JPH11126511A - 照明器具のｖ字状ばね取付金具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、後加工の必要がなく、且つ、Ｖ字状
ばねが落下する恐れのないＶ字状ばね取付金具を提供す
る。 【解決手段】器具本体２とカバー５とを着脱自在に取付
けるＶ字状ばね１０を支持する照明器具のＶ字状ばね取
付金具において、前記Ｖ字状ばねを支持する前記Ｖ字状
ばね取付金具の保持片部は、先端を自由端にして略楕円
形に形成するとともに、前記Ｖ字状ばね取付金具と前記
保持片部先端との間を離間し前記Ｖ字状ばねを取付ける
開口部３２を設け、前記開口部は、前記略楕円形保持片
部３１の最下端部３３より上側に位置して設けたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、照明器具に係り器
具本体の開口部を覆うカバーを保持し、当該カバーを器
具本体に着脱自在に取付けるＶ字状ばねのＶ字状ばね取
付金具に関する。

【０００２】

【従来の技術】Ｖ字状ばね取付金具が装着される一般的
な照明器具について図６および図７を参照して説明す
る。

【０００３】照明器具は、内部に対向して取付けられた
一対のランプソケット間に着脱自在に取付けられるラン
プ（図示せず）を内蔵した下方に開口部３を有する箱状
の器具本体２と、この器具本体の開口部を覆って取付け
られる上方に開口部６を有する前記器具本体に内蔵され
たランプの光を通す透光材料からなる箱状のカバー５と
から構成され、当該カバー５は、ばね線材を折曲げてな
るＶ字状ばね１０により器具本体２に着脱自在に取付け
られる。

【０００４】Ｖ字状ばね１０は、Ｖ字状に形成され、上
部両端に外側に向けて円形状に突出した一対の引掛け部
１１，１１を有するとともに、下方中心に形成した円筒
状の取付孔１２をカバー５に取付けられたＶ字状ばね取
付金具１５に取付けられている。

【０００５】器具本体２には、カバーに取付けられたＶ
字状ばね１０の上部両端に設けられた一対の引掛け部１
１，１１が係止されるばね受金具２０が取付けられてい
る。

【０００６】前記ばね受金具２０は、器具本体に取付け
られる取付片部２１と、水平片部２２とから構成し、当
該水平片部２２には、Ｖ字状ばねを挿入する開口部２３
と、この開口部の両側で同一線上に位置して穿設された
Ｖ字状ばねの先端部が挿入されるスリット状取付溝２
４，２４とが設けられている。

【０００７】このＶ字状ばねをばね受金具に係止するに
は、図７に示すように、当該Ｖ字状ばね１０の先端を狭
めて開口部２３に挿入したのち、当該Ｖ字状ばねの先端
を広げながらスリット状取付溝２４，２４にそれぞれ嵌
め込むと、Ｖ字状ばねの一対の引掛け部１１，１１は、
取付溝２４，２４の端部に付勢されて係止される。

【０００８】従来のＶ字状ばね取付金具と、このＶ字状
ばね取付金具に取付けられるＶ字状ばねについて、図８
〜図１０を参照して説明する。

【０００９】従来のＶ字状ばね取付金具１５ａは、カバ
ーに取付けられる取付片部１６と、この取付片部の一方
端から上方に折曲げて立上り片部１７を形成し、当該立
上り片部１７の先端側には、Ｖ字状ばねが取付けられる
略真円状に折曲げられた真円形保持片部１８が形成さ
れ、当該真円形保持片部１８の先端部１８ａと立上り片
部１７との間は離間し、Ｖ字状ばねを通す開口部１９が
設けられいる。なお、立上り片部１７は、長手方向に沿
って矩形状をなし、取付片部１６の幅より狭く形成して
いる。

【００１０】また、Ｖ字状ばねの取付部１３の厚さＤ１
と前記Ｖ字状ばね取付金具に設けられた開口部１９の幅
Ｄ２との関係は、図９に示すように、Ｖ字状ばねの取付
部１３がＶ字状ばね取付金具に設けた開口部１９から挿
入容易なようにＤ１とＤ２とは略同一寸法になってい
る。

【００１１】Ｖ字状ばねをＶ字状ばね取付金具に取付け
る方法を説明する。

【００１２】Ｖ字状ばねの下部に設けられている取付部
１３を、Ｖ字状ばね取付金具の真円形保持片部１８の先
端に設けた開口部１９内に挿入し、Ｖ字状ばねの取付部
内の取付孔を真円形保持片部１８の先端部から当該真円
形保持片部に通す。

【００１３】それから、Ｖ字状ばね１０が開口部１９か
ら落下しないように、図９に示すように、当該真円形保
持片部１８を矢印方向に変形させ、図１０に示すよう
に、開口部１９を狭くし、Ｖ字状ばね１０が開口部１９
から落下しないようにする。

【００１４】

【発明が解決しようとする課題】上記のようにＶ字状ば
ねが取付けられる従来のＶ字状ばね取付金具の保持片部
の形状は真円であり、この真円形保持片部の先端と立上
り片部との間には、Ｖ字状ばねを取付ける開口部が設け
られている。

【００１５】図９に示すように、真円形保持片部の先端
部分は、Ｖ字状ばねを安定保持する凹部がないことか
ら、Ｖ字状ばね取付金具の開口部から、Ｖ字状バねが落
下する。

【００１６】そこで、Ｖ字状ばねの落下を防ぐため、Ｖ
字状ばねをＶ字状ばね取付金具に取付けた後、真円形保
持片部の開口部を狭くする、後加工を必要としていたの
で、作業性が悪いとともに、この開口部を狭くする作業
が不完全である場合には、Ｖ字状ばねが、Ｖ字状ばね取
付金具から落下する恐れを有していた。

【００１７】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、後加工の必要がなく、且つ、Ｖ字状ばねが落下する
恐れのないＶ字状ばね取付金具を提供することを課題と
する。

【００１８】

【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に、請求項１記載の本発明の照明器具のＶ字状ばね取付
金具は、器具本体とカバーとを着脱自在に取付けるＶ字
状ばねを支持する照明器具のＶ字状ばね取付金具におい
て、前記Ｖ字状ばねを支持する前記Ｖ字状ばね取付金具
の保持片部は、先端を自由端にして略楕円形に形成する
とともに、前記Ｖ字状ばね取付金具の立ち上り片部と前
記保持片部先端との間を離間し前記Ｖ字状ばねを挿入す
る開口部を設け、前記開口部は、前記略楕円形保持片部
の最下端部より上側に位置して設けたことを特徴とする
ものである。

【００１９】請求項２記載の本発明の照明器具のＶ字状
ばね取付金具は、前記開口部を前記略楕円形保持片部の
最下端部より大幅に上側に位置して設けたことを特徴と
するものである。

【００２０】請求項３記載の本発明の照明器具のＶ字状
ばね取付金具は、前記略楕円形保持片部の最下端部から
開口部までの保持片部の幅を狭くし、当該保持片部の先
端部分にばね性を持たせたことをことを特徴とするもの
である。

【００２１】上記の構成において、Ｖ字状ばねが取付け
られるＶ字状ばね取付金具の略楕円形保持片部の最下端
部と、開口部分との高さ関係から略楕円形最下端部に
て、Ｖ字状バネを安定させることができる。

【００２２】そのため、Ｖ字状ばね取付金具を変形する
工程を省略してもＶ字状ばねが、Ｖ字状ばね取付金具よ
り落下する恐れが大幅に減少する。

【００２３】請求項３記載のように、略楕円形保持片部
の先端部分の幅を狭くすることにより、当該先端部分に
ばね性を持たせＶ字状ばねの取付性を向上できる。

【００２４】

【発明の実施の形態】以下、図１〜図５を参照して本発
明の実施の形態を説明する。なお、従来技術と同一構成
部品は、同一番号を付して説明する。

【００２５】図１はＶ字状ばねをＶ字状ばね取付金具の
略楕円形保持片部に取付けた斜視図を示すもので、第１
の実施の形態に係るＶ字状ばね取付金具について、図２
を参照して説明する。

【００２６】第１の実施の形態に係るＶ字状ばね取付金
具３０は、カバーに取付けられる取付片部１６と、この
取付片部の一方端から上方に折曲げて立上り片部１７を
形成し、当該立上り片部１７の先端側には、Ｖ字状ばね
が取付けられる略楕円形状に折曲げられた略楕円形保持
片部３１が形成され、当該真円形保持片部の先端部３１
ａと立上り片部１７との間は離間し、Ｖ字状ばね１０を
通す開口部３２が設けられている。

【００２７】さらに、略楕円形保持片部の先端に設けら
れた開口部３２は、略楕円形保持片部３１の最下端部３
３より上側に位置して設けられている。なお、立上り片
部１７は、長手方向に沿って矩形状をなし、取付片部１
６の幅より狭く形成している。

【００２８】また、Ｖ字状ばね１０の取付部１３の厚さ
Ｄ１と、前記Ｖ字状ばね取付金具に設けた開口部３２の
幅Ｄ３との関係は、Ｖ字状ばねの取付部がＶ字状ばね取
付金具に設けた開口部から容易に挿入可能なようにＤ１
とＤ３とは略同一寸法になっている。

【００２９】つぎに、Ｖ字状ばねをＶ字状ばね取付金具
に取付ける方法を図３を参照して説明する。

【００３０】Ｖ字状ばねの取付部１３をＶ字状ばね取付
金具の略楕円形保持片部の先端に設けた開口部３２内に
挿入し、Ｖ字状ばねの取付部内の取付孔１２を略楕円形
保持片部の先端から略楕円形保持片部に通したのち、図
３に示すように、Ｖ字状ばねの下部を略楕円形保持片部
に載置すると、略楕円最下端部３３は、開口部３２より
下側に位置しているので、Ｖ字状ばねの下部は、開口部
より下側に形成した略楕円形保持片部の凹部３４内に安
定して載置する。

【００３１】また、略楕円最下端部３３は、開口部３２
より大幅に下側に位置している場合には、Ｖ字状ばねの
下部は、開口部より大幅に下側に形成した略楕円形保持
片部の凹部３４内により一層安定した状態で載置され
る。

【００３２】第２の実施の形態に係るＶ字状ばね取付金
具について、図４を参照して説明する。

【００３３】第２の実施の形態に係るＶ字状ばね取付金
具３０ａは、カバーに取付けられる取付片部１６と、こ
の取付片部の一方端から上方に折曲げて立上り片部１７
を形成し、当該立上り片部１７の先端側には、Ｖ字状ば
ねが取付けられる略楕円形状に折曲げられた略楕円形保
持片部３１が形成され、当該真円形保持片部の先端部３
１ａと立上り片部１７との間は離間し、Ｖ字状ばね１０
を通す開口部３２ａが設けられている。

【００３４】さらに、略楕円形保持片部の先端に設けら
れた開口部３２ａは、略楕円形保持片部の最下端部３３
より上側に位置して設けられているとともに、略楕円形
保持片部最下端部から先端開口部までは、幅狭いに形成
さればね性を有しているで、略楕円形保持片部の先端部
分３５は、上下方向に湾曲する。

【００３５】略楕円形保持片部の先端部分３５は、ばね
性を有していることから、Ｖ字状ばね１０の取付部１３
の厚さＤ１と、前記Ｖ字状ばね取付金具に設けた開口部
３２ａの幅Ｄ４との関係は、Ｖ字状ばねの取付部の厚さ
Ｄ１より十分に狭い幅の開口部の幅Ｄ４とすることがで
きる。

【００３６】Ｖ字状ばねをＶ字状ばね取付金具に取付け
る方法を図５を参照して説明する。Ｖ字状ばねの取付部
１３を、Ｖ字状ばね取付金具の略楕円形保持片部３１の
先端部に設けた開口部３２ａに向けて上方に移動する
と、略楕円形保持片部の先端部分３５が上方に湾曲する
と一緒に、Ｖ字状ばね１０も上方に移動する。

【００３７】当該Ｖ字状ばねの取付孔１２が、略楕円形
保持片部の先端部３１ａに位置すると、略楕円形保持片
部の先端部分３５は下方に湾曲し、当該Ｖ字状ばねの取
付孔１２に略楕円形保持片部の先端部分３５が引っ掛か
る。

【００３８】さらに、Ｖ字状ばね１０を略楕円形保持片
部３１に沿って上方に移動し、図５に示すように、Ｖ字
状ばね１０の下部を略楕円形保持片部の凹部３４内に載
置すると、略楕円最下端部３３は、開口部３２ａより下
側に位置しているので、Ｖ字状ばねの下部は、開口部よ
り下側に形成した略楕円形保持片部の凹部３４内に安定
して載置される。

【００３９】さらに、略楕円形保持片部の先端部に形成
した開口部３２ａの幅Ｄ４は、Ｖ字状ばねの取付部の厚
さＤ１より十分に狭い幅に形成していることから、当該
開口部３２ａからＶ字状ばね１０が外れることはない。

【００４０】上記請求項１記載の実施の形態の作用を説
明する。

【００４１】Ｖ字状ばねを取付けるＶ字状ばね取付金具
の保持片部は、先端を自由端にして略楕円形に形成し、
Ｖ字状ばね支持金具と略楕円形保持片部先端部との間を
離間し、Ｖ字状ばねの取付部を通す開口部を設けたの
で、この開口部からＶ字状ばねをＶ字状ばね支持金具に
簡単に取付けることができる。

【００４２】さらに、Ｖ字状ばね支持金具の略楕円形保
持片部の最下端部より上側に開口部を設けたので、Ｖ字
状ばねの下部は、開口部より下側に形成した略楕円形保
持片部の凹部内に安定して載置されるので、Ｖ字状ばね
が、Ｖ字状ばね支持金具より落下する恐れが大幅に減少
する。

【００４３】請求項２記載の実施の形態において、略楕
円最下端部は、開口部より大幅に下側に位置しているの
で、Ｖ字状ばねの下部は、開口部より大幅に下側に形成
した略楕円形保持片部の凹部内に、より一層安定した状
態で載置されるので、Ｖ字状ばねが、Ｖ字状ばね支持金
具より落下する恐れが、更に、大幅に減少する。

【００４４】請求項３記載の実施の形態において、Ｖ字
状ばね支持金具の略楕円形保持片部の最下端部から開口
部までの幅を狭くすることにより、略楕円形保持片部の
先端部分にばね性を持たせたので、Ｖ字状ばねの取付性
が向上する。また、開口部を狭く設けることができるの
で、略楕円形保持片部からのＶ字状ばねが外れることは
ない。

【００４５】

【発明の効果】以上詳記したように請求項１記載の本発
明によれば、Ｖ字状ばねを保持するＶ字状ばね取付金具
の保持片部を略楕円形にするとともに、略楕円形保持片
部の最下端部より上側にＶ字状ばねを取付ける開口部を
設けたので、Ｖ字状ばねの取付作業性が向上するととも
に、略楕円形保持片部からのＶ字状ばねの外れを大幅に
防止することができる。

【００４６】請求項２記載の本発明によれば、略楕円形
保持片部の最下端部より大幅に上側にＶ字状ばねを取付
ける開口部を設けたので、Ｖ字状ばねの取付作業性が向
上するとともに、略楕円形保持片部からのＶ字状ばねの
外れを、より一層、大幅に防止することができる。

【００４７】請求項３記載の本発明によれば、略楕円形
保持片部の最下端部より上側に設けた開口部までの幅を
狭く形成することにより、略楕円形保持片部の先端部分
にばね性を持たせたので、Ｖ字状ばねの取付性が一層向
上する。また、開口部を狭く設けることができるので、
略楕円形保持片部からのＶ字状ばねが外れることはな
い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のに係る照明器具のＶ字状ばね取付金具
にＶ字状ばねを取付けた状態を示す斜視図。

【図２】同上に係る第１の実施に係るＶ字状ばね取付金
具を示すもので、（Ａ）は正面図。 （Ｂ）は上面図。

【図３】同上に係る第１の実施に係るＶ字状ばね取付金
具にＶ字状ばねを取付けた状態を示す正面図。

【図４】同上に係る第２の実施に係るＶ字状ばね取付金
具を示すもので、（Ａ）は正面図。 （Ｂ）は上面図。

【図５】同上に係る第２の実施に係るＶ字状ばね取付金
具にＶ字状ばねを取付けた状態を示す正面図。

【図６】一般的なＶ字状ばねを使用して器具本体にカバ
ーを取付けるもので、（Ａ）は器具本体を示す斜視図。
（Ｂ）はカバーを示す斜視図。

【図７】一般的なＶ字状ばねをばね受金具に係止する状
態を示す斜視図。

【図８】従来技術に係るＶ字状ばね取付金具を示すもの
で、（Ａ）は正面図。 （Ｂ）は上面図。

【図９】同上従来技術に係るＶ字状ばね取付金具にＶ字
状ばねを取付けた状態を示す正面図。

【図１０】同上従来技術に係るＶ字状ばね取付金具にＶ
字状ばねを取付け、先端開口部を狭めた状態を示す正面
図。

【符号の説明】 ２…器具本体， ５…カバー， １０…Ｖ字状ばね， ３１…略楕円形保持片部， ３１ａ…略楕円形保持片部， ３２…開口部， ３２ａ…開口部， ３３…最下端部， ３５…保持片部の先端部分。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】器具本体とカバーとを着脱自在に取付ける
   Ｖ字状ばねを支持する照明器具のＶ字状ばね取付金具に
   おいて、 前記Ｖ字状ばねを支持する前記Ｖ字状ばね取付金具の保
   持片部は、 先端を自由端にして略楕円形に形成するとともに、 前記Ｖ字状ばね取付金具の立ち上り片部と前記保持片部
   先端との間を離間し前記Ｖ字状ばねを挿入する開口部を
   設け、 前記開口部は、 前記略楕円形保持片部の最下端部より上側に位置して設
   けたことを特徴とする照明器具のＶ字状ばね取付金具。
2. 【請求項２】前記開口部を前記略楕円形保持片部の最下
   端部より大幅に上側に位置して設けたことを特徴とする
   請求項１記載の照明器具のＶ字状ばね取付金具。
3. 【請求項３】前記略楕円形保持片部の最下端部から開口
   部までの保持片部の幅を狭くし、当該保持片部の先端部
   分にばね性を持たせたことをことを特徴とする請求項１
   記載又は請求項２記載の照明器具のＶ字状ばね取付金
   具。