JP4674442B2 - 空調座席装置 - Google Patents

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本発明は、例えば自動車やオフィス用椅子など、環境温度が高温であったり、長時間着座する場合においても、快適な着座感を得ることができる椅子に関するものである。
従来のこの種の空調座席装置としては特許文献1に記載されているようなものが開示されている。すなわち、図20に示すようにシート本体の人体背面部が当接する部分に相当する部分の表皮クロス2を通して外気を強制的に吸気する空気袋3を前記シート本体に内蔵し、且つ前記空気袋3が吸気した外気を除湿乾燥して前記空気袋を通して人体背面部に排気する冷却除湿器4と加熱乾燥器5からなる除湿乾燥装置6をヘッドレストに内蔵して前記除湿乾燥装置6と空気袋を吸気通気路7、排気通気路8で連通させた構成になっている。上記構成において、人体背面の外気(32℃、湿度80%)は表皮クロスを通して空気袋3に吸気され、吸気通気路7を通して冷却除湿器4に入り冷却除湿(結露)され(15℃、100%)の空気となり、加熱乾燥器5に送られ加熱乾燥され(30℃、50%)の空気となり、排気通気路を通して空気袋に入り、表皮クロスから人体背面部に向けて吹出させ、冷却風による体温の奪われを防止しつつ蒸れ発生を防止する。
また、吸湿材料を使用した空調座席装置としては、特許文献2に示すようなものが開示されている。すなわち図21、図22、図23に示すように、背もたれ部9は内部に空気通路10を有しており、背もたれ部9と空気通路10の間には水蒸気分圧の勾配にしたがった非通気性と透湿性を併せ持った透湿層11が配置されており、空気通路10には背もたれ部9から透湿してくる水蒸気が流れ込む。そして吸湿性材料を備えた空気乾燥装置12を通して乾燥させた空気を空気通路10に流すことで透湿層11が背もたれ部外側にある水蒸気を透過させ、このとき水蒸気は乾燥した空気の中で蒸発する。
なお、空気乾燥装置12は、図22に示すように、15、16は空気入口17,18を持ったゼオライトやシリカゲルのような吸湿材料で満たされた反応容器であり、それぞれ一体化された電気ヒーター21,22を有し、電気駆動される空気フラップ14で空気通路10入口と接続されている空気出口20、および車室に開口した空気出口19に流路が切り替えられるようになっている。
上記構成において、空気乾燥装置12を連続運転するために2つの反応容器15,16は交互に吸湿プロセス、ならびに再生プロセスと切り替えられる。一方の反応容器15がヒーター21で再生されている時(再生プロセス)、他の反応容器16がその内部を流れる空気を吸着材料の吸湿作用によって乾燥させるとともに、吸着熱で空気の温度を加熱する(吸湿プロセス)。反応容器16の吸着材が飽和すると、空気フラップを破線のように切り替えヒーター22を通電し反応容器16を再生するとともに反応容器15がその内部を流れる空気を吸着材料の吸湿作用によって乾燥させる。また図23にしめすようにファン23を空気出口19近傍に配設してもよい。
特公平4−27843号公報 特開平11−123959号公報
しかしながら、特許文献1に示すような、従来の構成では、除湿において冷却除湿器で除湿を行うため、結露水を流すための排水管が必要になり自動車用本体に特別な加工を必要であり、また移動可能なオフィス用椅子としては簡単に使用できない。
また、特許文献2に示すような従来の構成では、人体で発生した汗は椅子と接した所以外は吸収されず、また、衣類と透湿層を通して水分を吸収するために、汗の吸収量が少ない。また空気乾燥装置を出た空気は吸着熱で温度が上昇するため、室内の空調が効いて室温が28度程度になった場合、乾燥した空気が36℃以上になると熱が透湿層を通して人体に伝わり、冷涼感は得られない。
本発明は上記課題を解決するため、結露水の処理が必要ない簡単な構成で、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合は着座部のムレ感を防止しつつ冷涼感を得、さらに消費電力の低い空調座席装置の実現を目的としたものである。
上記課題を解決するために本発明の空調座席装置は、送風機で送風された空気を吸着により除湿する除湿手段と、座席本体の表皮に空気を吹き出す噴出口と、除湿手段で除湿後の乾燥空気を噴出口に導く通風路と、前記除湿手段を加熱する加熱手段と、除湿手段から座席本体外に連通した排出口と、前記排出口の開閉を行う排出風路切替手段からなる空調ユニットとを備え、前記空調ユニットは前記除湿手段の除湿性能を回復させる再生モードと、前記加熱手段を動作させ前記送風機で送風した空気を除湿する除湿モードとを有し、前記再生モードと除湿モードを繰り返して動作させ、かつ再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が最大値となるよう加熱手段を制御することを特徴とするものとする。
再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が最大となるよう、初回の再生モード時は加熱手段を最大量通電し、車室のエアコンが効いてくる運転開始から5〜30分程度の一定時間経過後は加熱手段の電力を低下させて通電するよう制御部が電力を制御し、再生モードの通電量を小さくしたことで噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
本発明は、結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第1の発明は、送風機で送風された空気を吸着により除湿する除湿手段と、座席本体の表皮に空気を吹き出す噴出口と、除湿手段で除湿後の乾燥空気を噴出口に導く通風路と、前記除湿手段を加熱する加熱手段と、除湿手段から座席本体外に連通した排出口と、前記排出口の開閉を行う排出風路切替手段からなる空調ユニットとを備え、前記空調ユニットは前記除湿手段の除湿性能を回復させる再生モードと、前記加熱手段を動作させ前記送風機で送風した空気を除湿する除湿モードとを有し、前記再生モードと除湿モードを繰り返して動作させ、かつ再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が最大値となるよう加熱手段を制御することを特徴とする空調座席装置としたものである。
上記構成において、夏季に車室内が高温多湿の場合、運転開始後、まず除湿手段の除湿性能を回復させる再生モードを行い、排出風路切替手段を開き、加熱手段を動作させるとともに送風機を間欠動作させ除湿手段に風を送り、除湿手段を再生させる。次に送風機で送風した空気を除湿する除湿モード時は、排出風路切替手段を閉じ、送風機を駆動して噴出口より乾燥空気を吹き出し人体に乾燥空気を送ることで汗を気化させ急速に体温を低下させる。以降再生モード、除湿モードを繰り返すが、再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が多くなるよう、初回の再生モード時は加熱手段を最大量通電し、車室のエアコンが効いてくる運転開始から5〜30分程度の一定時間経過後は加熱手段の電力を低下させて通電するよう制御部が電力を制御し、再生モードの通電量を小さくしたことで噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第2の発明は、特に第1の発明の制御部が、再生モードの時間は運転開始直後が多くなるよう制御するものである。再生モードの時間は運転開始直後が多くなるよう、初回の再生モード時間を最大再生モード時間とし、車室のエアコンが効いてくる運転開始から5〜30分程度の一定時間経過後は再生モード時間が短くなるよう制御部が制御し、再生モードの通電量を小さくしたことで噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合は再生モード時間が短くなることで除湿モード時間の割合を長くし、ムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第3の発明は、特に第1の発明の制御部が、再生モードの加熱手段の通電時間は運転開始直後が多くなるよう加熱手段を制御する制御するものである。再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が多くなるよう、初回の再生モードでの通電時間を最大通電時間とし、車室のエアコンが効いてくる運転開始から5〜30分程度の一定時間経過後は再生モードでの加熱手段の通電時間が短くなるよう制御部が制御し、再生モードの通電量を小さくしたことで噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合は除湿モード時間の割合を長くし、ムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第4の発明は、特に第1の発明の制御部が、再生モードの加熱手段の通電時間は運転開始直後が多くなるよう加熱手段通電時間を間欠制御するものである。再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が多くなるよう、初回の再生モードでの通電を連続通電とし、車室のエアコンが効いてくる運転開始から5〜30分程度の一定時間経過後の再生モードでは、制御部が加熱手段を断続的に通電するようリレー等で制御し通電量を小さくしたことで、噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。なお、再生モードで、加熱手段が除湿手段を加熱し除湿手段に吸着した水蒸気を脱利させるが、同じ時間に電力量を加える場合、平均的に一定量の電力を加えるよりも、断続的に加えたほうが、温度勾配が大きくなるので吸着剤への伝熱量が多くなり、再生量が大きくなる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合は、ムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第5の発明は、第1から第4の発明において、複数の空調ユニットを持ち、少なくとも1つの空調ユニットの加熱手段が通電中は、すくなくとも1つの空調ユニットの加熱手段が停止する制御部を設けた構成としたものである。
上記構成によって加熱手段が複数あっても、加熱手段が同時に作動しないため再生のための最大電流を少なく抑えることができる。
第6の発明は第1から第5の発明において、サーミスタ等の乾燥空気温度検知手段を通風路に設け、たとえば乾燥空気が体温より高い36℃以上の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた構成としたものである。上記構成において、乾燥空気によって人体や衣類の汗が気化し終わり、車室のエアコンが効き始める5分以降は、汗の気化潜熱による冷却力が弱まるので噴出口から吹き出す乾燥空気の温度は36℃以上であると、冷却感が弱まる。そこで乾燥空気温度検知手段の出力によって制御部は乾燥空気の温度が36℃以上にならないように再生モードの加熱手段の通電量を減じる。以上により、噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第7の発明は第1から第5の発明において、相対湿度センサ等の乾燥空気温度検知手段を通風路に設け、たとえば乾燥空気湿度が230%RH以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた構成としたものである。上記構成において、乾燥空気によって人体や衣類の汗が気化し終わり、車室のエアコンが効き始める5分以降は、噴出口から吹き出す乾燥空気の湿度を20%以下に下げても汗の量が減り気化潜熱による冷却力は強まらない。さらに乾燥空気の温度は体温の36℃以上であると、冷却感が弱まる
。そこで乾燥空気湿度検知手段の出力によって制御部は乾燥空気の湿度が20%RH以下になると再生モードの加熱手段の通電量を減じる。
以上により、噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第8の発明は第1から第7の発明において、サーミスタ等の除湿手段温度検知手段を除湿手段の周囲のケーシングに設け、除湿温度検知手段の温度が設定値以上の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた構成としたものである。上記構成において、車室のエアコンが効き始める5分以降は、室内の空気の湿度が低下し、加熱手段で除湿手段を加熱しても、再生で脱離する水蒸気がなく除湿手段の温度は上昇する。そして除湿モードで、室内の空気の湿度が低下してくるので、除湿モードでの再生量を減じてもよく、さらに乾燥空気によって人体や衣類の汗が気化し終わると汗の気化潜熱による冷却力が弱まるので噴出口から吹き出す乾燥空気の温度は36℃以上であると、冷却感が弱まる。そこで除湿手段温度検知手段の出力によって制御部は一定値以上にならないように再生モードの加熱手段の通電量を減じる。
以上により、噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第9の発明は第1から第8の発明において、サーミスタ等の室内温度検知手段を設け、たとえば室内空気が体温より低い36℃以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた構成としたものである。上記構成において、車室のエアコンが効き始め、乾燥空気によって人体や衣類の汗が気化し終わった以降は、汗の気化潜熱による冷却力が弱まるので噴出口から吹き出す乾燥空気の温度は36℃以上であると、冷却感が弱まる。そこで乾燥空気温度検知手段の出力によって制御部は室内空気の温度が36℃以下の場合は再生モードの加熱手段の通電量を減じる。
以上により、噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
第10の発明は第1から第9の発明において、相対湿度センサ等の室内湿度検知手段を設け、たとえば乾燥地帯のような場所での使用で室内湿度が30%以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた構成としたものである。上記構成において、乾燥空気によって人体や衣類の汗が気化する場合、30%RHで、汗の気化が十分促進され冷涼感が得られるが、再生モードで加熱手段により乾燥空気の温度が体温の36℃以上に上昇すると、冷却感が弱まる。そこで室内湿度検知手段の出力によって制御部は室内空気の湿度が30%RH以下の場合は再生モードの加熱手段の通電量を減じる。
以上により、噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図2は再生モードにおける座部の除湿手段等の断面図、図3は除湿モードにおける座部の空調ユニット等の断面図、図4は各モードにおける動作のタイムチャートである。シート本体41の座部42、背部43の内部には、車室内空気を送風するするシロッコファン等の送風機44と、前記送風機44で送風された空気を除湿するゼオライトやシリカゲルや活性アルミナなどの吸着材からなる除湿手段45と、座席本体の表皮46に設けられた空気を吹き出す噴出口47と、乾燥空気を前記噴出口に導く通風路48と、除湿手段を対流または輻射または熱伝導で加熱する電気ヒーター等の加熱手段49と、除湿手段から座席本体41外に連通した排出口50と、除湿手段45下流に設けられた排出口50の開閉を行う排出風路切替手段51からなる空調ユニット52を持ち、除湿手段の除湿性能を回復させる再生モード時は排出風路切替手段を開き、加熱手段を動作させるとともに送風機44を間欠動作させ、次に送風機で送風した空気を除湿する除湿モード時は、排出風路切替手段51を閉じ、送風機44を駆動して噴出口47より乾燥空気を吹き出し、以降再生モード、除湿モードを繰り返す構成において、再生モードの加熱手段49の通電量は運転開始直後が多くなるよう、初回の再生モード時は加熱手段49を最大通電し、一定時間経過後の再生モードでは加熱手段49の通電量を減じるようDC−DCコンバータ等の電力調整手段53で制御する制御部54を設けた構成としたものである。
上記構成において、その動作を説明する。夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図4に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転を30秒間行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、DC−DCコンバータの出力電圧を上げ加熱手段を70Wで駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後1秒駆動させる。(以降繰り返し)、ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となる。高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していき10分後には35℃、50%RH、30分後には25℃、50%RHになる。このため制御部54は運転開始後10分以降の再生時は再生モード加熱手段49の通電量を35W、20分以降の通電量を20Wにしても、十分な冷却感が得られる。また、30分後以降の定常状態においては、再生モードの通電を0Wとしてもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
このように、車室内空気を送風するシロッコファン等の送風機と、前記送風機で送風された空気を除湿するゼオライトやシリカゲルなどの吸着材からなる除湿手段と、座席本体の表皮に設けられた空気を吹き出す噴出口と、乾燥空気を噴出口に導く通風路と、除湿手段を輻射または熱伝導で加熱する電気ヒーター等の加熱手段と、除湿手段から座席本体外に連通した排出口と、除湿手段下流に設けられた排出口の開閉を行う排出風路切替手段からなる空調ユニットを持ち、除湿手段の除湿性能を回復させる再生モード時は排出風路切替手段を開き、加熱手段を動作させるとともに送風機を間欠動作させ、次に送風機で送風した空気を除湿する除湿モード時は、排出風路切替手段を閉じ、送風機を駆動して噴出口より乾燥空気を吹き出し、以降再生モード、除湿モードを繰り返す構成において、再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が多くなるよう、初回の再生モード時は加熱手段を最大通電し、一定時間経過後の再生モードでは加熱手段は通電量を減じるよう制御する制御部を設けた構成としている。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
(実施の形態2)
図1は本発明の第2の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図2は再生モードにおける座部の除湿手段等の断面図、図3は除湿モードにおける座部の空調ユニット等の断面図、図5は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1と同様の作用を行う部品の説明は、省略する。実施の形態1との差異は、制御部が、再生モードの時間は運転開始直後が多くなるよう制御するものである。図5に示すように運転開始後10分間は再生モードの時間:t1=30秒であり、車室のエアコンが効いてくる運転開始から10分〜20分の一定時間経過後は再生モード時間:t2=20秒、車室温度が25℃以下になる20分以降は再生モード時間:t3=10秒と短くなるよう制御部が制御する。また、30分後以降の定常状態においては、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)してもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合は再生モード時間が短くなることで除湿モード時間の割合を長くし、ムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。再生モードの通電量を小さくしたことで噴出口から吹き出す乾燥空気の温度が体温より低い温度に抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合は再生モード時間が短くなることで除湿モード時間の割合を長くし、ムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
(実施の形態3)
図1は本発明の第2の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図2は再生モードにおける座部の除湿手段等の断面図、図3は除湿モードにおける座部の空調ユニット等の断面図、図6は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1と同様の作用を行う部品の説明は、省略する。実施例1との差異は、制御部が、再生モードの加熱手段の通電時間は運転開始直後が多くなるよう加熱手段を制御する制御することである。以下動作を図6を用いて説明する。
上記構成において、夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図6に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転をt1(=30秒間)行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton1(=30秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後間欠的に駆動させる。ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となる。高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していき10分後には35℃、50%RH、30分後には25℃、50%RHになる。このため制御部54は運転開始後10分以降の再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton2(=20秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また20分以降は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton3(=10秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また、30分後以降の定常状態においては、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)してもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
なお、図7に示すように制御部54は、再生モード運転をt1(=30秒間)中の加熱手段の通電を、運転開始後は再生モード運転中連続通電とし、10分以後はton4(=8秒)通電、toff1(=2秒)停止の間欠通電、20分以後はton5(=8秒)通電、toff1(=5秒)停止の間欠通電、30分後以降の定常状態においては、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)しても同様の効果が得られる。
(実施の形態4)
図8は本発明の第4の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図9は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1との違いは、制御部54が、背部空調ユニット52bの加熱手段49bが通電中は、座部空調ユニット52aの加熱手段49bが停止するように、背部空調ユニット52bは先に再生モード運転を、座部空調ユニット52aは先に除湿モードを行う構成としたものである。
上記構成によって加熱手段が複数あっても、加熱手段が同時に作動しないため再生のための最大電流を少なく抑えることができる。
なお、上記構成は、制御部54が背部空調ユニット52b、座部空調ユニット52aの再生・除湿のモードを逆にするように制御したが、他の構成として、制御部は各モードを同時に行い、座部加熱手段加熱手段49a、背部加熱手段49bの通電が同時にならない様通電を制御しても同様の効果が得られる。
さらに車両にの運転席、助手席に空調ユニットを設け、制御部が各座席の空調ユニットを制御する構成において、制御部が少なくとも1つの空調ユニットの加熱手段が通電中は、すくなくとも1つの空調ユニットの加熱手段が停止、または通電量を制御するよう複数の加熱手段を制御する場合は、車両全体での空調座席手段で消費する電力を少なくすることができる。
(実施の形態5)
図10は本発明の第5の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図11は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1との違いは、サーミスタ等の車室の乾燥空気温度検知手段55を設け、制御部は乾燥空気温度検知手段55の出力を基に加熱手段の通電量を制御する構成としたものである。
上記構成において、夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図11に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転をt1(=30秒間)行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton1(=30秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後間欠的に駆動させる。ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となり、乾燥空気温度検出手段55の出力は55℃で、高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していく。このため乾燥空気温度検出手段55の出力がT1(=40℃)になるとは制御部54は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton2(=20秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また時間が経過し乾燥空気温度検出手段55の出力がT2(=32℃)になると制御部は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton3(=10秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。さらに時間が経過し、乾燥空気温度検出手段55の出力がT3(=25℃)になると制御部は、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)してもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
(実施の形態6)
図12は本発明の第6の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図13は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1との違いは、相対湿度センサや絶対湿度センサ等の車室の乾燥空気湿度検知手段56を設け、制御部は乾燥空気温度検知手段55の出力を基に加熱手段の通電量を制御する構成としたものである。
上記構成において、夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図13に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転をt1(=30秒間)行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton1(=30秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後間欠的に駆動させる。ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となり、乾燥空気温度検出手段55の出力は55℃で、高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していく。このため乾燥空気湿度検出手段56の出力がH1(=21%RH)になると制御部54は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton2(=20秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また時間が経過し乾燥空気湿度検出手段56の出力がH2(=18%RH)になると再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton3(=10秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。さらに時間が経過し、乾燥空気湿度検出手段56の出力がH3(=15%RH)になると制御部は、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)してもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
(実施の形態7)
図14は本発明の第7の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図15は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1との違いは、除湿手段温度検知手段57を除湿手段の周囲のケーシングに設け、制御部54は除湿手段温度検知手段57の出力を基に加熱手段の通電量を制御する構成としたものである。
上記構成において、夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図11に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転をt1(=30秒間)行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton1(=30秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後間欠的に駆動させる。ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。なお、この際、除湿手段45が加熱され、周囲のケーシングに伝熱する。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となり、乾燥空気温度検出手段55の出力は55℃で、高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していく。このため室内の空気の湿度が低下し、加熱手段49で除湿手段45を加熱しても、再生で脱離する水蒸気がなく除湿手段45の温度は上昇する。除湿手段温度検知手段57の出力がT4(=60℃)になるとは制御部54は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton2(=20秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また時間が経過し除湿手段温度検知手段57の出力がT5(=30℃)になると制御部は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton3(=10秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
(実施の形態8)
図16は本発明の第5の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図17は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1との違いは、サーミスタ等の車室の車内温度検知手段58を設け、制御部は車内温度検知手段58の出力を基に加熱手段の通電量を制御する構成としたものである。
上記構成において、夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図17に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転をt1(=30秒間)行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton1(=30秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後間欠的に駆動させる。ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となり、乾燥空気温度検出手段55の出力は55℃で、高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していく。このため車内温度検知手段58の出力がT6(=35℃)になるとは制御部54は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton2(=20秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また時間が経過し車内温度検知手段58の出力がT7(=27℃)になると制御部は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton3(=10秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。さらに時間が経過し、車内温度検知手段58の出力がT3(=25℃)になると制御部は、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)してもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
(実施の形態9)
図18は本発明の第9の実施の形態における空調座席装置の断面図であり、図19は各モードにおける動作のタイムチャートである。実施の形態1との違いは、相対湿度センサーや絶対湿度センサー等の車室の車内湿度検知手段59を設け、制御部は車内湿度検知手段59の出力を基に加熱手段の通電量を制御する構成としたものである。
上記構成において、夏季の車室内は50℃25%RH程度になっているが、図19に示すように、まず、制御部54は除湿手段45が除湿性能を回復させる再生モード運転をt1(=30秒間)行う。排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton1(=30秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初10秒停止させた後間欠的に駆動させる。ゼオライトが吸着材の場合は吸着材が120℃まで加熱されると水蒸気が吸着材から脱着し始めるが、発生した水蒸気を送風機44で排出口50から車室内に放出させる。再生モードが終了した後は、除湿モード運転を30秒間行う。除湿モードでは排出風路切替手段51を排出口50を閉じる位置にし、送風機44を駆動する。送風機44によって0.3m/分の流量で除湿手段45に送り込まれた車室内の空気(50℃、25%RH)は吸着材で水蒸気を吸着され湿度が低下するとともに吸着熱で発熱し(55℃、12%RH)の空気となり、乾燥空気温度検出手段55の出力は55℃で、高温低湿度の空気通風路に導かれ表皮の噴出口から吹き出し、人体背側面を流れる。その際体表面の汗を気化させることで気化熱をうばい人体に冷涼間を与えるとともに、ムレ感を防止する。
なおカーエアコンを駆動させた場合、車室内の温度、湿度は徐々に低下していく。このため車内湿度検知手段59の出力がH4(=21%RH)になるとは制御部54は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton2(=20秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。また時間が経過し車内湿度検知手段59の出力がH5(=18%RH)になると制御部は再生モード運転をt1(=30秒間)行うが、排出風路切替手段51を排出口50を空ける位置にし、加熱手段をton3(=10秒間)駆動させ、0.3m/分の流量の送風機44を最初間欠的に駆動させる。さらに時間が経過し、車内湿度検知手段59の出力がH6(=15%RH)になると制御部は、再生モード時間を0、すなわち連続的に除湿(送風)してもエアコンにより噴出口から吹き出す空気の温度、湿度が低く抑えられ、着座部の湿度を低下しつつ適度な冷涼感が得られる。
以上により結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。
以上のように本発明にかかる空調座席装置は結露水の処理の必要が無い吸着式除湿手段を用いた空調座席装置において、車内の室温が高い場合は急速な冷涼感を得、室内の空調が効いて室温が低下した場合はムレ感を防止しつつ適度な冷涼感を得、さらに消費電力を低下させることができる。また実施の形態では、自動車用シートについて記載したが、家庭やオフィスの椅子、また寝具等の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態1〜3における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態1〜3の再生モードにおける座部の空調ユニットの断面図 本発明の実施の形態1〜3の除湿モードにおける座部の空調ユニットの断面図 本発明の実施の形態1の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態2の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態3の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態3の別の構成の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態4における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態4の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態5における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態5の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態6における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態6の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態7における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態7の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態8における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態8の各モードにおける動作のタイムチャート 本発明の実施の形態9における空調座席装置の断面図 本発明の実施の形態9の各モードにおける動作のタイムチャート 従来の空調座席装置の斜視図 従来の空調座席装置の断面図 従来の空調座席装置の空気乾燥装置の断面図 従来の空調座席装置の空気乾燥装置の断面図
符号の説明
41 座席本体
44 送風機
45 除湿手段
46 表皮
47 噴出口
48 通風路
49 加熱手段
50 排出口
51 排出風路切替手段
52 空調ユニット
54 制御部
55 乾燥空気温度検知手段
56 乾燥空気湿度検知手段
57 除湿手段温度検知手段
58 室内温度検知手段
59 室内湿度検知手段

Claims (10)

  1. 送風機で送風された空気を吸着により除湿する除湿手段と、座席本体の表皮に空気を吹き出す噴出口と、除湿手段で除湿後の乾燥空気を噴出口に導く通風路と、前記除湿手段を加熱する加熱手段と、除湿手段から座席本体外に連通した排出口と、前記排出口の開閉を行う排出風路切替手段からなる空調ユニットとを備え、前記空調ユニットは前記加熱手段を動作させ前記除湿手段の除湿性能を回復させる再生モードと、前記送風機で送風した空気を除湿する除湿モードとを有し、前記再生モードと除湿モードを繰り返して動作させ、かつ再生モードの加熱手段の通電量は運転開始直後が最大値となるよう加熱手段を制御することを特徴とする空調座席装置。
  2. 再生モードの時間は運転開始直後が最大となるよう制御する制御部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空調座席装置。
  3. 再生モードの加熱手段の通電時間は運転開始直後が最大となるよう加熱手段を制御する制御部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空調座席装置。
  4. 再生モードの加熱手段の通電時間は運転開始直後が最大となるよう加熱手段通電時間を間欠制御する制御部を設けたことを特徴とする請求項1に記載の空調座席装置。
  5. 複数の空調ユニットを持ち、少なくとも1つの空調ユニットの加熱手段が通電中は、すくなくとも1つの空調ユニットの加熱手段が停止する制御部を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  6. 乾燥空気温度検知手段を持ち、乾燥空気温度が一定値以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  7. 乾燥空気湿度検知手段を持ち、乾燥空気湿度が一定値以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  8. 除湿手段温度検知手段を持ち、除湿手段の温度が一定値以上の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた請求項1〜7のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  9. 室内温度検知手段を持ち、室内温度が一定値以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた請求項1〜8のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  10. 室内湿度検知手段を持ち、室内湿度が一定値以下の場合は加熱手段の通電量を相対的に少なくする制御手段を設けた請求項1〜9のいずれか1項に記載の空調座席装置。
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