JPH11121715A - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法

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JPH11121715A
JPH11121715A JP9286580A JP28658097A JPH11121715A JP H11121715 A JPH11121715 A JP H11121715A JP 9286580 A JP9286580 A JP 9286580A JP 28658097 A JP28658097 A JP 28658097A JP H11121715 A JPH11121715 A JP H11121715A
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JP
Japan
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insulating film
forming
gate electrode
memory cell
mis transistor
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JP9286580A
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English (en)
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Shizunori Oyu
静憲 大湯
Yoshitaka Tadaki
▲芳▼▲隆▼ 只木
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Semiconductor Memories (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 DRAMを有する半導体集積回路装置におい
て、メモリセル選択用MISトランジスタのソース・ド
レイン領域下に電界緩和用の半導体領域を形成する際の
欠陥発生を抑制しながら、電界緩和能力を向上させる。 【解決手段】 メモリセル選択用MOS・FETのゲー
ト電極14Aを形成した後であってゲート電極14Aの
側面にサイドウォールスペーサを形成する前に、半導体
基板1においてソース・ドレイン用のn型半導体領域1
9の下層に、電界緩和用の半導体領域FMを形成するた
めの不純物イオンを打ち込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路装
置の製造技術に関し、特に、DRAM(DynamicRandom
Access Memory)を有する半導体集積回路装置の製造技
術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMのメモリセルは、1つのメモリ
セル選択用MISトランジスタと、それに直列に接続さ
れたキャパシタとから構成されている。このため、集積
度が高く、ビット当たりの単価を安くすることができる
等から大容量のメモリを必要とする各種コンピュータの
メイン・メモリや通信機器等に広く使用されている。
【0003】しかし、DRAMでは、情報を記憶する素
子としてキャパシタを用いているので、そのまま放置し
ておくと情報の記憶に用いられる信号電荷が時間の経過
とともにリークしてしまい記憶内容が失われてしまう。
そこで、DRAMでは、メモリセルの情報を記憶し続け
るために、記憶内容を定期的に再生する、いわゆるリフ
レッシュ動作が必要である。
【0004】このため、DRAMを有する半導体集積回
路装置においては、DRAM全体の動作速度の向上を図
るとともに、このリフレッシュ特性の向上を図るべく、
種々の構造上および回路上の研究および技術開発が行わ
れている。このリフレッシュ特性を向上させる技術とし
て、DRAMのメモリセルにおけるメモリセル選択用M
ISトランジスタのソース・ドレイン領域の下方に、ソ
ース・ドレイン領域形成用の不純物と同一導電形の不純
物を導入することで形成される電界緩和用の半導体領域
を設ける技術がある。
【0005】この種の技術については、例えば特開平6
−61486号公報に記載があり、この文献には、DR
AMのメモリセルにおけるメモリセル選択用MOSトラ
ンジスタを覆う層間絶縁膜に、メモリセル選択用MOS
トランジスタのソース・ドレイン領域が露出するような
接続孔を開口した後に、その接続孔を通じて、すなわ
ち、メモリセル選択用MOSトランジスタのゲート電極
の側面に形成されたサイドウォールをマスクとして、そ
のソース・ドレイン領域の下方に電界緩和用の不純物を
導入する技術等が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記電界緩
和用の半導体領域の形成技術においては、以下の課題が
あることを本発明者は見出した。
【0007】すなわち、電界緩和用の不純物を、ゲート
電極の側面に形成されたサイドウォールをマスクとして
打ち込むと、打ち込み時の不純物の横方向広がりと熱処
理による不純物の拡散とによって実効的な打ち込み量が
減少し、電界緩和能力が不充分となる問題である。
【0008】また、DRAMのメモリ容量は益々増大す
る傾向にあり、それに伴ってDRAMのメモリセルの集
積度を増大させる観点からメモリセルの専有面積も益々
縮小せざるを得ない方向に進んでいるが、上記した電界
緩和能力が不充分となる問題は、素子の微細化に伴って
益々顕著となる。したがって、これを防ぐためには、当
該電界緩和用の不純物の打ち込み量を増やす必要が生じ
る。しかし、当該不純物の打ち込み量を増やすと、電界
緩和能力は向上するが、半導体基板における残留欠陥が
増加するためこの欠陥に起因する接合リーク電流が増
え、リフレッシュ特性が劣化する問題が生じる。
【0009】本発明の目的は、DRAMを有する半導体
集積回路装置において、メモリセル選択用MISトラン
ジスタのソース・ドレイン領域下に電界緩和用の半導体
領域を形成する際の欠陥発生を抑制しながら、電界緩和
能力を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0010】また、本発明の目的は、DRAMを有する
半導体集積回路装置において、DRAMのメモリセルの
微細化による電界緩和用の半導体領域における実効的な
不純物濃度の低下を問題とすることなく、DRAMのリ
フレッシュ特性を維持することのできる技術を提供する
ことにある。
【0011】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0013】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、メモリセル選択用MISトランジスタと、これに直
列に接続された情報蓄積用容量素子とで構成されるDR
AMのメモリセルを半導体基板に複数設けている半導体
集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半導体基
板上にゲート絶縁膜を形成した後、そのゲート絶縁膜上
に前記メモリセル選択用MISトランジスタを含むMI
Sトランジスタのゲート電極を形成する工程と、(b)
前記ゲート電極形成後であって前記ゲート電極の側面に
側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板における前記メ
モリセルの形成領域に、前記ゲート電極をマスクとし
て、前記メモリセル選択用MISトランジスタのソース
・ドレイン領域形成用の不純物を導入する工程と、
(c)前記ゲート電極形成後であって前記ゲート電極の
側面に側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板における
前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極をマスク
として、前記メモリセル選択用MISトランジスタのソ
ース・ドレイン領域と同一導電形の電界緩和用の不純物
を導入する工程とを有するものである。
【0014】また、本発明の半導体集積回路装置の製造
方法は、メモリセル選択用MISトランジスタと、これ
に直列に接続された情報蓄積用容量素子とで構成される
DRAMのメモリセルを半導体基板に複数設けている半
導体集積回路装置の製造方法であって、(a)前記半導
体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、そのゲート絶縁
膜上に前記メモリセル選択用MISトランジスタを含む
MISトランジスタのゲート電極を形成する工程と、
(b)前記ゲート電極形成後であって前記ゲート電極の
側面に側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板における
前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極をマスク
として、前記メモリセル選択用MISトランジスタのソ
ース・ドレイン領域形成用の不純物を導入する工程と、
(c)前記ソース・ドレイン領域形成用の不純物導入工
程後に、前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜部を形成す
る工程と、(d)前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜部
を形成した後の半導体基板における前記メモリセルの形
成領域に、前記ゲート電極および側壁絶縁膜部をマスク
として、前記メモリセル選択用MISトランジスタのソ
ース・ドレイン領域と同一導電形の電界緩和用の不純物
を、前記半導体基板の主面に対して斜め方向から導入す
る工程とを有することを特徴とする半導体集積回路装置
の製造方法。
【0015】さらに、本発明の半導体集積回路装置の製
造方法は、前記ゲート電極形成後であって前記ゲート電
極の側面に側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板にお
ける前記メモリセルの形成領域に、前記メモリセル選択
用MISトランジスタにおけるソース・ドレイン領域間
のパンチスルー抑制用の不純物を導入する工程を有する
ものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する(なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する)。
【0017】(実施の形態1)図1〜図19は本発明の
一実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図、図20は各使用のリフレッシュ時間
の累積度数分布を比較した結果を示すグラフ図、図21
は各仕様のメモリセル選択用MISトランジスタのパン
チスルー耐圧を比較した結果を示すグラフ図、図22は
本発明者が検討した技術であって電界緩和用の半導体領
域を形成するための不純物イオンをゲート電極の側面に
サイドウォールを形成した後に打ち込む場合の半導体集
積回路装置の部分断面図、図23はスリット幅を変えた
場合の電界緩和用の半導体領域の不純物濃度分布を示す
グラフ図、図24はスリット幅と電界緩和用の半導体領
域の不純物濃度との関係を示すグラフ図である。
【0018】まず、本実施の形態1を説明する前に、本
発明者が検討したDRAMのメモリセルにおける電界緩
和用の半導体領域の形成技術およびその問題点について
説明する。
【0019】図22は、例えば64M・DRAM(Dyna
mic Random Access Memory)におけるメモリセル領域の
要部断面図を示している。半導体基板100は、例えば
p形のシリコン単結晶からなる。半導体基板100の上
部には、素子分離用のフィールド絶縁膜101が形成さ
れている。このフィールド絶縁膜101は、例えば酸化
シリコン等からなり、このフィールド絶縁膜101で囲
まれる活性領域に、メモリセル選択用MOS・FET1
02が形成されている。
【0020】このメモリセル選択用MOS・FET10
2は、半導体基板100の上部の一対の半導体領域10
3, 103と、半導体基板100上のゲート絶縁膜10
4と、その上のゲート電極105とを有している。ゲー
ト電極105はワード線WL0 の一部でもある。このゲ
ート電極105の上面および側面には、キャップ絶縁膜
106およびサイドウォール107が形成されている。
このキャップ絶縁膜106およびサイドウォール107
は、例えば窒化シリコン膜からなる。
【0021】半導体基板100上には、例えば酸化シリ
コン膜からなる層間絶縁膜108が形成されており、メ
モリセル選択用MOS・FET102、キャップ絶縁膜
106およびサイドウォール107が被覆されている。
この層間絶縁膜108には、半導体領域103に達する
ような接続孔109が穿孔されている。この接続孔10
9は、キャップ絶縁膜106およびサイドウォール10
7によって自己整合的に形成されている。
【0022】この半導体領域103の直下には電界緩和
用の半導体領域110が形成されている。この電界緩和
用の半導体領域110は、接続孔109を穿孔した後
に、電界緩和用の半導体領域110を形成するための不
純物を、接続孔109を通じて、すなわち、サイドウォ
ール107をマスクとして、半導体基板100にイオン
打ち込みすることで形成されている。この場合は、接続
孔109の直径がスリット幅となる。
【0023】図23にスリット幅を変えた場合の電界緩
和用の半導体領域110の不純物濃度分布を示す。この
不純物濃度は、不純物イオン打ち込み時の不純物の横方
向広がりと熱処理による不純物の広がりとによって低下
している。特に、スリット幅Wが狭くなるほど不純物濃
度は低くなっている。
【0024】この不純物濃度の低下を実効的な打ち込み
量と考えると、図24に示すように、実効的なイオン打
ち込み量は、スリット幅が、例えば0. 3μm以下にな
ると減少する。その結果、スリット幅が、0. 3μmの
時に最適化した打ち込み量を用いて、0. 2μmのスリ
ット幅で打ち込むと、接合電界は0. 24MV/cmか
ら0. 28MV/cmに増大してしまい、リフレッシュ
特性が劣化する。
【0025】これを防止するためには、不純物イオンの
打ち込み量を2倍程度にする必要がある。今後、このス
リット幅は、例えば0. 05μm以下になる。例えばワ
ード線WL0 間隔を0.1μmとすると、サイドウォール
107の幅は経験的にワード線WL0 間隔の1/3程度
なので、サイドウォール107の幅は0.033μmとな
り、実効的な不純物イオンの打ち込み量は、図24から
10%程度となる。このようにスリット幅が0.05μm
以下の場合に、電界緩和を実現するための不純物イオン
の打ち込み量は、1×1014/cm2 以上の打ち込み量
が必要となる。
【0026】このような不純物イオンの打ち込み量で
は、熱処理後でも結晶欠陥が残留するため、接合の空乏
層にも欠陥が含まれる。その結果、現状の方式では電界
緩和は実現できるものの、欠陥起因のリーク電流が増え
てリフレッシュ特性が劣化してしまう。
【0027】そこで、本発明の実施の形態1において
は、次のようにする。以下、本実施の形態1の半導体集
積回路装置の製造方法の一例を図1〜図19によって説
明する。なお、本実施の形態1においては、例えば25
6M・DRAMの製造方法に本発明を適用した場合を例
として説明する。
【0028】まず、図1に示すように、例えばp型で比
抵抗が10Ωcm程度の半導体基板1をウェット酸化して
その表面に薄い酸化シリコン膜2を形成した後、この酸
化シリコン膜2の上部にCVD(Chemical Vapor Depos
ition )法で窒化シリコン膜3を堆積する。酸化シリコ
ン膜2は、後の工程で素子分離溝の内部に埋め込まれる
酸化シリコン膜をシンタリング(焼き締め)するとき等
に半導体基板1に加わるストレスを緩和するために形成
される。窒化シリコン膜3は酸化され難い性質を持つの
で、その下部(活性領域)の基板表面の酸化を防止する
マスクとして利用される。
【0029】続いて、図2に示すように、フォトレジス
ト膜4をマスクにして窒化シリコン膜3、酸化シリコン
膜2および半導体基板1をドライエッチングすることに
より、素子分離領域の半導体基板1に深さ200〜50
0nm、好ましくは350nm程度の溝5aを形成す
る。この溝5aの別の形成方法として、フォトレジスト
膜4をマスクにして窒化シリコン膜3をドライエッチン
グし、次いでフォトレジスト膜4を除去した後、窒化シ
リコン膜3をマスクにして酸化シリコン膜2および半導
体基板1をドライエッチングしても良い。
【0030】その後、フォトレジスト膜4を除去した
後、図3に示すように、前記エッチングで溝5aの内壁
に生じたダメージ層を除去するために、半導体基板1を
ウェット酸化して溝5aの内壁に薄い酸化シリコン膜6
を形成した後、図4に示すように、半導体基板1上に酸
化シリコン膜7を堆積し、次いで半導体基板1をウェッ
ト酸化することにより、溝5aに埋め込んだ酸化シリコ
ン膜7の膜質を改善するためのシンタリング(焼き締
め)を行う。酸化シリコン膜7は、例えばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0031】次に、図5に示すように、酸化シリコン膜
7の上部にCVD法で窒化シリコン膜8を堆積した後、
図6に示すように、フォトレジスト膜9をマスクにして
窒化シリコン膜8をドライエッチングすることにより、
例えばメモリアレイと周辺回路の境界部のように、相対
的に広い面積の溝5aの上部のみに窒化シリコン膜8を
残す。溝5aの上部に残った窒化シリコン膜8は、次の
工程で酸化シリコン膜7を化学的機械研磨(Chemical Me
chanical Polishing; CMP) 法で研磨して平坦化する
際、相対的に広い面積の溝5aの内部の酸化シリコン膜
7が相対的に狭い面積の溝5aの内部の酸化シリコン膜
7に比べて深く研磨される現象(ディッシング;dishin
g )を防止するために形成される。
【0032】続いて、フォトレジスト膜9を除去した
後、図7に示すように、窒化シリコン膜3、8をストッ
パに用いたCMP法で酸化シリコン膜7を研磨して溝5
aの内部に残すことにより、溝形の素子分離部5を形成
する。
【0033】次に、熱リン酸を用いたウェットエッチン
グで窒化シリコン膜3、8を除去した後、図8に示すよ
うに、メモリセルを形成する領域(メモリアレイ)の半
導体基板1にn型半導体領域10すべくn型不純物、例
えばリンをイオン打ち込みする。このn型半導体領域1
0はメモリセル領域のウエルに基板ノイズが侵入するの
を防止するための領域であり、当該領域を形成するため
のイオン打ち込みエネルギーは、例えば1MeV程度、
ドーズ量は、例えば1×1013個/cm2 程度である。
【0034】続いて、メモリアレイと周辺回路の一部
(nチャネル型MOS・FETを形成する領域)にp型
高濃度領域11aを形成すべく、p型不純物、例えばホ
ウ素をイオン打ち込みする。このp型高濃度領域11a
は、ラッチアップおよびソフトエラー防止用の領域であ
り、当該領域を形成するためのイオン打ち込みエネルギ
ーは、例えば250keV、ドーズ量は、例えば1×1
13/cm2 程度である。
【0035】続いて、メモリアレイと周辺回路の一部
(nチャネル型MOS・FETを形成する領域)にp型
ウエル11bを形成すべくp型不純物、例えばホウ素を
イオン打ち込みする。このp型ウエル11bを形成する
ためのイオン打ち込みエネルギーは、例えば120ke
Vおよび30keVで、それぞのドーズ量は、例えば2
×1012/cm2 程度である。
【0036】続いて、周辺回路の他の一部(pチャネル
型MOS・FETを形成する領域)にn型ウエル12を
形成すべく、n型不純物、例えばリンをイオン打ち込み
する。
【0037】その後、半導体基板1に対して、例えば1
000℃、10分程度の熱処理を施すことにより、n型
半導体領域10、p型高濃度領域11a、p型ウエル1
1bおよびn型ウエル12を形成する。
【0038】次に、このようなイオン打ち込みに続い
て、MOS・FETのしきい値電圧を調整するための不
純物、例えばフッ化ホウ素をp型ウエル11およびn型
ウエル12にイオン打ち込みする。この際のイオン打ち
込みエネルギーは、例えば10keV程度、ドーズ量
は、例えば5×1012個/cm2 程度である。
【0039】次に、p型ウエル11およびn型ウエル1
2の各表面の酸化シリコン膜2をHF(フッ酸)系の洗
浄液を使って除去した後、半導体基板1をウェット酸化
してp型ウエル11およびn型ウエル12の各表面に膜
厚7〜10nm程度の清浄なゲート酸化膜13を形成す
る。
【0040】特に限定はされないが、上記ゲート酸化膜
13を形成した後、半導体基板1をNO(酸化窒素)あ
るいはN2 O(亜酸化窒素)雰囲気中で熱処理すること
によって、ゲート酸化膜13と半導体基板1との界面に
窒素を偏析させてもよい(酸窒化処理)。ゲート酸化膜
13が7nm程度まで薄くなると、半導体基板1との熱
膨張係数差に起因して両者の界面に生じる歪みが顕在化
し、ホットキャリアの発生を誘発する。半導体基板1と
の界面に偏析した窒素はこの歪みを緩和するので、上記
の酸窒化処理は、極薄のゲート酸化膜13の信頼性を向
上できる。
【0041】次に、図9に示すように、ゲート酸化膜1
3の上部にゲート電極14A、14B、14Cを形成す
る。ゲート電極14Aは、メモリセル選択用MOS・F
ETの一部を構成し、活性領域以外の領域ではワード線
WLとして機能する。このゲート電極14A(ワード線
WL)の幅、すなわちゲート長は、メモリセル選択用M
OS・FETの短チャネル効果を抑制して、しきい値電
圧を一定値以上に確保できる許容範囲内の最小寸法(例
えば0. 2μm程度)で構成される。また、隣接する2
本のゲート電極14A(ワード線WL)の間隔は、フォ
トリソグラフィの解像限界で決まる最小寸法(例えば
0. 2μm程度)で構成される。ゲート電極14Bおよ
びゲート電極14Cは、周辺回路のnチャネル型MOS
・FETおよびpチャネル型MOS・FETの各一部を
構成する。
【0042】ゲート電極14A(ワード線WL)および
ゲート電極14B、14Cは、例えばリンなどのn型不
純物がドープされた多結晶シリコン膜を半導体基板1上
にCVD法で堆積し、次いでその上部にWN(タングス
テンナイトライド)膜と膜厚100nm程度のW膜とを
スパッタリング法で堆積し、さらにその上部に膜厚15
0nm程度の窒化シリコン膜15をCVD法で堆積した
後、フォトレジスト膜16をマスクにしてこれらの膜を
パターニングすることにより形成する。WN膜は、高温
熱処理時にタングステン膜と多結晶シリコン膜とが反応
して両者の界面に高抵抗のシリサイド層が形成されるの
を防止するバリア層として機能する。バリア層には、W
N膜の他、TiN(チタンナイトライド)膜などを使用
することもできる。
【0043】ゲート電極14A(ワード線WL)の一部
を低抵抗の金属(W)で構成した場合には、そのシート
抵抗を2〜2. 5Ω/□程度にまで低減できるので、ワ
ード線遅延を低減することができる。このため、1つの
ワード線WLに接続可能なメモリセルの数を増やすこと
ができるので、DRAMチップのサイズ縮小を推進する
ことが可能となっている。また、ゲート電極14(ワー
ド線WL)をAl配線などで裏打ちしなくともワード線
遅延を低減できるので、メモリセルの上部に形成される
配線層の数を1層減らすことができる。
【0044】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、フッ酸などのエッチング液を使って、半導体基板1
の表面に残ったドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。このウェットエッチングを行う
と、ゲート電極14A(ワード線WL)およびゲート電
極14B、14Cの下部以外の領域のゲート酸化膜13
が削られると同時に、ゲート側壁下部のゲート酸化膜1
3も等方的にエッチングされてアンダーカットが生じる
ため、そのままではゲート酸化膜13の耐圧が低下す
る。そこで、半導体基板1を酸化することによって、削
れたゲート酸化膜13の膜質を改善する。
【0045】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、図10および図11に示すように、半導体基板1に
対して、例えばp形不純物のホウ素を、半導体基板1の
主面に対して垂直にイオン打ち込みし、パンチスルー抑
制のためのパンチスルーストッパ領域PSを形成する。
この際のイオン打ち込みエネルギーは、例えば40ke
V程度、ドーズ量は、例えば2×1012個/cm2 程度
である。この不純物導入工程は、後述するように、本実
施の形態1においては電界緩和用の半導体領域を形成す
るが、その領域を形成するとメモリセル選択用MOS・
FETにおいてパンチスルーが生じ易くなるので、それ
を考慮して行われている。したがって、パンチスルース
トッパ領域PSは、半導体基板1において電界緩和用の
半導体領域が形成される深さ位置に形成されている。
【0046】続いて、n型ウエル12にp型不純物、例
えばB(ホウ素)を半導体基板1の主面に対して垂直に
イオン打ち込みしてゲート電極14Cの両側のn型ウエ
ル12にp- 型半導体領域17を形成する。また、p型
ウエル11bにn型不純物、例えばP(リン)を半導体
基板1の主面に対して垂直にイオン打ち込みしてゲート
電極14Bの両側のp型ウエル11bにn- 型半導体領
域18を形成し、ゲート電極14Aの両側のp型ウエル
11にソース・ドレイン用のn型半導体領域19を形成
する。この際のイオン打ち込みエネルギーは、例えば2
0keV程度、ドーズ量は、例えば1×1013個/cm
2 程度である。これにより、メモリアレイにメモリセル
選択用MOS・FETQsが形成される。
【0047】続いて、図12に示すように、例えばn型
不純物のリンを半導体基板1の主面に対して垂直にイオ
ン打ち込みすることにより、n型半導体領域19の下層
に電界緩和用のn型半導体領域FMを形成する。この際
のイオン打ち込みエネルギーは、例えば100keV、
ドーズ量は、例えば1〜2×1013個/cm2 程度であ
る。
【0048】本実施の形態1においては、電界緩和用の
n型半導体領域FMを形成するための不純物イオンをゲ
ート電極14A〜14Cの加工後、ゲート電極14A〜
14Cの側壁にサイドウォールを形成する前に行うこと
により、スリット幅(不純物導入領域の幅であって、半
導体基板が露出している領域の幅)を、例えば0. 1μ
m程度にでき、当該不純物イオンをサイドウォール形成
後に打ち込む場合に比べて3倍程度にできるため、不純
物イオンの打ち込み量を、例えば2×1013個/cm2
程度にできる。残留欠陥は、イオン打ち込み量が1×1
14/cm2 程度で急増するが、5×1013/cm2
度以下であれば発生しない。このため、DRAMのメモ
リセルの微細化が進められても、電界緩和用のn型半導
体領域FMを形成する場合に当該不純物イオンの打ち込
みに起因する結晶欠陥を抑えながら電界緩和能力を向上
させることが可能となる。
【0049】この電界緩和用のn型半導体領域FMは半
導体基板1の比較的深い位置に形成されるため横方向広
がりも大きく、当該n型半導体領域FMの深さ位置でM
OS・FETがパンチスルーし易くなる。しかし、本実
施の形態1においては、上記したように当該問題を考慮
して、半導体基板1の当該深さ位置にパンチスルー抑制
用のパンチスルーストッパ領域PSを設けているので、
そのような問題が生じない。
【0050】次に、図13に示すように、半導体基板1
上にCVD法で膜厚80nm程度の窒化シリコン膜20
を堆積した後、図14に示すように、窒化シリコン膜2
0を異方性エッチングすることにより、ゲート電極14
A、14B、14Cの側壁にサイドウォールスペーサ2
0aを形成する。このエッチングは、ゲート酸化膜13
や素子分離部5に埋め込まれた酸化シリコン膜7の削れ
量を最少とするために、酸化シリコン膜に対する窒化シ
リコン膜20のエッチングレートが大きくなるようなエ
ッチングガスを使用して行う。また、ゲート電極14
A、14B、14C上の窒化シリコン膜15の削れ量を
最少とするために、オーバーエッチング量を必要最小限
にとどめるようにする。
【0051】ここで、サイドウォールスペーサ20aの
幅を60nmではなく比較的厚くした理由は、後述する
プラグからの不純物拡散により半導体基板1の上部に形
成される高不純物濃度の半導体領域とゲート電極14A
との距離を大きくするためであり、これにより、ゲート
電極14Aの端部での接合電界の増大を防止できるから
である。この場合、サイドウォールスペーサ20a間の
距離は、例えば40nm程度である。
【0052】次に、図15に示すように、周辺回路領域
のn型ウエル12にp型不純物、例えばB(ホウ素)を
イオン打ち込みしてpチャネル型MOS・FETのp+
型半導体領域22(ソース、ドレイン)を形成し、周辺
回路領域のp型ウエル11にn型不純物、例えばAs
(ヒ素)をイオン打ち込みしてnチャネル型MOS・F
ETのn+ 型半導体領域23(ソース、ドレイン)を形
成する。これにより、周辺回路領域にpチャネル型MO
S・FETQpおよびnチャネル型MOS・FETQn
が形成される。
【0053】次に、半導体基板1上に膜厚300nm程度
のSOG(スピンオングラス)膜24をスピン塗布した
後、半導体基板1を800℃、1分程度熱処理してSO
G膜24をシンタリング(焼き締め)する。
【0054】続いて、図16に示すように、SOG膜2
4の上部に膜厚600nm程度の酸化シリコン膜25を
堆積した後、この酸化シリコン膜25をCMP法で研磨
してその表面を平坦化する。酸化シリコン膜25は、例
えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン(TEO
S)とをソースガスに用いたプラズマCVD法で堆積す
る。
【0055】続いて、酸化シリコン膜25の上部に膜厚
100nm程度の酸化シリコン膜26を堆積する。この酸
化シリコン膜26は、CMP法で研磨されたときに生じ
た前記酸化シリコン膜25の表面の微細な傷を補修する
ために堆積する。酸化シリコン膜26は、例えばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。酸化シリ
コン膜25の上部には、酸化シリコン膜26に代えてP
SG(Phospho Silicate Glass)膜を堆積してもよい。
【0056】次に、フォトレジスト膜27を酸化シリコ
ン膜26上にパターン形成した後、このフォトレジスト
膜27をマスクにしたドライエッチングでメモリセル選
択用MOS・FETQsのn型半導体領域19(ソー
ス、ドレイン)の上部の酸化シリコン膜26、25およ
びSOG膜24を除去することにより、n型半導体領域
19(ソース、ドレイン)の一方の上部にコンタクトホ
ール28を形成し、他方の上部にコンタクトホール29
を形成する。このエッチングは、窒化シリコン膜20に
対する酸化シリコン膜26、25およびSOG膜24の
エッチングレートが大きくなるような条件で行う。これ
により、フォトリソグラフィの解像限界以下の微細な径
を有するコンタクトホール28、29がゲート電極14
A(ワード線WL)に対して自己整合で形成される。
【0057】続いて、フォトレジスト膜27を除去した
後、図18に示すように、コンタクトホール28、29
の内部にプラグ30を形成する。プラグ30は、酸化シ
リコン膜26の上部にn型不純物(例えばP(リン))
をドープした多結晶シリコン膜をCVD法で堆積した
後、この多結晶シリコン膜をCMP法で研磨してコンタ
クトホール28、29の内部に残すことにより形成す
る。
【0058】その後、図19に示すように、酸化シリコ
ン膜26の上部に酸化シリコン膜31を堆積した後、半
導体基板1を800℃程度で熱処理する。酸化シリコン
膜31は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラ
ン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD
法で堆積する。また、この熱処理によって、プラグ30
を構成する多結晶シリコン膜中のn型不純物がコンタク
トホール28、29の底部からメモリセル選択用MOS
・FETQsのn型半導体領域19(ソース、ドレイ
ン)に拡散し、n型半導体領域19が低抵抗化される。
【0059】次に、フォトレジスト膜をマスクにしたド
ライエッチングで前記コンタクトホール28の上部の酸
化シリコン膜31を除去してプラグ30の表面を露出さ
せ、そのフォトレジスト膜を除去した後、別のフォトレ
ジスト膜をマスクにしたドライエッチングで周辺回路領
域の酸化シリコン膜31、26、25、SOG膜24お
よびゲート酸化膜13を除去することにより、nチャネ
ル型MOS・FETQnのn+ 型半導体領域23(ソー
ス、ドレイン)の上部にコンタクトホール34、35を
形成し、pチャネル型MOS・FETQpのp+ 型半導
体領域22(ソース、ドレイン)の上部にコンタクトホ
ール36、37を形成する。
【0060】続いて、フォトレジスト膜を除去した後、
酸化シリコン膜31の上部にビット線BLと周辺回路の
第1層配線38、39とを形成する。ビット線BLおよ
び第1層配線38、39は、例えば酸化シリコン膜31
の上部にTi膜とのTiN膜とをスパッタリング法で堆
積し、さらにその上部にW膜と窒化シリコン膜40とを
CVD法で堆積した後、フォトレジスト膜をマスクにし
てこれらの膜をパターニングすることにより形成する。
【0061】酸化シリコン膜31の上部にTi膜を堆積
した後、半導体基板1を800℃程度で熱処理すること
により、Ti膜とSi基板とが反応し、nチャネル型M
OS・FETQnのn+ 型半導体領域23(ソース、ド
レイン)の表面とpチャネル型MOS・FETQpのp
+ 型半導体領域22(ソース、ドレイン)の表面とに低
抵抗のTiSi2 (チタンシリサイド)層42が形成さ
れる。これにより、n+ 型半導体領域23およびp+
半導体領域22に接続される配線(ビット線BL、第1
層配線38、39)のコンタクト抵抗を低減することが
できる。また、ビット線BLをW膜/TiN膜/Ti膜
で構成することにより、そのシート抵抗を2Ω/□以下
にまで低減できるので、ビット線BLと周辺回路の第1
層配線38、39とを同一工程で同時に形成することが
できる。
【0062】次に、フォトレジスト膜を除去した後、ビ
ット線BLおよび第1層配線38、39の側壁にサイド
ウォールスペーサ43を形成する。サイドウォールスペ
ーサ43は、ビット線BLおよび第1層配線38、39
の上部にCVD法で窒化シリコン膜を堆積した後、この
窒化シリコン膜を異方性エッチングして形成する。
【0063】次に、ビット線BLおよび第1層配線3
8、39の上部にSOG膜44をスピン塗布した後、半
導体基板1を熱処理してSOG膜44をシンタリング
(焼き締め)した後、SOG膜44の上部に酸化シリコ
ン膜45を堆積し、さらに、この酸化シリコン膜45を
CMP法で研磨してその表面を平坦化する。酸化シリコ
ン膜45は、例えばオゾン(O3 )とテトラエトキシシ
ラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCV
D法で堆積する。
【0064】続いて、酸化シリコン膜45の上部に酸化
シリコン膜46を堆積する。この酸化シリコン膜46
は、CMP法で研磨されたときに生じた前記酸化シリコ
ン膜45の表面の微細な傷を補修するために堆積する。
酸化シリコン膜46は、例えばオゾン(O3 )とテトラ
エトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプ
ラズマCVD法で堆積する。
【0065】次に、フォトレジスト膜をマスクにしたド
ライエッチングでコンタクトホール29の上部の酸化シ
リコン膜46、45、SOG膜44および酸化シリコン
膜31を除去してプラグ30の表面に達するスルーホー
ル48を形成する。このエッチングは、酸化シリコン膜
46、45、31およびSOG膜44に対する窒化シリ
コン膜のエッチングレートが大きくなるような条件で行
い、スルーホール48とビット線BLの合わせずれが生
じた場合でも、ビット線BLの上部の窒化シリコン膜4
0やサイドウォールスペーサ43が深く削れないように
する。これにより、スルーホール48がビット線BLに
対して自己整合で形成される。
【0066】続いて、フォトレジスト膜を除去した後、
スルーホール48の内部にプラグ49を形成する。プラ
グ49は、酸化シリコン膜46の上部にn型不純物(例
えばP(リン))をドープした多結晶シリコン膜をCV
D法で堆積した後、この多結晶シリコン膜をエッチバッ
クしてスルーホール48の内部に残すことにより形成す
る。
【0067】その後、酸化シリコン膜46の上部に窒化
シリコン膜51をCVD法で堆積した後、フォトレジス
ト膜をマスクにしたドライエッチングで周辺回路領域の
窒化シリコン膜51を除去する。メモリアレイに残った
窒化シリコン膜51は、後述する情報蓄積用容量素子の
下部電極を形成する工程で下部電極の間の酸化シリコン
膜をエッチングする際のエッチングストッパとして利用
される。
【0068】次に、そのフォトレジスト膜を除去した
後、窒化シリコン膜51の上部に酸化シリコン膜53を
堆積し、フォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチ
ングで酸化シリコン膜53および窒化シリコン膜51を
除去することにより、スルーホール48の上部に溝55
を形成する。このとき同時に、メモリアレイの周囲にメ
モリアレイを取り囲む枠状の溝55aを形成する。酸化
シリコン膜53は、例えばオゾン(O3 )とテトラエト
キシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズ
マCVD法で堆積する。
【0069】次に、そのフォトレジスト膜を除去した
後、酸化シリコン膜53の上部にn型不純物(例えばP
(リン))をドープした膜厚60nm程度の多結晶シリ
コン膜56をCVD法で堆積する。この多結晶シリコン
膜56は、情報蓄積用容量素子の下部電極材料として使
用される。
【0070】次に、多結晶シリコン膜56の上部に溝5
5、55aの深さよりも厚い膜厚(例えば2μm程度)
のSOG膜57をスピン塗布した後、SOG膜57をエ
ッチバックし、さらに酸化シリコン膜53の上部の多結
晶シリコン膜55をエッチバックすることにより、溝5
5、55aの内側(内壁および底部)に多結晶シリコン
膜56を残す。
【0071】次に、周辺回路領域の酸化シリコン膜53
を覆うフォトレジスト膜をマスクに溝55の内部のSO
G膜57と溝55の隙間の酸化シリコン膜53をウェッ
トエッチングして情報蓄積用容量素子の下部電極60を
形成する。このとき、溝55の隙間には窒化シリコン膜
51が残っているので、その下部の酸化シリコン膜46
がエッチングされることはない。また、周辺回路領域の
酸化シリコン膜53を覆うフォトレジスト膜は、その一
端をメモリアレイの最も外側に形成される下部電極60
と周辺回路領域との境界部、すなわち溝55aの上部に
配置する。このようにすると、フォトレジスト膜の端部
に合わせずれが生じた場合でも、メモリアレイの最も外
側に形成される下部電極60の溝55の内部にSOG膜
57が残ったり、周辺回路領域の酸化シリコン膜53が
エッチングされたりすることはない。
【0072】次に、周辺回路領域の酸化シリコン膜53
を覆うフォトレジスト膜を除去した後、下部電極20を
構成する多結晶シリコン膜(56)の酸化を防止するた
めに、半導体基板1をアンモニア雰囲気中、800℃程
度で熱処理して多結晶シリコン膜(56)の表面を窒化
し、さらに下部電極60の上部にTa2 5(酸化タンタ
ル) 膜61をCVD法で堆積し、次いで半導体基板1を
熱処理してTa2 5膜61を活性化する。このTa2
5 膜61は、情報蓄積用容量素子の容量絶縁膜材料と
して使用される。
【0073】次に、Ta2 5 膜61の上部にCVD法
とスパッタリング法とでTiN膜62を堆積した後、フ
ォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでTi
N膜62およびTa2 5 膜61をパターニングするこ
とにより、TiN膜62からなる上部電極と、Ta2
5 膜61からなる容量絶縁膜と、多結晶シリコン膜56
からなる下部電極60とで構成される情報蓄積用容量素
子Cを形成する。これにより、メモリセル選択用MOS
・FETQsとこれに直列に接続された情報蓄積用容量
素子Cとで構成されるDRAMのメモリセルが完成す
る。
【0074】次に、フォトレジスト膜を除去した後、情
報蓄積用容量素子Cの上部に酸化シリコン膜64を堆積
する。酸化シリコン膜65は、例えばオゾン(O3 )と
テトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用
いたプラズマCVD法で堆積する。続いて、フォトレジ
スト膜をマスクにしたドライエッチングで周辺回路の第
1層配線38の上部の酸化シリコン膜64、53、4
6、45、SOG膜44および窒化シリコン膜40を除
去することにより、スルーホール66を形成する。
【0075】次に、フォトレジスト膜を除去した後、ス
ルーホール66の内部にプラグ67を形成し、続いて酸
化シリコン膜64の上部に第2層配線68、69を形成
する。プラグ67は、酸化シリコン膜64の上部にスパ
ッタリング法でTi膜およびTiN膜を堆積し、さらに
その上部にCVD法でタングステン膜を堆積した後、こ
れらの膜をエッチバックしてスルーホール66の内部に
残すことにより形成する。第2層配線68、69は、酸
化シリコン膜64の上部にスパッタリング法でTiN
膜、Al(アルミニウム)膜、Ti膜を堆積した後、フ
ォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでこれ
らの膜をパターニングして形成する。
【0076】次に、第2層配線68、69の上部に層間
絶縁膜を堆積する。層間絶縁膜は、例えば酸化シリコン
膜71、SOG膜72および酸化シリコン膜73で構成
する。酸化シリコン膜71、73は、例えばオゾン(O
3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガ
スに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0077】次に、情報蓄積用容量素子Cの上部の層間
絶縁膜にスルーホール74を形成し、周辺回路の第2層
配線69の上部の層間絶縁膜にスルーホール75を形成
した後、スルーホール74、75の内部にプラグ76を
形成し、続いて、層間絶縁膜の上部に第3層配線77、
78、79を形成する。スルーホール74、75は、フ
ォトレジスト膜をマスクにしたドライエッチングで酸化
シリコン膜73、SOG膜72および酸化シリコン膜4
2を除去することにより形成する。プラグ76は、層間
絶縁膜の上部にスパッタリング法でTi膜およびTiN
膜を堆積し、さらにその上部にCVD法でタングステン
膜を堆積した後、これらの膜をエッチバックしてスルー
ホール74、75の内部に残すことにより形成する。第
3層配線77〜79は、層間絶縁膜の上部にスパッタリ
ング法でTiN膜、Al膜、Ti膜を堆積した後、フォ
トレジスト膜をマスクにしたドライエッチングでこれら
の膜をパターニングして形成する。
【0078】その後、第3層配線77〜79の上部に酸
化シリコン膜と窒化シリコン膜とで構成されたパッシベ
ーション膜を堆積するが、その図示は省略する。以上の
工程により、本実施の形態1のDRAMが略完成する。
【0079】次に、各使用のリフレッシュ時間の累積度
数分布を比較した結果を図20に示す。符号のA1 が本
実施の形態1の場合、符号のA2 は本実施の形態1にお
いて説明したパンチスルーストッパ領域PSを設けない
場合、Cが本発明者が検討した電界緩和用の半導体領域
の形成技術であってサイドウォールスペーサ20aを形
成した後に、電界緩和用の半導体領域を形成するための
不純物イオンを打ち込む技術の場合である。仕様Cで
は、空乏層中に欠陥が含まれるため、全体的な分布が短
リフレッシュ時間側にシフトし、局部的に電界が大きい
部分に多くの欠陥が含まれるため裾引き分布に含まれる
ビット数が増えるとともに、リフレッシュ時間が大幅に
短くなり、規格を満足することができない。これに対し
て、本発明である仕様A1,A2 のいずれもリフレッシュ
時間が長く、規格を満足する。
【0080】次に、各仕様のメモリセル選択用MOS・
FETQsのパンチスルー耐圧を比較した結果を図21
に示す。仕様Cでは、欠陥により耐圧が低下し大きくば
らつくようになる。仕様A2 では、耐圧は規格以上に保
つことができる。また、パンチスルーストッパ領域PS
を設ける仕様A1 では、さらに耐圧向上が可能となって
いる。
【0081】このように、本実施の形態1によれば、以
下の効果を得ることが可能となる。
【0082】(1).電界緩和用のn型半導体領域FMを形
成するための不純物イオンをゲート電極14A〜14C
の側面にサイドウォールスペーサ20aを形成する前に
導入することにより、当該不純物の導入領域(スリット
幅)を増大させることができるので、ドーズ量を増やす
ことなく、電界緩和に必要な量の不純物を導入すること
ができる。このため、DRAMにおいて、メモリセル選
択用MOS・FETQsのソース・ドレイン領域下に電
界緩和用のn型半導体領域FMを形成する際の欠陥発生
を抑制しながら、電界緩和能力を向上させることが可能
となる。
【0083】(2).上記(1) により、DRAMにおいて、
メモリセルの微細化による電界緩和用のn型半導体領域
FMにおける実効的な不純物濃度の低下を問題とするこ
となく、DRAMのリフレッシュ特性を向上させること
が可能となる。
【0084】(3).パンチスルーストッパ領域PSを設け
たことにより、電界緩和用の不純物導入処理に起因する
当該ソース・ドレイン領域間のパンチスルーを抑制する
ことが可能となる。
【0085】(4).上記(1) 、(2) または(3) により、D
RAMの信頼性を確保したまま、DRAMのメモリセル
の微細化を推進することが可能となる。
【0086】(実施の形態2)図25〜図27は本発明
の他の実施の形態である半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図、図28は各使用のリフレッシュ
時間の累積度数分布を比較した結果を示すグラフ図、図
29は各仕様のメモリセル選択用MISトランジスタの
パンチスルー耐圧を比較した結果を示すグラフ図であ
る。
【0087】図10までは前記実施の形態1と同じなの
で説明を省略する。図25は図10のメモリセルの要部
拡大断面図である。メモリセル選択用MOS・FETQ
のソース・ドレイン用のn型半導体領域19およびパン
チスルーストッパ領域PSは前記実施の形態1と同様に
して既に形成されている。
【0088】このような半導体基板1上にCVD法で膜
厚80nm程度の窒化シリコン膜を堆積した後、この窒化
シリコン膜を異方性エッチングすることにより、図26
に示すように、ゲート電極14A(14B、14C:図
9参照)の側壁にサイドウォールスペーサ20aを形成
する。このエッチングは、ゲート酸化膜13や素子分離
部5に埋め込まれた酸化シリコン膜7の削れ量を最少と
するために、酸化シリコン膜に対する窒化シリコン膜の
エッチングレートが大きくなるようなエッチングガスを
使用して行う。また、ゲート電極14A、14B、14
C上の窒化シリコン膜15の削れ量を最少とするため
に、オーバーエッチング量を必要最小限にとどめるよう
にする。
【0089】ここで、サイドウォールスペーサ20aの
幅を60nmではなく比較的厚くした理由は、後述する
プラグからの不純物拡散により半導体基板1の上部に形
成される高不純物濃度の半導体領域とゲート電極14A
との距離を大きくするためであり、これにより、ゲート
電極14Aの端部での接合電界の増大を防止できるから
である。この場合、サイドウォールスペーサ20a間の
距離は、例えば40nm程度である。
【0090】次に、本実施の形態2においては、図27
に示すように、例えばn型不純物のリンを半導体基板1
の主面に対して斜め方向(9 0°未満)からイオン打ち
込みすることにより、n型半導体領域19の下層に電界
緩和用のn型半導体領域FMを形成する。この際のイオ
ン打ち込みエネルギーは、例えば100keV、ドーズ
量は、例えば5×1013個/cm2 程度、半導体基板1
の主面に対する打ち込み角度は、例えば30〜45°程
度である。
【0091】サイドウォールスペーサ20aを形成した
後に電界緩和用の半導体領域を形成するためのn型不純
物を半導体基板1に垂直に導入する場合、スリット幅
は、例えば0. 033μm程度となる。ここで、本実施
の形態2においては、電界緩和用のn型半導体領域FM
を形成するための不純物イオンを半導体基板1の主面に
対して斜め方向から打ち込むことにより、実効的なスリ
ット幅を(1/COSθ)倍だけ大きくすることができ
る。このため、例えば打ち込み角度θを45°程度とす
れば、実効的なスリット幅は0. 047μmにできるた
め、打ち込み量を、例えば5×1013/cm2 程度にす
れば電界緩和を実現できる。残留欠陥は、イオン打ち込
み量が1×1014/cm2 程度で急増するが、5×10
13/cm2程度以下であれば発生しない。このため、D
RAMのメモリセルの微細化が進められても、電界緩和
用のn型半導体領域FMを形成する場合に当該不純物イ
オンの打ち込みに起因する結晶欠陥を抑えながら電界緩
和能力を向上させることが可能となる。
【0092】この電界緩和用のn型半導体領域FMは半
導体基板1の比較的深い位置に形成されるため横方向広
がりも大きく、当該n型半導体領域FMの深さ位置でM
OS・FETがパンチスルーし易くなる。しかし、本実
施の形態2においても、上記したように当該問題を考慮
して、半導体基板1の当該深さ位置にパンチスルー抑制
用のパンチスルーストッパ領域PSを設けているので、
そのような問題が生じない。
【0093】次に、図14に示したように、周辺回路領
域のn型ウエル12にp型不純物、例えばB(ホウ素)
をイオン打ち込みしてpチャネル型MOS・FETのp
+ 型半導体領域22(ソース、ドレイン)を形成し、周
辺回路領域のp型ウエル11にn型不純物、例えばAs
(ヒ素)をイオン打ち込みしてnチャネル型MOS・F
ETのn+ 型半導体領域23(ソース、ドレイン)を形
成する。これにより、周辺回路領域にpチャネル型MO
S・FETQpおよびnチャネル型MOS・FETQn
が形成される。これ以降は前記実施の形態1と同じなの
で説明を省略する。
【0094】次に、各使用のリフレッシュ時間の累積度
数分布を比較した結果を図28に示す。符号のB1 が本
実施の形態2の場合、符号のB2 は本実施の形態2にお
いて説明したパンチスルーストッパ領域PSを設けない
場合、A1,A2 は前記実施の形態1の場合、Cが本発明
者が検討した電界緩和用の半導体領域の形成技術であっ
てサイドウォールスペーサ20aを形成した後に、電界
緩和用の半導体領域を形成するための不純物イオンを打
ち込む技術の場合である。
【0095】仕様Cでは、空乏層中に欠陥が含まれるた
め、全体的な分布が短リフレッシュ時間側にシフトし、
局部的に電界が大きい部分に多くの欠陥が含まれるため
裾引き分布に含まれるビット数が増えるとともに、リフ
レッシュ時間が大幅に短くなり、規格を満足することが
できない。これに対して前記実施の形態1の仕様A1,A
2 のいずれもリフレッシュ時間が長く、規格を満足す
る。ただし、仕様B1,B2 においては、不純物イオンの
打ち込み量が多い分だけ欠陥発生の影響が若干あり、裾
引き分布に含まれるビット数が1桁程度増えるが、リフ
レッシュ特性の実力は仕様A1,A2 と殆ど変わらない。
【0096】次に、各仕様のメモリセル選択用MOS・
FETQsのパンチスルー耐圧を比較した結果を図29
に示す。仕様Cでは、欠陥により耐圧が低下し大きくば
らつくようになる。仕様B2 では、不純物イオンを斜め
方向から打ち込むので仕様A2 に比べて若干耐圧が低い
が、仕様B1 により規格以上に保つことができる。
【0097】このような本実施の形態2によれば、前記
実施の形態1と同様の効果を得ることが可能となる。
【0098】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0099】例えば前記実施の1, 2においては、パン
チスルーストッパ領域用の不純物導入工程をソース・ド
レイン用の半導体領域形成用の不純物導入工程よりも前
に行った場合について説明したが、これに限定されず、
ソース・ドレイン用の半導体領域形成用の不純物導入工
程後にパンチスルーストッパ領域用の不純物導入工程を
行っても良い。
【0100】また、前記実施の形態1では電界緩和用の
半導体領域形成用の不純物導入工程を、パンチスルース
トッパ領域用の不純物導入工程およびソース・ドレイン
用の半導体領域形成用の不純物導入工程後に行った場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
例えば電界緩和用の半導体領域形成用の不純物導入工程
後に、パンチスルーストッパ領域用の不純物導入工程お
よびソース・ドレイン用の半導体領域形成用の不純物導
入工程を行っても良い。
【0101】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である256
M・DRAM技術に適用した場合について説明したが、
それに限定されるものではなく、例えばDRAMと論理
回路とを同一半導体基板に設けている半導体集積回路装
置等に適用できる。
【0102】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0103】(1).本発明によれば、電界緩和用の不純物
をゲート電極の側面に側壁絶縁膜部を形成する前に導入
することにより、当該不純物の導入領域を増大させるこ
とができるので、ドーズ量を増やすことなく、電界緩和
に必要な量の不純物を導入することができる。このた
め、DRAMを有する半導体集積回路装置において、メ
モリセル選択用MISトランジスタのソース・ドレイン
領域下に電界緩和用の半導体領域を形成する際の欠陥発
生を抑制しながら、電界緩和能力を向上させることが可
能となる。したがって、DRAMを有する半導体集積回
路装置において、DRAMのメモリセルの微細化による
電界緩和用の半導体領域における実効的な不純物濃度の
低下を問題とすることなく、リフレッシュ特性を維持す
ることが可能となる。また、DRAMを有する半導体集
積回路装置の信頼性を確保したまま、DRAMのメモリ
セルの微細化を推進することが可能となる。
【0104】(2).本発明によれば、電界緩和用の不純物
をゲート電極の側面に側壁絶縁膜部を形成した後に半導
体基板の主面に対して斜め方向から導入することによ
り、ドーズ量を増やすことなく、電界緩和に必要な量の
不純物を導入することができる。このため、DRAMを
有する半導体集積回路装置において、メモリセル選択用
MISトランジスタのソース・ドレイン領域下に電界緩
和用の半導体領域を形成する際の欠陥発生を抑制しなが
ら、電界緩和能力を向上させることが可能となる。した
がって、DRAMを有する半導体集積回路装置におい
て、DRAMのメモリセルの微細化による電界緩和用の
半導体領域における実効的な不純物濃度の低下を問題と
することなく、リフレッシュ特性を維持することが可能
となる。また、DRAMを有する半導体集積回路装置の
信頼性を確保したまま、DRAMのメモリセルの微細化
を推進することが可能となる。
【0105】(3).本発明によれば、メモリセル選択用M
ISトランジスタのソース・ドレイン領域間のパンチス
ルーを抑制するための不純物を導入することにより、電
界緩和用の不純物導入処理に起因する当該ソース・ドレ
イン領域間のパンチスルーを抑制することが可能とな
る。したがって、DRAMを有する半導体集積回路装置
の信頼性を確保したまま、DRAMのメモリセルの微細
化を推進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装
置の製造工程中における要部断面図である。
【図2】図1に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図3】図2に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図4】図3に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図5】図4に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図6】図5に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図7】図6に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図8】図7に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図9】図8に続く半導体集積回路装置の製造工程中に
おける要部断面図である。
【図10】図9に続く半導体集積回路装置の製造工程中
における要部断面図である。
【図11】図10に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図15】図14に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図16】図15に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図17】図16に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図18】図17に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図19】図18に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図20】各使用のリフレッシュ時間の累積度数分布を
比較した結果を示すグラフ図である。
【図21】各仕様のメモリセル選択用MISトランジス
タのパンチスルー耐圧を比較した結果を示すグラフ図で
ある。
【図22】本発明者が検討した技術であって電界緩和用
の半導体領域を形成するための不純物イオンをゲート電
極の側面にサイドウォールを形成した後に打ち込む場合
の半導体集積回路装置の部分断面図である。
【図23】スリット幅を変えた場合の電界緩和用の半導
体領域の不純物濃度分布を示すグラフ図である。
【図24】スリット幅と電界緩和用の半導体領域の不純
物濃度との関係を示すグラフ図である。
【図25】本発明の他の実施の形態である半導体集積回
路装置の製造工程中における要部断面図である。
【図26】図25に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図27】図26に続く半導体集積回路装置の製造工程
中における要部断面図である。
【図28】各使用のリフレッシュ時間の累積度数分布を
比較した結果を示すグラフ図である。
【図29】各仕様のメモリセル選択用MISトランジス
タのパンチスルー耐圧を比較した結果を示すグラフ図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 酸化シリコン膜 3 窒化シリコン膜 4 フォトレジスト膜 5 素子分離部 5a 溝 6 酸化シリコン膜 7 酸化シリコン膜 8 窒化シリコン膜 9 フォトレジスト膜 10 n型半導体領域 11a p型高濃度領域 11b p型ウエル 12 n型ウエル 13 ゲート酸化膜 14A〜14C ゲート電極 15 窒化シリコン膜 16 フォトレジスト膜 17 p- 型半導体領域 18 n- 型半導体領域 19 n型半導体領域 20 窒化シリコン膜 20a サイドウォールスペーサ 22 p+ 型半導体領域 23 n+ 型半導体領域 24 SOG膜 25 酸化シリコン膜 26 酸化シリコン膜 27 フォトレジスト膜 28, 29 コンタクトホール 30 プラブ 31 酸化シリコン膜 34〜37 コンタクトホール 38, 39 第1層配線 40 窒化シリコン膜 43 サイドウォールスペーサ 44 SOG膜 45 酸化シリコン膜 46 酸化シリコン膜 48 スルーホール 51 窒化シリコン膜 53 酸化シリコン膜 55, 55a 溝 56 多結晶シリコン膜 57 SOG膜 60 下部電極 61 酸化タンタル膜 62 窒化チタン膜 64 酸化シリコン膜 66 スルーホール 67 プラグ 68、69 第2層配線 71 酸化シリコン膜 72 SOG膜 73 酸化シリコン膜 74、75 スルーホール 76 プラグ 77、78、79 第3層配線 Qs メモリセル選択用MOS・FET C 情報蓄積用容量素子 PS パンチスルーストッパ領域 FM 電界緩和用のn型半導体領域 Qp pチャネル型MOS・FET Qn nチャネル型MOS・FET BL ビット線 WL ワード線 100 半導体基板 101 フィールド絶縁膜 102 メモリセル選択用MOS・FET 103 半導体領域 104 ゲート絶縁膜 105 ゲート電極 106 キャップ絶縁膜 107 サイドウォール 108 層間絶縁膜 109 接続孔 110 電界緩和用の半導体領域 WL0 ワード線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセル選択用MISトランジスタ
    と、これに直列に接続された情報蓄積用容量素子とで構
    成されるDRAMのメモリセルを半導体基板に複数設け
    ている半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、そのゲ
    ート絶縁膜上に前記メモリセル選択用MISトランジス
    タを含むMISトランジスタのゲート電極を形成する工
    程と、(b)前記ゲート電極形成後であって前記ゲート
    電極の側面に側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板に
    おける前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極を
    マスクとして、前記メモリセル選択用MISトランジス
    タのソース・ドレイン領域形成用の不純物を導入する工
    程と、(c)前記ゲート電極形成後であって前記ゲート
    電極の側面に側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板に
    おける前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極を
    マスクとして、前記メモリセル選択用MISトランジス
    タのソース・ドレイン領域と同一導電形の電界緩和用の
    不純物を導入する工程とを有することを特徴とする半導
    体集積回路装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 メモリセル選択用MISトランジスタ
    と、これに直列に接続された情報蓄積用容量素子とで構
    成されるDRAMのメモリセルを半導体基板に複数設け
    ている半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、そのゲ
    ート絶縁膜上に前記メモリセル選択用MISトランジス
    タを含むMISトランジスタのゲート電極を形成する工
    程と、(b)前記ゲート電極形成後であって前記ゲート
    電極の側面に側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板に
    おける前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極を
    マスクとして、前記メモリセル選択用MISトランジス
    タのソース・ドレイン領域形成用の不純物を導入する工
    程と、(c)前記ソース・ドレイン領域形成用の不純物
    導入工程後に、前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜部を
    形成する工程と、(d)前記ゲート電極の側面に側壁絶
    縁膜部を形成した後の半導体基板における前記メモリセ
    ルの形成領域に、前記ゲート電極および側壁絶縁膜部を
    マスクとして、前記メモリセル選択用MISトランジス
    タのソース・ドレイン領域と同一導電形の電界緩和用の
    不純物を、前記半導体基板の主面に対して斜め方向から
    導入する工程とを有することを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、前記ゲート電極形成後であっ
    て前記ゲート電極の側面に側壁絶縁膜部を形成する前の
    半導体基板における前記メモリセルの形成領域に、前記
    メモリセル選択用MISトランジスタにおけるソース・
    ドレイン領域間のパンチスルー抑制用の不純物を導入す
    る工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 メモリセル選択用MISトランジスタ
    と、これに直列に接続された情報蓄積用容量素子とで構
    成されるDRAMのメモリセルを半導体基板に複数設け
    ている半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、そのゲ
    ート絶縁膜上に前記メモリセル選択用MISトランジス
    タを含むMISトランジスタのゲート電極およびその上
    面に窒化物系絶縁膜からなるキャップ絶縁膜を形成する
    工程と、(b)前記ゲート電極形成後であって前記ゲー
    ト電極の側面に窒化物系絶縁膜からなる側壁絶縁膜部を
    形成する前の半導体基板における前記メモリセルの形成
    領域に、前記ゲート電極をマスクとして、前記メモリセ
    ル選択用MISトランジスタのソース・ドレイン領域形
    成用の不純物を導入する工程と、(c)前記ゲート電極
    形成後であって前記ゲート電極の側面に窒化物系絶縁膜
    からなる側壁絶縁膜部を形成する前の半導体基板におけ
    る前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極をマス
    クとして、前記メモリセル選択用MISトランジスタの
    ソース・ドレイン領域と同一導電形の電界緩和用の不純
    物を導入する工程と、(d)前記ソース・ドレイン領域
    形成用の不純物導入工程および前記電界緩和用の不純物
    の導入工程後に、前記ゲート電極の側面に窒化物系絶縁
    膜からなる側壁絶縁膜部を形成する工程と、(e)前記
    窒化物系絶縁膜からなる側壁絶縁膜の形成工程後の半導
    体基板上に窒化物系絶縁膜に対するエッチング選択比を
    大きくとれる材料からなる層間絶縁膜を堆積する工程
    と、(f)前記層間絶縁膜と前記窒化物系絶縁膜とのエ
    ッチング選択比を大きくした状態でのエッチング処理に
    より、前記層間絶縁膜に前記メモリセル選択用MISト
    ランジスタにおけるソース・ドレイン領域が露出するよ
    うな接続孔を自己整合的に穿孔する工程とを有すること
    を特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 メモリセル選択用MISトランジスタ
    と、これに直列に接続された情報蓄積用容量素子とで構
    成されるDRAMのメモリセルを半導体基板に複数設け
    ている半導体集積回路装置の製造方法であって、(a)
    前記半導体基板上にゲート絶縁膜を形成した後、そのゲ
    ート絶縁膜上に前記メモリセル選択用MISトランジス
    タを含むMISトランジスタのゲート電極およびその上
    面に窒化物系絶縁膜からなるキャップ絶縁膜を形成する
    工程と、(b)前記ゲート電極形成後であって前記ゲー
    ト電極の側面に窒化物系絶縁膜からなる側壁絶縁膜部を
    形成する前の半導体基板における前記メモリセルの形成
    領域に、前記ゲート電極をマスクとして、前記メモリセ
    ル選択用MISトランジスタのソース・ドレイン領域形
    成用の不純物を導入する工程と、(c)前記ソース・ド
    レイン領域形成用の不純物導入工程後に、前記ゲート電
    極の側面に窒化物系絶縁膜からなる側壁絶縁膜部を形成
    する工程と、(d)前記ゲート電極の側面に窒化物系絶
    縁膜からなる側壁絶縁膜部を形成した後の半導体基板に
    おける前記メモリセルの形成領域に、前記ゲート電極お
    よび窒化物系絶縁膜からなる側壁絶縁膜部をマスクとし
    て、前記メモリセル選択用MISトランジスタのソース
    ・ドレイン領域と同一導電形の電界緩和用の不純物を、
    前記半導体基板の主面に対して斜め方向から導入する工
    程と、(e)前記窒化物系絶縁膜の側壁絶縁膜部の形成
    工程後の半導体基板上に窒化物系絶縁膜に対するエッチ
    ング選択比を大きくとれる材料からなる層間絶縁膜を堆
    積する工程と、(f)前記層間絶縁膜と前記窒化物系絶
    縁膜とのエッチング選択比を大きくした状態でのエッチ
    ング処理により、前記層間絶縁膜に前記メモリセル選択
    用MISトランジスタにおけるソース・ドレイン領域が
    露出するような接続孔を自己整合的に穿孔する工程とを
    有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4または5記載の半導体集積回路
    装置の製造方法において、前記ゲート電極形成後であっ
    て前記ゲート電極の側面に窒化物系絶縁膜からなる側壁
    絶縁膜部を形成する前の半導体基板における前記メモリ
    セルの形成領域に、前記メモリセル選択用MISトラン
    ジスタにおけるソース・ドレイン領域間のパンチスルー
    抑制用の不純物を導入する工程を有することを特徴とす
    る半導体集積回路装置の製造方法。
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