JPH111196A - 舟艇洗浄装置と、それを使用する立体駐艇装置 - Google Patents

舟艇洗浄装置と、それを使用する立体駐艇装置

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JPH111196A
JPH111196A JP15725697A JP15725697A JPH111196A JP H111196 A JPH111196 A JP H111196A JP 15725697 A JP15725697 A JP 15725697A JP 15725697 A JP15725697 A JP 15725697A JP H111196 A JPH111196 A JP H111196A
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JP
Japan
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boat
lifter
moving frame
nozzle
washing
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Application number
JP15725697A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Morioka
弘 森岡
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Nissei Build Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissei Build Kogyo Co Ltd
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Publication date
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  • Vehicle Cleaning, Maintenance, Repair, Refitting, And Outriggers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 入庫時において、舟艇Cを自動的に洗浄す
る。 【解決手段】 リフタ80上の舟艇Cの前後方向に移動
する移動フレーム10と、サイドノズル21、21…、
下部ノズル41、41…とを組み合わせる。サイドノズ
ル21、21…は、移動フレーム10を介して舟艇Cの
側面を洗浄し、下部ノズル41、41…は、搬送装置7
0の移載機構75、75を介して横移動する舟艇Cの底
面を洗浄することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レジャーボート
等の舟艇を入出庫に際して自動的に洗浄することができ
る舟艇洗浄装置と、それを使用する立体駐艇装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】レジャーボート等の小形の舟艇は、陸揚
げして陸上の駐艇設備に保管する際に、底面を含む外面
を洗浄することが好ましい。
【0003】そこで、舟艇は、陸揚げに際し、クレーン
やフォークリフト等を介して適当な洗浄スペースに搬送
して仮置きし、手作業によって洗浄するのが普通であ
る。なお、洗浄スペースは、舟艇を保管する駐艇設備内
に設けられている訳ではないから、舟艇は、洗浄スペー
スにおいて洗浄作業が完了すると、再び駐艇設備にまで
搬送する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、舟艇は、駐艇設備外の洗浄スペースにおいて洗
浄するから、洗浄作業の前後において厄介な搬送作業が
必要であり、陸揚げに要する全体作業時間が長くなり過
ぎるという問題が避けられない。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、サイドノズル、下部ノズルを備える舟
艇洗浄装置を立体駐艇装置に組み込むことによって、舟
艇を極めて効率よく自動洗浄することができる上、洗浄
を含む陸揚げ作業に要する全体作業時間を大幅に短縮す
ることができる舟艇洗浄装置と、それを使用する立体駐
艇装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの出願に係る第1発明の構成は、リフタに積載す
る舟艇の前後方向に移動する移動フレームと、移動フレ
ームに搭載し、リフタ上の舟艇の側面を洗浄するサイド
ノズルと、移載機構を介して横移動する舟艇の底面を洗
浄する下部ノズルとを備えることをその要旨とする。
【0007】なお、移動フレームには、舟艇の上面を洗
浄する上部ノズルを搭載することができ、上部ノズル
は、上下に揺動することができる。
【0008】また、下部ノズルは、舟艇の前後方向に揺
動することができる。
【0009】さらに、移動フレームは、ガイドレールを
介して片支持してもよい。
【0010】第2発明の構成は、収容構造物と、収容構
造物に組み込む移載機構付きの搬送装置と、収容構造物
に対して舟艇を入出庫するリフタと、収容構造物に組み
込む第1発明に係る舟艇洗浄装置とを備えてなり、収容
構造物は、パレットを介して舟艇を収容する複数の収容
スペースを形成することをその要旨とする。
【0011】なお、収容構造物は、1階部分に整備空間
を備えることができ、整備空間には、廃水処理設備を設
けることができる。
【0012】
【作用】かかる第1発明の構成によるときは、移動フレ
ームは、リフタに積載する舟艇の前後方向に往復移動
し、サイドノズルから高圧のジェット水流を噴射させる
ことによって、舟艇の両側面を一挙に洗浄することがで
きる。また、下部ノズルは、移載機構を介して横移動す
る舟艇の底面に高圧のジェット水流を噴射することによ
り、舟艇の底面を一挙に洗浄することができる。なお、
リフタは、舟艇を入出庫させるために使用し、移載機構
は、リフタ上の舟艇を搬送装置に移載するために使用す
る。すなわち、サイドノズル、下部ノズルは、舟艇の陸
揚げ用に設備するリフタや移載機構と組み合わせること
により、舟艇の洗浄機能を実現することができる。
【0013】移動フレームに上部ノズルを搭載すれば、
上部ノズルは、移動フレームが舟艇の前後方向に移動す
る際に、高圧のジェット水流を噴射して舟艇の上面を併
せて洗浄することができる。
【0014】上下に揺動する上部ノズル、前後方向に揺
動する下部ノズルは、それぞれジェット水流による洗浄
効果を広範囲に及ぼし、ノズル本数が少なくても舟艇の
上面、底面を均一に洗浄することができ、洗浄に必要な
水量を最少に抑えることができる。
【0015】ガイドレールを介して移動フレームを片支
持すれば、ガイドレールは、移載機構による舟艇の搬出
入側の反対側に設置することができ、搬出入用の開口ス
ペースを最大に設定することができる。
【0016】第2発明の構成によるときは、搬送装置
は、移載機構を介してパレットを積載し、パレットを介
して任意の収容スペースに舟艇を搬出入することがで
き、リフタは、パレットを介し、収容構造物に対して舟
艇を入出庫することができる。また、舟艇洗浄装置は、
パレットを介してリフタ上に積載し、移載機構を介して
横移動する舟艇を自動的に洗浄することができる。
【0017】収容構造物の1階部分に整備空間を形成す
るときは、収容構造物に収容された舟艇は、整備空間に
搬入して必要な点検整備をすることができ、収容構造物
外に搬出する必要がない。
【0018】整備空間に設ける廃水処理設備は、整備空
間内において発生する汚水、廃油等を収容して処理する
ことができ、外部の環境を汚染することがない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0020】立体駐艇装置は、収容構造物60と、収容
構造物60に組み込む移載機構75、75付きの搬送装
置70と、収容構造物60に対して舟艇Cを入出庫する
リフタ80と、収容構造物60に組み込む舟艇洗浄装置
とを備えてなる(図1、図2)。ただし、舟艇洗浄装置
は、収容構造物60内の入出庫空間S3 において、移動
フレーム10、下部ノズル41、41…を備えて構成さ
れている。
【0021】収容構造物60は、柱61、61…、梁6
2、62…を組み合わせて構成され、外側には、外壁材
63、63…が付設されている。収容構造物60の内部
には、スタッカクレーン形式の搬送装置70を作動させ
るための昇降空間S1 と、昇降空間S1 の両側に前後多
列、上下多段に配列し、パレットPを介して舟艇Cを収
容して保管する複数の収容スペースS2 、S2 …とが形
成されている。また、収容構造物60の前方側の片側最
下部には、リフタ80と舟艇洗浄装置とを作動させる入
出庫空間S3 が水上に形成されており、後方側の1階部
分には、整備空間S4 が形成されている。
【0022】各収容スペースS2 には、前後一対の支持
材64、64を介し、舟艇Cを積載するパレットPが収
納されている。ただし、整備空間S4 には、パレットP
を支持するための支持材64、64が配設されている。
また、各支持材64は、水平ブラケット64a、64a
を介して柱61、61に取り付けられている。
【0023】整備空間S4 には、床面に形成するピット
65b内に廃水処理設備65が設置されており(図2、
図3)、ピット65bの上面には、グレーチング65a
が付設されている。また、整備空間S4 の外側には、作
業用のデッキ66が形成されている。整備空間S4 は、
パレットPを介して支持材64、64上に舟艇Cを仮置
きして収容し、舟艇Cに対し、必要な保守、整備、修理
等をすることができる。また、ピット65b内の廃水処
理設備65は、排出される汚水、廃油等を収容して処理
することができる。
【0024】パレットPは、梯子状の本体フレームP1
の中央部に左右各一対の支持フレームP2 、P2 、ガイ
ドフレームP3 、P3 を付設して構成されている。ただ
し、外側のガイドフレームP3 、P3 は、内側の支持フ
レームP2 、P2 より高く形成されている。パレットP
は、支持フレームP2 、P2 を介して舟艇Cを安定に積
載することができる。
【0025】搬送装置70は、上下の台車ユニット7
1、72と、台車ユニット71、72を連結する前後の
マスト73、73と、ワイヤロープ74c、74cを介
して上部の台車ユニット72から昇降自在に吊下するキ
ャリッジ74とを備えて構成されている(図1、図
2)。下部の台車ユニット71は、昇降空間S1 の床面
に敷設するレール材67aに対し、走行ローラ71a、
71aを介して前後に走行移動自在に設置されており、
上部の台車ユニット72は、マスト73、73の上端に
固定され、昇降空間S1 の天面に配設するレール材67
bに対し、ガイドローラを介して前後に移動自在に係合
している。キャリッジ74の上面には、左右に伸縮する
移載機構75、75が前後に搭載されている。
【0026】そこで、搬送装置70は、上下の台車ユニ
ット71、72の前後の走行移動とキャリッジ74の昇
降運動とを組み合わせることにより、前後多列、上下多
段に配列する任意の収容スペースS2 の他、入出庫空間
S3 、整備空間S4 のいずれにもアクセス可能であり、
収容スペースS2 、入出庫空間S3 、整備空間S4 に対
し、キャリッジ74の昇降運動、移載機構75、75の
伸縮動作を介してパレットP、舟艇Cを搬出入すること
ができる。すなわち、キャリッジ74は、パレットPを
介して移載機構75、75の上面に舟艇Cを積載し、移
載機構75、75を左右に伸縮させることにより、任意
の収容スペースS2 、入出庫空間S3 、整備空間S4 に
対してパレットP、舟艇Cを横移動させながら搬出入す
ることができる。
【0027】リフタ80は、一対の電動式のチェーンブ
ロック81、81により、チェーン81a、81aを介
して入出庫空間S3 内に昇降自在に吊下する片支持形式
のキャリッジ82を備えている(図2、図4)。各チェ
ーンブロック81は、入出庫空間S3 の外側の梁62に
吊り下げられている。また、キャリッジ82の水平部に
は、パレットPを積載する支持材82c、82cが前後
に装着されている。
【0028】キャリッジ82の垂直部は、図示しないガ
イドローラを介し、柱61、61の外側に付設するガイ
ドレール68、68に対して昇降自在に係合している。
そこで、リフタ80は、チェーンブロック81、81を
同期して作動させることにより、キャリッジ82を介
し、水中の待機位置(図1の実線)と、水面Wより高い
受渡し位置(同図の二点鎖線)との間にパレットPを垂
直搬送し、収容構造物60に対し、パレットPを介して
舟艇Cを入出庫することができる。また、リフタ80
は、受渡し位置においてキャリッジ82の昇降運動、移
載機構75、75の伸縮運動を組み合わせることによ
り、搬送装置70のキャリッジ74との間にパレット
P、舟艇Cを受渡しすることができる(図4の二点鎖
線)。ただし、このときの搬送装置70は、入出庫空間
S3 にアクセスする位置に停止させるものとする。な
お、リフタ80は、チェーンブロック81、81を介
し、待機位置、受渡し位置の中間の洗浄位置にもキャリ
ッジ82を停止させることができる(同図の実線)。
【0029】舟艇洗浄装置は、リフタ80に積載する舟
艇Cの前後方向に移動する移動フレーム10と、移動フ
レーム10に搭載するサイドノズル21、21…と、下
部ノズル41、41…とを備えている(図4、図5)。
ただし、移動フレーム10は、入出庫空間S3 の上部に
組み込まれ、下部ノズル41、41…は、入出庫空間S
3 、昇降空間S1 の間に配設されている。
【0030】移動フレーム10は、上下のガイドレール
15、15、台車フレーム14、14を介して前後に移
動自在に片支持されている(図6、図7)。ガイドレー
ル15、15は、それぞれ角筒材であり、トラス状に配
置する連結材15a、15a…を介して一体に組み立て
られている。ガイドレール15、15は、ブラケット1
5c、15c…、15d、15d…を介し、収容構造物
60の柱61、61、梁62に組み付けられている。
【0031】移動フレーム10は、縦材12、12…を
介し、上下の横材11、11を連結して先細の梯子状に
形成されている(図6、図8)。移動フレーム10の基
部は、上下の連結材13、13を介し、ガイドレール1
5、15と平行な上下の台車フレーム14、14に連結
されている。上方の台車フレーム14の前後両端部に
は、それぞれ上方のガイドレール15に対して外側、上
側から係合するローラ14a、14bが回転自在に装着
されている。また、下方の台車フレーム14の前後両端
部には、それぞれ下方のガイドレール15の内側に係合
するローラ14cが回転自在に装着されている。
【0032】上方の連結材13には、連結ブラケット1
3aを介して駆動用のチェーン16の両端が連結されて
いる(図6)。チェーン16は、上方のガイドレール1
5の前後に配設するスプロケット16a、16bに巻き
掛けられており(図7)、後方のスプロケット16b
は、取付ベース16fを介して上方のガイドレール15
の後端に設置する減速モータ16eの出力軸に装着され
ている。ただし、連結材13に付設する連結ブラケット
13aには、チェーン16を連結するための連結点13
a1 が前後に形成されている(図8)。そこで、移動フ
レーム10は、減速モータ16eを正逆に回転させるこ
とにより、チェーン16を介し、ガイドレール15、1
5に沿って前後に平行移動することができる。
【0033】移動フレーム10には、配水パイプ21
a、21aを介して左右各一対のサイドノズル21、2
1…が搭載されている(図5、図6)。配水パイプ21
a、21aは、下方の横材11の両端部において下方に
延長し、横材11と合わせて門形に形成されている。各
配水パイプ21aの下部には、リフタ80上の舟艇Cの
側面に対し、斜め前方に向けてサイドノズル21、21
が上下に装着されている。ただし、上側のサイドノズル
21、21は、噴射角が広い広角タイプであり、下側の
サイドノズル21、21は、噴射角が狭い狭角タイプと
なっている。
【0034】また、移動フレーム10には、防水ボック
ス36、36を介して左右各一対の上部ノズル31a、
31b、31a、31bが搭載されている(図6、図
9)。ただし、図9には、移動フレーム10の基部側の
上部ノズル31a、31bのみが図示されている。上部
ノズル31a、31bは、それぞれ回転軸32の一端に
連結するアダプタ31cに突設されており、アダプタ3
1cには、自在コネクタ33を介して配水パイプ34が
連結されている。なお、回転軸32、32には、それぞ
れアーム32aが突設されており、アーム32a、32
aは、連結ロッド32b、32cを介し、駆動モータ3
5の出力軸に固定する回転円板35bの偏心位置に連結
されている。
【0035】各回転軸32は、ベアリング32a1 、3
2a1 を介し、防水ボックス36に回転自在に支持され
ており、回転円板35b、連結ロッド32c、32b
は、防水ボックス36に収納されている。また、駆動モ
ータ35は、図示しないカバーボックスを介し、防水ボ
ックス36に外面に固定されている。そこで、上部ノズ
ル31a、31bは、駆動モータ35を作動させること
により、連動して上下に揺動させることができる(図9
の矢印K1 、K1 方向)。なお、防水ボックス36、3
6は、移動フレーム10に対して八字状に装着されてい
る(図6)。
【0036】下部ノズル41、41…は、前後の防水ボ
ックス46、46を介し、収容構造物60の入出庫空間
S3 、昇降空間S1 の間に上向きに配設されている(図
5、図10)。ただし、図10には、一方の防水ボック
ス46のみが図示されている。防水ボックス46には、
それぞれベアリング42a1 、42a1 を介してアーム
42a付きの回転軸42、42…が回転自在に支持され
ており、各回転軸42の一端には、下部ノズル41を突
設するアダプタ41aが連結されている。また、アダプ
タ41a、41a…は、自在コネクタ43、43…を介
し、配水パイプ44に連結されている。
【0037】回転軸42、42…のアーム42a、42
a…は、連結ロッド42b、42c、42cを介して回
転円板45bの偏心位置に連結されており、回転円板4
5bは、駆動モータ45の出力軸に固定されている。な
お、回転軸42、42…、連結ロッド42b、42c、
42c、回転円板45bは、防水ボックス46に収納さ
れており、駆動モータ45は、図示しないカバーボック
スを介して防水ボックス46の外面に固定されている。
そこで、下部ノズル41、41…は、駆動モータ45を
作動させることにより、舟艇Cの前後方向に連動して揺
動させることができる(図10の矢印K2 、K2 …方
向)。なお、防水ボックス46は、収容構造物60の床
面に立設する短い支柱46b上に装着されている(図
4)。
【0038】サイドノズル21、21…、一方の防水ボ
ックス46に対応する下部ノズル41、41…は、それ
ぞれ配水パイプ21a、21a、開閉弁51a、配水パ
イプ44、開閉弁51bを介して共通の供給ポンプ51
の吐出側に接続されている(図11)。また、防水ボッ
クス36、36の下部に組み込む上部ノズル31a、3
1a、他方の防水ボックス46に対応する下部ノズル4
1、41…は、それぞれ配水パイプ34、34、開閉弁
52a、配水パイプ44、開閉弁52bを介して共通の
供給ポンプ52の吐出側に接続されており、防水ボック
ス36、36の上部に組み込む上部ノズル31b、31
bは、配水パイプ34、34、開閉弁53aを介して供
給ポンプ53の吐出側に接続されている。なお、供給ポ
ンプ53の吐出側には、開閉弁53b、ホース54aを
介し、手洗い用のハンドガン54が分岐接続されてい
る。
【0039】かかる舟艇洗浄装置の洗浄動作は、たとえ
ば図12のとおりである。ただし、図12の横軸は、時
刻tをとっている。また、洗浄動作は、立体駐艇装置に
対する舟艇Cの入庫動作中に実行されている。
【0040】まず、入庫動作の準備として、搬送装置7
0を介して任意の収容スペースS2内のパレットPをキ
ャリッジ74上に搬出して、昇降空間S1 の前部の最下
部にまで搬送し(図1の実線、図2の二点鎖線)、水面
Wより高い受渡し位置に待機するリフタ80のキャリッ
ジ82上にパレットPを移載し(図1の二点鎖線)、移
載機構75、75を最短に短縮して待機させる。次い
で、リフタ80は、入出庫空間S3 の下方の水中の待機
位置にまでキャリッジ82を下降させ(図1の実線)、
パレットPを水中に待機させる。また、移動フレーム1
0は、後退限に待機させておく(図5の実線)。
【0041】そこで、入出庫空間S3 において、パレッ
トPの上方に舟艇Cを停船させると(時刻t=to 、以
下、単に(t=to )のように記す)、リフタ80は、
キャリッジ82を上昇させることにより、パレットP上
に舟艇Cを積載し、キャリッジ82をさらに上昇させる
ことにより、パレットP上の舟艇Cを洗浄位置にまで搬
送することができる(t=t1 、図4の実線)。
【0042】舟艇Cが洗浄位置に搬送され、図示しない
洗浄スタートボタンを操作すると(t=t1 )、舟艇洗
浄装置は、スキャンモードとなって始動する。すなわ
ち、移動フレーム10は、減速モータ16eを介して前
進することにより、図示しないセンサを介して舟艇Cの
全長に亘って舟艇Cの上面をスキャンし(t=t1 〜t
2 )、上方に突出するキャビンC1 の位置を認識し、図
示しないコントローラに記憶させることができる。
【0043】移動フレーム10が前進限に到達すると
(t=t2 、図5の二点鎖線)、舟艇洗浄装置は、洗浄
モードとなる。すなわち、移動フレーム10は、前進限
から後退し始め、サイドノズル21、21…は、供給ポ
ンプ51を始動させるとともに開閉弁51aを開くこと
により、高圧のジェット水流を噴射し、舟艇Cの両側面
を洗浄することができる。また、上部ノズル31a、3
1aは、供給ポンプ52を作動させるとともに開閉弁5
2aを開き、駆動モータ35を作動させることにより、
上下に揺動しながら高圧のジェット水流を噴射して舟艇
Cの上面を洗浄することができる。
【0044】移動フレーム10がキャビンC1 の上方に
まで後退すると(t=t2a)、上部ノズル31b、31
bは、供給ポンプ53を作動させるとともに開閉弁53
aを開くことにより、上部ノズル31a、31aと連動
して上下に揺動しながら高圧のジェット水流を噴射し、
キャビンC1 の上面を洗浄する。
【0045】移動フレーム10が舟艇CのキャビンC1
の上方を通過すると(t=t2b)、上部ノズル31b、
31bは、開閉弁53aを閉じて供給ポンプ53を停止
させることにより、作動を停止する。その後、移動フレ
ーム10が後退限にまで後退すると(t=t3 )、サイ
ドノズル21、21…、上部ノズル31a、31aは、
いずれも作動を停止する。
【0046】すなわち、移動フレーム10が前進限から
後退限に移動する間において(t=t2 〜t3 )、サイ
ドノズル21、21…は、舟艇Cの両側面を洗浄し、上
部ノズル31a、31a、31b、31bは、舟艇Cの
上面全体を洗浄することができる。ただし、上部ノズル
31b、31bは、キャビンC1 に電装品等が多く装備
されているときなどにおいては、作動させることなく、
キャビンC1 を洗浄対象から外すこともできる。なお、
サイドノズル21、21…は、舟艇Cの側面に対して斜
め前方に向けてセットされているので、舟艇Cの側面に
付着している海水や汚れ等を効率よく除去するととも
に、洗浄後の水滴が入出庫空間S3 内に極端に飛散する
ことがない。下部のサイドノズル21、21は、ジェッ
ト水流の噴射角が狭いから、ジェット水流を集中させ、
特に舟艇Cの着水部分に付着する海洋生物等を効率よく
取り除くことができる。
【0047】移動フレーム10が後退限に復帰すると
(t=t3 )、リフタ80は、キャリッジ82を上昇さ
せ、パレットP、舟艇Cを洗浄位置から受渡し位置にま
で搬送する(t=t3 〜t4 、図1の二点鎖線)。
【0048】舟艇Cが受渡し位置に上昇すると(t=t
4 )、搬送装置70は、移載機構75、75を入出庫空
間S3 側に伸長させ(t=t4 〜t5 )、キャリッジ7
4を僅かに上昇させることにより、キャリッジ82上の
パレットP、舟艇Cを移載機構75、75上に移載する
ことができる(t=t5 〜t5a)。つづいて、移載機構
75、75は、静かに短縮させることにより、パレット
P、舟艇Cをキャリッジ74に向けて横移動させる(t
=t5a〜t6 、図4、図5の二点鎖線)。このとき、下
部ノズル41、41…は、舟艇Cが上方を横移動してい
る間(t=t5b〜t5c)、供給ポンプ51、52を作動
させるとともに開閉弁51b、52bを開き、駆動モー
タ45、45を作動させることにより、舟艇Cの前後方
向に揺動しながら高圧のジェット水流を舟艇Cの底面に
向けて噴射し、舟艇Cの底面を洗浄することができる。
舟艇Cが下部ノズル41、41…の上方を通過すると
(t=t5c)、下部ノズル41、41…は作動を停止
し、舟艇Cの洗浄動作が終了する。
【0049】移載機構75、75を介してキャリッジ7
4上にパレットP、舟艇Cが移載されると(t=t6
)、以後、搬送装置70を前後に移動させるとともに
キャリッジ74を上昇させ、パレットP、舟艇Cを所定
の収容スペースS2 の前方にまで搬送し、移載機構7
5、75を介し、パレットPとともに舟艇Cを収容スペ
ースS2 に搬入して舟艇Cの入庫動作が完了する。
【0050】舟艇Cを出庫させるときは、パレットPと
ともに舟艇Cを収容スペースS2 からキャリッジ74上
に搬出して昇降空間S1 の前部の最下部にまで搬送し、
移載機構75、75を介してパレットP、舟艇Cをキャ
リッジ82上に移載し、キャリッジ82を介して入出庫
空間S3 の下方の水中にまで下降させることにより、舟
艇Cを水面Wに着水させて発進させる。ただし、舟艇洗
浄装置は、舟艇Cの入庫時に代えて、出庫時において舟
艇Cを洗浄してもよいものとする。
【0051】また、舟艇Cの入出庫動作と切り離し、収
容スペースS2 に収容されている舟艇Cの洗浄動作のみ
を実行することも可能である。すなわち、出庫時と同様
にしてパレットP、舟艇Cをキャリッジ74上に搬出し
てキャリッジ82上に移載し、洗浄位置にまで下降させ
た上、舟艇Cの入庫動作時と同様にして、舟艇洗浄装
置、移載機構75、75を動作させることにより、舟艇
Cの全表面を洗浄し、搬送装置70を介して舟艇Cを元
の収容スペースS2 に再搬入すればよい。
【0052】リフタ80上の舟艇Cを洗浄位置にセット
するときは、入出庫空間S3 において、図示しないセン
サを介し、舟艇Cの側面の最高部位またはデッキ部分
と、キャビンC1 の最高部位とを検出させる。すなわ
ち、リフタ80は、センサを介してこれらのいずれか一
方が所定の高さ位置に到達したことを検出することによ
りキャリッジ82を停止させ、その位置を洗浄位置とす
る。このときの舟艇Cは、サイドノズル21、21…、
下部ノズル41、41…に対して適切な高さ位置にあ
り、しかも、上方の移動フレーム10に対して適切なク
リアランスに位置決めすることができる。
【0053】以上の説明において、図12に示す舟艇C
の洗浄動作は、単なる一例である。すなわち、舟艇C
は、側面、上面、底面の1または2以上を任意に選択し
て洗浄可能としてもよい。また、舟艇Cは、洗浄動作を
実行することなく入庫させてもよい。
【0054】収容構造物60は、少なくとも入出庫空間
S3 を水上に位置させればよく、その他の部分は、水上
または陸上に建設することができる。また、収容構造物
60は、図1、図2に拘らず、上下に1段または2段以
上、前後に1列または2列以上の任意の数の収容スペー
スS2 、S2 …を形成することができる。ただし、前後
1列の収容スペースS2 、S2 …のみとするとき、搬送
装置70は、スタッカクレーン形式に代え、定位置にお
いてキャリッジ74を昇降駆動するエレベータ形式であ
ればよい。また、上下1段の収容スペースS2 、S2 …
のみとするとき、搬送装置70は、キャリッジ74が前
後に走行移動する単純な台車形式であってもよい。ただ
し、この場合であっても、少なくとも移載機構75、7
5は、パレットP、舟艇Cの移載動作のために、僅かに
昇降することが必要である。さらに、チェーンブロック
81、81は、1台としてもよく、1台または2台の電
動ウィンチに代えてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この出願に係る第
1発明によれば、舟艇の前後方向に移動する移動フレー
ムと、移動フレームに搭載するサイドノズルと、下部ノ
ズルとを組み合わせることによって、サイドノズルは、
舟艇の側面を洗浄し、下部ノズルは、舟艇の底面を洗浄
することができるから、舟艇に付着する海水や、側面の
着水部分に付着する海洋生物等を自動的に効率よく除去
することができるという優れた効果がある。
【0056】第2発明によれば、移載機構付きの搬送装
置、リフタ、舟艇洗浄装置を収容構造物に組み込むこと
によって、搬送装置は、リフタとともに、パレットを介
して舟艇を安全に入出庫させることができ、舟艇洗浄装
置は、リフタ、移載機構とともに、収容構造物に対して
入出庫中の舟艇を自動的に洗浄することができるから、
洗浄を含む全体陸揚げ作業時間を大幅に短縮することが
可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成正面説明図
【図2】 図1の平面説明図
【図3】 図2のX−X線矢視相当拡大断面図
【図4】 図1の要部拡大説明図
【図5】 図2の要部拡大説明図
【図6】 舟艇洗浄装置の斜視説明図
【図7】 図6の要部拡大斜視図
【図8】 図6のY−Y線矢視拡大断面図
【図9】 図6のZ矢視相当斜視説明図
【図10】 図6の要部拡大斜視説明図
【図11】 図6の配管系統図
【図12】 動作説明線図
【符号の説明】
C…舟艇 P…パレット S2 …収容スペース S4 …整備空間 10…移動フレーム 15…ガイドレール 21…サイドノズル 31a、31b…上部ノズル 41…下部ノズル 60…収容構造物 65…廃水処理設備 70…搬送装置 75…移載機構 80…リフタ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リフタに積載する舟艇の前後方向に移動
    する移動フレームと、該移動フレームに搭載し、リフタ
    上の舟艇の側面を洗浄するサイドノズルと、移載機構を
    介して横移動する舟艇の底面を洗浄する下部ノズルとを
    備えてなる舟艇洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記移動フレームには、舟艇の上面を洗
    浄する上部ノズルを搭載することを特徴とする請求項1
    記載の舟艇洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記上部ノズルは、上下に揺動すること
    を特徴とする請求項2記載の舟艇洗浄装置。
  4. 【請求項4】 前記下部ノズルは、舟艇の前後方向に揺
    動することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいず
    れか記載の舟艇洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記移動フレームは、ガイドレールを介
    して片支持することを特徴とする請求項1ないし請求項
    4のいずれか記載の舟艇洗浄装置。
  6. 【請求項6】 収容構造物と、該収容構造物に組み込む
    移載機構付きの搬送装置と、前記収容構造物に対して舟
    艇を入出庫するリフタと、前記収容構造物に組み込む請
    求項1ないし請求項5のいずれか記載の舟艇洗浄装置と
    を備えてなり、前記収容構造物は、パレットを介して舟
    艇を収容する複数の収容スペースを形成することを特徴
    とする立体駐艇装置。
  7. 【請求項7】 前記収容構造物は、1階部分に整備空間
    を備えることを特徴とする請求項6記載の立体駐艇装
    置。
  8. 【請求項8】 前記整備空間には、廃水処理設備を設け
    ることを特徴とする請求項7記載の立体駐艇装置。
JP15725697A 1997-06-13 1997-06-13 舟艇洗浄装置と、それを使用する立体駐艇装置 Pending JPH111196A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7444952B1 (en) * 2007-10-29 2008-11-04 Mcgann Leo Boat hull rinsing device
KR20220076883A (ko) * 2020-12-01 2022-06-08 이문호 선체 하부의 세척이 용이한 선박 인양 장치

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US7444952B1 (en) * 2007-10-29 2008-11-04 Mcgann Leo Boat hull rinsing device
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