JPH11121394A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH11121394A
JPH11121394A JP9283417A JP28341797A JPH11121394A JP H11121394 A JPH11121394 A JP H11121394A JP 9283417 A JP9283417 A JP 9283417A JP 28341797 A JP28341797 A JP 28341797A JP H11121394 A JPH11121394 A JP H11121394A
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impurity
implanted
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regions
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Shu Oishi
石 周 大
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Toshiba Corp
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  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 異なる不純物プロファイルを有する活性領域
を形成する場合、不純物プロファイルの種類だけリソグ
ラフィ工程が必要でコストが増加するという問題があっ
た。 【解決手段】 半導体基板101の複数の活性領域11
1〜114のうち、領域111及び113の上部が開孔
され、領域112及び114の上部がラインアンドスペ
ース状の形状を有するレジスト膜104及び104a、
105及び105aが形成され、これをマスクとしてP
型及びN型の不純物イオンを注入することで、それぞれ
1回のリソグラフィ工程で異なる不純物プロファイルを
有する領域111及び112、領域113及び114を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に係わり、特に異なる不純物濃度のプロファイルを有
する装置を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置には、特にMIS型トランジ
スタを有する装置において、異なる閾値電圧を有するよ
うに異なる不純物濃度プロファイルを有する活性領域を
含むものがある。このような装置を製造する場合、従来
は図6に示されるようなレジスト膜605を用いてい
た。
【0003】即ち、半導体基板601の素子分離領域6
03にはトレンチ溝が掘られてシリコン酸化膜が埋め込
まれており、素子分離領域603を除いた半導体基板6
01の表面上にはシリコン酸化膜602が形成される。
そして、シリコン酸化膜602の表面上にはレジスト膜
605が形成されている。このレジスト膜605では、
領域611〜614のうち不純物イオンを注入すべき領
域611は完全に開孔されている。このようなレジスト
膜605をマスクとして不純物イオンを注入していた。
【0004】従って、半導体基板601の表面部分にお
ける特定領域に不純物イオンが注入されるか否かは、そ
の領域上のレジスト膜の有無によってのみ決定される。
また、領域611に形成された不純物領域621の不純
物プロファイルの制御は、イオン注入の条件によっての
み行わなければならなかった。
【0005】このため、異なる不純物プロファイルを有
する活性領域を形成するためには、それぞれの不純物プ
ロファイル毎にレジスト膜を形成し、異なる条件でイオ
ン注入を行わなければならず、活性領域の種類の数と同
じ数だけリソグラフィ工程が必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は異なる不純物プロファイルを有する領域を形成する場
合に工程数が多く必要でコストが増加するという問題が
あった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、異なる不純物プロファイルを有する領域を含む装置
を形成する場合に、従来よりも工程数を減少させてコス
トを低減することが可能な半導体装置の製造方法を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、半導体基板の第1、第2、…、第nの領域の
上部でそれぞれ異なるパターンを有するマスクを形成す
る工程と、前記マスクを通して、前記第1、第2、…、
第nの領域でそれぞれ不純物濃度が異なるように前記半
導体基板の表面部分に不純物を注入する工程と、前記半
導体基板にアニール処理を行い、前記第1、第2、…、
第nの領域にそれぞれ注入された前記不純物を拡散させ
かつ平面内において均一化させる工程とを備えることを
特徴としている。
【0009】ここで、前記マスクは、前記第1の領域の
上部が開孔されており、前記第2、…、第nの領域の上
部はそれぞれ異なるパターン形状を有してよい。
【0010】前記マスクを通して前記半導体基板の表面
部分に不純物を注入する工程では、前記半導体基板に対
して垂直又は所定の角度を付けて不純物を注入してよ
い。
【0011】あるいは、不純物を注入する工程におい
て、前記半導体基板に対する角度を変えて複数回不純物
を注入してよい。
【0012】前記レジスト膜は前記第1、第2、…、第
nの領域の少なくとも一つの第jの領域の上部でライン
アンドスペース状のパターンを有し、前記マスクを通し
て前記半導体基板の表面部分に不純物を注入する工程で
は、前記第jの領域には不純物が注入されない角度で前
記半導体基板の表面部分に不純物の注入を行い、さらに
前記第jの領域に不純物が注入される角度で前記半導体
基板の表面部分に不純物の注入を行ってよい。
【0013】前記第1、第2、…、第nの領域は、それ
ぞれMIS型トランジスタのチャネル領域に相当し、前
記第1、第2、…、第nの領域でそれぞれ異なる不純物
プロファイルを得ることで、それぞれのMIS型トラン
ジスタの閾値電圧が異なるようにせしめる方法であって
よい。
【0014】前記マスクとして、前記第1、第2、…、
第nの領域の少なくとも一つの上部で、ラインアンドス
ペース状のパターンを有するように形成されたものを用
いてよく、あるいは2次元平面において千鳥格子状のパ
ターンを有するように形成されたものを用いてよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照し説明する。以下の実施の形態では、互
いに閾値電圧の異なるMIS型トランジスタを有する集
積回路を形成するために、それぞれ2種類の不純物濃度
を有する活性領域を持つNチャネル形MOSトランジス
タ(MOSFET)とPチャネル形MOSトランジスタ
(MOSFET)とを製造する方法を例にとる。
【0016】本発明の第1の実施の形態による半導体装
置の製造方法は、図1に示されるような工程を備えてい
る。まず、図1(a)に示されるように、半導体基板1
01の表面部分の素子分離領域103において、トレン
チ溝が掘られてシリコン酸化膜が埋め込まれる。半導体
基板101の表面上には、熱酸化法により犠牲シリコン
酸化膜102が形成され、さらにシリコン酸化膜102
の表面上にはレジスト膜104が形成される。ここで、
領域111及び112はPチャネル形MOSトランジス
タのチャネル領域に相当し、閾値電圧が所望の値となる
ようにN型不純物のリンイオン(P+ )が注入される。
領域113及び114は、Nチャネル形MOSトランジ
スタのチャネル領域に相当し、閾値電圧を調整するため
にP型不純物の硼素イオン(B+ )が注入される。
【0017】レジスト膜104は、不純物をイオン注入
すべき二つの領域111及び112のうち、領域111
上は完全に開孔され、領域112上はラインアンドスペ
ース状に残存するようにパターニングされている。次い
で図1(b)に示されるように、このようなレジスト膜
104をマスクとして基板101に対して垂直方向に不
純物のリンをイオン注入する。領域111においてはそ
の全面にリン121が注入され、領域112ではライン
アンドスペース状のレジスト膜104aにおけるスペー
スに相当する領域にのみリン122が注入される。
【0018】レジスト膜104及び104aを剥離し、
活性化アニール処理を行うと、図1(c)に示されるよ
うに領域111及び112に注入されたリン121a、
122aが拡散して、平面内(水平方向)についての均
一化が進行すると同時に活性化される。
【0019】次に、Nチャネル形MOSトランジスタの
チャネル領域となる領域113及び114に対しても同
様な工程を経て不純物イオン131、132の注入を行
う。図1(d)に示されるように、シリコン酸化膜10
2の表面上にレジスト膜105及び105aを形成す
る。このレジスト膜105及び105aは、領域113
上は完全に開孔され、領域114上はラインアンドスペ
ース状に残存している。このようなレジスト膜105及
び105aをマスクとして、図1(e)に示されるよう
に半導体基板101の表面部分に垂直方向に硼素131
及び132がイオン注入される。これにより、領域11
3の全面に硼素131が注入され、領域114における
レジストが存在しない部分に硼素132が注入される。
【0020】次いで図1(f)のように、レジスト膜1
05及び105aが除去されて活性化アニール処理が行
われて、硼素131a、132aが拡散し均一化かつ活
性化される。
【0021】ここで、リンイオンは硼素イオンと比較し
て拡散係数が小さい。しかし、リンをイオン注入した後
2回活性化アニールを行い、硼素をイオン注入した後1
回活性化アニールを行うことで、領域112と領域11
4とにおけるそれぞれの不純物の程度の差を小さくする
ことができる。
【0022】この後、図示されていないが、Nチャネル
形MOSトランジスタを形成する領域にはPウエルを形
成し、Pチャネル形MOSトランジスタを形成する領域
にはNウエルを形成し、さらにシリコン酸化膜102を
除去する。そして、半導体基板101の表面上にゲート
酸化膜となるシリコン酸化膜を形成し、ゲート電極、ソ
ース及びドレイン領域、ゲート電極上にシリサイド層を
形成する。さらに、配線層の形成及び保護膜の形成を行
う。
【0023】以上のような工程により不純物イオンが注
入されると、領域111は領域112よりも多くリンが
注入されて不純物濃度が高くなり、領域113は領域1
14よりも多く硼素が注入されて不純物濃度が高くな
る。これにより、不純物プロファイルが異なり、閾値電
圧が異なる活性化領域111〜114を有するPチャネ
ル形MOSトランジスタ及びNチャネル形MOSトラン
ジスタを、2種類の不純物に対してそれぞれ1回ずつレ
ジスト膜を形成するだけで製造することができるので、
工程数が減少しコストが低減される。
【0024】領域112及び114の上面にそれぞれ形
成した格子状のレジスト膜104a及び105aとして
は、様々なパターン形状のものが用いられ得る。例えば
上述した通り、図5(a)に示されたような一方向(Y
方向)に対して一様であり、他方向(X方向)に対して
交互にレジストが存在する部分11と存在しない部分1
2とが配置されたラインアンドスペース状のレジスト膜
1を用いることができる。
【0025】このようなラインアンドスペース状のレジ
スト膜1を用いて不純物をイオン注入した場合、注入後
にアニール処理を行った場合にも不純物分布が完全に均
一とならない場合がある。このような場合を考慮する
と、図5(a)におけるX方向とY方向のいずれに沿っ
てドレイン電流が流れるように設定するかが重要とな
る。
【0026】このレジスト膜1を用いた場合、X方向に
沿う不純物濃度の分布は交互に変化し、Y方向に沿う不
純物濃度は一様となる。従って、Y方向にドレイン電流
が流れるような配置にすると、Y方向に沿って不純物濃
度が濃いチャネル領域と不純物濃度が低いチャネル領域
とが縞状に並存することとなる。逆に、X方向にドレイ
ン電流が流れるような配置にした場合には、チャネル領
域全体としては均一な分布となり、ゲート電圧−ドレイ
ン電流特性にキンクを生じせしめることがないので、こ
のような配置とすることが望ましい。
【0027】尚、レジストが存在する部分11と存在し
ない部分12の幅は狭い方がより不純物濃度を均一化す
ることが可能である。例えば、レジスト膜1の厚みが1
〜2μmであるとすると、ラインアンドスペースの幅を
0.15〜0.20μm程度に設定すればよい。
【0028】ただし本発明においては、必ずしも不純物
の濃度の完全な均一化が達成されなくてもよく、半導体
装置の特性に大きな影響を与えない範囲内である程度の
濃度の不均一は許容され得る。
【0029】あるいは、図5(b)に示されたような二
次元方向(X及びY方向)に対して千鳥格子状のレジス
ト膜2を用いてもよい。このようなレジスト膜2は、上
記レジスト膜1よりも基板面に平行な方向の不純物拡散
が促進される。よって、面積が大きい拡散領域を形成す
る場合などに特に有効である。
【0030】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、不純物イオンを注入する領域上に形成するレジスト
膜として、完全に開孔した部分と、ラインアンドスペー
ス状にレジストが残存した形状にパターニングした部分
とを用いることで、イオン注入条件を注入エネルギ及び
ドーズ量のみならずレジスト膜のパターンによっても制
御することが可能である。よって、異なる不純物プロフ
ァイルを有する活性領域を1回のリソグラフィ工程によ
り形成することができ、製造工程数が従来よりも減少し
コストが低減される。
【0031】次に、本発明の第2の実施の形態による半
導体装置の製造方法について、図2を用いて説明する。
上記第1の実施の形態では、不純物イオンを基板に対し
て垂直な方向にのみ注入する。これに対し、本実施の形
態では注入角度を変える点に特徴がある。
【0032】まず図2(a)に示されるように、半導体
基板201の表面部分に素子分離領域203が形成さ
れ、半導体基板201の表面上には犠牲シリコン酸化膜
202が形成される。素子分離領域203により分離さ
れた領域211及び212はPチャネル形MOSトラン
ジスタのチャネル領域に相当し、閾値電圧が所望の値と
なるようにリンイオン(P+ )が注入され、図示されて
いない他の領域はNチャネル形MOSトランジスタのチ
ャネル領域に相当し、閾値電圧を調整するために硼素イ
オン(B+ )が注入されるものとする。
【0033】シリコン酸化膜202の表面上に形成され
るレジスト膜205は、不純物をイオン注入すべき二つ
の領域211及び212のうち、領域211上は完全に
開孔されており、領域212上はラインアンドスペース
状に残存するようにパターニングされている。次いで図
2(a)に示されるように、レジスト膜205および2
05aをマスクとして基板201に対して一定の角度が
付いた斜め方向にリン221、222をイオン注入す
る。領域211にはその全面にリンが注入される。領域
212においては、上記第1の実施の形態における領域
112と異なり、ラインアンドスペース状のレジスト膜
205aにおけるスペースに相当する領域のみならず、
ラインに相当する部分の下方においても不純物イオン2
22が注入される。この場合の不純物イオン222は、
レジスト膜205aを一旦通過した後基板201の表面
部分に注入されるので、レジスト膜205aに触れるこ
と無く直接基板201に注入されたものよりも浅い領域
に少ないドーズ量で注入される。よって、このように不
純物イオン221、222を斜め方向から注入する場合
は、レジスト膜205aのパターン形状や、イオン22
1、222の注入条件によって不純物プロファイルを変
えることができる。
【0034】続いて、レジスト膜205及び205aを
剥離して活性化アニール処理を行うと、領域211及び
212に注入されたリン221a、222aが拡散し
て、平面内についての均一化が進行すると同時に活性化
される。
【0035】次に、Pチャネル形MOSトランジスタの
チャネル領域となる図示されていない領域に対しても同
様な工程を経て硼素のイオン注入が行われ、活性化アニ
ール処理により硼素が拡散して均一化かつ活性化され
る。
【0036】この後、上記第1の実施の形態と同様に、
犠牲シリコン酸化膜202を剥離し、ゲート酸化膜、ゲ
ート電極、ソース及びドレイン領域、ゲート電極上にシ
リサイド層を形成し、さらに配線層の形成及び保護膜の
形成を行う。
【0037】本実施の形態によれば、上記第1の実施の
形態と同様にリソグラフィ工程が減少するだけでなく、
レジスト膜205aの下方にまで不純物イオン222が
注入されるため、基板の表面部分での横方向への濃度分
布が、第1の実施の形態よりもより均一化される。
【0038】本発明の第3の実施の形態では、上記第2
の実施の形態においてレジスト膜205及び205aを
マスクとして不純物イオンを注入した後に、角度を変え
てイオン注入を行う。即ち、図3(a)に示されるよう
に、レジスト膜205及び205aをマスクとし、イオ
ン注入の角度を第2の実施の形態よりも小さく設定し
て、再びイオン注入を行う。これにより、領域211で
は全面に不純物のイオン221bが注入されるととも
に、領域212における基板表面に注入された不純物イ
オン222bの濃度分布のむらが第2の実施の形態より
もさらに小さくなる。この後は、第2の実施の形態と同
様に活性化アニール処理を行い、不純物221c及び2
22cを拡散させ均一化及び活性化を進める。
【0039】本発明の第4の実施の形態は、注入角度を
大きく設定して1回目のイオン注入を行い、次に基板に
対して垂直に2回目のイオン注入を行う点に特徴があ
る。まず図4(a)に示されたように、半導体基板40
1の表面上の犠牲シリコン酸化膜402上にレジスト膜
405及び405aが形成される。素子分離領域403
で分離された領域411及び412のうち、領域411
上はレジスト膜405が完全に開孔されてレジストが存
在せず、領域412上はレジスト膜405aがラインア
ンドスペース状にパターニングされている。このレジス
ト膜405及び405aをマスクとし、基板401に対
して所定の角度を付けた状態でヒ素421のイオン注入
を行う。この角度は、領域411においてはマスク40
5の存在によりイオンが注入されないいわゆるシャドウ
イングが発生しないような角度であって、かつ、領域4
22においてはラインアンドスペース状のレジスト膜4
05aの存在によりイオンが基板401表面に到達しな
いような角度に設定する。このような角度でイオン注入
を行うことにより、領域411にはヒ素イオン421が
注入され、領域412においては全くヒ素イオンが注入
されないことになる。次に、レジスト膜405及び40
5aをマスクとして2回目のイオン注入を行う。このと
きの注入角度は、図4(b)に示されたように半導体基
板401に対して垂直に設定する。これにより、領域4
11及び領域412には共にヒ素イオン421a及び4
22が注入されている。この後、図4(c)のようにレ
ジスト膜405及び405aを剥離し、活性化アニール
処理を行い、不純物イオン421b、422aを拡散さ
せ均一化及び活性化を進める。同様な処理を、図示され
ていない他の領域への硼素イオンの注入に対しても行
う。この後、ウエルの形成、犠牲シリコン酸化膜402
の剥離、ゲート酸化膜、ゲート電極、ソース、ドレイン
領域、シリサイド層、配線層及び保護膜の形成を行う。
【0040】本実施の形態のように、ラインアンドスペ
ース状のパターンを有するレジスト膜405aを形成し
た領域412には不純物イオンが注入されないような大
きい角度を付けてイオン注入を行うことで、レジストが
存在しない領域411には不純物イオン421を注入
し、レジスト膜405aが存在する領域には不純物イオ
ンを注入しないという選択を行うことができる。
【0041】次に、ラインアンドスペース状のパターン
を有するレジスト膜をマスクとして不純物イオンを注入
したときの基板表面における不純物濃度のシミュレーシ
ョン結果について述べる。レジスト膜として、図5
(a)に示されたようにそれぞれ0.2μm幅のレジス
トが形成された領域11と開孔された領域12とが一方
向に交互に配置されたパターンを有するものを用いた。
また犠牲シリコン酸化膜の膜厚は、250オングストロ
ームとした。
【0042】先ず、リンイオンを注入した場合について
述べる。1回目のイオン注入として、加速電圧100k
eV、ドーズ量3×1012(1/cm2 )とし、注入角度
は0度とした。2回目のイオン注入として、加速電圧1
50keV、ドーズ量6×1012(1/cm2 )とし、注
入角度は4度及び−4度とした。ここで、4度及び−4
度というのは、図5(a)に示されたようなX方向に対
して一様なレジスト膜を用いた場合は、X方向および−
X方向に対してそれぞれ4度及び−4度の角度でイオン
注入を行うという意味である。
【0043】この後、摂氏1000度で100分間活性
化アニ−ル処理を行った。この結果、完全にレジストが
開孔された領域では不純物濃度は4×10171/cm2
あるのに対し、ラインアンドスペース状のパターンを有
するレジスト膜をマスクとしてイオン注入を行った領域
の不純物濃度は2×10171/cm2 であった。即ち、領
域に応じて完全にレジストが開孔された部分とラインア
ンドスペース状のパターンを有する部分とを有するレジ
スト膜を用いることで、注入条件は同じであっても不純
物濃度を例えば1/2に変えることができることがわか
る。
【0044】次に、硼素イオンを注入した場合について
述べる。1回目のイオン注入として、加速電圧60ke
V、ドーズ量3×1012(1/cm2 )とし、注入角度は
0度とした。2回目のイオン注入として、加速電圧80
keV、ドーズ量6×1012(1/cm2 )とし、注入角
度は4度及び−4度とした。さらに、摂氏1000度で
100分間活性化アニ−ル処理を行った。完全にレジス
トが開孔された領域では不純物濃度は3×10171/cm
2 であり、ラインアンドスペース状のパターンを有する
レジスト膜をマスクとしてイオン注入を行った領域の不
純物濃度は2×10171/cm2 であった。従って、完全
にレジストが開孔された部分とラインアンドスペース状
のパターンを有する部分とを有するレジスト膜をマスク
とすることで、同一注入条件で不純物濃度が例えば2/
3に変わることがわかる。
【0045】上述した実施の形態は一例であって、本発
明を限定するものではない。例えば、上記実施の形態で
は2種類の不純物プロファイルを有する活性領域を形成
している。しかし、3種類以上の不純物プロファイルを
有する活性領域を形成する場合にも本発明は適用が可能
である。この場合は、例えばラインアンドスペース状の
レジスト膜におけるスペース部分の占める割合またはパ
ターン形状を変えることで、注入される不純物の濃度を
変えることができる。
【0046】また、上記実施の形態では、二つの領域の
うち一方の領域上にはレジストが存在せず、他方の領域
上にはラインアンドスペース状のレジスト膜が形成され
ている。しかし、それぞれの領域上に異なるパターン形
状のレジスト膜を形成してイオン注入を行ってもよい。
【0047】さらに、上記実施の形態ではMIS型トラ
ンジスタの活性領域の形成に対して本発明を適用してい
るが、活性領域のみならずソース、ドレイン領域に対し
て適用することも可能であり、またバイポーラトランジ
スタ、拡散抵抗等に含まれる不純物領域の形成に対し、
異なる不純物プロファイルを有するように本発明を適用
してもよい。さらには、上記実施の形態では素子分離が
トレンチ法により行われているが、LOCOS法等の他
の方法により行われてもよい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体装
置の製造方法によれば、レジストが開孔された領域及び
所定のパターンを有するレジスト膜が形成された領域、
あるいは互いに異なるパターン形状を有するレジスト膜
が形成された複数の領域に対して不純物イオンを注入す
ることにより、異なる不純物プロファイルを有する活性
領域又は不純物領域を1回のリソグラフィにより形成す
ることが可能で、製造工程の削減及びコストの低減が達
成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程別に示した素子の縦断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程別に示した素子の縦断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程別に示した素子の縦断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態による半導体装置の
製造方法を工程別に示した素子の縦断面図。
【図5】同第1〜第4の実施の形態において用いられる
ラインアンドスペース状のレジストパターンと、千鳥格
子状のレジストパターンとを示した平面図。
【図6】従来の半導体装置の製造方法を工程別に示した
素子の縦断面図。
【符号の説明】
1、2 レジスト膜 11、21 レジスト 12、22 開孔部 101、201、401、601 半導体基板 102、202、402、602 シリコン酸化膜 103、203、403、603 素子分離領域 104、104a、105、105a、205、205
a、405、405a,605 レジスト膜 111〜114、211、212、411、412、6
11〜614 活性領域 121、121a、122、122a、131、131
a、132、132a、221、221a、221b、
221c、222、222a、222b、222c、4
21、421a、422、422a、621 不純物イ
オン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の第1、第2、…、第n(nは
    2以上の整数)の領域の上部でそれぞれ異なるパターン
    を有するマスクを形成する工程と、 前記マスクを通して、前記第1、第2、…、第nの領域
    でそれぞれ不純物濃度が異なるように前記半導体基板の
    表面部分に不純物を注入する工程と、 前記半導体基板にアニール処理を行い、前記第1、第
    2、…、第nの領域にそれぞれ注入された前記不純物を
    拡散させ、かつ平面内において均一化させる工程と、 を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】前記マスクは、前記第1の領域の上部が開
    孔されており、前記第2、…、第nの領域の上部はそれ
    ぞれ異なるパターン形状を有することを特徴とする請求
    項1記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】前記マスクを通して前記半導体基板の表面
    部分に不純物を注入する工程では、前記半導体基板に対
    して垂直又は所定の角度を付けて不純物を注入すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の半導体装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記マスクを通して前記半導体基板の表面
    部分に不純物を注入する工程では、前記半導体基板に対
    する角度を変えて複数回不純物を注入することを特徴と
    する請求項1又は2記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】前記レジスト膜は前記第1、第2、…、第
    nの領域の少なくとも一つの第j(jは1以上でn以下
    の整数)の領域の上部でラインアンドスペース状のパタ
    ーンを有し、前記マスクを通して前記半導体基板の表面
    部分に不純物を注入する工程では、前記第jの領域には
    不純物が注入されない角度で前記半導体基板の表面部分
    に不純物の注入を行い、さらに前記第jの領域に不純物
    が注入される角度で前記半導体基板の表面部分に不純物
    の注入を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の半
    導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】前記第1、第2、…、第nの領域は、それ
    ぞれMIS型トランジスタのチャネル領域に相当し、前
    記第1、第2、…、第nの領域でそれぞれ異なる不純物
    プロファイルを得ることで、それぞれのMIS型トラン
    ジスタの閾値電圧が異なるようにせしめることを特徴と
    する請求項1乃至5のいずれかに記載の半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】前記マスクは、前記第1、第2、…、第n
    の領域の少なくとも一つの上部で、ラインアンドスペー
    ス状または千鳥格子状のパターンを有するように形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに
    記載の半導体装置の製造方法。
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