JP2005021425A - 空調座席装置 - Google Patents

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Naohito Asami
直仁 朝見
Shintaro Nozawa
真太郎 野澤
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Fumitaka Kikutani
文孝 菊谷
Satoshi Arima
聡 有馬
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】空調座席装置において、再生時に放出される高温高湿の空気の流れを最適化し、除湿された空気の温度および湿度を低くし冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮すること。
【解決手段】吸込口57と、吸着材59と、吸着材59から空調ユニット51外部に連通した排出口62と、吸着材59の再生時に排出口62から出た高湿度の空気を導く導風路64を備え、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64によって吸込口57から離れた場所に放出されるので、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、吸込口57から流入し難くなり、通風路56に流れる除湿された空気の温度および湿度を低くし、冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮することができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、自動車やオフィス用椅子など、環境温度が高温であったり、長時間着座したりする場合においても、快適な着座感を得ることができる空調座席装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空調座席装置としては、すでに知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
これは、図16〜図18に示されるようなものである。すなわち、図16に示すように、背もたれ部1は、内部に空気通路2と、空気流路2に送風するための送風ファン3とを有しており、背もたれ部1と空気通路2の間には水蒸気分圧の勾配にしたがった非通気性と透湿性を併せ持った透湿層4が配置されており、空気通路2には背もたれ部1から透湿してくる水蒸気が流れ込む。そして、送風ファン3で作られる気流によって、吸湿性材料を備えた空気乾燥装置5を通して乾燥させた空気を空気通路2に流し、透湿層4が背もたれ部1外側にある水蒸気を透過させ、水蒸気は乾燥した空気の中で蒸発する。
【0004】
なお、空気乾燥装置5は、図17に示すように、反応容器6、7は、空気入口8、9を持ったゼオライトやシリカゲルのような吸湿材料で満たされており、それぞれ一体化された電気ヒーター10、11を有し、電気駆動される空気フラップ12で空気通路2と連通されている空気出口13、および車室に開口した空気出口14に流路が切り替えられるようになっている。
【0005】
上記構成において、空気乾燥装置5を連続運転するために2つの反応容器6、7は交互に吸湿プロセス、ならびに再生プロセスと切り替えられるようになっており、一方の反応容器6がヒーター10で再生されている時(再生プロセス)、他の反応容器7がその内部を流れる空気を吸着材料の吸湿作用によって乾燥させるとともに、吸着熱で空気の温度を加熱する(吸湿プロセス)。その後、反応容器7の吸着材が飽和すると、空気フラップ12を破線のように移動させ、流路を切り替えるとともに、ヒーター11に通電し反応容器7を再生(再生プロセス)し、もう一方の反応容器6がその内部を流れる空気を吸着材料の吸湿作用によって乾燥させるとともに、吸着熱で空気の温度を加熱している(吸湿プロセス)。
【0006】
また、図18に示すように、再生ファン15を空気出口14近傍に配設し、再生プロセス時の反応容器6または7内部に流れる空気の流量を増加させることで、再生プロセスの時間を短縮するものであった。
【0007】
【特許文献1】
特開平11−123959号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の構成では、反応容器6、7のうちいずれか一方がヒーター10または11で再生されているときは、空気出口14から高温の水蒸気が放出され、自然対流で上昇し、他の反応容器7または6の空気入口9または8から高温高湿の空気が吸い込まれるので、反応容器7または6で流れる空気を吸着材料で乾燥させても、空気通路2には低湿度の空気が流れなくなるとともに、空気通路2に流れる空気の温度を上昇させ、そのまま背もたれ部1から吹出しても冷涼感は得られないという課題を有していた。
【0009】
また、再生ファン15を空気出口14近傍に配設しても、高温の水蒸気が再生ファン15を通るため、再生ファン15の耐久性が低くなるとともに、再生プロセス時の反応容器6または7の空気入口8または9付近に高温の水蒸気を放出するため、反応容器6または7の吸着材料が吸湿し、再生プロセスの時間を大幅に短縮することができないという課題を有していた。
【0010】
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、再生時に放出される高温高湿の空気の流れを最適化し、除湿された空気の温度および湿度を低くし冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮する空調座席装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の空調座席装置は、吸着材の再生時に排出口から出た高湿度の空気を導く導風路を備えた構成としたものである。
【0012】
これによって、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路の作用によって吸込口から流入し難くなり、通風路に流れる除湿された空気の温度および湿度を低くし、冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、吸込口から室内空気を吸込む送風機と、前記送風機で送風された空気を除湿する吸着材および吸着材を加熱再生する加熱手段を有する除湿部と、吸着材に連通した排出口と、排出口の開閉を行う排出風路切替手段とを備えた空調ユニットと、前記除湿部により除湿された空気が噴出する穴を表面に設けた座席と、前記除湿部から前記座席の穴へ前記除湿部により除湿された空気を送る通風路と、吸着材の再生時に排出口から出た高湿度の空気を導く導風路とを備えてなる空調座席装置とすることにより、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路の作用によって吸込口から流入し難くなり、通風路に流れる除湿された空気の温度および湿度を低くし、冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮することができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、導風路の出口は吸込口方向以外に向けて構成してなる請求項1に記載の空調座席装置とすることにより、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路によって吸込口以外の方向に放出されるので、吸込口から流入し難くなり、通風路に流れる除湿された空気の温度および湿度をさらに低くし、さらに冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間をさらに短縮することができる。
【0015】
請求項3に記載の発明は、導風路の出口は座席の横方向に向けて構成してなる請求項2に記載の空調座席装置とすることにより、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路によって座席の横方向に放出されるので、吸込口からの空気の吸込み方向と、導風路から排出される高温高湿の空気の排出方向が異なり、さらに吸込口から流入し難くなり、通風路に流れる除湿された空気の温度および湿度をさらに低くし、さらに冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間をさらに短縮することができるとともに、車の前席に設置した場合、後席に着座する人に高温高湿の空気が直接当らず、不快感を抑制できる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、導風路の出口はドア方向に向けて構成してなる請求項2に記載の空調座席装置とすることにより、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路によって座席のドア方向に放出され、ドアから車外に放出されるため、車の前席に設置した場合、後席に着座する人に高温高湿の空気が当らず、不快感をさらに抑制できる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、導風路の出口は車のキャビン外に連通して構成してなる請求項1に記載の空調座席装置とすることにより、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路によって車のキャビン外に放出されるため、高温高湿の空気がキャビン内の雰囲気に影響を与えず、快適性を維持することができる。
【0018】
請求項6に記載の発明は、導風路の出口は車のトランクに連通して構成してなる請求項5に記載の空調座席装置とすることにより、導風路を人が着座したときに邪魔にならない場所に設置できるので、車の乗り心地に悪影響を与えず、快適性を維持することができる。
【0019】
請求項7に記載の発明は、導風路の出口は車外に連通して構成してなる請求項5に記載の空調座席装置とすることにより、導風路を人が着座したときに邪魔にならない場所に容易に設置できるので、車の乗り心地に悪影響を与えず、快適性を維持することができる。
【0020】
請求項8に記載の発明は、導風路は樹脂で構成してなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の空調座席装置とすることにより、熱伝導率が低いため、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路内で結露することがなく、導風路が錆によって劣化することもなく、結露水による周囲への悪影響を防止できるとともに、耐久性の高い空調座席装置を提供することができる。
【0021】
請求項9に記載の発明は、加熱手段の表面に吸着材を担持してなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の空調座席装置とすることにより、再生プロセス時に吸着手段の吸着材を加熱手段が直接加熱するので、昇温速度が大きく、再生プロセスの時間が短くなり、除湿プロセスの時間を相対的に長くでき、冷涼感が向上するとともに、再生モードでの電力が少なくでき、さらに空調ユニットを小型化することができる。
【0022】
請求項10に記載の発明は、加熱手段は多孔体に電流を流す構成の請求項9に記載の空調座席装置とすることにより、多孔体の仕様を変更することによって、容易にかつ精度良く金属体の抵抗値を調節することができ、所望の加熱手段を容易に実現できる。また、多孔体のため、ディッピングなどによって吸着材を担持する場合、担持しやすく、また表面積が大きくなるので、吸着材の単位体積あたりの吸着スピードが大きくなり、空調ユニットを小型化することができる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
【0024】
(実施例1)
図1〜図4は本発明の実施例1における空調座席装置を示すものである。
【0025】
図1において、50は車に設置する空調座席装置を示し、空調ユニット51と、背もたれ部52aと座部52bを有する座席52と、除湿された空気を送る通風路56と、高湿度の空気を導く導風路64とを備えている。
【0026】
空調ユニット51は、吸込口57から室内空気を吸込むシロッコファンなどの送風機58と、前記送風機58で送風された空気を除湿する、例えば、ゼオライトやシリカゲルや活性アルミナなどの吸着材59および吸着材59に吸着させた水分を脱離することによって吸着材59を加熱再生する電気ヒ−タ−などの加熱手段60を有する除湿部61と、吸着材59から空調ユニット51外部に連通した排出口62と、排出口62の開閉を行い排出風路の切り替えを行うダンパなどの排出風路切替手段63とを備えている。導風路64は、排出風路切替手段63の切り替えにより、吸着材59の再生時に、排出口62から出た高湿度の空気を一定方向に導くものである。排出風路切替手段63は、図2に示すように、ステッピングモータ65などで駆動されている。
【0027】
通風路56は、ウレタン樹脂などの非吸湿材料で構成され、空調ユニット51で除湿された空気を、座席52の背もたれ部52aと座部52bのウレタン発泡樹脂などのパッド部53に導入し、表皮54の表面の噴出穴55へ送るようにしている。
【0028】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0029】
図3に示すように、吸込口57から送風機58で吸込まれた室内空気を吸着材59が除湿し、除湿された空気は排出口62から排出される。そして、排出風路切替手段63によって導風路64側は閉塞され、通風路56側は開放されているため、除湿された空気は、通風路56により座席52のパッド部53に導入され、さらに分岐した通風路56を通過して座席52の表皮54表面の噴出穴55から噴出する。座席52には人が着座しているため、除湿された空気が人の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0030】
このように、本実施例の空調座席装置を自動車に装備すれば、夏季に日射により座席52の表皮54の温度が上昇した状態で自動車の運転をしても、表面の人体に接する領域に除湿された空気を噴出するため、汗が気化乾燥し、気化熱を皮膚表面から奪い、冷却感を感じさせ、汗のむれ感を解消して快適に座れるようになる。
【0031】
次に、吸着材59が飽和した時には、吸着材59を加熱手段60で加熱し、吸着材59に吸着させた水分を脱離することによって吸着材59を再生する(再生プロセス)。図4は、再生運転時の気流を示しており、吸着材59から脱離した水分を含む水蒸気は、吸込口57から送風機58で吸込まれた室内空気とともに高温高湿の空気となり、排出口62から排出される。そして、排出風路切替手段63によって通風路56側は閉塞され、導風路64側は開放されているため、高湿度の空気は、導風路64により座席52の下方に排出される。
【0032】
以上のように、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64によって吸込口57から離れた一定方向に放出されるので、吸込口57から流入し難くなり、通風路56に流れる除湿された空気の温度および湿度を低くし、冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮することができる。
【0033】
(実施例2)
図5は、本発明の実施例2における空調座席装置を示している。
【0034】
本実施例において、実施例1と異なる点は、導風路64の出口を吸込口57方向以外に向けて構成してなることである。具体的には、本実施例では、導風路64の出口を座席52の後方に向けて構成している。
【0035】
これにより、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64によって吸込口57以外の方向に放出されるので、吸込口57から流入し難くなり、通風路56に流れる除湿された空気の温度および湿度をさらに低くし、さらに冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間をさらに短縮することができる。
【0036】
(実施例3)
図6は、本発明の実施例3における空調座席装置を示している。
【0037】
本実施例において、実施例1、2と異なる点は、導風路64の出口を座席52の横方向に向けて構成してなることである。
【0038】
これにより、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64によって座席52の横方向に放出されるので、吸込口57からの空気の吸込み方向と、導風路64から排出される高温高湿の空気の排出方向が異なるので、吸込口57から流入し難くなり、通風路56に流れる除湿された空気の温度および湿度をさらに低くし、さらに冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間をさらに短縮することができる。また、空調座席装置を、車の前席に設置した場合、後席に着座する乗員に高温高湿の空気が直接当らず、不快感を抑制することができる。
【0039】
(実施例4)
図7は、本発明の実施例4における空調座席装置を示している。
【0040】
本実施例において、実施例3と異なる点は、空調座席装置を車に設置した場合、各空調座席装置の導風路64の出口を車のドア66方向に向けて構成してなることである。
【0041】
これにより、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64によって座席52のドア66方向に放出され、ドア66から車外に放出されるため、さらに吸込口57から流入し難くなり、通風路56に流れる除湿された空気の温度および湿度をさらに低くし、さらに冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間をさらに短縮することができる。また、空調座席装置を、車の前席に設置した場合、後席に着座する乗員に高温高湿の空気が直接当らず、不快感を抑制することができる。
【0042】
(実施例5)
図8は、本発明の実施例5における空調座席装置を示している。
【0043】
本実施例において、実施例1と異なる点は、空調座席装置を車に設置した場合、各空調座席装置の導風路64の出口を車のエンジンルーム67などのキャビン外に連通して構成してなることである。
【0044】
これにより、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64によって車のキャビン外に放出されるため、高温高湿の空気がキャビン内の雰囲気に影響を与えず、快適性を維持することができる。
【0045】
(実施例6)
図9は、本発明の実施例6における空調座席装置を示している。
【0046】
本実施例において、実施例5と異なる点は、空調座席装置を車に設置した場合、各空調座席装置の導風路64の出口を車のトランク68に連通して構成してなることである。
【0047】
これにより、導風路64を人が着座したときに邪魔にならない場所に設置できるので、車の乗り心地に悪影響を与えず、快適性を維持することができる。
【0048】
(実施例7)
図10は、本発明の実施例7における空調座席装置を示している。
【0049】
本実施例において、実施例5、6と異なる点は、空調座席装置を車に設置した場合、各空調座席装置の導風路64の出口を車外に連通して開放構成してなることである。
【0050】
これにより、導風路64を人が着座したときに邪魔にならない場所に容易に設置できるので、車の乗り心地に悪影響を与えず、快適性を維持することができる。
【0051】
(実施例8)
本発明の実施例8における空調座席装置は、導風路64をポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ABS、PET、PBTなどの樹脂で構成している。この点で、実施例1〜7と異なるものである。
【0052】
これにより、導風路64の熱伝導率が低いため、吸着材59の再生時に排出口62から出た高温高湿の空気が、導風路64内で結露することがなく、導風路64が錆によって劣化することがないため、結露水による周囲への悪影響を防止できるとともに、耐久性の高い空調座席装置50を提供することができる。
【0053】
(実施例9)
図11、図12は、本発明の実施例9における空調座席装置を示している。
【0054】
本実施例において、実施例1〜8と異なる点は、空調ユニット51における除湿部61が、帯形状の電気抵抗発熱体をプリーツ加工した加熱手段69の表面にアンダーコート70を施し、その上に吸着材71を担持した構成としたことである。なお、加熱手段69は、実施例1における加熱手段60に相当するものであり、端子69aを備えている。
【0055】
これにより、除湿部61の加熱手段69と吸着材71が一体化されているため、再生時において加熱手段69の熱が、直接、吸着材71に伝わり、吸着材71の昇温速度が大きくなる。つまり、再生時間を短くしても吸着した大部分の水蒸気が放出されることになる。従って、短時間で吸着能力が回復するため、断続的に除湿モ−ドと吸着モ−ドを繰り返しても充分な除湿能力を発揮することができる。このため除湿部61を大幅に小型化でき、座席52本体への組込みが容易となる。また、直接、吸着材71を加熱するため、空気を加熱することが少なく、再生電力が少なくて良い。
【0056】
さらに、長期放置された場合でも除湿部61をすぐに再生でき、大気中の水蒸気を吸着するのを防止するための厳重なシ−ル構成が不要となり、空調ユニット51の小型化を実現できる。
【0057】
なお、図13、図14、図15は、それぞれステンレスなどの金属薄板に切れ込み加工を行い伸張させたエキスパンドメタル72、ステンレス金属線を編んだ金網73、あるいはステンレス薄板に穴加工を施した穴付板74などの多孔体の表面に水酸化アルミニウムや硝酸セリウムなどを焼結酸化させたアンダーコート70を施し、ゼオライト、チタシリケート、シリカゲル、活性アルミナなどの吸着材71を担持させ、加熱手段69を多孔体、すなわち、エキスパンドメタル72、金網73、あるいは穴付板74などで構成したものである。
【0058】
この構成においては、多孔体は開口しているので、除湿モードでは吸着材71への接触面積が多くなり、また、送風の圧力損失を低くすることができる。再生モードでは、多孔体の端面全面に接触するように溶接した端子75に通電させて発熱させるが、エキスパンドメタル72、金網73、穴付板74は薄板に切れ込みの入った、あるいは細線の構成のため、薄板に比べ同じ電気抵抗でも低熱容量であり、再生時間を短くすることができる。
【0059】
上記した各実施例では、車用の空調座席装置について説明したが、オフィス用椅子など、環境温度が高温であったり、長時間着座したりする場合の座席装置としても用いることができるものである。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の空調座席装置によれば、吸着材の再生時に排出口から出た高温高湿の空気が、導風路の作用によって吸込口から流入し難くなり、通風路に流れる除湿された空気の温度および湿度を低くし、冷却能力を大きくすること、および再生プロセスの時間を大幅に短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空調座席装置の断面図
【図2】同空調座席装置における空調ユニットの構成を示す斜視図
【図3】同空調座席装置における除湿運転時の状態を示す断面図
【図4】同空調座席装置における再生運転時の状態を示す断面図
【図5】本発明の実施例2における空調座席装置の断面図
【図6】本発明の実施例3における空調座席装置を一部破断して示す斜視図
【図7】本発明の実施例4における空調座席装置を設置した車の構成図
【図8】本発明の実施例5における空調座席装置を設置した車の構成図
【図9】本発明の実施例6における空調座席装置を設置した車の構成図
【図10】本発明の実施例7における空調座席装置を設置した車の構成図
【図11】本発明の実施例9における空調座席装置の加熱手段を示す斜視図
【図12】同空調座席装置の加熱手段を拡大して示す断面図
【図13】同空調座席装置における加熱手段の変形例を示す展開平面図
【図14】同空調座席装置における加熱手段の他の変形例を示す展開平面図
【図15】同空調座席装置における加熱手段のさらに他の変形例を示す展開平面図
【図16】従来の空調座席装置の構成を示す断面図
【図17】同空調座席装置の空気乾燥装置を示す構成図
【図18】同空調座席装置の他の空気乾燥装置を示す構成図
【符号の説明】
50 空調座席装置
51 空調ユニット
52 座席
55 噴出穴
56 通風路
57 吸込口
58 送風機
59 吸着材
60、69 加熱手段
61 除湿部
62 排出口
63 排出風路切替手段
64 導風路
66 ドア
68 トランク
71 吸着材
72 エキスパンドメタル
73 金網
74 穴付板

Claims (10)

  1. 吸込口から室内空気を吸込む送風機と、前記送風機で送風された空気を除湿する吸着材および吸着材を加熱再生する加熱手段を有する除湿部と、吸着材に連通した排出口と、排出口の開閉を行う排出風路切替手段とを備えた空調ユニットと、前記除湿部により除湿された空気が噴出する穴を表面に設けた座席と、前記除湿部から前記座席の穴へ前記除湿部により除湿された空気を送る通風路と、吸着材の再生時に排出口から出た高湿度の空気を導く導風路とを備えてなる空調座席装置。
  2. 導風路の出口は吸込口方向以外に向けて構成してなる請求項1に記載の空調座席装置。
  3. 導風路の出口は座席の横方向に向けて構成してなる請求項2に記載の空調座席装置。
  4. 導風路の出口はドア方向に向けて構成してなる請求項2に記載の空調座席装置。
  5. 導風路の出口は車のキャビン外に連通して構成してなる請求項1に記載の空調座席装置。
  6. 導風路の出口は車のトランクに連通して構成してなる請求項5に記載の空調座席装置。
  7. 導風路の出口は車外に連通して構成してなる請求項5に記載の空調座席装置。
  8. 導風路は樹脂で構成してなる請求項1〜7のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  9. 加熱手段の表面に吸着材を担持してなる請求項1〜8のいずれか1項に記載の空調座席装置。
  10. 加熱手段は多孔体に電流を流す構成の請求項9に記載の空調座席装置。
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