JP2000269461A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000269461A
JP2000269461A JP11075078A JP7507899A JP2000269461A JP 2000269461 A JP2000269461 A JP 2000269461A JP 11075078 A JP11075078 A JP 11075078A JP 7507899 A JP7507899 A JP 7507899A JP 2000269461 A JP2000269461 A JP 2000269461A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gate electrode
mos transistor
metal silicide
impurity diffusion
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11075078A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaomi Sakurai
正臣 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP11075078A priority Critical patent/JP2000269461A/ja
Publication of JP2000269461A publication Critical patent/JP2000269461A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Semiconductor Memories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】動作速度の高速化を図りつつジャンクションリ
ークによる電荷保持特性の低下を抑制できる半導体記憶
装置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 DRAMのセルトランジスタ13のゲー
ト電極15上、ロジック回路を構成するMOSトランジ
スタ20のゲート電極21上及びソース/ドレイン領域
22,23上にそれぞれメタルシリサイド層17,24
を形成し、DRAMのセルトランジスタ13のソース/
ドレイン領域18,19上にはメタルシリサイド層を形
成しないことを特徴としている。セルトランジスタのソ
ース/ドレイン領域上にはメタルシリサイド層を形成し
ないので、スパイクの生成に起因するジャンクションリ
ークの発生を防止でき、電荷保持特性の低下を抑制でき
る。しかも、他の部分にはメタルシリサイド層を形成す
るので動作速度の高速化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
及びその製造方法に関し、特にDRAMのメモリセル構
造に係り、例えばDRAMとロジック回路との混載デバ
イスに適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】近年の情報通信の発達に伴い、半導体デ
バイス技術では、情報記憶用のメモリとの間で高速なデ
ータ転送を実現するために、DRAMとロジック回路と
を混載(ワンチップ化)する技術が要求されている。最
近、ロジックデバイスの製造プロセスをベースとしてD
RAMとロジック回路とをワンチップに混載したデバイ
スの特性を調査した論文(例えば、IEDM 97 "Trade-off
s in the Integration of High Performance Devices w
ith Trench Capacitor DRAM" S.Crowder et al.pp.45-4
8)も発表されている。
【0003】ロジックデバイスでは、通常、回路性能、
特に配線抵抗を低減して動作速度の高速化を図るため
に、トランジスタのゲート電極とソース/ドレイン領域
にメタルシリサイド層を形成するシリサイド技術(Self
Aligned Silicide)が用いられている。しかし、上記
論文ではサリサイド技術を用いてDRAMのセルトラン
ジスタを形成すると、セルキャパシタの電荷保持特性が
悪くなるという結果が報告されている。これはセルトラ
ンジスタのソース/ドレイン領域上に形成されたサリサ
イド層により、ジャンクションリークが発生することに
起因するものとされている。すなわち、不純物濃度が低
いソース/ドレイン領域上にサリサイド層を形成する
と、このサリサイド層から半導体基板中にスパイクが延
び、ソース/ドレイン領域と半導体基板(またはウェル
領域)とのpnジャンクションが破壊される。特に、不
純物濃度が低い拡散層上にサリサイド層を形成すると上
記スパイクが生成されやすいことが知られており、セル
トランジスタのソース/ドレイン領域上にサリサイド層
を形成するとしばしば上記スパイクの発生が観測され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の半
導体記憶装置及びその製造方法は、動作速度の高速化を
図るためにシリサイド(またはサリサイド)技術を用い
ると、ジャンクションリークにより電荷保持特性が低下
するという問題があった。
【0005】この発明は上記のような事情に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、動作速度の高速
化を図りつつジャンクションリークによる電荷保持特性
の低下を抑制できる半導体記憶装置を提供することにあ
る。
【0006】また、この発明の他の目的は、製造工程の
複雑化を招くことなく、動作速度の高速化を図りつつジ
ャンクションリークによる電荷保持特性の低下を抑制で
きる半導体記憶装置の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に記
載した半導体記憶装置は、電荷保持用のキャパシタ、及
びこのキャパシタの一方の電極にソース/ドレイン領域
の一方が接続される第1のMOSトランジスタを有する
メモリセルがマトリックス状に配置されたメモリセルア
レイと、前記メモリセルアレイ中のメモリセルとデータ
の授受を行うための第2のMOSトランジスタを含む回
路とを備えた半導体記憶装置において、前記第1のMO
Sトランジスタのゲート電極上、前記第2のMOSトラ
ンジスタのゲート電極上、及び少なくとも前記第1のM
OSトランジスタにおけるキャパシタの一方の電極に接
続されるソース/ドレイン領域の一方を除く第1,第2
のMOSトランジスタのソース/ドレイン領域上にそれ
ぞれメタルシリサイド層を設けたことを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項2に記載したように、請求項
1の半導体記憶装置において、前記第1,第2のMOS
トランジスタのゲート電極の側壁にそれぞれ設けられた
絶縁物からなる側壁保護膜を更に具備し、前記第1のM
OSトランジスタにおけるキャパシタの一方の電極に接
続されるソース/ドレイン領域上は隣接する前記側壁保
護膜が接続され、他方は分離されていることを特徴とす
る。
【0009】請求項3に記載したように、請求項1また
は2の半導体記憶装置において、前記メタルシリサイド
層は、全て同一種のメタルシリサイドから成ることを特
徴とする。
【0010】請求項4に記載したように、請求項1乃至
3いずれか1項の半導体記憶装置において、前記メタル
シリサイド層は、コバルトシリサイドまたはチタンシリ
サイドであることを特徴とする。
【0011】更に、請求項5に記載したように、請求項
1乃至4いずれか1項の半導体記憶装置において、前記
メモリセルアレイはDRAMのメモリセルアレイであ
り、前記第2のMOSトランジスタを含む回路はロジッ
ク回路であり、ワンチップ化されていることを特徴とす
る。
【0012】また、この発明の請求項6に記載した半導
体記憶装置の製造方法は、半導体基板に電荷保持用のキ
ャパシタを形成する工程と、ワード線となる第1のゲー
ト電極、及びこの第1のゲート電極に整合された第1,
第2の不純物拡散層を有し、第1の不純物拡散層が前記
キャパシタの一方の電極に接続される第1のMOSトラ
ンジスタと、第2のゲート電極及びこの第2のゲート電
極に整合された第3,第4の不純物拡散層を有する第2
のMOSトランジスタとを前記半導体基板に形成する工
程と、前記第1のMOSトランジスタの前記第1のゲー
ト電極上、前記第2のMOSトランジスタの前記第2の
ゲート電極上、及び前記第3,第4の不純物拡散層上に
それぞれ選択的にメタルシリサイド層を形成する工程と
を具備することを特徴としている。
【0013】請求項7に記載したように、請求項6の半
導体記憶装置の製造方法において、前記メタルシリサイ
ド層を形成する工程において、前記第2の不純物拡散層
上に更にメタルシリサイド層を形成することを特徴とす
る。
【0014】請求項8に記載したように、請求項7の半
導体記憶装置の製造方法において、前記メタルシリサイ
ド層を形成する工程に先立って、第1,第2の絶縁膜を
順次堆積してエッチバックし、前記第1のゲート電極間
の前記第1の不純物拡散層上を前記第1,第2の絶縁膜
で埋め込み、前記第1のMOSトランジスタの前記第1
のゲート電極の側壁に前記第2の絶縁膜からなる側壁保
護膜を形成するとともに前記第2の不純物拡散層上を前
記第1の絶縁膜で覆い、且つ前記第2のゲート電極の側
壁に前記第2の絶縁膜からなる側壁保護膜を形成する工
程と、フォトレジストを塗布し、リソグラフィー技術に
より前記第1の絶縁膜上のみにフォトレジストを選択的
に残存させる工程と、前記フォトレジストをマスクにし
てウェットエッチングを行い、前記第1,第2のゲート
電極上及び前記第2,第3,第4の不純物拡散層上の前
記第1の絶縁膜を除去する工程とを更に具備することを
特徴とする。
【0015】請求項9に記載したように、請求項6乃至
8いずれか1つの項の半導体記憶装置の製造方法におい
て、前記第2の不純物拡散層上を挟むように配置された
隣接する第1のゲート電極間の距離は、前記第1の不純
物拡散層上を挟むように配置された隣接する第1のゲー
ト電極間の距離の2倍以上離れていることを特徴とす
る。
【0016】請求項1のような構成によれば、第1のM
OSトランジスタにおけるキャパシタの一方の電極に接
続されるソース/ドレイン領域の一方上にはメタルシリ
サイド層を形成しないので、スパイクの生成に起因する
ジャンクションリークの発生を防止でき、電荷保持特性
の低下を抑制できる。しかも、第1のMOSトランジス
タのゲート電極上、第2のMOSトランジスタのゲート
電極上、及び第2のMOSトランジスタのソース/ドレ
イン領域上にはメタルシリサイド層を形成するので、動
作速度の高速化を図ることができる。
【0017】請求項2に示す如く、側壁保護膜を設けれ
ば、ゲート電極間の絶縁破壊耐圧を高めることができ、
且つ側壁保護膜が分離されている領域上でコンタクトを
取るようにすれば、スルーホールを形成する際に多少の
マスクずれが発生してもゲート電極と上層の配線層とが
ショートするのを防止できる。
【0018】請求項3に示すように、全て同一種のメタ
ルシリサイド層で形成すれば、同時に形成することがで
き、製造工程を簡単化できる。
【0019】請求項4に示すように、メタルシリサイド
層は一般に広く用いられているコバルトシリサイドまた
はチタンシリサイドで形成でき、特殊な材料は不要であ
る。
【0020】請求項5に示すように、高い電荷保持特性
が要求されるDRAMと高速動作が要求されるロジック
回路との混載デバイスへの適用に好適である。
【0021】また、請求項6のような製造方法によれ
ば、第1のゲート電極上、第2のゲート電極上、及び前
記第3,第4の不純物拡散層上にそれぞれ選択的にメタ
ルシリサイド層を形成し、第1,第2の不純物拡散層上
にはメタルシリサイド層を形成しないので、動作速度の
高速化を図りつつジャンクションリークによる電荷保持
特性の低下を抑制できる。上記メタルシリサイド層を形
成しない領域をマスクして選択的にシリサイド化を行え
ば、製造工程の複雑化を招くこともない。
【0022】請求項7に示すように、第2の不純物拡散
層上にメタルシリサイド層を形成しても、第1の不純物
拡散層上に形成しなければスパイクの生成によるジャン
クションリークの問題は発生せず、電荷保持特性の低下
もなく、更に高速化が図れる。
【0023】請求項8に示すように、第1,第2の絶縁
膜を用いて上記メタルシリサイド層を選択的に形成する
ためのマスクを形成でき、製造プロセスの複雑化を招く
ことはない。
【0024】請求項9に示すようにゲート電極間の距離
を設定することにより、上記メタルシリサイド層を選択
的に形成するためのマスクを自己整合的に形成でき、製
造プロセスの簡単化が図れる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0026】図1及び図2はそれぞれ、この発明の第1
の実施の形態に係る半導体記憶装置について説明するた
めのもので、図2はDRAMとロジック回路との混載デ
バイスにおけるDRAM領域の一部とロジック領域の一
部のパターン平面図、図1は上記図2のX−X’線に沿
った断面図である。図1及び図2に示すように、半導体
基板(例えばシリコン基板)11上にDRAM領域とロ
ジック領域が設けられている。DRAM領域のメモリセ
ルMCは、トレンチキャパシタ12とセルトランジスタ
13とで形成され、各メモリセルMC間は埋め込み素子
分離領域(STI)14で分離されている。上記各セル
トランジスタ13のゲート電極(ポリシリコン層)15
の側壁にはそれぞれシリコン窒化膜(SiN)からなる
側壁スペーサ(側壁保護膜)16が形成されており、こ
のゲート電極15上にはメタルシリサイド層(本実施の
形態ではコバルトシリサイド層)17が形成されてい
る。上記ゲート電極15間の距離は、ビット線コンタク
ト領域側が広く、キャパシタ側は狭くなっており、キャ
パシタ側のゲート電極15間は側壁スペーサ16で埋め
込まれた構造になっている。上記ゲート電極15の両側
の基板11中には、ソース/ドレイン領域18,19が
形成されている。一方のソース/ドレイン領域18はト
レンチキャパシタ12の一方の電極に接続され、他方の
ソース/ドレイン領域19は隣接するメモリセルMC間
で共用されている。
【0027】一方、ロジック領域のMOSトランジスタ
20は、ゲート電極21上とソース/ドレイン領域2
2,23上にそれぞれ、上記セルトランジスタ13のゲ
ート電極15上と同じメタルシリサイド(コバルトシリ
サイド)層24が形成されている。このゲート電極21
にもやはり側壁スペーサ25が形成されている。
【0028】上記各ゲート電極15,21の側壁と側壁
スペーサ16,25との間、及び基板11上と埋め込み
素子分離領域14上等にはそれぞれTEOS膜(SiO
2膜)26が形成されている。また、上記DRAM領域
とロジック領域の上記メタルシリサイド層17,24
上、側壁スペーサ16,25上、及びTEOS膜26上
にはそれぞれシリコン窒化膜(SiN)27が形成され
ている。そして、全面が層間絶縁膜28で覆われ、この
層間絶縁膜28上に図示しないビット線等の種々の配線
層が形成され、更に上記配線層上にパッシベーション膜
が形成されている。上記ビット線は、上記層間絶縁膜2
8、シリコン窒化膜27及びTEOS膜26を貫通して
形成されたスルーホールに埋め込まれたコンタクトプラ
グ29を介して、上記ソース/ドレイン領域19に電気
的に接続される。
【0029】上記のような構成によれば、DRAM領域
ではゲート電極15上のみにメタルシリサイド層17を
形成し、ロジック領域ではゲート電極21とソース/ト
レイン領域22,23上の両方にメタルシリサイド層2
4を形成しており、セルトランジスタ13のソース/ド
レイン領域18,19上にはメタルシリサイド層を形成
しないので、配線の低抵抗化による動作速度の高速化を
図りつつ、スパイクの生成に起因するジャンクションリ
ークを防止でき、トレンチキャパシタ12の電荷保持特
性の低下を抑制できる。
【0030】次に、上記図1及び図2に示したDRAM
とロジック回路との混載デバイスの製造方法について説
明する。図3乃至図8はそれぞれ、本実施の形態に係る
半導体記憶装置の製造方法について説明するため断面図
であり、図2に示したパターン平面図におけるX−X’
線に沿った断面を製造工程順に示している。
【0031】まず、図3に示すように、周知の製造工程
に従ってトレンチキャパシタ12と埋め込み素子分離領
域14を形成する。次に、半導体基板11の主表面上に
厚さ200nmのポリシリコン層を形成し、リソグラフ
ィー技術によりマスクパターンを形成た後、RIE(Rea
ctive Ion Etching)により加工してセルトランジスタ1
3のゲート電極15とMOSトランジスタ20のゲート
電極21をそれぞれ形成する。この例でのゲート電極1
5間の距離は、ビット線コンタクト側の距離ΔD1が
0.5μm、セルキャパシタ側の距離ΔD2が0.17
5μmである。各距離ΔD1,ΔD2は、製造プロセス
によって異なるが「ΔD1>2×ΔD2」の関係を満た
すのが好ましい。次に、例えばN型チャネル型のMOS
トランジスタを形成する場合、基板11の主表面にN型
不純物であるPをイオン注入し、高温の熱処理を行い、
型拡散層30を形成する。この時のイオン注入条件
は、例えば加速エネルギー20KeV、ドーズ量3.5
×1013/cmである。
【0032】次に、図4に示すように、基板11の主表
面上及びゲート電極15,21上にそれぞれ、厚さ20
nmのSiO2膜(TEOS膜)26、厚さ70nmの
SiN膜27を順次堆積してゲート電極15間のうち狭
いキャパシタ側のスペースを完全に埋め込む。この際、
厚いSiN膜(150nm程度)27を堆積して狭いゲ
ート電極15間のスペースを完全に埋め込んでから等方
性エッチング(P酸系エッチング等)を行い、所望の厚
さ、例えば70nmを残すようにしても同様な構造が得
られる。
【0033】次に、図5に示す如く、RIEによりSi
N膜27をエッチングして除去することにより側壁スペ
ーサ16,25を形成し、基板11の主表面中にAsを
イオン注入して高温の熱処理を施すことによりゲート電
極15,21をN型にすると同時に、ソース/ドレイ
ン領域19,22,23となるN型の拡散層を形成す
る。これによって、ソース/ドレイン領域19,22,
23は、LDD構造となる。この時のイオン注入条件
は、例えば加速エネルギー65KeV、ドーズ量4×1
15/cmである。この際、キャパシタ側は側壁ス
ペーサ16で埋め込まれているので、Asは導入されず
キャパシタ側のソース/ドレイン領域18はN型のま
まである。
【0034】その後、図6に示すようにソース/ドレイ
ン領域19上、及び埋め込み素子分離領域14上をフォ
トレジスト31でマスクし、側壁スペーサ16,25の
形成後のSiO2残膜(10nm以上)26を除去す
る。次に、ウェットエッチング(HF系エッチング等)
によりDRAM領域におけるセルトランジスタ13のビ
ット線コンタクト側のソース/ドレイン領域19上を残
し、他の露出されている部分を確実に除去する。これに
よって、図7に示すような構造が得られる。
【0035】引き続き、厚さ10〜20nm程度のCo
/TiN膜を堆積する。その後、窒素雰囲気中で500
℃の温度で60sec程度の時間アニールし、硫酸と過
酸化水素水の混合液(SH)により未反応な金属を除去
する。その後、更に窒素雰囲気中で765℃の温度で3
0sec程度の時間アニールしてDRAM領域のゲート
電極15とロジック領域のゲート電極21上及びソース
/ドレイン領域22,23上をメタルシリサイド化(コ
バルトシリサイド化)する。これによって、図8に示す
ように、DRAM領域のゲート電極15上、ロジック領
域のゲート電極21上及びソース/ドレイン領域22,
23上にそれぞれメタルシリサイド層17,24が形成
される。この時、DRAM領域におけるビット線コンタ
クト側のソース/ドレイン領域19上はSiO2膜26
で覆われているためシリサイド化されない。
【0036】次に、層間絶縁膜として全面に厚さ30n
m程度のプラズマCVD窒化膜27、及び厚さ700n
m程度のBPSG膜28を堆積し、表面を平坦化してか
ら上記ソース/ドレイン領域19上にスルーホールを形
成し、コンタクトプラグ29を埋め込むと図1に示した
ような構造となる。
【0037】その後のビット線形成以降の工程は、通常
のDRAM及びロジックデバイスの多層配線プロセスと
同様である。
【0038】上記のような製造方法によれば、リソグラ
フィー技術及びウェットエッチングを1回追加すること
で、ロジック領域のゲート電極21上及びソース/ドレ
イン領域22,23上にそれぞれメタルシリサイド層2
4を形成し、且つDRAM領域のゲート電極15上のみ
にメタルシリサイド層17を選択的に形成できる。従っ
て、DRAM部はゲート電極15(ワード線)の低抵抗
化が実現でき、且つメタルシリサイド層を形成すること
に起因して発生するジャンクションリークによるトレン
チキャパシタ12の電荷保持特性の劣化の問題を完全に
防ぐことができ、ロジック回路の高速化も可能である。
【0039】図9は、この発明の第2の実施の形態に係
る半導体記憶装置及びその製造方法について説明するた
めのもので、図2のX−X’線に沿った断面の製造工程
の一部を示している。この第2の実施の形態は、第1の
実施の形態における図1乃至図5の工程までは同様であ
る。そして、次の工程において、第1の実施の形態で
は、ソース/ドレイン領域19上、及び埋め込み素子分
離領域14上をフォトレジスト31でマスクしたのに対
し、埋め込み素子分離領域14上のみをフォトレジスト
32でマスクし、側壁スペーサ16,25の形成後のS
iO2残膜(10nm以上)26を除去している。よっ
て、ソース/ドレイン領域19が露出され、次の工程で
シリサイド化したときにDRAM領域のセルトランジス
タ13のゲート電極15上だけでなく、ソース/ドレイ
ン領域19上にもシリサイド層17が形成され、図10
に示すような構造が得られる。
【0040】このような製造方法によれば、第1の実施
の形態におけるフォトレジスト層31のパターンを変更
するだけでロジック領域のゲート電極21上及びソース
/ドレイン領域22,23上にそれぞれメタルシリサイ
ド層24を形成し、且つDRAM領域のゲート電極15
上及びソース/ドレイン領域19上にメタルシリサイド
層17を選択的に形成できる。従って、DRAM部はゲ
ート電極15(ワード線)とビット線コンタクト部の両
方の低抵抗化が実現できる。もちろん、メタルシリサイ
ド層を形成することに起因して発生するジャンクション
リークによるトレンチキャパシタ12の電荷保持特性の
劣化の問題を完全に防ぐことができ、ロジック回路の高
速化も可能である。
【0041】図11及び図12はそれぞれ、この発明の
第3の実施の形態に係る半導体記憶装置及びその製造方
法について説明するためのもので、図2のX−X’線に
沿った断面の製造工程の一部を示している。この第3の
実施の形態では、第1の実施の形態における図1乃至図
4の工程までは同様である。そして、次の工程におい
て、図11に示すようにソース/ドレイン領域19とな
るN型拡散層30上及び埋め込み素子分離領域14上
をフォトレジスト33でマスクし、RIEによりSiN
膜27を除去する。これによって、図12に示すよう
に、ゲート電極15,21の側壁に側壁スペーサ16,
25が形成される。この際、上記マスク33で覆ったソ
ース/ドレイン領域19上、及び埋め込み素子分離領域
14上にSiN膜27が残存される。その後、図6乃至
図8に示したような製造プロセスにより、図1及び図2
に示した構造と実質的に同じ構造を形成できる。
【0042】なお、上記第1乃至第3実施の形態ではメ
タルシリサイド層としてコバルトシリサイド層を例にと
って説明したが、例えばチタンシリサイド層等の他のシ
リサイド層を用いても良い。また、トレンチ型キャパシ
タを有するDRAMを例にとって説明したが、スタック
型のキャパシタを有するDRAMとロジック回路との混
載デバイスにも同様にして適用できる。また、混載デバ
イスに限らず、キャパシタとこのキャパシタに接続され
たMOSトランジスタとを有する半導体記憶装置であれ
ば他の半導体記憶装置にも適用できるのは勿論である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、動作速度の高速化を図りつつジャンクションリーク
による電荷保持特性の低下を抑制できる半導体記憶装置
が得られる。
【0044】また、製造工程の複雑化を招くことなく、
動作速度の高速化を図りつつジャンクションリークによ
る電荷保持特性の低下を抑制できる半導体記憶装置の製
造方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置について説明するためのもので、DRAMとロジッ
ク回路との混載デバイスにおけるDRAM領域の一部と
ロジック領域の一部の断面図。
【図2】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置について説明するためのもので、DRAMとロジッ
ク回路との混載デバイスにおけるDRAM領域の一部と
ロジック領域の一部のパターン平面図。
【図3】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った第1の製造工程を示す断面図。
【図4】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った第2の製造工程を示す断面図。
【図5】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った第3の製造工程を示す断面図。
【図6】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った第4の製造工程を示す断面図。
【図7】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った第5の製造工程を示す断面図。
【図8】この発明の第1の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った第6の製造工程を示す断面図。
【図9】この発明の第2の実施の形態に係る半導体記憶
装置の製造方法について説明するためのもので、図2の
X−X’線に沿った製造工程を示す断面図。
【図10】この発明の第2の実施の形態に係る半導体記
憶装置の製造方法について説明するためのもので、図2
のX−X’線に沿った製造工程を示す断面図。
【図11】この発明の第3の実施の形態に係る半導体記
憶装置の製造方法について説明するためのもので、図2
のX−X’線に沿った製造工程を示す断面図。
【図12】この発明の第3の実施の形態に係る半導体記
憶装置の製造方法について説明するためのもので、図2
のX−X’線に沿った製造工程を示す断面図。
【符号の説明】 11…半導体基板、12…トレンチキャパシタ、13…
セルトランジスタ、14…埋め込み素子分離領域、1
5,21…ゲート電極、16,25…側壁スペーサ(側
壁保護膜)、17…メタルシリサイド層、18,19,
22,23…ソース/ドレイン領域、20…MOSトラ
ンジスタ、24…メタルシリサイド層、26…TEOS
膜(SiO2膜)、27…シリコン窒化膜(SiN)、
28…層間絶縁膜、29…コンタクトプラグ、30…N
型拡散層、31,32,33…フォトレジスト。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電荷保持用のキャパシタ、及びこのキャ
    パシタの一方の電極にソース/ドレイン領域の一方が接
    続される第1のMOSトランジスタを有するメモリセル
    がマトリックス状に配置されたメモリセルアレイと、 前記メモリセルアレイ中のメモリセルとデータの授受を
    行うための第2のMOSトランジスタを含む回路とを備
    えた半導体記憶装置において、 前記第1のMOSトランジスタのゲート電極上、前記第
    2のMOSトランジスタのゲート電極上、及び少なくと
    も前記第1のMOSトランジスタにおけるキャパシタの
    一方の電極に接続されるソース/ドレイン領域の一方を
    除く第1,第2のMOSトランジスタのソース/ドレイ
    ン領域上にそれぞれメタルシリサイド層を設けたことを
    特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記第1,第2のMOSトランジスタの
    ゲート電極の側壁にそれぞれ設けられた絶縁物からなる
    側壁保護膜を更に具備し、前記第1のMOSトランジス
    タにおけるキャパシタの一方の電極に接続されるソース
    /ドレイン領域上は隣接する前記側壁保護膜が接続さ
    れ、他方は分離されていることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記メタルシリサイド層は、全て同一種
    のメタルシリサイドから成ることを特徴とする請求項1
    または2に記載の半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記メタルシリサイド層は、コバルトシ
    リサイドまたはチタンシリサイドであることを特徴とす
    る請求項1乃至3いずれか1つの項に記載の半導体記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 前記メモリセルアレイはDRAMのメモ
    リセルアレイであり、前記第2のMOSトランジスタを
    含む回路はロジック回路であり、ワンチップ化されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1つの項に
    記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 半導体基板に電荷保持用のキャパシタを
    形成する工程と、 ワード線となる第1のゲート電極、及びこの第1のゲー
    ト電極に整合された第1,第2の不純物拡散層を有し、
    第1の不純物拡散層が前記キャパシタの一方の電極に接
    続される第1のMOSトランジスタと、第2のゲート電
    極及びこの第2のゲート電極に整合された第3,第4の
    不純物拡散層を有する第2のMOSトランジスタとを前
    記半導体基板に形成する工程と、 前記第1のMOSトランジスタの前記第1のゲート電極
    上、前記第2のMOSトランジスタの前記第2のゲート
    電極上、及び前記第3,第4の不純物拡散層上にそれぞ
    れ選択的にメタルシリサイド層を形成する工程とを具備
    することを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記メタルシリサイド層を形成する工程
    において、前記第2の不純物拡散層上に更にメタルシリ
    サイド層を形成することを特徴とする請求項6に記載の
    半導体記憶装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記メタルシリサイド層を形成する工程
    に先立って、第1,第2の絶縁膜を順次堆積してエッチ
    バックし、前記第1のゲート電極間の前記第1の不純物
    拡散層上を前記第1,第2の絶縁膜で埋め込み、前記第
    1のMOSトランジスタの前記第1のゲート電極の側壁
    に前記第2の絶縁膜からなる側壁保護膜を形成するとと
    もに前記第2の不純物拡散層上を前記第1の絶縁膜で覆
    い、且つ前記第2のゲート電極の側壁に前記第2の絶縁
    膜からなる側壁保護膜を形成する工程と、フォトレジス
    トを塗布し、リソグラフィー技術により前記第1の絶縁
    膜上のみにフォトレジストを選択的に残存させる工程
    と、前記フォトレジストをマスクにしてウェットエッチ
    ングを行い、前記第1,第2のゲート電極上及び前記第
    2,第3,第4の不純物拡散層上の前記第1の絶縁膜を
    除去する工程とを更に具備することを特徴とする請求項
    7に記載の半導体記憶装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2の不純物拡散層上を挟むように
    配置された隣接する第1のゲート電極間の距離は、前記
    第1の不純物拡散層上を挟むように配置された隣接する
    第1のゲート電極間の距離の2倍以上離れていることを
    特徴とする請求項6乃至8いずれか1つの項に記載の半
    導体記憶装置の製造方法。
JP11075078A 1999-03-19 1999-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法 Pending JP2000269461A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11075078A JP2000269461A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11075078A JP2000269461A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000269461A true JP2000269461A (ja) 2000-09-29

Family

ID=13565800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11075078A Pending JP2000269461A (ja) 1999-03-19 1999-03-19 半導体記憶装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000269461A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001102545A (ja) * 1999-10-01 2001-04-13 Sony Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2002056384A1 (fr) * 2001-01-15 2002-07-18 Sony Corporation Dispositif semi-conducteur et son procede de fabrication
US6593609B2 (en) 2001-04-25 2003-07-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor memory device
JP2005026661A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Hynix Semiconductor Inc リフレッシュタイムを改善させた半導体素子の製造方法
JP2014078631A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001102545A (ja) * 1999-10-01 2001-04-13 Sony Corp 半導体装置及びその製造方法
WO2002056384A1 (fr) * 2001-01-15 2002-07-18 Sony Corporation Dispositif semi-conducteur et son procede de fabrication
US6593609B2 (en) 2001-04-25 2003-07-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Semiconductor memory device
JP2005026661A (ja) * 2003-06-30 2005-01-27 Hynix Semiconductor Inc リフレッシュタイムを改善させた半導体素子の製造方法
JP4650998B2 (ja) * 2003-06-30 2011-03-16 株式会社ハイニックスセミコンダクター リフレッシュタイムを改善させた半導体素子の製造方法
JP2014078631A (ja) * 2012-10-11 2014-05-01 Renesas Electronics Corp 半導体装置およびその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6281064B1 (en) Method for providing dual work function doping and protective insulating cap
US6545360B1 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
EP0562207B1 (en) Method of forming thin film pseudo-planar PFET devices and structures resulting therefrom
US9385130B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US7244655B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device capable of suppressing impurity concentration reduction in doped channel region arising from formation of gate insulating film
US6235574B1 (en) High performance DRAM and method of manufacture
US6992358B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
US7586147B2 (en) Butted source contact and well strap
JP2002118255A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2000114471A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH11214656A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2004047905A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH11340437A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US20010052648A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP2000174225A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
US6432787B1 (en) Method and apparatus for providing low-GIDL dual workfunction gate doping with borderless diffusion contact
US6346448B1 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
US6864546B2 (en) Semiconductor device having memory cell portion and manufacturing method thereof
JP2000269461A (ja) 半導体記憶装置及びその製造方法
KR20010070037A (ko) 반도체 장치 및 반도체 장치의 제조 방법
US7485558B2 (en) Method of manufacturing semiconductor device
JP2000196017A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP4010425B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JPH1126711A (ja) 半導体集積回路装置およびその製造方法
KR100995329B1 (ko) 반도체 소자의 제조 방법