JPH11123972A - 車両のシートサスペンション装置 - Google Patents

車両のシートサスペンション装置

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JPH11123972A
JPH11123972A JP29086097A JP29086097A JPH11123972A JP H11123972 A JPH11123972 A JP H11123972A JP 29086097 A JP29086097 A JP 29086097A JP 29086097 A JP29086097 A JP 29086097A JP H11123972 A JPH11123972 A JP H11123972A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン駆動時においてもエアバネで支持さ
れたシートへの乗員の着座や降車を容易化出来る。 【解決手段】 車両の床面Fとシート1の間にエアバネ
8を配設し、エア圧をエア切換弁14,16により調圧
し、シート1を設定シート位置に保持するもので、特
に、エンジンをオン、オフ切換えるエンジンキー30
と、パーキングブレーキの作動状態を検出するサイドブ
レーキスイッチ31と、シートに対設されたドア3の開
状態を検出するドアスイッチ32と、エア圧切換弁1
4,16を給排切換えするコントローラ18とを設け、
コントローラ18はエンジンキー30がオフ状態の時、
または、エンジンキー30がオン状態下でパーキングブ
レーキレバーが引かれた状態とドア3の開状態とを検出
した時に、エア圧切換弁14,16を排気に切換え、シ
ート1を下げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のシートをエ
アサスペンションにより支持し、このエアサスペンショ
ンにより、路面からの振動を吸収するようにした車両の
シートサスペンション装置、特に、エアサスペンション
のエアがエア圧切換弁により給排されるようにした車両
のシートサスペンション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の乗員には路面からの振動がシート
を介し加わることより、シートは各種の振動吸収部材に
より形成され、これにより振動を吸収し乗員の疲労を低
減させている。通常、着座した乗員の重量を支えるシー
トは乗員が安定して着座でき、乗員に加わる振動を低減
できるようシート基枠の回りを各種の弾性材で覆うよう
にして形成されているが、特に、車両の床面とシート下
面との間にエアバネやコイルバネ式のシートサスペンシ
ョンを介在し、これらによって路面からの振動を吸収
し、乗員に加わる路面からの振動を低減させるようにし
た車両のシートサスペンション装置が知られている。
【0003】このシートサスペンション装置の内、例え
ば、エアバネを用いたシートサスペンション装置は、こ
のエアバネに加わるエア圧をエア切換弁の切換えにより
調圧制御し、シート位置を設定された中立位置に保持
し、これにより乗員の受ける振動を低減させると共に乗
員のドライビングポジションを確保するようにしてい
る。このようなエアバネを用いたシートサスペンション
の一例が特開平4−314639号公報に開示されてい
る。
【0004】更に、図5に示すように、上述のようなエ
アバネ100を用いたシートサスペンション装置におい
て、特に、リニアアクチュエータ101をエアバネ10
0に対し並設し、このリニアアクチュエータ101によ
りシート102に向かう路面反力を打ち消すようにシー
ト102を積極的に上下変位させるというアクティブシ
ートサスペンション装置が知られている。この場合、エ
アバネ100の衝撃吸収作用と、リニアアクチュエータ
101の路面反力減衰作用とにより確実にシート102
上の乗員の受ける振動を低減出来、疲労を低減させるこ
とが出来る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、エアバネを
用いたシートサスペンション装置或いはエアバネとリニ
アアクチュエータを併用した図5に示したようなアクテ
ィブシートサスペンション装置では、車両の停車時に、
運転者が着座状態にある間は体重とバネ反力が釣り合っ
ているが、運転者が降車しようとして、シートから尻を
持ち上げると、バネ力と体重との釣合い状態が崩れ、バ
ネ反力のためシートが持ち上がってしまい、降車しにく
くなる。また、乗車時も同様に、シートが持ち上がった
状態にあると乗車しにくく、特に、運転席の場合では、
ハンドルとシートの間隔が狭まっており、より乗車しに
くくなるという問題がある。なお、エンジンキーのオフ
時にシートダウンを図るものが提案されているが、この
場合、エンジン駆動のままの一時降車であるとシートダ
ウンを図れず、問題がある。
【0006】本発明の目的は、エンジン駆動時において
も乗員の乗降時を検出してシートを下げ、エアバネで支
持されたシートへの乗員の着座や降車を容易化出来る車
両のシートサスペンション装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明によれば、エンジンキーがオフ状態の時、または、エ
ンジンキーがオン状態下でパーキングブレーキの作動状
態とドアの開状態とを検出した時には乗降時と見做し、
これによりエア圧切換弁を排気に切換えてシートを設定
シート位置より下げる。このため、エンジンキーのオフ
時はもとより、エンジンキーがオン状態でも乗員の乗降
時を検出でき、乗員のシートへの着座時やシートからの
降車時にはシートを下げシートへの乗降を容易に行なえ
るようにでき、シートへの乗降性を向上できる。
【0008】請求項2に記載された発明によれば、請求
項1記載の車両のシートサスペンション装置において、
特に、車両の床とシートとの間に介装されたリニアアク
チュエータにより、シートに加わる路面反力を打ち消す
ようシートを上下変位させる。このため、走行時は設定
シート位置に保持されたシート上の乗員の受ける振動を
エアバネとリニアアクチュエータの路面反力減衰作用と
により十分に低減でき、乗員のシートへの乗降性を向上
でき、特に、アクティブシートサスペンション装置をよ
り高品位化出来る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には本発明の実施形態例とし
ての車両のシートサスペンション装置を装備した運転席
用のシート1を示した。なお、ここでは同シート1に対
設されているステアリングハンドル2及び運転席側ドア
3との各相対位置関係を示した。このシート1は乗員重
量を受けるシートクッション4と同シートクッション4
の後端部にリクライニング装置5を介し連結されるシー
トバック6とから成り、これらが床面F上にシートサス
ペンション装置を介して支持される。
【0010】図1に示すように、車両のシートサスペン
ション装置は、車両の床面Fとシート1の下面fを上下
変位可能に連結する昇降リンク機構7と、昇降リンク機
構7内の空間で相互に干渉しない位置に配備されるエア
バネ8及びリニアアクチュエータ9と、手動のリフトア
ジャスタ17を備える。昇降リンク機構7は、車両の床
面Fに一体結合され、車両前後方向Xに延びる左右一対
の下レール11と、シートクッション4の下面fに一体
結合され、車両前後方向Xに延びる左右一対の上レール
10と、一対の上下レール10間に相対変位可能に連結
されるX結合リンク12とを備える。X結合リンク12
は一対の上下後端を上下レール10,11の各後端側に
ピン結合され、一対の上下前端を上下レール10,11
の各前側部位にローラrを介しコロ接触状態で連結され
る。この昇降リンク機構7は車両の床面Fに対しシート
1の上下動を許容し、車幅方向及び車両前後方向Xの揺
動を規制できる。なお、手動のリフトアジャスタ17は
レバー操作によりカム機構を回動させ、シート1を上下
に所定量調整できる周知機構を有する。
【0011】エアバネ8はその下部を車両の床面Fに、
上部をシート1下面にそれぞれ結合し、内部のエア室
(図示せず)のエア圧に応じて、シート1側の1G荷重
を支えると共に、床面Fに対するシート1高さを上下方
向に調整できる。なお、ここでは単一のエアバネ8を用
いたが、複数のエアバネを一体的なエア室として配管し
て制御するようにしても良い。エアバネ8には図2に示
すように、吸気弁14を介し高圧エア源15が連結さ
れ、排気弁16を介し大気開放口161が連結される。
図2に示すように、吸気弁14及び排気弁16は制御手
段としてのコントローラ18に各駆動回路141,16
1を介しそれぞれ連結される。吸気弁14及び排気弁1
6は給排出力を受けないオフ時にそれぞれエア路Eを閉
鎖し、給排出力を受けるオン時にそれぞれエア路Eを開
放し、高圧エアの供給、エア室エアの排気を行なうよう
に構成されている。なお、高圧エア源15はエアタンク
であり、これには図示しないエンジン駆動のポンプより
常時高圧エアが供給され、所定のエア圧を保持するよう
に構成される。図3の詳細断面図にて示すリニアアクチ
ュエータ9は互いに噛み合う螺子部材の回転駆動をリニ
ア駆動に変換させるもので、モータ20の回転で駆動
し、シート1を設定された位置、ここでは中立位置のシ
ート1を上下方向に変動させることができる。なお、こ
の中立位置は、シート1着座の通常体格の運転者が前方
視界を容易に確保できるシート1位置として予め設定さ
れる。
【0012】このリニアアクチュエータ9は図3に示す
ように、床面Fのブラケット21にピン22を介してモ
ータ(例えぱACサーポモータ)20のケーシング20
1が支持され、ケーシング201には中空状の駆動軸2
3が軸受24を介して駆動回転自在に支持されている。
駆動軸23の上端部位にはナット部材42が固定され、
ナット部材42の外周はケーシング201の内部に一対
の軸受(玉ころ軸受)25を介して回転自在に支持され
ている。ナット部材42にはボールナット26が一体状
態に固定され、ボールナット26の内周にはめねじ部2
7が形成され、めねじ部27の中心は駆動軸の回転中心
と同心状態に成っている。
【0013】一方、ボールナット26のめねじ部27に
は雄ねじ軸としてのボールねじ28が螺合しており、ボ
ールねじ28は駆動軸23の中空部内に配されている。
ボールねじ28の上端部はピン29を介してシート1の
下面側に連結されている。つまり、モー夕20が駆動し
て駆動軸23、ナット部材42及びボールナット26側
が一体に回転することによって駆動軸23の中空部内に
配されているボールねじ28が軸方向(上下方向)に移
動し、ボールねじ28が移動することにより床面Fに対
してシート1か昇降する。
【0014】ここで、特に、シート1側の従動螺子であ
るボールねじ28とモータ20側の駆動螺子であるめね
じ部27とはリード角が特に大きく設定されており、モ
ータ20側が非通電時にあって、シート1側のボールね
じ28に上下変位(スラスト変位)力が外部より作用す
ると、これに追従して非通電のモータ20側のめねじ部
27が空回り可能なように構成されている。このため、
リニアアクチュエータ9はモータ20が非通電時にある
とシート1に対しその位置を規制することが無いように
形成されている。
【0015】図1に示すコントローラ18はマイクロコ
ンピュータからなる電子制御手段であり、エンジンキー
スイッチ(メインスイッチ)30よりエンジンのオン、
オフ切換え信号S1を取り込み、サイドブレーキスイッ
チ(図4中にはサイドブレーキレバーSWと記した)3
1より車両のサイドブレーキレバーが引かれたサイドブ
レーキ信号S2を取り込み、ドアスイッチ(図4中には
ドア開閉状態SWと記した)32よりシート1に対設さ
れた運転席側のドア3の開信号S3を取り込み、車速セ
ンサ33により車速パルス信号S4を取り込み、ゲイン
切換えスイッチ34よりエアバネ8のバネ定数をハード
あるいはソフトに切換え指定するゲイン信号S5を取り
込み、回転計(レゾルバ)35よりモータ回転数信号S
6を取り込み、最下点スイッチ(図4中には最下点SW
と記した)36よりシート1が最下点位置に達したとい
う最下点信号S7を取り込み、床Gセンサ37により車
両の受ける路面反力に伴う加速度信号S8を取り込み、
キャンセルスイッチ40によりシート下げ処理をキャン
セルするキャンセル信号S9を取り込み、エアサスペン
ション制御及び周知のアクティブサスペンション制御を
行なう。
【0016】エアサスペンション制御では上述の各入力
信号に基づきシート1の最下点への降下処理、中立位置
保持処理、乗降時判定処理を行う。なお、乗降時判定処
理では、表1に示すような車両状態に基づき乗降時判定
処理を行なっている。
【0017】
【表1】
【0018】ここで、図4及び表1に基づいてエアサス
ペンション制御を説明する。
【0019】まず、ステップa1において、エンジンキ
ーがオンされると、ステップa2に進み、同ステツプa
2において最下点SW36がオンされているとステップ
a3、a4に進み排気弁16を停止し、シート高を演算
する上下位置カウンタCUTlをゼロクリアしてステッ
プa6以降の乗降時判定処理に進む。上記ステップa2
において、最下点SW36がオフ状態であるとステップ
a5に進み排気弁16を開きエアバネ8内のエアが排気
されステップa2、a5は最下点SW36がオンになる
まて繰り返される。
【0020】次に乗隆時判定処理について説明していく
と、ステップa6においては、エンジンキー30、サイ
ドブレーキレバーSW31、ドア開閉状態SW32のオ
ン/オフ状態をコントローラ18に取り込んでステップ
a7に進み、同ステップa7においてエンジンキー30
がオンならばステップa8に進み、同ステップa8にお
いてサイドブレーキレバーSW31がオンつまりサイド
ブレーキレバーが引かれている場合にはステップa9に
進み、同ステップa9においてドア開閉状態SW32か
らの信号がドア3が開状態であることを示している場合
にはステップa14に進む。上記ステップa6において
取り込んだ信号が、これまでのステップa7、ステップ
a8、ステップa9の順に通る状態であった場合は表1
に示す車両状態が(c)乗車時、降車時に相当する。
【0021】上記ステップa7において、エンジンキー
30がオフつまりエンジンが停止している場合には、ス
テップa15以降に進みシート1を下げる動作が行われ
る。上記ステップa8において、サイドブレーキレバー
SW31がオフつまりサイドブレーキレバーが引かれて
いない状態の場合はステップa10以降に進み、この状
態は表1の車両状態が(a)走行中、又は(b)ドアを
開いてバックする、状態であることを示している。上記
ステップa9において、ドア開閉状態SW32からの信
号がドア3が閉状態であることを示している場合にはス
テップa10に進み、この状態は表lの車両状態が
(d)車内で休憩中の状態であることを示す。ステップ
a14は、上記ステップa9においてドア3が開状態で
あると判定されたにもかかわらず乗員の都合でキャンセ
ルSW40がオンである場合にはステップa6以降の乗
降時判走処理に戻り、キャンセルSW40がオフの場合
にはステップa15以降の最下点への下降処理に進む判
断が行われる。
【0022】最下点への下隆処理について説明していく
と、ステップa15において最下点SW36がオフ状態
であるとステップa16に進み排気弁16を開きエアバ
ネ8内のエアが排気されステップa15、al6は最下
点SW36がオンになるまで操り返される。ステップa
15において最下点SW36がオンであると判走される
とステップa17に進み同ステップal7では排気弁1
6を停止し、ステップa18に進む。ステップa18に
おいて、エンジンキー30がオン状態であれば、再び乗
員が車室内に乗り込む可能性があるのでステップa6以
降の乗降時判定処理に戻り、エンジンキー30がオフ状
態であれば、エンジンが停止しているのでシート1が最
下点まで降りた状態で全ての処理が終了する。
【0023】次に中立位置保持処理について説明してい
くと、ここでは乗員が乗降時に一旦最下点まで下降した
シート1を上昇させる制御が行われる。まずステップa
10においては、上下位置カウンタCUTlの値を読み
込み、ステップa11で、上下位置カウンタCUT1の
値が予め設定されたしきい値の範囲内か否かが判断され
る。予め設定されたしきい値は、シート1の高さが同シ
ート1の上下振幅の中心に位置するように定められてい
る。ステップa11でしきい値よりも大きいと判断され
た場合、シートlが高すぎるので、ステップal2で吸
気弁14をオフにすると共に排気弁16をオンにし、エ
アバネ8からエアを排気してシート1を下降させる。ス
テップa11で、しきい値よりも小さいと判断された場
合、シート1の高さが低すぎるので、ステップa13で
排気弁16をオフにすると共に吸気弁14をオンにし、
エアバネ8にエアを供給してシート1を上昇させる。
【0024】ステップa1lでしきい値の範囲内である
と判断された場合、ステップal9で吸気弁l4及び排
気弁16をオフ状熊にしてエアバネ8へのエアの給排を
停止してシート1の高さを中立位置に固定し、ステップ
a20に進む。ステップa20では、車速パルス信号S
4の信号から、車速V=0つまり車両が停車時である場
合にはステップa6に戻り乗降時判走処理及び中立位置
保持処理に進む。上記ステップa20で、車差V≠0つ
まり車両が走行中である場合にはステップa21に進
み、同ステップa21でアクティブサスペンションシー
ト制御を行なう。この制御は、概略的には、床Gセンサ
37からの路面反力に応じた加速度信号S8を取り込
み、ここでの加速度を打ち消すだけの上下逆方向の加速
度をシート1に発生させるモータ駆動出力Iを演算し、
同出力をモータ駆動回路39を介しリニアアクチュエー
タ9のモータ20に出力し、同モータによりリニアアク
チュエータ9の駆動螺子であるめねじ部27を介し従動
螺子であるボールねじ28を駆動し、シート1を上下変
位させ、シート1に加わる路面反力加速度を打ち消し、
シート上の乗員の受ける路面反力を低減する。この制御
は実賃的には車速V=0になるまで繰り返されるが、具
体的制御の説明は省略する。
【0025】このようなエアサスペンション制御によ
り、エンジンキー30のオン時は中立位置に保持された
シート1上の運転者はドライビングポジションを確実に
確保して走行でき、エアバネ8の衝撃吸収作用により路
面からの振動を低減され、特に、リニアアクチュエータ
9が路面反力を打ち消す加速度をシート1に積極的に加
えるので、乗員に加わる路面反力に伴う振動は確実に低
減し、運転者は疲労無くシート1へ長時間着座できる。
しかも、一旦、エンジンキー30をオフにするか、エン
ジンキーがオンでもサイドブレーキが引かれ、運転席側
ドアが開かれると、乗降時と見做し、シート1を最下点
に下げるので、シート1からの降車、シート1への乗車
を容易に行なえ、シート1への乗降性を向上できる。更
に、キャンセルスイッチ40により必要時にはシート下
げ処理をキャンセルでき、操作の多様化を図れ、制御の
多様化を図れ、しかも、エンストに伴う再起動時にシー
トが上下変動することを排除したいというような場合に
も有効利用できる。更に、ここではシート位置をリニア
アクチュエータ9側の回転計(レゾルバ)41からのパ
ルスのカウントでシート1高さを検出するので、ストロ
ークセンサを別途必要とせず、スペースの制約を受けや
すいシート1下部の空間を別途有効利用できる。
【0026】図1の車両のシートサスペンション装置は
シート位置をリニアアクチュエータ9内の回転計(レゾ
ルバ)41よりのモータ回転数信号S6を上下位置カウ
ンタCUT1の値の加減算処理により検出していたが、
このリニアアクチュエータを用いない、エアサスペンシ
ョン装置に本発明が適用される場合には、通常のリニア
センサによりシート位置を検出するようにしても良い。
更に、図1の車両のシートサスペンション装置は、運転
席用のシートに装着されていたが、助手席やその他のセ
パレートタイプの後席シートに本発明を適用しても良
く、この場合も同様の作用効果を得られる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、エンジンキーのオフ時はもとより、エンジンキ
ーがオン状態でも乗員の乗降時を検出でき、乗員のシー
トへの着座時やシートからの降車時にシートを下げ、乗
員のシートへの着座、シートからの降車を容易に行な
え、シートへの乗降性を向上できる。請求項2に記載さ
れた発明によれば、リニアアクチュエータにより路面反
力を打ち消すようシートを上下変位させるため、走行時
は設定シート位置に保持されたシート上の乗員の受ける
振動をエアバネとリニアアクチュエータの路面反力減衰
作用とにより十分に低減でき、乗員のシートへの乗降性
を向上でき、特に、アクティブシートサスペンション装
置をより高品位化出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適用された車両のシートサスペンショ
ン装置の全体構成図である。
【図2】図1の車両のシートサスペンション装置のエア
サスペンション及びリニアアクチュエータの全体構成説
明図である。
【図3】図1中のリニアアクチュエータの要部切欠拡大
断面図である。
【図4】図1の装置が行なうエアサスペンション制御処
理のフローチャートである。
【図5】従来の車両のシートサスペンション装置の全体
構成図である。
【符号の説明】
1 シート 3 ドア 8 エアバネ 9 リニアアクチュエータ 14 吸気弁 16 排気弁 18 コントローラ 30 エンジンキー 31 サイドブレーキスイッチ 32 ドアスイッチ F 床面 S2 サイドブレーキ信号 S3 ドアの開信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両の床とシートの間にエアバネを配設
    し、同エアバネのエア圧をエア切換弁により調圧するこ
    とにより上記シートを設定シート位置に保持する車両の
    シートサスペンション装置において、 上記車両のエンジンキーと、上記車両のパーキングブレ
    ーキの作動状態を検出するパーキングブレーキセンサ
    と、上記車両のドアの開状態を検出するドアセンサと、
    上記エア圧切換弁を給排切換えする制御手段とを設け、
    上記制御手段は上記エンジンキーがオフ状態の時、また
    は、上記エンジンキーがオン状態下で上記パーキングブ
    レーキ作動状態と上記ドア開状態とを検出した時に、上
    記エア圧切換弁を排気に切換え、上記シートを下げるこ
    とを特徴とする車両のシートサスペンション装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両のシートサスペンショ
    ン装置において、 上記車両の床とシートとの間に介装されたリニアアクチ
    ュエータにより、上記シートに加わる路面反力を打ち消
    すよう上記シートを上下変位させることを特徴とする車
    両のシートサスペンション装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007297043A (ja) * 2006-05-03 2007-11-15 Bose Corp アクティブ懸架装置
WO2012057187A1 (ja) * 2010-10-29 2012-05-03 アイシン精機 株式会社 車両用シート装置
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