JPH11126639A - シールド電線の接続構造及び接続方法 - Google Patents

シールド電線の接続構造及び接続方法

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JPH11126639A
JPH11126639A JP29294297A JP29294297A JPH11126639A JP H11126639 A JPH11126639 A JP H11126639A JP 29294297 A JP29294297 A JP 29294297A JP 29294297 A JP29294297 A JP 29294297A JP H11126639 A JPH11126639 A JP H11126639A
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慶 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールド電線とシールド端子とを確実に接続
すると共に、シールド端子の構造を簡単とする。 【解決手段】 導体からなる芯線部2、芯線部2を覆う
芯線被覆部3、芯線被覆部3の周囲に設けられた編組線
4と、編組線4の周囲に設けられた絶縁外皮5とからな
るシールド電線1の編組線4とシールド端子12とを接
続する構造であって、シールド端子12にろう材が塗布
された接触片30を形成し、接触片30に編組線4を接
触させた状態でシールド電線1及びシールド端子12を
ハウジング14内に設置し、ハウジング14の外側から
超音波加振してろう材37を介して接触片30と編組線
4とが導通するシールド導通部40を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド電線の編
組線とシールド端子とを接続するシールド電線の接続構
造及び接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図27及び図28は、特開平8−780
71号に記載されたシールド電線の従来の処理構造を示
す。シールド電線1は、内側から外側に向かって芯線部
2、芯線被覆部3、編組線4及び絶縁外皮5が同心円上
に配置されることによって形成されている。
【0003】この処理構造では、絶縁外皮5を皮むきし
て編組線4を露出させた後、芯線被覆部3を皮むきして
芯線部2を露出させる加工をシールド電線1に施す。こ
の加工が施されたシールド電線1を端子6の保持部6a
に通し、保持部6aを加締めることによりシールド電線
1を端子6に固定すると共に、端子6の接続部を加締め
ることによって芯線2を端子に接続する。
【0004】そして、筒状のシールド端子7に端子6を
貫通させ、シールド端子7の内部で編組線4とシールド
端子7とを接続する。シールド端子7と編組線4との接
続は、図28に示すように、シールド端子7内に折り曲
げ状の板ばね片8を設け、この板ばね片8を編組線4に
接触させて導通することにより行われる。
【0005】その後、端子6及びシールド端子7をハウ
ジング9に挿入し、ハウジング9の先端部にキャップ1
0を嵌め込むことによって処理を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この接
続構造では、編組線4との接続を行う複雑な形状の板ば
ね片8を、シールド端子7の内部に設ける必要があり、
シールド端子7が複雑となり、その加工が面倒となって
いる。
【0007】また、編組線4と板ばね片8との接続が板
ばね片8の弾性力によってなされる機械的な接触のた
め、不安定となり易く、安定した接続状態を持続するこ
とが困難となる。
【0008】これを防止するため、板ばね片8のばね加
重を大きく設定すると、板ばね片8によって編組線4が
引きずり寄せられ、却って板ばね片8と編組線4との接
触不良が生じる問題を有している。
【0009】さらに、編組線4が板ばね片8と接触する
ことにより、図29に示すように編組線4が先端部分で
ばらけ易く、ばらけ部分4aから編組線4の編み目構造
が崩れる不都合が生じている。加えて、外力の作用によ
って絶縁外皮5が図29の矢印で示すように、シールド
電線1の軸方向にずれて、編組線4が必要以上に露出し
てシールド性が低下することもある。
【0010】そこで、本発明は、板ばね片を不要として
構造を簡素化できると共に、シールド電線とシールド端
子とを確実に接続することができるシールド電線の接続
構造及び接続方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明のシールド電線の接続構造は、導体
からなる芯線部と、この芯線部を覆う芯線被覆部と、芯
線被覆部の周囲に設けられた編組線と、編組線の周囲に
設けられて前記芯線部、芯線被覆部及び編組線を覆う絶
縁外皮とからなるシールド電線の前記編組線とシールド
端子とを接続する構造であって、前記シールド端子にろ
う材が塗布された接触片を形成し、この接触片に前記編
組線を接触させた状態でシールド電線及びシールド端子
をハウジング本体内に設置し、ハウジング本体を閉鎖す
ると共に接触片に当接するカバーの外側から超音波加振
してろう材を介して接触片と編組線とが導通するシール
ド導通部を形成したことを特徴とする。
【0012】この接続構造では、シールド電線の編組線
をシールド端子の接触片に接触させて、これらをハウジ
ング本体内に設置し、この設置状態でハウジング本体を
閉鎖したカバーの外側から超音波加振すると、カバーと
接触片との間で発生した熱により溶融するろう材を介し
て接触片と編組線とが導通するシールド層通部が形成さ
れる。
【0013】この接続構造では、超音波加振によりカバ
ーと接触片との間で発生する熱でろう材が溶融し、この
ろう材を介して接触片と編組線とを金属結合によって一
体化させて接続するため、機械的な接触での接続に比べ
て安定した接続状態となると共に、接続状態を長期間持
続させることができる。また、接触片は編組線と弾性的
に接触するためのばね力が不要であり、ばね力を付与す
るための複雑な形状とする必要がなく、シールド端子を
簡単な構造とすることができる。
【0014】さらに、カバーが接触片に当接しているの
で、シールド端子とシールド電線とをハウジング本体内
に固定することができる。このため、接触片と編組線と
の接続と、シールド電線又はシールド端子のハウジング
への固定とを同一の工程で行うことができ、工程数が減
じ、簡単に製造することができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1記載の発明で
あって、前記接触片が前記編組線の外周に沿って曲げら
れていることを特徴とする。
【0016】この構造では、接触片が編組線の外周に沿
って曲げられることにより、接触片が編組線と広い面積
で接触する。従って、ろう材を介した接続に加えて、接
触面積が増大するため、さらに安定した接続を行うこと
ができる。また、接触片が編組線の外周に巻き付けられ
た状態では、超音波加振の振動が伝達しても、接触片と
編組線とが離れることがなく、これらが確実に結合する
ため、接続における信頼性が向上する。
【0017】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明であって、前記ハウジング本体に、前記接触片に当
接して接触片を前記編組線に押し付ける突起が形成され
ていることを特徴とする。
【0018】この構造では、ハウジング本体に形成した
突起が接触片を編組線に押し付けるため、接触片と編組
線とが強固に接触し、この接触状態で超音波加振される
ため、接触片と編組線とを確実に結合させることができ
る。また、超音波加振による熱が突起を介して接触片に
伝達されるため、ろう材を確実に、しかも迅速に溶融さ
せることができ、接続処理を短時間で終了することがで
きる。
【0019】請求項4の発明は、請求項3記載の発明で
あって、前記突起は前記シールド電線の径方向に沿って
間隔を有して複数が形成されていることを特徴とする。
【0020】シールド電線の径方向に間隔を有して形成
された突起は、シールド電線の径方向の両側で接触片を
シールド電線に押さえ付ける。このため超音波振動が作
用しても、突起と突起との間のろう材が逃げることがな
くなり、ろう材が有効に接続に関与する。
【0021】請求項5の発明の接続構造は、導体からな
る芯線部と、この芯線部を覆う芯線被覆部と、芯線被覆
部の周囲に設けられた編組線と、編組線の周囲に設けら
れて前記芯線部、芯線被覆部及び編組線を覆う絶縁外皮
とからなるシールド電線の前記編組線とシールド端子と
を接続する構造であって、前記シールド端子にろう材が
塗布された接触片を形成し、前記シールド電線の長さ方
向の中間部分に、前記絶縁外皮を部分的に切り取って前
記編組線を露出させた編組線露出部を形成し、この編組
線露出部と前記接触片とを接触させた状態でシールド電
線及びシールド端子をハウジング本体内に設置し、ハウ
ジング本体を閉鎖すると共に接触片に当接するカバーの
外側から超音波加振してろう材を介して接触片と編組線
露出部とが導通するシールド導通部を形成したことを特
徴とする。
【0022】この接続構造では、編組線露出部の編組線
と接触片とを接触させた状態でカバーの外側から超音波
加振することにより、接触片と露出している編組線とが
ろう材を介して金属結合して接続される。従って、機械
的な接触に比べて安定した接続を行うことができる。
【0023】さらに、編組線露出部はシールド電線の中
間部分の絶縁外皮を部分的に切り取って形成するもので
あり、編組線の他の部分は絶縁外皮の内側に位置してい
る。このため、編組線がばらけることがなくなる。
【0024】請求項6の発明は、請求項5記載の発明で
あって、前記接触片の幅と前記編組線露出部の幅とが略
同等であることを特徴とする。
【0025】接触片と編組線露出部の幅とが略同等のた
め、接触片が編組線露出部両側の絶縁外皮の間に嵌合す
る。この嵌合によって、接触片及びシールド電線が相互
に固定されるため、超音波加振の振動でこれらがずれる
ことがなく、正確に接続することができる。
【0026】請求項7の発明の接続方法は、導体からな
る芯線部と、この芯線部を覆う芯線被覆部と、芯線被覆
部の周囲に設けられた編組線と、編組線の周囲に設けら
れて前記芯線部、芯線被覆部及び編組線を覆う絶縁外皮
とからなるシールド電線の前記編組線とシールド端子と
を接続する方法であって、前記シールド端子にろう材が
塗布された接触片を形成し、この接触片に前記編組線を
接触させた状態でシールド電線及びシールド端子をハウ
ジング本体内に設置し、その後、ハウジング本体を閉鎖
すると共に接触片に当接するカバーの外側から超音波加
振してカバーと接触片との間で発生した熱により溶融す
るろう材を介して接触片と編組線とを導通接続すること
を特徴とする。
【0027】この接続方法では、シールド端子の接触片
にシールド電線の編組線を接触させて、これらをハウジ
ング本体内に設置し、カバーの外側から超音波加振す
る。この超音波加振によって、カバーと接触片との間で
発熱して接触片のろう材が溶融して接触片と編組線とが
金属結合によって導通接続する。また、これと同時にカ
バーはシールド端子とシールド電線とをハウジング内に
固定する。このため、シールド端子とシールド電線との
接続及びこれらのハウジングへの固定を迅速に行うこと
ができる。
【0028】請求項8の発明は、請求項7記載の発明で
あって、前記接触片を前記編組線の外周に沿って曲げる
ことにより、接触片を編組線の外周面と接触させること
を特徴とする。
【0029】この接続方法では、接触片を編組線の外周
面と接触させるため、接触片と編組線とが広い面積で接
触して導通接続する。従って、電気的に安定した接続を
行うことができる。
【0030】請求項9の発明の接続方法は、導体からな
る芯線部と、この芯線部を覆う芯線被覆部と、芯線被覆
部の周囲に設けられた編組線と、編組線の周囲に設けら
れて前記芯線部、芯線被覆部及び編組線を覆う絶縁外皮
とからなるシールド電線の前記編組線とシールド端子と
を接続する方法であって、前記シールド端子にろう材が
塗布された接触片を形成し、前記シールド電線の長さ方
向の中間部分に、前記絶縁外皮を部分的に切り取って前
記編組線を露出させた編組線露出部を形成し、この編組
線露出部と前記接触片とを接触させた状態でシールド電
線及びシールド端子をハウジング本体内に設置し、その
後、ハウジング本体を閉鎖すると共に接触片に当接する
カバーの外側から超音波加振してろう材を介して接触片
と編組線露出部とを導通接続することを特徴とする。
【0031】この接続方法では、シールド電線の長さ方
向の中間部分に形成した編組線露出部をシールド端子の
接触片に接触させてハウジング本体内に設置し、カバー
の外側から超音波加振することにより、カバーの内面と
接触片との間、ハウジング本体と接触片との間で発生し
た熱によりろう材が溶融し、編組線と接触片とを金属結
合する。また、編組線露出部と接触片とを接触させた状
態では、接触片とシールド電線との位置決めを行うこと
ができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシールド電線の接
続構造及び接続方法の実施形態について説明する。な
お、各実施形態において同一の部材は同一の符号によっ
て対応させてある。
【0033】第1実施形態 図1〜図7は、本発明の第1の実施形態であり、図1に
示すようにシールド電線1と、ハウジング11と、シー
ルド端子12とを備えている。
【0034】シールド電線1は導体からなる芯線部2
と、芯線部2を覆う芯線被覆部3と、芯線被覆部3の周
囲に設けられた編組線4と、編組線4の周囲に設けられ
て芯線部2、芯線被覆部3及び編組線4を覆う絶縁外皮
5とからなる。このシールド電線1の先端には、端子金
具13が取り付けられている。
【0035】端子金具13は、相手側の端子(図示省
略)が挿入されて接触することによって相手側の端子と
接続される筒状の接触部13aと、接触部13aに連設
された接続部13b及び保持部13cとを有している。
【0036】シールド電線1は先端部分の絶縁外皮5を
皮むきして編組線4を露出させた後、芯線被覆部3を皮
むきして芯線2を露出させ、この状態で端子金具13に
セットし、保持部13cを加締めて芯線被覆部3を固定
することにより端子金具13に取り付けられる。そし
て、接続部13bを芯線2に加締めることによってシー
ルド電線1と端子金具13とが接続される。
【0037】ハウジング11は上部が開放されたハウジ
ング本体14と、ハウジング本体14の上部開放部分に
被せられるカバー15とを有している。
【0038】ハウジング本体14は底壁部16と、底壁
部16の両側から立ち上がる左右の側壁部17、17
と、底壁部16の前端から立ち上がる前壁部18とを備
えており、後端部分は開放されている。ハウジング本体
14の内部には、側壁部17平行状となって底壁部16
から立ち上がる隔壁部19が形成されており、隔壁部1
9によってハウジング本体14の内部が、シールド電線
収容室20及びシールド端子収容室21に区分けされて
いる。
【0039】また、ハウジング本体14の前壁部18に
は、相手側端子が挿入される端子挿入口22がそれぞれ
の収容室20、21との対応位置に形成されている。な
お、シールド端子収容室21には、図2に示すように、
段状に高くなる段部29が形成されている。
【0040】カバー15は、ハウジング本体14の上部
を覆う略平板上に形成されており、その後部の両側に
は、フック孔23を有したフック脚部24が垂下してい
る。フック脚部24のフック孔23は、ハウジング本体
14の側壁部17外面に形成されているフック突起25
と係合するものである。また、カバー15の前端部に
は、係合凸部26が形成されており、この係合凸部26
がハウジング本体14の前壁部18に形成されている係
合孔部27と係合する。
【0041】さらに、カバー15の後部には、押さえ板
部28が一体的に垂下している。押さえ板部28はカバ
ー15をハウジング本体14に被せることによってハウ
ジング本体14内の隔壁部19と面一となる位置に形成
されており、隔壁部19と共に、ハウジング本体14の
内部を区分けするように作用する。また、押さえ板部2
8はシールド端子12の後述する接触片30を上方から
押さえて、その浮き上がりを防止する。
【0042】かかるカバー15はその係合凸部26をハ
ウジング本体14の係合孔部27に差し込むと共に、フ
ック脚部24のフック孔23をハウジング本体のフック
突起25に係合させることにより、ハウジング本体14
とのはずれ止め状態でハウジング本体14の上部を覆
う。これによりハウジング11が組み付けられる。
【0043】シールド端子12は、図2に示すように、
相手側端子が挿入されて接触する筒状の接触部31と、
接触部31から後側に連設する固定部32と、固定部3
2の後側に連設する接触片30とを備えており、接触部
31及び固定部32が、ハウジング本体14の段部29
上に載置される。
【0044】固定部32には、左右の側板部33が折り
曲げによって形成されると共に、それぞれの側板部33
には、係止孔34、34が形成されている。これに対
し、ハウジング本体14のシールド端子収容室21にお
ける側壁部17及び隔壁部19には、係止孔34、34
と係合する係止突起(図示省略)が対向位置に形成され
ており、シールド端子12をシールド端子収容室21に
挿入すると、これらが係合する。この係合によってシー
ルド端子12は外れ止め状態となってハウジング本体1
4に固定される。
【0045】接触片30は、段状に低くなって固定部3
2に連設された平板部35と、平板部35の端部から上
方に屈曲されて立ち上がる起立部36とを有している。
【0046】平板部35は固定部32から段状に低くな
ることにより、ハウジング本体14の底壁部16上に載
置される。この平板部35はシールド端子収容室21か
らシールド電線収容室20側に横方向に延びており、シ
ールド端子12をハウジング本体14のシールド端子収
容室21に挿入した状態では、平板部35がシールド電
線収容室20内に達するようになっている。かかる平板
部35には、シールド電線収容室20に挿入されたシー
ルド電線1の編組線4が接触する。
【0047】起立部36は、シールド電線1の直径より
も高くなるように平板部35の端部から起立している。
この起立部36はシールド電線1とシールド端子12と
を接続するのに先立って編組線4の外周に沿って曲げら
れる。この曲げ加工によって起立部36も編組線4と接
触した状態となる。
【0048】以上の接触片30の上面の全体又は少なく
とも編組線4と接触する部分の上面には、半田等の低融
点金属からなるろう材37が塗布され、ろう材37の塗
布状態でシールド電線1との接続に供される。
【0049】次に、この実施形態の接続手順を説明す
る。
【0050】図2に示すように、シールド端子12の全
体をシールド端子収容室21内に挿入し、固定部32の
係止孔34をハウジング本体14の係止突起に係合して
シールド端子12をハウジング本体14に固定する。そ
して、図3に示すように端子金具13に取り付けられた
シールド電線1をシールド電線収容室20に挿入する。
この挿入によって、シールド電線1の編組線4が接触片
30の平板部35と接触する。
【0051】その後、接触片30の起立部36を編組線
4方向に曲げる。図4はこの曲げ加工を示し、クリンパ
38を下降させて起立部36を押し曲げる。クリンパ3
8の下面の押圧面38aはシールド電線1の径と略同様
な曲率となっており、これによりクリンパ38を下降さ
せると、同図(b)で示すように、起立部36は編組線
4の外周に沿って押し曲げられ、最終的には起立部36
が編組線4と接触した状態となる。
【0052】起立部36の曲げ加工の後、カバー15を
ハウジング本体14に被せ、係合凸部26と係合孔部2
7とを係合させると共に、フック孔23とフック突起2
5とを係合させてカバー15をハウジング本体14に組
み付ける。このとき、カバー15の内面は、シールド端
子12の接触片30に当接しており、ハウジング本体1
4の底壁部16との間で、シールド端子12とシールド
電線1とを固定している。
【0053】このカバー15の組み付け後、図5に示す
ように超音波ホーン39をカバー15の上面に当接させ
る。この場合、超音波ホーン39は編組線4と対向した
カバー15の上面部分に当接させ、この当接状態で加圧
しながら超音波加振する。
【0054】超音波ホーン39からの超音波加振により
カバー15の内面側と接触片30との間で熱が発生し、
この熱によりろう材37が溶融する。このろう材37の
溶融によって、起立部36、すなわち接触片30と編組
線4とが金属結合するため、シールド導通部40(図5
(b)参照)が形成され、接触片30と編組線4とが導
通して電気的に接続される。この場合、超音波加振によ
り、カバー15の内面と接触片30の間以外にも、ハウ
ジング14の底壁と接触片30との間、接触片30と編
組線4との間にも熱が発生するが、ここで発生する熱
は、カバー15、接触片30、編組線4が溶融するほど
の高温ではなく、ろう材37が溶融する程度の温度であ
る。
【0055】図6は以上の手順によって作製されたシー
ルドコネクタ41の全体を示し、このシールドコネクタ
41は、図7に示すように雌側の相手コネクタ42に嵌
め込まれることによって相手コネクタ42と接続され
る。
【0056】このような本実施形態では、超音波加振に
よってカバー15と接触片30との間で発生した熱によ
りろう材37が溶融し、このろう材37が接触片30と
編組線4とを金属結合するので、接触などの機械的な接
続に比べて強固に接続することができる。このため、安
定した接続状態とすることができるばかりでなく、接続
状態を長期間持続させることができる。
【0057】また、ハウジング本体14をカバー15で
閉鎖した状態では、カバー15がシールド端子12とシ
ールド電線1とをハウジング本体14の底壁側へ固定す
るシールド端子12のハウジング11への固定と、シー
ルド端子12とシールド電線1との接続を同時に行うこ
とができる。このためコネクタ作製の工程が短縮され、
迅速に作製することができる。
【0058】さらに、シールド電線1と接続されるシー
ルド端子12の接触片30は、ばね力が不要であり、シ
ールド端子12の全体を簡単な構造とすることができ
る。
【0059】特に、本実施形態では、起立部36を編組
線4に沿って曲げて編組線4の外周に接触させているた
め、接触片30と編組線4との接触面積が大きくなって
いる。このため接触抵抗が減じ、良好な接続を行うこと
ができる。
【0060】また、接触片30が編組線4に巻き付いて
いるため、超音波加振の振動が伝達しても接触片30が
編組線4から離れることがなく、接触片30と編組線4
との接続を確実に行うことができる。
【0061】第2実施形態 図8〜図12は、第2実施形態を示す。この実施形態で
は、カバー15の下面に突起43を形成するものであ
る。突起43はカバー15下面における編組線4との対
応部位に形成されており、編組線4の外周に巻かれる接
触片30に当接し、この当接によって接触片30を編組
線4に押し付けるように作用する。
【0062】この実施形態では、図10に示すように、
突起43は複数(3本)形成されている。複数の突起4
3は、シールド電線1の直径方向に沿って配置されてお
り、編組線4に巻かれる接触片30にそれぞれが当接す
る。このように複数の突起43をシールド電線1の直径
方向に配置することにより、いずれかの突起43が接触
片30に当接しなくても、他の突起43が当接するた
め、接触片30への当接を確実に行うことができる。
【0063】なお、本実施形態では、ハウジング本体1
4のシールド端子収容室21には段部(図2参照)29
が形成されておらず、シールド端子12はハウジング本
体14の底壁部16上に載置される。
【0064】次に、この実施形態の接続手順を説明す
る。
【0065】図8に示すように、ハウジング本体14の
シールド端子収容室21内にシールド端子12を挿入し
た後、端子金具13に取り付けられたシールド電線1を
シールド電線収容室20内に挿入する。これらの挿入に
より、図9に示すように編組線4が接触片30の平板部
35と接触する。
【0066】その後、図10(a)で示すように、クリ
ンパ38を下降させて接触片30の起立部36を編組線
4方向に曲げ、編組線4の外周に巻き付け状に接触させ
る。そして、図10(b)で示すように、カバー15を
ハウジング本体14に被せる。このとき、カバー15下
面の突起43は、クリンパ38によって既に曲げられて
いる接触片30の起立部36に当接し、同部36を編組
線4に押し付ける。このため接触片30が編組線4に密
着することができる。
【0067】その後、図10(c)で示すように、超音
波ホーン39をカバー15の上面における突起43の形
成部位に押し付け、加圧しながら超音波加振する。
【0068】図11はこの超音波加振による突起43の
変形を示し、超音波加振により接触片30との間で発生
した熱により、突起43の下端が溶けて接触片30の外
形に沿って変形する。また、発生した熱によって接触片
30の起立部36部分のろう材37が溶融し、ろう材3
7によって接触片30と編組線4とが金属結合するた
め、シールド導通部40が形成されて接触片30と編組
線4とが導通接続される。
【0069】このような実施形態では、第1実施形態と
同様に作用することができるが、さらに、突起43を設
けたことにより超音波振動を突起43の先端に集中させ
ることができて素早く発熱させることができる。
【0070】また、突起43は接触片30を押し付ける
ため、接触片30の平板部35と曲げられている起立部
36との間でシールド電線1を強固に固定する。このた
め、図12のようにシールド電線1に曲げ力が作用して
も、シールド電線1が位置ずれしたり、外れることがな
くなり、安定的した固定を行うことができる。
【0071】次に、変形例を図13〜図15により説明
する。この例では、図13及び図14に示すように、カ
バー15下面に一対の突起43が離隔されて形成されて
いる。一対の突起43は、シールド電線1の径方向に離
隔されており、それぞれが編組線4の径方向の端部に対
向している。
【0072】このような一対の突起43は、曲げられて
いる接触片30の起立部36を押圧するが、この押圧は
編組線4の径方向の端部に対応した部位に対して行われ
る。かかる押圧状態で超音波加振して、発生した熱によ
りろう材37を溶融すると、溶融したろう材37は一対
の突起43の間に封じ込まれる。このため図15に示す
ように、ろう材37が接触片30と編組線4との間から
流れ出ることがなく、これらを導通するシールド導通部
40を厚く、しかも確実に形成することができ、電気的
な信頼性が向上する。
【0073】図16は、一対の突起43のそれぞれを長
さ方向に分割した例であり、この場合にも上記同様に作
用することができる。
【0074】図17は、ハウジング本体14の底壁部1
6に位置決め突起44を突設した例である。位置決め突
起44に対し、シールド電線1を取り付ける端子金具1
3の下面には、同突起44が嵌合する位置決め孔(図示
省略)が形成されており、これらが嵌合することによっ
て、端子金具13が定位置に固定される。この固定によ
ってシールド電線1も固定されるため、超音波加振の振
動が作用してもシールド電線1が移動することがなくな
る。このため編組線4と接触片30との接触を良好に行
うことができる。
【0075】図18に示す例は、超音波ホーン39をハ
ウジング本体14の下面に当接させ、ハウジング本体1
4の下面から超音波加振するものである。この例では、
ハウジング本体14の底壁部16側の接触片30が編組
線4と溶融するろう材37を介して金属結合される。ま
た、この例では、起立部36を曲げるクリンパ38によ
って接触片30を上方から編組線4に押し付けるので、
接触片30と編組線4との接触面積を広く取ることがで
き接続における信頼性を向上することができる。
【0076】図19に示す例は、ハウジング本体14の
底壁部16に突起43を形成し、底壁部16の下面から
超音波加振するものである。この場合にも、クリンパ3
8によって起立部36を上方から押し付けながら超音波
加振することによって、突起43の先端に超音波振動が
集中し突起43の先端と接触片30との間で熱が発生
し、この熱によりろう材37が溶融して接触片30と編
組線4とを金属結合する。また、この例においても、突
起43をシールド電線1の径方向に離隔させた一対とす
ることにより、ろう材37を平板部35と編組線4との
間に封じ込めることができる。
【0077】第3実施形態 図20〜図23は、本発明の第3実施形態を示す。この
実施形態では、図20及び図21に示すように、シール
ド電線1の長さ方向の中間部分に編組線露出部45を形
成している。編組線露出部45はシールド電線1の長さ
方向の中間部分における絶縁外皮5を部分的に切り取る
ことによって形成され、編組線露出部45では、絶縁外
皮5内側の編組線4が露出している。
【0078】この実施形態では、編組線露出部45から
露出している編組線4に対し、シールド端子12からの
接触片30を接触させて接続する。すなわち、図22に
示すように、編組線露出部45が上方に位置した状態で
シールド電線1をハウジング本体14(図示省略)内に
設置すると共に、シールド端子12を設置し、シールド
端子12の接触片30を編組線露出部45から露出して
いる編組線4に接触させる。この状態で、ハウジング本
体14にカバー15を被せ、カバー15上面における編
組線露出部45に対応した部分に超音波ホーン39を当
接させ、加圧しながら超音波加振する。なお、接触片3
0における編組線4との対向面には、ろう材37が塗布
されている。
【0079】この状態で超音波加振すると、カバー15
の内面と接触片30との超音波振動及び接触片30と絶
縁外皮5との間の超音波振動により発熱し、この熱によ
り絶縁外皮5の一部が溶けて接触片30と溶着し、図2
3に示すようにシールド電線1と接触片30、すなわち
シールド端子12とが接触する。また、発生した熱によ
って接触片30のろう材が溶融し、接触片30と編組線
4との間にシールド導通部40が形成されて、これらの
導通接続される。さらに、カバー15の一部が溶けるた
め、カバー15と接触部30とが結合する。
【0080】従って、このような実施形態では、接触片
30と編組線4との金属結合が行われて安定した接続が
行われると共に、絶縁外皮5が溶融して接触片30と編
組線4とがろう材を介して結合してシールド電線1との
結合が行われ、さらにカバー15と接触片30とが結合
する。このため、接触片30、シールド電線1及びカバ
ー15が相互に結合し、全体の結合強度が大きくなると
共に、これらの結合を接触片30と編組線4との接続と
同時に行うことができる。
【0081】また、絶縁外皮5が接触片30と結合する
ため、絶縁外皮5がシールド電線1の軸方向にずれるこ
とがなくなる。
【0082】さらに、編組線露出部45がシールド電線
1の中間部分に形成されており、編組線4の他の部分は
絶縁外皮5の内側に位置している。このため、編組線4
がばらけることがなくなる。また、シールド電線1の先
端の皮むきが不要となるため、加工が容易となる。
【0083】図24は変形例を示し、編組線露出部45
が下向きとなっており、下側のシールド端子12の接触
片30と接触している。この例では、ハウジング本体の
底壁部16下面から超音波加振することにより同様に作
用することができる。
【0084】図25に示す変形例では、編組線露出部4
5の幅と接触片30の幅とが略同等となっている。この
ため、接触片30は編組線露出部45両側に絶縁外皮5
の間に嵌合し、この嵌合によって接触片30及びシール
ド電線1が相互に固定されるため、超音波加振の振動に
よって、これらがずれることがなく、正確に接続するこ
とができる。
【0085】図26に示す例は、小さな寸法の編組線露
出部45を整列状に複数形成したものであり、この場合
には、超音波加振によって絶縁外皮5が溶融飛散するた
め、内部の編組線4と接触片30とを導通させることが
できる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、超音波加振による発熱でろう材を介して接触片
と編組線とを金属結合によって接続するため、機械的な
接触での接続に比べて安定した接続状態となると共に、
接続状態を長期間持続させることができ、しかも、接触
片はばね力が不要となるため、シールド端子を簡単な構
造とすることができる。また、カバーの外側からの超音
波加振によって、接触片と編組線との接続と、シールド
電線又はシールド端子のハウジング本体内への固定とを
同一の行程で行うため、工程数が減じ、簡単に製造する
ことができる。
【0087】請求項2の発明によれば、接触片が編組線
と広い面積で接触するため、安定した接続を行うことが
でき、しかも、接触片が編組線の外周に巻き付けられる
ため、超音波加振の振動が伝達しても、接触片と編組線
とが離れることがなく、接続の信頼性が向上する。
【0088】請求項3によれば、カバーに形成した突起
が接触片を編組線に押し付けるため、接触片と編組線と
が強固に接触し、接触片と編組線とを確実に結合させる
ことができると共に、超音波加振による熱が突起を介し
て接触片に伝達されるため、ろう材を確実に、しかも迅
速に溶融させることができ、接続処理を迅速に行うこと
ができる。
【0089】請求項4の発明によれば、突起がシールド
電線の径方向の両側で接触片をシールド電線に押さえ付
けるため、超音波振動が作用しても、ろう材が逃げるこ
とがなく、有効に接続に関与できる。
【0090】請求項5の発明によれば、編組線露出部の
編組線と接触片とを接触させた状態でカバーの外側から
超音波加振することにより、絶縁外皮の一部が溶けて接
触片と結合するため、絶縁外皮が接触片によって固定さ
れた状態となり、シールド電線の軸方向にずれることが
なくなる。また、編組線がばらけることがなくなる。
【0091】請求項6の発明によれば、接触片が編組線
露出部両側の絶縁外皮の間に嵌合するため、接触片及び
シールド電線が相互に固定され、超音波加振の振動でこ
れらがずれることがなく、正確に接続することができ
る。
【0092】請求項7の発明によれば、シールド端子の
接触片にシールド電線の編組線を接触させ、カバーの外
側から超音波加振することによって、カバーと接触片と
が発熱して接触片のろう材が溶融して接触片と編組線と
が金属結合によって導通接続する。これと共に、ハウジ
ング本体を閉鎖するカバーによってシールド端子とシー
ルド電線とがハウジング本体内に固定される。このた
め、シールド端子とシールド電線との接続及びこれらの
ハウジングへの固定を迅速に行うことができる。
【0093】請求項8の発明によれば、接触片と編組線
とが広い面積で接触して導通接続するため、電気的に安
定した接続を行うことができる。
【0094】請求項9の発明によれば、シールド電線の
長さ方向の中間部分に形成した編組線露出部をシールド
端子の接触片に接触させて、カバーの外側から超音波加
振することにより、カバーの内面と接触片との間、ハウ
ジング本体と接触片との間で発生した熱によりろう材が
溶融し、編組線と接触片とを金属結合するので、接続に
おける信頼性を向上することができる。また、編組線露
出部と接触片とを接触させた状態では、接触片とシール
ド電線との位置決めを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の分解斜視図である。
【図2】第1実施形態におけるシールド端子をハウジン
グ本体の設置する工程の斜視図である。
【図3】第1実施形態におけるシールド電線をハウジン
グ本体の設置する工程の斜視図である。
【図4】第1実施形態における接触部の起立部を編組線
側に曲げる工程であり、(a)は斜視図、(b)は断面
図である。
【図5】第1実施形態におけるカバーをハウジング本体
に被せて超音波加振する工程であり、(a)は斜視図、
(b)は断面図である。
【図6】第1実施形態の組み立てた状態の斜視図であ
る。
【図7】第1実施形態のコネクタ同士の接続を示す斜視
図である。
【図8】第2実施形態の分解斜視図である。
【図9】第2実施形態のハウジング本体へのシールド電
線の設置を示す斜視図である。
【図10】(a)、(b)、(c)は第2実施形態を工
程順に示す断面図である。
【図11】(a)及び(b)は、第2実施形態の突起の
作用を示す断面図である。
【図12】第2実施形態のシールド電線の作用を示す断
面図である。
【図13】第2実施形態の変形例の断面図である。
【図14】第2実施形態の変形例におけるカバーの底面
図である。
【図15】第2実施形態の変形例の作用を示す断面図で
ある。
【図16】第2実施形態における突起の変形例を示す底
面図である。
【図17】ハウジング本体に位置決め突起を設けた変形
例の分解斜視図である。
【図18】ハウジング本体の下面から超音波加振する変
形例の断面図である。
【図19】ハウジング本体の下面から超音波加振する変
形例における突起の作用を示す断面図である。
【図20】第3実施形態に使用されるシールド電線の斜
視図である。
【図21】図20を底面からみた斜視図である。
【図22】第3実施形態における接触片との接続を示す
斜視図である。
【図23】第3実施形態の接続構造を示す断面図であ
る。
【図24】第3実施形態におけるハウジング本体の底壁
部から超音波加振する例の斜視図である。
【図25】第3実施形態における編組線露出部と接触片
との幅を同等とした例の斜視図である。
【図26】編組線露出部を小さくした変形例の斜視図で
ある。
【図27】従来の接続構造の分解斜視図である。
【図28】従来の接続構造の断面図である。
【図29】従来に接続構造の好ましくない状態を示す側
面図である。
【符号の説明】
1 シールド電線 2 芯線部 3 芯線被覆部 4 編組線 5 絶縁外皮 11 ハウジング 12 シールド端子 14 ハウジング本体 15 カバー 30 接触片 35 平板部 36 起立部 37 ろう材 39 超音波ホーン 40 シールド導通部 43 突起 45 編組線露出部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体からなる芯線部と、この芯線部を覆
    う芯線被覆部と、芯線被覆部の周囲に設けられた編組線
    と、編組線の周囲に設けられて前記芯線部、芯線被覆部
    及び編組線を覆う絶縁外皮とからなるシールド電線の前
    記編組線とシールド端子とを接続する構造であって、前
    記シールド端子にろう材が塗布された接触片を形成し、
    この接触片に前記編組線を接触させた状態でシールド電
    線及びシールド端子をハウジング本体内に設置し、ハウ
    ジング本体を閉鎖すると共に、前記接触片に当接するカ
    バーの外側から超音波加振して前記カバー及び前記接触
    片に発生した熱で溶融するろう材を介して接触片と編組
    線とが導通するシールド導通部を形成したことを特徴と
    するシールド電線の接続構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明であって、前記接触
    片が前記編組線の外周に沿って曲げられていることを特
    徴とするシールド電線の接続構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の発明であって、前
    記カバーに、前記接触片に当接して接触片を前記編組線
    に押し付ける突起が形成されていることを特徴とするシ
    ールド電線の接続構造。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の発明であって、前記突起
    は前記シールド電線の径方向に沿って間隔を有して複数
    が形成されていることを特徴とするシールド電線の接続
    構造。
  5. 【請求項5】 導体からなる芯線部と、この芯線部を覆
    う芯線被覆部と、芯線被覆部の周囲に設けられた編組線
    と、編組線の周囲に設けられて前記芯線部、芯線被覆部
    及び編組線を覆う絶縁外皮とからなるシールド電線の前
    記編組線とシールド端子とを接続する構造であって、前
    記シールド端子にろう材が塗布された接触片を形成し、
    前記シールド電線の長さ方向の中間部分に、前記絶縁外
    皮を部分的に切り取って前記編組線を露出させた編組線
    露出部を形成し、この編組線露出部と前記接触片とを接
    触させた状態でシールド電線及びシールド端子をハウジ
    ング本体内に設置し、ハウジング本体を閉鎖すると共に
    接触片と当接するカバーの外側から超音波加振してろう
    材を介して接触片と編組線露出部とが導通するシールド
    導通部を形成したことを特徴とするシールド電線の接続
    構造。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の発明であって、前記接触
    片の幅と前記編組線露出部の幅とが略同等であることを
    特徴とするシールド電線の接続構造。
  7. 【請求項7】 導体からなる芯線部と、この芯線部を覆
    う芯線被覆部と、芯線被覆部の周囲に設けられた編組線
    と、編組線の周囲に設けられて前記芯線部、芯線被覆部
    及び編組線を覆う絶縁外皮とからなるシールド電線の前
    記編組線とシールド端子とを接続する方法であって、前
    記シールド端子にろう材が塗布された接触片を形成し、
    この接触片に前記編組線を接触させた状態でシールド電
    線及びシールド端子をハウジング本体内に設置し、その
    後、ハウジングを閉鎖すると共に接触片に当接するカバ
    ーの外側から超音波加振して前記カバー及び接触片に発
    生した熱で溶融するろう材を介して接触片と編組線とを
    導通接続することを特徴とするシールド電線の接続方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の発明であって、前記接触
    片を前記編組線の外周に沿って曲げることにより、接触
    片を編組線の外周面と接触させることを特徴とするシー
    ルド電線の接続方法。
  9. 【請求項9】 導体からなる芯線部と、この芯線部を覆
    う芯線被覆部と、芯線被覆部の周囲に設けられた編組線
    と、編組線の周囲に設けられて前記芯線部、芯線被覆部
    及び編組線を覆う絶縁外皮とからなるシールド電線の前
    記編組線とシールド端子とを接続する方法であって、前
    記シールド端子にろう材が塗布された接触片を形成し、
    前記シールド電線の長さ方向の中間部分に、前記絶縁外
    皮を部分的に切り取って前記編組線を露出させた編組線
    露出部を形成し、この編組線露出部と前記接触片とを接
    触させた状態でシールド電線及びシールド端子をハウジ
    ング本体内に設置し、その後、ハウジング本体を閉鎖す
    ると共に接触片と当接するカバーの外側から超音波加振
    してろう材を介して接触片と編組線露出部とを導通接続
    することを特徴とするシールド電線の接続方法。
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