JPH06104399A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH06104399A
JPH06104399A JP4278110A JP27811092A JPH06104399A JP H06104399 A JPH06104399 A JP H06104399A JP 4278110 A JP4278110 A JP 4278110A JP 27811092 A JP27811092 A JP 27811092A JP H06104399 A JPH06104399 A JP H06104399A
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JP
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layer
film
poly
substrate
region
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JP4278110A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Hieda
克彦 稗田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小さなメモリセル面積で大きな蓄積容量を得
ることができ、かつ微細化してもMOSトランジスタの
リークが少なく、接合リークの増加を抑えることのでき
るDRAMを提供することにある。 【構成】 n型Si基板1上に1個のMOSトランジス
タと1個のキャパシタからなるメモリセルを複数個集積
してなるDRAMにおいて、基板1中に形成されたトレ
ンチ8の中にキャパシタ絶縁膜9を介して蓄積電極とな
るポリSi層10が埋込み形成され、このポリSi層1
0の上にポリSi層11が形成され、このポリSi層1
1は一部がトレンチ8の外にも延在してMOSトランジ
スタのソース・ドレインの一方の不純物領域の一部とな
り、MOSトランジスタのソース・ドレインの他方の不
純物領域はポリSi層11の一部と同一層で形成されて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1個のMOSトランジ
スタと1個のキャパシタによりメモリセルを構成するダ
イナミック型の半導体記憶装置(DRAM)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、DRAMの高集積化は急速に進展
している。DRAMの更なる高集積化をはかるために、
メモリセル構造としてキャパシタをトランジスタの上に
積み上げた、いわゆるスタック型キャパシタセルや、S
i基板に溝を掘ってその内壁をキャパシタとして用い
る、いわゆるトレンチ型セルなどが各種提案されてい
る。特に、トレンチ型は溝の深さを深くすれば蓄積容量
(Cs )を大きくできるため、小さな面積でも大きな蓄
積容量を実現できるメモリセル構造として注目されてい
る。
【0003】この種のメモリセルの中で、基板を共通電
極とし、溝内に各キャパシタ毎に独立のキャパシタ電極
を埋込み形成するものは、記憶ノードが基板から分離さ
れるために耐ソフトエラー特性が優れたものとして注目
されている(例えば、IEDM85, p710〜713 )。
【0004】図48(a)(b)はこのようなメモリセ
ル構造を示す平面図とそのA−A′断面図であり、隣接
する2ビット分を示している。p+ 型Si基板101に
p型層102をエピタキシャル成長させたウェハが用い
られ、フィールド絶縁膜103で素子分離された各メモ
リセル領域にキャパシタとMOSトランジスタからなる
メモリセルが形成されている。
【0005】即ち、各メモリセル領域内に溝104が形
成され、この溝104内にキャパシタ絶縁膜105を介
してキャパシタ電極110が埋込み形成されている。キ
ャパシタ領域に隣接する領域に、ゲート絶縁膜107を
介して第3層多結晶シリコン膜によるゲート電極108
が形成され、これをマスクとして不純物をドープしてソ
ース・ドレイン拡散層1091 ,1092 が形成され
て、MOSトランジスタが構成されている。
【0006】ゲート電極108は基板の一方向に複数の
メモリセルに連続的に配設されて、ワード線となる。こ
こで、キャパシタ電極は、溝104の途中まで埋込んだ
第1層多結晶シリコン膜110とこの上に重ねた第2層
多結晶シリコン膜111とからなる。多結晶シリコン膜
111の一部は、基板上面に延在して基板と接続されて
いる。そして、多結晶シリコン膜111の不純物が基板
に拡散され、この拡散層はゲート電極108をマスクと
して形成される拡散層1091 と一体のものとなる。こ
うしてキャパシタ電極は基板上面でMOSトランジスタ
の拡散層と電気的に接続され、これが記憶ノードとな
る。p+ 型Si基板101は従来のセルプレートに代わ
って全キャパシタの共通電極となる。
【0007】素子形成された基板上はCVD絶縁膜11
2で覆われ、これにコンタクト孔が開けられて、MOS
トランジスタの一方の拡散層1092 と電気的に接続さ
れるビット線113が配設される。
【0008】しかしながら、このようなトレンチ型のメ
モリセルにおいて、64Mビット,256Mビットと高
集積化が進むにつれて、次のような問題が明らかになっ
てきた。 (1)高集積化が進み、例えば256Mビット程度の集
積度になると蓄積容量(Cs)を増大させるために、溝
の幅は細く、深さは深くなる。溝の幅が細くなるとCs
を増加させるために溝の深さは深くなり、それがDRA
M製造プロセスを複雑にし、かつ工期を非常に長くし、
さらに複雑なプロセスは製造歩留まりを著しく低下させ
る原因となっていた。 (2)従来のDRAMのメモリセル構造では集積度が進
み、メモリセルの面積はワード線,ビット線のライン&
スペースの最小寸法で決まり、更なる集積化は最小寸法
の更なる縮小によって達成されるようになってきてい
た。このため、MOSトランジスタのサイズは非常に小
さくなってきて、256Mビット程度の集積度になると
チャネル長が0.25μm程度になり、パンチスルーが
起こったり、しきい値電圧(Vth)が低下するなどのシ
ョート・チャネル効果が発生し、MOSトランジスタの
カット・オフ特性が著しく劣化する。 (3)また、複雑なメモリセル構造に起因したSi基板
中のストレスにより発生する接合リークの増大などによ
って、キャパシタに蓄積した電荷を長時間保持すること
ができず、DRAM動作上の信頼性に重大な問題が生じ
ていた。 (4)メモリセルにおいて、キャパシタ部とトランジス
タ部を接続する領域を必要とするためメモリセルの面積
が大きくなり、微細化に向かないという重大な問題が生
じていた。 (5)上記の問題を解決するために、図49(a)に示
すように、MOSトランジスタ群を素子分離領域を介さ
ずに直列に接続し、これらのMOSトランジスタの各ソ
ース(或いはドレイン)にそれぞれの一端が接続された
情報記憶用のキャパシタを有し、直列接続したMOSト
ランジスタの出力端子にビット線を接続しメモリセルの
面積を縮小しようとする試みが提案されている。しか
し、このような新しいメモリセル方式(MAND型)を
採用しても、基本的には1ビットはMOSトランジスタ
とキャパシタから構成されており、いかにして小さな面
積で大きな蓄積容量(Cs)を実現するかが問題であっ
た。
【0009】なお、NAND型のメモリセル構造は、ワ
ード線がライン&スペースの最小寸法に近いピッチで形
成されるため、トレンチ型よりもスタック型の方が適し
ているとして数々提案されていた。しかしながら、この
ようなスタック型セルでは、小さな面積で十分な蓄積容
量を実現しようとすると、蓄積電極の構造が複雑になっ
たり、蓄積電極の高さが例えば1μm程度になったりし
てコンタクトが深くなり過ぎて製造工程が非常に困難に
なると言う問題が発生していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
DRAMセルは(1)高集積化時に製造プロセスが複雑
になったり製造歩留まりが著しく低下したりする問題、
(2)ワード線,ビット線がライン&スペースの最小寸
法に近いピッチで形成されるため、更なる微細化が達成
されないと著しいメモリセルの微細化は達成されないと
言う問題、(3)微細化や複雑なセル構造によりMOS
トランジスタのリークや接合リークが増加すると言う問
題、(4)メモリセル面積が増大する問題があった。
【0011】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、小さなメモリ
セル面積で大きな蓄積容量を得ることができ、かつ微細
化してもMOSトランジスタのリークが少なく、接合リ
ークの増加を抑えることのできる半導体記憶装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、次のような構成を採用している。
【0013】即ち本発明(請求項1)は、半導体基板上
にMOSトランジスタとキャパシタからなるメモリセル
を複数個集積してなる半導体記憶装置において、半導体
基板中に形成された溝の中にキャパシタ絶縁膜を介して
蓄積電極となる導電層が埋込み形成され、この導電層は
一部が溝の外にも延在してMOSトランジスタのソース
・ドレインの一方の不純物領域の一部となり、MOSト
ランジスタのソース・ドレインの他方の不純物領域は導
電層の一部と同一層で形成されていることを特徴とす
る。
【0014】さらに、上記のMOSトランジスタのソー
ス・ドレインを成す不純物領域は、素子分離用絶縁膜上
にも一部延在していて、半導体基板上に形成された導電
層を主領域とする高濃度不純物層と半導体基板中に形成
された低濃度不純物層から形成され、MOSトランジス
タのチャネル長は高濃度不純物層間の距離で決まり、該
トランジスタのゲート電極層の周辺部がゲート絶縁膜と
接する領域がないことを特徴とする。
【0015】また本発明(請求項3)は、半導体基板上
にMOSトランジスタを直列接続すると共に各トランジ
スタにキャパシタを接続したNAND型メモリセルを複
数個集積してなる半導体記憶装置において、半導体基板
中に形成された溝の中にキャパシタ絶縁膜を介して蓄積
電極となる導電層が埋込み形成され、この導電層は一部
が溝の外にも延在してMOSトランジスタのソース・ド
レインの一方の不純物領域の一部となり、MOSトラン
ジスタのソース・ドレインの他方の不純物領域は導電層
の一部と同一層で形成されていることを特徴とする。
【0016】また本発明(請求項4)は、半導体基板上
にMOSトランジスタとキャパシタからなるメモリセル
を複数個集積してなる半導体記憶装置において、MOS
トランジスタのソース・ドレイン領域の高濃度不純物拡
散層の少なくとも一部は、半導体基板上に積み上げ形成
された導電層により構成され、この導電層と素子形成領
域は自己整合的に形成されていて、導電層は素子分離領
域とMOSトランジスタのチャネル領域に延在していな
いことを特徴とする。
【0017】また本発明(請求項5)は、半導体基板上
に形成されたソース・ドレイン領域間のチャネル領域上
にゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成したMOS型
半導体装置において、ソース・ドレイン領域は半導体基
板上に形成された導電層により形成され、かつ該ソース
・ドレイン領域はチャネル領域よりも上に位置すること
を特徴とする。
【0018】
【作用】小さなセル面積でかつ比較的簡単な製造プロセ
スで高性能のDRAMを実現するには、(1)キャパシ
タとトランジスタの接続部をできるだけ小さくすると共
に、簡単なプロセスでこれを実現すること、(2)キャ
パシタ部を大きくしてもスタック型のようにメモリセル
部と周辺回路部の段差、いわゆる素子段差が大きくなら
ないようにメモリセル構造を工夫すること、(3)微細
化してもMOSトランジスタのリークが少なく、接合リ
ークの増加を抑えることのできるストレスの少ないプロ
セスか、複雑な構造でもストレスが小さくできる構造を
提供すること、が重要である。
【0019】本発明のDRAMでは、 (1)メモリセルアレイ部におけるトレンチ内に埋込み
形成された蓄積電極層の一部がMOSトランジスタのソ
ース又はドレイン領域の一部を兼ねているため、MOS
トランジスタとトレンチ・キャパシタの接続領域が必要
ない。このため、トレンチ領域とトランジスタ領域を接
近させて配置することが可能となり、メモリセル面積を
小さくできる。 (2)MOSトランジスタのソース・ドレイン領域のS
i基板側の拡散層は素子形成領域のSi基板上に自己整
合的に形成されたポリSi層からの不純物の熱拡散によ
り形成されているため、非常に浅い接合深さを実現で
き、これによりショート・チャネル効果の小さな、良好
なカット・オフ特性を示す高性能トランジスタが実現で
きる。 (3)トレンチ領域とトランジスタ領域を接近させて配
置することが可能となるため、同じメモリセル面積で比
較すると、トレンチのサイズを大きくでき、大きな蓄積
容量(Cs)を得ることができる。これは、DRAM動
作の信頼性を大きく向上させる。また、同じセル面積で
同じ蓄積容量ならば、トレンチの穴径を大きくでき、ト
レンチの深さを浅くできることになる。キャパシタの蓄
積電極とトランジスタのソース,ドレイン層を兼用され
ることで、製造工程が簡略化が実現できるし、メモリセ
ル面積の縮小化は製造歩留りを向上できる。 (4)ソース・ドレイン領域の高濃度不純物層をSi基
板の上に形成しているため、ソース、ドレイン拡散層の
抵抗を低減できる。本発明のような構造であることはソ
ース・ドレインの直列抵抗を低減するのに非常に大きな
効果がある。 (5)コンタクト部は全てポリSi層上にあり、Si基
板上には無い構造のために、セル構造やその他のストレ
スなどに起因した欠陥の発生や、それによる接合リーク
の増加を抑制することができる。 (6)素子分離用の絶縁膜を浅いトレンチに埋込む工程
の時、素子形成領域上に形成されているポリSi層上の
窒化膜(Si3 4 )をエッチング・ストッパーとして
用いることができると共に、この窒化膜(Si3 4
はそのまま残しておいてゲート電極とソース・ドレイン
間の容量を低減するのに用いるため除去する必要がな
い。Si基板側への素子分離用絶縁膜の埋込み工程のダ
メージを低減すると共に、ゲート電極とソース・ドレイ
ン間の容量を低減するのに用いるため除去する必要がな
いなど、製造プロセスの簡略化,トランジスタの高性能
化が同時に達成できる。 (7)従来のトレンチ型のメモリセル構造では、新しい
直列接続型のメモリセル方式(NAND型)に対応する
ことは製造プロセスを複雑にし非常に難しかったが、本
発明のメモリセル構造では、トレンチの上部で隣接する
MOSトランジスタとMOSキャパシタを接続していく
構造のため、プロセスを複雑にすること無く、容易に対
応できるという特徴がある。 (8)MOSトランジスタのチャネル領域には、ポリS
i層をマスクにしてしきい値電圧(Vth)調整用の不純
物層がチャネル領域のみに選択的に形成されている。こ
れにより、接合リークや接合容量を低減することができ
る。 (9)MOSトランジスタのチャネル長は、蓄積電極の
ポリSi層とビット線コンタクトの領域に形成したポリ
Si層の間の距離で決まるため、ゲート電極の幅によら
ない。よって、このポリSi層の上にゲート電極が乗り
上げた分だけゲート電極幅を大きくとれ、ゲート電極の
抵抗を小さくすることができる。
【0020】このように本発明によれば、小さなセル面
積でかつ比較的簡単な製造プロセスで、かつ微細化して
もMOSトランジスタのリークが少なく、接合リークの
増加を抑えることのできる高性能のDRAMを実現する
ことができる。今後の高密度DRAMではポーズ時間を
長期化するために、MOSトランジスタのリーク電流と
接合リーク電流の増加を抑えることのできる素子構造を
提供する本発明は重要である。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0022】図1〜図3は、本発明の第1の実施例に係
わるDRAMの2ビット分のメモリセル構造を説明する
ためのもので、図1はメモリセル部の平面図、図2
(a)は図1の矢視A−A′断面図、図2(b)は図1
の矢視B−B′断面図、図2(c)は図1の矢視C−
C′断面図、図3(a)は同時に形成するメモリセル部
以外のトランジスタ部の平面図、図3(b)は図3
(a)の矢視D−D′断面図である。
【0023】まず、メモリセル領域のpウェル2中に、
フィールド絶縁膜3が所望のパターンに形成されてい
て、隣接するメモリセルのトレンチ(溝)8(81 ,8
2 )が形成され、n型半導体基板1がいわゆるプレート
電極として用いられる。各トレンチ8の上部2μm程度
の内壁面には、50nm程度の酸化膜7が形成されてお
り、トレンチ側面におけるリーク電流の発生を抑制して
いる。また、pウェル2は、この酸化膜7より浅くなる
ように形成されている。トレンチ8の4つの側面のうち
2側面はフィールド絶縁膜3に接し、その下部に酸化膜
7が形成されている。また、残りの2側面は、トレンチ
上部内壁の酸化膜7で他の層と分離されたり、リーク電
流の発生を抑えたりしている。
【0024】トレンチ内壁には、全面にわたってNO膜
などのキャパシタ絶縁膜9が形成されている。このキャ
パシタ絶縁膜9を介して、例えば導電層としてヒ素など
をドープしたポリSi層10が埋込み形成されていて、
そのポリSi層10と電気的につながった例えばヒ素等
をドープしたポリSi層11がトレンチの外に延在して
形成されている。即ちキャパシタは、n型のSi基板1
(プレート電極)とキャパシタ絶縁膜9と蓄積電極とな
るポリSi層10,11からなっている。さらに、蓄積
電極の一部のポリSi層11は、一部がキャパシタ絶縁
膜9の上を越えてMOSトランジスタ側のソース又はド
レイン領域に延在して形成され、その一部がソース・ド
レイン領域の高濃度不純物層としての働きをしている。
【0025】ポリSi層11の下のSi基板側には、ポ
リSi層11に比較して不純物濃度の小さいn型不純物
拡散層12が形成されていて、この低濃度不純物層12
の間のSi基板側がいわゆるチャネル領域15となる。
このチャネル領域15には、ポリSi層11をマスクに
してMOSトランジスタのしきい値電圧(Vth)を調整
するためのイオン注入層15が形成されている。即ち、
チャネル領域のみ、いわゆるチャネルイオン注入層15
を選択的に形成でき、接合リークや接合容量を従来構造
に比べて小さくすることができる。
【0026】このようにチャネル長は従来のようにゲー
ト電極の長さで決まらずに、本構造ではポリSi層11
の間の距離で決まる。このため、いわゆる側壁残しなど
の方法を用いて、リソグラフィーの限界寸法よりチャネ
ル長を短くすることが可能である。また、ゲート電極1
6はポリSi層11の上に一部が乗り上げた構造となっ
ている。
【0027】本メモリセル構造の特徴は、キャパシタ蓄
積電極を構成するポリSi層がMOSトランジスタのソ
ース又はドレイン層の一部となって、MOSトランジス
タのチャネル長を決定していることにある。これによ
り、キャパシタの蓄積電極部と、MOSトランジスタの
ソース又はドレインを電気的に接続するための別の導電
層やそれを配置するための余裕などが必要でなくなり、
メモリセル面積を小さくできる。
【0028】次に、このDRAMの製造工程について説
明する。図4〜図11は、このDRAMの製造方法を説
明するためのもので、図4,6,8,10の(a)はメ
モリセル部の平面図(図1に対応)、(b)は(a)の
矢視A−A′断面図(図2(a)に対応)、(c)は
(a)の矢視B−B′断面図(図2(b)に対応)、
(d)は(a)の矢視C−C′断面図(図2(c)に対
応)、図5,7,9,11の(a)はメモリセル部以外
のトランジスタ部の平面図(図3(a)に対応)、
(b)は(a)の矢視D−D′断面図(図3(b)に対
応)である。以下に、具体的に本発明の第1の実施例に
ついての製造工程を説明する。
【0029】まず、図4,図5に示すように、プレート
電極となるn型Si基板1の上に、例えばpウェル分程
度の膜厚だけSi層をエピタキシャルさせた後に、深さ
約1.5μm程度のpウェル2をメモリセル領域に通常
のリソグラフィー手法とイオン注入法及び熱拡散法を用
いて形成する。
【0030】次いで、素子分離領域に例えば浅い(深さ
0.4μm程度)トレンチをRIE(反応性イオンエッ
チング法)などにより、異方性エッチングを行い形成す
る。さらに、この浅いトレンチに例えばTEOS−Si
2 膜3などをCVD法で全面に推積し、全面をRIE
法を用いたエッチバック等の平坦化手法により平坦化す
ることにより、トレンチの中にSiO2 膜3を埋め込
む。これは、いわゆるトレンチ分離法の例であるが、こ
の他にもSi3 4 膜を用いたLOCOS法により膜厚
400nm程度のフィールドSiO2 膜3を形成しても
よい。ここでは、チャネルストッパー層の図示は省略し
ているが必要であれば形成する。
【0031】次いで、素子形成領域のSi基板表面を露
出させた後、全面にバッファSiO2 膜4,Si3 4
膜5,SiO2 膜6を順次形成する。ここでは、バッフ
ァSiO2 膜4としてCVD−SiO2 膜の例を示す
が、熱酸化膜でもよい。各々の膜厚は、例えば順に10
nm,100nm,300nm程度とする。次いで、通
常のフォトリソグラフィー手法とRIE法を用いて、C
VD−SiO2 膜6,Si3 4 膜5,SiO2 膜4を
トレンチ・マスク・パターンになるようにエッチングす
る。
【0032】次いで、CVD−SiO2 膜6をマスクと
してSi基板をエッチングし、まずpウェル層2より深
くなる程度、例えば深さ2μm程度の第1のトレンチを
形成する。さらに、第1のトレンチの内壁をダメージ処
理した後、内壁に膜厚50nm程度のSiO2 膜7を例
えば熱酸化法により形成する。この後、RIE法を用い
て第1のトレンチの底のSiO2 膜7を選択的に除去し
た後、SiO2 膜6及びトレンチ側壁のSiO2 膜7を
マスクとしてRIE法で、Si基板1中に第2のトレン
チ8(81 ,82 …)を例えば深さ3μm程度形成す
る。
【0033】このトレンチ側面にはキャパシタ絶縁膜を
形成するので、RIEのダメージ処理を行う。これに
は、アルカリ液などを含む液によって、トレンチ内壁の
Si層を僅かにエッチングしたり熱酸化して、その酸化
膜を除去したり、N2 雰囲気で900℃程度の高温でア
ニールしたりして結晶性を回復させたりするする、いわ
ゆるトレンチ後処理工程が適当である。
【0034】次いで、図6,図7に示すように、全面に
キャパシタ絶縁膜9を形成した後、さらに全面に第1の
蓄積電極層となる例えばヒ素(As)をドープしたポリ
Si層10又はアモルファスSi層を推積する。その
後、ウェハの全面を化学的,機械的に研磨する、いわゆ
るケミカル・メカニカル・ポリッシング法を用いてポリ
Si層10,キャパシタ絶縁膜層9,SiO2 層6を連
続研磨し、Si3 4 膜5で研磨をストップさせる。こ
れには、Si3 4 膜とSiO2 膜のエッチング(ポリ
ッシュ)選択比が取れるような研磨条件(ポリッシュ
材,荷重など)を選ぶ。
【0035】なお、キャパシタ絶縁膜9として、ここで
はNO膜の例について説明するが、後の熱工程に耐える
ことができれば、他の膜(例えば熱酸化膜のみ、Ta2
5膜等の高誘電体膜やそれらの組み合わせなど)でも
よい。
【0036】まず、NO膜の場合、トレンチ内のSi基
板1(ここでは、キャパシタのプレート電極である)の
表面の自然酸化膜をフッ酸を水で薄めた溶液か、或いは
シランガス(SiH4 )により還元することにより除去
する方法を用いる。シランガスの場合は、トレンチ内壁
のキャパシタ形成領域の自然酸化膜を除去した後、真空
を切らずに、例えば高温(850℃程度)でアンモニア
ガス(NH3 )を流すことにより、露出したSi表面に
例えば1nm程度のSi3 4 膜を形成する。
【0037】この後、さらにSi3 4 膜を例えば膜厚
50nm程度全面にCVD法により推積し、その表面を
例えば800℃,HCl:10%程度の雰囲気で60分
程度酸化することにより、いわゆるトップ酸化膜を約2
nm程度形成する。このようにして、Si3 4 膜の
“N”とトップ酸化膜の“0”が形成され、NO膜のキ
ャパシタ絶縁膜9が全面に形成される。
【0038】次いで、図8,図9に示すように、まず露
出したポリSi面(ここではトレンチ部の中に埋め込ま
れたポリSi層10のみ、他の領域はSi3 4 膜5で
覆われている)の表面に例えば熱酸化膜(図示せず)を
例えば10nm程形成し、これをマスクにして表面層の
Si3 4 膜5を選択除去する。この除去には、例えば
CF4 ガスを用いたCDE法で行ってもよいし、或いは
リン酸を熱したいわゆるホットリン酸液を用いてもよ
い。この後、SiO2 膜4及びポリSi層10の表面に
形成したSiO2 膜(図示せず)を例えば希HF液等に
より除去し、Si基板表面及びポリSi層10の表面を
露出する。さらに、全面にポリSi層11をCVD法に
より推積する。
【0039】この後、nチャネルMOSトランジスタを
用いる領域のポリSi層11には、例えばヒ素(As)
イオン注入やリン(P)イオン注入を行う。また、pチ
ャネルMOSトランジスタを用いる領域のポリSi層1
1には、ボロン(B)イオン注入やBF2 イオン注入を
行う。これらの工程は図示されていないが、通常のフォ
トリソグラフィー法とイオン注入法を用いて選択的に不
純物形成を行う。イオン注入の条件(加速電圧等)は、
不純物がポリSi層11の中にピークを持ち、Si基板
中に突き抜けないように設定したほうが望ましい。
【0040】次いで、図10,図11に示すように、ポ
リSi層11をトレンチ領域を含むようにフィールド絶
縁膜3上やMOSトランジスタのソース又はドレイン領
域に延在するように、かつビット線コンタクト部や周辺
回路のソース又はドレイン部を含むように、通常のフォ
トリソグラフィ法とRIE法を組み合わせて所望のパタ
ーンに加工し、Si表面を露出させる。露出したSi面
はチャネル領域となるので、このRIEにはダメージの
少ない条件を選ぶと共に通常のRIEダメージ後処理を
行う。
【0041】この後、全面を例えばウェット雰囲気で8
50℃,30分程度の熱酸化することにより、ポリSi
層11の表面には膜厚30nm程度のSiO2 膜14が
形成され、Si基板表面にはトランジスタ・チャネル領
域には10nm程度のSiO2 膜(図示せず)が形成さ
れる。この熱工程時にポリSi層11からSi基板側に
各々のポリSi層11の中の不純物層が拡散する。例え
ば、nチャネルMOSトランジスタ領域にはヒ素(A
s)やリン(P)が、又は両方が熱拡散し、n型不純物
層12となる。また、pチャネルMOSトランジスタ領
域にはボロン(B)が熱拡散し、p型不純物層12とな
る。このn型,p型不純物層12は酸化の温度,時間に
もよるが、後の熱工程も加えた最終的な状態で、接合深
さがn型で約0.06μm程度、p型で約0.08μm
程度、それぞれ不純物濃度が約1×1019cm-3程度と
なるように条件を設定する法が望ましい。
【0042】この後、このポリSi層11とその表面の
SiO2 膜14をマスクとして、MOSトランジスタの
チャネル領域に、選択的にMOSトランジスタのしきい
値電圧を調整するためのイオン注入をチャネル領域15
のSiO2 膜(図示せず)を通して、例えばnチャネル
ではボロンを約40KeV、1×1012cm-2程度、p
チャネルではボロンとリンなどを適当なドーズ量,加速
電圧で行う。これらのMOSトランジスタのソース又は
ドレイン領域の形成、及びチャネル領域の形成はメモリ
セル領域(図10)と周辺回路部のCMOSトランジス
タ(図11:ここではnチャネルの場合共通で図示して
ある)は同時に形成される。但し、ドーズ量などを変化
させてもよい。
【0043】この後、チャネル領域のダミーのSiO2
膜(図示せず)を選択的に除去した後(この時、ポリS
i層11に形成したSiO2 膜14は完全に除去されず
に約15nm程度残っている)、ゲート酸化膜13を1
0nm程度形成し、全面にゲート電極16となる例えば
リン(P)をドープしたポリSi層を例えば膜厚200
nm程度推積する。その後、このポリSi層を所望のゲ
ート電極構造に、通常のホトリソグラフィー法とRIE
法により加工する。
【0044】この時ゲート電極10は、チャネル領域の
ゲート酸化膜13を完全に覆っていて、ゲート電極16
がゲート酸化膜13の上で加工されることはない。これ
は、RIE時のチャージアップなどによる絶縁破壊を防
止し、ゲート酸化膜13の信頼性を著しく向上させる。
また、本構造ではMOSトランジスタのチャネル長が隣
接するポリSi層11間の距離Lc(図中Lc)で決ま
る。これは、チャネル長が従来構造のMOSトランジス
タのようにゲート電極の長さ(図中Lp)で決まらない
ことを示している。また、本構造では接合深さ(Xj)
を浅くしてもMOSトランジスタのソース及びドレイン
層の抵抗は高くならない。何故なら、ソース、ドレイン
層の抵抗はフィールド上にも一部張り出したポリSi層
11で低抵抗化されているからである。そのため、ショ
ート・チャネル効果低減に効果のあるXjのシャーロー
化を、ソース・ドレイン層の抵抗を増加させずに進める
ことができる。また、フィールド上にもポリSi層11
は一部張り出しているため、コンタクトを一部フィール
ド上のポリSi層11領域で取ることが可能となり、こ
れによりソース・ドレイン拡散層12の面積を小さくで
き、ソース・ドレイン層の接合容量を低減できる。
【0045】この後は、特に工程断面図には示していな
いが、完成図としては、図1〜図3に示す通りである。
即ち、ゲート電極16の表面をSiO2 膜17などで覆
った後、BPSG膜18などの層間絶縁膜を例えば50
0nm程度推積し、例えば850℃程度でメルトを行
い、表面を平坦化する。この他にケミカル・メカニカル
・ポリッシング法などを用いて低温で平坦化してもよ
い。
【0046】次いで、ビット線コンタクトをポリSi1
1上に開孔し、ビット線19を形成する。ビット線に
は、従来のポリSi膜とWSi2 などのいわゆるポリサ
イド構造の他に、W等のメタル材を用いてもよい。ポリ
Si層11がビット線コンタクト部にあるので、メタル
が直接Si基板中の浅い接合を破壊して接合リークを増
加させたりすることが防止できる構造である。さらに、
ビット線19の上に層間絶縁膜として例えばBPSG膜
20などを膜厚400nm程度推積し、例えば850℃
程度メルトすることにより表面を平坦化する。そして、
コンタクト孔を開けて、例えばアルミ配線層を配設して
DRAMが完成する。このコンタクト工程でも、ポリS
i層11に対してコンタクト・ホールを開けるため、例
えばコンタクトRIE時のエッチング・マージンが向上
する。
【0047】以上、第1の実施例の特徴をまとめると、 (1)キャパシタ形式の蓄積電極がMOSトランジスタ
のソース、ドレイン領域の高濃度不純物層と兼ねて形成
されているため、各々の接続のための余裕や接続工程が
省略でき、メモリセル面積の縮少と製造工程の簡略化が
達成できる。 (2)MOSトランジスタに関してはソース・ドレイン
領域をフィールド絶縁層上にも張り出して形成できるた
めソース・ドレイン層の抵抗を小さくできる。また、ソ
ース・ドレイン層の接合深さを浅くできるため、ショー
ト・チャネル効果を抑えることができる。また、ソース
・ドレイン層のSi基板側の面積を小さくできるため、
ソース・ドレイン層の接合容量を小さくできる。 (3)メモリセル部ばかりでなく、周辺回路部のCMO
Sトランジスタも同時に同じ構造で形成できるため、
(2)のところで述べた特徴が周辺回路部のCMOSト
ランジスタにもある。さらに、コンタクトホールがフィ
ールド絶縁膜上に張り出したソース・ドレイン層の一部
の上でも開孔できるため、素子分離幅を大きく取れ素子
分離能力を向上できるし、コンタクトの合わせ余裕度の
マージンを著しく向上させることができる。 (4)MOSトランジスタのソース・ドレイン拡散層は
ポリSi層からの拡散で形成されるため、チャネル長は
ゲート電極の長さでは決まらず、ソース・ドレインを形
成するポリSi層の間隔で決まる。このため、Si基板
側の不純物の拡散深さを調整することで、同時に横方向
への拡散長を変化させることができ、チャンル長の長さ
を変化させることができる。また、しきい値電圧調整用
のチャンル領域への不純物形成はソース・ドレイン層の
ポリSi層をマスクにして行うため、チャネル領域のみ
選択的に形成でき、ソース・ドレイン層との接合リーク
やソース・ドレイン層の接合容量を低減することができ
る。
【0048】以上の特徴はDRAMの高集積化、高性能
化、工程簡略化にとって非常に重要なメリットである。
【0049】次に、本発明の第2の実施例について図1
2を用いて説明する。図12(a)はメモリセル部を示
す平面図、図12(b)は図12(a)の矢視A−A′
断面図である。
【0050】図1〜図3ではポリSi層11は、トレン
チ8のまわりに延在していたが、隣接するトレンチ方向
にはポリSi層11は延在していなくてもよく、図12
に示すように隣接するトレンチ方向については、トレン
チの中でポリSi層11を加工する構造としてもよい。
これにより、隣接するトレンチ間のポリSi層11によ
るショートを防止できるし、さらなるメモリセル面積の
縮少が可能となる。
【0051】次に、本発明の第3の実施例について図1
3,図14を用いて説明する。図13(a)〜(c)は
1ビット分のDRAMセルで図2(a)に対応する工程
断面図で、図14(a)〜(c)は図3(b)に対応す
る工程断面図である。この実施例は、メモリセル部のビ
ット線コンタクト部や周辺回路コンタクト部のゲート電
極への自己整合コンタクトの取り方に関するものであ
る。
【0052】まず、図13,図14の(a)に示すよう
に、n型のポリSi層11を加工する時に表面に例えば
膜厚50nm程度のSi3 4 膜31を同時形成してお
き、膜厚200nm程度のゲート電極16をその上の例
えば膜厚200nm程度のSi3 4 膜32をマスクに
して連続エッチングして形成した後、全面に例えばCV
D−SiO2 膜33を推積する。
【0053】次いで、図13,図14の(b)に示すよ
うに、通常のフォトリソグラフィー法で形成したレジス
トパターン34とRIE法を用いてビット線コンタクト
の開孔のために下地Si3 4 膜31をエッチングす
る。この時、ゲート電極16の表面及び側面はゲート電
極16上のSi3 4 膜32、及びCVD−SiO2
33で電気的に絶縁されるように形成されている。ま
た、メモリセル部や周辺回路部において、ゲート電極で
ビット線コンタクト領域が規定できない領域は図14
(b)に示すようにレジストパターンにおいて、ビット
線コンタクト領域が決まっている。この部分はゲート電
極16に自己整合とはなっていない。
【0054】次いで、図13,図14の(c)に示すよ
うに露出したポリSi層の表面に電気的接続を保ってビ
ット線19を形成する。材料はいわゆるポリサイドでも
よいし、またW膜でもよい。メモリセル部はワード線と
直交するようにパターニングされるが、周辺回路部はこ
のビット線の層19を配線に用いてもよいし、一旦ビッ
ト線の層を用いてコンタクトを持ち上げてコンタクトを
浅くするためのプラグ層として用いてもよい。或いは、
周辺回路部は前記図3(b)に示したように使用しなく
てもよい。
【0055】このような製法を取ると、ビット線コンタ
クトをゲート電極に自己整合的に取ることが可能とな
り、メモリセル面積の縮少に有効な方法となる。また、
周辺回路部もビット線の層を用いることができれば、配
線の自由度も1層分向上するし、またコンタクトもビッ
ト線の層を用いた分だけ浅くなり、製造上問題となって
た深いコンタクトホールの問題を回避できる。なお、こ
こではCVD−SiO2膜33を用いたが、CVD−S
3 4 膜を用いてもよい。
【0056】次に、本発明の第4の実施例について図1
5〜図17を用いて説明する。図15〜図17におい
て、(a)はメモリセル部以外のトランジスタ部を示す
平面図、(b)は(a)の矢視A−A′断面図、(c)
は(a)の矢視B−B′断面図である。この実施例は、
CMOSトランジスタのチャネル構造に関するものであ
る。
【0057】図15(a)〜(c)は、第1の実施例と
同じようにチャネルとゲート酸化膜13の界面がソース
・ドレインの低濃度不純物層12n,12p(12nは
n型不純物層、12pはp型不純物層を示す)より上に
ある場合である。ポリSi層11n,11p(11nは
n型の不純物として例えばAsやPがドープされたポリ
Si層、11pはp型の不純物として例えばボロン
(B)などがドープされたポリSi層を示す)のエッチ
ング時にSi基板を殆どエッチングしないようにして、
かつソース・ドレインの低濃度不純物層12n,12p
がチャネルのゲート酸化膜13の界面より深く拡散して
形成すると本構造が得られる。
【0058】本構造の場合、ソース・ドレインの高濃度
不純物層(11n,11p)はチャネルより上にあり、
Si基板側のソース・ドレイン拡散層は低濃度なのでシ
ョート・チャネル効果を抑えることができる。
【0059】また、図16(a)〜(c)はゲート酸化
膜13とチャネル領域15n,15p(nチャネルの時
のチャネル領域を15n、pチャンネルの時のチャネル
領域を15pと示す)の界面がSi基板側のソース・ド
レインの低濃度不純物層11n,11pの接合深さ程度
の位置にまでやや深くSi基板側に凹状に入り込んでい
る場合を示している。
【0060】この時は、ポリSi層11n,11pから
の不純物の拡散は、チャネル方向の拡散、即ち横方向へ
の拡散が抑えられるため、ショート・チャネル効果をさ
らに抑制することができる。このような構造を得るに
は、ポリSi層11n,11pをエッチングした後かエ
ッチングする際に、Si基板を例えば0.05μm程度
エッチングすることによって実現する。
【0061】また、図17(a)〜(c)はゲート酸化
膜13とチャネル領域15n,15pの界面がソース・
ドレイン低濃度不純物層12n,12pより深く形成さ
れている構造である。この構造を得るには、ポリSi層
11n,11pのエッチングの時に同時にSi基板をエ
ッチングするか、又はポリSi層11n,11pをエッ
チングした後、ポリSi層11n,11pの表面及び側
面を例えば30nm程度酸化し、この酸化膜14をマス
クにして例えばRIE法で深さ0.1μm程度凹状にエ
ッチングしてもよい。この後、RIEダメージ除去のた
めの後処理を行いゲート酸化膜13を形成する。
【0062】このような構造にすることによりチャネル
領域よりソース・ドレイン層が上にある、いわゆるエレ
ベーティドソース・ドレイン構造(持ち上げソース・ド
レイン構造)となる。この構造の特徴はショート・チャ
ネル構造を非常に良好に抑制できることである。特に、
pチャネルMOSトランジスタや0.25μm程度の短
いチャネル長のMOSトランジスタに有効な方法であ
る。
【0063】次に、本発明の第5の実施例について、図
18,図19を用いて説明する。本実施例は、MOSト
ランジスタのソース・ドレイン領域の低濃度不純物層の
作り方に関してのものである。図18(a)〜(d)は
周辺回路部のCMOSトランジスタについて図3(b)
に対応する図、また図19(a)〜(d)はメモリセル
部の1ビット分に相当する図2(a)に対応する図であ
る。
【0064】第1の実施例ではMOSトランジスタのソ
ース・ドレイン領域の低濃度不純物層12n,12pは
ポリSi層11nから不純物を熱拡散させて形成した
が、本実施例ではポリSi層11n,11pを推積する
前に低濃度不純物層35n,35pを予め形成しておい
てから、ポリSi層11n,11pを推積,加工してい
る。このため、MOSトランジスタのチャネル領域はソ
ース・ドレイン層35n,35pより下にあり、いわゆ
るエレベーティド・ソース・ドレイン構造となってい
る。このような構造はポリSi層11n,11pからS
i基板側に不純物を熱拡散する必要がなく、常に安定し
た低濃度不純物拡散層35n,35pを得ることがで
き、MOSトランジスタの製造歩留まりを著しく向上さ
せることができる。
【0065】本実施例の構造を得る製造方法は、まず、
図18,図19の(a)に示すように、素子分離領域3
及びトレンチキャパシタを形成した後、MOSトランジ
スタを形成する。そして、Si基板表面及びトレンチ内
のポリSi層10の表面を露出させn型とp型をそれぞ
れ通常のフォトリソグラフィーとイオン注入法を用いて
所望の領域に形成する。ここでは露出したSi面にイオ
ン注入を行ったが、例えば表面に10nm程度のSiO
2 膜(図示せず)を介してイオン注入を行いn- 層35
n及びp- 層35pを形成してもよい。このようにする
と、レジスト膜からのSi表面への汚染を防止できる。
【0066】次いで、図18,図19の(b)に示すよ
うに、露出したSi表面及びポリSi層10表面にポリ
Si層11をCVD法で例えば膜厚15nm程度推積
し、n型ポリSi層11nにする領域には、例えばヒ素
(As)などをポリSi層中にピークを持つようにイオ
ンを注入する。また、p型ポリSi層11pにする領域
には、例えばボロン(B)などをポリSi層中にピーク
を持つようにイオン注入する。
【0067】次いで、図18,図19の(c)に示すよ
うに、通常のフォトリソグラフィーとRIE法を用いて
ポリSi層11n,11pを加工する。この時、チャネ
ル領域のSi基板も同時にエッチングしてソース・ドレ
イン拡散層35n,35pを越えてSi基板のウェル層
2n,2pに達するように凹状の溝を形成する。また図
示していないがポリSi層11n,11pを加工した
後、その表面を酸化して、その酸化膜をマスクにしてS
i基板にチャネル用の溝を形成するようにしてもよい。
【0068】この後、ポリSi層11n,11pをマス
クにして、しきい値電圧調整用のチャネル不純物層15
n,15pをチャネル領域のみに選択的に形成する。こ
の時、ポリSi層11n,11pの表面はSiO2 膜を
形成しておくが、このポリSi層11n,11pの表面
には例えば膜厚30nm程度、チャネル領域のSi基板
部は例えば膜厚10nm程度のSiO2 膜を形成してお
き、これを介してチャネルイオン注入を行う。このよう
にすると、レジスト膜からSi基板への汚染が防止でき
る。
【0069】次いで、図18,図19の(d)に示すよ
うに,チャネル領域のSiO2 膜を選択的に除去した
後、ゲートSiO2 膜13を例えば膜厚10nm程度形
成し、これを介してポリSi層16を推積し、通常のフ
ォトリソグラフィー法とRIE法を用いてパターニング
し、ゲート電極16をポリSi層11n,11pの上に
一部乗り上げるようにして形成する。
【0070】本構造において、ソース・ドレインの不純
物層35n,35pはイオン注入で形成されており、後
の熱工程でポリSi層11n,11pからも不純物が一
部熱拡散してきて一体化するが、イオン注入で形成され
た不純物層35n,35pがあるために、各トランジス
タ間での拡散層の深さのバラツキは小さく、安定した低
濃度不純物層35n,35pを実現できる。つまり、本
構造のMOSトランジスタの製造歩留まりを著しく向上
できる。
【0071】次に、本発明の第6の実施例について図2
0を用いて説明する。ポリSi層11n,11pは第1
の実施例では、通常のフォトリソグラフィーで決まる最
小の寸法Ls、例えば0.3μm程度で決められていた
が、本実施例の場合には、フォトリソグラフィーで決ま
る最小の寸法よりさらに狭い間隔Lm(チャネル幅)を
実現できる。このようにすることで、ポリSi層11
n,11pの面積を大きく取れるので抵抗を下げれるば
かりか、隣接するポリSi層11n,11pのスペース
も小さくできるので、コンタクト・ホールを開ける時の
合わせ余裕も大きくとれる。さらに、チャネルの長さを
短くできるため、高性能のMOSトランジスタを実現で
きる。
【0072】製造方法としては、まず図20(a)に示
すようにポリSi層11n,11pの上に例えばSi3
4 膜36を推積し、次いで図20(b)に示すように
例えばポリSi層のパターンで、Si3 4 膜36をパ
ターニングする。この時、Si3 4 膜36のスペース
はLsであり、これは通常のリソグラフィー法での最小
寸法とする。例えばLs=0.4μmとする。次いで、
図20(c)に示すように、さらに全面にSi3 4
36を例えば膜厚0.1μm程度推積し、通常のRIE
法による側壁残しによりSi3 4 膜36の側壁にSi
3 4 膜37を残置する。次いで、図20(d)に示す
ようにSi3 4 膜36,37をマスクにして下地のポ
リSi層11n,11pを、例えばRIE法などにより
エッチングする。
【0073】このようにすると、ポリSi層11n,1
1pの最小寸法Lmはフォトリソグラフィの最小寸法L
sより小さくなる。例えば、ここではLs=0.4μm
であるがLm=0.2μmを実現できる。
【0074】次に、本発明の第7の実施例について図2
1を用いて説明する。ポリSi層11n,11pの側壁
に絶縁膜を残置することにより、ソース・ドレイン不純
物層12n,12pの横方向への拡散によるチャネル長
の縮少を保障し、ゲートとソース、ドレインのオーバー
ラップ容量を減少させる効果を持つ。
【0075】製造方法としては、まず図21(a)に示
すように、ポリSi層11n,11pを、その上の例え
ば膜厚200nm程度のSi3 4 膜37と同時に連続
加工する。次いで、図21(b)に示すように、ポリS
i層11n,11pの側面及びSi基板表面にSiO2
膜38を例えば10nm程度(ポリSi層の側面は30
nm程度となる)形成し、全面にSi3 4 膜39を例
えば膜厚0.05μm程度推積する。次いで、図21
(c)に示すように、例えばRIE法などの異方性エッ
チングで全面をエッチングし、ポリSi層11n、11
pの側壁にSi34 膜39を残置する。次いで、図2
1(d)に示すように、ゲート酸化膜13を形成し、そ
れを介してゲート電極16を形成する。
【0076】このようにすると、ポリSi層11n、1
1pの側壁に厚い絶縁膜層38,39をp形成でき、ソ
ース・ドレインとゲート電極との容量を減少させること
ができる。
【0077】次に、本発明の第8の実施例について、図
22を参照して説明する。この実施例は、ポリSi層1
1n,11pへのドーピングのタイミングに関するもの
である。
【0078】まず、図22(a)に示すように、全面に
ポリSi層11を例えば膜厚150nm程度推積し、n
型とp型のそれぞれに対応して通常のフォリソグラフィ
ー法とイオン注入法を用いて、n型ポリSi層11、p
型ポリSi層11pを形成する。但し、このときn型に
はリン(P+ )、p型にはボロン(B+ )をイオン注入
(ドーズ量1×1014cm-2程度、ピークはポリSi層
とSi基板との界面付近の条件)する。
【0079】次いで、図22(b)に示すようにポリS
i層11n,11pを所望のパターンに加工した後、ポ
リSi層11n,11pの表面及びSi基板の表面にS
iO2 膜14を形成し、このポリSi層11n,11p
をマスクとしてしきい値電圧調整用のチャネルイオン注
入をチャネル領域のみに選択的に行い、チャネル層15
n,15pを形成する。ポリSi層11n,11pの表
面のSiO2 膜14を形成する時に、ポリSi層11
n,11pから不純物が拡散しSi基板中のソース、ド
レインの低濃度不純物層12n又は12pが形成される
が、さらにN2 雰囲気で850℃程度の熱処理を追加し
て拡散層12n,12pの伸びを調整してもよい。
【0080】次いで、図22(c)に示すように、チャ
ネル領域のSi基板上のSiO2 膜14を除去し、ゲー
トSiO2 膜を形成し、これを介してゲートポリSi層
16及びゲート電極16のSi3 4 膜40を所望の形
状に加工する。この後、高濃度不純物層41n,41p
の形成のためゲート電極をマスクとしてnチャネルトラ
ンジスタ領域には例えばAsをドーズ量5×1015cm
-2程度イオン注入し、又はpチャネルトランジスタ領域
には例えばBF2 をドーズ量5×1015cm-2程度イオ
ン注入し、ポリSi層11n,11p中に高濃度不純物
を導入する。この後、熱処理(例えば850℃、N2
囲気)などによりSi基板側にソース・ドレンの低濃度
不純物層11n、11pに比べて高濃度の不純物層41
n,41pを形成する。
【0081】この構造によりSi基板側のソース、ドレ
イン構造が、いわゆるLDD構造となり、MOSトラン
ジスタの信頼性が著しく向上する。
【0082】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。以下の実施例は、本発明を直列接続のMOSトラン
ジスタとこれらのの各ソース(或いはドレイン)に各々
の一端が接続されたキャパシタを持つ構造の新しいメモ
リセル方式(NAND型)に適用した例である。
【0083】図23は、第9の実施例に係わるDRAM
のメモリセル構造を示す斜視図、図24はその平面図、
図25(a)(b)(c)は図24の矢視A−A′断面
図、B−B′断面図、C−C′断面図である。以下、こ
れについて説明する。
【0084】まず、メモリセル領域のpウェル202中
にストライプ状の素子領域が浅いトレンチ分離絶縁膜2
03により形成されていて、その素子領域のキャパシタ
形成領域に深いトレンチ208が形成されている。各ト
レンチは素子領域を分断するように形成されている。ト
レンチ208の例えば上部2μm程度の内壁面は500
nm程度の酸化膜207が形成されていて側面でのリー
ク電流の発生を抑制している。また、pウェル202は
この酸化膜207の領域より浅く形成されている。トレ
ンチ208の4つの側面のうち2側面は浅いトレンチ分
離の絶縁膜203で、また残りの2側面はトレンチ上部
内壁の酸化膜207で、他の層とは分離されている。
【0085】トレンチ内壁にはNO膜等のキャパシタ絶
縁膜209が形成されており、トレンチ208の中はポ
リSi層で埋め込まれ、そのポリSi層と電気的につな
がったポリSi層211がトレンチ208の外やフィー
ルド上にまで延在しており、その一部がソース・ドレイ
ンの高濃度不純物層としての役割を果たすように形成さ
れている。要するにキャパシタは、トレンチ208の中
に埋め込まれたポリSi層210とSi基板201の間
に形成されていて、Si基板201がいわゆるプレート
電極となっている。
【0086】また、Si基板側のソース・ドレインの低
濃度不純物層212は、このソース・ドレインの高濃度
不純物層211から拡散して、このポリSi層211と
自己整合的に形成されている。ポリSi層211は隣り
のトランジスタへ電荷を伝える電流経路として使用され
るが、フィールド上に張り出したり、Si基板上に厚く
形成できるため、ソース・ドレイン層の抵抗を小さくで
きる。また、トランジスタのチャネルは、この隣り合っ
た蓄積電極層のポリSi層211の間に形成される。即
ち、チャネルイオン注入層215はチャネル層だけに自
己整合的に形成できるため、接合リークや接合耐圧を向
上させることができる。また、チャネル長(L)は、ポ
リSi層211の間の距離で決まる。ゲート電極216
は、ポリSi層211の上に一部乗り上げた形で形成さ
れている。
【0087】次に、このDRAMの製造工程について、
図26〜図30を参照して説明する。図26〜図30に
おいて、(a)は平面図(図24に対応)、(b)は
(a)の矢視A−A′断面図(図25(a)に対応)、
(c)は(a)の矢視B−B′断面図(図25(b)に
対応)、(d)は(a)の矢視C−C′断面図(図25
(c)に対応)である。
【0088】具体的に以下、その製造工程を説明する。
まず、図26に示すように、不純物濃度5×1015cm
-3程度のp型(100)又はn型Si基板201(この
時、Si基板201はプレート電極となるため、通常は
1×1019cm-3程度のn型不純物を含んだn型基板の
上に、例えばメモリセル部のpウェル形成(後の工程で
形成)分ぐらいの膜厚のエピタキシャル層を持つもので
ある。)の所望のセル領域に深さ1.5μm程度のウェ
ル202を形成する。
【0089】次いで、素子分離領域に例えばRIE法を
用いて浅いトレンチ(深さ0.4μm程度)を掘り、絶
縁膜203をエッチバック法などにより埋込む。これ
は、いわゆるトレンチ分離法を用いた例であるが、この
他にもSi3 4 膜を用いたLOCOS法により膜厚5
00nm程度のフィールド酸化膜203を形成してもよ
い。ここでは、チャネルストッパー層の図示は省略して
いるが、必要であれば形成してもよいし、pウェル20
2で兼ねてもよい。
【0090】この後、Si基板201を一旦露出させた
後、全面にバッファ酸化膜204,Si3 4 膜20
5,SiO2 膜206を順次形成する。各々の膜厚は例
えば順に10nm,100nm,300nm程度とす
る。さらに、通常のリソグラフィー工程によりトレンチ
マスクパターンをレジスト膜(図示せず)で形成し、こ
のレジスト膜をマスクにして、SiO2 膜206,Si
3 4 膜205,SiO2膜204をエッチング除去す
る。さらに、レジスト膜を除去した後、SiO2 膜20
6などをマスクとしてSi基板201をRIEによりエ
ッチングし、まずpウェル202より深くなる程度、例
えば2μm程度の深さの第1の溝(トレンチ)を形成す
る。次に、第1の溝の内壁に例えば膜厚50μm程度の
SiO2 膜207を形成する。
【0091】次いで、第1の浅いトレンチの底のSiO
2 膜207をRIE法を用いて除去した後、SiO2
206及びトレンチ内壁のSiO2 膜207をマスクに
して、第2の深いトレンチ208(2081 ,20
2 ,2083 …)を例えば4μm程度Si基板をRI
Eして形成する。このトレンチのRIE工程の後には、
RIEダメージ層の除去としてアルカリ液等によってト
レンチ内壁のSi基板を僅かにエッチングしたり、酸化
してその酸化膜を除去したり、N2 雰囲気で高温で(例
えば900℃)アニールしたりするなどの後処理工程を
行ってもよい。
【0092】次いで、図27に示すように、全面にキャ
パシタ絶縁膜209を介して第1の蓄積電極層となる、
例えばAsをドープしたポリSi層210又はアモルフ
ァスSi層を推積する。キャパシタ絶縁膜209とし
て、ここではNO膜の例について説明するが他の膜でも
よい。
【0093】いわゆるNO膜の場合、トレンチ内のSi
基板201(これはキャパシタのプレート電極となる)
の表面の自然酸化膜を薄めたフッ酸系の溶液か、或いは
シランガス(SiH4 )により除去し、シランガスの場
合は真空を切らずに例えば高温(800℃程度)でアン
モニア(NH3 )ガスを流すことにより、Si表面に例
えば1nm程度のSi3 4 膜を形成する。この後、さ
らに全面にSi3 4膜を例えば膜厚6nm程度推積
し、その表面を例えば800℃,HCl:10%程度の
雰囲気で60分程度酸化することにより、いわゆるトッ
プ酸化膜を約2nm程度形成する。このようにして、S
3 4 膜の“N”とトップ酸化膜の“O”が形成さ
れ、いわゆるNO膜のキャパシタ絶縁膜209が全面に
形成できる。
【0094】次いで、図28に示すように、化学的,機
械的にウェハ全面を均一に研磨する、いわゆるケミカル
・メカニカル・ポリッシング法を用いて、ポリSi層2
10,NO膜209,SiO2 膜206を順次エッチン
グし、Si3 4 膜205の途中で止める。これには、
Si3 4 膜がエッチングストッパー層となるような研
磨条件を選べばよい。
【0095】次いで、図29に示すように、まずトレン
チの中に埋め込まれたポリSi層210の表面に酸化膜
(図示せず)を例えば10nm程度形成し、それをマス
クにして、露出したSi3 4 膜205を例えばCF4
ガスを用いたCDE法で選択的に除去する。その後、S
iO2 膜204及びポリSi層210の表面に酸化膜を
除去し、Si基板表面を露出する。さらに、露出したS
i基板面及び露出したポリSi層210面を含む全面
に、例えばAsをドープしたポリSi層211を推積す
る。
【0096】次いで、図30に示すように、ポリSi層
211をトレンチ208(2081,2082 ,208
3 …)の領域から外に延在するように、かつビット線コ
ンタクト部にも存在するように、通常のリソグラフィー
法を用いたレジストパターンとRIE法によりエッチン
グすることにより形成する。この時、Si基板が殆どエ
ッチングされないようなRIE条件を選ぶ。この後、全
面を例えばウェット雰囲気で例えば850℃,30分程
度の熱酸化することにより、ポリSi層211の表面に
膜厚30nm程度の酸化膜214を形成し、Si基板表
面のMOSトランジスタのチャネル領域には10nm程
度のゲート酸化膜213を形成する。同時に、ポリSi
層211からSi基板側にAs拡散層212を形成す
る。このAs拡散層212の濃度は酸化の温度などにも
よるが、後の熱工程も加えた最終的な状態ではSi基板
表面からの接合深さが約0.06μm程度、不純物濃度
が約1×1019cm-3程度となるように設定する方が望
ましい。
【0097】この後、このポリSi層211とその表面
の酸化膜214をマスクとして、チャネル領域に選択的
にしきい値調整のためのイオン注入を、チャネル領域の
酸化膜を通して行う。例えばボロン(B)イオンと40
KeV,1×1012cm-2程度である。次に、チャネル
領域の酸化膜を除去した後(この時、ポリSi層211
の上の酸化膜214は完全に取れないで残っている)、
ゲート酸化膜を10nm程度形成し、全面にゲート電極
216(2161 ,2162 、…)となる例えばリンを
ドープしたポリSi層216を推積する。さらに、この
ポリSi層216を所望のゲート電極構造に例えばRI
E法により、エッチングし加工する。この時、ゲート電
極216はチャンル領域ではポリSi層211上の酸化
膜214の上で、又はフィールド絶縁膜203の上で加
工される。このため、ゲート酸化膜213がゲート電極
216のRIEに晒されることはない。これは、ゲート
絶縁膜の耐圧を向上させるのに効果がある。
【0098】このような構造では、MOSトランジスタ
のチャネル長がポリSi層211の幅(図中のLc)で
決まる。これは、チャンル長の値がリソグラフィーで決
まるゲート電極の幅(図中のLp)によらずに例えば側
壁残しなどの方法により、ポリSi層211の側壁に例
えば50nm程度のスペーサーを設ければ、両側で10
0nm程度のチャネル長を短くすることができる。ま
た、この構造ではSi基板中のリース・ドレイン拡散層
はポリSi層211からの不純物の拡散により形成され
るため、この不純物の拡散を短くするとそれだけ横方向
への拡散も少なくなり、チャネル長の長さを調整するこ
とが可能となる。
【0099】また、ポリSi層211からの拡散は浅い
のでSi基板側の接合深さ(Xj)は約0.06μm程
度であり、このため、MOSトランジスタのショート・
チャネル効果を抑制することができる。また、ゲート酸
化膜213に比べてポリSi層の側面、上面の酸化膜2
14は膜厚が厚くなるように設定されていて、この層は
ゲートとソース・ドレインの容量を低減することに効果
がある。
【0100】この後は、特に工程断面図に示していない
が、完成図として、図25に示す通りである。即ち、B
PSG膜などの層間絶縁膜217を例えば500nm程
度全面に推積し、例えば850℃程度でメルトを行い表
面を平坦化する。次に、ビット線コンタクトをポリSi
層211に上に開孔し、ビット線218を形成する。ビ
ット線には従来のポリSiとWSi2 などの、いわゆる
ポリサイド構造の他にWなどのメタル材を用いてもよ
い。ポリSi層211がSi基板の上にあるのでメタル
がSiと反応して直接接合を破壊することは少ない構造
である。この後は特に図示していないが、全面に層間絶
縁膜を形成し、平坦化、それに各配線層にコンタクトを
開けてアルミなどの金属配線層を形成してDRAMが完
成する。
【0101】次に、本発明の第10の実施例について、
図31を参照して説明する。図31(a)はメモリセル
部の素子構造を示す平面図、図31(b)はその等価回
路図である。この実施例は、直列接続方式のブロック毎
の分離の方式に関するものである。
【0102】まず、直列接続方式のDRAMセルの場
合、1つのビット線の両側に例えば4ビットずつ計8ビ
ットがつながって、これにシリアルに各MOSトランジ
スタのワード線216(2161 ,2162 ,21
3 ,2164 )を順々にオンしたりオフしたりするこ
とにより各キャパシタ(C1 …C4 )にデータを書き込
んだり、また読み出したりする。ブロックの端部のMO
Sトランジスタのゲート電極(ここでは216s)を常
にOV(又は負の電位)にしておくことにより各セル群
の(ブロック)を分離できる。このように、トランジス
タ構造で分離を行うとDRAMセル構造に規則性が保た
れ、製造プロセス上作り易くなるという効果がある。
【0103】図32に本発明の第11の実施例を示す。
図32(a)はメモリセル構造を示す平面図、図32
(b)はその等価回路図である。図31ではMOSトラ
ンジスタによる分離を示したが、図32では通常の浅い
トレンチ分離層203を用いて分離する例を示す。この
場合もフィールド上で蓄積電極となるポリSi層211
を加工しているため、MOSトランジスタの形成の規則
性は失われていない。このような構造でも、直列接続方
式に本発明を適用することができる。
【0104】図33に本発明の第12の実施例を示す。
図33(a)はメモリセル構造を示す平面図、図32
(b)は(a)の矢視A−A′断面図である。これは、
プレート電極部の分離をより確実にするために、n型S
i基板201のプレート電極層とメモリセル領域のnチ
ャネルMOSトランジスタ部(pウェル202)との間
に、SiO2 層220を例えば100nm程度形成した
構造のものである。このようにすると、プレート電極に
安定して所望のプレート電位を印加することができると
いう効果がある。
【0105】なお、このようなSiO2 層220を間に
挟んだSi多重膜基板を形成するには、(1) Si基板を
SiO2 層を間にして貼り合わせた後、ラッピングを行
う方法、(2) エピタキシャルSi層を形成した後に酸素
イオンをイオン注入し、その後、高温アニールしてSi
基板中に酸化膜層を形成するいわゆるSIMOX法を用
いる方法などいろいろあるが、そのうちのどのような方
法でもよい。
【0106】次に、本発明のさらに別の実施例について
説明する。以下の実施例は、第9〜第12の実施例のよ
うなMAND型ではなく、第1〜第8の実施例のような
通常のメモリセルに適用したものである。
【0107】図34は本発明の第13の実施例に係わる
DRAMの2ビット分のメモリセル構造を示す平面図、
図35(a)は図34の矢視A−A′断面図、図35
(b)は図34の矢視B−B′断面図、図35(c)は
図34の矢視C−C′断面図、図36(a)は同時に形
成するメモリセル部以外のトランジスタ部の平面図、図
36(b)は図36(a)の矢視D−D′断面図であ
る。
【0108】まず、Si基板301の中のメモリセル領
域のPウェル303p中にストライプ状の素子領域が浅
いトレンチ型の素子分離用絶縁膜層315により形成さ
れていて、素子形成領域と自己整合的にポリSiの導電
体層が形成されている。その素子領域のキャパシタ形成
領域に、深いトレンチ307(3071 ,3072 …3
07n )が形成されている。各トレンチの上部の半分程
度の領域には素子分離用の絶縁膜315が埋め込まれて
いるが、蓄積容量を減少させたりしない構造となってい
る。
【0109】トレンチ307の例えば上部2μm程度の
内壁面は膜厚50nm程度の酸化膜310が形成されて
いて、トレンチ側面でのリーク電流の発生を抑制してい
る。また、pウェル303pの深さは、この酸化膜31
0の領域を越えないように形成されている。さらに、ト
レンチ307の内壁には、キャパシタ絶縁膜308とし
て例えばNO膜等が形成されていて、それを介してトレ
ンチの中に蓄積電極となるポリSi層309が埋め込ま
れている。そのポリSi層311と電気的に接続された
ポリSi層312nがトレンチ上部とそのSi基板上の
MOSトランジスタ側に延在していて、Si基板と接す
る領域においてポリSi層312nからひ素(As)等
のn型の不純物を熱拡散することによりMOSトランジ
スタのソース、ドレイン拡散層304nを自己整合的に
形成している。
【0110】MOSトランジスタのゲート電極318
は、ゲート絶縁膜317及びポリSi層の側壁の厚い絶
縁膜を介してポリSi層312nの上に少なくとも一部
分が延在している。また、ビット線コンタクト320側
のトランジスタのソース・ドレイン拡散層314nもポ
リSi層312nからひ素(As)等のn型の不純物を
熱拡散することにより形成されていて、ビット線コンタ
クトもこのポリSi層312n上に形成されている。
【0111】本実施例のDRAMでは、MOSトランジ
スタのチャネル長はポリSi層312n又は312pか
らの不純物の熱拡散により形成された拡散層間の距離で
決まり、MOSトランジスタのしきい値電圧調整用のチ
ャネル不純物層316はチャネル領域のみに選択的に形
成されている。また、本実施例のDRAMセルのキャパ
シタは、トレンチの中に埋め込まれたポリSi層309
(蓄積電極層の一部)、キャパシタ絶縁膜308、Si
基板中のnウェル層302(プレート電極)で構成され
ていて、いわゆる基板プレート電極方式となっている。
トレンチ側面のNウェル側の濃度が薄い時にはこの領域
だけ例えばヒ素ガラス(AsSG)膜などを用いて高濃
度不純物層302nを選択的に形成してもよい。
【0112】本実施例のような構造をとることにより、
メモリセルアレイ部におけるトレンチ内に埋め込み形成
された蓄積電極層の一部がMOSトランジスタのソース
又はドレイン領域の一部を兼ねているため、MOSトラ
ンジスタとトレンチ・キャパシタの接続のためだけの領
域が必要ないため、トレンチ領域とトランジスタ領域を
接近させて配置することが可能となり、メモリセル面積
を小さくできる。また、MOSトランジスタのソース・
ドレイン領域のSi基板側の拡散層は素子形成領域のS
i基板上に自己整合的に形成されたポリSi層からの不
純物の熱拡散により形成されているため、非常に浅い接
合深さを実現でき、これによりショート・チャネル効果
の小さな、良好なカット・オフ特性を示す構成のトラン
ジスタが実現できる。
【0113】また、トレンチ領域とトランジスタ領域を
接近させて配置することが可能となるため、同じセル面
積で比較するとトレンチのサイズを大きくでき、大きな
蓄積容量(Cs)を得ることができる。これは、DRA
M動作の信頼性を大きく向上させる。また、ソース・ド
レイン層の高濃度不純物層をSi基板の上に形成してい
るため、ソース・ドレイン拡散層の抵抗を低減できる。
また、コンタクト部は全てポリSi層上にあり、Si基
板には直接コンタクトしない構造のため、セル構造やそ
の他のストレスなどに起因した欠陥の発生やそれによる
接合リークの増加を抑制することができる。また、MO
Sトランジスタのチャネル領域にはポリSi層をマスク
にしてしきい値電圧(Vth)調整用の不純物層が選択的
に形成されている。これにより、ソース・ドレイン層の
接合リークや接合容量を低減することができるなどの特
長がある。
【0114】次に、このDRAMの製造工程について説
明する。図37〜図44はこのDRAMの製造方法を説
明するためのもので、図37,39,41,43の
(a)はメモリセル部の2ビット分の平面図(図34に
対応)、(b)は(a)の矢視A−A′断面図(図35
(a)に対応)、(c)は(a)の矢視B−B′断面図
(図35(b)に対応)、(d)は(a)の矢視C−
C′断面図(図35(c)に対応)、図38,40,4
2,44の(a)は周辺回路部の平面図(図36(a)
に対応)、(b)は(a)の矢視D−D′断面図(図3
6(b)に対応)である。以下に具体的に本発明の第1
3の実施例についての製造工程を説明する。
【0115】まず、図37,38に示すように、Si基
板301(100)を用意し、これに例えばSi表面か
ら深さ8μmから深さ2μm程度のメモリセルアレイ領
域に、プレート電極となるnウェル層302を例えばM
eVクラスの加速電圧でイオン注入できるイオン注入装
置を用いて形成する。この時、Si基板表面の不純物濃
度は薄く、nウェル層302の領域だけが高濃度とな
る、いわゆるリトログレーディドウェル構造となるよう
にしてもよい。
【0116】次いで、Si基板301のセルアレイ部の
表面に、例えば深さ1.5μm程度のpウェル層303
pを、また周辺回路部のpチャネルMOSトランジスタ
を構成する領域に深さ2μm程度のnウェル層303n
を形成する。これらの303p,303nを形成する領
域は、エピタキシャルSi層等を用いて形成してもよ
い。次に、全面にバッファSiO2 膜304,Si3
4 膜305,マスクSiO2 膜306を順次形成する。
各々の膜厚は例えば下から順に10nm,100nm,
500nm程度とする。さらに、通常のリソグラフィー
法によりトレンチ開孔パターン・レジストマスク(図示
せず)を形成し、RIE法を用いて、まずマスクSiO
2 膜306,Si3 4 膜305,バッファSiO2
304を順次エッチングし、トレンチ径0.4μm×
0.4μm程度のトレンチ穴を形成する。
【0117】次いで、レジスト膜を除去した後、マスク
SiO2 膜306をマスクとしてSi基板301のエッ
チングを行い、まずpウェル層303pより深くなる程
度、例えば深さ2μm程度に第1のトレンチ穴を形成す
る。さらに、第1のトレンチ穴の内壁をダメージ処理し
た後、内壁に膜厚50nm程度のSiO2 層310を例
えばCVD法により全面に堆積し、全面をRIE法を用
いてエッチングし、第1のトレンチの底のSiO2 膜3
10を選択的に除去する。そして、第1のトレンチの側
壁及びマスク材304,305,306の側壁にこのS
iO2 膜310を残置する。
【0118】次いで、SiO2 膜306及びトレンチ側
壁のSiO2 膜310をエッチングマスクとして、Si
基板のRIEを用いたエッチングを行い、Si基板中に
第2のトレンチ307(3071 ,3072 ,…)を例
えば深さ4μm程度形成する。これにより、トータルの
深さ6μm程度のトレンチ307が形成される。このト
レンチ側面にはキャパシタ絶縁膜を形成するので、RI
Eのダメージ処理を行う。これには、アルカリ液などを
含む液によってトレンチ内壁のダメージ層を含むSi層
を僅かにエッチング除去したり、内壁のSi基板面を熱
酸化してその酸化膜を除去したり、N2 雰囲気で900
℃程度の高温でアニールして結晶性を回復させたりす
る、いわゆるトレンチ後処理工程を行う。
【0119】ここで、このトレンチ側壁とnウェル層3
02が接する領域で主なキャパシタを形成するので、ト
レンチ側壁のnウェル層302側に例えば深さ2μm程
度の、例えばヒ素(As)を1×10-19 cm-3程度の
濃度を持つn- 型不純物層(302n)を形成しておい
てもよい(図37,38にのみ図示)。これには、ヒ素
ガラス(AsSG膜)をトレンチ下部内壁のみに残置
し、そこから不純物を熱拡散するなどの方法により形成
する。
【0120】次いで、図39,図40に示すように、全
面にキャパシタ絶縁膜308を形成した後、さらに全面
に第1の蓄積電極層となる例えばヒ素(As)をドープ
したポリSi層309又はアモルファスSi層を、例え
ば膜厚400nm程度推積する。その後、全面を化学
的,機械的にウェハ表面を研磨するいわゆるケミカル・
メカニカルポリッシング法(以下ポリッシング法と略
す)を用いて、ポリSi層309,キャパシタ絶縁膜3
08,マスクSiO2 層306を連続研磨し、マスクS
3 4 膜305で研磨をストップさせる。これには、
SiO2 膜系とSi3 4 系でエッチング速度が大幅に
異なるような研磨条件(研磨材,荷重など)を選ぶ。
【0121】なお、ここではキャパシタ絶縁膜としては
NO膜(Si3 4 膜とその表面を熱酸化した積層膜)
を用いる例を示すが、後の熱工程に耐えることができれ
ば他の膜(例えば、Ta2 5 膜などの高誘電体膜やS
rTiO3 膜やそれらの組み合わせ膜など)でもよい。
NO膜のときは、Si3 4 膜を6nm程度とその表面
に2nm程度の熱酸化膜を形成し、SiO2 膜換算の実
効膜厚として5nm程度の積層膜8を形成するものとす
る。また、この時点ではウェハ表面は殆ど均一であり、
トレンチを形成した後でも平坦となっている。
【0122】次いで、図41,図42に示すように、ポ
リSi層309の表面のみを熱酸化し、例えば膜厚10
nm程度のSiO2 膜(図示せず)を形成し、これをマ
スクにして例えばCF4 ガスを用いたCDE法やホット
リン酸溶液によりSi3 4膜305のみを選択的に除
去する。次に、バッファSiO2 膜304とポリSi層
309の表面のSiO2 膜(図示せず)を除去し、Si
基板表面とポリSi層311の表面を露出させた後、全
面にポリSi層312を例えば膜厚150nm程度推積
し、その後トレンチ上だけ凸状に出ているポリSi層3
12を全面を軽く研磨することによりエッチングし、全
面をほぼ平坦にする。
【0123】その後、全面にSi3 4 膜313を例え
ば膜厚150nm程度推積し、先に推積したポリSi層
312の中に、通常のリソグラフィー法によるレジスト
マスク(図示せず)とイオン注入法を用いることにより
所望の不純物ドーピングを行う。例えば、メモリセル領
域にはヒ素(As)をドーズ量5×1015cm-2程度、
ポリSi層312の中心に注入しn型の高濃度不純物ポ
リSi層312nとする。
【0124】また、周辺回路のpチャネルトランジスタ
を形成する領域へは、例えばBF2をドーズ量5×10
15cm-2程度イオン注入し、p型高濃度不純物ポリSi
層312pとする。この時、これらのn型,p型の高濃
度不純物層から不純物をSi基板側に熱拡散することに
より、n- 型不純物拡散層314n,P- 型不純物拡散
層314pを形成する。或いは、それぞれのイオン注入
時にSi基板との界面にピークがくるようにそれぞれの
不純物のイオン注入を行うようにしても、より安定した
- 型層314n,p- 型層314pを形成できる。さ
らに安定したSi基板中の拡散層314n,314pを
形成するため、ポリSi層312を推積する前に所望の
領域にn型不純物層,p型不純物層を予めイオン注入法
により形成しておく方法もある。このようにすると、均
一な不純物拡散層314n,314pが得られる。
【0125】次いで、通常のリソグラフィー法により、
レジストマスク(図示せず)を用いて素子分離領域のS
3 4 膜313及びポリSi層312n,312p,
Si基板をRIE法を用いて例えば深さ400nm程度
の浅いトレンチ(溝)を形成する。さらに、所望のトレ
ンチエッチング後処理を施した後、絶縁膜として例えば
CVD・TEOS−SiO2 膜315を例えば膜厚50
0nm程度、必要なら10nm程度の薄い熱酸化膜やS
3 4 膜(図示せず)を介して推積する。
【0126】次いで、広い素子分離領域にはSi3 4
膜等のダミー・パターンを形成し(図示せず)、全面を
SiO2 膜系のエッチング条件で研磨し、浅いトレンチ
素子分離領域の中にSiO2 膜315を埋め込み形成す
る。この時、Si3 4 膜が研磨のストッパー層となる
ように研磨の条件を選択する。このようにすると図4
1,42に示したように素子分離用のSiO2 膜315
がSi3 4 膜313とほぼ等しい高さまで浅いトレン
チの中に埋め込み形成されることになる。また、ここで
はポリSi層312へのドーピングと、Si基板中への
拡散層314n,314pの形成を素子分離形成前に行
ったが、素子分離膜315を形成した後、このドーピン
グと拡散層の形成の工程を行ってもよい。
【0127】なお、素子分離用の浅いトレンチは、キャ
パシタ用の深いトレンチ中の一部の領域でも行われるが
(図41(b))、これは蓄積容量(Cs)を減少させ
るものではない。また、トレンチ上部側面のSiO2
310はトランジスタのソース・ドレイン拡散層とnウ
ェル層302の間のトレンチ側面を通してリーク電流
(この部分は蓄積電極をゲート電極とみなすと、MOS
トランジスタとなり寄生チャネルが生じている)を抑制
するために設けられているが、pウェル303pのトレ
ンチ上部と接する領域の一部にp型の高濃度層(図示せ
ず)を形成しておくのも効果がある。
【0128】次いで、図43,図44に示すように、M
OSトランジスタのチャネル部となるSi3 4 膜31
3とポリSi層312n,n- 型拡散層314nをRI
E法により順次エッチングし、Si基板に達するような
溝を形成する。この時、素子分離領域はSiO2 膜31
5なので、Si3 4 膜313のエッチング時に少しだ
けエッチングされるが、後のSi系のエッチング時には
殆どエッチングされず、チャネル領域のみ溝状にSi基
板が露出することになる。露出したSi面にはチャネル
が形成されるので、ポリSi層312n,n型拡散層3
14nのRIEにはダメージの少ない条件を選ぶと共
に、所望のRIEダメージ除去後処理を行う。
【0129】この後、全面を例えばウェット雰囲気で8
50℃程度の熱酸化を行い、ポリSi層の側面には例え
ば膜厚30nm程度のSiO2 膜(図示せず)、またS
i基板表面には10nm程度のダミーのSiO2 膜(図
示せず)が形成される。このときや、これ以降の熱工程
により不純物拡散層314n,314pから不純物がS
i基板側に熱拡散するが、最終的な状態で接合深さがn
型拡散層314nで約0.05μm程度、p型不純物層
314pで約0.06μm程度、それぞれの不純物濃度
が約6×1018cm- 程度となるように各条件を設定す
る方が望ましい。
【0130】この後、Si3 4 膜313,ポリSi層
312n,312pをマスクとして各々のMOSトラン
ジスタのしきい値電圧(Vth)を調整するためのチャネ
ル不純物層316を、リソグラフィー法とイオン注入法
を用いて行う。このようにチャネルイオン注入層316
はチャネル領域のみに選択的に行われ、ソース・ドレイ
ン層には行われない。よって、ソース・ドレイン層と基
板間の接合リークや接合容量を低減することができる。
また、セル部のトランジスタと周辺部のMOSトランジ
スタ部は、この時にそれぞれチャネルイオン注入層が形
成される。さらにこの後、チャネル部のダミーのSiO
2 膜(図示せず)を選択的に除去した後(この時、ポリ
Si層312n,312pの側面にはSiO2 膜が完全
に除去されずに15nm程度残っている)、ゲート酸化
膜317を10nm程度形成し、全面にゲート電極31
8となる例えばリンをドープしたポリSi層を膜厚20
0nm程度推積する。ここでは、ダミーゲート酸化膜を
用いる例を示したが、ダミーゲート酸化膜を直接ゲート
酸化膜として用いてもよい。
【0131】この後、このポリSi層318は所望のゲ
ート電極パターンに加工する。この時、ゲート電極はチ
ャネル領域のゲート酸化膜317及びポリSi層312
n,312pの側面の厚いSiO2 膜を完全に覆ってい
て、ポリSi層312の上のSi3 4 膜313の上
か、フィールドSiO2 膜315の上でエッチングされ
る。これは、ゲート酸化膜317の信頼性向上に効果が
あるし、ゲート電極318は殆ど平坦な所での加工とな
るためRIE時のオーバー時間も短くて済み、製造工程
の安定化がはかられる。また、MOSトランジスタのチ
ャネル幅方向の図(図43(d))に示す通り、チャネ
ル面より素子分離面が上にあり、コーナーでの寄生チャ
ネルができにくい構造となっている。
【0132】この後は、特に工程断面図に示していない
が、完成図としては図34〜図36に示す通りである。
即ち、ゲート電極318の表面をSiO2 膜等で覆った
後、BPSG膜319を例えば500nm程度推積し、
ポリッシングなどにより平坦化した後、ビット線コンタ
クト320をポリSi層312n,312p上に開け、
CVD法によるW膜等を用いた膜厚200nm程度のビ
ット線321を形成する。ポリSi層312n,312
pの上にビット線コンタクトを形成しているので、ポリ
サイド化反応等が起こっても接合を破壊して接合リーク
電流を発生させることなどはない。さらに、ビット線3
21の上に層間絶縁膜としてプラズマTEOS膜などを
例えば膜厚500nm程度推積しポリッシングなどによ
り平坦化する。
【0133】そして、メタル配線のためのコンタクト孔
322を開けてAl配線324を配設してDRAMが完
成する。このコンタクト孔323は、ここではトランジ
スタのソース・ドレイン層からビット線を介して持ち上
げられたビット線321上にあけられているが、直接ポ
リSi層312n,312pにあけてもよい。その場合
でもSi基板から持ち上げられたポリSi層312n,
312pに対してのコンタクトであるため、例えばRI
E時のエッチング・マージンやコンタクトの対ソース・
ドレイン層への合わせ余裕のマージンの向上、コンタク
ト形成のストレスによる接合リークの増加などを防止で
きる。
【0134】以上、第13の実施例の特長をまとめる
と、メモリセルアレイ部におけるトレンチ内に埋め込み
形成された蓄積電極層の一部がMOSトランジスタのソ
ース又はドレイン領域の一部を兼ねているため、トレン
チ領域とトランジスタ領域を接近させて配置することが
可能となり、メモリセル面積を小さくできる。
【0135】また、MOSトランジスタのソース、ドレ
イン領域のSi基板側の拡散層は素子形成領域のSi基
板上に自己整合的に形成されたポリSi層からの不純物
の熱拡散により形成されているため、非常に浅い接合深
さを実現でき、これによりショート・チャネル効果の小
さな、良好なカット・オフ特性を示す高性能トランジス
タが実現できる。また、トレンチ領域とトランジスタ領
域を接近させて配置することが可能となるため、同じメ
モリセル面積で比較するとトレンチのサイズを大きくで
き、大きな蓄積容量(Cs)を得ることができる。これ
により、DRAM動作の信頼性を大きく向上させること
ができる。
【0136】また、ソース、ドレイン層の高濃度不純物
層をSi基板の上に形成しているため、Si基板中の接
合深さを浅くしてもソース・ドレイン拡散層の抵抗を低
減できる。また、コンタクト部は全てポリSi層上にあ
り、Si基板上には無い構造のため、複雑なメモリセル
構造やその他の材料間の熱膨脹係数の差によるストレス
などに起因したSi基板中への結晶欠陥の発生やそれに
よる接合リークの増加を抑制することができる。また、
MOSトランジスタのチャネル領域にはポリSi層をマ
スクにしてしきい値電圧(Vth)調整用の不純物層が選
択的に形成されている。これにより、ソース・ドレイン
層と基板間の接合リークや接合容量を低減することがで
きる。
【0137】以上の特長は、DRAMの高集積化,工程
簡略化,高性能化にとって非常に重要なメリットであ
る。
【0138】次に、本発明の第14の実施例について図
45(a)〜(c)を用いて説明する。図45は、本発
明のDRAMセル構造を直列接続方式のシリアル・アク
セス・タイプのDRAMに適用した例(4ビット分)を
示すもので、(a)は平面図、(b)は(a)の矢視A
−A′断面図、(c)は等価回路図である。
【0139】トレンチ・キャパシタ部とMOSトランジ
スタの接続領域が非常に小さく、かつMOSトランジス
タのソース、ドレイン層抵抗を小さくできるので、この
ような直列接続方式のDRAMには本発明の方式は向い
ている。この例では、MOSトランジスタ(ISO)を
用いてブロック間の素子分離を行う例を示したが、この
ようにするとトランジスタのゲート電極318の規則性
が良くなり、平坦化などの工程管理がやり易くなる。
【0140】次に、本発明の第15の実施例について、
図46,図47を用いて説明する。図46はメモリセル
構造を示す断面図、図47はメモリセル以外のトランジ
スタ部構造を示す工程断面図である。
【0141】本実施例は、本発明のキー技術であるポリ
Si層312へのドーピングのタイミングに関するもの
である。先の実施例ではポリSi層312n,312p
から不純物を素子形成領域の全面(チャネル領域も含
む)に拡散させてから、それを分断するように後からチ
ャネル領域を形成していたが、他の方法を取ってもよ
い。具体的には、図47(a)に示すように、まずポリ
Si層312は不純物をドーピングしないで形成し、素
子分離も行ってからチャネル領域の溝を形成し、チャネ
ル不純物層336,ゲート酸化膜337を形成し、ゲー
ト電極318を形成してからポリSi層312に、それ
ぞれイオン注入によりn型,p型の不純物をドーピング
する。その後、図47(b)に示すように、熱拡散によ
りそれぞれのSi基板中のn型,p型の不純物層332
n,332pを形成する。
【0142】この時、ゲート電極318の上には例えば
薄いSiO2 膜(図示せず)を介して、Si3 4 膜3
38を例えば膜厚200nm程度形成しておき、イオン
注入時のマスクとして用いてもよい。このようにする
と、ポリSi層312のエッチングレートが揃うし、溝
形成時のRIE時間のマージンが向上する。また、Si
基板を殆どエッチングしなくてもソース・ドレイン拡散
層が分離できるし、ある程度(例えば200nm程度の
深さ)Si基板をエッチングし、いわゆるソース・ドレ
インがチャネルより上の位置にある凹型のチャネル構造
(Concave 型)を取ってもよい。このようにすると、さ
らにショートチャネル効果に強い、高信頼性のMOSト
ランジスタを実現することができる。
【0143】なお、本発明は上述した各実施例に限定さ
れるものではない。実施例では、メモリセルについては
全てnチャネルMOSトランジスタについて述べたが、
pチャネルMOSトランジスタについても全く同様であ
り、不純物或いはウェル,基板の導電型を変えることで
対応できることは言うまでもない。また、実施例ではワ
ード線方向に隣接する複数のメモリセルの相互関係は示
していないが、フォールディド・ビット線方式のときは
トレンチの上を通過ワード線が通過することになる。も
ちろん本発明はオーピン・ビット線構成のDRAMに適
用することも可能である。
【0144】また、本発明の重要なポイントであるポリ
Si層同士、又はポリSi層とSi基板の電気的な接続
の形式には、フッ酸(HF)系の溶液で界面の自然酸化
膜を除去するばかりでなく、例えばシラン(SiH4
ガスを高温(850℃程度)で流してシラン還元で自然
酸化膜を除去した後、通常のポリSiを推積(真空度
0.2Torr程度)より高真空の条件(例えば0.02To
rr程度)でポリSiを推積してもよい。このようにした
後に高温でアニールすると、Si基板との界面のポリS
i層がエピタキシャル層に近い層となり、界面の均一
性、ポリSi層11からの不純物拡散の均一性等が著し
く改善され、Si基板との安定した電気的な接続が得ら
れやすくなり、製品の歩留りが向上する。
【0145】また、ポリSi層の表面にシリサイド層
(例えばTiSi2 ,PtSi2 ,WSi2 など)を形
成してさらなる低抵抗化をはかってもよい。このとき
も、Si基板からシリサイド層が離れているので、シリ
サイド化による接合の破壊が起こりにくく接合リークを
増大させることもない。その他、本発明の要旨を逸脱し
ない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0146】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、DR
AMのメモリセル構造において、 (1)メモリセルアレイ部におけるトレンチ内に埋め込
み形成された蓄積電極層の一部がMOSトランジスタの
ソースまたはドレイン領域の一部を兼ねているため、M
OSトランジスタとトレンチ・キャパシタの接続のため
だけの領域が必要ない。このため、トレンチ領域とトラ
ンジスタ領域を接近させて配置することが可能となり、
メモリセル面積を小さくできる。 (2)MOSトランジスタのソース・ドレイン領域のS
i基板側の拡散層は素子形成領域のSi基板上に自己整
合的に形成されたポリSi層からの不純物の熱拡散によ
り形成されているため、非常に浅い接合深さを実現でき
る。これにより、ショート・チャネル効果の小さな、良
好なカット・オフ特性を示す高性能トランジスタが実現
できる。 (3)トレンチ領域とトランジスタ領域を接近させて配
置することが可能となるため、同じセル面積で比較する
とトレンチのサイズを大きくでき、大きな蓄積容量(C
s)を得ることができる。これは、DRAM動作の信頼
性を大きく向上させる。 (4)ソース・ドレイン層の高濃度不純物層をSi基板
の上に形成しているため、ソース・ドレイン拡散層の抵
抗を低減できる。本発明のような構造であることは、ソ
ース・ドレインの直列抵抗を低減するのに非常に大きな
効果がある。 (5)コンタクト部は全てポリSi層上にあり、Si基
板上には無い構造のため、セル構造やその他のストレス
などに起因した欠陥の発生やそれによる接合リークの増
加を抑制することができる。 (6)素子分離用の絶縁膜を浅いトレンチに埋め込む工
程の時、素子形成領域上に形成されているポリSi層上
の窒化膜(Si3 4 )をエッチング・ストッパーとし
て用いることができる。さらにこの窒化膜(Si
3 4 )は、そのまま残しておいてSi基板側への素子
分離用絶縁膜の埋め込み工程のダメージを低減すると共
に、ゲート電極とソース・ドレイン間の容量を低減する
のに用いるため、除去する必要がない。従って、製造プ
ロセスの簡略化,トランジスタの高性能化が同時に達成
できる。 (7)従来のトレンチ型のメモリセル構造では新しい直
列接続型のメモリセル方式に対応することは製造プロセ
スを複雑にし非常に難しかったが、本発明のメモリセル
構造では、トレンチの上部で隣接するMOSトランジス
タと接続していく構造のため、プロセスを複雑にするこ
と無く、容易に対応できるという特徴がある。 (8)MOSトランジスタのチャネル領域にはポリSi
層をマスクにしてしきい値電圧(Vth)調整用の不純物
層が選択的に形成されている。これにより、接合リーク
や接合容量を低減することができる。
【0147】よって、本発明を用いると、小さなセル面
積でかつ比較的簡単な製造プロセスで、かつ微細化して
もMOSトランジスタのリークが少なく、接合リークの
増加で抑えることのできる高性能のDRAMを実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例に係わるDRAMのメモリセル構
造を示す平面図。
【図2】図1の矢視A−A′,B−B′,C−C′断面
図。
【図3】メモリセル部以外のトランジスタ部を示す平面
図及び断面図。
【図4】メモリセル部の製造工程の途中を示す図。
【図5】メモリセル部以外のトランジスタ部の製造工程
の途中を示す図。
【図6】メモリセル部の製造工程の途中を示す図。
【図7】メモリセル部以外のトランジスタ部の製造工程
の途中を示す図。
【図8】メモリセル部の製造工程の途中を示す図。
【図9】メモリセル部以外のトランジスタ部の製造工程
の途中を示す図。
【図10】メモリセル部の製造工程の途中を示す図。
【図11】メモリセル部以外のトランジスタ部の製造工
程の途中を示す図。
【図12】第2の実施例のDRAMのメモリセル構造を
示す図。
【図13】第3の実施例のDRAMセルのメモリセル構
造を示す図。
【図14】第3の実施例のメモリセル以外のトランジス
タ部構造を示す図。
【図15】第4の実施例のDRAMのメモリセル構造を
示す図。
【図16】第4の実施例のDRAMのメモリセル構造を
示す図。
【図17】第4の実施例のDRAMのメモリセル構造を
示す図。
【図18】第5の実施例のDRAMの周辺回路部構成を
示す図。
【図19】第5の実施例のDRAMのメモリセル構造を
示す図。
【図20】第6の実施例のDRAMの製造工程を示す
図。
【図21】第7の実施例のDRAMの製造工程を示す
図。
【図22】第8の実施例のDRAMの製造工程を示す
図。
【図23】第9の実施例に係わるDRAMのメモリセル
構造を示す斜視図。
【図24】第9実施例のDRAMのメモリセル構造を示
す平面図。
【図25】図24の矢視A−A′,B−B′,C−C′
断面図。
【図26】第9の実施例のDRAMの製造工程の途中を
示す図。
【図27】第9の実施例のDRAMの製造工程の途中を
示す図。
【図28】第9の実施例のDRAMの製造工程の途中を
示す図。
【図29】第9の実施例のDRAMの製造工程の途中を
示す図。
【図30】第9の実施例のDRAMの製造工程の途中を
示す図。
【図31】第10の実施例のDRAMの構造及び等価回
路を示す図。
【図32】第11の実施例のDRAMの構造及び等価回
路を示す図。
【図33】第12の実施例のDRAMのメモリセル構造
を示す図。
【図34】第13の実施例に係わるDRAMのメモリセ
ル構造を示す平面図。
【図35】図34の矢視A−A′,B−B′,C−C′
断面図。
【図36】メモリセル部以外のトランジスタ部を示す
図。
【図37】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図38】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図39】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図40】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図41】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図42】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図43】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図44】第13の実施例のDRAMの製造工程の途中
を示す図。
【図45】第14の実施例のDRAMのメモリセル構造
を示す図。
【図46】第15の実施例のDRAMのメモリセル構造
を示す図。
【図47】第15の実施例のDRAMのメモリセル構造
を示す図。
【図48】従来のトレンチ型DRAMのメモリセル構造
を示す図。
【図49】従来のNAND型DRAMの等価回路を示す
図。
【符号の説明】
1…n型半導体基板 2…pウェル 3…フィールド絶縁膜 4…バッファSiO
2 膜 5…Si3 4 膜 6…CVDSiO2
膜 7…酸化膜 8,81 ,82 …ト
レンチ(溝) 9…キャパシタ絶縁膜 10…ポリSi層 11…ポリSi層 12…n型不純物拡
散層 14…SiO2 膜 15…チャネル領域
(イオン注入層) 16…ゲート電極 17…SiO2 膜 19…ビット線 20…BPSG膜 31…Si3 4 膜 32…Si3 4
膜 33…CVD−SiO2 膜 34…レジストパ
ターン 35…低濃度不純物層 36…Si3 4
膜 37…Si3 4 膜 39…Si3 4
膜 40…Si3 4 膜 41…高濃度不純
物層

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上にMOSトランジスタとキャ
    パシタからなるメモリセルを複数個集積してなる半導体
    記憶装置において、 前記基板中に形成された溝の中にキャパシタ絶縁膜を介
    して蓄積電極となる導電層が埋込み形成され、この導電
    層は一部が溝の外にも延在して前記MOSトランジスタ
    のソース・ドレインの一方の不純物領域の一部となり、
    前記MOSトランジスタのソース・ドレインの他方の不
    純物領域は前記導電層の一部と同一層で形成されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記MOSトランジスタのソース・ドレイ
    ンを成す不純物領域は、素子分離用絶縁膜上にも一部延
    在していて、前記基板上に形成された導電層を主領域と
    する高濃度不純物層と前記基板中に形成された低濃度不
    純物層から形成され、前記MOSトランジスタのチャネ
    ル長は前記高濃度不純物層間の距離で決まり、該トラン
    ジスタのゲート電極層の周辺部がゲート絶縁膜と接する
    領域がないことを特徴とする請求項1記載の半導体記憶
    装置。
  3. 【請求項3】半導体基板上にMOSトランジスタを直列
    接続すると共に各トランジスタにキャパシタを接続した
    NAND型メモリセルを複数個集積してなる半導体記憶
    装置において、 前記基板中に形成された溝の中にキャパシタ絶縁膜を介
    して蓄積電極となる導電層が埋込み形成され、この導電
    層は一部が溝の外にも延在して前記MOSトランジスタ
    のソース・ドレインの一方の不純物領域の一部となり、
    前記MOSトランジスタのソース・ドレインの他方の不
    純物領域は前記導電層の一部と同一層で形成されている
    ことを特徴とする半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】半導体基板上にMOSトランジスタとキャ
    パシタからなるメモリセルを複数個集積してなる半導体
    記憶装置において、 前記MOSトランジスタのソース・ドレイン領域の高濃
    度不純物拡散層の少なくとも一部は、前記基板上に積み
    上げ形成された導電層により構成され、この導電層と素
    子形成領域は自己整合的に形成されていて、導電層は素
    子分離領域と前記MOSトランジスタのチャネル領域に
    延在していないことを特徴とする半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】半導体基板上に形成されたソース・ドレイ
    ン領域間のチャネル領域上にゲート絶縁膜を介してゲー
    ト電極を形成したMOS型半導体装置において、 前記ソース・ドレイン領域は前記基板上に形成された導
    電層により形成され、かつ該ソース・ドレイン領域は前
    記チャネル領域よりも上に位置することを特徴とする半
    導体装置。
JP4278110A 1992-09-22 1992-09-22 半導体記憶装置 Pending JPH06104399A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5998821A (en) * 1997-05-21 1999-12-07 Kabushiki Kaisha Toshiba Dynamic ram structure having a trench capacitor
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KR100371655B1 (ko) * 1999-08-30 2003-02-11 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 반도체 장치 및 그 제조 방법
US7439112B2 (en) 2001-12-27 2008-10-21 Kabushiki Kaisha Toshiba Semiconductor device using partial SOI substrate and manufacturing method thereof

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