JPH11125099A - 鋼製セグメント - Google Patents

鋼製セグメント

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JPH11125099A
JPH11125099A JP9305066A JP30506697A JPH11125099A JP H11125099 A JPH11125099 A JP H11125099A JP 9305066 A JP9305066 A JP 9305066A JP 30506697 A JP30506697 A JP 30506697A JP H11125099 A JPH11125099 A JP H11125099A
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JP
Japan
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main girder
longitudinal direction
steel
joint plate
welding
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JP9305066A
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English (en)
Inventor
Masato Miyake
正人 三宅
Noriyuki Hirozawa
規行 広沢
Kenichiro Imafuku
健一郎 今福
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼製セグメントの主桁の両端部に予め補強鋼
材を溶け込み溶接接合した接続部を設けることにより、
引張力に対して高い強度を有し、かつ、寸法精度のよい
鋼製セグメントを提供する。 【解決手段】 鋼製セグメントの主桁の両端部に鋼板ま
たは平面形状がL字形状またはT字形状をした部材を予
め溶け込み溶接し、この予め加工を施した主桁を用い、
隅肉溶接にて鋼製セグメントを鋼製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドトンネル
に使用される鋼製セグメントまたは合成セグメントに関
するものであり、特にシールドトンネルに内圧が作用す
る場合や、シールドトンネルの断面形状が従来の円形形
状ではなく、矩形や楕円形状などの異形断面となってセ
グメントに引張力が卓越して作用する場合に好適な鋼製
セグメントおよび合成セグメントに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、シールドトンネルは地下鉄や電気洞
道および上下水道として用いられてきた。このシールド
トンネルの内壁は円筒を軸方向および周方向に分割した
形状のセグメントを多数連結して構成されており、これ
らのセグメントとして、鋼製、ダクタイル鋳鉄製、コン
クリート製、鋼コンクリート合成構造製のものなど種々
のものが用いられている。これまで円形断面のシールド
トンネルが主として都市部の地下空間の構築のために施
工されているが、シールドトンネルには土圧、水圧が作
用し、内壁を構成するセグメントにはこの土圧および水
圧に起因する圧縮力が主として作用するため、シールド
トンネル用セグメントはこの圧縮力に対して効果的に抵
抗するように設計、製作がなされてきた。
【0003】セグメントには、土圧、水圧に起因する円
形断面の周方向の圧縮力と掘進を行うためのシールドマ
シンのジャッキ推力に起因する円形断面直角方向(トン
ネル軸方向)の圧縮力が作用する。鋼製セグメントの場
合、周方向の圧縮力に対して主桁断面を、シールドマシ
ンのジャッキ推力によるトンネル軸方向の圧縮力に対し
て縦リブおよび継手板の断面を設計し、図12にその斜
視図として示すように、主桁3、縦リブ4、継手板5、
スキンプレート6を隅肉溶接により所要の寸法精度に組
み立ててセグメントを製作している。鋼製セグメントは
隣接するセグメントと継手板5を介してボルト7を用い
て連結することにより円筒状のトンネル内壁に組み上げ
られるが、圧縮力の伝達は主として継手板および主桁の
メタルタッチにより行われている。
【0004】ところで上下水道用のシールドトンネルで
はトンネルの外側から土圧、水圧に加えてトンネル内を
流れる水によりトンネル内側にも水圧が作用するが、通
常、セグメントの内側に鉄筋コンクリート製の二次覆工
を施されるため、セグメントにはこの内水圧による引張
力は作用しない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、都市部の河川の
氾濫を抑制するためシールドトンネルによる地下河川の
建設や、トンネル断面を有効に活用するために円形断面
以外の矩形断面や楕円形断面のシールドトンネルの建設
などが行われあるいは計画されている。
【0006】さらに、シールドトンネルによる地下河川
の建設の場合は、トンネル断面積を小さくして建設費用
を削減するために上述したような上下水道用のトンネル
の内側に構築される二次覆工を省略することが検討され
ている。
【0007】このような場合には上述のように地下河川
内を流下する水によりセグメントには内水圧に起因する
引張力が作用するため、セグメント本体およびセグメン
ト間の継手はこの引張力に効果的に抵抗できるセグメン
トが必要である。
【0008】また、円形断面のシールドトンネルでは、
先に述べたようにトンネルの外側から土圧、水圧が作用
してもセグメントには主として円周方向の圧縮力が作用
することとなるが、トンネル断面が矩形断面あるいは楕
円形断面などの場合は、トンネル断面には土圧、水圧に
起因する曲げモーメントが主として作用するため、セグ
メントに引張力が発生するのでセグメント本体のみばか
りでなく継手部においてもこの引張力に効果的に抵抗す
ることが必要である。
【0009】従来の鋼製セグメントまたは合成セグメン
トは、先に述べたように各部材がすべて隅肉溶接により
接合されて組み立てられているため、引張力が作用する
と特に、主桁3と継手板5との隅肉溶接部分が破断しや
すく大きな引張力には抵抗できないという問題がある。
【0010】これを防止する手段として、主桁と継手板
とを溶け込み溶接によって接合する方法が考えられる
が、鋼製または合成セグメントにおいて主桁と継手板と
を溶け込み溶接によって接合してセグメントを組み立て
ようとすると、溶接による入熱量が大きくならざるを得
ないため、溶接の過程において主桁及び継手板が溶接熱
により変形し、所要の寸法精度のセグメントを組み立て
ることはできない。
【0011】また、従来用いられている隅肉溶接部分の
脚長を大きくして抵抗力を大きくしようとしても、やは
り入熱量が大きくなるため、溶接熱による変形が発生す
るという同様の問題が残る。
【0012】特開平2−112521号公報には、引張
性能に優れた鋼製セグメントを提供することを目的とし
て主桁および縦リブを添接板を用いて高力ボルト摩擦接
合によって隣接するセグメントと接合する方法が開示さ
れているが、このような添接板を用いた高力ボルト摩擦
接合は、接合のための作業量が極めて多くなる上、セグ
メント間の止水の為の構造などに特別な配慮を必要とす
ること、さらに施工現場において多数のボルト孔を一致
させる高い施工精度が要求されるなどの理由から効率的
な方法とは言い難い。
【0013】本発明は、所要の寸法精度と効果的な引張
性能を有し、かつ施工現場においては、従来の鋼製セグ
メントと同等の作業性を有する鋼製セグメントおよび合
成セグメントを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明においては鋼製セグメントを以下の構成とす
るものである。すなわち (1) 少なくとも主桁と継手板とを有する鋼製セグメ
ントにおいて、前記主桁はその端部に、主桁の長手方向
と直交しかつ、継手板の長手方向に沿って延びた部材を
溶け込み溶接により接合した接続部を有することを特徴
とする鋼製セグメント。
【0015】(2) 少なくとも主桁と継手板とを有す
る鋼製セグメントにおいて、前記主桁はその端部近傍
に、主桁の長手方向に延びた部材とこの延びた部材の先
端において主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手方
向に沿って延びた部材とからなる平面形状がL字形状ま
たはT字形状の部材を、溶け込み溶接により接合した接
続部を有することを特徴とする鋼製セグメント。
【0016】(3) 前記平面形状がL字形状あるいは
T字形状の部材は、主桁の長手方向に延びた部材とこの
延びた部材の先端において主桁の長手方向と直交しかつ
継手板の長手方向に沿って延びた部材とが溶け込み溶接
により接合されていることを特徴とする(2)の鋼製セ
グメント。
【0017】(4) 前記平面形状がL字形状あるいは
T字形状の部材は、前記主桁の長手方向に延びた部材と
この延びた部材の先端において主桁の長手方向と直交し
かつ継手板の長手方向に沿って延びた部材とが、一体成
形されていることを特徴とする(2)の鋼製セグメン
ト。
【0018】(5) 前記平面形状がL字形状あるいは
T字形状の部材は、不等辺山形鋼もしくはCT形鋼をそ
の軸方向に垂直な面で所要の長さに切断したものである
ことを特徴とする(4)の鋼製セグメント。
【0019】(6) 前記主桁と、その端部に主桁の長
手方向と直交しかつ、継手板の長手方向に沿って延びた
部材とを溶け込み溶接により接合して形成された隅角部
に、一端を主桁に、他端を主桁の長手方向と直交しかつ
継手板の長手方向に沿って延びた部材とに溶け込み溶接
または隅肉溶接により接合した補強部材を設けた(1)
の鋼製セグメント。
【0020】(7) 前記主桁の長手方向に延びた部材
とこの延びた部材の先端において主桁の長手方向と直交
し、かつ継手板の長手方向に沿って延びた部材とからな
る平面形状がL字形状またはT字形状の部材の隅角部
に、一端を主桁の長手方向に延びた部材に、他端をこの
延びた部分の先端において主桁の長手方向と直交しかつ
継手板の長手方向に沿って延びた部材に溶け込み溶接ま
たは隅肉溶接により接合した補強部材を設けた(2)な
いし(5)のいずれかに記載の鋼製セグメント。
【0021】(8) 前記(1)ないし(7)のいずれ
かに記載の鋼製セグメントにコンクリートを充填して合
成セグメントとしたことを特徴とする合成セグメント。
【0022】本発明においては、少なくとも主桁と、継
手板とを有する鋼製セグメントにおいて、前記主桁には
その端部に、主桁の長手方向と直交しかつ、継手板の長
手方向に沿って延びた部材、例えば鋼板、が溶け込み溶
接により接合された接続部を有しており、この主桁の接
続部が継手板と隅肉接合されるとともに、主桁と縦リ
ブ、スキンプレートが従来と同様に隅肉溶接により組み
立てられて鋼製セグメントが製作される。
【0023】この接続部の継手板の長手方向に延びた部
材には継手板のボルト孔と対応する位置にボルト孔が設
けられ、隣接するセグメントの継手板とは、この接続部
のボルト孔を介して継手板と共にボルト接合される。
【0024】すなわち、接続部は主桁の端部に、主桁の
長手方向と直交する部材、鋼板を溶け込み溶接接合して
形成するか、あるいは主桁の長手方向に延びる部材とそ
の先端に主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手方向
に延びる部材とを、溶け込み溶接、あるいは一体形成な
どにより平面形状がL字形状、T字形状の部材に形成
し、この部材を主桁の端部近傍に溶け込み溶接接合して
形成されている。接続部の継手板の長手方向に延びた部
材並びに継手板に設けられたボルト孔を挿通するボルト
によって隣接するセグメントとボルト接合され、主桁の
荷重はこの接続部に十分に伝えられると共に、この接続
部を介して隣り合うセグメントの接続部に伝達される。
【0025】すなわち、主桁と継手板が直接、溶け込み
溶接によって接合されるのではなく、主桁は溶け込み溶
接により主桁と強固に接合された上記の接続部を介して
継手板と隅肉溶接により接合される。したがって主桁と
継手板とは溶け込み溶接接合した場合の溶接熱による変
形を排除できるとともに、引張力に対して十分な抵抗力
を有することとなり、前述のように内水圧による引張力
が作用するような状況においても有利となる。
【0026】この接続部は、主桁の端部に、主桁の長手
方向と直交しかつ継手板の長手方向に延びた鋼板を接合
して形成する他に、主桁方向に延びた部材とこの延びた
部材の先端において主桁の長手方向と直交しかつ継手板
の長手方向に沿って延びた部材とからなる部材、すなわ
ち平面形状がL字形状(外主桁の場合)またはT字形状
(中主桁の場合)の部材を主桁の端部近傍に溶け込み溶
接して形成することができる。すなわち主桁の一部を含
んで接続部を形成し、この接続部を主桁の端部近傍に溶
け込み溶接してもよい。
【0027】後者の場合接続部は、主桁の長手方向に延
びた部材と、この延びた部材の先端において主桁の長手
方向と直交し、かつ継手板の長手方向に沿って延びた部
材のそれぞれを例えば鋼板で構成し、両者を溶け込み溶
接接合して、平面形状がL字形状またはT字形状の部材
としこれを主桁端部近傍に溶け込み溶接で接合して形成
してもよい。
【0028】あるいは、接続部は、主桁方向に延びた部
材と、この延びた部材の先端において主桁の長手方向と
直交しかつ継手板の長手方向に沿って延びた部材とを一
体形成した、平面形状がL字形状またはT字形状の部材
とし、これを主桁端部近傍に溶け込み溶接で接合しても
よい。
【0029】好ましくは、この部材を軸に垂直な断面の
形状がL字形状あるいはT字形状の形鋼を軸方向にその
垂直な面で所要の長さに切断した部材で構成してもよ
い。これを主桁の端部近傍に溶け込み溶接することによ
って、強固な接続部を容易に形成することができる。
【0030】また、接続部の隅角部に補強材を設けるこ
とも好ましい。すなわち、主桁と、この主桁の端部にお
いて接合された部材、例えば鋼板、とで形成される接続
部の隅角部において、例えば鋼板或いは棒鋼などを、一
端を主桁に、他端を鋼板に溶け込み溶接または隅肉溶接
して補強部材を設けるものである。
【0031】またあるいは、主桁の長手方向に延びた部
材とこの延びた部材の先端において主桁の長手方向と直
交し、かつ継手板の長手方向に沿って延びた部材とによ
って構成される接続部の隅角部においては、一端を主桁
の長手方向に延びた部材に、他端をこの延びた部材の先
端において主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手方
向に沿って延びる部材に、それぞれ溶け込み溶接または
隅肉溶接して補強部材を設けるものである。接続部の板
厚が小さい場合でも、主桁と接続部との間の荷重伝達を
円滑に行うことができる。
【0032】接続部を構成する鋼材、および鋼材の厚さ
は、ボルトと主桁軸心との偏心によって隅角部に発生す
る曲げモーメントに耐え得るものであればよく、主桁と
同じ材質、同じ板厚でも、また、主桁と異なる材質、異
なる厚さとすることもできる。
【0033】本発明の鋼製セグメントにコンクリートを
充填することによって合成セグメントとしても、引張力
に対する優れた抵抗力を発揮し、極めて有用である。
【0034】
【発明の実施の形態】図5は本発明の鋼製セグメントの
第1の実施例を示す斜視図である。
【0035】鋼製セグメントは、主桁3aと継手板5、
および縦リブ4、スキンプレート6とからなっている。
図1(a)、(b)は本発明の第1の実施例の鋼製セグ
メントの接続部8の形態を示す斜視図である。図1
(a)において、外主桁3aの長手方向の端部には、主
桁3aの長手方向と直交し、継手板5の長手方向に延び
る鋼板8aが溶け込み溶接15で接合されて接続部8が
形成されている。また、図1(b)は中主桁における接
続部を示したもので、中主桁3bの長手方向の端部には
中主桁3bの長手方向と直交し、継手板の長手方向に沿
って延びた鋼板8bが溶け込み溶接15で接合されて、
接続部8が形成されている。この鋼板8a、8bには、
継手板のボルト孔10の位置と対応する位置にほぼ同径
のセグメントを連結するためのボルト結合用ボルト孔9
が設けられている。鋼板8a、8bとの溶け込み溶接
は、主桁3aあるいは3bの荷重を伝達するに必要な断
面積で行えばよいが、好ましくは主桁の全断面積で行
う。
【0036】図5は、図1(a)に示されたような接続
部8が形成された本発明の構成セグメントの斜視図であ
って、外主桁3aと継手板5、縦リブ4、スキンプレー
ト6は従来の隅肉溶接により所要寸法の鋼製セグメント
に組み立てられる。このようにして製作されたセグメン
トは、図6に示すように施工現場において接続部の鋼板
8aおよび継手板5を挿通するボルト7、ナット11に
より隣接するセグメントと接続される。必要に応じてこ
れにコンクリートを充填すれば合成セグメントとするこ
とも可能である。
【0037】本発明の鋼製セグメントは、主桁の端部に
溶け込み溶接で予め形成された接続部を有しており、こ
れを介して主桁の荷重が隣接するセグメントに伝達され
るため、引張力に対して十分な抵抗力を持つこととな
り、内水圧による引張力が作用するような状況において
も対応できる。
【0038】図5の実施例では、外径寸法で高さhが3
00mm、幅bが1200mm、長さlが1500mm
の鋼製セグメントであり、主桁および継手板の板厚は9
mm、縦リブの板厚は6mm、スキンプレートの板厚は
4.5mmとして、主桁の両端部に板厚20mmの鋼板
を主桁の全断面積で溶け込み溶接して接続部を形成した
ものである。なお、セグメントの組立はそれぞれの鋼板
の板厚と同じ脚長の隅肉溶接により行った。
【0039】この鋼製セグメントの引張試験を実施した
結果、引張荷重70tで隅角部を形成する主桁が主桁軸
心とボルト位置の偏心により発生する曲げモーメントの
ために面外に塑性変形を起こした。しかしながら、主桁
の変形後も隅角部の溶接部は健全であり、所要の引張耐
力を得た。一方、比較例としてすべて隅肉溶接で組み立
てた鋼製セグメントの引張実験を実施した結果、引張荷
重35tで主桁と継手板の隅肉溶接部が破断し、所要の
引張耐力40tを得ることができなかった。
【0040】図7は、本発明の第2の実施例の鋼製セグ
メントを示す斜視図である。
【0041】この実施例においては、主桁3aの長手方
向に延びた部材8cの先端部に、この延びた部材の先端
において主桁の長手方向と直交しかつ継手板5の長手方
向に延びた部材8aを溶け込み溶接15で接合した平面
形状がL字形状の部材を、主桁3aの端部ではなく端部
近傍に溶け込み溶接15接合して、セグメントの接続部
8を設けたものである。すなわち、主桁の一部に相当す
る部材8cを含む形で接続部を形成し、この接続部を主
桁の端部近傍に溶け込み溶接したものである。
【0042】図2(a)、(b)は本発明の第2の実施
例の鋼製セグメントの接続部8の実施の形態を示した斜
視図である。図2(a)において、外主桁3aの端部近
傍には、主桁の長手方向に延びた部材8cの先端に、こ
の延びた部材の先端において主桁方向と直交しかつ継手
板の長手方向に延びた部材8aを溶け込み溶接15で溶
接した平面形状がL字形状の部材が溶け込み溶接15で
接合され接続部8が形成されている。また、図2(b)
は中主桁における接続部8を示したもので、中主桁3b
の端部近傍には、主桁の長手方向に延びた部材8の先端
に、この延びた部材の先端において主桁の長手方向と直
交しかつ継手板の長手両方向に延びた部材8bを溶け込
み溶接15で接合した平面形状がT字形状の部材が溶け
込み溶接15で接合されて、接続部8が形成されてい
る。
【0043】継手板の長手方向に延びた鋼板8a、8b
には、継手板のボルト孔10の位置と対応する位置にほ
ぼ同径のセグメントを連結するためのボルト結合用ボル
ト孔9が設けられている。平面形状がL字形状あるいは
T字形状の部材と主桁3a或いは3bとの溶け込み溶接
は、主桁3aあるいは3bの荷重を伝達するに必要な断
面積で行えばよいが、好ましくは主桁の全断面積で行
う。なお、端部近傍とは、主桁の端部より主桁の長手方
向中央よりの位置を示すもので、通常、端部から主桁長
さの20〜40%以内の範囲が好ましい。このような構
成においては、隅角部に作用する曲げモーメントに抵抗
するため8Cの板厚を主桁の板厚よりも大きくすること
ができるので主桁を含めて接続部近傍を強化することが
できる。
【0044】図7の実施例は、図2(a)に示した形態
の接続部を有する本発明のセグメントであり、他の構成
は第1の実施例の図5と同じ符号で示している。
【0045】図7の実施例では、外径寸法で高さhが3
00mm、幅bが1200mm、長さlが1500mm
の鋼製セグメントであり、主桁および継手板の板厚は9
mm、縦リブの板厚は6mm、スキンプレートの板厚は
4.5mmとして、主桁の両端において、端部から15
0mmの位置で板厚20mmの鋼板8cを主桁3aに主
桁の全断面積で溶け込み溶接し、この鋼板8cの端部に
おいて主桁と直交し、継手板5の方向に延びる継手板と
同じ高さ300mm、長さ100mm、板厚20mmの
鋼板8aを溶け込み溶接して接続部を形成したものであ
る。なお、セグメントの組立はそれぞれの鋼板の板厚と
同じ脚長の隅肉溶接により行った。
【0046】この鋼製セグメントの引張試験を実施した
結果、引張荷重70tで主桁が主桁軸心とボルト位置の
偏心により発生する曲げモーメントのために面外に塑性
変形を起こした。しかしながら、主桁の変形後も隅角部
の溶接部は健全であり、所要の引張耐力を得た。
【0047】図8は、本発明の第3の実施例の鋼製セグ
メントを示す斜視図である。
【0048】この実施例はセグメントの接続部8を、第
2の実施例の図7においては主桁の長手方向に延びた部
材8cと、この延びた部材の先端において主桁の長手方
向と直交しかつ継手板5の長手方向に延びた部材8aが
溶け込み溶接により、平面形状がL字形状の部材が形成
されていたものを、一体形成して構成したものである。
一体成形されたものとして、軸方向に垂直な断面の形状
がL字形状である不等辺山形鋼をその軸方向の垂直な断
面で所要の長さに切断した部材12を用い、主桁3aの
端部近傍に溶け込み溶接15接合して設けたものであ
る。
【0049】図3(a)、(b)は本発明の第3の実施
例の鋼製セグメントの接続部の形態を示した斜視図であ
る。図3(a)は外主桁の場合を示したもので、第2の
実施例の図2(a)における主桁の長手方向に延びた部
材8cの先端に、この延びた部材の先端において主桁の
長手方向と直交しかつ継手板の長手方向に延びた部材8
aとが一体形成され、平面形状がL字形状の部材12と
して、外主桁3aの端部近傍に予め溶け込み溶接15で
接合されて、接続部8が形成されている。
【0050】また、図3(b)は中主桁の場合を示した
もので、第2の実施例の図2(b)における主桁の長手
方向に延びた部材8と、この延びた部材の先端において
主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手両方向に延び
た部材8bとが一体形成され、平面形状がT字形状の部
材13が中主桁3bの端部近傍に溶け込み溶接15で接
合されて、接続部8形成されている。
【0051】この部材12、13には、継手板のボルト
孔10の位置と対応する位置にほぼ同径のセグメントを
連結するためのボルト結合用ボルト孔9が設けられてい
る。
【0052】平面形状がL字形状の部材12あるいはT
字形状の部材13と主桁との溶け込み溶接は、主桁3a
あるいは3bの荷重を伝達するに必要な断面積で行えば
よいが、好ましくは主桁の全断面積で行う。
【0053】一体形成した平面形状がL字形状の部材1
2あるいはT字形状の部材13は、鋳造、鍛造圧延等で
所要の形状に成形してもよいが、軸方向に垂直な断面形
状がL字形状あるいはT字形状となっている形鋼、たと
えば不等辺山形鋼あるいはCT形鋼をその軸に垂直な断
面で切断し、その切断片を用いることができる。これに
よって容易に上記平面形状を有する部材を得ることがで
きる。
【0054】図8の実施例は、図3(a)に示した形態
の接続部を有する本発明のセグメントであり、他の構成
は第2の実施例の図7と同じ符号で示している。
【0055】図8の実施例では、外径寸法で高さhが3
00mm、幅bが1200mm、長さlが1500mm
の鋼製セグメントであり、主桁および継手板の板厚は9
mm、縦リブの板厚は6mm、スキンプレートの板厚は
4.5mmとして、主桁の両端において、端部から15
0mmの位置で不等辺山形鋼(150mm×90mm×
板厚15mm)を軸に垂直な断面で切断した長さ300
mmの部材を主桁3aに主桁の全断面積で溶け込み溶接
し接続部を形成したものである。なお、セグメントの組
立はそれぞれの鋼板の板厚と同じ脚長の隅肉溶接により
行った。
【0056】この鋼製セグメントの引張試験を実施した
結果、引張荷重70tで主桁が主桁軸心とボルト位置の
偏心により発生する曲げモーメントのために面外に塑性
変形を起こした。
【0057】図9は本発明の第4の実施例の鋼製セグメ
ントを示す斜視図である。
【0058】この実施例では第2の実施例の図2(a)
における主桁の長手方向に延びた部材8cの先端に、こ
の延びた部材の先端において主桁の長手方向と直交しか
つ継手板の長手方向に延びた部材8aを溶け込み溶接し
て平面形状がL字形状の部材とし、これを主桁の端部近
傍に接合して接続部8を形成しているが、さらにこのL
字形状部の隅角部に補強部材16を設けたものである。
すなわち、補強部材16の一端は主桁方向に延びる部材
8cに、他端はこの延びた部材の先端において主桁の長
手方向と直交しかつ継手板5の長手方向に沿って延びた
部材8aに、それぞれ、溶け込み溶接15で接合されて
いる。このようにして構成した平面形状がL字形状の部
材を、主桁3aの端部近傍に溶込み溶接15で接合し
て、セグメントの接続部を形成したものである。接続部
の板厚が小さい場合でも、主桁と接続部との間の荷重伝
達を円滑に行うことができる。図4(a)、(b)、
(c)、(d)は、本発明のセグメントの接続部に補強
部材を設けた実施の形態を示す斜視図である。図4
(a)は図1(a)の接続部の実施例において補強部材
16を設けた例、図4(b)は図2(a)の接続部の実
施例において補強部材16を2箇所設けた例、図4
(c)は図2(b)の接続部の実施例において補強部材
16を設けた例、図4(d)は図3(a)の接続部の実
施例において補強部材16を設けた例である。
【0059】補強部材は溶け込み溶接により接続部を形
成する部材間に設けられるが、図4(d)の場合は、補
強部材を接続部とともに一体に成形しても良いことは言
うまでもない。図9の実施例は、図4(a)に示した形
態の補強部材を設けた本発明のセグメントであり、他の
構成は第2の実施例の図7と同じ符号で示している。
【0060】図9の実施例では、外形寸法で高さhが3
00mm、幅bが1200mm、長さlが1500mm
の鋼製セグメントであり、主桁および継手板の板厚は9
mm、縦リブの板厚は6mm、スキンプレートの板厚は
4.5mmとして、主桁の両端において、端部から15
0mmの位置で板厚20mmの鋼板8cを主桁3aに主
桁の全断面積で溶け込み溶接し、この鋼板8cの端部に
おいて主桁の長手方向と直交し、継手板5の長手方向に
延びた継手板と同じ高さ300mm、長さ100mm、
板厚20mmの鋼板8aを溶け込み溶接して接続部8を
形成したものである。補強部材16は板厚20mmの鋼
板を用い補強部材の全断面積で溶け込み溶接して設け
た。本実施例では補強部材の全断面積で溶け込み溶接し
て設けているが、接続部の強度が十分な場合には隅肉溶
接により補強部材を設けてもよい。
【0061】なお、この他のセグメントの組立に必要な
接合はそれぞれの板厚と同じ脚長の隅肉溶接により行っ
た。
【0062】この鋼製セグメントの引張試験を実施し
た。図5〜8の実施例と比較して接続部の補強がなされ
ているので、主桁が主桁軸心とボルト位置の偏心により
発生する曲げモーメントのために面外に塑性変形を起こ
した引張荷重は80tと大きく向上した。
【0063】図10は本発明の第5の実施例の鋼製セグ
メントを示す斜視図である。
【0064】この実施例では、第2の実施例の図2
(a)の接続部の形態と同様に、外主桁3aの主桁の長
手方向に延びた部材8cの先端近傍に、この延びた部材
の先端において主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長
手方向に沿って延びた部材8aを溶け込み溶接15によ
り接合し平面形状がL字形状とした部材を、溶け込み溶
接15により接合して接続部8を形成したものである。
さらに隈角部に補強部材16を設けたものである。補強
部材16の一端は主桁の長手方向に延びた部分に、他端
はこの延びた部分の先端において主桁の長手方向と直交
し、かつ継手板の長手方向に沿って延びた部分に、それ
ぞれ隅肉溶接或いは溶け込み溶接されている。更に、中
主桁3bの端部には、この中主桁の主桁の長手方向と直
交し、かつ継手板5の長手両方向に延びる部材8bを溶
け込み溶接15により接合し、平面形状がT字形状の接
続部8を形成している。
【0065】図10の実施例では、外形寸法で高さhが
300mm、幅bが1200mm、長さlが1500m
mの鋼製セグメントであり、外主桁、中主桁および継手
板の板厚は9mm、縦リブの板厚は6mm、スキンプレ
ートの板厚は4.5mm、として、外主桁3aの両端部
において端部から150mmの位置で、板厚20mmの
鋼板8Cを外主桁3aに主桁の全断面積で溶け込み溶接
し接続部を形成したものである。このとき、L字形状の
接続部の隅角部に板厚20mmの鋼板を全断面積で溶け
込み溶接して補強部材16を設けた。
【0066】更に、中主桁3bの端部には板厚20m
m、長さの200mm、高さ300mmの鋼板を主桁の
全断面積で溶け込み溶接し、平面形状がT字形状の接続
部を形成した。なお、この他のセグメントの組立に必要
な接合はそれぞれの板厚と同じ脚長の隅肉溶接により行
った。
【0067】中主桁を付加したことにより本実施例は第
1から第4の実施例(図5〜8)のセグメントの引張耐
力を大きく上回った。この鋼製セグメントの引張試験を
実施した結果、図5〜8の実施例と比較して接続部の補
強がなされているため引張荷重160tで主桁が主桁軸
心とボルト位置の偏心により発生する曲げモーメントの
ために面外に塑性変形を起こした。また、比較例として
主桁と継手板を隅肉溶接して作製した試験体では、引張
荷重60tで中主桁と継手板の隅肉溶接部が破断した。
【0068】図11は本発明の第6の実施例の鋼製セグ
メントを示す斜視図である。
【0069】この実施例では、第3の実施例と同様に、
第2の実施例の図2(a)における外主桁3aの主桁の
長手方向に延びた部材8cと、この延びた部材の先端に
おいて主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手方向に
延びた部材8aとを第3の実施例の図3(a)のように
一体に形成したもので、一体成形したものとして軸に垂
直な断面形状がL字形状である不等辺山形鋼を軸方向の
垂直な断面で所要の長さに切断した部材12を用い、こ
の部材12の隅角部に補強部材16を設けたものであ
る。補強部材16の一端は外主桁の長手方向に延びた部
分に、他端はこの延びた部分の先端において外主桁の長
手方向と直交しかつ継手板の長手方向に沿って延びた部
分に、それぞれ溶け込み溶接されている。このようにし
て構成した平面形状がL字形状の部材12を、外主桁3
aの端部近傍に溶込み溶接15で接合して、セグメント
の接続部8を形成したものである。
【0070】さらに、中間主桁3bの端部近傍には、第
2の実施例の図2(b)に示されるように、中主桁の主
桁の長手方向に延びた部材8と、この延びた部材の先端
において主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手方向
に沿って両方向に延びた部材8bとを第3の実施例の図
3(b)のように一体に形成した部材13を、溶け込み
溶接15により接合し接続部8を形成している。なお、
一体成形した部材13として軸に垂直な断面形状がT字
形状であるCT形鋼をその軸方向に垂直な断面で所要の
長さに切断したものを用いた。
【0071】図11の実施例では、図10の実施例と同
様に、外形寸法で高さhが300mm、幅bが1200
mm、長さlが1500mmの鋼製セグメントである。
外主桁、中主桁および継手板の板厚は9mm、縦リブの
板厚は6mm、スキンプレートの板厚は4.5mmとし
て、外主桁3aの両端部において端部から150mmの
位置で、不等辺山形鋼(150mm×90mm×板厚1
5mm)を軸に垂直な断面で切断した長さ300mmの
部材をL字形状部材12として用い、外主桁3aに主桁
の全断面積で溶け込み溶接して接続部8を形成した。さ
らにL字形状部材12の隅角部には隅肉溶接により補強
部材16を設けた。
【0072】更に、中間主桁3bの両端部において端部
から200mmの位置で、CT形鋼(200mm×20
0mm×板厚19mm×板厚219mm)を軸に垂直な断
面で切断した長さ300mmの部材をT字形状部材13
として用い、中間主桁の全断面積で溶け込み溶接し、平
面形状がT字形状の接続部8を形成した。さらにL字形
状部材13の隅角部には隅肉溶接により補強部材16を
設けた。なお、この他のセグメントの組立に必要な接合
はそれぞれの板厚と同じ脚長の隅肉溶接により行った。
【0073】中主桁を付加したこと、および隅角部を補
強したことにより本実施例は実施例1から(図5〜1
0)の実施例のいずれの引張耐力をも大きく上回った。
この鋼製セグメントの引張試験を実施した結果、主桁が
主桁軸心とボルト位置の偏心により発生する曲げモーメ
ントのために面外に塑性変形を起こしたのは、引張荷重
180tの時であった。
【0074】また、本発明の実施の1から6の鋼製セグ
メントに、コンクリートを充損して合成セグメントと
し、上記と同様の引張試験を行ったところコンクリート
が主桁の変形を拘束するために主桁の塑性変形が抑制さ
れ、コンクリートを充填することにより何れの場合でも
引張耐力を向上させることが可能であった。しかしなが
ら、比較例として主桁と継手板を隅肉溶接により接合し
た通常の鋼製セグメントの内部にコンクリートを充填し
て合成セグメントとした試験体について引張試験を実施
した結果、何れの場合でも、主桁と継手板の隅肉溶接部
が破断し引張耐力の向上は見られなかった。
【0075】
【発明の効果】本発明による鋼製セグメントおよび合成
セグメントは、従来のセグメントに比較して高い引張耐
力を得ることができる。そのため、地下河川あるいは上
下水道に使用されるシールドトンネルの二次覆工を省略
することができ、地下河川あるいは上下水道などのシー
ルドトンネルを経済的に建設できる。
【0076】さらに、異形断面のシールドトンネルに本
発明の鋼製セグメントあるいは合成セグメントを使用す
ることにより、曲げモーメントに起因する引張力に効果
的に抵抗でき、セグメント同士を従来と同様のボルト接
合を行うことにより高強度のシールドトンネルを実現で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼製セグメントにおける接続部の形成
状況の実施形態を示す斜視図であり、(a)は外主桁、
(b)は中主桁の場合の例を示す図である。
【図2】本発明の鋼製セグメントにおける接続部の形成
状況の他の実施形態を示す斜視図であり、(a)は外主
桁、(b)は中主桁の場合の例を示す図である。
【図3】本発明の鋼製セグメントにおける接続部の形成
状況の他の実施形態を示す斜視図であり、(a)は外主
桁、(b)は中主桁の場合の例を示す図である。
【図4】本発明の鋼製セグメントにおける接続部の隅角
部への補強部材の形成状況の実施形態を示す斜視図であ
り、(a)、(b)、(d)は外主桁、(c)は中間主
桁の場合の例を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の鋼製セグメントの斜視図
である。
【図6】本発明の鋼製セグメントと隣接する鋼製セグメ
ントとの接続状況を示す断面図である。
【図7】本発明の第2実施例の鋼製セグメントの斜視図
である。
【図8】本発明の第3実施例の鋼製セグメントの斜視図
である。
【図9】本発明の第4実施例の鋼製セグメントの斜視図
である。
【図10】本発明の第5実施例の鋼製セグメントの斜視
図である。
【図11】本発明の第6実施例の鋼製セグメントの斜視
図である。
【図12】従来のセグメントの構成を示す(a)は斜視
図であり、(b)は(a)のX−X矢視図である。
【符号の説明】
1 鋼製セグメント 2 合成セグメント 3 主桁 3a 外主桁 3b 中間主桁 4 縦リブ 5 継手板 6 スキンプレート 7 ボルト 8 接続部 8a、8b、8c、8d 接続部の鋼板(部材) 9 ボルト孔 10 ボルト孔 11 ナット 12 平面形状がL字形状の鋼材 13 平面形状がT字形状の鋼材 14 コンクリート 15 溶け込み溶接接合部 16 補強部材

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも主桁と継手板とを有する鋼製
    セグメントにおいて、前記主桁はその端部に、主桁の長
    手方向と直交しかつ、継手板の長手方向に沿って延びた
    部材を溶け込み溶接により接合した接続部を有すること
    を特徴とする鋼製セグメント。
  2. 【請求項2】 少なくとも主桁と継手板とを有する鋼製
    セグメントにおいて、前記主桁はその端部近傍に、主桁
    の長手方向に延びた部材とこの延びた部材の先端におい
    て主桁の長手方向と直交しかつ継手板の長手方向に沿っ
    て延びた部材とからなる平面形状がL字形状またはT字
    形状の部材を、溶け込み溶接により接合した接続部を有
    することを特徴とする鋼製セグメント。
  3. 【請求項3】 前記平面形状がL字形状あるいはT字形
    状の部材は、主桁の長手方向に延びた部材とこの延びた
    部材の先端において主桁の長手方向と直交しかつ継手板
    の長手方向に沿って延びた部材とが溶け込み溶接により
    接合されていることを特徴とする請求項2に記載の鋼製
    セグメント。
  4. 【請求項4】 前記平面形状がL字形状あるいはT字形
    状の部材は、前記主桁の長手方向に延びた部材とこの延
    びた部分の先端において主桁の長手方向と直交しかつ継
    手板の長手方向に沿って延びた部材とが、一体成形され
    ていることを特徴とする請求項2に記載の鋼製セグメン
    ト。
  5. 【請求項5】 前記平面形状がL字形状あるいはT字形
    状の部材は、不等辺山形鋼もしくはCT形鋼をその軸方
    向に垂直な面で所要の長さに切断したものであることを
    特徴とする請求項4に記載の鋼製セグメント。
  6. 【請求項6】 前記主桁と、その端部に主桁の長手方向
    と直交しかつ、継手板の長手方向に沿って延びた部材と
    を溶け込み溶接により接合して形成された隅角部に、一
    端を主桁に、他端を主桁の長手方向と直交しかつ継手板
    の長手方向に沿って延びた部材に溶け込み溶接または隅
    肉溶接により接合した補強部材を設けた請求項1に記載
    の鋼製セグメント。
  7. 【請求項7】 前記主桁の長手方向に延びた部材とこの
    延びた部材の先端において主桁の長手方向と直交し、か
    つ継手板の長手方向に沿って延びた部材とからなる平面
    形状がL字形状またはT字形状の部材の隅角部に、一端
    を主桁の長手方向に延びた部材に、他端をこの延びた部
    材の先端において主桁の長手方向と直交しかつ継手板の
    長手方向に沿って延びた部材とに溶け込み溶接または隅
    肉溶接により接合した補強部材を設けた請求項2ないし
    5のいずれかに記載の鋼製セグメント。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載の鋼
    製セグメントにコンクリートを充填して合成セグメント
    としたことを特徴とする合成セグメント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027894A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Nippon Steel Corp 合成セグメント

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003027894A (ja) * 2001-07-13 2003-01-29 Nippon Steel Corp 合成セグメント
JP4494674B2 (ja) * 2001-07-13 2010-06-30 新日本製鐵株式会社 合成セグメント

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