JPH11119491A

JPH11119491A - 複写装置

Info

Publication number: JPH11119491A
Application number: JP9293511A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Kuroda; 博之黒田
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1997-10-09
Filing date: 1997-10-09
Publication date: 1999-04-30

Abstract

(57)【要約】【課題】用紙搬送経路内に残紙がある状態のときの
み、搬送手段を駆動することで消費電力の低減を図るこ
とができる複写装置を提供する。【解決手段】用紙搬送経路の適宜個所に、給紙センサ
１１、転写部センサ１２、中継搬送センサ１３等で構成
される残紙センサを設け、残紙センサがその個所におけ
る紙詰まりに起因する残紙を検出すると、この情報をバ
ックアップメモリ６に記憶する。また、操作部５の表示
パネルには、用紙搬送状態と残紙の有無を表示する。ま
た、本体内に二重電池４を有し、外部電源遮断時にバッ
クアップメモリ６が残紙を記憶していれば、それが無く
なるまで搬送手段を駆動し、残紙を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、両面複写
機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能を有する複写装
置に関し、特に、用紙（ＡＤＦに通紙される原稿も含
む）搬送経路の任意個所における紙詰まり（ジャム）に
よって生じる残紙の除去技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】複写装置において、給紙部から給紙され
た用紙は、レジストローラまで給紙され、レジストロー
ラで一旦待機した後、タイミングをとって転写部まで搬
送され、転写後は定着器まで搬送され、さらに定着後は
排紙部から排紙されるようになっている。すなわち、用
紙は、給紙部から排紙部に至る一連の用紙搬送経路内
を、最短通紙長さより短い間隔で配置された搬送ローラ
により搬送される。なお、転写部と定着部の間の用紙搬
送経路には、搬送ローラに代えて搬送ベルトが使用され
ることが多い。

【０００３】また、両面複写機能を有する場合、定着器
から出た用紙が両面トレイに向かう用紙搬送経路及び両
面トレイからレジストローラに向かう再給紙経路を新た
に設置する。さらに、本体後段に用紙後処理装置を連結
する場合は、その用紙後処理装置内にも用紙搬送経路が
設けられる。またＡＤＦを本体上部に搭載する場合に
は、原稿搬送用の経路がＡＤＦ内に設けられる。

【０００４】このような全ての用紙（原稿も含む）搬送
経路の何れかで紙詰まりが発生した場合、その用紙を機
外に除去しない限り、用紙搬送経路内に残ってしまう
（残紙が生じてしまう）。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来の複写装置では、
用紙搬送経路中に残紙が有ろうと無かろうと、電源オン
時に用紙搬送経路内の搬送ローラ、あるいは搬送ベルト
を動かすことにより、残紙をセンサ部で検知し、ジャム
信号を出していた。そして、その搬送経路個所のドアを
開けることにより、残紙を取り除いていた。このように
従来は、電源オンの都度、搬送手段を駆動していたの
で、消費電力が大きくなり、電力コストが嵩むという問
題がある。

【０００６】そこで本発明は、用紙搬送経路内に残紙が
ある状態のときのみ、搬送手段を駆動することで消費電
力の低減を図ることができる複写装置を提供することを
目的とするものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、用紙搬送経路の適宜個所に
設けられた残紙センサと、残紙センサにより残紙が検出
された場合、その残紙個所を電源オフ時にも記憶するバ
ックアップメモリと、用紙搬送経路、用紙搬送状態、残
紙の有無及び個所等を表示する操作部とを備えたことを
特徴とするものである。

【０００８】また請求項２記載の発明は、請求項１記載
の発明において、本体内に二次電池を備え、外部電源遮
断時、バックアップメモリに残紙情報が無くなるまで、
二次電池を利用して搬送ローラ、搬送ベルトなどの搬送
手段を駆動し、用紙を外部に排紙することを特徴とする
ものである。

【０００９】また請求項３記載の発明は、請求項１及び
請求項２記載の発明において、用紙は、画像が複写され
る白紙及びＡＤＦから給紙される原稿を含むものであ
り、用紙搬送経路は、本体内の給紙部から排紙部及び後
処理装置内の経路、さらにはＡＤＦ内の原稿搬送経路を
含むものであることを特徴とするものである。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。図１はデジタル複写装置の用紙
搬送経路中に配置された各種センサを示す構成図であ
る。本デジタル複写装置は、本体１と、本体１の排紙部
に連結される用紙後処理装置２と、本体１の上部に搭載
されるＡＤＦ３とから構成されている。

【００１１】本体１の用紙搬送経路中には、給紙センサ
１１、転写部センサ１２、中継搬送センサ１３、定着部
センサ１４、両面部センサ１５が用紙搬送方向上流側か
ら順に配置されている。また、用紙後処理装置２の用紙
搬送経路中には、搬送センサ２１、ステープルセンサ２
２が設置されている。さらに、ＡＤＦ３にあっては、原
稿入口部と出口部にそれぞれ入口センサ３１と出口セン
サ３２が設置されている。

【００１２】図２は複写装置の電源部の構成図である。
外部電源（ＡＣ電源）をＤＣに変換したＤＣ電源によっ
て複写装置の各種負荷は駆動されるが、一方、本体内に
二次電池４を備える。この二次電池４は、本体の電源コ
ンセントを外部電源に差し込むことで、電源スイッチの
オン、オフに係わらず充電される。また、通常複写機装
置本体の立ち上げによっても充電可能とし、満充電にな
ると、自動で充電完了させる機能を持つ。外部電源の遮
断時には、自動切り替えにより、二次電池４から本体に
電源が供給される。

【００１３】図３は図１に示す各センサと操作部及びメ
モリの結線状態を示す構成図である。給紙センサ１１、
転写部センサ１２、中継搬送センサ１３、定着部センサ
１４、両面部センサ１５、搬送センサ２１、ステープル
センサ２２は、操作部５とバックアップメモリ６に出力
信号を送るようになっている。また、ＡＤＦ３の入口セ
ンサ３１と出口センサ３２の出力は、ＯＲをとって操作
部５とバックアップメモリ６に入力されるようになって
いる。

【００１４】図４は操作部の表示パネルの表示例を示す
図である。操作部５の表示パネル（液晶パネル）には、
図４に示すように、用紙搬送経路７が表示され、各セン
サに対応した個所にＬＥＤ点灯部８を配置する。なお、
ＡＤＦ３においては、その中央にＬＥＤ点灯部８を配置
する。各センサは、用紙がセンサ部を通過している間は
本体内のバックアップメモリ６に随時Ｈの信号を送るよ
うにし、センサ部に用紙が無いときにはＬの信号を送る
ようにする。メモリ情報は、あるクロックタイミングで
記録されるようにして、同時に操作部５の表示パネルに
も用紙搬送状態を表示させるようにする。また、原稿ジ
ャムも想定して操作部５に表示させる。そのため、前述
したように、ＡＤＦ３には、原稿入口部と出口部にそれ
ぞれセンサ３１，３２を設け、原稿の給紙と排紙のＯＲ
をとってメモリ６に記憶させる構造とする。

【００１５】図５は本発明の実施の形態を示す残紙除去
制御のフローチャートである。複写装置を使用中に突然
の停電などにより外部電源が遮断し、外部電源の供給が
途絶えたとき（Ｓ１でＹ）、バックアップメモリ６によ
り用紙搬送経路に残紙の有ることを確認した場合（Ｓ２
でＹ）、本体内に設けた二次電池４に電源供給が切り替
わり（Ｓ３）、二次電池４により搬送ローラを駆動させ
る（Ｓ４）。

【００１６】駆動する際、残紙センサ（各センサ）も働
き、用紙搬送によりメモリ６内の情報に残紙が無いとい
う情報が行くまで（Ｓ５でＮ）、搬送ローラを駆動し続
ける（Ｓ６）。その際、ステープルセンサ２２がＬにな
ってから用紙が最後まで排出されるよう、数秒間（Ｋ秒
間）は搬送ローラの駆動時間を持たせた後、搬送ローラ
を停止させ（Ｓ７）、二次電池４をオフする（Ｓ８）。

【００１７】また、ＡＤＦ３においては、原稿給紙部と
排紙部にそれぞれセンサ３１，３２を設け、原稿がセン
サ部に有るときにそれぞれＨの信号を送り、無いときは
Ｌを送る。両方のセンサによる信号のＯＲを取った情報
をバックアップメモリ６に送ることにより、原稿の有無
を判断する。Ｈ信号が送られて行く限りＡＤＦ３の原稿
搬送ローラを駆動させ、Ｌの信号が送られてきたら原稿
搬送ローラを停止させる。

【００１８】本実施の形態では、用紙搬送経路の適宜個
所に、給紙センサ１１、転写部センサ１２、中継搬送セ
ンサ１３等で構成される残紙センサを設け、残紙センサ
がその個所における紙詰まりに起因する残紙を検出する
と、この情報をバックアップメモリ６に記憶する。ま
た、操作部５の表示パネルには、用紙搬送状態と残紙の
有無を表示する。また、本体内に二重電池４を有し、外
部電源遮断時にバックアップメモリ６が残紙を記憶して
いれば、それが無くなるまで搬送手段を駆動し、残紙を
排出する。従って、電源投入時の消費電力を低減しつ
つ、機内の残紙を外部に排紙することができる。

【００１９】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、バックア
ップメモリに残紙情報を記憶することで、電源オン時
に、残紙がある場合のみ搬送手段を駆動させるようにす
ることができるから、消費電力を低減することができ
る。また、操作部に用紙搬送状態を表示させることによ
り、リアルタイムに用紙の搬送状況を把握することがで
きるため、紙詰まり原因を容易に知ることができる。

【００２０】請求項２記載の発明によれば、二次電池を
利用することにより、電源オフ時に搬送手段を駆動し
て、機内の残紙を手作業の場合よりも容易に外部に排紙
し、スムーズに回収することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】デジタル複写装置の用紙搬送経路中に配置され
た各種センサを示す構成図である。

【図２】複写装置の電源部の構成図である。

【図３】図１に示す各センサと、操作部及びメモリの結
線状態を示す構成図である。

【図４】操作部の表示パネルの表示例を示す図である。

【図５】本発明の実施の形態を示す残紙除去制御のフロ
ーチャートである。

【符号の説明】

１本体２用紙後処理装置３ＡＤＦ４二次電池５操作部６バックアップメモリ７用紙搬送経路８ＬＥＤ点灯部１１給紙センサ１２転写部センサ１３中継搬送センサ１４定着部センサ１５両面部センサ２１搬送センサ２２ステープルセンサ３１入口センサ３２出口センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】用紙搬送経路の適宜個所に設けられた残
紙センサと、残紙センサにより残紙が検出された場合、その残紙個所
を電源オフ時にも記憶するバックアップメモリと、用紙搬送経路、用紙搬送状態、残紙の有無及び個所等を
表示する操作部と、を備えたことを特徴とする複写装置。
【請求項２】請求項１記載において、本体内に二次電池を備え、外部電源遮断時、バックアッ
プメモリに残紙情報が無くなるまで、二次電池を利用し
て搬送ローラ、搬送ベルトなどの搬送手段を駆動し、用
紙を外部に排紙することを特徴とする複写装置。
【請求項３】請求項１及び請求項２記載において、用紙は、画像が複写される白紙及びＡＤＦから給紙され
る原稿を含むものであり、用紙搬送経路は、本体内の給
紙部から排紙部及び後処理装置内の経路、さらにはＡＤ
Ｆ内の原稿搬送経路を含むものであることを特徴とする
複写装置。