JP2000196017A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000196017A JP10369686A JP36968698A JP2000196017A JP 2000196017 A JP2000196017 A JP 2000196017A JP 10369686 A JP10369686 A JP 10369686A JP 36968698 A JP36968698 A JP 36968698A JP 2000196017 A JP2000196017 A JP 2000196017A
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孝司 橋本
Kenichi Kuroda
謙一 黒田
Shuji Ikeda
修二 池田
Seiji Yoshida
省史 吉田
Shigeya Toyokawa
滋也 豊川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロジック回路のMISFETの高い能を維持
しつつ、DRAMメモリセルの選択MISFETのリー
ク電流を低減する。 【解決手段】 半導体基板1の主面上にキャップ絶縁膜
およびゲート電極17、その側壁にサイドウォール21
を形成し、ゲート電極17上にキャップ絶縁膜が存在す
る状態で半導体基板1を酸化してシリコン酸化膜22を
形成する。この後キャップ絶縁膜を選択的に除去し、フ
ォトレジスト膜を用いて第2および第3領域B、Cのシ
リコン酸化膜22をエッチングして第1領域Aのソース
・ドレイン上にのみシリコン酸化膜22を残す。この状
態でサイリサイド技術を適用し、第1、第2および第3
領域A、B、Cのゲート電極17上および第2および第
3領域B、Cのソース・ドレイン上にシリサイド膜29
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造技術に関し、特に、汎用の大容量DRAM(Dy
namic Random Access Memory)あるいはDRAMと高性
能なロジック回路とをワンチップに混載した半導体装置
に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高性能なロジック回路を実現するために
は、それを構成するMISFET(Metal Insulator Se
miconductor Field Effect Transistor )の高性能化、
高速化が必要である。また、微細化されたMISFET
においてはサブスレッショルドリークを低減する必要も
ある。このため、微細化されたロジック回路用のMIS
FETでは、いわゆるデュアルゲート構造およびサリサ
イド技術が採用されている。
【0003】デュアルゲート構造は、たとえば、平成1
0年8月20日、株式会社プレスジャーナル発行、「月
刊 Semiconductor World」、1998年9月号、p76
〜p81に記載されているように、pチャネル型MIS
FET(PMIS)のゲート電極としてp+ ポリシリコ
ンを用い、nチャネル型MISFET(NMIS)のゲ
ート電極としてn+ ポリシリコンを用いる構造である。
このような構造とすることにより、微細化に有利な表面
チャネル型のMISFETでCMIS構造を構成でき、
サブスレッショルドリークを低減できる。なお、ゲート
電極材料とチャネル不純物のプロファイルとの関係につ
いては、たとえば、昭和61年2月10日、株式会社培
風館発行、「超高速MOSデバイス」、p26〜p28
に詳しく記載されている。
【0004】また、サリサイド技術は、前記「超高速M
OSデバイス」、p154〜p157に記載されている
ように、ゲート電極であるポリシリコンの表面とソース
・ドレイン領域(不純物半導体領域あるいは不純物拡散
層)の表面を同時にシリサイド化する技術であり、ゲー
ト電極とソース・ドレイン領域の低抵抗化を図って、M
ISFETの応答性能を向上できる。
【0005】一方、DRAMのメモリセルは、たとえば
特開平7−7084号公報に記載されているように、半
導体基板の主面上にマトリクス状に配置された複数のワ
ード線と複数のビット線との交点に配置され、1個のメ
モリセル選択用のMISFET(以下選択MISFET
という)とこれに直列に接続された1個の情報蓄積用の
キャパシタとで構成されている。選択MISFETは、
周囲を素子分離領域で囲まれた活性領域に形成されてお
り、主としてゲート酸化膜、ワード線と一体に構成され
たゲート電極およびソース、ドレインを構成する一対の
半導体領域で構成されている。ビット線は、選択MIS
FETの上部に配置され、その延在方向に隣接する2個
の選択MISFETによって共有されるソース、ドレイ
ンの一方と電気的に接続されている。キャパシタは、同
じく選択MISFETの上部に配置され、また、ビット
線上部に配置されるいわゆるキャパシタ・オーバー・ビ
ットライン(Capacitor Over Bitline)構造で構成され
る。キャパシタは上記ソース、ドレインの他方と電気的
に接続されている。
【0006】一般にDRAMメモリセルの選択MISF
ETでは、リフレッシュ特性向上の観点からリーク電流
の低減が重視される。このため、リーク電流増加の要因
となるソース・ドレイン領域表面のシリサイド化は行わ
れない。一方、メモリセルの大容量化に伴うワード線長
さの増加、微細化・薄膜化に伴なうゲート電極(ワード
線)断面積の低減から、所定の応答性能を確保するため
にはゲート電極の抵抗率の低減は不可欠である。このた
め、一般のDRAMでは、ワード線(ゲート電極)材料
としてチタン、タングステン等のシリサイド膜と多結晶
シリコン膜との積層膜、あるいは、タングステン等の金
属膜、ブロッキング膜および多結晶シリコン膜の積層膜
が採用される。これらシリサイド膜あるいはメタル膜に
より抵抗率の低減を図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロジック回
路とDRAMを1チップに混載するようないわゆるシス
テムLSIに従来技術を適用すれば、以下のような問題
が生じる。
【0008】すなわち、DRAMのメモリセル形成領域
に、ロジック回路用のMISFET形成プロセスで採用
されているサリサイドプロセスを適用すると、メモリセ
ルの選択MISFETのソース・ドレイン領域の表面を
もシリサイド化してしまい、選択MISFETのリーク
電流を増加する要因となる。これはDRAMのリフレッ
シュ特性を低下させる恐れがあり好ましくない。逆にサ
リサイドプロセスを適用せずDRAMのリフレッシュ特
性を優先すると、MISFETのゲート電極の抵抗が大
きくなり半導体装置の性能を阻害する。
【0009】一方、ロジック回路領域に形成されるMI
SFETに、DRAMで採用されているゲート電極構造
つまりシリサイド膜あるいはメタル膜と多結晶シリコン
膜との積層構造を採用すると、ゲート電極の抵抗値の問
題は回避でき、また、選択MISFETの耐リーク電流
は維持されるが、構造上ゲート電極上にシリコン窒化膜
等のキャップ絶縁膜を備える必要がある。このような場
合、ロジック回路領域での配線形成プロセスにおいてゲ
ート電極と上層配線とを接続する接続孔の開口プロセス
がキャップ絶縁膜の存在により変更せざるを得ず、レイ
アウトルールの変更、設計変更等の必要を生じて好まし
くない。
【0010】勿論、ロジック回路とDRAMを1チップ
に混載するような場合でも、各々に最適なMISFET
形成プロセスを領域を分けて適用する選択はある。しか
し、このような場合には製造工程が増加し、コスト上昇
の観点から採用することは難しい。
【0011】また、ロジック回路とDRAMとを1チッ
プに混載する場合のその他の問題点が存在する。すなわ
ち、ゲート電極表面にシリサイド膜が形成され、そのシ
リサイド膜形成後に高い温度の熱工程が介在する場合に
は、シリサイド膜内の金属原子がゲート絶縁膜に拡散
し、ゲート絶縁膜の耐圧を低下させるという問題が存在
する。従来のロジック回路プロセスにおいては、MIS
FETの形成後、層間絶縁膜および配線形成等の工程が
存在したが、これらの工程では特に高い温度の加熱プロ
セスは存在していなかった。このため、シリサイド膜内
の金属原子のゲート絶縁膜への拡散という問題は生じな
かった。ところが、ロジック回路とDRAMとを混載す
るプロセスでは、MISFETの形成後にメモリセルの
キャパシタ形成工程が存在し、このキャパシタ形成工程
におけるキャパシタ絶縁膜の形成工程では高い温度の熱
処理を必要とする。特に酸化タンタル膜等高誘電率の金
属酸化膜を適用する場合には高い温度の結晶化工程が介
在する。このような熱処理により前記のような金属原子
の拡散が生じる可能性があり、MISFETのゲート絶
縁膜の耐圧低下の要因となる可能性がある。
【0012】本発明の目的は、ロジック回路あるいはD
RAMの周辺回路のMISFETの高い性能を維持しつ
つ、DRAMメモリセルのMISFETのリーク電流を
低減し、良好なDRAMのリフレッシュ特性を実現でき
る技術を提供することにある。
【0013】また、本発明の目的は、ロジック回路ある
いはDRAMの周辺回路のMISFETとメモリセルの
選択MISFETとに要求される相反する要求を低コス
トで実現できる技術を提供することにある。
【0014】また、本発明の目的は、ロジック回路ある
いはDRAMの周辺回路のMISFETとメモリセルの
選択MISFETが1チップに混載されている場合にも
良好な信頼性を実現できる技術を提供することにある。
【0015】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0017】(1)本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)メモリセルの選択MISFETが形成される第1
領域、周辺回路または論理回路の第1チャネル型の第1
MISFETが形成される第2領域および周辺回路また
は論理回路の第2チャネル型の第2MISFETが形成
される第3領域を有する半導体基板の主面上に分離領域
を形成する工程、(b)分離領域で囲まれた半導体基板
主面の活性領域にゲート絶縁膜を形成し、半導体基板の
全面にシリコン膜を形成する工程、(c)少なくとも第
1領域のシリコン膜に第1導電型の不純物をイオン注入
する工程、(d)シリコン膜上に第1絶縁膜を形成する
工程、(e)ゲート電極パターンにパターニングされた
第1フォトレジスト膜を第1絶縁膜上に形成する工程、
(f)第1フォトレジスト膜の存在下で第1絶縁膜およ
びシリコン膜をエッチングし、キャップ絶縁膜およびゲ
ート電極を形成する工程、(g)ゲート電極およびキャ
ップ絶縁膜を覆い、第1絶縁膜に対してエッチング選択
比を有する第2絶縁膜を堆積し、異方性エッチングによ
り第2絶縁膜をエッチングしてゲート電極およびキャッ
プ絶縁膜の側壁にサイドウォールを形成する工程、
(h)キャップ絶縁膜およびサイドウォールの存在下で
半導体基板を熱処理し、活性領域の表面に第1絶縁膜に
対してエッチング選択比を有する第3絶縁膜を形成する
工程、(i)第3絶縁膜およびサイドウォールの存在下
でキャップ絶縁膜を選択的に除去する工程、(j)第1
領域を覆う第2フォトレジスト膜を形成し、第2フォト
レジスト膜の存在下でエッチング処理を施し、第2およ
び第3領域の第3絶縁膜を除去する工程、(k)半導体
基板の全面に金属膜を堆積する工程、(l)半導体基板
を熱処理し、第1、第2および第3領域のゲート電極の
表面ならびに第2および第3領域の活性領域の表面に金
属膜を構成する金属のシリサイド膜を形成する工程、
(m)未反応の金属膜を除去する工程、を含むものであ
る。
【0018】(2)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(1)記載の半導体装置の製造方法であって、
(g)工程と(h)工程の間に、キャップ絶縁膜および
サイドウォールの存在下で、第2領域にn型の導電型を
示す不純物を高濃度にイオン注入し、また、第3領域に
p型の導電型を示す不純物を高濃度にイオン注入する工
程を有するものである。
【0019】(3)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(1)記載の半導体装置の製造方法であって、
(h)工程と(j)工程の間に、キャップ絶縁膜または
ゲート電極、サイドウォールおよび第3絶縁膜の存在下
で、第2領域にn型の導電型を示す不純物を高濃度にイ
オン注入し、また、第3領域にp型の導電型を示す不純
物を高濃度にイオン注入する工程を有するものである。
【0020】(4)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(1)〜(3)記載の半導体装置の製造方法であ
って、(c)工程において、同時に第2領域のシリコン
膜にn型の導電型を示す不純物をイオン注入し、(c)
工程に前後して、第3領域のシリコン膜にp型の導電型
を示す不純物をイオン注入する工程を有するものであ
る。
【0021】(5)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(3)記載の半導体装置の製造方法であって、イ
オン注入により、第2領域のゲート電極にn型の導電型
を示す不純物を導入し、または、第3領域のゲート電極
にp型の導電型を示す不純物を導入するものである。
【0022】(6)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(1)〜(5)の何れか一項に記載の半導体装置
の製造方法であって、(b)工程におけるシリコン膜は
アモルファスシリコン膜であり、アモルファスシリコン
膜への不純物の導入後に熱処理を施し、シリコン膜を結
晶化するものである。
【0023】(7)本発明の半導体装置の製造方法は、
(a)メモリセルの選択MISFETが形成される第1
領域、周辺回路または論理回路の第1チャネル型の第1
MISFETが形成される第2領域および周辺回路また
は論理回路の第2チャネル型の第2MISFETが形成
される第3領域を有する半導体基板の主面上に分離領域
を形成する工程、(b)分離領域で囲まれた半導体基板
主面の活性領域にゲート絶縁膜を形成し、半導体基板の
全面に第1シリコン膜を堆積する工程、(c)第1およ
び第2領域の第1シリコン膜に第1導電型の不純物をイ
オン注入し、第3領域の第1シリコン膜に第2導電型の
不純物をイオン注入する工程、(d)第1シリコン膜上
に、第1導電型の不純物を含む第2シリコン膜を形成す
る工程、(e)第2シリコン膜上に第1絶縁膜を堆積す
る工程、(f)ゲート電極のパターンにパターニングさ
れた第1フォトレジスト膜を第1絶縁膜上に形成する工
程、(g)第1フォトレジスト膜の存在下で第1絶縁
膜、第1および第2シリコン膜をエッチングし、第1絶
縁膜からなるキャップ絶縁膜および第1および第2シリ
コン膜からなるゲート電極を形成する工程、(h)ゲー
ト電極およびキャップ絶縁膜を覆い、第1絶縁膜に対し
てエッチング選択比を有する第2絶縁膜を堆積し、異方
性エッチングにより第2絶縁膜をエッチングしてゲート
電極およびキャップ絶縁膜の側壁にサイドウォールを形
成する工程、(i)キャップ絶縁膜およびサイドウォー
ルの存在下で半導体基板を熱処理し、分離領域に囲まれ
た活性領域の表面に第1絶縁膜に対してエッチング選択
比を有する第3絶縁膜を形成する工程、(j)第3絶縁
膜およびサイドウォールの存在下でキャップ絶縁膜を選
択的に除去する工程、(k)ゲート電極、サイドウォー
ルおよび第3絶縁膜の存在下で、第2領域に第1導電型
の不純物を高濃度にイオン注入し、また、第3領域に第
2導電型の不純物を高濃度にイオン注入する工程、
(l)第1領域を覆う第2フォトレジスト膜を形成し、
第2フォトレジスト膜の存在下でエッチング処理を施
し、第2および第3領域の第3絶縁膜を除去する工程、
(m)半導体基板の全面に金属膜を堆積する工程、
(n)半導体基板を熱処理し、第1、第2および第3領
域のゲート電極の表面ならびに第2および第3領域の活
性領域の表面に金属膜を構成する金属のシリサイド膜を
形成する工程、(o)未反応の金属膜を選択的に除去す
る工程、を含むものである。
【0024】(8)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(7)記載の半導体装置の製造方法であって、
(b)工程における第1シリコン膜はアモルファスシリ
コン膜であり、アモルファスシリコン膜への不純物の導
入後であって第2シリコン膜の形成前に熱処理を施し、
第1シリコン膜を結晶化するものである。
【0025】(9)本発明の半導体装置の製造方法は、
前記項(7)または(8)記載の半導体装置の製造方法
であって、第1シリコン膜の形成後に、第1シリコン膜
の表面に自然酸化膜を形成するものである。
【0026】(10)本発明の半導体装置の製造方法
は、(a)半導体基板の主面上にゲート絶縁膜および多
結晶または非晶質のシリコン膜を順次形成する工程、
(b)シリコン膜上に第1絶縁膜を堆積する工程、
(c)第1絶縁膜上にゲート電極パターンにパターニン
グされたフォトレジスト膜を形成し、フォトレジスト膜
の存在下で第1絶縁膜およびシリコン膜をエッチング
し、ゲート電極およびゲート電極上のキャップ絶縁膜を
形成する工程、(d)半導体基板の全面に第1絶縁膜に
対してエッチング選択比を有する第2絶縁膜を堆積し、
第2絶縁膜を異方性エッチングすることによりキャップ
絶縁膜およびゲート電極の側壁にサイドウォールを形成
する工程、(e)キャップ絶縁膜およびサイドウォール
の存在下で半導体基板に熱処理を施し、分離領域に囲ま
れた活性領域の表面に第1絶縁膜に対してエッチング選
択比を有する第3絶縁膜を形成する工程、(f)第3絶
縁膜およびサイドウォールの存在下でキャップ絶縁膜を
選択的に除去する工程、(g)半導体基板の全面に金属
膜を堆積する工程、(h)半導体基板を熱処理し、ゲー
ト電極の表面に金属膜を構成する金属のシリサイド膜を
形成する工程、(i)未反応の金属膜を除去する工程、
を含むものである。
【0027】(11)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(1)〜(10)の何れか一項に記載の半導
体装置の製造方法であって、第1絶縁膜はシリコン窒化
膜であり、第2および第3絶縁膜はシリコン酸化膜であ
るものである。
【0028】(12)本発明の半導体装置の製造方法
は、(a)半導体基板の主面上にゲート絶縁膜を介して
ゲート電極を形成し、ゲート電極の両側の半導体基板の
主面に不純物半導体領域を形成する工程、(b)ゲート
電極および不純物半導体領域を覆う絶縁膜を堆積する工
程、または、ゲート電極および不純物半導体領域の表面
上に選択的に絶縁膜を形成する工程、(c)少なくとも
ゲート電極の一部の領域上に開口を有するフォトレジス
ト膜を形成し、フォトレジスト膜の存在下でゲート電極
上の絶縁膜の全部または一部をエッチングする工程、
(d)フォトレジスト膜を除去し、半導体基板の全面に
金属膜を堆積する工程、(e)半導体基板を熱処理し、
ゲート電極の表面の全部または一部に金属膜を構成する
金属のシリサイド膜を形成する工程、(f)未反応の金
属膜を選択的に除去する工程、を含むものである。
【0029】(13)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(1)〜(12)の何れか一項に記載の半導
体装置の製造方法であって、金属膜がコバルト膜であ
る。
【0030】(14)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(1)〜(9)の何れか一項に記載の半導体
装置の製造方法であって、さらに、(a)選択MISF
ETならびに第1および第2MISFETを覆う第1層
間絶縁膜を形成し、選択MISFETの一方のソース・
ドレイン領域に接続する第1プラグを第1層間絶縁膜に
形成する工程、(b)第1層間絶縁膜上に、第1プラグ
に接続するビット線を形成する工程、(c)ビット線を
覆う第2層間絶縁膜を形成し、選択MISFETの他方
のソース・ドレイン領域に接続する第2プラグを第1お
よび第2層間絶縁膜に形成する工程、(d)第2層間絶
縁膜上に、第2プラグに接続するメモリセルのキャパシ
タ下部電極を形成する工程、を有するものである。
【0031】(15)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(14)記載の半導体装置の製造方法であっ
て、(a)工程の第1プラグの形成に前後して、第1お
よび第2MISFETのソース・ドレイン領域に接続す
る第3プラグを第1層間絶縁膜に形成する工程を有し、
第1層間絶縁膜の表面と第1および第3プラグの表面と
は、ほぼ同一平面内に形成されるものである。
【0032】(16)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(15)記載の半導体装置の製造方法であっ
て、第3プラグに接続される配線がビット線と同時に形
成され、配線およびビット線は、他の絶縁膜を介するこ
となく第1層間絶縁膜上に形成されるものである。
【0033】(17)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(1)〜(9)の何れか一項に記載の半導体
装置の製造方法であって、さらに、(a)多結晶シリコ
ン膜からなるキャパシタ下部電極を形成する工程、
(b)キャパシタ下部電極上にシリコン窒化膜からなる
キャパシタ絶縁膜を形成する工程、を有するものであ
る。
【0034】(18)本発明の半導体装置の製造方法
は、前記項(17)記載の半導体装置の製造方法であっ
て、さらに、キャパシタ絶縁膜上に窒化チタン膜からな
るプレート電極を形成する工程を有するものである。
【0035】(19)本発明の半導体装置は、シリコン
酸化膜からなる分離領域をその主面に有する半導体基板
と、分離領域で囲まれた活性領域上にゲート絶縁膜を介
して形成されたゲート電極、ゲート電極両側の活性領域
に形成された一対の半導体領域を有する第1MISFE
Tを含む半導体装置であって、第1MISFETのゲー
ト電極の上部にはシリサイド膜が形成され、半導体領域
の表面にはシリコン酸化膜が形成されているものであ
る。
【0036】(20)本発明の半導体装置は、前記項
(19)記載の半導体装置であって、第1MISFET
のシリコン酸化膜は、活性領域上にのみ選択的に形成さ
れているものである。
【0037】(21)本発明の半導体装置は、前記項
(19)または(20)記載の半導体装置であって、シ
リサイド膜はコバルトシリサイド膜である。
【0038】(22)本発明の半導体装置は、前記項
(19)〜(21)の何れか一項に記載の半導体装置で
あって、ゲート電極は2層以上の多結晶シリコン膜で構
成されるものである。
【0039】(23)本発明の半導体装置は、前記項
(22)記載の半導体装置であって、積層された多結晶
シリコン膜間には自然酸化膜が形成されているものであ
る。
【0040】(24)本発明の半導体装置は、前記項
(19)〜(23)の何れか一項に記載の半導体装置で
あって、第1MISFETの他に第2MISFETを同
一半導体基板内に有し、第2MISFETのゲート電極
の上部および半導体領域の表面にはシリサイド膜が形成
されているものである。
【0041】(25)本発明の半導体装置は、前記項
(24)記載の半導体装置であって、第2MISFET
はnチャネルMISFETおよびpチャネルMISFE
Tで構成される相補型MISFET回路を構成し、nチ
ャネルMISFETのゲート電極はn型にドープされ、
pチャネルMISFETのゲート電極はp型にドープさ
れているものである。
【0042】(26)本発明の半導体装置は、前記項
(25)記載の半導体装置であって、第1MISFET
はDRAMのメモリセルを構成する選択MISFETで
あり、第2MISFETはDRAMの周辺回路または論
理回路を構成するMISFETであるものである。
【0043】(27)本発明の半導体装置は、前記項
(26)記載の半導体装置であって、第1MISFET
の一方の半導体領域とメモリセルのビット線とを接続す
る第1プラグが第1層間絶縁膜に形成され、第1層間絶
縁膜の表面に接してビット線が形成されているものであ
る。
【0044】(28)本発明の半導体装置は、前記項
(27)記載の半導体装置であって、ビット線上に第2
層間絶縁膜が形成され、第1および第2層間絶縁膜に、
第1MISFETの他方の半導体装置とメモリセルのキ
ャパシタ株電極とを接続する第2プラグが形成されてい
るものである。
【0045】(29)本発明の半導体装置は、前記項
(26)記載の半導体装置であって、メモリセルのキャ
パシタ絶縁膜がシリコン窒化膜からなるものである。
【0046】(30)本発明の半導体装置は、前記項
(29)記載の半導体装置であって、メモリセルのプレ
ート電極が窒化チタン膜からなるものである。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において、同一の機能を有する部材には同
一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0048】(実施の形態1)図1は、実施の形態1の
半導体装置のチップ全体を示した平面図である。本実施
の形態の半導体装置は、DRAMとCPU等に代表され
るロジック回路とを1チップに混載したいわゆるシステ
ムLSIである。
【0049】半導体基板1の主面上には、たとえばメモ
リ素子であるDRAM、演算装置であるCPU、CPU
の制御回路CNTL、インターフェース回路IF、電源
回路PW等が形成されている。DRAMが形成されるD
RAM領域1aには、メモリセルがアレイ状に配置され
たメモリアレイMARY、センスアンプSA、ワード線
ドライバWD、DRAMの制御回路、入出力回路等が含
まれる。センスアンプSA、ワード線ドライバWD等
は、直接周辺回路としてメモリアレイMARYの周辺に
形成され、DRAMの制御回路、入出力回路等は間接周
辺回路領域1bに形成される。CPU、制御回路CNT
L、インターフェース回路IF、電源回路PW等は、ロ
ジック回路の例示である。なお、本実施の形態では、ロ
ジック回路の一例としてCPU等を例示しているが、そ
の他の機能を有する論理回路が形成されていてもよい。
また、ここに例示したロジック回路が半導体装置の機能
上必要でない場合にこれを含まなくてもよいことはいう
までもない。
【0050】なお、本明細書では、半導体基板1の領域
を以下のように分けて説明する。つまり、メモリアレイ
MARYの形成されている領域(第1領域)とその他の
領域(第2および第3領域)とに分け、説明の便宜上D
RAMの周辺回路であるセンスアンプSA、ワード線ド
ライバWD、制御回路、入出力回路等をロジック回路に
含めて考える。すなわちメモリアレイMARYの形成さ
れる第1領域以外の領域をロジック回路形成領域とし、
ロジック回路形成領域には、nチャネルMISFETが
形成されるnMISFET領域(第2領域)とpチャネ
ルMISFETが形成されるpMISFET領域(第3
領域)とが含まれる。
【0051】次に、本実施の形態のDRAMの製造方法
を図面を用いて工程順に説明する。図2〜図25および
図27は、実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【0052】まず、図2に示すように、p型で比抵抗が
10Ωcm程度の単結晶シリコンからなる半導体基板1を
用意し、たとえば850℃程度でウェット酸化して形成
した膜厚10nm程度の薄いシリコン酸化膜(図示せず)
およびたとえばCVD(Chemical Vapor Deposition )
法で形成した膜厚140nm程度のシリコン窒化膜(図示
せず)を半導体基板1上に堆積する。ここでは単結晶シ
リコンの半導体基板1を例示するが、表面に単結晶シリ
コン層を有するSOI(Silicon On Insulator)基板、
あるいは、表面に多結晶シリコン膜を有するガラス、セ
ラミックス等の誘電体基板であってもよい。
【0053】次に、フォトレジスト膜(図示せず)をマ
スクにして、溝2が形成される領域の前記シリコン窒化
膜およびシリコン酸化膜をパターニングし、このシリコ
ン窒化膜をマスクとして半導体基板1をドライエッチン
グすることにより、素子分離領域の半導体基板1に深さ
300〜400nm程度の溝2を形成する。
【0054】次に、前記フォトレジスト膜を除去した
後、前記のエッチングによって溝2の内壁に生じたダメ
ージ層を除去するために、たとえば850〜900℃程
度のウェット酸化による薄い(膜厚10nm程度の)シリ
コン酸化膜3を溝2の内壁に形成し、たとえばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積されたシリコン
酸化膜(図示せず)を300〜400nm程度の膜厚で堆
積する。このシリコン酸化膜は、1000℃程度でドラ
イ酸化によりシンタリング(焼き締め)を行なってもよ
い。
【0055】次に、このシリコン酸化膜をCMP法によ
り研磨して溝2以外の領域のシリコン酸化膜を除去し、
溝2の内部にシリコン酸化膜4を残して素子分離領域を
形成する。なお、このCMP法による研磨の前に、溝2
の領域にシリコン窒化膜を形成して、溝2領域のシリコ
ン酸化膜が過剰に深く研磨されるディッシングを防止す
ることができる。
【0056】次に、図3に示すように、半導体基板1の
表面に残存しているシリコン酸化膜およびシリコン窒化
膜をたとえば熱リン酸を用いたウェットエッチングで除
去した後、メモリセルを形成する第1領域A(メモリア
レイMARY)の半導体基板1にn型不純物、たとえば
P(リン)をイオン打ち込みしてn型半導体領域5を形
成する。次に、第1領域Aと、ロジック回路(DRAM
の周辺回路を含む)のnMISFETが形成される第2
領域Bとにp型不純物、たとえばB(ホウ素)をイオン
打ち込みしてp型ウエル6を形成し、ロジック回路(D
RAMの周辺回路を含む)のpMISFETが形成され
る第3領域Cにn型不純物、たとえばP(リン)をイオ
ン打ち込みしてn型ウエル7を形成する。n型半導体領
域5は、入出力回路などから半導体基板1を通じてメモ
リアレイのp型ウエル6にノイズが侵入するのを防止す
るために形成される。
【0057】次に、図4に示すように、半導体基板1の
表面をたとえばHF(フッ酸)系の洗浄液を使って洗浄
した後、半導体基板1を850℃程度でウェット酸化し
てp型ウエル6およびn型ウエル7の各表面に膜厚7nm
程度の清浄なゲート酸化膜8を形成する。さらに、シリ
コン膜9を堆積する。シリコン膜9は後にゲート電極の
一部となるものであり、たとえばCVD法により堆積で
きる。シリコン膜9は、アズデポ状態では非晶質(アモ
ルファス)状態である。なお、特に限定はされないが、
ゲート酸化膜8を形成した後、半導体基板1をNO(酸
化窒素)雰囲気中またはN2 O(亜酸化窒素)雰囲気中
で熱処理することによって、ゲート酸化膜8と半導体基
板1との界面に窒素を偏析させる酸窒化処理を施しても
よい。これにより半導体基板1とゲート酸化膜8との熱
膨張係数差に起因する界面の歪によるホットキャリアの
発生を抑制できる。
【0058】次に、図5に示すように、シリコン膜9上
に、第3領域Cを覆うフォトレジスト膜10を形成し、
第1領域Aおよび第2領域Bのシリコン膜9にn型不純
物、たとえばリンをイオン注入する。これによりn型シ
リコン膜11を形成する。フォトレジスト膜10を除去
した後、図6に示すように、第1領域Aおよび第2領域
B覆うフォトレジスト膜12を形成し、第3領域Cのシ
リコン膜9にp型不純物、たとえばボロンをイオン注入
する。これによりp型シリコン膜13を形成する。さら
に、n型およびp型シリコン膜11、13に、たとえば
RTA(RapidThermal Anneal)処理を施し、これを結
晶化する。
【0059】n型シリコン膜11は、nMISFETの
ゲート電極の一部となるものであり、p型シリコン膜1
3は、pMISFETのゲート電極の一部となるもので
ある。すなわち、本実施の形態の半導体装置はいわゆる
デュアルゲート構造を有するものである。このようにデ
ュアルゲート構造を採用することにより、表面チャネル
型のMISFETでCMIS(Complementary Metal In
sulator Semiconductor )構造を構成することができ、
微細化に有利になる。
【0060】次に、図7に示すように、シリコン膜14
をたとえばCVD法により堆積し、全面にn型不純物、
たとえばリンをイオン注入する。シリコン膜14は、n
型およびp型シリコン膜11、13と同様に後にゲート
電極の一部となるものであり、アズデポ状態では非晶質
(アモルファス)状態である。n型不純物を全面にイオ
ン注入するのは、後に説明するように、第1領域Aには
後の工程で高濃度のn型不純物が注入されないことか
ら、シリコン膜14がイントリンシックになることを防
止する必要があるためである。なお、シリコン膜14
は、アズデポ状態でn型不純物がドープされたシリコン
膜として堆積されてもよい。また、イオン注入の後にシ
リコン膜14をRTA等によりアニール処理をし、結晶
化させてもよいが必須ではない。すなわち、後の熱工程
により自然に結晶化されるため、この段階で結晶化させ
る必要はない。
【0061】このようにゲート電極となる多結晶シリコ
ン膜を2層で構成することにより、以下のような利点が
ある。
【0062】第1に、後に説明するように、ソース・ド
レイン領域を構成する高濃度不純物半導体領域を形成す
るためのイオン注入の際に、ゲート電極(n型およびp
型シリコン膜11、13とシリコン膜14)の存在下で
イオン注入が行われるが、この不純物のチャネル領域へ
の注入を防ぐことができる。つまり、仮にゲート電極が
単一の多結晶シリコン膜で構成されている場合には、図
8(a)に示すように、ゲート電極Gの表面から底部
(ゲート絶縁膜Iの直上)まで結晶粒界のパスPが貫通
する場合が生じる。このように貫通するパスPが存在す
る状況で不純物のイオン注入を行えば、ゲート電極Gの
表面に不純物領域IRが形成される他、不純物Inpが
半導体基板1に達して半導体基板1の主面にも不純物領
域IRが形成される。通常ゲート電極Gの下部はMIS
FETのチャネル領域であるから、このような基板主面
上の不純物領域IRはMISFETのしきい値電圧を変
動させる等その性能を著しく阻害する。
【0063】一方本実施の形態では、図8(b)に示す
ように、ゲート電極Gを多結晶シリコン膜の2層構成と
している。このように2層構成とした場合には、上層の
多結晶シリコン膜の粒界は、下層の多結晶シリコン膜に
阻まれてゲート電極Gの膜厚方向に貫通することがな
い。つまり、シリコン膜11、13の形成後これをアニ
ールして下層の多結晶シリコン膜を形成した後に、改め
てシリコン膜14を形成するため、上層多結晶シリコン
膜の粒界と下層多結晶シリコン膜の粒界とはその位置が
一致する確率は極めて少ない。このため、ゲート電極G
を通して結晶粒界が貫通することはほとんどない。この
ような状況でイオン注入を行えば、上層多結晶シリコン
膜の粒界を通して不純物Inpが下部に注入されても、
貫通した不純物Inpは下層多結晶シリコン膜の表面で
止まり、半導体基板1の主面に達することがない。この
結果MISFETの信頼性を低下させることがない。
【0064】第2に、ゲート電極を多結晶シリコン膜の
2層構成とすることにより、ゲート電極に蓄えられる内
部応力を低減できる利点がある。すなわち、仮に単一層
でゲート電極を構成した場合には、必要な膜厚を単一層
で実現する必要がある。熱処理による結晶化あるいはそ
の後の熱工程による結晶化が行われた後のゲート電極と
ゲート絶縁膜との界面に蓄積された熱応力は、厚い膜厚
の非晶質シリコン膜から多結晶シリコン膜を形成した場
合、薄い膜厚の場合と比較して大きくなる。本実施の形
態では、薄い膜厚の非晶質シリコン膜から多結晶シリコ
ン膜を形成するため、熱応力が小さく、それら薄い多結
晶シリコン膜を積層していることから、各層毎に応力が
緩和され、総合的な応力は低くすることができる。この
ため、ゲート絶縁膜の絶縁耐圧等を高め、MISFET
の信頼性を高くすることができる。
【0065】第3に、後に説明するように、ゲート電極
の表面にはシリサイド膜が形成される。このシリサイド
膜の存在下で熱工程、たとえばメモリセルを構成するキ
ャパシタの絶縁膜の形成等が行われた場合、シリサイド
を構成する金属が拡散することが考えられる。このよう
な拡散金属がゲート絶縁膜に達した場合には、ゲート絶
縁膜の耐圧を低下させ、MISFETの信頼性を低下さ
せる恐れがある。しかし、本実施の形態では、ゲート電
極を2層構成とするため、上層多結晶シリコン膜(シリ
コン膜14)から下層多結晶シリコン膜(シリコン膜1
1、13)の界面で拡散が阻害され、金属のゲート絶縁
膜への拡散を抑制できる。このような抑制は、拡散が主
に結晶粒界に沿って生じることから、ゲート電極の膜厚
方向での結晶粒界の貫通を阻害している結果の帰結と考
えることも可能である。
【0066】特に、上層多結晶シリコン膜と下層多結晶
シリコン膜との界面にシリコン酸化膜等が形成されてい
る場合には、金属の拡散が有効に抑制できる。すなわ
ち、このシリコン酸化膜に拡散金属がトラップされ、下
層多結晶シリコン膜(シリコン膜11、13)に拡散し
難くなるからである。このようなシリコン酸化膜は、あ
まりに厚すぎるとゲート電極の電気的特性を損なうた
め、自然酸化膜程度の膜厚のシリコン酸化膜が好まし
い。このような自然酸化膜(シリコン酸化膜)は、シリ
コン膜11、13の形成後に、たとえば基板を大気雰囲
気に暴露することにより形成することができる。その
後、シリコン膜14を上記の通り形成すればよい。な
お、自然酸化膜に限らず、積極的に薄いシリコン酸化膜
を形成してもよいことはいうまでもない。また、大気雰
囲気の暴露ではなく、反応室中での酸素等酸性ガスに暴
露する方法でもかまわない。
【0067】なお、上記した方法では、シリコン膜1
1、13をまず非晶質シリコン膜として堆積し、その後
RTA等でアニール処理しているが、アズデポ状態で多
結晶シリコン膜となるように被膜堆積を行ってもよい。
また、アニール処理はRTAに限らずハーネス等炉内で
の半導体基板1の熱処理を施してもよい。
【0068】次に、図9に示すように、半導体基板1の
全面にシリコン窒化膜15(第1絶縁膜)を形成する。
シリコン窒化膜15はCVD法またはスパッタ法により
形成でき、後に説明する活性領域表面の酸化処理の際
に、シリコン膜14(ゲート電極)表面の酸化を抑制す
る作用をする。
【0069】次に、図10に示すように、ゲート電極パ
ターンにパターニングされたフォトレジスト膜16をシ
リコン窒化膜15上に形成し、このフォトレジスト膜1
6の存在下でエッチング処理を施す。すなわち、フォト
レジスト膜16をマスクとしてシリコン窒化膜15、シ
リコン膜14およびシリコン膜11、13をエッチング
する。このようにしてシリコン膜14およびシリコン膜
11、13からなるゲート電極17とゲート電極17上
のキャップ絶縁膜18を形成する。なお、フォトレジス
ト膜16をマスクとするエッチングによりシリコン窒化
膜15をパターニングし、フォトレジスト膜16を除去
した後に、パターニングされたシリコン窒化膜15をマ
スクとしてシリコン膜14およびシリコン膜11、13
をエッチングしてもよい。
【0070】第1領域A(メモリセル形成領域)のゲー
ト電極17は、選択MISFETの一部を構成し、活性
領域以外の領域ではワード線WLとして使用される。こ
のゲート電極17(ワード線WL)の幅、すなわちゲー
ト長は、選択MISFETの短チャネル効果を抑制し
て、しきい値電圧を一定値以上に確保できる許容範囲内
の最小寸法で構成される。また、隣接するゲート電極1
7(ワード線WL)同士の間隔は、フォトリソグラフィ
の解像限界で決まる最小寸法で構成される。第2領域B
のゲート電極17は、DRAMの周辺回路を含むロジッ
ク回路のnチャネル型MISFETの一部を構成し、第
3領域Cのゲート電極17は、DRAMの周辺回路を含
むロジック回路のpチャネル型MISFETの一部を構
成する。
【0071】ゲート電極17は、前記したとおり、n型
またはp型の不純物がドープされたシリコン膜11、1
3と、n型の不純物がドープされたシリコン膜14との
積層膜で構成される。第1領域Aおよび第2領域Bにお
いてはn型のシリコン膜11とn型のシリコン膜14の
積層膜であり、第3領域Cにおいてはp型のシリコン膜
13とn型のシリコン膜14の積層膜である。この段階
では前記の通りの積層構成であるが、後に説明するよう
に第2領域Bおよび第3領域Cにおいてはさらに高濃度
の不純物がドープされ、特に第3領域Cでは、上層のシ
リコン膜14の不純物構成がn型からp型に転換され
る。
【0072】なお、シリコン膜11、13とシリコン膜
14の膜厚は各々100nm程度とすることができる。
【0073】次に、フォトレジスト膜16を除去した
後、フッ酸などのエッチング液を使って、半導体基板1
の表面に残ったドライエッチング残渣やフォトレジスト
残渣などを除去する。
【0074】次に、図11に示すように、第1領域Aお
よび第2領域Bにn型不純物、たとえばP(リン)をイ
オン打ち込みしてゲート電極17の両側のp型ウエル6
にn- 型半導体領域19を形成する。さらに、第3領域
Cにp型不純物、たとえばB(ホウ素)をイオン打ち込
みしてゲート電極17の両側のn型ウエル7にp- 型半
導体領域20を形成する。
【0075】次に、図12に示すように、半導体基板1
上にCVD法で膜厚50〜100nm程度のシリコン酸化
膜(図示せず)を堆積した後、このシリコン酸化膜を異
方性エッチングすることにより、ゲート電極17および
キャップ絶縁膜18の側壁にサイドウォール21を形成
する。
【0076】次に、図13に示すように、半導体基板1
の表面を酸化処理する。この酸化処理では、表面に露出
されたシリコン部分が選択的に酸化されてシリコン酸化
膜22が形成される。つまり、ゲート電極17の上面に
はキャップ絶縁膜18が、側面にはサイドウォール21
が形成されているため、ゲート電極17の上面および側
面は酸化されず、また、活性領域以外には分離領域であ
るシリコン酸化膜4が形成されているため、ゲート電極
17およびサイドウォール21をその表面に有しない活
性領域、つまりn- 型半導体領域19およびp- 型半導
体領域20の表面が酸化される。このようなシリコン酸
化膜22は、次に説明するキャップ絶縁膜18の除去の
際のブロッキング膜として、また、後に説明するサイリ
サイドプロセスの際の所定領域のブロッキング膜として
機能する。なお、シリコン酸化膜22の膜厚は、後の洗
浄工程での削れ量を考慮し、後に説明するシリサイド用
の金属膜のとの反応をブロッキングするに十分な膜厚
で、できるだけ薄く形成することが好ましい。
【0077】次に、図14に示すように、キャップ絶縁
膜18を除去する。キャップ絶縁膜18はシリコン窒化
膜からなり、またそれ以外の領域は、シリコン酸化膜2
2で覆われているか、もしくは分離領域であるシリコン
酸化膜4であるため、シリコン酸化膜に対してシリコン
窒化膜が選択的にエッチングされる条件でエッチングを
行うことにより、キャップ絶縁膜18のみを選択的に除
去できる。エッチングは、たとえば熱リン酸によるウェ
ットエッチングを施すことができる。また、シリコン窒
化膜のエッチング速度がシリコン酸化膜のエッチング速
度よりも高い条件でのドライエッチングを施すこともで
きる。
【0078】次に、図15に示すように、第1領域Aお
よび第3領域Cを覆うフォトレジスト膜23を形成し、
このフォトレジスト膜23をマスクとして第2領域Bに
n型不純物、たとえばP(リン)またはAs(ヒ素)を
高濃度にイオン注入する。これにより高濃度のn+ 型半
導体領域24を形成する。n+ 型半導体領域24とn-
型半導体領域19とはnチャネル型MISFETのソー
ス・ドレイン領域として機能し、いわゆるLDD(Ligh
tly Doped Drain )を構成する。このとき、同時にゲー
ト電極17の上層多結晶シリコン膜(シリコン膜14)
にn型不純物が高濃度にドープされ、第2領域Bにおけ
るゲート電極17は、n型多結晶のシリコン膜11(下
層)と高濃度n型多結晶のシリコン膜14との積層構成
となる。
【0079】次に、図16に示すように、第1領域Aお
よび第2領域Bを覆うフォトレジスト膜25を形成し、
このフォトレジスト膜25をマスクとして第3領域Cに
p型不純物、たとえばB(ボロン)またはを高濃度にイ
オン注入する。これにより高濃度のp+ 型半導体領域2
6を形成する。p+ 型半導体領域26とp- 型半導体領
域20とはpチャネル型MISFETのソース・ドレイ
ン領域として機能し、いわゆるLDDを構成する。この
とき、同時にゲート電極17の上層多結晶シリコン膜
(シリコン膜14)にp型不純物が高濃度にドープさ
れ、第3領域Cにおけるゲート電極17の上層多結晶シ
リコン膜は、n型からp型に転換される。従って第3領
域Cにおけるゲート電極17は、p型多結晶のシリコン
膜13(下層)と高濃度p型多結晶のシリコン膜14と
の積層構成となる。
【0080】なお、n+ 型半導体領域24とp+ 型半導
体領域26とを形成するためのイオン注入は、シリコン
酸化膜22の存在下で行われる。このため、イオン注入
によるノックオンにより、n+ 型半導体領域24とp+
型半導体領域26に若干の酸素原子が導入される。この
酸素原子は、後に説明するシリサイド膜がn+ 型半導体
領域24とp+ 型半導体領域26の表面に形成された場
合、シリサイド膜を構成する金属がコバルト(Co)の
場合には有利に働く。すなわち、n+ 型半導体領域24
およびp+ 型半導体領域26中の酸素は、各領域表面に
シリサイド膜が形成されたときに同時にシリサイド膜内
に取り込まれるが、この酸素原子はシリサイド膜内の物
質移動を阻害する要因として働く。このため、チタンシ
リサイドのように結晶相によって抵抗率が異なり、低抵
抗化のために熱処理等を施して相変化させる必要がある
場合には酸素原子の存在は相変化を阻害し不利に働く
が、コバルトシリサイドの場合には結晶相変化させなく
ても低抵抗であることから相変化する必要がなく、むし
ろコバルトシリサイドの物質移動を阻害することがその
後の熱処理によるシリサイド膜の深化を抑制でき、n+
型半導体領域24およびp+ 型半導体領域26(ソース
・ドレイン領域)の導電率の確保の点からむしろ好まし
い。
【0081】また、上記イオン注入の際に、ゲート電極
17が2層の多結晶シリコン膜で構成されているため、
注入イオンがゲート電極17下のチャネル領域に達しな
いことは前記した通りである。
【0082】次に、図17に示すように、第1領域Aを
覆うフォトレジスト膜27を形成し、第2領域Bと第3
領域Cのシリコン酸化膜22を除去する。このように第
1領域Aのシリコン酸化膜22を残存させるのは、次に
説明するサリサイド工程において第1領域Aのn- 型半
導体領域19表面をシリサイド化させないためである。
【0083】次に、たとえばフッ酸(HF)系水溶液に
よる前洗浄を行った後に、図18に示すように、金属膜
28を半導体基板1の全面にたとえばスパッタ法または
CVD法により堆積する。金属膜28は、たとえばコバ
ルト(Co)膜とし、膜厚は約10nmとする。
【0084】次に、図19に示すように、金属膜28と
シリコンとのシリサイド化反応を生じさせるためのアニ
ール処理を行い、金属シリサイド膜29(コバルトシリ
サイド膜)を形成する。その後未反応の金属膜28を選
択的に除去する。未反応金属膜の選択的な除去は、たと
えば塩酸(HCl)および過酸化水素水(H2 2 )の
混合液を用いたエッチングにより行うことができる。
【0085】シリサイド化反応は、金属膜28とシリコ
ンが接触している部分で生じることから、シリコン酸化
膜で覆われていない部分、つまりゲート電極17の上
面、第2領域Bおよび第3領域Cのn+ 型半導体領域2
4およびp+ 型半導体領域26の上面で発生する。従っ
てシリコン酸化膜22で覆われている第1領域A(メモ
リセル形成領域)のn- 型半導体領域19上にはシリサ
イド膜は形成されない。
【0086】このように、第1領域A(メモリセル形成
領域)のn- 型半導体領域19上にシリサイド膜が形成
されないことにより、メモリセル選択用の選択MISF
ETのリーク電流を低減できる。これによりメモリセル
のリフレッシュ特性を良好に維持できる。また、第2領
域Bおよび第3領域Cにおけるゲート電極17表面とソ
ース・ドレイン領域表面の両方を同時にシリサイド化す
るいわゆるサイリサイド技術を適用できるため工程を簡
略化できるとともに、第1領域A、第2領域B、第3領
域Cの全ての領域においてゲート電極17の表面をシリ
サイド化することができ、簡易な工程でゲート電極17
を低抵抗化でき、半導体装置の性能を高く維持すること
ができる。
【0087】次に、図20に示すように、自己整合用の
シリコン窒化膜30および層間絶縁膜31を形成し、さ
らに第1領域Aに多結晶シリコン膜からなるプラグ32
を、第2領域Bおよび第3領域Cに金属膜からなるプラ
グ33を形成する。
【0088】シリコン窒化膜30は、たとえばCVD法
により堆積できる。層間絶縁膜31の形成は、半導体基
板1上に膜厚300nm程度のSOG(Spin On Glass )
膜をスピン塗布した後、半導体基板1を熱処理してこれ
をシンタリング(焼き締め)し、SOG膜の上部に膜厚
600nm程度のシリコン酸化膜を堆積した後、このシリ
コン酸化膜をCMP法で研磨してその表面を平坦化する
ことにより形成できる。さらに、CMP法で研磨された
ときに生じた表面の微細な傷を補修するため、このシリ
コン酸化膜の上部に膜厚100nm程度のシリコン酸化膜
を堆積してもよい。シリコン酸化膜は、たとえばオゾン
(O3 )とテトラエトキシシラン(TEOS)とをソー
スガスに用いたプラズマCVD法で堆積する。
【0089】プラグ32の形成は、プラグ32が形成さ
れる領域に開口を有するフォトレジスト膜をマスクとし
て、層間絶縁膜31に接続孔を形成し、その後、この接
続孔を埋め込むn型不純物(たとえばP(リン))がド
ープされた多結晶シリコン膜をたとえばCVD法により
堆積し、接続孔以外の領域の多結晶シリコン膜を除去し
て形成できる。多結晶シリコン膜の除去にはCMP法、
またはエッチバック法を用いることができる。なお、接
続孔の開口には、シリコン窒化膜30を用いた2段階エ
ッチング法を用いることができる。つまり、層間絶縁膜
31であるシリコン酸化膜がエッチングされやすい条件
で行う第1段階のエッチングの後に、シリコン窒化膜が
エッチングされやすい第2段階のエッチングを適用でき
る。このようにエッチングを2段階で行うことにより、
半導体基板1の表面(特に分離領域であるシリコン酸化
膜4)の過剰なエッチングが抑制できる。
【0090】なお、この段階では、後に説明するビット
線に接続するプラグ32を形成し、キャパシタに接続す
るためのプラグの形成は行わない。このように、キャパ
シタに接続するプラグを後に形成することにより、層間
絶縁膜を1層省略することができる。これは、工程を簡
略化するのみならず、メモリセル領域の標高が省略する
絶縁膜の膜厚分だけ低く形成できることとなる。つま
り、仮にこの段階でビット線に接続するプラグ32とと
もにキャパシタに接続するプラグをも形成すると、両プ
ラグの電気的絶縁性を実現するために絶縁膜を形成し、
その絶縁膜上にビット線接続孔を介してプラグ32に接
続されるビット線を形成することが必要になる。すなわ
ちプラグ32とキャパシタに接続するプラグとを絶縁す
る絶縁膜が不可欠となる。ところが、本実施の形態で
は、このような絶縁膜は必要でなく、工程簡略化および
素子の低層化を実現できる。
【0091】プラグ33の形成は、プラグ33が形成さ
れる領域に開口を有するフォトレジスト膜をマスクとし
て、層間絶縁膜31に接続孔を形成し、その後、この接
続孔を埋め込む窒化チタン膜およびタングステン膜をた
とえばスパッタ法あるいはCVD法により堆積し、接続
孔以外の領域の窒化チタン膜およびタングステン膜を除
去して形成できる。窒化チタン膜は半導体基板1(シリ
サイド膜29)とタングステン膜との反応を抑制するバ
リア層として機能する。窒化チタン膜およびタングステ
ン膜の除去にはCMP法を用いることができる。なお、
接続孔の開口には、プラグ32の場合と同様に2段階エ
ッチング法を用いることができる。
【0092】次に、図21に示すように、第1領域Aに
ビット線BLを、第2領域Bおよび第3領域Cに第1層
配線M1を形成する。ビット線BLおよび第1層配線M
1は同一の工程で形成される。ビット線BLおよび第1
層配線M1は、まずシリコン酸化膜31の上部に膜厚5
0nm程度の窒化チタン膜をたとえばスパッタリング法で
堆積し、さらにその上部に膜厚150nm程度のタングス
テン膜をたとえばCVD法で堆積した後、フォトレジス
ト膜をマスクにしてこれらの膜をパターニングすること
により形成する。窒化チタン膜は、タングステン膜と多
結晶シリコンからなるプラグ32との間の反応を抑制す
るために形成する。ビット線BLは、隣接するビット線
BLとの間に形成される寄生容量をできるだけ低減して
情報の読み出し速度および書き込み速度を向上させるた
めに、その間隔がその幅よりも長くなるように形成す
る。ビット線BLの間隔はたとえば0.24μm程度と
し、その幅はたとえば0.22μm程度とする。
【0093】次に、図22に示すように、層間絶縁膜3
4を形成し、さらに、選択MISFETとキャパシタと
を接続するプラグ35を形成する。
【0094】層間絶縁膜34の一部には、膜厚300nm
程度のSOG膜を用いることができる。SOG膜は、B
PSG膜に比べてリフロー性が高く、微細な配線間のギ
ャップフィル性に優れているので、微細化されたビット
線BL同士の隙間を良好に埋め込むことができる。ま
た、SOG膜上にたとえばオゾン(O3 )とテトラエト
キシシラン(TEOS)とをソースガスに用いたプラズ
マCVD法で堆積したシリコン酸化膜を形成し、これを
CMP法により平坦化して層間絶縁膜34とすることが
できる。これにより、ビット線BL同士の微細な隙間の
ギャップフィル性が向上すると共に、ビット線BLおよ
び第1層配線M1上の絶縁膜の平坦化を実現できる。な
お、CMP法で研磨されたときに生じた前記シリコン酸
化膜の表面の微細な傷を補修するためにさらにシリコン
酸化膜を形成してもよい。
【0095】プラグ35は、プラグ32と同様に形成で
きる。なお、プラグ32が形成される接続孔は、層間絶
縁膜34、31に開口されるが、前記したとおり、ビッ
ト線BLとプラグ32との間に絶縁膜が形成されていな
いため、この接続孔の深さを低減でき、工程の難易度を
下げることができる。
【0096】次に、図23に示すように、絶縁膜36を
堆積し、プラグ35に達する溝37を絶縁膜36に形成
する。その後、溝37の内壁を覆う多結晶シリコン膜3
8を半導体基板1の全面に堆積する。
【0097】絶縁膜36は、たとえばシリコン酸化膜と
し、キャパシタの容量を考慮してその膜厚を約1μmと
する。シリコン酸化膜はたとえばCVD法により形成で
きる。溝37は、フォトレジスト膜をマスクとしてエッ
チングにより形成し、多結晶シリコン膜38は、たとえ
ばCVD法により形成する。多結晶シリコン膜38の膜
厚は約70nmとする。
【0098】なお、絶縁膜36の堆積前に薄いシリコン
窒化膜を堆積してもよい。このシリコン窒化膜により溝
37の形成を2段階のエッチングを用いて行うことがで
き、過剰にエッチングすることなくプラグ35表面の露
出を均一性よく行うことができる。
【0099】次に、レジスト膜(図示せず)等で溝37
内を充填し、溝37の内部以外の絶縁膜36上の多結晶
シリコン膜38をたとえばエッチバック法で除去する。
これにより溝37内に多結晶シリコン膜38からなるキ
ャパシタの下部電極39を形成する。その後、溝37内
を充填したレジスト膜等を除去する。なお、下部電極3
9の内面に、容量増加のための表面粗化処理を施しても
よい。表面粗化は、粒状シリコン結晶の成長により行う
ことができる。
【0100】次に、たとえばホスフィン(PH3 )ガス
を用いたリン処理を行う、これにより下部電極39にリ
ンをドープする。また、不純物(リン)の活性化を75
0℃4分の熱処理により行う。その後シリコン窒化膜4
0を堆積する(図24)。シリコン窒化膜40はキャパ
シタ絶縁膜として機能し、たとえばランプ加熱式の枚葉
処理装置によるCVD法(たとえば730℃、10分の
処理条件)により形成できる。シリコン窒化膜40の膜
厚は約9nmとする。
【0101】なお、キャパシタ絶縁膜としては結晶化酸
化タンタル膜(Ta2 5 )等の高誘電率金属酸化膜を
用いることもできるが、本実施の形態ではシリコン窒化
膜40が適当である。すなわち、シリコン窒化膜の形成
温度は、730℃程度であり、800℃以上の処理温度
を必要とする結晶化酸化タンタル膜よりも低温で形成で
きる。このような低温化は、本実施の形態のようにロジ
ック回路を混載した半導体装置に好ましい。つまり、ロ
ジック回路の場合、本実施の形態で既に説明したよう
に、サリサイドプロセスを用いてゲート電極およびソー
ス・ドレイン領域にシリサイド層(シリサイド膜29)
が形成される。このシリサイド膜29が存在する状況で
800℃以上の熱工程に曝すと、シリサイド中のコバル
トの拡散あるいは深い領域へのシリサイドの成長が問題
となる場合がある。これはシリサイド膜29の耐熱性の
低さとして観測され、ロジック部のMISFETの信頼
性、性能の低下の原因となる。ところが、本実施の形態
のようにキャパシタ絶縁膜として低温化形成が可能なシ
リコン窒化膜40を用いれば、シリサイド膜29の耐熱
性が問題となることが少ない。
【0102】また、本実施の形態のようにデュアルゲー
ト構造の場合にも、キャパシタ絶縁膜としてシリコン窒
化膜40を用いる効果が大きい。すなわち、デュアルゲ
ート構造の場合にはゲート電極17としてボロン等p型
不純物がドープされた多結晶シリコン膜を用いるが、高
温プロセスが介在した場合にはこのボロンの拡散が問題
となる場合がある。すなわち、ボロンのゲート絶縁膜あ
るいはチャネル領域への拡散によりMISFETのしき
い値電圧がシフトする原因となる。ところが、本実施の
形態では低温化が可能なシリコン窒化膜40を用いるた
め、ボロンの拡散を抑制でき、前記のような問題の発生
を少なくすることができる。
【0103】次に、図25に示すように、溝37を埋め
込む窒化チタン膜をシリコン窒化膜40上に堆積する。
窒化チタン膜は、たとえばCVD法およびスパッタ法に
より堆積する。すなわち、CVD法により約500℃の
成膜条件で窒化チタン膜を膜厚約30nmで堆積し、そ
の後スパッタ法により窒化チタン膜を約80nmの膜厚
で堆積する。このように、窒化チタン膜は500℃以下
の低温で形成できるため、前記したような高温プロセス
の問題が発生しない。その後、主に第1領域Aを覆うフ
ォトレジスト膜をマスクとして窒化チタン膜およびシリ
コン窒化膜40をエッチングし、プレート電極41(キ
ャパシタ上部電極)を形成する。
【0104】なお、プレート電極41は、窒化チタン膜
に代えて多結晶シリコン膜を用いることが可能である
が、本実施の形態では、窒化チタン膜の方が好ましい。
すなわち、多結晶シリコン膜をプレート電極に用いる場
合は、不純物の活性化処理が必要となり、活性化処理は
一般に750℃程度の熱工程となる。このような熱工程
が本実施の形態のようにロジック回路を混載する場合に
好ましくないことは前記の通りである。
【0105】また、図26に示すように、プレート電極
41として窒化チタン膜を用いた場合と多結晶シリコン
膜を用いた場合とでは、キャパシタの容量値が異なるこ
とを本発明者らは見いだしている。図26は、本発明者
らの実験検討によるデータを示したグラフであり、プレ
ート電極として窒化チタン膜と多結晶シリコン膜を用い
た場合を比較したデータである。図中のデータ群42は
プレート電極として窒化チタン膜を用いた場合のデータ
であり、データ群43はプレート電極として多結晶シリ
コン膜を用いた場合のデータである。白丸はプレート電
極に負電圧を印加した場合の容量値、黒丸はプレート電
極に正電圧を印加した場合の容量値である。データ群4
3(多結晶シリコン膜プレート)の場合は活性化アニー
ル処理の時間についてプロットしている。多結晶シリコ
ン膜プレートの場合は活性化アニール時間が増加するに
従い容量値が大きくなっていることがわかる。一方、窒
化チタン膜プレートの場合は、活性化アニール処理が必
要でないばかりか、多結晶シリコン膜プレートに比較し
て容量値が大きくなる。
【0106】このような知見に基づき、容量絶縁膜とし
てシリコン窒化膜を用いる場合には、プレート電極41
として窒化チタン膜を用いることが有効であることがわ
かる。
【0107】次に、図27に示すように、キャパシタの
上部に膜厚40nm程度のシリコン酸化膜44を堆積す
る。シリコン酸化膜44は、たとえばオゾン(O3 )と
テトラエトキシシラン(TEOS)とをソースガスに用
いたプラズマCVD法で堆積する。その後、フォトレジ
スト膜をマスクにしたドライエッチングで第1層配線M
1の上部の絶縁膜を除去することにより、スルーホール
45を形成する。その後、スルーホール45の内部にプ
ラグ46を形成し、続いてシリコン酸化膜44の上部に
第2層配線M2を形成する。プラグ46は、シリコン酸
化膜44の上部にスパッタリング法で膜厚100nm程度
のTiN膜を堆積し、さらにその上部にCVD法で膜厚
500nm程度のW膜を堆積した後、これらの膜をエッチ
バックしてスルーホール45の内部に残すことにより形
成する。第2層配線M2は、シリコン酸化膜44の上部
にスパッタリング法で膜厚50nm程度のTiN膜、膜厚
500nm程度のAl(アルミニウム)膜、膜厚50nm程
度のTi膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクに
したドライエッチングでこれらの膜をパターニングして
形成する。
【0108】その後、層間絶縁膜を介して第3層配線等
の上層配線を形成し、その上部にシリコン酸化膜とシリ
コン窒化膜とで構成されたパッシベーション膜を堆積す
るが、その図示は省略する。以上の工程により、本実施
の形態の半導体装置が略完成する。
【0109】なお、第3層配線およびそれに接続するプ
ラグは第2層配線の場合と同様に形成することができ、
層間絶縁膜は、たとえば膜厚300nm程度のシリコン酸
化膜、膜厚400nm程度のSOG膜および膜厚300nm
程度のシリコン酸化膜で構成できる。シリコン酸化膜
は、たとえばオゾン(O3 )とテトラエトキシシラン
(TEOS)とをソースガスに用いたプラズマCVD法
で堆積できる。
【0110】本実施の形態によれば、最小限の工程追加
(シリコン酸化膜22の形成)により、第1領域A(メ
モリセル形成領域)のソース・ドレイン領域にはシリサ
イド膜を形成することなく、サリサイドプロセスを適用
してDRAM周辺回路を含むロジック領域(第2領域B
および第3領域C)のソース・ドレイン領域とゲート電
極の低抵抗化を実現できる。これによりMISFETの
性能を損なうことなくDRAM領域とロジック領域のプ
ロセスを共通化して工程を簡略化することができる。
【0111】また、ゲート電極17を2層構成とするこ
とにより、イオン注入工程におけるチャネル領域へのイ
オンの注入を防止し、また、キャパシタ形成工程等の熱
工程におけるシリサイド金属のゲート絶縁膜への拡散を
防止できる。さらに、ゲート電極の内部応力を抑制して
ゲート絶縁膜の耐圧を向上できる。
【0112】また、DRAMキャパシタの絶縁膜として
シリコン窒化膜を用いることにより、キャパシタ絶縁膜
の形成工程を低温化し、シリサイド膜の熱劣化を防止
し、また、デュアルゲートを構成するp型ゲート電極の
ボロンの拡散を抑制できる。さらに、シリコン窒化膜か
らなるキャパシタ絶縁膜と窒化チタン膜からなるプレー
ト電極との組み合わせによりキャパシタの蓄積容量値を
増加できる。
【0113】また、ビット線BLに接続するプラグ32
の形成とキャパシタに接続するプラグ35の形成を別工
程とするため、ビット線BLとプラグ32との間に絶縁
膜を形成する必要がなく、工程を簡略化できるとともに
この絶縁膜の膜厚分だけ素子の標高を低くすることがで
きる。
【0114】(実施の形態2)図28〜図34は、実施
の形態2の半導体装置の製造工程の一例を工程順に示し
た断面図である。
【0115】本実施の形態の半導体装置の製造方法は、
実施の形態1における図4までの工程と同様である。た
だし、本実施の形態では、ゲート電極が単一のシリコン
層で構成されるため、実施の形態1のシリコン膜9より
も膜厚の厚いシリコン膜50が形成される。
【0116】その後、実施の形態1と同様に、図28に
示すように、シリコン膜50上に、第3領域Cを覆うフ
ォトレジスト膜10を形成し、第1領域Aおよび第2領
域Bのシリコン膜50にn型不純物、たとえばリンをイ
オン注入する。これによりn型シリコン膜51を形成す
る。フォトレジスト膜10を除去した後、図29に示す
ように、第1領域Aおよび第2領域B覆うフォトレジス
ト膜12を形成し、第3領域Cのシリコン膜50にp型
不純物、たとえばボロンをイオン注入する。これにより
p型シリコン膜52を形成する。さらに、n型およびp
型シリコン膜51、52に、たとえばRTA(Rapid Th
ermal Anneal)処理を施し、これを結晶化する。
【0117】次に、実施の形態1の図9のシリコン窒化
膜15と同様にシリコン窒化膜を形成し、実施の形態1
の図10の工程と同様にこのシリコン窒化膜およびシリ
コン膜51、52をパターニングしてゲート電極53お
よびキャップ絶縁膜18を形成する。さらに、実施の形
態1の図11の工程と同様にn- 型半導体領域19およ
びp- 型半導体領域20を形成する。続いて、実施の形
態1の図12の工程と同様にゲート電極53およびキャ
ップ絶縁膜18の側壁にサイドウォール21を形成する
(図30)。
【0118】次に、実施の形態1の図13の工程と同様
に、半導体基板1の表面を酸化処理してシリコン酸化膜
22を形成する(図31)。
【0119】次に、実施の形態1の図15および図16
の工程と同様に、n+ 型半導体領域24およびp+ 型半
導体領域26をイオン注入により形成する(図32)。
このイオン注入の際には、ゲート電極53上にはキャッ
プ絶縁膜18が形成されているため、注入イオンのチャ
ネル領域(半導体基板1)への貫通は生じない。
【0120】次に、実施の形態1の図14の工程と同様
に、キャップ絶縁膜18を除去する(図33)。
【0121】次に、実施の形態1の図17の工程と同様
に、第2領域Bと第3領域Cのシリコン酸化膜22を除
去し、さらに実施の形態1の図18と同様に、金属膜を
半導体基板1の全面にたとえばスパッタ法またはCVD
法により堆積する。その後、実施の形態1の図19と同
様に、金属膜とシリコンとのシリサイド化反応を生じさ
せるためのアニール処理を行い、金属シリサイド膜29
(コバルトシリサイド膜)を形成する。その後未反応の
金属膜を選択的に除去する(図34)。
【0122】その後の工程は実施の形態1と同様であ
る。
【0123】本実施の形態によれば、ゲート電極53を
単層構成にして、工程を簡略化することができる。
【0124】なお、本実施の形態では、シリコン酸化膜
22の形成後にn+ 型半導体領域24およびp+ 型半導
体領域26を形成した(図32参照)が、図35に示す
ように、シリコン酸化膜22の形成前にn+ 型半導体領
域24およびp+ 型半導体領域26を形成してもよい。
そしてn+ 型半導体領域24およびp+ 型半導体領域2
6の形成後にシリコン酸化膜22を形成し、さらに図3
3以降の工程を行うことができる。この場合には、シリ
コン酸化膜22が無い状態で高濃度の不純物イオン注入
が行われるため、n+ 型半導体領域24およびp+ 型半
導体領域26内に酸素イオンがノックオンされることが
ない。従って、シリサイド金属としてチタン等を用い、
チタンシリサイド膜等の低抵抗化(相変化)が必要なシ
リサイド膜を形成する場合に有利である。
【0125】(実施の形態3)図36〜図41は、実施
の形態3の半導体装置の製造工程の一例を工程順に示し
た断面図である。
【0126】図36に示すように、半導体基板1の主面
にゲート絶縁膜60を介したゲート電極61、ソース・
ドレイン領域である半導体領域62、サイドウォール6
3を有するMISFETを形成する。ゲート電極61は
多結晶シリコン膜からなりその表面に絶縁膜等は形成さ
れていない。
【0127】次に、図37に示すように、絶縁膜64た
とえばシリコン酸化膜を形成する。絶縁膜64は、たと
えばCVD法による膜堆積で形成することができるが、
熱酸化法によりゲート電極61表面および半導体領域6
2表面にのみ形成してもよい。
【0128】次に、図38に示すように、ゲート電極6
1の上部に開口を有するフォトレジスト膜65を形成す
る。フォトレジスト膜65は、ゲート電極61のパター
ンを若干広げたパターンの反転パターンで形成できる。
【0129】次に、図39に示すように、フォトレジス
ト膜65をマスクとして絶縁膜64をエッチングし、ゲ
ート電極61の表面を露出する。そしてフォトレジスト
膜65を除去する。
【0130】次に、図40に示すように、金属膜66、
たとえばコバルト膜を堆積し、熱処理を行って、金属膜
66とゲート電極61(多結晶シリコン膜)との反応に
よりシリサイド膜67(たとえばコバルトシリサイド
膜)を形成する。その後図41に示すように、未反応の
金属膜66を除去する。
【0131】本実施の形態では、絶縁膜64により半導
体領域62が覆われているため、半導体領域62上には
シリサイド膜が形成されず、一方、ゲート電極61上の
絶縁膜64はエッチングにより除去されているため、ゲ
ート電極61上にシリサイド膜67が形成され低抵抗化
が図られる。
【0132】このように、本実施の形態の方法を用いて
もサリサイド技術を用いてゲート電極61上にのみシリ
サイド膜67を形成することができる。
【0133】なお、微細化されたゲート電極61におい
てはフォトレジスト膜65のパターニングが困難になる
ことが考えられるが、本実施の形態では、パターニング
がゲート電極61の配線幅方向(図ではゲート長方向)
に半分程度ずれても構わない。このようなずれの発生に
より、ゲート電極61のシリサイド化される領域が狭く
なるが、ゲート電極61表面の半分程度にシリサイド膜
67が形成されておればゲート電極61の低抵抗化を図
ることに支障は生じない。これにより、ゲート電極61
の低抵抗化を維持しつつフォトレジスト膜65のパター
ニング精度を低下することができ、工程の難易度を下げ
てプロセスマージンを広げることができる。
【0134】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0135】たとえば、実施の形態1、2では、シリコ
ン酸化膜22を形成してMISFETのソース・ドレイ
ン領域にシリサイド膜を形成しない例としてDRAMメ
モリセルの選択MISFETを例示しているが、これに
限られず、一般的なMISFET、あるいはロジック回
路内に形成され、特にリーク電流の低減を図る必要のあ
るMISFETに適用できることは言うまでもない。
【0136】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0137】(1)ロジック回路あるいはDRAMの周
辺回路のMISFETの高い性能を維持しつつ、DRA
MメモリセルのMISFETのリーク電流を低減し、良
好なDRAMのリフレッシュ特性を実現できる。
【0138】(2)ロジック回路あるいはDRAMの周
辺回路のMISFETとメモリセルの選択MISFET
とに要求される相反する要求を低コストで実現できる。
【0139】(3)ロジック回路あるいはDRAMの周
辺回路のMISFETとメモリセルの選択MISFET
が1チップに混載されている場合にも良好な信頼性を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の半導体装置のチップ全体を示し
た平面図である。
【図2】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図3】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図4】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図5】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図6】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図7】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図8】(a)は比較のために示した半導体装置の一部
拡大断面図であり、(b)は実施の形態1の半導体装置
の製造工程の一例を工程順に示した一部拡大断面図であ
る。
【図9】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例を
工程順に示した断面図である。
【図10】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図11】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図12】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図13】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図14】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図15】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図16】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図17】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図18】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図19】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図20】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図21】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図22】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図23】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図24】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図25】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図26】本発明者らの実験検討によるデータを示した
グラフであり、プレート電極として窒化チタン膜と多結
晶シリコン膜を用いた場合を比較したデータである。
【図27】実施の形態1の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図28】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図29】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図30】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図31】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図32】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図33】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図34】実施の形態2の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図35】実施の形態2の半導体装置の製造工程の他の
例を工程順に示した断面図である。
【図36】実施の形態3の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図37】実施の形態3の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図38】実施の形態3の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図39】実施の形態3の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図40】実施の形態3の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【図41】実施の形態3の半導体装置の製造工程の一例
を工程順に示した断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 1a DRAM領域 1b 間接周辺回路領域 2 溝 3 シリコン酸化膜 4 シリコン酸化膜 5 n型半導体領域 6 p型ウエル 7 n型ウエル 8 ゲート酸化膜 9 シリコン膜 10 フォトレジスト膜 11 シリコン膜(n型シリコン膜) 12 フォトレジスト膜 13 シリコン膜(p型シリコン膜) 14 シリコン膜 15 シリコン窒化膜 16 フォトレジスト膜 17 ゲート電極 18 キャップ絶縁膜 19 n- 型半導体領域 20 p- 型半導体領域 21 サイドウォール 22 シリコン酸化膜 23 フォトレジスト膜 24 n+ 型半導体領域 25 フォトレジスト膜 26 p+ 型半導体領域 27 フォトレジスト膜 28 金属膜 29 シリサイド膜 30 シリコン窒化膜 31 層間絶縁膜(シリコン酸化膜) 32 プラグ 33 プラグ 34 層間絶縁膜 35 プラグ 36 絶縁膜 37 溝 38 多結晶シリコン膜 39 下部電極 40 シリコン窒化膜 41 プレート電極 44 シリコン酸化膜 45 スルーホール 46 プラグ 50 シリコン膜 51 n型シリコン膜 52 p型シリコン膜 53 ゲート電極 60 ゲート絶縁膜 61 ゲート電極 62 半導体領域 63 サイドウォール 64 絶縁膜 65 フォトレジスト膜 66 金属膜 67 シリサイド膜 M1 第1層配線 M2 第2層配線 A 第1領域 B 第2領域 C 第3領域 BL ビット線 CNTL 制御回路 G ゲート電極 I ゲート絶縁膜 IF インターフェース回路 IR 不純物領域 Inp 不純物 MARY メモリアレイ P パス PW 電源回路 SA センスアンプ WD ワード線ドライバ WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 謙一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業本部内 (72)発明者 吉田 省史 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 豊川 滋也 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 Fターム(参考) 5F038 AC05 AC09 AC15 AV06 CA10 DF05 EZ01 EZ13 EZ14 EZ15 EZ20 5F083 AD10 AD22 AD48 GA06 GA12 GA24 GA25 HA02 JA06 JA19 JA31 JA35 JA39 JA40 JA53 MA06 MA17 MA19 NA01 PR10 PR12 PR40 PR43 PR53 ZA13

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)メモリセルの選択MISFETが
    形成される第1領域、周辺回路または論理回路の第1チ
    ャネル型の第1MISFETが形成される第2領域およ
    び前記周辺回路または論理回路の第2チャネル型の第2
    MISFETが形成される第3領域を有する半導体基板
    の主面上に分離領域を形成する工程、 (b)前記分離領域で囲まれた半導体基板主面の活性領
    域にゲート絶縁膜を形成し、前記半導体基板の全面にシ
    リコン膜を形成する工程、 (c)少なくとも前記第1領域の前記シリコン膜に第1
    導電型の不純物をイオン注入する工程、 (d)前記シリコン膜上に第1絶縁膜を形成する工程、 (e)ゲート電極パターンにパターニングされた第1フ
    ォトレジスト膜を前記第1絶縁膜上に形成する工程、 (f)前記第1フォトレジスト膜の存在下で前記第1絶
    縁膜およびシリコン膜をエッチングし、キャップ絶縁膜
    およびゲート電極を形成する工程、 (g)前記ゲート電極およびキャップ絶縁膜を覆い、前
    記第1絶縁膜に対してエッチング選択比を有する第2絶
    縁膜を堆積し、異方性エッチングにより前記第2絶縁膜
    をエッチングして前記ゲート電極およびキャップ絶縁膜
    の側壁にサイドウォールを形成する工程、 (h)前記キャップ絶縁膜およびサイドウォールの存在
    下で前記半導体基板を熱処理し、前記活性領域の表面に
    前記第1絶縁膜に対してエッチング選択比を有する第3
    絶縁膜を形成する工程、 (i)前記第3絶縁膜およびサイドウォールの存在下で
    前記キャップ絶縁膜を選択的に除去する工程、 (j)前記第1領域を覆う第2フォトレジスト膜を形成
    し、前記第2フォトレジスト膜の存在下でエッチング処
    理を施し、前記第2および第3領域の前記第3絶縁膜を
    除去する工程、 (k)前記半導体基板の全面に金属膜を堆積する工程、 (l)前記半導体基板を熱処理し、前記第1、第2およ
    び第3領域の前記ゲート電極の表面ならびに前記第2お
    よび第3領域の前記活性領域の表面に前記金属膜を構成
    する金属のシリサイド膜を形成する工程、 (m)未反応の前記金属膜を除去する工程、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記(g)工程と(h)工程の間に、前記キャップ絶縁
    膜およびサイドウォールの存在下で、前記第2領域にn
    型の導電型を示す不純物を高濃度にイオン注入し、ま
    た、前記第3領域にp型の導電型を示す不純物を高濃度
    にイオン注入する工程を有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記(h)工程と(j)工程の間に、前記キャップ絶縁
    膜またはゲート電極、サイドウォールおよび第3絶縁膜
    の存在下で、前記第2領域にn型の導電型を示す不純物
    を高濃度にイオン注入し、また、前記第3領域にp型の
    導電型を示す不純物を高濃度にイオン注入する工程を有
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体装置
    の製造方法であって、 前記(c)工程において、同時に前記第2領域の前記シ
    リコン膜にn型の導電型を示す不純物をイオン注入し、
    前記(c)工程に前後して、前記第3領域の前記シリコ
    ン膜にp型の導電型を示す不純物をイオン注入する工程
    を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記イオン注入により、前記第2領域のゲート電極にn
    型の導電型を示す不純物を導入し、または、前記第3領
    域のゲート電極にp型の導電型を示す不純物を導入する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項に記載の半導
    体装置の製造方法であって、 前記(b)工程におけるシリコン膜はアモルファスシリ
    コン膜であり、前記アモルファスシリコン膜への前記不
    純物の導入後に熱処理を施し、前記シリコン膜を結晶化
    することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 (a)メモリセルの選択MISFETが
    形成される第1領域、周辺回路または論理回路の第1チ
    ャネル型の第1MISFETが形成される第2領域およ
    び前記周辺回路または論理回路の第2チャネル型の第2
    MISFETが形成される第3領域を有する半導体基板
    の主面上に分離領域を形成する工程、 (b)前記分離領域で囲まれた半導体基板主面の活性領
    域にゲート絶縁膜を形成し、前記半導体基板の全面に第
    1シリコン膜を堆積する工程、 (c)前記第1および第2領域の前記第1シリコン膜に
    第1導電型の不純物をイオン注入し、前記第3領域の前
    記第1シリコン膜に第2導電型の不純物をイオン注入す
    る工程、 (d)前記第1シリコン膜上に、第1導電型の不純物を
    含む第2シリコン膜を形成する工程、 (e)前記第2シリコン膜上に第1絶縁膜を堆積する工
    程、 (f)ゲート電極のパターンにパターニングされた第1
    フォトレジスト膜を前記第1絶縁膜上に形成する工程、 (g)前記第1フォトレジスト膜の存在下で前記第1絶
    縁膜、第1および第2シリコン膜をエッチングし、前記
    第1絶縁膜からなるキャップ絶縁膜および前記第1およ
    び第2シリコン膜からなるゲート電極を形成する工程、 (h)前記ゲート電極およびキャップ絶縁膜を覆い、前
    記第1絶縁膜に対してエッチング選択比を有する第2絶
    縁膜を堆積し、異方性エッチングにより前記第2絶縁膜
    をエッチングして前記ゲート電極およびキャップ絶縁膜
    の側壁にサイドウォールを形成する工程、 (i)前記キャップ絶縁膜およびサイドウォールの存在
    下で前記半導体基板を熱処理し、前記分離領域に囲まれ
    た活性領域の表面に前記第1絶縁膜に対してエッチング
    選択比を有する第3絶縁膜を形成する工程、 (j)前記第3絶縁膜およびサイドウォールの存在下で
    前記キャップ絶縁膜を選択的に除去する工程、 (k)前記ゲート電極、サイドウォールおよび第3絶縁
    膜の存在下で、前記第2領域に第1導電型の不純物を高
    濃度にイオン注入し、また、前記第3領域に第2導電型
    の不純物を高濃度にイオン注入する工程、 (l)前記第1領域を覆う第2フォトレジスト膜を形成
    し、前記第2フォトレジスト膜の存在下でエッチング処
    理を施し、前記第2および第3領域の前記第3絶縁膜を
    除去する工程、 (m)前記半導体基板の全面に金属膜を堆積する工程、 (n)前記半導体基板を熱処理し、前記第1、第2およ
    び第3領域の前記ゲート電極の表面ならびに前記第2お
    よび第3領域の前記活性領域の表面に前記金属膜を構成
    する金属のシリサイド膜を形成する工程、 (o)未反応の前記金属膜を選択的に除去する工程、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記(b)工程における第1シリコン膜はアモルファス
    シリコン膜であり、前記アモルファスシリコン膜への前
    記不純物の導入後であって前記第2シリコン膜の形成前
    に熱処理を施し、前記第1シリコン膜を結晶化すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の半導体装置の製
    造方法であって、 前記第1シリコン膜の形成後に、前記第1シリコン膜の
    表面に自然酸化膜を形成することを特徴とする半導体装
    置の製造方法。
  10. 【請求項10】 (a)半導体基板の主面上にゲート絶
    縁膜および多結晶または非晶質のシリコン膜を順次形成
    する工程、 (b)前記シリコン膜上に第1絶縁膜を堆積する工程、 (c)前記第1絶縁膜上にゲート電極パターンにパター
    ニングされたフォトレジスト膜を形成し、前記フォトレ
    ジスト膜の存在下で前記第1絶縁膜およびシリコン膜を
    エッチングし、ゲート電極および前記ゲート電極上のキ
    ャップ絶縁膜を形成する工程、 (d)前記半導体基板の全面に前記第1絶縁膜に対して
    エッチング選択比を有する第2絶縁膜を堆積し、前記第
    2絶縁膜を異方性エッチングすることにより前記キャッ
    プ絶縁膜およびゲート電極の側壁にサイドウォールを形
    成する工程、 (e)前記キャップ絶縁膜およびサイドウォールの存在
    下で前記半導体基板に熱処理を施し、分離領域に囲まれ
    た活性領域の表面に前記第1絶縁膜に対してエッチング
    選択比を有する第3絶縁膜を形成する工程、 (f)前記第3絶縁膜およびサイドウォールの存在下で
    前記キャップ絶縁膜を選択的に除去する工程、 (g)前記半導体基板の全面に金属膜を堆積する工程、 (h)前記半導体基板を熱処理し、前記ゲート電極の表
    面に前記金属膜を構成する金属のシリサイド膜を形成す
    る工程、 (i)未反応の前記金属膜を除去する工程、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10の何れか一項に記載の
    半導体装置の製造方法であって、 前記第1絶縁膜はシリコン窒化膜であり、前記第2およ
    び第3絶縁膜はシリコン酸化膜であることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 (a)半導体基板の主面上にゲート絶
    縁膜を介してゲート電極を形成し、前記ゲート電極の両
    側の前記半導体基板の主面に不純物半導体領域を形成す
    る工程、 (b)前記ゲート電極および不純物半導体領域を覆う絶
    縁膜を堆積する工程、または、前記ゲート電極および不
    純物半導体領域の表面上に選択的に絶縁膜を形成する工
    程、 (c)少なくとも前記ゲート電極の一部の領域上に開口
    を有するフォトレジスト膜を形成し、前記フォトレジス
    ト膜の存在下で前記ゲート電極上の前記絶縁膜の全部ま
    たは一部をエッチングする工程、 (d)前記フォトレジスト膜を除去し、前記半導体基板
    の全面に金属膜を堆積する工程、 (e)前記半導体基板を熱処理し、前記ゲート電極の表
    面の全部または一部に前記金属膜を構成する金属のシリ
    サイド膜を形成する工程、 (f)未反応の前記金属膜を選択的に除去する工程、 を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12の何れか一項に記載の
    半導体装置の製造方法であって、 前記金属膜はコバルト膜であることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項1〜9の何れか一項に記載の半
    導体装置の製造方法であって、さらに、 (a)前記選択MISFETならびに第1および第2M
    ISFETを覆う第1層間絶縁膜を形成し、前記選択M
    ISFETの一方のソース・ドレイン領域に接続する第
    1プラグを前記第1層間絶縁膜に形成する工程、 (b)前記第1層間絶縁膜上に、前記第1プラグに接続
    するビット線を形成する工程、 (c)前記ビット線を覆う第2層間絶縁膜を形成し、前
    記選択MISFETの他方のソース・ドレイン領域に接
    続する第2プラグを前記第1および第2層間絶縁膜に形
    成する工程、 (d)前記第2層間絶縁膜上に、前記第2プラグに接続
    する前記メモリセルのキャパシタ下部電極を形成する工
    程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記(a)工程の第1プラグの形成に前後して、前記第
    1および第2MISFETのソース・ドレイン領域に接
    続する第3プラグを前記第1層間絶縁膜に形成する工程
    を有し、前記第1層間絶縁膜の表面と前記第1および第
    3プラグの表面とは、ほぼ同一平面内に形成されること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の半導体装置の製造方
    法であって、 前記第3プラグに接続される配線が前記ビット線と同時
    に形成され、前記配線およびビット線は、他の絶縁膜を
    介することなく前記第1層間絶縁膜上に形成されること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1〜9の何れか一項に記載の半
    導体装置の製造方法であって、さらに、 (a)多結晶シリコン膜からなるキャパシタ下部電極を
    形成する工程、 (b)前記キャパシタ下部電極上にシリコン窒化膜から
    なるキャパシタ絶縁膜を形成する工程、 を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17記載の半導体装置の製造方
    法であって、さらに、 前記キャパシタ絶縁膜上に窒化チタン膜からなるプレー
    ト電極を形成する工程を有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 シリコン酸化膜からなる分離領域をそ
    の主面に有する半導体基板と、前記分離領域で囲まれた
    活性領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電
    極、前記ゲート電極両側の前記活性領域に形成された一
    対の半導体領域を有する第1MISFETを含む半導体
    装置であって、 前記第1MISFETのゲート電極の上部にはシリサイ
    ド膜が形成され、前記半導体領域の表面にはシリコン酸
    化膜が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  20. 【請求項20】 請求項19記載の半導体装置であっ
    て、 前記第1MISFETの前記シリコン酸化膜は、活性領
    域上にのみ選択的に形成されていることを特徴とする半
    導体装置。
  21. 【請求項21】 請求項19または20記載の半導体装
    置であって、 前記シリサイド膜はコバルトシリサイド膜であることを
    特徴とする半導体装置。
  22. 【請求項22】 請求項19〜21の何れか一項に記載
    の半導体装置であって、 前記ゲート電極は2層以上の多結晶シリコン膜で構成さ
    れることを特徴とする半導体装置。
  23. 【請求項23】 請求項22記載の半導体装置であっ
    て、 前記積層された多結晶シリコン膜間には自然酸化膜が形
    成されていることを特徴とする半導体装置。
  24. 【請求項24】 請求項19〜23の何れか一項に記載
    の半導体装置であって、 前記第1MISFETの他に第2MISFETを同一半
    導体基板内に有し、前記第2MISFETのゲート電極
    の上部および半導体領域の表面にはシリサイド膜が形成
    されていることを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 請求項24記載の半導体装置であっ
    て、 前記第2MISFETはnチャネルMISFETおよび
    pチャネルMISFETで構成される相補型MISFE
    T回路を構成し、前記nチャネルMISFETのゲート
    電極はn型にドープされ、前記pチャネルMISFET
    のゲート電極はp型にドープされていることを特徴とす
    る半導体装置。
  26. 【請求項26】 請求項25記載の半導体装置であっ
    て、 前記第1MISFETはDRAMのメモリセルを構成す
    る選択MISFETであり、前記第2MISFETはD
    RAMの周辺回路または論理回路を構成するMISFE
    Tであることを特徴とする半導体装置。
  27. 【請求項27】 請求項26記載の半導体装置であっ
    て、 前記第1MISFETの一方の半導体領域と前記メモリ
    セルのビット線とを接続する第1プラグが第1層間絶縁
    膜に形成され、前記第1層間絶縁膜の表面に接して前記
    ビット線が形成されていることを特徴とする半導体装
    置。
  28. 【請求項28】 請求項27記載の半導体装置であっ
    て、 前記ビット線上に第2層間絶縁膜が形成され、前記第1
    および第2層間絶縁膜に、前記第1MISFETの他方
    の半導体装置と前記メモリセルのキャパシタ株電極とを
    接続する第2プラグが形成されていることを特徴とする
    半導体装置。
  29. 【請求項29】 請求項26記載の半導体装置であっ
    て、 前記メモリセルのキャパシタ絶縁膜がシリコン窒化膜か
    らなることを特徴とする半導体装置。
  30. 【請求項30】 請求項29記載の半導体装置であっ
    て、 前記メモリセルのプレート電極が窒化チタン膜からなる
    ことを特徴とする半導体装置。
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