JPH1112539A - 機能性塗料組成物、および機能性塗膜の形成方法 - Google Patents

機能性塗料組成物、および機能性塗膜の形成方法

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JPH1112539A
JPH1112539A JP9164442A JP16444297A JPH1112539A JP H1112539 A JPH1112539 A JP H1112539A JP 9164442 A JP9164442 A JP 9164442A JP 16444297 A JP16444297 A JP 16444297A JP H1112539 A JPH1112539 A JP H1112539A
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titanium
silane compound
coating composition
coating film
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JP9164442A
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Kazuhiko Mori
和彦 森
Takumi Honda
匠 本田
Kenji Karube
健志 軽部
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Nihon Parkerizing Co Ltd
Original Assignee
Nihon Parkerizing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親水防曇抗菌ガス分解及び油分解性などに優
れた塗膜を形成する塗料組成物及び方法の提供。 【解決手段】 (1)式RSi(X)3 (但しR=親水
性基、X=アルコキシ基、ハロゲン原子)のシラン化合
物又はその重合体からなる成分、(2)酸化チタン粒子
およびチタン錯体からなるチタン成分、(3)塗料媒体
成分(水及び/又は有機溶媒)、必要により、(4)A
l化合物成分、(5)Si(X)4 化合物又はその重合
体、又はシリカからなるSi化合物成分、又は、(6)
NiCoCuAgPdPt又はSnの金属又はその化合
物からなる追加金属成分を含む塗料組成物を基材表面に
塗布し、加熱(200〜900℃)又は紫外線照射によ
り硬化して塗膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば樹脂、ガラ
ス、セラミックス、または金属材料などの基材表面に塗
布される機能性塗料組成物およびそれにより機能性塗膜
を形成する方法に関するものである。更に詳しく述べる
ならば、本発明は、上記基材表面に、親水性、防曇性、
抗菌性、ガス分解性、などの各種機能性を有する硬質塗
膜を形成するための機能性塗料組成物、およびそれによ
り上記機能を有する塗膜を形成する方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】樹脂、ガラス、セラミックスや金属材料
などの基材の表面に親水性、防曇性、抗菌性、ガス分解
性、耐磨耗性などの各種機能性を付与するためには、こ
れらの特殊な機能を付与し得る機能性塗料が必要であ
る。例えば熱交換器などに親水性、防曇性を付与するに
は、水ガラスやシリカなどの親水性無機化合物、および
ナイロン樹脂系、アクリル樹脂系などの親水性樹脂をベ
ースとした塗料が使用されている。
【0003】しかし、これらの親水性塗料によって得ら
れる塗膜は、使用初期では水濡れ接触角が10°未満の
良好な親水性能を示すが、大気中等の使用環境に曝され
ると、次第に油汚れなどにより有機物が吸着又は付着し
て、その水濡れ性が劣化(接触角が増加)し、性能が低
下してしまうという問題点があった。
【0004】また、水が存在する湿潤環境においては、
塗膜上において、雑菌やカビが繁殖しやすく、これが悪
臭発生の原因となったり、衛生上の問題を生じており、
従来の塗料ではその対策が困難であった。
【0005】さらに近年では、屋内、屋外を問わず窒素
酸化物(NOx)及び悪臭成分等の有害ガスを分解して
大気を清浄化しようとするニーズに対して対応し得る塗
料の開発も要求されている。
【0006】このような抗菌性やガス分解性などの性能
を同時に実現するためには、塗料中に触媒活性を有する
金属又は金属化合物の添加が有効であり、このため、近
年、光触媒活性効果の高い酸化チタン粒子の利用が検討
されている。
【0007】酸化チタン粒子は本来かなり良好な親水性
を有するものであるが、高硬度で実用に耐える塗膜を形
成するには、樹脂などのようにバインダー効果を有する
塗料成分を共存させることが必要である。
【0008】酸化チタンは強い光触媒効果を有している
から、これとともにバインダーとして、光触媒によって
完全に分解されるような化合物を使用しても、その結着
力は短時間内に低下し、塗膜としての品質を維持できな
いことは明らかである。
【0009】このため、酸化チタン粒子と、酸化チタン
によって分解されないフッ素系ポリマー等からなるバイ
ンダーと、光触媒体との組み合わせが特開平7−171
408号公報に開示されている。また、テトラエチルオ
ルソシリケート等の4官能シラン重合物をバインダーと
して使用する塗料が、特開平8−164334号公報に
開示されている。また、メチルトリメトキシシランをバ
インダーとして使用した例が特開平9−59041号公
報に開示されている。
【0010】しかし、これらの従来技術に開示されてい
るフッ素系ポリマー又はテトラエトキシシラン等の4官
能シラン重合物、あるいはメチルトリメトキシシラン等
の安定な親水性基を持たない3官能シラン化合物からな
るバインダーを使用した場合には、塗膜の密着性や硬さ
は向上するが、しかし塗膜の親水性やガス分解性などの
重要な諸性能は低下し、バインダー含有率が多いほどこ
れらの性能低下が大きくなるという問題点がある。ま
た、このような塗料には、水溶化が難しいこと、及び/
又は厚塗りした場合、塗膜の透明性および密着性が損な
われることなどの問題があることも知られている。この
ため、現状では、樹脂、ガラス、セラミック、または金
属材料などの基材の表面に優れた親水性、防曇性、抗菌
性およびガス分解性等の諸機能を同時に付与し、しかも
容易に塗布できるような、水溶性の機能性塗料は未だ得
られていないのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来技術の
これらの問題点を解決し、樹脂、ガラス、セラミックス
及び金属材料などの基材の表面に、使用初期から良好な
親水性、防曇性、抗菌性、ガス分解性及び耐磨耗性等の
各種機能性を同時に満足し、かつ板ガラス、照明器具、
及びCRTなどの透光性材料、反射板及びミラー等の反
射部材、エアコン、及びクーラー等の熱交換器、建材、
並びに屋外構造物などにも容易に塗布が可能な水溶性機
能性塗料組成物およびそれにより機能性塗膜を形成する
方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため、まずメチルトリメトキシシラン(C
3 Si(OCH3)3 )を水溶液中で、塩酸触媒存在下
に、加水分解及び縮重合させ、これに酸化チタンゾルを
添加した塗料を試作したところ、これは、テトラエトキ
シシラン(エチルシリケート)を原料とする従来技術に
比べて、厚膜塗布は可能となるが、塗料の分散性に劣る
という結果を確認した。
【0013】そこで、本発明者らは、さらにRSi
(X)3 ;(Rは有機基を表し、Xはアルコキシ基また
はハロゲン原子を表す)で示される各種シラン化合物を
原料として、それから得られる重合生成物の水溶性を検
討した。その結果、Rが親水性基であり、C=O,C−
O、及び/又はC−NなどのC含有結合を合計2個以上
有するシラン化合物及びその重合体の水溶性が良好であ
り、かつこれを200℃以上の温度で焼成することによ
り著しく優れた親水性、及び防曇性を有する硬化塗膜が
得られること、およびこの塗料中に酸化チタン粒子およ
びチタン錯体からなるチタン成分を共存させることによ
り、得られる塗膜の親水性、及び防曇性がかなり長期に
わたって維持されることを見出した。また、この塗膜
の、酸化チタンによるガス及び有機物の分解機能が、親
水性基を有していない3官能性シラン化合物を使用して
得られる塗膜よりも改善されていることを見出した。
【0014】さらに本発明者らは研究を重ね、アルミニ
ウム添加の効果、各種金属の添加効果、紫外線照射の効
果等についても検討し、その知見に基いて本発明を完成
するに至ったのである。
【0015】本発明に係る機能性塗料組成物は、(1)
一般式(1): RSi(X)3 (1) (但し、Xはアルコキシ基又はハロゲン原子を表し、R
が親水性基を表す)により表され、少なくとも1個のS
i−C結合を有するシラン化合物およびその重合体から
選ばれた少なくとも1種からなるシラン化合物成分、
(2)酸化チタン粒子からなる成分、および(3)水お
よび有機溶剤から選ばれた少なくとも1種からなる塗料
媒体成分、を含み、前記シラン化合物成分(1)と、前
記チタン成分(2)との配合重量比が1:99〜80:
20であること、を特徴とするものである。
【0016】本発明の塗料組成物において、前記一般式
(1)において、Rにより表される親水性基が、C−
O,C=O,C=C,C−NおよびC=Nから選ばれた
少なくとも1種の炭素原子含有結合を合計2個以上有す
ることが好ましい。また、本発明の塗料組成物におい
て、前記チタン成分(2)中の酸化チタン粒子が、0.
001〜0.2μmの平均粒子径を有することが好まし
い。
【0017】本発明の塗料組成物は、さらに、(4)少
なくとも1種のアルミ化合物からなるアルミニウム化合
物成分を含んでいてもよく、その配合量は、前記シラン
化合物成分(1)および前記チタン成分(2)の合計重
量に対して、0.2〜20重量%であることが好まし
い。
【0018】本発明の塗料組成物は、さらに、(5)一
般式(2): Si(X)4 (2) (但し、Xは前記規定に同じ)により表される追加シラ
ン化合物、およびその重合体並びにシリカ粒子から選ば
れた少なくとも1種からなるSiO2 成分を含んでいて
もよく、その配合量は前記シラン化合物成分(1)およ
び前記チタン成分(2)の合計重量に対して、1〜40
重量%であることが好ましい。
【0019】本発明の塗料組成物は、さらに、(6)N
i,Co,Cu,Ag,Pd,PtおよびSnから選ば
れた金属、およびその化合物から選ばれた少なくとも1
種からなる追加金属成分を含んでいてもよく、その配合
量は、前記シラン化合物成分(1)およびチタン成分
(2)の合計重量に対し、0.1〜5重量%であること
が好ましい。
【0020】また、本発明の機能性塗膜の形成方法は、
上記本発明に係る機能性塗料組成物を、ガラス、金属、
又はセラミックからなる基材の表面に塗布し、この塗布
液層に、200〜900℃において焼成を施して、これ
を硬化することを特徴とするものである。さらに、本発
明の機能性塗膜の形成方法は、上記本発明に係る機能性
塗料組成物を、合成樹脂、ガラス、金属、またはセラミ
ックからなる基材表面に塗布し、この塗布液層に、紫外
線照射を施してこれを硬化することを特徴とするもので
ある。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の機能性塗料組成は、Si
−C結合を有し、一般式(1)RSi(X) 3 (1);
(ここでXはアルコキシ基またはハロゲン原子を表し、
かつRは親水性基を表す)で示されるシラン化合物また
はその重合体から選ばれた少なくとも1種からなるシラ
ン化合物成分を含むことが必要である。なお、式(1)
中のRにより表される親水性基がアルコキシ基やハロゲ
ン原子などのように加水分解性の末端基を有する場合に
は、得られる塗料組成物の塗工性が低下するから、この
ような親水性基は好ましくない。
【0022】本発明の機能性塗料組成物に使用される、
前記式(1)のシラン化合物としては、親水性基Rの構
造中にC=O,C−O,C=C,C−N及びC=Nのよ
うに親水性に寄与する結合を少なくとも2個有している
ものが好ましい。尚、−SO 3 H,−NH3 ,−NH4
+ 、及び−SHなどの末端基により親水性を示す親水性
基Rを有するシラン化合物も本発明に有効に使用でき
る。しかし、R基が、CH3 ,C2 5 、及びC6 5
(フェニル基)などのように親水性を示さない末端基の
みからなり、C=O,C−O,C=N,C=C,C−N
などの親水性に寄与する結合を一つも持たないものは親
水性基中に包含されない。また、アルコキシ基も縮合反
応を起こし、安定でないため親水性基としては好ましく
ない。親水性でない基の例としては、2重結合または3
重結合を有していない炭化水素基C n 2n+1(nは1以
上の整数)、フェニル基、及びベンジル基などである。
【0023】好ましいR基としては、γ−グリシドキシ
プロピル基、γ−メタクリロキシプロピル基、及びγ−
アミノプロピル基などがあり、このようなR基はC−
O,C=O,C=C,C−N、およびC=Nからなる群
から選択される炭素含有結合を、少なくとも2個、より
好ましくは3個以上含む炭素鎖を有し、かつR基中の合
計炭素数が3〜30の範囲にあるものがさらに好ましい
が親水性基の分子量には特に制限はない。従って、式
(1)において、R基として親水性高分子基を有するシ
ラン化合物も本発明の塗料組成物に使用することができ
る。
【0024】即ち、本発明の機能性塗料組成物に使用さ
れる式(1)のシラン化合物としては、γ−グリシドキ
シプロピルトリメトキシシラン、及びγ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン並びにこれらの親水基と
の反応により、さらに多くの親水性結合が導入されたシ
ラン化合物、それらの加水分解及び縮重合により調製さ
れたオリゴマー、及びポリマーなどを用いることが好ま
しく、その他に、γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、及び
ビニルトリエトキシシランなども使用することができ
る。
【0025】式(1)のシラン化合物は、酸またはアル
カリ触媒の存在下に、水により加水分解させ、この加水
分解生成物を縮重合させることができ、このような重合
体は、塗料の保存安定性を高めるから実用上好ましいも
のである。
【0026】尚、R基がCH3 ,C2 5 、及びC6
5 (フェニル基)などのように親水性基でないシラン化
合物を使用した場合、得られる塗膜の親水性及びガス分
解性が著しく低下し、かつ塗料組成物の分散安定性にも
問題が生ずるため好ましくない。しかし、塗膜硬度を高
めるため親水性のR基を有するシラン化合物の一部を、
前記親水性R基を非親水性基によって置換したシラン化
合物におきかえることは許容される。
【0027】また、本発明の機能性塗料組成物は、酸化
チタン粒子からなる成分を含むことが必要である。本発
明に用いられる酸化チタン粒子は、平均粒径が0.00
1〜0.2μmの結晶性または無定型二酸化チタンの粒
子が好ましく、粒径0.002〜0.1μmのアナター
ゼ型二酸化チタン粒子がより好ましい。好ましい粒径の
アナターゼ型二酸化チタンは、塩化チタン又は硫酸チタ
ンなどのチタン塩、又はチタンアルコキシドを原料と
し、これを加熱加水分解することにより製造することが
できる。平均粒子径が0.2μmを超える酸化チタン粒
子は、塗料中において沈降しやすくガス分解性が劣るた
め、あまり好ましくない。また、チタン成分中にはチタ
ン錯体を含むことが必要で、好ましくは4価チタンの、
アセチルアセトンなどのβ−ジケトン錯体、乳酸、グリ
コール酸などのヒドロキシカルボン酸錯体、または6価
チタンの過酸化水素錯体が最も好ましいが、セロソルブ
や多価カルボン酸など、チタンと錯体を形成するもので
あれば使用できる。チタン成分中の酸化チタンとチタン
錯体との好ましい比率は、チタンに換算したモル比で酸
化チタン20に対しチタン錯体1〜15の範囲である。
【0028】本発明の機能性塗料組成物において、シラ
ン化合物成分及びチタン成分とともに、塗料媒体成分と
して水及び/又は有機溶剤が含まれる。この塗料媒体成
分は水を主体とするものであることが好ましく、これに
アルコール(例えばメタノール、エタノール)、多価ア
ルコール(例えば1,3−プロパンジオール、及びエチ
レングリコール、グリセリン)、環状エーテル(例えば
1,4−ジオキサン)、およびメチルピロリドンなどの
ように水と混合可能な有機溶媒が1〜30%の含有量で
含まれることがより好ましい。
【0029】また本発明において、シラン化合物成分と
チタン成分との塗料中における配合割合は、シラン化合
物成分1〜80重量部に対して、チタン成分は99〜2
0重量部であり、好ましくはシラン化合物成分5〜20
重量部に対し、チタン成分は40〜60重量部である。
ここで、シラン化合物成分とチタン成分との含有比率
は、前記の範囲から高過ぎても低過ぎても、得られる塗
膜の防曇性やガス分解性などの機能性を低下させるので
好ましくない。
【0030】次に、本発明の機能性塗料組成物の一実施
態様において、前記シラン化合物成分、チタン成分およ
び塗料媒体成分に加えて、さらに少なくとも1種のアル
ミニウム化合物からなるアルミニウム化合物成分を含む
ものである。本発明の機能性塗料組成物に、さらにアル
ミニウム化合物成分を配合することにより、塗膜の硬
さ、および低温乾燥の場合の塗膜の親水性がさらに向上
する。
【0031】ここで使用されるアルミニウム化合物とし
ては、水酸化アルミニウム、酸化アルミニウム、硫酸ア
ルミニウム、炭酸アルミニウム、アルミニウムアルコキ
シドなどがあげられる。これらの化合物からなるアルミ
ニウム化合物成分は、アセチルアセトンなどのキレート
剤に溶解して、本発明の塗料組成物に混合することがよ
り好ましい。
【0032】上記本発明の態様において、シラン化合物
成分、アルミニウム化合物成分、および酸化チタン粒子
成分の配合重量比は、シラン化合物成分:アルミニウム
化合物成分:酸化チタン粒子成分=1〜80:0.2〜
20:99〜20であり、シラン化合物成分と酸化チタ
ン粒子成分の合計重量に対し、アルミニウム化合物成分
の重量比が0.2〜20%であることが好ましく2〜1
0%であることがさらに好ましい。
【0033】アルミニウム化合物成分の配合量が0.2
重量%未満では得られる塗膜の硬さおよび低温乾燥の場
合の塗膜の親水性に対するアルミニウム化合物成分によ
る改善効果が不十分であり、またそれが20重量%を超
えると、得られる塗膜の抗菌性が不十分となることがあ
る。
【0034】また、本発明の他の実施態様において、前
記シラン化合物成分、酸化チタン粒子成分および塗料媒
体成分に、一般式(2): Si(X)4 (2) (式中Xは前記規定の通りアルコキシ基またはハロゲン
原子を表す)で示される追加シラン化合物またはその重
合物、およびシリカ粒子からなる群から選ばれる少なく
とも1種からなるSiO2 成分を含むものである。式
(2)の追加シラン化合物としては、テトラエトキシシ
ラン、テトラメトキシシラン、および、これらを酸また
はアルカリ触媒の存在下で加水分解させ、縮重合させた
ものが好ましい。またシリカ粒子としては、シリカコロ
イド水溶液またはシリカ粒子を使用することが好まし
い。シリカ粒子の好ましい粒子径は0.1〜0.005
μmである。SiO2 成分の配合量は、シラン化合物成
分および酸化チタン粒子成分の合計重量に対して、1〜
40重量%であることが好ましく、5〜25%であるこ
とがさらに好ましい。
【0035】また、SiO2 成分含有塗料組成物の調製
に際し、式(1)のシラン化合物成分の加水分解重合物
とシリカ粒子とを混合した後、これらを50〜80℃の
温度で反応させたものを用いることがより好ましい。こ
れにより得られる塗膜の濡れ性が向上し、「はじき」に
起因する問題が発生しなくなる。
【0036】次に、本発明の塗料組成物において、式
(1)のシラン化合物のR基は、前述のようにC−O,
C=O,C=C,C−N、およびC=Nからなる群から
選択される少なくとも2つの炭素原子含有結合を含む親
水性基であることが好ましく、これらの結合を3個以上
含むことがより好ましい。また、R基の炭素原子数は3
〜30の範囲にあることが好ましい。
【0037】本発明の機能性塗料の更に他の実施態様に
おいて、前記シラン化合物成分、酸化チタン粒子成分及
び塗料媒体成分に加えて、ニッケル、コバルト、銅、
銀、パラジウム、白金およびすずの金属およびその金属
化合物から選ばれた少なくとも1種からなる追加金属成
分が含まれる。これらの追加金属又はその化合物を含む
ことにより、得られる塗膜はさらに機能性の優れたもの
になる。この中でも特に、ニッケル、コバルト、及び銅
は、窒素酸化物などのガス分解に有効な触媒機能を有
し、銅、銀、及びすずは、得られる塗膜の抗菌性の向上
に有効であり、パラジウム、及び白金は得られる塗膜の
悪臭成分や有機物の分解効果を高める作用を有する。こ
れらの追加金属成分は、十分な効果を得るためには、シ
ラン化合物成分及び酸化チタン粒子成分の合計重量に対
して、0.1〜5重量%配合させることが好ましく、
0.2〜2重量%であることがより好ましい。尚、配合
量が5重量%を超えると得られる塗膜の機械的強度およ
び透明性が損なわれるため好ましくなく、またそれが
0.1重量%未満では上記機能性向上効果が不十分にな
ることがある。
【0038】また、本発明に係る機能性塗膜の形成方法
は、上記本発明の機能性塗料組成物を、ガラス、金属ま
たはセラミック材料からなる基材の表面に塗着させたの
ち、この塗布液層を200〜900℃の温度で焼成して
これを硬化することを含むものである。焼成温度は28
0〜600℃であることがより好ましい。上記温度で焼
成することにより、塗膜中のシラン成分の親水性基Rの
一部または多くが分解し、R基の分解生成物の一部は、
活性な炭素または炭素化合物を形成して塗膜表面に残存
し、これがガスおよび水の吸着力を向上させる。また、
R基の熱分解や光分解によって塗膜中に形成された超微
細孔は、塗膜の比表面積を著しく増加させてそのガス分
解性を高めるとともに塗膜の親水性、および防曇性を向
上させる。
【0039】本発明に係る機能性塗膜の他の形成方法
は、前記本発明の機能性塗料組成物を、樹脂、ガラス、
金属またはセラミックからなる基材の表面に塗着させた
のち、これに紫外線を照射して硬化する方法である。こ
の方法により、高温加熱ができない樹脂などの素材から
なる基体に対しても、前記加熱硬化工程を含む本発明の
機能性塗膜の前記形成方法と同様な、さらに親水性の良
好な塗膜を形成することができる。照射する紫外線の照
射強度が、1〜20mW/cm2 の場合、照射時間を5分間
以上とするのが好ましい。
【0040】本発明の機能性塗料組成物は、Si−C結
合を有し、かつ親水性基Rを有する式(1)のシラン化
合物成分を必須成分として含むことにより得られる塗膜
に高い親水性を付与したものである。若しR基がメチル
基やフェニル基のように親水性基ではない場合には、得
られる塗膜表面は撥水性を示し、すぐれた防曇性を得る
ことはできない。
【0041】本発明の塗料組成物および方法により形成
される塗膜は、200〜900℃の温度で焼き付ける
か、紫外線を照射するなどの硬化工程において、親水
性、防曇性、およびガス分解性などの機能性が向上す
る。塗膜の焼成時や光照射時、または光照射下における
使用の際には、親水性基Rは徐々に分解される。しか
し、Si−C結合を有する式(1)のシラン化合物の重
合体は、親水性基の一部、または多くが、焼成時の熱や
酸化チタンの光触媒効果によって分解を受けたときで
も、表面に残存する活性カーボン等のような分解生成物
が良好な吸着効果を示し、また上記分解により塗膜の比
表面積が増加し、その結果、塗膜のイオンおよびガスに
対する吸着能がより良好な表面を形成する。また、酸化
チタン粒子成分の光触媒作用によって塗膜の上記性能は
長期にわたって高い水準に維持される。
【0042】また、塗料組成物に含まれるチタン錯体
は、シラン化合物と反応してSi−O−Ti結合を生成
させ、それによってシラン化合物の架橋密度が増加して
塗膜硬度が向上するとともに、焼成後における水及びイ
オンに対する吸着性が向上し、このため塗膜の親水性も
より高いものとなる。また、前記アルミニウム化合物も
これと同様の効果がある。さらに、エチルシリケート等
の加水分解重合物のシリカ粒子と、親水性基を有するシ
ラン化合物の加水分解重合物とを反応させ、この反応生
成物を塗料組成物中に含ませることにより、得られる塗
膜の濡れ性が向上し、塗工性も向上し、塗工工程に問題
がなくなる。
【0043】また、Ni,Co,Cu,Ag,Pd,P
t、およびSnからなる群から選ばれた金属又はその化
合物からなる追加金属成分は、比表面積が大きく吸着能
が高いという特徴を有する塗膜表面に、これら金属が触
媒として効率良く担持され、前記の効果を得ることがで
きる。
【0044】
【実施例】本発明を、下記実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれら実施例によって何ら制約されるもの
ではない。
【0045】実施例および比較例において下記の材料が
使用された。 (1)シラン化合物成分 使用されたシラン化合物の種類及び構造を表1に示す。
表1中、シラン化合物AおよびBは信越シリコーン
(株)製でありシラン化合物C,D,E,F、およびG
は、東芝シリコーン(株)製である。また、これらのシ
ラン化合物を、イソプロピルアルコールを添加した水中
に、20%の濃度で溶解し、この溶液にさらに少量の塩
酸を加えて60℃で30〜120分間加水分解重合し、
得られた重合体を使用した。
【0046】
【表1】
【0047】(2)チタン成分 記号T1;塩化チタンを水に溶解し希釈し、これにイオ
ン交換膜による脱イオン処理を施してオキシ塩化チタン
溶液を調製し、これを80℃で20分間加熱加水分解
し、これに乳酸またはグリコール酸を添加し、生成した
アナターゼ型二酸化チタン粒子とチタン錯体とを含む液
をチタン成分溶液を調製した。透過型電子顕微鏡により
測定された二酸化チタン結晶の粒子径は0.005〜
0.01μmであった。また、このチタン成分溶液を分
析したところ、チタンの88%が酸化チタン粒子に含ま
れ、残りがチタン錯体に含まれていた。 記号T2;酸化チタン粒子として日本アエロジル(株)
製の二酸化チタン粉体粒子(粒子径:0.02μm、ア
ナターゼ+ルチル型)を使用した。チタン錯体として
は、塩化チタン水溶液にTiの2倍モルのアセチルアセ
トンを添加したものを使用した。チタンの75%が酸化
チタン粒子に含まれ、残り25%がチタン錯体に含まれ
ていた。
【0048】(3)アルミニウム化合物成分 アルミニウム化合物は、硫酸アルミニウムまたは薬局方
水酸化アルミニウムにキレート剤として2倍モル量のア
セチルアセトンを加えて調製した。
【0049】(4)SiO2 成分 記号C1;シリカとしては、日産化学(株)製水系シリ
カゾル(平均粒子径0.015〜0.020μm)を使
用し、これをシラン化合物成分と混合したのち、これを
60℃で30分間反応させたのち、チタン成分溶液と混
合した。 記号C2;式(2)で示されるSiO2 化合物として
は、テトラエチルシリケート(トリエトキシシラン)に
水とエチルアルコール、および少量の塩酸を加え、65
℃で加水分解重合させたものを使用した。
【0050】(5)追加金属成分 添加金属成分のうち、Ni,Co,Agは硝酸塩として
添加し、Cu,Pd,Pt、およびSnは塩化物として
添加した。また、実施例6,7、および実施例8では金
属塩はあらかじめチタン成分溶液に添加し、紫外線を照
射して光析出させたのちシラン化合物と混合した。
【0051】塗料組成物の調製 比較例および実施例の各々において使用された塗料組成
物は、表2に示された組成を有するものであった。塗料組成物による塗膜の形成 各塗料組成物を、バーコーターで基材表面に塗布した。
基材としては、実施例1〜7および比較例1、比較例2
においてはガラス板が使用され、実施例8〜11および
比較例3ではステンレス板(SUS304)が使用さ
れ、実施例12〜14および比較例4ではプライマー処
理したポリカーボネート樹脂板が使用された。塗膜付着
量は乾燥重量で約1200mg/m2 であった。また、塗
装、焼き付け条件は表2に記載の通りであった。実施例
13および14ではUVランプを使用し、波長320〜
360nm、約1mW/cm2 の強度の紫外線を3時間照射し
た。
【0052】
【表2】
【0053】各種機能性の評価は、以下の試験法および
評価基準により行った。 (1)皮膜硬さ JIS鉛筆引っ掻き試験用鉛筆により塗膜を引っ掻き、
硬さを鉛筆硬度で示した。 (2)親水性、防曇性 接触角測定装置により、水を滴下した場合の水滴の触媒
角を測定し、その結果を下記の基準により5段階に評価
した。 評点 測定値 5 接触角 7°未満 (湯気により曇りを生じない) 4 〃 7°以上14°未満( 〃 やや曇りを生じる) 3 〃 14°以上29°未満( 〃 明らかな曇りを生じる) 2 〃 29°以上45°未満( 同上 ) 1 〃 45°以上 ( 同上 )
【0054】(3)油分解性 ステアリン酸をアルコールで希釈し、これを塗膜表面に
塗布して、この塗布面にブラックライトにより紫外線
(0.1mW/cm2 )を照射し、照射前後の重量差から2
4時間あたりの油分解速度を測定した。 (4)ガス分解性 石英ガラス窓を付けた反応容器に試供試料を入れ、その
中に1ppm のNOガスを流し、ブラックライトで紫外線
(0.16mW/cm2 )を照射した。出側のガスのNOお
よびNO2 濃度をNOx分析計によって測定し、初期の
NOガス分解速度を求めた。 (5)抗菌性 大腸菌数が約105 個の菌液0.2mlを供試板表面上に
滴下し、その上に透明フィルムを密着させ、500ルッ
クスの蛍光灯を6時間照射したのち、菌液を洗い出し、
培養法によって生菌数を測定し、滅菌率を求めた。
【0055】
【表3】
【0056】表3から明らかなように、本発明に係る実
施例1〜14の機能性塗料組成物およびそれを使用した
機能性塗膜の形成方法によれば、従来得られなかった多
機能でかつ優れた性能を持つ機能性塗料および機能性塗
膜を得ることができた。一方、本発明によらない比較例
1〜4の塗料組成では各種機能性のいずれかで不満足な
ものであった。
【0057】
【発明の効果】本発明の機能性塗料は、親水性、防曇性
に優れ、しかも付着汚れやNOxなどの汚染物質の分解
性に優れるためにこれらの機能が長期間保持される。ま
た、抗菌やガス分解の用途にも高い能力を持つため、ガ
ラスや建築材料などの外装材の他、室内の空気浄化や、
環境改善など各種用途に適用して実用価値のきわめて高
いものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 35/02 B01J 35/02 J

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)一般式(1): RSi(X)3 (1) (但し、Xはアルコキシ基又はハロゲン原子を表し、R
    は親水性基を表す)により表され、少なくとも1個のS
    i−C結合を有するシラン化合物およびその重合体から
    選ばれた少なくとも1種からなるシラン化合物成分、 (2)酸化チタン粒子およびチタン錯体からなるチタン
    成分、および (3)水および有機溶剤から選ばれた少なくとも1種か
    らなる塗料媒体成分、を含み、 前記シラン化合物成分(1)と、前記チタン成分(2)
    との配合重量比が1:99〜80:20である、ことを
    特徴とする機能性塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)において、Rにより表
    される親水性基が、C−O,C=O,C=C,C−Nお
    よびC=Nから選ばれた少なくとも1種の炭素原子含有
    結合を2個以上有する、請求項1に記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記チタン成分(2)中の酸化チタン粒
    子が、0.001〜0.2μmの平均粒子径を有する、
    請求項1に記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】 さらに、 (4)少なくとも1種のアルミ化合物からなるアルミニ
    ウム化合物成分を含み、その配合量が、前記シラン化合
    物成分(1)および前記チタン成分(2)の合計重量に
    対して、0.2〜20重量%である請求項1に記載の塗
    料組成物。
  5. 【請求項5】 さらに、 (5)一般式(2): Si(X)4 (2) (但し、Xは前記規定に同じ)により表される追加シラ
    ン化合物およびその重合体、並びにシリカ粒子から選ば
    れた少なくとも1種からなるSiO2 成分を含み、その
    配合量が前記シラン化合物成分(1)および前記チタン
    成分(2)の合計重量に対して、1〜40重量%であ
    る、請求項1に記載の塗料組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、 (6)Ni,Co,Cu,Ag,Pd,PtおよびSn
    から選ばれた金属、およびその化合物から選ばれた少な
    くとも1種からなる追加金属成分を含み、その配合量
    が、前記シラン化合物成分(1)およびチタン成分
    (2)の合計重量に対し、0.1〜5重量%である、請
    求項1に記載の塗料組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の機
    能性塗料組成物を、ガラス、金属、又はセラミックから
    なる基材の表面に塗布し、この塗布液層に、200〜9
    00℃において焼成を施して、これを硬化することを特
    徴とする機能性塗膜の形成方法。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の機
    能性塗料組成物を、合成樹脂、ガラス、金属、またはセ
    ラミックからなる基材表面に塗布し、この塗布液層に、
    紫外線照射を施してこれを硬化することを特徴とする機
    能性塗膜の形成方法。
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