JPH11126553A - 合金型温度ヒュ−ズ - Google Patents
合金型温度ヒュ−ズInfo
- Publication number
- JPH11126553A JPH11126553A JP30938997A JP30938997A JPH11126553A JP H11126553 A JPH11126553 A JP H11126553A JP 30938997 A JP30938997 A JP 30938997A JP 30938997 A JP30938997 A JP 30938997A JP H11126553 A JPH11126553 A JP H11126553A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flux
- melting
- alloy
- impregnated
- low
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
−ズエレメントとする合金型温度ヒュ−ズにおいて、フ
ラックス作用を満足に保持させつつ金網等に溶融合金を
吸い込ませて作動速度の迅速化を満足に行わせる。 【解決手段】フラックス6を塗布した低融点可溶合金片
5をヒュ−ズエレメントに用いた温度ヒュ−ズにおい
て、フラックス含浸金網またはフラックス含浸多孔質焼
結金属等のフラックス含浸多間隙金属体4をヒュ−ズエ
レメントに近接して配設した。
Description
に関するものである。
ズエレメントにフラックスを塗布した低融点可溶合金片
を使用しており、過電流による機器の発熱で低融点可溶
合金片が溶融され、この溶融合金が既に溶融されている
フラックスの作用を受けつつ界面エネルギ−で球状化さ
れて分断され、その球状化の進行により分断距離が所定
の絶縁距離に達したときに通電遮断が完結され、これに
より機器の異常加熱を未然に防止している。この場合、
低融点可溶合金片に近接して金網を配設し、上記溶融合
金を毛細管現象で金網に吸い込ませて分断を速めること
が公知である(実開昭58−147138号)。
においては、通電ヒ−トサイクルに曝され、その最高許
容温度は機器の絶縁材の耐熱クラスにより異なり、Y種
で90℃、A種で105℃、E種で120℃、B種で1
30℃、F種で155℃、H種で155℃、C種で18
0℃超過とされており、合金型温度ヒュ−ズを耐熱クラ
スの高い機器に取付けて使用する場合、温度ヒュ−ズが
作動する以前の機器温度でフラックスが溶融されること
がある。而るに、前記低融点可溶合金片に近接して金網
を配設した合金型温度ヒュ−ズにおいては、上記平常時
に溶融されたフラックスが金網に吸い込まれて低融点可
溶合金片上から奪い取られてしまい、温度ヒュ−ズ作動
に際しての低融点可溶合金片の溶融時、フラックス量の
不足のためにフラックス作用が満足に行われ得ず、金網
を配設したことがかえって逆効果になり、迅速な分断が
達成され難い。
融点可溶合金片をヒュ−ズエレメントとする合金型温度
ヒュ−ズにおいて、フラックス作用を満足に保持させつ
つ金網等に溶融合金を吸い込ませて作動速度の迅速化を
満足に行わせることにある。
ヒュ−ズは、フラックスを塗布した低融点可溶合金片を
ヒュ−ズエレメントに用いた温度ヒュ−ズにおいて、フ
ラックス含浸金網またはフラックス含浸多孔質焼結金属
等のフラックス含浸多間隙金属体をヒュ−ズエレメント
に近接して配設したことを特徴とする構成である。
実施の形態について説明する。図1の(イ)は本発明に
係る合金型温度ヒュ−ズの一例を示し、図1の(ロ)は
図1の(イ)におけるロ−ロ断面図である。図1におい
て、1は耐熱性絶縁基板であり、例えば、セラミックス
板を使用できる。2,2は基板1上に設けた一対の電極
であり、金属箔のエッチング(金属箔積層絶縁基板の金
属箔のエッチング)、導電ペ−ストの塗布焼付け、金属
蒸着、金属メッキ等によって形成できる。3,3は各電
極2,2に接続したリ−ド線である。4,4は各電極
2,2上に取付けた金網(金属繊維の織布も含む)、5
は金網4,4間に接続した低融点可溶合金片である。6
は低融点可溶合金片5に塗布したフラックスであり、金
網4にも同じフラックスを含浸してある。7は耐熱絶縁
ケ−ス、例えばセラミックスケ−スであり、絶縁基板1
の外周端に封止材8、例えばエポキシ樹脂で封止し、リ
−ド線3を気密にケ−ス7外に導出してある。
て使用され、その機器のヒ−トサイクルによりフラック
ス6の融点以上で、かつ低融点可溶合金片5の融点以下
の温度に加熱されることがある。この場合、低融点可溶
合金片5は溶融されずフラックス6のみが溶融される
が、金網4に当初よりフラックスが含浸されているの
で、金網4による上記溶融フラックスの吸い込みを充分
に抑制でき、また、金網4の表面が粗面であるので、上
記溶融フラックスの金網上での流動を充分に抑制できる
結果、低融点可溶合金片5上のフラックスをよく保持で
きる。従って、合金型温度ヒュ−ズが作動されるまでに
フラックスが溶融されても、低融点可溶合金片上のフラ
ックスをよく保持でき、温度ヒュ−ズの作動時、フラッ
クス作用を満足に営なましめ得る。而して、温度ヒュ−
ズの作動時、溶融した低融点可溶合金をフラックスによ
る活性作用、濡れ促進作用のもとで球状化分断させ得る
と共に溶融合金を毛細管現象で金網に吸い込ませて、溶
融合金を迅速に分断させることができる。
点可溶合金片に近接状態で配設すればよく、例えば、図
2に示すように、低融点可溶合金片5を電極2に直接に
接合し、フラックス含浸金網4をこの接合箇所に隣接し
て電極2上に配設することも可能である。また、上記フ
ラックス含浸金網に代え、他のフラックス含浸多間隙金
属体、例えばフラックス含浸多孔質焼結金属、フラック
ス含浸金属繊維フェルト、フラックス含浸金属繊維編物
等を使用することもできる。
別例を示している。図3において、3,3はリ−ド線、
4,4は各リ−ド線3,3の先端に取付けた多孔質焼結
金属、5は多孔質焼結金属4,4間に接続した低融点可
溶合金片である。6は低融点可溶合金片5に塗布したフ
ラックスであり、各多孔質焼結金属4,4にも同じフラ
ックスを含浸してある。7は耐熱性の筒状絶縁ケ−ス、
例えばセラミックスケ−スであり、低融点可溶合金片5
上に挿通し、各端と各リ−ド線との間を封止材8、例え
ばエポキシ樹脂で封止してある。この合金型温度ヒュ−
ズにおいても、合金型温度ヒュ−ズが作動される以前に
フラックス6が溶融されても、フラックス含浸金網4の
ために低融点可溶合金片5上のフラックスをよく保持で
き、温度ヒュ−ズの作動時、溶融した低融点可溶合金を
フラックスによる活性作用、濡れ促進作用のもとで球状
化分断させ得ると共に溶融合金を毛細管現象で金網4に
吸い込ませて、溶融合金を迅速に分断させることができ
る。
ている。図4において、2,2は互いに対向された一対
のプレ−ト状電極、4,4は各プレ−ト状電極2,2の
内側面に取付けた金網または多孔質焼結金属である。5
は金網または多孔質焼結金属の間に接続した低融点可溶
合金片であり、円柱形の外、円筒形、リボン形、球形等
も使用できる。7は電極2,2間に介在させた耐熱性絶
縁スペ−サ、例えば環状セラミックススペ−サであり、
各電極とスペ−サとの間を封止材、例えばエポキシ樹脂
8で封止してある。6は低融点可溶合金片5に塗布した
フラックスであり、金網または多孔質焼結金属4,4に
も同じフラックスを含浸してある。この合金型温度ヒュ
−ズは機器の導電路中に挿入して使用される。例えば、
電池を電源とする機器の電池装着用電極と電池電極との
間に挾んで使用される。この合金型温度ヒュ−ズにおい
ても、合金型温度ヒュ−ズが作動される以前にフラック
ス6が溶融されても、フラックス含浸金網またはフラッ
クス含浸多孔質焼結金属4のために低融点可溶合金片5
上のフラックス6をよく保持でき、温度ヒュ−ズの作動
時、溶融した低融点可溶合金をフラックスによる活性作
用、濡れ促進作用のもとで球状化分断させ得ると共に溶
融合金を毛細管現象で金網に吸い込ませて、溶融合金を
迅速に分断させることができる。
ては、作動以前の平常時にフラックスが溶融しても、低
融点可溶合金片上のフラックスの流出を防止でき、作動
時にはフラックスの作用のもとでの溶融合金の球状化と
金網または多孔質焼結金属の毛細管作用による溶融合金
の吸い込みとの協働で溶融合金を迅速に分断させ得る。
従って、迅速作動特性の合金型温度ヒュ−ズを提供でき
る。
図面である。
を示す図面である。
なる例を示す図面である。
なる例を示す図面である。
金属 5 低融点可溶合金片 6 フラックス 7 絶縁ケ−スまたは絶縁スペ−サ 8 封止材
Claims (1)
- 【請求項1】フラックスを塗布した低融点可溶合金片を
ヒュ−ズエレメントに用いた温度ヒュ−ズにおいて、フ
ラックス含浸多間隙金属体をヒュ−ズエレメントに近接
して配設したことを特徴とする合金型温度ヒュ−ズ。 【請求項1】フラックス含浸多間隙金属体がフラックス
含浸金網またはフラックス含浸多孔質焼結金属である請
求項1記載の合金型温度ヒュ−ズ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30938997A JP4015244B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 合金型温度ヒュ−ズの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30938997A JP4015244B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 合金型温度ヒュ−ズの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11126553A true JPH11126553A (ja) | 1999-05-11 |
JP4015244B2 JP4015244B2 (ja) | 2007-11-28 |
Family
ID=17992430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30938997A Expired - Fee Related JP4015244B2 (ja) | 1997-10-23 | 1997-10-23 | 合金型温度ヒュ−ズの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4015244B2 (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002099827A1 (en) * | 2001-06-05 | 2002-12-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Temperature fuse, and battery using the same |
WO2005004183A1 (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Fuse, battery pack using the fuse, and method of manufacturing the fuse |
JP2011060761A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-24 | Qiankun Kagi Kofun Yugenkoshi | 保護装置 |
KR101354096B1 (ko) * | 2010-04-16 | 2014-01-22 | 신테크 컴퍼니, 리미티드 | 보호 장치 |
WO2016072253A1 (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-12 | デクセリアルズ株式会社 | 回路素子、及び回路素子の製造方法 |
WO2016076172A1 (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-19 | デクセリアルズ株式会社 | フラックスシート、フラックス、ヒューズエレメント、ヒューズ素子、保護素子、短絡素子及び切替素子 |
CN110491609A (zh) * | 2019-09-09 | 2019-11-22 | 东莞令特电子有限公司 | 过热保护装置、压敏电阻 |
JP2022546621A (ja) * | 2019-09-09 | 2022-11-04 | ドングアン リテルヒューズ エレクロトニクス、カンパニー リミテッド | 過熱保護デバイスおよびバリスタ |
-
1997
- 1997-10-23 JP JP30938997A patent/JP4015244B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (16)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2002099827A1 (en) * | 2001-06-05 | 2002-12-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Temperature fuse, and battery using the same |
US7473487B2 (en) | 2001-06-05 | 2009-01-06 | Panasonic Corporation | Temperature fuse, and battery using the same |
US7718308B2 (en) | 2001-06-05 | 2010-05-18 | Panasonic Corporation | Temperature fuse and battery using the same |
WO2005004183A1 (en) * | 2003-07-01 | 2005-01-13 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Fuse, battery pack using the fuse, and method of manufacturing the fuse |
US7106165B2 (en) | 2003-07-01 | 2006-09-12 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Fuse, battery pack using the fuse, and method of manufacturing the fuse |
JP2011060761A (ja) * | 2009-09-04 | 2011-03-24 | Qiankun Kagi Kofun Yugenkoshi | 保護装置 |
US9129769B2 (en) | 2009-09-04 | 2015-09-08 | Cyntec Co., Ltd. | Protective device |
KR101354096B1 (ko) * | 2010-04-16 | 2014-01-22 | 신테크 컴퍼니, 리미티드 | 보호 장치 |
WO2016072253A1 (ja) * | 2014-11-05 | 2016-05-12 | デクセリアルズ株式会社 | 回路素子、及び回路素子の製造方法 |
WO2016076172A1 (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-19 | デクセリアルズ株式会社 | フラックスシート、フラックス、ヒューズエレメント、ヒューズ素子、保護素子、短絡素子及び切替素子 |
JP2016095898A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-26 | デクセリアルズ株式会社 | フラックスシート、フラックス、ヒューズエレメント、ヒューズ素子、保護素子、短絡素子及び切替素子 |
CN107112172A (zh) * | 2014-11-11 | 2017-08-29 | 迪睿合株式会社 | 焊剂片、焊剂、熔丝单元、熔丝元件、保护元件、短路元件及切换元件 |
KR20190015627A (ko) * | 2014-11-11 | 2019-02-13 | 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 | 플랙스 시트, 플랙스, 퓨즈 요소, 퓨즈 소자, 보호 소자, 단락 소자 및 전환 소자 |
TWI674940B (zh) * | 2014-11-11 | 2019-10-21 | 日商迪睿合股份有限公司 | 助焊劑片、助焊劑、熔絲單元、熔絲元件、保護元件、短路元件及切換元件 |
CN110491609A (zh) * | 2019-09-09 | 2019-11-22 | 东莞令特电子有限公司 | 过热保护装置、压敏电阻 |
JP2022546621A (ja) * | 2019-09-09 | 2022-11-04 | ドングアン リテルヒューズ エレクロトニクス、カンパニー リミテッド | 過熱保護デバイスおよびバリスタ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4015244B2 (ja) | 2007-11-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2016047385A1 (ja) | 実装体の製造方法、温度ヒューズ素子の実装方法及び温度ヒューズ素子 | |
JP2000058401A (ja) | 固体電解コンデンサ | |
KR102026035B1 (ko) | 퓨즈 소자 | |
JPH08236305A (ja) | 保護回路及び保護素子 | |
JPH11126553A (ja) | 合金型温度ヒュ−ズ | |
WO2013166788A1 (zh) | 表面贴装熔断器 | |
TWI719170B (zh) | 保護元件 | |
TW201622868A (zh) | 助焊劑片、助焊劑、熔絲單元、熔絲元件、保護元件、短路元件及切換元件 | |
JPH0723863Y2 (ja) | 温度ヒューズ | |
JP3305824B2 (ja) | 回路保護素子 | |
JP3889855B2 (ja) | 基板型温度ヒュ−ズ | |
JP3866366B2 (ja) | 回路保護素子の製造方法 | |
JP4112297B2 (ja) | サーモプロテクター及びサーモプロテクターの製造方法 | |
JP2762129B2 (ja) | 合金型温度ヒューズ | |
JPH0436023Y2 (ja) | ||
JPH0436021Y2 (ja) | ||
TWI691995B (zh) | 保護元件及其絕緣導電發熱模組及其絕緣導電發熱模組製造方法 | |
JP2004296422A (ja) | 保護素子 | |
JP2872525B2 (ja) | 回路保護用素子 | |
JPH0436030Y2 (ja) | ||
JP4267332B2 (ja) | 保護素子 | |
JPH0312192Y2 (ja) | ||
JPH0521814Y2 (ja) | ||
JP2002321399A (ja) | サーマルヘッド及びその製造法 | |
JP2000100291A (ja) | 温度ヒュ−ズエレメントの取付け構造及び取付け方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040610 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20070306 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070322 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070911 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070913 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |