含有する冷延鋼板であって、製品鋼帯の幅方向端部
    の、表面硬度がHR 30Tで平均値±2を逸脱する部分が、
    もとの熱延鋼帯の側端からの距離にして片側5mm以下で
    あり、かつ、平均r値が1.5 未満となる部分が、もとの
    熱延鋼帯の側端からの距離にして片側20mm以下であり、
    さらに、製品鋼帯の長手方向端部の、表面硬度がHR 30T
    で平均値±2を超え、かつ平均r値が1.5 未満となる部
    分が、もとの熱延鋼帯の先後端からの距離にして片側5
    m以下であることを特徴とする、均質性に優れた缶用鋼
    板。
  3. 【請求項3】 鋼の成分組成が、 C:0.0050wt%以下、 Si:0.10wt%以下、 Mn:0.1 〜0.6 wt%、 P:0.02wt%以下、 S:0.02wt%以下、 Al:0.015 〜0.15wt%、 N:0.02wt%以下、 Nb:0.020 wt%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的
    不純物からなる、請求項1または2に記載の缶用鋼板。
  4. 【請求項4】 鋼の成分が、さらにB:0.0030wt%以下
    を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の缶用鋼
    板。
  5. 【請求項5】 C:0.0050wt%以下、Nb:0.020 wt%以
    下を含有する鋼片に、粗圧延終了温度を(Ar3 変態点+
    200 ℃)〜Ar3 変態点、仕上圧延温度をAr3変態点〜(A
    r3 変態点−100 ℃)、仕上圧延の最終パスの圧下率を1
    0〜40%とする熱間圧延を行い、650 〜450 ℃でコイル
    に巻き取り、次いで1次冷間圧延、焼鈍および2次冷間
    圧延を行い、製品鋼帯の幅方向端部の、表面硬度がHR 3
    0Tで平均値±2を逸脱する部分を、もとの熱延鋼帯の側
    端からの距離にして片側5mm以下とし、かつ、平均r値
    が1.5 未満となる部分を、もとの熱延鋼帯の側端からの
    距離にして片側20mm以下とする缶用鋼板の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記焼鈍を、再結晶終了温度以上、760
    ℃以下の範囲で行う、請求項5に記載の缶用鋼板の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 鋼片の成分組成が、 C:0.0050wt%以下、 Si:0.10wt%以下、 Mn:0.1 〜0.6 wt%、 P:0.02wt%以下、 S:0.02wt%以下、 Al:0.015 〜0.15wt%、 N:0.02wt%以下、 Nb:0.020 wt%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的
    不純物からなるものである請求項5または請求項6に記
    載の缶用鋼板の製造方法。
  8. 【請求項8】 鋼片の成分が、さらにB:0.0030wt%以
    下を含有する請求項5〜7のいずれか1項に記載の缶用
    鋼板の製造方法。
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