JPH11124251A - シート移送システムにおけるずれ検出方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート移送システム内で生じるシートのずれ
によって近々発生するであろう作動停止について、事前
警告を発する印刷装置を提供する。 【解決手段】 本発明による印刷装置１０に含まれるシ
ート移送システム２４は、シート移送路３６沿いに配置
された複数のセンサＳ１−Ｓ３を有し、そのセンサは、
シート移送路上を移動して行くシートを感知する。シー
ト移送システムは更に、複数のセンサからの出力を比較
することにより、シート移送路上で生じるずれの量と位
置を検出するコントローラ３８を有する。ずれの位置が
検出された後、印刷装置による自動修正、またはサービ
ス員による手動修正が実施される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式印刷装
置におけるジャム検出技術に関し、特に、印刷装置のシ
ート移送システムにおいてシートの移送および配送のタ
イミングを検出し、移送されたシートにずれ（スリッ
プ）が起きたかどうかを判別することに関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真式印刷装置は一般的に、均一の
電位に帯電された光伝導メンバを含む。その帯電は、光
伝導メンバの表面に感光性を与えるために行われる。帯
電された光伝導メンバに、コピーされる元原稿の光イメ
ージが露光される。それにより、イメージが照射された
範囲内で、光伝導メンバの電荷が選択的に放出され、静
電潜像が形成される。光伝導メンバに記録された静電潜
像は、元原稿のイメージに相当するものである。次に、
トナーを含む現像材料が、光伝導メンバに接触するよう
供給され、潜像のパターンに沿って光伝導メンバに付着
してトナーイメージを形成する。その後トナーイメージ
は、光伝導メンバから紙などの素材のシートへ転写され
る。更にシートを加熱することにより、トナーイメージ
はシートに融合または定着される。

【０００３】上記のように概括的に説明される電子写真
式印刷装置においては、イメージが印刷されるシート
は、光伝導メンバへ、並びに光伝導メンバから、シート
移送システムによって移送される。このシート移送シス
テムは一般的に、シート移送路を構成する駆動ローラ、
アイドラローラ、および／またはベルトのシステムを含
む。シートが、この装置のイメージ形成システムやその
他のシステムと同期した特定のタイミングで、シート移
送路上を移動することが重要である。数多くの従来の電
子写真式イメージ形成装置には、シート移送システム内
の異なる感知位置にてシートの到着および／または出発
を登録する登録システムが用いられている。この登録シ
ステムは、ある感知位置にてシートの到着または出発が
遅れた場合に、ジャムを検出する。シートの到着または
出発（感知事象と呼ばれる）が、所定のジャム期間また
はウィンドウの外で発生した場合、登録システムはジャ
ムを検出する。ジャムウィンドウは、ジャムの判定が下
されずに感知事象が生じ得る、許容時間範囲を規定する
ものである。

【０００４】ジャムが生じたと判定されるジャムウィン
ドウ外での感知事象の発生は、シート移送システム内で
のさまざまな問題に基づくことが考えられる。例えば、
シート移送システム内で移送されるシートに、徐々に進
行するドリフトまたはずれが生じることによって、感知
事象は遅れる。ずれによる感知事象の遅延は、感知事象
の発生をジャムウィンドウ外にまでは遅らせないかもし
れない。しかし、シート移送メンバの継続的な使用と摩
耗による、時間とともに累積したずれは、感知事象をジ
ャムウィンドウ外で発生させ、ジャム発生が判定され
る。従来の電子写真式印刷装置においては、シートの徐
々に進行するずれは、ジャムの発生が判定され装置が停
止するまで検出されない。

【０００５】移送時のシートのずれは、シート移送シス
テムのローラおよび／またはベルトの過度の汚れ若しく
は摩耗、またはシート移送システムの調整不備などによ
って引き起こされる。しかし、ずれの発生は通常、ジャ
ムの発生が判定されるまで検出されない。したがって、
ずれを引き起こした問題点は、ジャム発生が判定され、
装置が停止するまで修正されない。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ジャム検出による装置
停止に先立って、感知事象の遅延を引き起こす、シート
移送システム内での比較的徐々に進行するシートのドリ
フトまたはずれを、装置のサービス員に事前に警告する
ことが望ましい。事前警告を受けたサービス員は、ずれ
を引き起こしている問題点を（例えば定期点検の際に）
修正することができ、その後発生したであろう装置停止
によるダウンタイムを防止することができる。印刷装置
の動作は、例えば、遠隔対話式通信（ＲＩＣ）によっ
て、または不揮発性の記憶装置（ＮＶＭ）を通じて印刷
装置に応答要求することによって、問い合わせる若しく
は監視することが可能である。電子的測定および情報伝
達に関する装置やシステムは、もちろん他にも考えられ
る。

【０００７】シート移送路のどの部分でずれが生じてい
るかが検出できると、サービス員が問題箇所に直ちに気
付くので、更に望ましい。

【０００８】従来の電子写真式印刷装置においては、ジ
ャムの発生が判定され、装置が停止してはじめて、シー
トのずれが検出され、ずれの事前警告も行われないた
め、ずれの原因は修正されないという問題があった。

【０００９】本発明は、シート移送システムにおけるシ
ートのずれによって近々発生するであろう作動停止につ
いて、事前警告を発する新しい方法および装置を提供す
ることを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の一態様に従えば、シート移送システムのシ
ート移送路に沿った複数の連続的な感知位置にて、感知
事象を感知するステップと、前記感知事象を比較するこ
とにより、前記各複数の連続的な感知位置の間における
前記シートのずれの量を検出するステップと、前記シー
ト移送システムにおける前記ずれの位置を検出するステ
ップと、検出された前記ずれを修正するステップとを有
することを特徴とする印刷装置のレート移送システムに
おける検出方法とした。本発明による装置と方法は、シ
ート移送システムにおいて移送されるシートのずれを検
出し修正を可能にすることによって、ジャム検出に起因
する作動停止の問題を解決する。本発明では更に、装置
自身による自動修正またはサービス員による手動修正を
実施するために、ずれが起きた位置を検出することがで
きる。

【００１１】本発明の一の態様によれば、印刷装置のシ
ート移送システムにおいてずれを検出する方法は、シー
ト移送システム内の複数の連続した感知位置をシートが
通過する時点を表す複数の初期状態を検出するステップ
と、所定の位置にて複数の初期状態の一つが各複数のジ
ャム検出ウィンドウ内に配置されるよう複数のジャムウ
ィンドウを調整するステップと、各複数の連続した感知
位置にて感知事象を感知するステップと、シート移送シ
ステム内の複数の連続した感知位置にてシートのずれを
検出するステップと、検出されたずれを修正するステッ
プとを含む。

【００１２】本発明の他の態様に従えば、印刷装置また
は機器は、複数の駆動メンバとの摩擦接触により個々の
シートをシート移送路に沿って進める、シート移送シス
テムを含む。複数のセンサは、シート移送路沿いに設け
られており、シート移送路上を移動して行くシートを感
知する。コントローラは、複数のセンサからの出力を比
較することにより、シート移送路上で生じるずれの量と
位置を検出する。

【００１３】本発明の更に他の態様に従えば、自動ずれ
修正機構が、シート移送路内のシートのずれを補正す
る。

【００１４】本発明の主な利点は、シート移送装置内で
移送されるシートの徐々に進行するドリフトまたはずれ
を、印刷装置の作動停止に先立って感知できることを含
む。本発明の利点はまた、ドリフトまたはずれが生じた
位置を検出できることにもある。

【００１５】本発明の更なる利点は、印刷装置の作動停
止に先立って、シートのずれを修正できることである。

【００１６】本発明のその他の利点や利益は、以下の実
施形態の説明を読み理解することにより、当業者にとっ
て明らかになるであろう。

【００１７】

【発明の実施の形態】本発明は、ある部分または部分の
組み合わせにおいて、本明細書および添付の図面にて以
下に詳細に説明する実施形態の形状をとることができ
る。

【００１８】なお、本発明は好適な実施形態に関連して
以下に説明されるが、本発明はそれらの実施形態に限定
されるものではない。

【００１９】本発明の特徴を有する電子写真式印刷装置
を、図１に示す。電子写真式印刷装置１０は一般的に、
原稿取扱い部１４、光伝導メンバ１６、コロナ荷電器１
８、露光位置２０、および現像位置２２を有するイメー
ジ形成システム１２を含む。シート移送システム２４が
設けられており、イメージが印刷されるシートを、一つ
以上のシート保管トレー２６から光伝導メンバ１６へ、
その後シート受けトレー２８へと移送する。

【００２０】シート移送システム２４は一般的に、裁断
された個々のシートを、一連の駆動ローラ３０、アイド
ラローラ３２、および／またはベルト３４によって移送
する。シート移送システム２４がシート移送路３６を構
成し、シートはそれに沿い、コントローラ３８によって
電子写真式印刷装置の他のシステムと整合された指定ス
ケジュールに従い、移送される。シート移送システム内
の汚れ、摩耗、並びに／若しくはローラおよび／または
ベルトのエラストマ(elastomer)の劣化によって、ドリ
フトまたはずれが徐々に進行し、それによってある感知
位置へのシートの到着が遅れることがある。感知位置
は、シート移送路３６に沿って事前に選択された位置に
設けられたセンサＳ１−Ｓ３を含み、これらによりシー
ト移送路上のいずれにシートが位置するかを検出するこ
とができる。センサＳ１−Ｓ３の数量および位置は、シ
ート移送路３６の個別の状況に合わせて変更できる。

【００２１】図２のジャムウィンドウＡ，Ｂ，Ｃは、図
１に示すセンサＳ１−Ｓ３などの、シート移送路沿いの
複数の感知位置に対応するものである。従来のシステム
においても、シートのタイミングまたは位置を示す感知
事象Ａ２，Ｂ２，Ｃ２が感知される。感知事象は通常、
シート移送路沿いの複数のセンサＳ１−Ｓ３の一つにお
ける、シートの前縁または後縁のタイミングまたは配置
を表す。

【００２２】感知事象Ａ２，Ｂ２，Ｃ２が各ジャムウィ
ンドウＡ，Ｂ，Ｃ内で発生している限りは、印刷装置は
作動を続ける。しかし、もしシートのずれ等のエラーが
生じ、感知事象が一つのジャムウィンドウの外で発生し
た場合、ジャムの発生が判定され印刷装置は作動停止と
なる。ここで、ジャムウィンドウＡ，Ｂ，ＣはＳ１−Ｓ
３の三つのセンサのいずれかを表すものであり、より多
数または少数のセンサおよびジャムウィンドウを使用し
て、印刷装置におけるずれを正確に監視することができ
る。更に、ジャムウィンドウＡ，Ｂ，Ｃは連続的なウィ
ンドウを表すことは次の説明にて明らかになるとおりで
ある。上流のジャムウィンドウ（例えば、ジャムウィン
ドウＢ）でのずれは、下流のジャムウィンドウ（ジャム
ウィンドウＣ）にても検出される。それら二つのジャム
ウィンドウの間で生じる更なるずれも、その下流のウィ
ンドウで検出される。このように許容範囲内のずれの累
積が、下流のジャムウィンドウにて複合され検出される
際に、そのジャムウィンドウ外にはみ出て検出された場
合、結果として作動停止になる。

【００２３】本発明によれば、ジャムウィンドウＡ，
Ｂ，Ｃの位置は、各センサＳ１−Ｓ３にて所定の量のず
れが許容されるように調整される。ローラ直径の微量の
変動などの、シート移送路の機器的ばらつきによって、
異なる装置におけるある特定の時点でのシートの位置に
差が出る場合がある。装置の性能を最大限にし、また製
造のばらつきに対処するために、ジャムウィンドウは装
置の使い始めに先立って調整または校正される。図３に
示すとおり、感知事象Ａ３，Ｂ３，Ｃ３が各ジャムウィ
ンドウの後縁（右側）よりも前縁（左側）に近い位置に
なるように、ジャムウィンドウＡ，Ｂ，Ｃは初期設定さ
れる。シート移送装置によって移送されるシートは、フ
ィード速度より速く移動することはできない上、多くの
場合はずれにより移動が遅くなる。したがって、ジャム
ウィンドウＡ，Ｂ，Ｃの後縁よりも前縁を感知事象に隣
接した位置に配置することにより、各センサＳ１−Ｓ３
にてずれの許容範囲が設けられ、不必要な装置停止が避
けられる。

【００２４】図３に示すような本発明によるジャムウィ
ンドウＡ，Ｂ，Ｃの調整は、製造者により電子的に行わ
れることが好ましい。この調整は、顧客へ出荷する前に
製造者が製品管理の一環として行う、印刷装置の一連の
検査の一部としてもよい。印刷装置が顧客の設置場所に
設置された後に、必要であれば再度ジャムウィンドウの
調整を行ってもよい。ジャムウィンドウＡ，Ｂ，Ｃの調
整前を示す図２と調整後を示す図３を比べると、調整に
よって、初期状態がジャムウィンドウの後縁に近い場合
に起こり得る不必要な装置停止を防止できることがわか
る。例えば図２においては、感知事象Ｂ２はジャムウィ
ンドウＢの右端に寄っている。この場合、シート移送シ
ステム上のジャムウィンドウＢに相当する位置におい
て、移送されるシートに微量のずれが生じると、装置停
止になる。他方図３に示すとおり、ジャムウィンドウＢ
を右方向に調整すると、感知事象Ｂ３はウィンドウの前
縁寄りに位置され、上記のような時機尚早の装置停止は
避けられる。

【００２５】図４は、シート移送時におけるずれの発生
を示す。図４によれば、ジャムウィンドウＡ内に発生す
る感知事象Ａ４は、まだ図３の初期状態Ａ３からずれて
いない。しかし、ジャムウィンドウＢ内に発生する感知
事象Ｂ４は、感知事象の初期位置Ｂ３からずれている。
ウィンドウＡと次の感知位置であるウィンドウＢとの間
で発生したずれの量は、Ｂ３とＢ４の間の距離として測
定され、コントローラにより報告される。ずれの量およ
び発生位置を明確にすることにより、サービス員はずれ
の原因を特定し修正することができる。

【００２６】図４は、さらに、感知事象Ｃ４および感知
事象Ｃ５を示している。これらの感知事象のいずれか
が、ジャムウィンドウＣの位置で起こり得る。Ｃ３とＣ
４の間の距離はＢ３とＢ４の間の距離と同じであるか
ら、感知事象Ｃ４の位置は、ジャムウィンドウＢおよび
Ｃの間に相当する位置にて更なるずれは起きなかったこ
とを示す。他方、感知事象Ｃ５の位置は、ジャムウィン
ドウＢおよびＣの間に相当する位置にて追加のずれが起
きたことを示す。

【００２７】上述のようにして検出されたずれの量と位
置は、コントローラ３８によって監視および報告され
る。コントローラ３８から供給される情報は、ずれがジ
ャムウィンドウ外に及ぶ状態になる前に、サービスが必
要であることをサービス員に知らせるために用いられ
る。それにより、印刷装置の作動停止の警告が、わずか
な調整のみにより作動を続けられるうちに実施される。
コントローラ３８からの情報は、遠隔対話式通信（ＲＩ
Ｃ）などの従来の方法によって、遠隔地へ電子的に伝送
してもよい。その情報はまた、不揮発性記憶装置（ＮＶ
Ｍ）に記憶し、サービス員またはサービス会社が定期点
検などの際に読み出してもよい。サービス員は、例えば
摩耗したローラを取り替えるまたは汚れた部分を掃除す
るなどして、ずれの原因となった問題を修正することが
できる。

【００２８】ずれの量と位置を特定するコントローラ３
８からの情報は更に、一時的または恒久的なずれの修正
を自動的に実施するために用いることもできる。ずれの
自動修正は、シート移送システム２４に供給される動作
コマンドを調整することにより実行され得る。例えば、
シート移送システムの特定の範囲で一つ以上のローラま
たはベルトの速度を上げることにより、フィード速度を
増し、要求される連続的タイミングに修正してシートを
進めることができる。若しくは、シート保管トレー２６
の一つからシートを早めたタイミングで供給し、シート
移送路３６の後方（または下流）にて検知されるずれを
補正することもできる。自動修正の他の方法としては、
サーボシステムを用いてシート移送システム内のずれが
生じた特定の位置にてシートを加速させ、要求される位
置にシートを再整合させることが挙げられる。

【００２９】シート移送路３６に沿った二つの感知位置
の間で生じるずれに対する調整として、その後に続くジ
ャムウィンドウを調節してもよい。ずれが生じる位置の
下流に続くジャムウィンドウを調節すると、それらのウ
ィンドウに該当する位置におけるずれの累積または積み
重ねによるジャムの検出を、防止することができる。例
えば、ジャムウィンドウＡとＢとの間で大きなずれが生
じた場合、ジャムウィンドウＣおよびその後に続く全て
のジャムウィンドウは、ジャムウィンドウＡとＢとの間
のずれの量だけ右に移動される。これにより、サービス
員がジャムウィンドウＡとＢとの間のずれの原因を取り
除くまでの間、装置の作動停止は避けられる。

【００３０】本発明によって供給されるずれに関する情
報によって、装置自身が修正を完全に実施するようにも
できるし、または装置自身が、低めの処理量で作動続行
可能に十分なレベルまで修正を実施し、装置の作動停止
を免れることもできる。自動修正の一つの方法として
は、同じ処理速度を保ちつつ、等間隔イメージの数量を
より少なくして、処理実行回数の割合を減らすこと（ス
キッピング・ピッチズ：skipping pitches)が考えられ
る。例えば、ステープラが最大歩留まりを維持できなく
なった場合、装置は等間隔イメージを五つから四つに減
らすことができる。

【００３１】上述のいくつかの自動修正は通常は一時的
な措置であって、サービス員が装置を修理するまでの間
作動を続行させるものである。サービス員がシート移送
システムを掃除をすること、若しくはその摩耗したまた
は汚れたパーツを取り替えることにより装置の修理が成
された際には、図２に関連して説明された方法にしたが
ってジャムウィンドウを自動調整することが望ましい。

【００３２】本発明における感知事象の検出は、従来の
方法で実施される。即ち、センサＳ１−Ｓ３は装置クロ
ック情報と連係して用いられ、シートの前縁または後縁
が特定の感知位置を通過する時点を検出する。

【００３３】本発明は、長いシート移送路を有する装置
において、エラーが個々では微量でも累積すると下流で
のジャム検出にとって大きな問題となるような場合に、
最も有効である。

【００３４】本発明によるシステムの利点は、シート移
送路上のずれの起点または発生区域を特定できることを
含む。従来のジャム検出システムでは、累積したずれに
基づいて、シート移送路の下流部分のいずれかにおいて
ジャム発生が判定されることがしばしばある。従来のシ
ステムにおいて例えば、シート移送路の上流部分で、ジ
ャム判定には及ばないが比較的大きなずれが起きたとす
る。その場合、下流部分で数回小さなずれが生じると、
ジャム判定が引き起こされる。本発明は、どの位置でず
れが実際に生じているか、即ちＳ１とＳ２との間なの
か、またはＳ２とＳ３との間なのかを検出する方法を提
供する。それにより、自動修正を実施する機会、または
異常に大きなずれが発生したと特定された区域をサービ
ス員がより徹底して検査する機会が与えられる。いくつ
のセンサを用いてもよく、センサの数量を増やすことに
よってずれの位置をより正確に検出できることは明白で
ある。

【００３５】本発明により供給されるずれに関するデー
タは、ずれが最小限になるシート移送システムの設計を
特定するためにも有益である。

【００３６】本発明は、好適な実施形態を参照して以上
のように説明される。本明細書の熟読および理解の上
で、修正や変更が成され得ることは明白である。そのよ
うな修正や変更は、特許請求の範囲内であるまたはそれ
に準ずる限り、本発明にすべて含むことを意図してい
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明によるシート移送システムを含む電子
写真式印刷装置を表す略正面図である。

【図２】 三つのジャム検出ウィンドウ、およびそれら
ジャム検出ウィンドウ内で発生する三つの感知事象を表
す略図である。

【図３】 三つの初期感知事象に基づいて調整された三
つのジャム検出ウィンドウを表す略図である。

【図４】 ずれの発生を示している、三つのジャム検出
ウィンドウおよび感知事象を表す略図である。

【符号の説明】

１０ 電子写真式印刷装置、１２ イメージ形成システ
ム、１４ 原稿取扱い部、１６ 光伝導メンバ、１８
コロナ荷電器、２０ 露光位置、２２ 現像位置、２４
シート移送システム、２６ シート保管トレー、２８
シート受けトレー、３０ 駆動ローラ、３２ アイド
ラローラ、３４ ベルト、３６ シート移送路、３８
コントローラ、Ｓ１−Ｓ３ センサ、Ａ２−Ａ４，Ｂ２
−Ｂ４，Ｃ２−Ｃ５ 感知事象。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェリー ケイ ウィットフィル ジュニ ア アメリカ合衆国 テキサス州 アーリント ン メドウ パーク ドライブ 4119

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 印刷装置のシート移送システムにおける
   ずれ検出方法において、 前記シート移送システムのシート移送路に沿った複数の
   連続的な感知位置にて、感知事象を感知するステップ
   と、 前記感知事象を比較することにより、前記各複数の連続
   的な感知位置の間における前記シートのずれの量を検出
   するステップと、 前記シート移送システムにおける前記ずれの位置を検出
   するステップと、 検出された前記ずれを修正するステップと、を有するこ
   とを特徴とする方法。