JP2004175212A - 空調座席装置 - Google Patents

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Hiroshi Uno
浩 宇野
Noriyuki Komeno
範幸 米野
Mitsuru Yoneyama
充 米山
Shintaro Nozawa
真太郎 野澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】夏季、日射により自動車の座席の温度と相対湿度も上昇し、汗をかいている乗員はむれ感を感じ、不快感があるという課題を有していた。
【解決手段】送風機20で送風された空気を吸着材22で除湿する除湿手段21と、冷風または温風に熱交換するペルチェモジュ−ル23と、除湿された空気、冷風または温風をパッド部28表面まで導入する通風路26と、空気が噴出する噴出穴30を設けた表皮29と、除湿手段21とペルチェモジュ−ル23の運転を制御する運転制御部31とから構成し、夏季に座席27の表皮29の温度が上昇した状態でも、除湿空気を噴出して汗を気化乾燥させて汗のむれ感を解消し、次に冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュ−ル23で温風を吹き出し、快適に暖房することもできる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、夏季には高温になった表皮から除湿空気または冷風を吹き出して汗によるむれ感を解消し、冬季には表皮を暖め、常に快適な着座環境に保つ自動車などの空調座席装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の空調座席装置としては、図9に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
図において、空調座席装置は、背当部1と着座部2からなる自動車用の座席3と、ペルチェモジュール4と、このペルチェモジュール4に接続され、空気流を冷却または加温する主熱交換器5および廃熱を空気流に熱交換する廃熱熱交換器6と、背当部1と着座部2の乗員が座る座席3の表面カバー7に設け、空気流を吹き出す空気流吹出孔8と、主熱交換器5から空気流吹出孔8に連通し、吹出す空気流を搬送するために背当部1と着座部2の内部に設けた空気流通路9と、廃熱熱交換器6から廃熱空気流を搬送する廃熱空気流通路10と、ペルチェモジュール4に接続した主熱交換器5および廃熱熱交換器6に空気流を搬送する主ファン11および不用ファン12と、ペルチェモジュールの主熱交換器側面に取り付けられた温度センサー13と、制御器14とから構成されていた。
【0004】
そして、自動車の運転時にペルチェモジュール4と主ファン11および不用ファン12が駆動し、夏季では、主ファン11で搬送された空気流はペルチェモジュール4で伝熱された主熱交換器5で冷却されて、空気流通路9で搬送され、空気流吹出孔8から冷風として吹出していた。ペルチェモジュール4で伝熱された廃熱熱交換器6で加温された廃熱空気流は廃熱空気流通路10から廃熱として吹出していた。一方、冬季では、主ファン11で搬送された空気流はペルチェモジュール4で伝熱された主熱交換器5で加温されて、空気流通路9で搬送され、空気流吹出孔8から温風として吹出していた。ペルチェモジュール4で伝熱された廃熱熱交換器6で冷却された廃熱空気流は廃熱空気流通路10から廃熱として吹出していた。このようにして、乗員の背中および臀部を冷却または加温して座席の空調が行われていた。
【0005】
【特許文献1】
特表平9−505497号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、夏季に自動車を駐車すると日射により座席温度が約60℃の高温に上昇するため、運転をすると、ペルチェモジュール4と主ファン11が駆動し、空気流が冷却されて、空気流吹出孔8へと搬送されるが、座席3の表面カバー7は約60℃の高温になっているため、座席3の表面カバー7の温度は短時間に低下せず、さらに、空気流は温度が低下すると逆に相対湿度は上昇し、この状態で吹き出すため、汗をかいている乗員はむれ感を感じ、不快感があるという課題を有していた。
【0007】
また、冬季に運転をすると、ペルチェモジュール4と主ファン11が駆動し、空気流が加温されて、空気流吹出孔8から噴出するが、ペルチェモジュール4の加温熱量と空気流の風量で温度上昇値は決定される。吹き出し温度は雰囲気温度にで温度上昇値が加わって決定されるが、雰囲気温度が低いと、吹き出し温度は暖かさを感じる温度にまで上昇できないという課題を有していた。
【0008】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、夏季に日射により座席カバーの温度が上昇した状態で運転をしても、座席表面の人体に接する領域に除湿された空気を噴出し、短時間で汗などのむれ感を解消、さらに冷風が吹き出して快適に座れるようにし、冬季には座席の表面カバーの人体に接する領域の温度を加温して快適に座れるようにした空調座席装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明の空調座席装置は、送風機と、この送風機で送風された空気を冷温面で冷風または温風に熱交換し、廃熱面で廃熱を熱交換するペルチェモジュールと、送風機で送風された空気を吸着材で吸湿させて除湿する作用を用いた除湿手段と、この除湿手段で除湿された空気または前記ペルチェモジュールの冷温面で熱交換された冷風または温風をパッド部に導入してパッド部表面まで導入する通風路と、パッド部を覆い、前記通風路から除湿された空気が噴出する噴出穴を設けた表皮と、除湿手段とペルチェモジュールの運転を制御する運転制御部とから構成したものである。
【0010】
これによって、運転制御部が除湿手段に送風機から出た空気が除湿手段を通過するように運転すると、送風された空気は除湿手段で除湿され、通風路を通ってパッド部に入り、パッド部表面から通風路を出て表皮の噴出穴から噴出する。また、ペルチェモジュールを運転すると、送風機で送風された空気はペルチェモジュールの冷温面で冷風または温風に熱交換され、通風路を通ってパッド部に入り、パッド部表面から通風路を出て表皮の噴出穴から噴出する。さらにペルチェモジュールの廃熱面で廃熱を熱交換する。そして座席には乗員が着座しているため、除湿手段を運転した場合は除湿された空気が、ペルチェモジュールを運転した場合は連続して冷温風が、乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0011】
そこで、運転開始直後で汗があるときに除湿手段を運転すると、汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、除湿空気が必要なくなった時点でペルチェモジュールを運転すると、運転時間内は連続して冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュールを運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、送風機と、この送風機で送風された空気を冷温面で冷風または温風に熱交換し、廃熱面で廃熱を熱交換するペルチェモジュールと、送風機で送風された空気を吸着材で吸湿させて除湿する作用を用いた除湿手段と、この除湿手段で除湿された空気または前記ペルチェモジュールの冷温面で熱交換された冷風または温風をパッド部に導入してパッド部表面まで導入する通風路と、パッド部を覆い、前記通風路から除湿された空気が噴出する噴出穴を設けた表皮と、除湿手段とペルチェモジュールの運転を制御する運転制御部とから構成したものである。
【0013】
これによって、運転制御部が除湿手段に送風機から出た空気が除湿手段を通過するように運転すると、送風された空気は除湿手段で除湿され、通風路を通ってパッド部に入り、パッド部表面から通風路を出て表皮の噴出穴から噴出する。また、ペルチェモジュールを運転すると、送風機で送風された空気はペルチェモジュールの冷温面で冷風または温風に熱交換され、通風路を通ってパッド部に入り、パッド部表面から通風路を出て表皮の噴出穴から噴出する。さらにペルチェモジュールの廃熱面で廃熱を熱交換する。そして座席には乗員が着座しているため、除湿手段を運転した場合は除湿された空気が、ペルチェモジュールを運転した場合は連続して冷温風が、乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0014】
そこで、運転開始直後で汗があるときに除湿手段を運転すると、汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、除湿空気が必要なくなった時点でペルチェモジュールを運転すると、運転時間内は連続して冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュールを運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、特に請求項1に記載の空調座席装置を、運転制御部は除湿手段とペルチェモジュールを併用運転できるように設けたことにより、運転制御部が除湿手段とペルチェモジュールを併用運転して除湿された空気と冷風または温風が、同時に乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0016】
そこで、運転開始直後で汗があるときに汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、さらに冷風も吹き出してより快適になる。また、冬季にはペルチェモジュールを運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、特に請求項1に記載の空調座席装置を、運転制御部は除湿手段とペルチェモジュールをそれぞれ単独で運転できるようにしたことにより、運転制御部が除湿手段とペルチェモジュールをそれぞれ単独で運転し、除湿された空気もしくは冷風または温風が、乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0018】
そこで、運転開始直後で汗があるときは除湿手段の運転を選択して、汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、汗のむれ感がない場合はペルチェモジュールの運転を選択して、冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュールを運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0019】
請求項4に記載の発明は、特に空調座席装置を、廃熱面は除湿手段と熱結合したペルチェモジュールを設けて構成したことで、ペルチェモジュールを運転すると、冷温面で送風機で送風された空気を冷風または温風に熱交換し、冷風または温風は通風路を通ってパッド部に入り、パッド部表面から通風路を出て表皮の噴出穴から噴出する。廃熱面は除湿手段と熱結合しているため、ペルチェモジュールの廃熱で除湿手段の吸着材を加熱して、吸湿した水分を脱着させる。
【0020】
そこで、ペルチェモジュールの冷風運転中に廃熱で除湿手段の吸着材の脱着をすることができ、再生ヒータを用いることなく、次の除湿手段による除湿運転の準備ができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、特に請求項1または4に記載の空調座席装置を、最初に除湿手段を運転し、次にペルチェモジュールに運転を切り替える運転制御部を設けて構成したことにより、最初に除湿手段を運転して汗を気化乾燥させ、汗のむれ感を解消し、次にペルチェモジュールが運転し、冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュールを運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0022】
そして、ペルチェモジュールの冷風運転中に除湿手段は吸着材を加熱して、吸湿した水分を脱着させ、次の除湿運転に備えることができる。
【0023】
請求項6に記載の発明は、特に請求項5に記載の空調座席装置を、除湿手段からペルチェモジュールへの運転切り替えを除湿手段の除湿能力が所定値以下になると切り替える運転制御部を設けて構成したことで、除湿手段の運転中に吸着材の吸湿が飽和状態に近づき、除湿性能が低下して所定値以下になると、運転制御部は除湿手段からペルチェモジュールに運転を切り替える。除湿性能の所定値の決定法としては、運転開始直後で汗のむれ感を解消するために、必要な除湿性能となるように設定すればよい。
【0024】
そこで、運転開始直後で汗があるときに所定値以上の除湿性能で汗を気化乾燥させて汗のむれ感を解消し、除湿空気が必要なくなった時点で所定値以下の除湿性能に低下するようになり、効率的な運転制御が実現できる。
【0025】
請求項7に記載の発明は、特に請求項6に記載の空調座席装置を除湿手段の除湿性能が所定値以下に低下したことを判定する指標として、除湿運転を開始してからの時間を用いた運転制御部を設けて構成したことで、運転制御部は除湿手段の除湿性能が所定値以下に低下する時間を予め確認して設定しておく。除湿手段の運転を開始すると、その時点からの経過時間を測定し、予め確認して設定した時間になると、運転制御部は除湿手段からペルチェモジュールに運転を切り替える。
【0026】
そこで、特別に除湿性能を検出するセンサなどを設けなくても、運転制御部は除湿手段の除湿性能が所定値以下に低下する判定を簡単に行い、運転を切り替えることができる。
【0027】
請求項8に記載の発明は、特に請求項1または4に記載の空調座席装置を、ペルチェモジュールを運転中に、同時に除湿手段の吸着材を加熱して、吸湿した水分を脱着させる運転制御部を設けて構成したことで、ペルチェモジュールの冷風運転中に除湿手段は吸着材を加熱して、吸湿した水分を脱着させ、次の除湿運転に備えることができる。
【0028】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
【0029】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1における空調座席装置を示すものである。
【0030】
図1において、20は送風機である。21は除湿手段であり、送風機20で送風された空気を吸着材22で吸湿させて除湿する。23はペルチェモジュールであり、送風機20で送風された空気を冷温面24で冷風または温風に熱交換し、廃熱面25で廃熱を熱交換する。26は通風路であり、除湿手段21で除湿された空気またはペルチェモジュール23の冷温面24で熱交換された冷風または温風を座席27のパッド部28に導入してパッド部28の表面まで導入する。29は表皮であり、通風路26から除湿された空気が噴出する噴出穴30を設けている。31は運転制御部であり、除湿手段21とペルチェモジュール23の運転を制御する。32a、32bは風路切替部で、送風機20で送風された空気を運転状態に応じて除湿手段21もしくはペルチェモジュール23に送風する。34は吸湿した水分を脱着させるために吸着材22を加熱する再生ヒータである。
【0031】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0032】
運転制御部31が除湿手段21に送風機20から出た空気が除湿手段21を通過するように運転すると、送風された空気は除湿手段21で除湿され、通風路26を通ってパッド部28に入り、パッド部28表面から通風路26を出て表皮29の噴出穴30から噴出する。また、ペルチェモジュール23を運転すると、送風機20で送風された空気はペルチェモジュール23の冷温面24で冷風または温風に熱交換され、通風路26を通ってパッド部28に入り、パッド部28表面から通風路26を出て表皮29の噴出穴30から噴出する。さらにペルチェモジュール23の廃熱面25で廃熱を熱交換する。そして座席27には乗員が着座しているため、除湿手段21を運転した場合は除湿された空気が、ペルチェモジュール23を運転した場合は、運転時間内は連続して冷温風が、乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。なお、除湿手段21とペルチェモジュール23への送風の切り替えは、一例として、風路切替部32aを入口に、風路切替部32bを出口に設けている。さらに、除湿手段21の吸着材22は次の運転まで乾燥状態を維持するには外部空気と遮蔽する必要があるため、風路切替部32aと風路切替部32bでこの役割を果たしている。また、吸湿した水分を脱着させるために吸着材22を加熱するには再生ヒータ34で加熱を行う。
【0033】
以上のように、本実施例においては、運転開始直後で汗があるときに除湿手段21を運転すると、汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、除湿空気が必要なくなった時点でペルチェモジュール23を運転すると、運転時間内は連続して冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュール23を運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0034】
(実施例2)
図2は本発明の実施例2における空調座席装置のシーケンスを示すものである
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0035】
実施例1と異なる点は、運転制御部31は除湿手段21とペルチェモジュール23を併用運転できるように設けたところである。
【0036】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0037】
運転制御部31が除湿手段21とペルチェモジュール23を併用運転して除湿された空気と冷風または温風が、同時に乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0038】
以上のように、本実施例においては、運転開始直後で汗があるときに汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、さらに冷風も吹き出してより快適になる。また、冬季にはペルチェモジュール23を運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0039】
(実施例3)
図3は本発明の実施例3における空調座席装置のシーケンスを示すものである。
【0040】
なお、実施例1、2と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0041】
実施例1、2と異なる点は、運転制御部31は除湿手段21とペルチェモジュール23をそれぞれ単独で運転できるようにした点である。
【0042】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0043】
運転制御部31が除湿手段21とペルチェモジュール23をそれぞれ単独で運転し、除湿された空気もしくは冷風または温風が、乗員の背中から臀部、さらに下肢に吹きつける。
【0044】
以上のように、本実施例においては、運転開始直後で汗があるときは除湿手段21の運転を選択して、汗を気化乾燥させ、気化熱を皮膚表面から奪い冷却感を感じさせて汗のむれ感を解消し、汗のむれ感がない場合はペルチェモジュール23の運転を選択して、冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュール23を運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0045】
(実施例4)
図4は本発明の実施例4におけるの空調座席装置を示すものである。
【0046】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0047】
実施例1と異なる点は、廃熱面25は除湿手段21と熱結合したペルチェモジュール23を設けて構成したことである。なお、33は熱結合部であり、ペルチェモジュール23の廃熱面25からの廃熱を除湿手段21の吸着材22に伝熱し、加熱する。
【0048】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0049】
ペルチェモジュール23を運転すると、冷温面24で送風機20で送風された空気を冷風または温風に熱交換し、冷風または温風は通風路26を通ってパッド部28に入り、パッド部28表面から通風路26を出て表皮29の噴出穴30から噴出する。廃熱面25は除湿手段21と熱結合部33で熱結合しているため、ペルチェモジュール23の廃熱で除湿手段21の吸着材22を加熱して、吸湿した水分を脱着させる。
【0050】
以上のように、本実施例においては、ペルチェモジュール23の冷風運転中に廃熱で除湿手段21の吸着材22の脱着をさせることができ、再生ヒータ34を用いることなく、次の除湿手段21による除湿運転の準備ができる。
【0051】
(実施例5)
図3は本発明の実施例5における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示すものである。
【0052】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0053】
実施例1と異なる点は、最初に除湿手段21を運転し、次にペルチェモジュール23に運転を切り替える運転制御部31を設けて構成したことにある。
【0054】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0055】
最初に除湿手段21を運転して汗を気化乾燥させ、汗のむれ感を解消し、次にペルチェモジュール23が運転し、冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュール23を運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【0056】
以上のように、本実施例においては、ペルチェモジュール23の冷風運転中に除湿手段21は吸着材22を加熱して、吸湿した水分を脱着させ、次の除湿運転に備えることができる。
【0057】
(実施例6)
図5は本発明の実施例6における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示すものである。
【0058】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0059】
実施例1と異なる点は、除湿手段21からペルチェモジュール23への運転切り替えを除湿手段21の除湿能力が所定値以下になると切り替える運転制御部31を設けて構成したことである。
【0060】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0061】
除湿手段21の運転中に吸着材22の吸湿が飽和状態に近づき、除湿性能が低下して所定値以下になると、運転制御部31は除湿手段21からペルチェモジュール23に運転を切り替える。除湿性能の所定値の決定法としては、運転開始直後で汗のむれ感を解消するために、必要な除湿性能となるように設定すればよい。
【0062】
以上のように、本実施例においては、運転開始直後で汗があるときに所定値以上の除湿性能で汗を気化乾燥させて汗のむれ感を解消し、除湿空気が必要なくなった時点で所定値以下の除湿性能に低下するようになり、効率的な運転制御が実現できる。
【0063】
(実施例7)
図6は本発明の実施例7における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示すものである。
【0064】
なお、実施例1、6と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0065】
実施例1、6と異なる点は、除湿手段21の除湿性能が所定値以下に低下したことを判定する指標として、除湿運転を開始してからの時間を用いた運転制御部31を設けて構成したことである。
【0066】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0067】
運転制御部31は除湿手段21の除湿性能が所定値以下に低下する時間を予め確認して設定しておく。除湿手段21の運転を開始すると、その時点からの経過時間を測定し、予め確認して設定した時間になると、運転制御部31は除湿手段21からペルチェモジュール23に運転を切り替える。
【0068】
そこで、特別に除湿性能を検出するセンサなどを設けなくても、運転制御部31は除湿手段21の除湿性能が所定値以下に低下する判定を簡単に行い、運転を切り替えることができる。
【0069】
(実施例8)
図7および図8は本発明の実施例8における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示すものである。
【0070】
なお、実施例1と同一符号のものは同一構造を有し、説明は省略する。
【0071】
実施例1と異なる点は、ペルチェモジュール23を運転中に、同時に除湿手段21の吸着材22を加熱して、吸湿した水分を脱着させる運転制御部31を設けて構成したところである。
【0072】
以上のように構成された空調座席装置について、以下、その動作、作用を説明する。
【0073】
図7は実施例1に示す構造の場合であり、ペルチェモジュール23の冷風運転中に除湿手段21は再生ヒータ34で吸着材22を加熱して、吸湿した水分を脱着させ、次の除湿運転に備えることができる。
【0074】
図8は実施例4に示す構造の場合であり、ペルチェモジュール23の冷風運転中に除湿手段21は熱結合部33により、廃熱で吸着材22を加熱して、吸湿した水分を脱着させ、再生ヒータ34を用いることなく、次の除湿運転に備えることができる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明の空調座席装置によれば、夏季に日射により座席の表皮の温度が上昇した状態で自動車の運転をしても、座席表面の人体に接する領域に除湿された空気を噴出するため、汗が気化乾燥し、気化熱を皮膚表面から奪い、冷却感を感じさせ、汗のむれ感を解消し、除湿空気が必要なくなった時点で冷風が吹き出して快適さを維持する。また、冬季にはペルチェモジュールを運転して温風を吹き出して快適に暖房することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における空調座席装置の断面図
【図2】本発明の実施例2における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示す図
【図3】本発明の実施例3、5おける空調座席装置の運転状態のシーケンスを示す図
【図4】本発明の実施例4のにおける空調座席装置の断面図
【図5】本発明の実施例6における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示す図
【図6】本発明の実施例7における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示す図
【図7】本発明の実施例8における空調座席装置の運転状態のシーケンスを示す図
【図8】同空調座席装置の他の運転状態のシーケンスを示す図
【図9】従来の空調座席装置の構成図
【符号の説明】
20 送風機
21 除湿手段
22 吸着材
23 ペルチェモジュール
24 冷温面
25 廃熱面
26 通風路
27 座席
28 パッド部
29 表皮
30 噴出穴
31 運転制御部
32a、32b 風路切替部
33 熱結合部
34 再生ヒータ

Claims (8)

  1. 送風機と、この送風機で送風された空気を吸着材で吸湿させて除湿する作用を用いた除湿手段と、送風機で送風された空気を冷温面で冷風または温風に熱交換し、廃熱面で廃熱を熱交換するペルチェモジュールと、前記除湿手段で除湿された空気または前記ペルチェモジュールの冷温面で熱交換された冷風または温風をパッド部に導入してパッド部表面まで導入する通風路と、パッド部を覆い、前記通風路から除湿された空気が噴出する噴出穴を設けた表皮と、除湿手段とペルチェモジュールの運転を制御する運転制御部とから構成された空調座席装置。
  2. 運転制御部は除湿手段とペルチェモジュールを併用運転できる請求項1に記載の空調座席装置。
  3. 運転制御部は除湿手段とペルチェモジュールをそれぞれ単独で運転できる請求項1に記載の空調座席装置。
  4. 送風機と、この送風機で送風された空気を吸着材で吸湿させて除湿する作用を用いた除湿手段と、送風機で送風された空気を冷温面で冷風または温風に熱交換し、廃熱面は前記除湿手段と熱結合したペルチェモジュールと、前記除湿手段で除湿された空気または前記ペルチェモジュールの冷温面で熱交換された冷風または温風をパッド部に導入してパッド部表面まで導入する通風路と、パッド部を覆い、前記通風路から除湿された空気が噴出する噴出穴を設けた表皮と、除湿手段とペルチェモジュールの運転を制御する運転制御部とから構成された空調座席装置。
  5. 運転制御部は最初に除湿手段を運転し、次にペルチェモジュールに運転を切り替える請求項1または4に記載の空調座席装置。
  6. 運転制御部は除湿手段からペルチェモジュールへの運転切り替えを除湿手段の除湿能力が所定値以下になると切り替える請求項5に記載の空調座席装置。
  7. 運転制御部は除湿手段の除湿能力が所定値以下に低下したことを判定する指標として、除湿運転を開始してからの時間を用いた請求項6に記載の空調座席装置。
  8. 運転制御部はペルチェモジュールを運転中に、同時に除湿手段の吸着材を加熱して、吸湿した水分を脱着させる請求項1または4に記載の空調座席装置。
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