JPH11124469A - 不織布含浸用水系樹脂組成物及びこれを含浸した不織布及びアスファルトルーフィングシート - Google Patents

不織布含浸用水系樹脂組成物及びこれを含浸した不織布及びアスファルトルーフィングシート

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JPH11124469A
JPH11124469A JP9293017A JP29301797A JPH11124469A JP H11124469 A JPH11124469 A JP H11124469A JP 9293017 A JP9293017 A JP 9293017A JP 29301797 A JP29301797 A JP 29301797A JP H11124469 A JPH11124469 A JP H11124469A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
resin composition
impregnating
acid
impregnated
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JP9293017A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tachika
弘 田近
Keiichiro Togawa
惠一朗 戸川
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱形態性、強度、伸度、耐水性を満足でき
る不織布及び該不織布含浸用の水系樹脂組成物及びこれ
らを用いたアスファルトルーフィングシートを提供す
る。 【解決手段】 (A)酸成分の50モル%以上が芳香族
ジカルボン酸であって、且つガラス転移点が0℃以上、
還元粘度が0.1dl/g以上であるポリエステル樹
脂;(B)OH基を有する水溶性高分子;(C)前記水
溶性高分子中のOH基と架橋反応をする架橋剤を含有す
る水系樹脂組成物で、且つ(A)、(B)、(C)の含
有量が、(A)/(B)の値(重量比)が1/99〜2
0/80及び(( A) +( B))/( C) の値(重量比)
が99.9/0.1〜70/30を満足している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水系ポリエステル樹
脂を含有する不織布含浸用水系樹脂組成物及びこれを含
浸した不織布及びアスファルトルーフィングシートに関
するもので、さらに詳述すると、防水シート等として建
築物の屋根等に施工されるアスファルトルーフィングシ
ートに好適な耐熱性、強度、伸度、耐水性に優れた不織
布含浸用水系樹脂組成物及びこれを用いた樹脂含浸不織
布及びアスファルトルーフィングシートに関するもので
ある。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】アスファ
ルトルーフィングシートは、一般に基布となる不織布
を、溶融したアスファルトに浸漬して作製されるため、
アスファルトルーフィングシート用基布となる不織布に
は十分な耐熱形態性が要求される。不織布にアスファル
トを含浸する際に、加工張力による歪みが不織布に残存
した状態でアスファルトルーフィングシートが作製され
ることになるため、耐熱形態性が不十分な不織布では、
施工後日光により加熱されると収縮して、アスファルト
ルーフィングシートが目的とする防水性能が発揮できな
いからである。ここで、耐熱形態性とは、高温曝露前後
で形態を保持できることをいう。
【0003】不織布の耐熱形態性を向上するために、不
織布材料として、ビニロンに代表されるような熱安定性
の良いポリビニルアルコール系繊維を混紡して使用した
り、不織布の加工方法が工夫されている。例えば、ポリ
エステル系繊維とポリビニルアルコール系繊維の混紡繊
維からなる不織布に、ポリビニルアルコールや澱粉を主
成分とする樹脂を含浸した樹脂含浸不織布としたり、特
開昭51−133583号公報では不織ウェブの片面か
らニードルパンチ処理を施した後に熱固定し、次いで他
面からニードルパンチ処理を施した作製方法、特開平0
8−246358公報ではガラス繊維、ポリビニルアル
コール系繊維、ポリエステル繊維からなる2層構造の不
織布などが提案されている。
【0004】しかしながら、ポリビニルアルコール系繊
維やガラス繊維などはポリエステル繊維と比べて高価で
あるため、不織布のコスト高の原因となる。また、ニー
ドルパンチを繰り返すような複雑な繊維加工はコスト高
となる。このため、材料としては安価なポリエステル系
繊維を使用することが要望されており、加工方法として
も熱圧接又は通常行われているニードルパンチを採用す
ることが要望されている。しかし、従来より公知のポリ
エステル樹脂を材料とする不織布は、アスファルトルー
フィングシートの基布としては耐熱形態性をはじめとす
る種々の特性が不十分である。また、ポリエステル短繊
維を材料として熱圧接により作製した不織布では、ニー
ドルパンチ不織布よりも耐熱形態性等の特性が劣る。一
方、ポリエステル不織布に、軟化点の高いポリビニルア
ルコール樹脂(例えばポバール)や澱粉系樹脂を含浸し
た樹脂含浸不織布では、やはり耐熱形態性、強度、伸度
などの基本特性が不充分で、アスファルトルーフィング
シートとしての実用特性が得られない。
【0005】さらに、アクリル樹脂と架橋剤としてのア
ミノ樹脂を不織布に含浸した樹脂含浸不織布が検討され
ている。このような熱硬化性樹脂を用いた場合であって
も、安価なポリエステル繊維製不織布との組み合せから
なる樹脂含浸不織布では、耐熱形態性が十分ではないた
め、アスファルトルーフィングシートのような加工時及
び施工後に耐熱形態性を要する用途の基布としては不十
分である。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、アスファルト
ルーフィングシートとして要求される耐熱形態性、強
度、伸度、耐水性を満足できる不織布を及び該不織布を
安価で提供できる不織布含浸用水系樹脂組成物及びこれ
らを用いたアスファルトルーフィングシートを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の不織布含浸用水
系樹脂組成物は、下記(A),(B)及び(C)を含有
する不織布含浸用水系樹脂組成物であって、 (A)酸成分の50モル%以上が芳香族ジカルボン酸で
あって、且つガラス転移点が0℃以上、還元粘度が0.
1dl/g以上であるポリエステル樹脂 (B)OH基を有する水溶性高分子 (C)前記水溶性高分子中のOH基と架橋反応をする架
橋剤 且つ(A)、(B)、(C)の含有量が、(A)/
(B)の値(重量比)が1/99〜20/80及び((
A) +( B))/( C) の値(重量比)が99.9/0.
1〜70/30を満足するように含有されていることを
特徴とする。
【0008】前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコー
ル、澱粉、水溶性変性セルロースよりなる群から選ばれ
る1種類以上であることが好ましい。また、前記ポリエ
ステル樹脂は、金属スルホナト基を有するポリカルボン
酸及び/又は金属スルホナト基を有するポリオールを、
総量で、酸成分及びポリオール成分総量の20モル%以
下含有していることが好ましく、さらに下記一般式
(I)で示されるビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド及び/又はプロピレンオキサイド付加物を、全ポリオ
ール成分の20〜100モル%含有することが好まし
く、
【0009】
【化2】
【0010】さらにまた、3官能以上のポリカルボン酸
及び/又は3官能以上のポリオールを、総量で、酸成分
及びポリオール成分総量の30モル%以下含有すること
が好ましい。
【0011】本発明の樹脂含浸不織布は、本発明の不織
布含浸用水系樹脂組成物を、不織布に、固形分換算で1
0〜50重量%となるように含浸したものであり、前記
不織布は、ポリエステル系繊維を主体とする不織布であ
ることが好ましい。
【0012】また、本発明のアスファルトルーフィング
シートは、本発明の樹脂含浸不織布中にアスファルトが
含浸されていることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】まず、本発明の不織布含浸用水系
樹脂組成物について、当該不織布含浸用水系樹脂組成物
に含まれる成分(A)、(B)、(C)の各順に説明す
る。
【0014】(A)成分たるポリエステル樹脂は、構成
要素となる酸成分の50モル%以上、好ましくは60モ
ル%以上、さらに好ましくは80モル%以上が芳香族ジ
カルボン酸であり、ガラス転移点が0℃以上、還元粘度
が0.1dl/g以上のものである。
【0015】上記芳香族ジカルボン酸としては、例えば
テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、2,6
−ナフタレンジカルボン酸、ジフェニル−p,p′−ジ
カルボン酸、ジフェニル−m,m′−ジカルボン酸、ジ
フェニルメタン−p,p′−ジカルボン酸、2,2′−
ビス(4−カルボキシフェニル)プロパン、インデンジ
カルボン酸及びこれらの酸無水物などが挙げられ、これ
らの1種または2種以上が組み合わせて使用される。こ
れらの芳香族ジカルボン酸は物性及び経済性から任意に
選択すればよいが、機械的特性及び水分散性の面からテ
レフタル酸及びイソフタル酸を単独または組み合わせて
使用することが好ましく、さらに好ましくはテレフタル
酸が酸成分の50〜100モル%の範囲となるようにす
る。
【0016】芳香族ジカルボン酸以外の酸成分として
は、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、ダイマー酸などの
脂肪族ジカルボン酸;シクロヘキサンジカルボン酸、テ
トラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸などの
脂環族ジカルボン酸;及びこれらの酸無水物などを、還
元粘度及びガラス転移点が上記条件を満たす範囲内で、
適宜使用することができる。但し、脂肪族ジカルボン酸
または脂環族ジカルボン酸はポリエステル樹脂の耐熱性
を低下させ、また、水に溶解または分散したときの貯蔵
安定性を低下させることになるので、これらのカルボン
酸を用いる場合は要求されている特性を鑑みて使用する
必要がある。物性及び貯蔵安定性を考慮すると、脂肪族
カルボン酸又は脂環族カルボン酸のうちシクロヘキサン
ジカルボン酸またはセバシン酸を使用することが好まし
い。
【0017】さらに他の酸成分として、3官能以上のポ
リカルボン酸を、後述する3官能以上のポリオールとの
総量として、ポリエステル樹脂組成物の酸成分及びポリ
オール成分総量の30モル%以下、特に10モル%以下
の範囲で含むことが好ましい。3官能以上のポリカルボ
ン酸及び/又はポリオールを共重合することにより、ポ
リエステルの骨格が分岐され、(C)成分たる架橋剤と
の共存において三次元硬化が起こり、その結果耐熱形態
性、破断強度及び破断伸度が向上するからである。尚、
含有率の下限は特に限定しないが、ポリエステル樹脂の
架橋による効果を得るためには、0.1モル%以上、特
に3モル%以上であることが好ましい。ここで、3官能
以上のポリカルボン酸としては、無水トリメリット酸、
無水ピロメリット酸などが挙げられる。
【0018】また、ポリエステル樹脂にカルボキシル基
を導入したい場合は、ポリエステル重合後に、無水フタ
ル酸、無水トリメリット酸のような酸無水物を180〜
220℃、常圧で添加した後、末端をカルボキシ変性し
たり、不飽和2重結合を含有するマレイン酸、フマール
酸などを10モル%以下で共重合し、溶液中で(メタ)
アクリル酸等を(メタ)アクリル酸エステル等と共に重
合してグラフト変性することにより可能となる。
【0019】(A)のポリエステル樹脂を構成するポリ
オール成分としては、ポリエステル樹脂として還元粘
度、及びガラス転移点が上記条件を満たす範囲内とする
ことができるものであれば特に限定せず、エチレングリ
ーコール、プロピレングリコール、1,3−プロパンジ
オール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,
4−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジ
オール、2−エチル−2−ブチルプロパンジオール、ネ
オペンチルグリコール、1,5−ペンタンジオール、
1,6−ヘキサンジオール、ジメチロールヘプタン、ジ
メチロールペンタン、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリシ
クリロデカングリコール(TCDグリコール)、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレングリコール等のグリコール;ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド及び/又はプロピレンオキサ
イド付加物、ビスフェノールFのエチレンオキサイド及
び/又はプロピレンオキサイド付加物、ビスフェノール
Sエチレンオキサイド又はプロピレンオキサイド付加物
等のビスフェノール類のエチレンオキサイド及び/又は
プロピレン付加物などを用いることができる。
【0020】これらのうち、特に一般式(I)で示され
るビスフェノールAのエチレンオキサイドまたは/及び
プロピレンオキサイド付加物をポリオール成分の20〜
100モル%含有することが好ましい。当該化合物は耐
熱性に優れ、アスファルトルーフィングシートに必要な
耐熱形態性を付与し、また不織布に含浸した場合に樹脂
含浸不織布の強度、伸度ともに向上するからである。
【0021】
【化3】
【0022】またグリコールとしては、エチレングリコ
ール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,5−ペンタンジオール、3−メチル−1,5
−ペンタンジオールが物性、水系分散体の貯蔵安定性、
コスト面から好ましく用いられる。
【0023】また、3官能以上のポリオールを、前述の
3官能以上のポリカルボン酸との総量で、酸成分及びポ
リオール成分総量の30モル%以下、特に10モル%以
下の範囲で含むことが好ましい。3官能以上のポリオー
ルは、3官能以上のポリカルボン酸と同様に、ポリエス
テル樹脂の骨格を分岐する役目を果すとともに、末端水
酸基濃度も増大するため、(C)成分たる架橋剤との共
存において三次元硬化が起こり、その結果耐熱形態性及
び破断伸度が向上するからである。尚、含有率の下限は
特に限定しないが、ポリエステル樹脂の架橋による効果
を得るためには、0.1モル%以上、特に3モル%以上
でことが好ましい。ここで、3官能以上のポリオールと
してはグリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスルトールなどが挙げられる。
【0024】本発明で用いる(A)成分たるポリエステ
ル樹脂において、ポリエステル樹脂の水に対する溶解性
又は分散性を向上させるために、上記酸成分又はポリオ
ール成分の少なくともいずれか一方の一部がスルホン酸
金属塩として含まれていることが好ましい。すなわち、
酸成分として金属スルホナト基を有するポリカルボン酸
が、或いはポリオール成分として金属スルホナト基を有
するポリオールが含まれることが好ましく、これらの化
合物の含有率は、両者の合計が、酸成分及びポリオール
成分の合計の20モル%以下が好ましく、特に10モル
%以下が好ましい。20モル%を超えると重合時の溶融
粘度が高くなりすぎたり、ポリエステル樹脂の耐水性が
低下するからである。一方、含有率の下限は特に限定し
ないが、金属スルホナト基による水に対する分散性又は
溶解性の効果が認められるためには、0.1モル%以上
含まれることが好ましく、特に3モル%以上含有するこ
とが好ましい。
【0025】ここで、金属スルホナト基を有するポリカ
ルボン酸としては、スルホテレフタル酸、5−スルホイ
ソフタル酸、4−スルホナフタレン−2,7−ジカルボ
ン酸、5〔4−スルホフェノキシ〕イソフタル酸等の金
属塩が挙げられ、金属スルホナト基を有するポリオール
としては、2−スルホ−1,4−ブタンジオ−ル、2,
5−ジメチル−3−スルホ−2,5−ヘキサンジオ−ル
等の金属塩を挙げることができる。金属塩としてはL
i、Na、K、Mg、Ca、Cu、Feなどの塩が挙げ
られる。これらの内、特に好ましいものとしては、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸である。尚、金属スルホ
ナト基を有するポリカルボン酸が芳香族ジカルボン酸に
も属する場合には、本発明に用いられるポリエステル樹
脂の構成要素である芳香族ジカルボン酸の含有率は、金
属スルホナト基を有する芳香族ジカルボン酸を含めた含
有率となる。
【0026】金属スルホナト基を有するポリカルボン酸
又はポリオールの代わりに、ポリエステル中にカルボキ
シル基を導入して、ポリエステル樹脂の水溶化または水
分散化を図ることが可能である。但し、カルボキシル基
の導入だけで良好な水に対する溶解性、分散性を得るた
めには、カルボキシル基濃度が500当量/106 g以
上必要なため、高分子量のポリエステル樹脂を得にく
く、物性も低下する傾向にある。よって、カルボキシル
基の導入によりポリエステル樹脂の水溶性又は水分散性
の向上を図る場合には、カルボキシル基濃度を100〜
250当量/10 6 gとして、上記金属スルホナト基を
有するポリカルボン酸又は金属スルホナト基を有するポ
リオールと併用することが好ましい。
【0027】尚、カルボキシル基の導入により水溶化又
は水分散化を図る場合は、不織布含浸用水系樹脂組成物
においてアルカリ中和剤を併用する必要がある。カルボ
キシル基はアルカリ中和しないと解離せず、良好な水分
散性が得られないからである。ここで、アルカリ中和剤
としては、アンモニア水、メチルエタノールアミン、ジ
メチルエタノールアミン、ジエチルエタノールアミン、
N−メチル−ジエタノールアミン、ビス−ヒドロキシプ
ロピル−メチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ
エチルアミン、ビス−2−ヒドロキシプロピルアミン、
N−メチル−エタノールアミン、アミノメチルプロパノ
ール、3−アミノ−1−プロパノールアミン、イソプロ
パノールアミン、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル
1,3−プロパンジオール、アミノメチルプロパンジオ
ール、シクロヘキシルアミン、t−ブチルアミンなどの
アミン類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムなどの弱酸と
強塩基の塩、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
アルカリ金属の水酸化物などを挙げることができる。こ
れらの中和剤は、樹脂組成物の乾燥、硬化後に塗膜中に
残存すると塗膜物性に悪影響を及ぼすため、揮発してし
まって乾燥、硬化後には残存していないようなアンモニ
ア水、トリエチルアミン、ジメチルエタノールアミンな
どのアミン類を用いることが好ましい。
【0028】さらにまた、(A)ポリエステル樹脂の構
成要素として、上記化合物以外に、公知の酸性リン化合
物の金属塩を有するポリカルボン酸またはポリオールを
挙げることもできる。
【0029】ポリエステルの製造方法は特に限定せず、
上記酸成分及びポリオール成分を用いて公知の任意の方
法によって製造できる。尚、製造方法によって、例え
ば、エステル交換法を用いる場合では、酸成分はアルキ
ルエステルとして製造に用いられることとなる。
【0030】本発明に用いられるポリエステル樹脂は、
以上のような構成を有し、且つガラス転移点が0℃以
上、好ましくは50℃以上で、100℃以下のものであ
る。0℃未満であると耐熱形態性が不良となるからであ
る。一方、100℃を越えると硬くなりすぎて、不織布
の伸度が低下し、また水分散性も低下するからである。
また、還元粘度は0.1dl/g以上、好ましくは0.
3dl/g以上である。0.1dl/g未満では不織布
の良好な耐熱形態性、強度、伸度が得られないからであ
る。数平均分子量としては3,000以上が好ましく、
さらに好ましくは8,000以上で、25,000以下
である。
【0031】以上のような要件を満たすポリエステル樹
脂は、本発明の不織布含浸用水系樹脂組成物の調製にお
いて、1種又は必要により2種類以上を混合して配合す
ることができる。また配合するにあたり、予めポリエス
テル樹脂だけを水に溶解又は分散させておく方が、不織
布含浸用水系樹脂組成物の調製が容易となる。あるい
は、(C)成分たる架橋剤と予め一部反応させた部分反
応生成物として配合してもよい。
【0032】ここで、ポリエステル樹脂を水に溶解又は
分散させる方法は公知の方法で可能である。すなわち、
メチルエチルケトン/イソプロピルアルコール系などの
親水性のある低沸点溶剤に溶解してから水に置換する方
法(溶剤置換法);水と共溶剤の混合溶媒に80℃程度
の温度で溶解してから冷却する方法;高沸点の共溶剤に
80〜120℃で溶解してから水を添加する方法などが
ある。共溶剤はできるだけ含まないことが作業上または
環境上望ましいことから、溶剤置換法が好ましく用いら
れる。
【0033】ここで、共溶剤は、ポリエステル樹脂の水
に対する親和性を高め、水に対する分散性を補助する目
的で使用されるもので、20℃で1リットルの水に対す
る溶解度が20g以上の有機化合物が該当する。具体的
には脂肪族又は脂環族のアルコール、エーテル、エステ
ル又はケトン化合物などが挙げられる。例えばメタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノ
ール、tert−ブタノールなどの一価アルコール類;
エチレングリコール、プロピレングリコールなどのグリ
コール類;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、n−
ブチルセロソルブなどのエチレングリコールアルキルエ
ーテル類及びそのアセテート類;エチルカルビトール、
n−ブチルカルビトールなどのジエチレングリコールア
ルキルエーテル類及びそのアセテート類;プロピレング
リコールアルキルエーテル類及びそのアセテート類;ジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル類;酢酸
エチルなどのエステル類;メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、シクロオクタノン、シクロデカノン、イソ
ホロンなどのケトン類である。特に好ましいのはn−ブ
チルセロソルブ、n−ブチルカルビトール、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルなどである。
【0034】次に、(B)成分について説明する。
(B)成分は、OH基を有する水溶性高分子で、天然高
分子又は合成樹脂のいずれでもよいが、ポリビニルアル
コール、澱粉、及び水溶性変性セルロースの群から選ば
れる少なくとも1種が好ましい。
【0035】(B)成分は、OH基を有するため、不織
布含浸用水系樹脂組成物において水と水素結合して耐熱
性を発揮するとともに、分子中に含まれるOH基が
(C)成分の架橋剤と架橋反応して、耐水性を発揮する
ことができる。
【0036】上記ポリビニルアルコールとしては、部分
ケン化物及び完全ケン化物のいずれでもよく、耐熱性の
面からケン化度が95%以上の完全ケン化物が好まし
く、具体的にはポバールが安価で好ましく用いられる。
分子量は特定しないが、重合度100〜1000のもの
が好ましい。重合度が高すぎると溶液の粘度が高くなり
すぎるからである。また、カルボキシル変性したもの、
すなわちマレイン酸、アクリル酸等のカルボキシル基含
有モノマーが共重合されたポリビニルアルコールも使用
できる。
【0037】澱粉はジャガイモ、トウモロコシ、小麦、
米などを原料とするものが挙げられる。溶解性を向上す
るために酸またはアミラーゼを作用させ可溶性澱粉とし
たものが好ましく用いられる。
【0038】水溶性変性セルロースとしてはヒドロキシ
エチルセルロース、メチルセルロース、メチルヒドロキ
シエチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
スナトリウム、セルロースナイトレートカルボキシメチ
ルエーテル等が挙げられる。
【0039】これらのうち、溶解性、粘度の点から、
(B)成分としては、重合度10〜1000のポリビニ
ルアルコールを単独または可溶性澱粉、水溶性変性セル
ロースと併用して使用することが特に好ましい。
【0040】次に(C)成分について説明する。(C)
成分である架橋剤は、(B)成分が有しているOH基と
縮合反応又は付加反応して架橋構造を生じる化合物で、
不織布含浸用水系樹脂組成物中において均一に溶解又は
分散される必要があることから、アミノ樹脂、エポキシ
化合物、イソシアネート化合物などが用いられる。これ
らのうち、アミノ樹脂は硬化反応してホルマリンを発生
するため、エポキシ化合物、イソシアネート化合物が好
ましく用いられる。
【0041】アミノ樹脂としては、例えば尿素、メラミ
ン、ベンゾグアナミンなどのホルムアルデヒド付加物、
さらにこれらの炭素数が1〜6のアルコールによるアル
キルエーテル化合物を挙げることができる。具体的には
メトキシ化メチロール尿素、メトキシ化メチロールN,
N−エチレン尿素、メトキシ化メチロールジシアンジア
ミド、メトキシ化メチロールメラミン、メトキシ化メチ
ロールベンゾグアナミン、ブトキシ化メチロールメラミ
ン、ブトキシ化メチロールベンゾグアナミンなどが挙げ
るられるが、好ましくはメトキシ化メチロールメラミン
である。
【0042】エポキシ化合物としてはビスフェノールA
のジグリシジルエーテル及びそのオリゴマー、水素化ビ
スフェノールAのジグリシジルエーテル及びそのオリゴ
マー、オルソフタル酸ジグリシジルエステル、イソフタ
ル酸ジグリシジルエステル、テレフタル酸ジグリシジル
エステル、p−オキシ安息香酸ジグリシジルエステル、
テトラハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサ
ハイドロフタル酸ジグリシジルエステル、コハク酸ジグ
リシジルエステル、アジピン酸ジグリシジルエステル、
セバシン酸ジグリシジルエステル、エチレングリコール
ジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、1,4−ブタンジオールジグリシジルエ
ーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル及びポリアルキレングリコールジグリシジルエーテル
類、トリメリット酸トリグリシジルエステル、トリグリ
シジルイソシアヌレート、1,4−ジグリシジルオキシ
ベンゼン、ジグリシジルプロピレン尿素、グリセロール
トリグリシジルエーテル、トリメチロールエタントリグ
リシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシ
ジルエーテル、ペンタエリスリトールテトラグリシジル
エーテル、グリセロールアルキレンオキサイド付加物の
トリグリシジルエーテルなどを挙げることができる。こ
れらのエポキシ化合物は後述するイソシアネート化合物
と併用して使用しても良い。
【0043】イソシアネート化合物としては芳香族、脂
肪族のジイソシアネート、トリイソシアネート等のポリ
イソシアネートがあり、低分子化合物、高分子化合物の
いずれでもよい。たとえば、テトラメチレンジイソシア
ネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、トルエンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、
水素化ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリレン
ジイソシアネート、水素化キシリレンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートあるいはこれらのイソ
シアネート化合物の3量体;及びこれらのイソシアネー
ト化合物の過剰量と、低分子活性水素化合物又は高分子
活性水素化合物などとを反応させて得られる末端イソシ
アネート基含有化合物が挙げられる。ここで、低分子活
性水素化合物としては、例えばエチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセ
リン、ソルビトール等のポリオール類;エチレンジアミ
ン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリ
エタノールアミン等のアミン類;ジメチロールプロピオ
ン酸、ジメチロールブタン酸等のカルボン酸類などが挙
げられ、高分子活性水素化合物としては、各種ポリエス
テルポリオール類、ポリエーテルポリオール類、ポリア
ミド類などが挙げられる。
【0044】イソシアネート化合物を使用する場合、本
発明の樹脂組成物が水系で使用されることとの関係か
ら、ブロック化イソシアネートとして含有することが好
ましい。イソシアネートブロック化剤としては、例えば
フェノール、チオフェノール、メチルチオフェノール、
エチルチオフェノール、クレゾール、キシレノール、レ
ゾルシノール、ニトロフェノール、クロロフェノールな
どのフェノール類;アセトキシム、メチルエチルケトオ
キシム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム類;
メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノールな
どのアルコール類;エチレンクロルヒドリン、1,3−
ジクロロ−2−プロパノールなどのハロゲン置換アルコ
ール類;t−ブタノール、t−ペンタノールなどの第3
級アルコール類;ε−カプロラクタム、δ−バレロラク
タム、γ−ブチロラクタム、β−プロピルラクタムなど
のラクタム類などが挙げられ、その他にも芳香族アミン
類、イミド類、アセチルアセトン、アセト酢酸エステ
ル、マロン酸エチルエステルなどの活性メチレン化合
物、メルカプタン類、イミン類、尿素類、ジアリール化
合物類重亜硫酸ソーダなども挙げられる。ブロック化イ
ソシアネートは、このようなイソシアネート化合物とイ
ソシアネートブロック化剤とを従来公知の適宜の方法よ
り付加反応させて得られる。ブロック化イソシアネート
は、本発明の不織布含浸用水系樹脂組成物において水に
溶解または分散させるために、通常、乳化剤を用いて強
制乳化したり、ポリエーテルポリオール、カルボキシル
基含有ジオールなどで変性して用いる。
【0045】上記架橋剤は、硬化促進剤と併用すること
もできる。硬化促進剤としては、アミノ樹脂に対しては
パラトルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸
などの有機酸及びこれらのアミンブロック体などが使用
でき、イソシアネート化合物に対してはスズ系化合物、
酢酸亜鉛などが使用でき、エポキシ化合物に対してはア
ミン化合物、イミダゾール類などが使用できる。
【0046】本発明の樹脂組成物は、上記(A)、
(B)、(C)の含有量は、下記及びの条件を満た
している。 (A)/(B)の値(重量比)が1/99以上、好ま
しくは10/90以上で、20/80以下である。 ((A)+(B))/(C)の値(重量比)が99.
9/0.1以下で70/30以上、好ましくは95/5
〜85/15である。
【0047】の要件を規定した理由は、(A)/
(B)の値が1/99未満では、硬化後の樹脂がもろく
なりすぎ、樹脂含浸不織布の強度、伸度が低下するから
である。一方、(A)/(B)の値が20/80を越え
ると耐熱形態性が低下し始める。この傾向は安価なニー
ドルパンチなしのポリエステル系不織布を基布に用いた
場合に顕著に現れる。
【0048】また((A)+(B))/(C)の値が、
99.9/0.1を超えると架橋剤が不足するので、
(B)成分が水素結合による架橋構造が大部分となって
耐水性に劣るからである。一方、70/30未満では、
架橋構造が密になりすぎて耐熱形態性、寸法安定性が低
下するからである。
【0049】本発明の不織布含浸用水系樹脂組成物は、
以上のような配合組成を有する樹脂組成物を水に均一に
溶解又は分散させたものである。(A)(B)(C)各
成分を混合した後、水に溶解又は分散することにより調
製してもよいし、予め各成分を水に溶解又は分散してな
る水溶液又は水分体を混合することにより調製してもよ
い。樹脂組成物における分散安定性及び分散の容易性か
ら、後者により調製することが好ましい。
【0050】本発明の樹脂含浸不織布は、以上のような
組成を有する本発明の不織布含浸用水系樹脂組成物を不
織布に含浸した後、加熱により溶媒たる水を乾燥除去、
さらには硬化させたものである。
【0051】使用する不織布の材料は特に限定されず、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル系繊維、ポリビニルアルコール
(ビニロン)系繊維、ポリエチレン、ポリプロピレン等
のポリオレフィン系繊維、ナイロン6、ナイロン66等
のポリアミド系繊維、ガラス繊維等の長繊維、短繊維な
どが挙げられ、これらの繊維を単独または混紡等して使
用できる。これらのうち、コスト面及び耐熱性からポリ
エチレンテレフタレート繊維、ポリビニルアルコール系
繊維が好ましく、さらにコスト面から見て、ポリエチレ
ンテレフタレート系繊維単独で作製した不織布がより好
ましい。また、不織布の加工方法は、従来のニードルパ
ンチ法はもちろん、ニードルパンチを全く施さない熱圧
接によってもよい。ポリエステル系不織布、特に熱圧接
により作製されたポリエステル不織布は、アクリルエマ
ルション、ポリビニルアルコール、澱粉などの樹脂を含
浸しても耐熱形態性、強度、伸度共に不足しており実用
化することができなかったが、本発明の不織布含浸用水
系樹脂組成物を含浸することにより実用に耐える樹脂含
浸不織布を得ることができる。従って、本発明の不織布
含浸用水系樹脂組成物を含浸することにより、低コスト
で優れた物性を有し、アスファルトルーフィングシート
に使用できるような樹脂含浸不織布を得ることができ
る。
【0052】不織布に対する不織布含浸用水系樹脂組成
物の含浸量は、樹脂含浸不織布中の樹脂分が10重量%
以上、好ましくは20重量%以上で、50重量%以下、
好ましくは40重量%以下となる量である。含浸量が1
0重量%未満あるいは50重量%を越えると、耐熱形態
性、強度、伸度のいずれかが低下するからである。
【0053】本発明のアスファルトルーフィングシート
は、本発明の樹脂含浸不織布を、溶融したアスファルト
に浸漬することにより作製されたものである。耐熱形態
性、破断強度、及び破断伸度が優れているので、溶融し
たアスファルトに浸漬してもひずみが残存したりするこ
となく、防水シートとして施工された場合に、必要とさ
れる防水機能を発揮できる。
【0054】
【実施例】以下実施例を挙げて、本発明を具体的に説明
する。実施例において単に部とあるものは重量部を示
す。
【0055】〔測定方法〕まず、本実施例で行なった測
定方法について説明する。
【0056】(1)還元粘度ηsp/c(dl/g) 充分乾燥したポリエステル樹脂0.10gを、フェノー
ル/テトラクロルエタン(容積比6/4)の混合溶媒2
5ccに溶解してなる溶液について、30℃で測定し
た。
【0057】(2)分子量 GPC測定により、ポリスチレン換算で数平均分子量を
求めた。
【0058】(3)酸価 試料0.2gを精秤し20mlのクロロホルムに溶解し
た。ついで、0.01Nの水酸化カリウム(エタノール
溶液)で滴定して求めた。指示薬にはフェノールフタレ
インを用いた。
【0059】(4)ガラス転移点 示差走査熱量計(DSC)を用いて、20℃/分の昇温
速度で測定した。サンプルは試料5mgをアルミニウム
押え蓋型容器に入れ、クリンプして用いた。
【0060】(5)ポリエステル樹脂の組成分析 NMR(核磁気共鳴法)などにより分析した。
【0061】(6)不織布含浸用水系樹脂組成物の貯蔵
安定性 樹脂固形分が30重量%となる不織布含浸用水系樹脂組
成物の水溶液または水系分散体を常温で1ケ月貯蔵後、
目視で観察し、その状態から、○(良好)、△(少量の
沈澱またはゲル状物が発生)、×(分離、ゲル化)、×
×(初期において良好な分散体が得られない)の4段階
で評価した。
【0062】(7)耐熱形態性 3デニールのポリエチレンテレフタレート短繊維を、ニ
ードルパンチを行なうことなく熱圧接のみで不織布を製
造し、製造した不織布120g/m2 に、不織布含浸用
水系樹脂組成物を乾燥重量で約20重量%になるように
含浸させた後、ロールで絞った。次いで、40℃で予備
乾燥を行った後に150℃で5分間乾燥することによ
り、含浸されている樹脂を硬化して、樹脂含浸不織布と
した。得られた樹脂含浸不織布を5cm幅に断裁し、2
00℃のシリコンオイルバスに荷重2kgをかけて10
秒間浸漬した。試験前後の変形率(%)を下式により算
出した。変化率の絶対値が小さい程良好である。 耐熱形態性=(W−W。)×100/W。(%) 式中、W。は初期のサンプル幅(5cm)であり、Wは
熱処理後のサンプル幅である。
【0063】(8)破断強度、伸度 (7)で作成した樹脂含浸不織布を5cm幅でチャック
間10cmでテンシロン型引張り試験器により測定し
た。破断強度、伸度、いずれも数値が大きい程良好であ
る。
【0064】(9)耐湿性 (7)で作成した樹脂含浸不織布を60℃、相対湿度9
5%で一週間放置し、その前後の破断強度の保持率
(%)で評価した。
【0065】(10)耐沸水性 (7)で作成した樹脂含浸不織布を沸水中に30分浸漬
後乾燥し、重量減少量について、重量減少量≦3%の場
合を「○」、3%<重量減少量≦10%の場合を
「△」、重量減少量>10%の場合を「×」の3段階で
評価した。
【0066】(11)アスファルトルーフィングシート
の寸法安定性 (7)で作成した樹脂含浸不織布を、200℃で溶融し
たアスファルトに浸漬して、約1mm厚のアスファルト
ルーフィングシートを作成した。これを80℃の熱風オ
ーブンに250時間放置し、放置前後の寸法の変化率
(%)を測定した。変化率の絶対値が小さい程良好であ
る。
【0067】〔ポリエステル樹脂の合成〕 ポリエステル樹脂(a)の合成:撹拌機、温度計及びヴ
ィグリュー分留管を具備した4つ口フラスコにジメチル
テレフタレート97部、ジメチルイソフタレート91
部、3,5−ジカルボメトキシベンゼンスルホン酸ナト
リウム9部、エチレングリコール41部、ネオペンチル
グリコール71部、及び触媒としてテトラブチルチタネ
ート0.3部を仕込み、180〜230℃で生成するメ
タノールを系外に留去しながら、5時間エステル交換反
応を実施した。ついで、ヴィグリュー分留管を取り外
し、反応系を30分かけて5mmHgまで減圧し、この
間210℃まで昇温した。さらに、0.3mmHg、2
30℃で重縮合反応を30分間行いポリエステル樹脂
(a)を得た。
【0068】得られたポリエステル樹脂をNMRなどで
分析した結果、酸成分はテレフタル酸:イソフタル酸:
5−ナトリウムスルホイソフタル酸=50:47:3
(モル比)であり、ポリオール成分はエチレングリコー
ル:ネオペンチルグリコール=49:51(モル比)で
あり、還元粘度が0.55dl/g、数平均分子量が1
7000、酸価が10当量/106 g、ガラス転移点が
67℃の淡黄色透明の樹脂であった。
【0069】ついで、温度計及びコンデンサー付を具備
した4つ口フラスコにポリエステル樹脂(a)300
部、メチルエチルケトン700部を仕込み70℃で溶解
した。ここにイソプロピルアルコール175部を仕込
み、さらに50℃のイオン交換した温水700部を攪拌
しながら徐々に添加した。ついで、系内をゆるやかに減
圧して50℃で溶剤を留去しポリエステル樹脂(a)の
水分散体を得た。この分散体は固形分30%で半透明の
安定な溶液であった。結果を表1に示す。
【0070】ポリエステル樹脂(b)の合成:撹拌機、
温度計及びヴィグリュー分留管を具備した4つ口フラス
コにジメチルテレフタレート97部、ジメチルイソフタ
レート83部、3,5−ジカルボメトキシベンゼンスル
ホン酸ナトリウム21部、ビスフェノールAのエチレン
オキサイド2.2モル付加物であるBPE−20(三洋
化成工業(株)製)176部、エチレングリコール10
2部及び触媒としてテトラブチルチタネート0.3部を
仕込み、180〜230℃で生成するメタノールを系外
に留去しながら、5時間エステル交換反応を実施した。
ついで、ヴィグリュー分留管を取り外し、反応系を30
分かけて5mmHgまで減圧し、この間210℃まで昇
温した。さらに、0.3mmHg、230℃で重縮合反
応を30分間行いポリエステル樹脂(b)を得た。得ら
れたポリエステル樹脂はNMRなどの分析の結果、酸成
分はテレフタル酸:イソフタル酸:5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸=50:43:7(モル比)であり、ポ
リオール成分はBPE−20:エチレングリコール=5
5:45(モル比)であり、還元粘度が0.40dl/
g、数平均分子量が10、000、酸価が8当量/10
6 g、ガラス転移点が73℃の淡黄色透明の樹脂であっ
た。ついで、ポリエステル樹脂(a)と同様にして水分
散体を得た。得られた樹脂の測定結果を表1に示す。
【0071】ポリエステル樹脂(c)〜(e)の合成:
用いた酸成分及びポリオール成分の種類並びにその配合
割合を変えて、表1に示す組成を有するポリエステル樹
脂をポリエステル樹脂(a)と同様に合成した。得られ
た樹脂の測定結果を表1に示す。
【0072】ポリエステル樹脂(f)の合成:撹拌機、
温度計及びヴィグリュー分留管を具備した4つ口フラス
コにジメチルテレフタレート93部、ジメチルイソフタ
レート91部、3,5−ジカルボメトキシベンゼンスル
ホン酸ナトリウム6部、ネオペンチルグリコール176
部、3−メチル−1,5−ペンタンジオール58部及び
触媒としてテトラブチルチタネート0.3部を仕込み、
180〜230℃で生成するメタノールを系外に留去し
ながら、5時間エステル交換反応を実施した。ついで、
ヴィグリュー分留管を取り外し反応系を30分かけて5
mmHgまで減圧し、この間210℃まで昇温した。さ
らに、0.3mmHg、230℃で重縮合反応を30分
間行った。ついで、系内を窒素雰囲気下で常圧にし、2
00℃に冷却し無水トリメリット酸1.9部を仕込み3
0分反応させポリエステル樹脂(f)を得た。得られた
ポリエステル樹脂はNMRなどの分析の結果、酸成分と
して、テレフタル酸:イソフタル酸:5−ナトリウムス
ルホイソフタル酸:トリメリット酸(後付加)=48:
49:1:2(モル比)であり、ポリオール成分として
ネオペンチルグリコール:3−メチル−1,5−ペンタ
ンジオール=77:23(モル比)であり、還元粘度が
0.60dl/g、数平均分子量が18000、酸価が
120当量/106 g、ガラス転移点が32℃の淡黄色
透明の樹脂であった。
【0073】ついで、温度計及びコンデンサー付を具備
した4つ口フラスコにポリエステル樹脂(f)300
部、メチルエチルケトン700部を仕込み70℃で溶解
した。ここにイソプロピルアルコール175部と仕込
み、さらに50℃のイオン交換した温水700部に38
%アンモニア水5.0部を溶解したものを攪拌しながら
徐々に添加した。ついで、系を減圧にして50℃で溶剤
を留去しポリエステル樹脂(f)の水分散体を得た。こ
の分散体はポリエステル樹脂分30%の半透明の安定な
溶液であった。結果を表1に示す。
【0074】
【表1】
【0075】比較ポリエステル樹脂(g)〜(i)の合
成:構成原料及びその配合量を変えて、ポリエステル樹
脂(a)と同様にして、比較ポリエステル樹脂(g)〜
(i)を合成し、さらに当該樹脂組成物の水分散体を調
製した。ポリエステル樹脂(a)と同様にして組成分析
及び樹脂特性の測定を行った結果を表2に示す。
【0076】
【表2】
【0077】比較アクリル樹脂(j)の合成:温度計及
びコンデンサーを具備した4つ口フラスコにイオン交換
水700部、乳化剤としてのドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム1.5部、メチルメタクリレート部80
部、ブチルアクリレート20部を仕込み攪拌しながら、
窒素雰囲気下で80℃に加熱した。重合開始剤としての
過硫酸カリウム2部を含有する水溶液を添加し重合を開
始した。さらに、メチルメタクリレート160部とブチ
ルアクリレート25部、ヒドロキシエチルアクリレート
15部の混合モノマーと過硫酸カリウム4部を含有する
水溶液をそれぞれ1時間かけて滴下し、滴下終了後3時
間反応させてアクリルエマルションを得た。得られたエ
マルションは残存モノマー臭はなく、乳白色の安定なも
のであった。
【0078】〔樹脂含浸不織布の製造〕 実施例1:重合度300の完全ケン化型ポリビニルアル
コール41部及び可溶性澱粉41部を水に溶解させてな
る水溶液と、上記ポリエステル樹脂(a)18部を含有
する水分散体とを混合し、さらに架橋剤としてメチル化
メラミン(イミノ基の少なくとも一部がメチロール化又
はメトキシ化されているメラミン)11部を添加し、イ
オン交換水を加えて、固形分15%の不織布含浸用水系
樹脂組成物を作成した。この不織布含浸用水系樹脂組成
物は常温で安定であった。この不織布含浸用水系樹脂組
成物を用いて、上記(7)に記載する方法に従って樹脂
含浸不織布を作製した。作製した樹脂含浸不織布につい
て、耐熱形態性、破断強度、破断伸度、寸法安定性、耐
湿性、及び耐沸水性を評価した。結果を表3に示す。
【0079】実施例2〜6:不織布含浸用水系樹脂組成
物の組成を表3に示すように変更した以外は、実施例1
と同様にして、樹脂含浸不織布を作製し、耐熱形態性、
破断強度、破断伸度、寸法安定性、耐湿性、及び耐沸水
性を評価した。結果を表3に示す。
【0080】比較例1〜7:不織布含浸用水系樹脂組成
物の配合組成を表4に示すように変更した以外は、実施
例1と同様にして、樹脂含浸不織布を作製し、耐熱形態
性、破断強度、破断伸度、寸法安定性、耐湿性、及び耐
沸水性を評価した。結果を表4に示す。
【0081】比較例8:比較アクリルエマルション
(j)を樹脂固形分100重量部となる量とメチル化メ
ラミンであるスミマールM40W(住友化学工業
(株))を固形分で25%となる量を配合して、実施例
1と同様に評価したところ、耐熱形態性が−78%で著
しく不良であった。
【0082】
【表3】
【0083】
【表4】
【0084】表3からわかるように、実施例の樹脂含浸
不織布は、耐熱形態性及び寸法安定性が安定していて、
破断強度、破断伸度いずれも大きく、しかも耐湿性、耐
沸水性に優れている。
【0085】一方、比較例の樹脂含浸不織布は、架橋剤
を含有していない不織布含浸用水系樹脂組成物を用いた
場合には(比較例2)、耐熱形態性、耐湿性、耐沸水性
が特に劣り、架橋剤の含有割合が多くなると(比較例
4)、寸法安定性、耐熱形態性が劣っていた。また不織
布含浸用水系樹脂組成物において、ポリエステル樹脂を
含有していない樹脂組成物を含浸した場合(比較例1)
には、破断強度、破断伸度が劣るとともに、耐熱形態性
が不十分であった。さらに、ポリエステル樹脂の含有割
合が多すぎる場合(比較例3)は強度的に優れていた
が、耐熱形態安定性、寸法安定性に劣っていた。本発明
の要件を満たさないポリエステル樹脂を用いた場合(比
較例5〜7)には、架橋剤を含んでいるにも拘らず、耐
湿性、耐沸水性が劣るとともに、耐熱形態性も劣ってい
た。ポリエステル樹脂のガラス転移点が低すぎたり、還
元粘度が低い場合には、ポリエステル樹脂の強度が低下
し、ひいては不織布中でのポリエステル成分の接着強度
が低下するためと考えられる。
【0086】
【発明の効果】本発明の不織布含浸用水系樹脂組成物
は、耐熱性、強度、伸度、耐水性に優れている。従っ
て、これらの特性が要求される用途に用いることができ
る。また、本発明の樹脂含浸不織布は、上記のような優
れた特性を有する不織布含浸用水系樹脂組成物が含浸さ
れているので、不織布自体の耐熱性、強度はそれ程問題
とならず、不織布材料や不織布の加工方法を広範に選択
できる。従って、不織布材料として安価なポリエステル
系繊維を用いた不織布、熱圧接や従来より利用されてい
るニードルパンチ法により製作した不織布を用いても、
耐熱性、耐熱形態性、強度等に優れた樹脂含浸不織布を
提供することができる。
【0087】本発明のアスファルトルーフィングシート
は、耐熱形態性、強度等に優れた本発明の樹脂含浸不織
布を用いているので、加工張力による歪みが残存してい
る場合であっても、施工後にアスファルトルーフィング
シートとして要求される防水機能を発揮することができ
る。しかも、基布となる不織布を適宜選択することによ
り、アスファルトルーフィングシートに要求される特性
を損なうことなく、コストを下げることもできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D06M 15/00 D06M 15/00 E04D 5/02 E04D 5/02 A // C09K 3/18 101 C09K 3/18 101 D06N 5/00 D06N 5/00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A),(B)及び(C)を含有す
    る不織布含浸用水系樹脂組成物であって、 (A)酸成分の50モル%以上が芳香族ジカルボン酸で
    あって、且つガラス転移点が0℃以上、還元粘度が0.
    1dl/g以上であるポリエステル樹脂 (B)OH基を有する水溶性高分子 (C)前記水溶性高分子中のOH基と架橋反応をする架
    橋剤 且つ(A)、(B)、(C)の含有量が、(A)/
    (B)の値(重量比)が1/99〜20/80及び((
    A) +( B))/( C) の値(重量比)が99.9/0.
    1〜70/30を満足していることを特徴とする不織布
    含浸用水系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 前記水溶性高分子が、ポリビニルアルコ
    ール、澱粉、水溶性変性セルロースよりなる群から選ば
    れる1種類以上である請求項1に記載の不織布含浸用水
    系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリエステル樹脂は、金属スルホナ
    ト基を有するポリカルボン酸及び/又は金属スルホナト
    基を有するポリオールを、総量で、酸成分及びポリオー
    ル成分総量の20モル%以下含有している請求項1又は
    2に記載の不織布含浸用水系樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記ポリエステル樹脂は、下記一般式
    (I)で示されるビスフェノールAのエチレンオキサイ
    ド及び/又はプロピレンオキサイド付加物を、全ポリオ
    ール成分の20〜100モル%含有する請求項1〜3の
    いずれかに記載の不織布含浸用水系樹脂組成物。 【化1】
  5. 【請求項5】 前記ポリエステル樹脂は、3官能以上の
    ポリカルボン酸及び/又は3官能以上のポリオールを、
    総量で、酸成分及びポリオール成分総量の30モル%以
    下含有する請求項1〜4のいずかに記載の不織布含浸用
    水系樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の不織布
    含浸用水系樹脂組成物を、不織布に、固形分換算で10
    〜50重量%となるように含浸したものであることを特
    徴とする樹脂含浸不織布。
  7. 【請求項7】 前記不織布は、ポリエステル系繊維を主
    体とする不織布である請求項6に記載の樹脂含浸不織
    布。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7に記載の樹脂含浸不織布
    中にアスファルトが含浸されていることを特徴とするア
    スファルトルーフィングシート。
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