JPH1112353A - アルキレンオキサイドの重合方法 - Google Patents

アルキレンオキサイドの重合方法

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JPH1112353A
JPH1112353A JP17012997A JP17012997A JPH1112353A JP H1112353 A JPH1112353 A JP H1112353A JP 17012997 A JP17012997 A JP 17012997A JP 17012997 A JP17012997 A JP 17012997A JP H1112353 A JPH1112353 A JP H1112353A
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alkylene oxide
lanthanide
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average molecular
polymerization
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浅沼  正
Hajime Yasuda
源 安田
Eiji Ihara
栄治 井原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体規則性の優れたポリアルキレンオキサイ
ドを得る方法を提供する。 【解決手段】 アルキレンオキサイドと一般式(1)
(式中、1は2または3、m,nは0〜2の整数、Ln
はランタナイド)で表されるランタナイド系錯体と有機
アルミニウム化合物を接触することを特徴とするアルキ
レンオキサイドの重合方法。 (CHm3-m COCH2 COCHn3-n1 Ln (1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルキレンオキサイ
ドの重合方法に関する。詳しくは、特定の金属化合物と
有機アルミニウム化合物を組み合わせてアルキレンオキ
サイドを重合する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アルキレンオキサイドを重合してポリア
ルキレンオキサイドを得る方法については既に多くの触
媒系が知られている。またリビング重合する系について
も知られており分子量分布の狭い重合体が得られている
(例えば、H.Sugimotoら、Macromolecules 1994, 27, 2
013)。また、ランタナイド系の化合物と有機アルミニウ
ムの水和物を用いることでアイソタクティック構造のポ
リプロピレンオキサイドを製造する方法も知られている
(J. Wu ら J. Polym. Sci. Poly. Chem., 28, 1995 (1
990))。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】公知の触媒系で中でも
ランタナイド系の化合物と有機アルミニウム水和物を組
み合わせる方法はプロピレンオキサイドを立体規則性重
合することが可能であるなど優れた方法である。しかし
ながら触媒系の活性、得られるポリマーの立体規則性が
充分とは言えない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決して高活性でアルキレンオキサイドを重合し、しか
も得られるポリマーが立体規則性に優れたものである重
合方法について鋭意検討し本発明を完成した。
【0005】すなわち本発明は、アルキレンオキサイド
と一般式(1)(式中、1は2または3、m,nは0〜
2の整数、Lnはランタナイド)で表されるランタナイ
ド系錯体と有機アルミニウム化合物を接触することを特
徴とするアルキレンオキサイドの重合方法である。
【0006】 (CHm3-m COCH2 COCHn3-n1 Ln (1)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明においてアルキレンオキサ
イドとしては炭素数2〜10の1,2−エポキシアルカ
ン、特に炭素数3〜8の1,2−エポキシアルカンが例
示でき、具体的には1,2−エポキシプロパン、1,2
−エポキシブタン、1,2−エポキシペンタン、1,2
−エポキシヘキサン、1,2−エポキシヘプタン、1,
2−エポキシオクタンなどが例示される。
【0008】本発明のランタナイド系錯体は、前記一般
式(1)で表されるランタナイド系錯体であり、ランタ
ナイドのフッ素化アセチルアセトナート錯体である。こ
こでnおよびmは少なくとも一方が0である化合物が好
ましい。
【0009】中心金属としては1が2または3、すなわ
ち、2価または3価のイットリウム(Y)、サマリウム
(Sm)、ネオジム(Nd)、ランタン(La)が例示
され、特に3価のそれが好ましく利用できる。
【0010】有機アルミニウム化合物としては、炭素数
1〜10のアルキルアルミニウムの他にそれらの水和物
が例示される。アルキルアルミニウムとしてはトリアル
キルアルミニウムの他にアルキル基の1つまたは全部が
塩素、フッ素、臭素、沃素などのハロゲン原子に置換さ
れたものが例示される。
【0011】水との水和物は、アルキルアルミニウムと
水あるいは結晶水をもつ無機塩と反応させることで作ら
れる。アルキルアルミニウムと水のモル比としては1:
0.1〜1:2、好ましくは0.7〜1.1程度であ
る。
【0012】重合条件としては、通常の重合条件が採用
でき、−100〜200℃、常圧〜100kg/cm2
とするのが一般的であり、アルキレンオキサイド以外に
触媒系に悪影響を与えない溶媒を用いる溶媒重合法、ア
ルキレンオキサイド自身を溶媒とする塊状重合法、ある
いは気相重合法が採用可能である。溶媒としては炭化水
素化合物、ハロゲン化炭化水素化合物、エーテル、エス
テルなどが例示できるが、好ましくは、炭化水素化合
物、ハロゲン化炭化水素化合物である。
【0013】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに説明す
る。
【0014】実施例1 プロピレンオキサイド10gにトリエチルアルミニウム
と水の1:0.75反応物を3モル%、サマリウムトリ
フルオロアセチルアセトナート(III)1モル%加え60
℃で2日間反応した。反応後、塩酸水で反応液を繰り返
し洗浄し次いで水洗した後、未反応のプロピレンオキサ
イドを蒸発除去して重合物2.2g得た。GPCで測定
した数平均分子量は8000、重量平均分子量と数平均
分子量の比(Mw/Mn)は1.88であった。また13
C−NMRで測定したメソダイアッドは0.74であっ
た。
【0015】実施例2 トリエチルアルミニウムと水の反応物に変え東ソアクゾ
(株)製メチルアルミノキサンを用い、サマリウムトリ
フルオロアセチルアセトナート(III) に変えてネオジウ
ムトリフロオロアセチルアセトナートを用いた他は実施
例1と同様の反応を行ったところポリマー3.72gを
得た。GPCで測定した数平均分子量は177000、
重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は
1.66であった。また13C−NMRで測定したメソダ
イアッドは0.27であった。
【0016】実施例3 トリエチルアルミニウムと水の反応物を変えてトリエチ
ルアルミニウムを用いた他は実施例1と同様の反応を行
ったところポリマーを5.63gを得た。GPCで測定
した数平均分子量は121000、重量平均分子量と数
平均分子量の比(Mw/Mn)は3.45であった。ま
13C−NMRで測定したメソダイアッドは0.53で
あった。
【0017】比較例1 ネオジウムトリフルオロアセチルアセトナートに変えて
ネオジウムアセチルアセトナート(III)を用いた他は実
施例1と同様にしたところポリマーを0.85g得た。
GPCで測定した数平均分子量は181000、重量平
均分子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)は6.55
であった。また13C−NMRで測定したメソダイアッド
は0.42であった。
【0018】
【発明の効果】本発明の方法を実施することにより効率
よく立体規則性のポリアルキレンオキサイドを製造する
ことが可能であり、本発明の方法は工業的に極めて価値
がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキレンオキサイドと一般式(1)
    (式中、1は2または3、m,nは0〜2の整数、Ln
    はランタナイド)で表されるランタナイド系錯体と有機
    アルミニウム化合物を接触することを特徴とするアルキ
    レンオキサイドの重合方法。 (CHm3-m COCH2 COCHn3-n1 Ln (1)
  2. 【請求項2】 有機アルミニウム化合物がトリアルキル
    アルミニウムまたはその水和物である請求項1に記載の
    重合方法。
  3. 【請求項3】 アルキレンオキサイドがプロピレンオキ
    サイドである請求項1に記載の重合方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131678A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Lintec Corp 開環重合用固体酸触媒及び開環重合方法
DE102010049606A1 (de) 2009-11-10 2011-05-12 National University Corporation Kanazawa University, Kanazawa Verfahren zur Herstellung von einem Alkylenoxid-Polymerisationskatalysator und Poly(alkylenoxid)
WO2012046811A1 (ja) 2010-10-06 2012-04-12 三洋化成工業株式会社 トナーバインダーおよびトナー組成物
EP2520979A1 (en) 2011-05-02 2012-11-07 Ricoh Company, Ltd. Toner for electrophotography, developer, and image forming apparatus
US8476381B2 (en) 2007-04-26 2013-07-02 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Method for producing crystalline polyoxyalkylene polyol, and resin obtained by using the same as raw material
EP2778787A1 (en) 2013-03-15 2014-09-17 Ricoh Company, Ltd. Toner

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