JPH11123959A - 人体保持装置 - Google Patents

人体保持装置

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JPH11123959A
JPH11123959A JP24197398A JP24197398A JPH11123959A JP H11123959 A JPH11123959 A JP H11123959A JP 24197398 A JP24197398 A JP 24197398A JP 24197398 A JP24197398 A JP 24197398A JP H11123959 A JPH11123959 A JP H11123959A
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JP
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air
human body
holding device
body holding
drying
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JP24197398A
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English (en)
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Kemal-Edip Yildirim
エディップ イルディリム ケマル
Wolfgang Koecher
ケッヒャー ヴォルフガング
Hitoshi Sakashita
仁司 坂下
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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    • B60N2/5642Heating or ventilating devices characterised by convection by air with circulation of air through a layer inside the seat
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
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    • A47C7/62Accessories for chairs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】 座席の外側と内側を非通気性かつ透湿性
を併せ持つ透過層によって分離し、この内側には吸湿性
材料によって空気を乾燥する空気乾燥装置から供給され
る乾燥空気を流す。この空気乾燥装置は2つの吸湿機構
をもつことが好ましく、一方が吸湿による空気乾燥を行
なう際、他方は吸湿し終わった吸湿性材料を再生できる
ので、これを交互に切り替えることで全体として連続運
転が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座席のように人体を保
持し、空調する機能を持った装置に関するもので、例え
ば除湿装置を備えた自動車用座席、寝椅子、座椅子ある
いはベッドとして利用される。
【0002】
【従来の技術】ドイツ特許公報4、112、631号に
は公知の自動車座席に組み込まれた空調装置が開示され
ている。この座席においては、第10図に示すようにシ
ート部101と背もたれ部102とが図示しない角度調
節機構を介して互いに結合されている。背もたれ部10
2内には、その横幅全体にわたって空洞103が形成さ
れている。空洞103の背面側は背もたれ部102の背
面部材104によって、同前面側は背もたれ面部材10
5によって、また同側面側は側面部材によってそれぞれ
外部、すなわち自動車室内と区画されている。空洞10
3の下部には外部と連通する空気吸込口106が、同上
部には外部と連通する空気排出口107が夫々形成され
ている。空洞103内上方の空気排出口107の近くに
は、電気モータで駆動されるファン108が配設されて
いる。このファン108の作用により、空気が外部から
空気吸込口106を介して空洞103内に流れ込み、空
洞内を上方へと移動して空気排出口107から外部へと
排出される。背もたれ面部材105は極めて低い通気性
ときわめて高い透湿性とを併せ持つ公知の材料から形成
される。背もたれ面部材105は空洞103中の空気流
を場合によっては邪魔をする、あまり重要ではない図示
しない支持部材によって背面部材104に支持される。
【0003】空洞103内の空気吸込口106近くに
は、少なくとも一つのペルチェ素子をもち冷却によって
空気中の水分を凝縮させ、空気を乾燥させる空気乾燥装
置112が空洞103の全幅にわたって配設されてい
る。空気吸込口106から流れ込んだ空気は、乾燥装置
112の図示しない冷却面に沿って流れるようになって
いる。ファン108と乾燥装置112が作動する際、空
気吸込口106から空洞103内に流れ込んだ空気は乾
燥装置112により露点以下にまで冷却される。従っ
て、この空気中に含まれる一部の水蒸気が凝縮する。つ
まり空洞103内を流れていく空気が乾燥するため、自
動車が湿度の高い暖かい環境で使用され、従って車室内
の空気も高い湿度となっている時、十分に多量の水蒸気
がカバー111から空洞103内へと移送されるよう
に、背もたれ面部材105を覆うカバー111から空洞
103までの水蒸気分圧の勾配が高く保たれる。
【0004】空気の乾燥を冷却装置を用いて行なう限
り、空気温度はあまり望ましくないか少なくとも不快
な、座席使用者の身体を冷却する領域まで低くなってし
まうことがある。従って、乾燥され且つ冷却された空気
を再度加熱することが非常に望ましく、同時にその相対
湿度も減少させることができる。
【0005】空洞103内を流れる空気が背面部材10
4自身から熱を奪って加熱されても良いが、この奪うこ
とのできる熱が不十分であればたとえば電気ヒーターな
どの加熱装置113を用いて空気を加熱できる。この加
熱装置113は、空気が乾燥装置112を流れ過ぎた後
に直接空気を暖めることができるように配設される。
【0006】上記した従来の自動車座席に組み込まれた
空調装置では、次のような不具合を有している。ペルチ
ェ素子を有する乾燥装置112による空気の露点以下ま
での冷却は装置の効率を低くし、このことは多くのエネ
ルギーを消費することを意味する。更に加熱装置113
も多くのエネルギーを消費する。空気の加熱は空気の吸
込温度以上の温度領域まで行われなければならない。な
ぜなら、空洞103内に取り込まれた水蒸気が気化する
際に空気が再び冷却されてしまうからである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、本発明は、
自動車用座席装置の空調装置など、空調機能を備えた人
体保持装置においてより少ないエネルギー消費率と高い
効率を得ることを、その技術的課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた本発明の第1の技術的手段は、外側
部が内側部から透過層によって区画されており、この透
過層は外側部にある水蒸気を内側部に通過させ、内側部
にある空気は広範囲に及んで外側部に通過させない性質
を持ち、内側部を流れる空気をあらかじめ乾燥させる空
気乾燥装置を備えた人体保持装置において、空気乾燥装
置に空気の吸湿乾燥を行なう吸湿性材料を備えたことで
ある。
【0009】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第2の技術的手段は、上記第1の技術手段に
加えて、前記空気乾燥装置を、前記吸湿性材料をそれぞ
れ収容し交互に吸湿・再生作動する2つの反応容器、各
反応容器と連通する空気入口、一方で各反応容器と連通
し他方で前記内側部と連通する空気出口、各反応容器内
に個別に配設された加熱手段、該各反応容器と該空気出
口とを選択的に連通させる切替手段および該加熱手段及
び該切替手段を制御する制御装置から構成したことであ
る。
【0010】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第3の技術的手段は、上記第2の技術手段に
加えて、前記制御装置に前記人体保持装置の雰囲気温度
TRaumと前記空気出口における乾燥空気温度TLuftをそ
れぞれ計測する第1、第2感温素子を備え、前記加熱手
段及び前記切替手段を、該雰囲気温度TRaumと該乾燥空
気温度TLuftとの差が所定値以下となった後に切り替え
るようにしたことである。
【0011】上記した技術的課題を解決するために講じ
た本発明の第4の技術的手段は、上記第2の技術手段に
加えて、前記制御装置にタイマーを備え、前記加熱手段
及び前記切替手段を、その前回切り替えから所定時間が
経過した後に切り替えるようにしたことである。
【0012】
【作用】上記第1の技術手段によれば、あらかじめ空気
乾燥装置の吸湿性材料によって乾燥された空気が人体保
持装置の内側部を流れると共に、透過層が人体保持装置
の外側部にある水蒸気を内側部に通過させ、この時水蒸
気は乾燥した空気の中で蒸発する。
【0013】上記第2の技術手段によれば、制御装置が
切替装置を作動させて吸湿作動する一方の反応容器にお
いて空気入口から外部空気を取り込み、吸湿性材料によ
ってこの空気を乾燥させた後、空気出口から内側部へと
乾燥空気を供給する。また、他方の反応容器では制御装
置が加熱手段を作動させて再生作動させる。制御装置は
この2つの反応容器の吸湿・再生作動を交互に行なう。
【0014】上記第3の技術手段によれば、第1、第2
感温素子によってそれぞれ計測された人体保持装置の雰
囲気温度TRaumと空気乾燥装置の空気出口における乾燥
空気温度TLuftが制御装置において比較され、その差が
所定値以下となった後に空気乾燥装置の加熱・切替手段
がそれぞれ切り替えられ、上述の2つの反応容器の吸湿
・再生作動が切り替えられる。
【0015】上記第4の技術手段によれば、タイマーが
空気乾燥装置の加熱・切替手段が切り替えられた後の経
過時間、すなわち反応容器の吸湿・再生作動の経過時間
を計測しており、その経過時間が所定時間を過ぎた後に
空気乾燥装置の加熱・切替手段がそれぞれ切り替えら
れ、上述の2つの反応容器の吸湿・再生作動が切り替え
られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明に従った実施例である自動車座
席用除湿装置(以下、座席用除湿装置)を説明する。図
1において、座席用除湿装置10は図示しない自動車の
車室内に組み付けられる。公知の方法で製造された座部
11は背もたれ部12と図示しない角度調節機構を介し
て連結されている。背もたれ部12はその中間部、すな
わち内部に空気通路(内側部)13を有しており、空気
通路13内部を背もたれ部12から透湿してくる水蒸気
を取り込む空気が流れる。背もたれ部12のカバー12
aと空気通路13との間には特別な透過層15が配設さ
れている。背もたれ部12の背もたれ面表側がすなわち
外側部16である。透過層15は、空気通路13内で優
勢である圧力のもとで広範囲にわたって、水蒸気分圧の
勾配にしたがった非通気性と透湿性とを併せ持ってい
る。透過層15の非通気性のため、透過層15において
は座席使用者(自動車の乗員)に対する空気の流れは生
じない。空気通路13は、空気入口13aおよび空気出
口13bと車室内に対して二つの開口をもつ。空気出口
13bは背もたれ部12の背面側に開口している。空気
乾燥装置21は空気入口13aにおいて空気通路13と
接続されており、座部11の下方に配設されている。電
気モータによって駆動されるファン14は空気通路13
内の空気出口13b近傍に配設されている。
【0017】図2および図3は空気乾燥装置21を示
し、これは2つの反応容器22、23、2つの空気入口
24、25、2つの容器22、23とそれぞれ一体化さ
れた2つの電気ヒータ26、27、電気駆動される空気
フラップ28ならびに2つの空気出口29、33を有し
ている。座席用除湿装置の除湿プロセスのために、反応
容器22、23はゼオライトやシリカゲルのような吸湿
性材料で満たしてある。空気入口24、25および空気
出口33は車室内に対して開口している。空気出口29
は直接空気通路13の空気入口13aと接続されてい
る。各反応容器22、23内に組み込まれた各ヒータ2
6、27には、バッテリー31から制御装置30によっ
て制御されるスイッチ32を介して電力が供給される。
制御装置30は空気フラップ28の作動も制御する。空
気出口29に配設された第1の感温素子35は空気乾燥
装置21から流れ出た空気の温度TLuftを計測し、車室
内に配設された第2の感温素子36は車室内の雰囲気温
度(車室内温度)TRaumを計測する。制御装置30は制
御信号として温度TLuft、TRaumを得て、両者の温度差
Taを求める。
【0018】ファン14は空気を、空気入口13aにお
いて空気乾燥装置21を介して車室内から吸込み、空気
通路13内を流れさせ、空気出口13bにおいて車室内
へと吹き出させる。座席用除湿装置10を連続運転する
ために2つの反応容器22、23が交互に乾燥空気を空
気通路13へと供給する。両反応容器22、23は交互
に吸湿プロセスならびに再生プロセスと切り替えられ
る。一方の反応容器23がヒータ27によって再生され
ている時(再生プロセス)、他の反応容器22がその内
部を流れる空気を吸湿性材料の吸湿作用によって乾燥さ
せる(吸湿プロセス)。同時に、水の結合エネルギーお
よび凝縮エネルギーによって生じる熱が反応容器22内
部を流れる空気を補助的に暖める。空気乾燥装置21に
よって乾燥された空気は更に空気通路13を流れてい
き、座席使用者の人体から放散した水蒸気を透過層15
を介して取り込む。空気が加熱されているため、この水
蒸気は空気通路13内で蒸発する。そして、この水蒸気
は空気と共に空気出口13bから車室内へと排出され
る。
【0019】空気フラップ28とスイッチ32の制御は
制御装置30によって行なわれる。空気乾燥装置21の
各反応容器22、23において、前述のとおり、吸湿性
材料による空気の乾燥に際して水の結合エネルギーおよ
び凝縮エネルギーによる熱が生じ、乾燥空気は相応して
暖められる。しかし空気乾燥装置21の運転時間の経過
により吸湿プロセス中にある反応容器22または反応容
器23の吸湿速度は低下し、これに応じて乾燥空気の加
熱は減少する。図6に示すように乾燥空気温度は車室内
温度に近づいていく。空気乾燥装置21から流れ出た空
気の温度TLuftと車室内の雰囲気温度TRaumの温度差T
aが、従って、吸湿性材料の飽和度と乾燥空気の乾燥度
を表わす尺度となる。例えば、絶対温度で5±1Kの温
度差Taが経験的に算出される。温度差Taが所定値(例
えば5±1K)以下となった時、これは吸湿性材料が相
対的には飽和し、空気がもはや効率的に乾燥されなくな
ったことを意味する。これに基づいて空気フラップ28
とスイッチ32が制御装置30の制御信号に基づいて切
り替えられる。図4に示すように空気フラップ28の切
り替えによってちょうど今、空気が今度は再生され終わ
った反応容器23によって乾燥される。反応容器23自
身がもつ熱容量のため、有利には反応容器23の再生後
の残留熱も反応容器23を流れる空気を加熱するのに使
われる。スイッチ32の切り替えによりヒーター26が
作動を始め、吸湿した反応容器22が再生される。加熱
による再生の際に反応容器22から放出される蒸気は、
反応容器22内の蒸気分圧が高まることで空気乾燥装置
21の外部へと放出される。この蒸気放出の効率を高め
るために、図5に示すようにファン34を空気出口33
近傍に配設しても良い。
【0020】吸湿性材料の効率は、一方で水分の吸収度
(吸湿度)に依存し、他方ではこの吸湿に必要とされる
時間に依存する。吸湿プロセスが時間的に進むことで吸
湿性材料は水分をどんどん吸収し、その飽和へと近づい
ていく。このため、高い吸湿度を得るためには吸湿プロ
セスの時間を長くすればよい。従って、この吸湿性材料
は、そのほとんどが水分を吸収した状態に相当する、プ
ロセス経過時間などのある種の最適範囲をもっている。
今回用いた吸湿性材料では、900秒から1200秒の
範囲の吸湿プロセスの最適経過時間が認められた。これ
を図7に示す。吸湿プロセスにおいて、前回切り替えか
ら所定時間が経過したなら、この吸湿プロセスは切り替
えられることができる。このために、感温素子35、3
6に代えてタイマーが用いられ、制御装置30は経過時
間を制御信号として用いる。
【0021】本発明実施例と従来技術との比較を以下に
示す。空気乾燥装置によって空気が乾燥され、大きな分
圧降下が座席表面で発生するように、雰囲気温度が35
度、相対湿度が80%の条件の下で実験を行なった。
【0022】従来技術の空気乾燥装置112では冷却に
よって空気を乾燥させるため、座席の空気吸込口106
において空洞103を流れていく空気はまず露点以下に
まで冷却される。これは図8において点1から点2への
過程に相当する。そして、この空気中に含まれる水分の
一部は凝縮水として空気から除去される。これは図8に
おいて点2から点3への過程に相当する。この空気は
今、湿度が100%と飽和し、且つ冷却された状態にあ
る。相対湿度を低下させるために、また人体に対する健
康上好ましくない冷却を防ぐために空気は加熱される。
これは図8において点3から点4への過程に相当する。
【0023】本発明実施例の座席用除湿装置では、空気
が水蒸気が吸湿性材料に吸着されて乾燥されると共に水
の結合エネルギーおよび凝縮エネルギーによって加熱さ
れる。即ち、従来技術とは異なり図8では点1から点4
への直接的な経過をたどる。なお、図8の各点1乃至4
は平均的な値をとってある。
【0024】冷却による或いは吸湿による空気乾燥にお
いて、空気の乾燥後、平均的にはその相対湿度が50%
となり、空気温度は42度となる。従来技術の冷却によ
る空気乾燥はエネルギー集中的な過程で経過する一方、
本発明実施例に基づく吸湿プロセスでは空気から直接水
蒸気が除去される。従来技術或いは本発明実施例に係わ
らず、空気は座席内において水蒸気の蒸発に際して冷却
され、再び水蒸気を空気内に取り込む。そして空気は図
8の点1に示すような温度35度ならびに相対湿度80
%の状態で座席から排出される。このために図8の点4
の条件が、十分な水蒸気の取り込み容量を確保し、人体
の不快な冷却を防ぐためにも必要となる。
【0025】この温度領域では空気の特有の一定の熱容
量(Cp=1.007kJ/kgK)が前提条件とされ
る。本発明実施例および従来技術の両プロセスにおい
て、構成要素(構成部品)の熱容量のために近似的に同
じ大きなエネルギー消費が前提とされている。質量に特
有のエネルギーが図9に示すように簡単に計算で求めら
れる。
【0026】両プロセスの単純なエネルギー上の比較
が、同じ乾燥条件を得るためには、吸湿による空気乾燥
に比べ、冷却による空気乾燥のために何倍も多くのエネ
ルギーが必須とされることを示している。吸湿による空
気乾燥は発熱プロセスであり、従って、自由エネルギー
によって空気が加熱される。これに続く再生プロセスで
は吸熱性のプロセスをたどるため、対応する熱エネルギ
ーがシステムに供給されなければならない。両プロセス
のエネルギー上の差異は特に大きく、というのもペルチ
ェ素子による冷却は極めて低い効率であり、これまでの
ところ、衛星で使用した場合に最大10%に至っている
に過ぎない。
【0027】以上では自動車座席用の除湿装置の例を示
したが、寝椅子や座椅子などの椅子類のあるいはベッド
の除湿装置としても適用できる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に係わる発明によれば、空気乾
燥装置の吸湿性材料による単一の吸湿プロセスによっ
て、空気は乾燥される共にこの空気乾燥時に発生する熱
により加熱もされる。すなわち、人体保持装置の外側部
にある水蒸気をその内側部において蒸発させるために必
要な乾燥し適度に高温な空気が、この単一の吸湿プロセ
スによってのみ得られ、効率が向上する。
【0029】請求項2に係わる発明によれば、制御装置
が周辺手段を作動切替させ、2つの反応容器の吸湿・再
生作動を交互に行なうので、空気乾燥装置からは連続し
て乾燥空気が得られる。
【0030】請求項3に係わる発明によれば、人体保持
装置の雰囲気温度TRaumと空気乾燥装置の空気出口にお
ける乾燥空気温度TLuftの差は、言わば空気の乾燥効率
を示すもので、この差が小さいということは乾燥効率が
落ちてきていることを示す。従って、温度差が所定にな
った後に2つの反応容器の吸湿・再生作動を切り替えれ
ば、一方の反応容器における吸湿性材料の乾燥効率が実
用的には低下する前に、他方の反応容器における吸湿性
材料による乾燥に引き継がれるので、全体として乾燥効
率が高いままでの作動が可能となる。
【0031】請求項3に係わる発明によれば、安価なタ
イマーが空気乾燥装置の加熱・切替手段を介してその2
つの反応容器の吸湿・再生作動を切り替えるので装置の
コストを低減できる。また、切替時間は経験的に最適時
間と設定できるので、空気乾燥装置の乾燥効率は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の自動車シート用吸収式除湿装置
の部分断面図
【図2】図1に示す空気乾燥装置21のシステム構成図
【図3】同空気乾燥装置21の部分断面・部分透視図
【図4】同空気乾燥装置21の作動状態を表わす概念図
【図5】同空気乾燥装置21の他の実施例における作動
状態をあらわす概念図
【図6】本発明実施例に係わる、経過時間に対する空気
の単位質量あたりの水分量の変化、および経過時間に対
する空気温度の変化を表わすグラフ
【図7】本発明実施例に係わる、経過時間に対する吸湿
性材料の吸湿効率の変化を表わすグラフ
【図8】本発明実施例に係わる、空気温度と湿度の関連
を示すグラフ
【図9】従来技術と本発明実施例の各空気乾燥プロセス
間のエネルギー的な比較を示す比較図
【図10】従来技術に係わる自動車シート用吸収式除湿
装置の部分断面図
【符号の説明】
13 空気通路(内側部) 15 透過層 16 外側部 21 空気乾燥装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外側部が内側部から透過層によって区画さ
    れており、該透過層は該外側部にある水蒸気を該内側部
    に通過させ、該内側部にある空気は広範囲に及んで該外
    側部に通過させない性質を持ち、該内側部を流れる空気
    をあらかじめ乾燥させる空気乾燥装置を備え、 該空気乾燥装置は空気の吸湿乾燥を行なう吸湿性材料を
    備えていることを特徴とする人体保持装置。
  2. 【請求項2】前記空気乾燥装置は、前記吸湿性材料をそ
    れぞれ収容し交互に吸湿・再生作動する2つの反応容
    器、各反応容器と連通する空気入口、一方で各反応容器
    と連通し他方で前記内側部と連通する空気出口、各反応
    容器内に個別に配設された加熱手段、該各反応容器と該
    空気出口とを選択的に連通させる切替手段および該加熱
    手段及び該切替手段を制御する制御装置から構成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の人体保持装置。
  3. 【請求項3】前記制御装置は、更に、前記人体保持装置
    の雰囲気温度TRaumと前記空気出口における乾燥空気温
    度TLuftをそれぞれ計測する第1、第2感温素子を備
    え、前記加熱手段及び前記切替手段は、該雰囲気温度T
    Raumと該乾燥空気温度TLuftとの差が所定値以下となっ
    た後に切り替えられることを特徴とする請求項2に記載
    の人体保持装置。
  4. 【請求項4】前記制御装置は、更に、タイマーを備え、
    前記加熱手段及び前記切替手段は、その前回切り替えか
    ら所定時間が経過した後に切り替えられることを特徴と
    する請求項2に記載の人体保持装置。
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