JP2005025066A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成動作が終了後、操作部により設定された時間後に省エネモードに移行すると共に、指定されたセンサ部分の電源を遮断することにより、省電力と利便性をユーザが選択することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置は、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段74aと、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段74bと、原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段72aと、原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段72bと、各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段71bと、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部71aと、画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部70と、電子写真プロセス部76と、全体の制御を司る本体制御基板71と、各部に必要な電源を供給する電源77と、この電源77をON・OFFする電源SW78を備えて構成される。
【選択図】 図2
【解決手段】この画像形成装置は、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段74aと、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段74bと、原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段72aと、原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段72bと、各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段71bと、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部71aと、画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部70と、電子写真プロセス部76と、全体の制御を司る本体制御基板71と、各部に必要な電源を供給する電源77と、この電源77をON・OFFする電源SW78を備えて構成される。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、省エネモードの機能を備えた画像形成装置において、画像形成動作終了後の検知センサ部分の電源制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置は本体電源をONしているかぎり、ランプ位置検知センサ、紙搬送検知センサ、原稿載置検知センサ、及び圧板開閉検知センサ等の各検知センサに電源を供給している。この理由は、ランプ位置検知センサは画像形成動作終了後、ランプが所定の位置に戻って次の画像形成動作を行える状態にあることを検知するために必要であり、また紙搬送検知センサは画像形成動作中の紙搬送異常を検知するために必要であり、原稿載置検知センサはユーザが画像形成操作を行おうとしたことを検知するために必要であり、圧板開閉検知センサもユーザが画像形成操作を行おうとしたことを検知するために必要であるためである。しかし、ランプ位置検知センサ、紙搬送検知センサ、原稿載置検知センサ、及び圧板開閉検知センサ等は共に、画像形成動作を行わない限り、各センサに供給されている電源は無駄になっているといえる。これは省電力の観点からいっても解決すべき点である。しかも、OA機器においてスタンバイ時の消費電力を極力減らす、所謂、省エネモードの方向に向かっているため、なおさら無駄な電力は消費しないように設計されなければならない。
また省エネモードに関連する従来技術として特開2000−132012公報には、複写機が予熱状態であるときに、電源オフ状態と勘違いして電源スイッチを操作して複写機を電源オフ状態にすることを防ぐ技術が開示されている。それによると、複写スタンバイ状態で一定時間操作部のキーが操作されないと節電状態に移行し、節電状態でソフト電源スイッチが操作されると、スタンバイ状態に復帰する技術について開示されている。
また特開2002−258678公報には、省電力モードから復帰したときに意図しない複写をすることを防止し、記録紙の無駄な消費を低減するとともに操作性を向上させる技術が開示されている。それによると、省電力モードの状態で新たな原稿の複写を再開する状態、例えばADFの圧板が開閉されたり、ADFに原稿がセットされたときに、CPUは省電力モードからコピー待機状態に移行し、省電力モードに移行する直前に原稿の複写のために設定されてモード記憶部に記憶している操作モードをクリアして、意図しない操作モードで複写をすることを防ぐものである。
【特許文献1】特開2000−132012公報
【特許文献2】特開2002−258678公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像形成装置においては、各部に供給されている電源を遮断すれば、画像形成装置の復帰動作に時間がかかるため、ユーザの利便性を損なう虞があった。
また特許文献1に開示されている従来技術は、複写機が予熱状態であるときに、電源オフ状態と勘違いして電源スイッチを操作して複写機を電源オフ状態にすることを防ぐものであり、センサ類の電源を遮断して更なる省エネモードに移行することがないので、従来の省エネモードの域を脱しているとはいえない。
また特許文献1に開示されている従来技術は、1つの操作モードで複写動作が完了して一定時間経過後、省電力モードに移行した場合、新たな原稿により複写を再開するか否かにより記憶した操作モードを設定しなおすか否かを決定するものである。即ち、省電力ではなく記録紙の無駄な消費を防止する技術であり、本発明とは主旨を異にするものである。
本発明は、かかる課題に鑑み、画像形成動作が終了後、操作部により設定された時間後に省エネモードに移行すると共に、指定されたセンサ部分の電源を遮断することにより、省電力と利便性をユーザが選択することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、省エネモードを備えた画像形成装置であって、画像形成動作終了後、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段と、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段と、前記原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段と、前記原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段と、前記各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段と、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部と、前記画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部とを備え、画像形成動作が終了すると前記タイマカウント部により時間が計時開始され設定された所定の時間経過後、指定された検知手段の電源を前記電源遮断手段により遮断することを特徴とする。
従来の画像形成装置は本体電源が投入されている間はランプ位置検知手段、紙搬送検知手段、原稿載置検知手段、及び圧板開閉検知手段等の各検知手段に電源を供給している。しかし、各検知手段は共に画像形成動作を行わない限り、各センサに供給されている電源は無駄になっているといえる。そこで本発明では、画像形成動作終了後に、所定の時間が経過すると指定された検知手段の電源を遮断するものである。これにより、画像形成が行われていないときの無駄な電力を極力削減することができる。
かかる発明によれば、画像形成が終了して所定の時間が経過した後、指定の検知手段の電源が遮断されるので、極力無駄な電力を削減することができる。
請求項2は、前記操作部は、前記検知手段の全て、若しくは前記ランプ位置検知手段及び紙搬送検知手段の何れか一つを、前記電源遮断手段により電源が遮断される検知手段として指定可能とすることを特徴とする。
省エネモードから画像形成モードに移行するタイミングは、操作者が操作部の所定のボタンを押した時と、原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときである。従って全ての検知手段の電源が遮断されている場合は、操作者が操作部の所定のボタンを押して解除するが、それ以外はランプ位置検知手段及び紙搬送検知手段の電源を遮断して、原稿載置検知手段と圧板開閉検知手段の電源は生かしておく必要がある。
かかる発明によれば、検知手段の電源を全て遮断する以外は原稿載置検知手段と圧板開閉検知手段の電源は生かしておくので、操作者が原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときに画像形成モードに自動的に移行するので、省電力と操作性が優れた画像形成装置を提供することができる。
【0005】
請求項3は、前記操作部は、画像形成動作の終了後、前記タイマカウント部が計時する時間を任意に設定可能とすることを特徴とする。
画像形成動作が終了後、いつ省エネモードに移行するかは使用される状況により異なる。即ち、使用頻度が高い場合は、時間を長くする必要があり、逆に使用頻度が低い場合は、時間を短くしても支障はない。そこで本発明では、操作部からこの時間を任意に設定できるようにして操作者の利便性を高めるものである。
かかる発明によれば、操作部からタイマカウント部の時間を任意に設定できるので、状況に応じた装置の使用が可能となり操作者の利便性を高めることができる。
請求項4は、画像形成動作の終了後、前記タイマカウント部が計時を開始した際、次の画像形成動作が検知された場合は、前記タイマカウント部をリセットして前記各検知手段に電源を供給することを特徴とする。
画像形成動作が終了すると直ちにタイマが時間をカウントする。そしてタイムアウトの前に原稿をセットしたり圧板を開閉すると、次の画像形成動作が発生したとしてカウンタをリセットして各検知手段に電源を供給する。
かかる発明によれば、画像形成動作が終了してタイムアウト以前に次の画像形成動作が検知されると、カウンタをクリアすると共に、各検知手段に電源が供給されるので、次の画像形成動作に移行する待ち時間を少なくすることができる。
請求項5は、前記操作部が前記タイマカウント部の設定時間を無限大に設定した場合は、前記電源遮断手段により電源が遮断される検知手段の設定の如何にかかわらず前記各検知手段の電源を遮断しないようにすることを特徴とする。
操作部により設定する時間はゼロから無限大まである。このとき時間を無限大に設定すると、画像形成動作が終了してから次の画像形成動作が発生するまで同じルーチンを回っている。従って、電源が遮断する検知手段が設定されていても、結果として電源が遮断されることはない。
かかる発明によれば、設定時間が無限大に設定された場合、タイマカウントがタイムアウトすることがないためそれ以降の動作を無効とするので、マニュアル動作のみで画像形成動作を開始するモードを設定することができる。
請求項6は、画像形成動作が終了して前記タイマカウント部により時間が計時されて設定された所定の時間が経過した後、指定された検知手段の電源を前記電源遮断手段により遮断した際、次の画像形成動作又は電源供給復帰動作が検知された場合、前記タイマカウント部をリセットして前記各検知手段に電源を供給することを特徴とする。
タイマが所定の時間をカウントして指定された検知手段の電源を遮断した後、原稿が載置されるか、圧板が開閉されるか、或いは操作部の電源供給復帰動作ボタンが押されるかの何れかの動作が検知された場合、タイマカウント部をリセットして各検知手段に電源を供給する。また、それらの動作が検知されなかった場合は、その状態を継続する。
かかる発明によれば、指定の検知手段の電源が遮断された後、その状態から画像形成動作に復帰するには、次の画像形成動作或いは電源供給復帰動作が検知され場合であるので、効率良く省電力を実現しつつ操作性を維持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル複写機の概略構成図である。この構成は、画像処理装置としての複写機100であり、この複写機100の上面にはコンタクトガラス6が設けられている。また、複写機100の上部には自動原稿送り装置(以下、単にADFという)1が設けられており、このADF1はコンタクトガラス6を開閉するように複写機100に図示しないヒンジ等を介して連結されている。このADF1は、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台としての原稿トレイ2と、原稿トレイ2に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してコンタクトガラス6に向かって搬送する分離・搬送手段と、分離・搬送手段によってコンタクトガラス6に向かって搬送された原稿をコンタクトガラス6上の読取位置に搬送・停止させるとともに、コンタクトガラス6の下方に配設された複写機100の読取手段(公知の露光ランプ51、ミラー52、55、56、レンズ53、CCD54等)50により読み取りが終了した原稿をコンタクトガラス6から搬出する。給紙モータはコントローラからの出力信号によって駆動されるようになっており、コントローラは複写機100から給紙スタート信号が入力されると、給紙モータを正・逆転駆動するようになっている。給紙モータが正転駆動されると、給送ローラ3が時計方向に回転して原稿束から最上位に位置する原稿が給紙され、コンタクトガラス6に向かって搬送される。この原稿の先端が原稿セット検知センサ7によって検知されると、コントローラは原稿セット検知センサ7からの出力信号に基づいて給紙モータを逆転駆動させる。これにより、後続する原稿が進入するのを防止して分離されないようになっている。
【0007】
また、コントローラは原稿セット検知センサ7が原稿の後端を検知したとき、この検知時点からの搬送ベルトモータの回転パルスを計数し、回転パルスが所定値に達したときに、給送ベルト4の駆動を停止して給送ベルト4を停止することにより、原稿をコンタクトガラス6読取位置に停止させる。また、コントローラは原稿セット検知センサ7によって原稿の後端が検知された時点で、給紙モータを再び駆動し、後続する原稿を上述したように分離してコンタクトガラス6に向かって搬送し、この原稿が原稿セット検知センサ7によって検知された時点からの給紙モータのパルスが所定パルスに到達したときに、給紙モータを停止させて次原稿を先出し待機させる。そして、原稿がコンタクトガラス6の読取位置に停止したとき、複写機100によって原稿の読み取りおよび露光が行なわれる。この読み取りおよび露光が終了すると、コントローラには複写機100から信号が入力されるため、コントローラはこの信号が入力すると、搬送ベルトモータを正転駆動して、搬送ベルト16によって原稿をコンタクトガラス6から排送ローラ5に搬出する。
【0008】
上記のように、ADF1にある原稿トレイ2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部上のプリントキーが押下されると、一番上の原稿からコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。給送された原稿は、読み取りユニット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像データを読み取り後、給送ベルト4および反転駆動コロによって排出口A(原稿反転排出時の排出口)に排出される。さらに、原稿トレイ2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。
また第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユニット13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18に搬送される。排紙ユニット18に搬送された転写紙は、ステープルモードを行わない場合は、排紙トレイ19に排紙される。
【0009】
図2は本発明の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、画像形成動作終了後、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段74aと、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段74bと、原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段72aと、原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段72bと、各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段71bと、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部71aと、画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部70と、原稿読み取り部を制御する読み取り制御部73と、画像データの書き込みを制御する書き込み制御部74と、書き込み制御部75からの画像データに基づいて潜像画像を形成して現像、転写、定着のプロセスを行う電子写真プロセス部76と、全体の制御を司る本体制御基板71と、各部に必要な電源を供給する電源77と、この電源77をON・OFFする電源SW78を備えて構成される。尚、本体制御基板71には各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段71bが含まれる。
【0010】
次に図2の画像形成装置がデジタルコピアの場合の概略動作について説明する。読み取り制御部73によって読み取られた画像信号が本体制御基板71を経由して書き込み制御部75に送られる。そして書き込み制御部75に送られた画像信号に従って静電潜像が形成され、その後は一連の電子写真プロセス部76によって画像形成が実行される。ここで、画像形成動作終了後ランプが所定の位置に戻っているか否かをランプ位置検出手段74aを用いて検知し、また、この動作中の搬送路内の用紙の有無、JAM検知等は紙搬送検知手段74bによって行われる。そして、ユーザが原稿を載置したか否かを原稿設置検出手段72aを用いて検出し、ユーザが原稿を載置しようとしていることを圧板開閉検知手段72bを用いて検出している。そして、これらランプ位置、紙搬送、原稿載置、圧板開閉等検知手段には常に電源が供給されている。
【0011】
図3は本発明の電源遮断手段71bの概略構成を示す図である。この電源遮断手段71bは、ランプ位置及び紙搬送等検知手段74と、原稿載置及び圧板開閉検知手段72が接続され、2つの系統(記号85と86)によりそれぞれ個別に電源遮断が可能な構成となっている。また電源遮断手段71bはCPU81の制御により行われる。例えば、電源遮断手段71bの構成としてリレードライバとそれによりON/OFFされるリレーによるメカ的な構成でもよいし、半導体によるソフトスイッチ方式でも構わない。
【0012】
図4は本発明の画像形成装置の検知手段の電源制御のフローチャートである。まず、現在の画像形成動作が終了したか否かを監視し(S1)、終了すると操作部70により設定された時間(図6参照)をカウントするためにタイマカウント部71aがスタートする(S2)。そしてタイマカウント部71aのカウント時間を見る前に次の画像形成動作、例えば、圧板開閉検知手段により圧板が開閉されたか否かを監視し(S3)、開閉されたことを検知すると(S3で、はいのルート)、タイマカウント部71aをクリアして(S8)、電源が遮断されている検知手段に電源を供給して(S9)画像形成動作に移り(S10)ステップS1に戻る。ステップS3で次の画像形成動作が検知されない場合(S3で、いいえのルート)、操作部70により設定された時間にタイマカウント部71aが到達したかを監視し(S4)、到達していなければ(S4で、いいえのルート)、繰り返す。ステップS4でタイマカウント部71aが設定時間に到達すると(S4で、はいのルート)、操作部70で全検知手段の電源を遮断するように設定されているか否かをチエックし(図5参照)(S5)、設定されていなければ(S5で、いいえのルート)、ランプ位置検出手段74aと紙搬送検知手段74bへの電源を遮断して(S11)、ステップS7に進む。ステップS5で設定されていれば(S5で、はいのルート)、全検知手段への電源を遮断して(S6)、次の画像形成動作又は操作部70の電源供給復帰動作のボタンが押されたか否かを監視し(S7)、それらの動作が検知されなければ現在の状態を維持して終了し、何れかの動作が検知されればステップS8に進んで、タイマカウント部71aをクリアして(S8)、電源が遮断されている検知手段に電源を供給して(S9)画像形成動作に移り(S10)ステップS1に戻る。
【0013】
従来の画像形成装置は本体電源が投入されている間はランプ位置検知手段74a、紙搬送検知手段74b、原稿載置検知手段72a、及び圧板開閉検知手段72b等の各検知手段に電源を供給している。しかし、各検知手段は共に画像形成動作を行わない限り、各センサに供給されている電源は必要がない。そこで本実施形態では、画像形成動作終了後に、所定の時間が経過すると指定された検知手段の電源を遮断するものである。これにより、画像形成が行われていないときの無駄な電力を極力削減することができる。
【0014】
図5は検知手段に供給されている電源の遮断レベル設定画面の例を示す図である。この図では操作部の画面90に「センサの電源の遮断レベルを選択してください。」の文章が表示され、その下に▲1▼全てのセンサ、▲2▼原稿載置/圧板開閉検知センサ以外の全てのセンサが表示され、操作者が▲1▼と▲2▼の何れかを選択する。
省エネモードから画像形成モードに移行するタイミングは、操作者が操作部70の所定のボタンを押した時と、原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときである。従って全ての検知手段の電源が遮断されている場合は、操作者が操作部70の所定のボタンを押して解除するが、それ以外はランプ位置検知手段74a及び紙搬送検知手段74bの電源を遮断して、原稿載置検知手段72aと圧板開閉検知手段72bの電源は生かしておく必要がある。
【0015】
図6は操作部70の表示画面90により遮断時間を設定する画面の例を示す図である。この図では「コピー動作終了後、何秒でセンサの電源をおとしますか?」の文章が表示され、その下に▲1▼0〜無限大(秒)から任意の時間を入力するようにしてある。尚、この例では任意の時間を入力可能となっているが、指定の時間犯意から選択する方法でも構わない。このように、画像形成動作が終了後、いつ省エネモードに移行するかは使用される状況により異なる。即ち、使用頻度が高い場合は、時間を長くする必要があり、逆に使用頻度が低い場合は、時間を短くしても支障はない。そこで本実施形態では、操作部70からこの時間を任意に設定できるようにして操作者の利便性を高めるものである。これにより状況に応じた装置の使用が可能となり操作者の利便性を高めることができる。また操作部70により設定する時間をゼロから無限大まで可能にした場合、時間を無限大に設定すると、当然、画像形成動作が終了してから次の画像形成動作が発生するまで同じルーチンを回っている。従って、電源が遮断する検知手段が設定されていても、結果として電源が遮断されることはなくなる。
【0016】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、画像形成が終了して所定の時間が経過した後、指定の検知手段の電源が遮断されるので、極力無駄な電力を削減することができる。
また請求項2では、検知手段の電源を全て遮断する以外は原稿載置検知手段と圧板開閉検知手段の電源は生かしておくので、操作者が原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときに画像形成モードに自動的に移行するので、省電力と操作性が優れた画像形成装置を提供することができる。
また請求項3では、操作部からタイマカウント部の時間を任意に設定できるので、状況に応じた装置の使用が可能となり操作者の利便性を高めることができる。
また請求項4では、画像形成動作が終了してタイムアウト以前に次の画像形成動作が検知されると、カウンタをクリアすると共に、各検知手段に電源が供給されるので、次の画像形成動作に移行する待ち時間を少なくすることができる。
また請求項5では、設定時間が無限大に設定された場合、タイマカウントがタイムアウトすることがないためそれ以降の動作を無効とするので、マニュアル動作のみで画像形成動作を開始するモードを設定することができる。
また請求項6では、指定の検知手段の電源が遮断された後、その状態から画像形成動作に復帰するには、次の画像形成動作或いは電源供給復帰動作が検知され場合であるので、効率良く省電力を実現しつつ操作性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル複写機の概略構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の電源遮断手段71bの概略構成を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置の検知手段の電源制御のフローチャートである。
【図5】本発明の検知手段に供給されている電源の遮断レベル設定画面の例を示す図である。
【図6】本発明の操作部70の表示画面90により遮断時間を設定する画面の例を示す図である。
【符号の説明】
70 操作部、71a タイマカウント部、71b 電源遮断手段、72a 原稿載置検知手段、72b 圧板開閉検知手段、74a ランプ位置検知手段、74b 紙搬送検知手段、76 電子写真プロセス部、77 電源、78 電源SW
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置に関し、さらに詳しくは、省エネモードの機能を備えた画像形成装置において、画像形成動作終了後の検知センサ部分の電源制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像形成装置は本体電源をONしているかぎり、ランプ位置検知センサ、紙搬送検知センサ、原稿載置検知センサ、及び圧板開閉検知センサ等の各検知センサに電源を供給している。この理由は、ランプ位置検知センサは画像形成動作終了後、ランプが所定の位置に戻って次の画像形成動作を行える状態にあることを検知するために必要であり、また紙搬送検知センサは画像形成動作中の紙搬送異常を検知するために必要であり、原稿載置検知センサはユーザが画像形成操作を行おうとしたことを検知するために必要であり、圧板開閉検知センサもユーザが画像形成操作を行おうとしたことを検知するために必要であるためである。しかし、ランプ位置検知センサ、紙搬送検知センサ、原稿載置検知センサ、及び圧板開閉検知センサ等は共に、画像形成動作を行わない限り、各センサに供給されている電源は無駄になっているといえる。これは省電力の観点からいっても解決すべき点である。しかも、OA機器においてスタンバイ時の消費電力を極力減らす、所謂、省エネモードの方向に向かっているため、なおさら無駄な電力は消費しないように設計されなければならない。
また省エネモードに関連する従来技術として特開2000−132012公報には、複写機が予熱状態であるときに、電源オフ状態と勘違いして電源スイッチを操作して複写機を電源オフ状態にすることを防ぐ技術が開示されている。それによると、複写スタンバイ状態で一定時間操作部のキーが操作されないと節電状態に移行し、節電状態でソフト電源スイッチが操作されると、スタンバイ状態に復帰する技術について開示されている。
また特開2002−258678公報には、省電力モードから復帰したときに意図しない複写をすることを防止し、記録紙の無駄な消費を低減するとともに操作性を向上させる技術が開示されている。それによると、省電力モードの状態で新たな原稿の複写を再開する状態、例えばADFの圧板が開閉されたり、ADFに原稿がセットされたときに、CPUは省電力モードからコピー待機状態に移行し、省電力モードに移行する直前に原稿の複写のために設定されてモード記憶部に記憶している操作モードをクリアして、意図しない操作モードで複写をすることを防ぐものである。
【特許文献1】特開2000−132012公報
【特許文献2】特開2002−258678公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の画像形成装置においては、各部に供給されている電源を遮断すれば、画像形成装置の復帰動作に時間がかかるため、ユーザの利便性を損なう虞があった。
また特許文献1に開示されている従来技術は、複写機が予熱状態であるときに、電源オフ状態と勘違いして電源スイッチを操作して複写機を電源オフ状態にすることを防ぐものであり、センサ類の電源を遮断して更なる省エネモードに移行することがないので、従来の省エネモードの域を脱しているとはいえない。
また特許文献1に開示されている従来技術は、1つの操作モードで複写動作が完了して一定時間経過後、省電力モードに移行した場合、新たな原稿により複写を再開するか否かにより記憶した操作モードを設定しなおすか否かを決定するものである。即ち、省電力ではなく記録紙の無駄な消費を防止する技術であり、本発明とは主旨を異にするものである。
本発明は、かかる課題に鑑み、画像形成動作が終了後、操作部により設定された時間後に省エネモードに移行すると共に、指定されたセンサ部分の電源を遮断することにより、省電力と利便性をユーザが選択することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、省エネモードを備えた画像形成装置であって、画像形成動作終了後、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段と、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段と、前記原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段と、前記原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段と、前記各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段と、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部と、前記画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部とを備え、画像形成動作が終了すると前記タイマカウント部により時間が計時開始され設定された所定の時間経過後、指定された検知手段の電源を前記電源遮断手段により遮断することを特徴とする。
従来の画像形成装置は本体電源が投入されている間はランプ位置検知手段、紙搬送検知手段、原稿載置検知手段、及び圧板開閉検知手段等の各検知手段に電源を供給している。しかし、各検知手段は共に画像形成動作を行わない限り、各センサに供給されている電源は無駄になっているといえる。そこで本発明では、画像形成動作終了後に、所定の時間が経過すると指定された検知手段の電源を遮断するものである。これにより、画像形成が行われていないときの無駄な電力を極力削減することができる。
かかる発明によれば、画像形成が終了して所定の時間が経過した後、指定の検知手段の電源が遮断されるので、極力無駄な電力を削減することができる。
請求項2は、前記操作部は、前記検知手段の全て、若しくは前記ランプ位置検知手段及び紙搬送検知手段の何れか一つを、前記電源遮断手段により電源が遮断される検知手段として指定可能とすることを特徴とする。
省エネモードから画像形成モードに移行するタイミングは、操作者が操作部の所定のボタンを押した時と、原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときである。従って全ての検知手段の電源が遮断されている場合は、操作者が操作部の所定のボタンを押して解除するが、それ以外はランプ位置検知手段及び紙搬送検知手段の電源を遮断して、原稿載置検知手段と圧板開閉検知手段の電源は生かしておく必要がある。
かかる発明によれば、検知手段の電源を全て遮断する以外は原稿載置検知手段と圧板開閉検知手段の電源は生かしておくので、操作者が原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときに画像形成モードに自動的に移行するので、省電力と操作性が優れた画像形成装置を提供することができる。
【0005】
請求項3は、前記操作部は、画像形成動作の終了後、前記タイマカウント部が計時する時間を任意に設定可能とすることを特徴とする。
画像形成動作が終了後、いつ省エネモードに移行するかは使用される状況により異なる。即ち、使用頻度が高い場合は、時間を長くする必要があり、逆に使用頻度が低い場合は、時間を短くしても支障はない。そこで本発明では、操作部からこの時間を任意に設定できるようにして操作者の利便性を高めるものである。
かかる発明によれば、操作部からタイマカウント部の時間を任意に設定できるので、状況に応じた装置の使用が可能となり操作者の利便性を高めることができる。
請求項4は、画像形成動作の終了後、前記タイマカウント部が計時を開始した際、次の画像形成動作が検知された場合は、前記タイマカウント部をリセットして前記各検知手段に電源を供給することを特徴とする。
画像形成動作が終了すると直ちにタイマが時間をカウントする。そしてタイムアウトの前に原稿をセットしたり圧板を開閉すると、次の画像形成動作が発生したとしてカウンタをリセットして各検知手段に電源を供給する。
かかる発明によれば、画像形成動作が終了してタイムアウト以前に次の画像形成動作が検知されると、カウンタをクリアすると共に、各検知手段に電源が供給されるので、次の画像形成動作に移行する待ち時間を少なくすることができる。
請求項5は、前記操作部が前記タイマカウント部の設定時間を無限大に設定した場合は、前記電源遮断手段により電源が遮断される検知手段の設定の如何にかかわらず前記各検知手段の電源を遮断しないようにすることを特徴とする。
操作部により設定する時間はゼロから無限大まである。このとき時間を無限大に設定すると、画像形成動作が終了してから次の画像形成動作が発生するまで同じルーチンを回っている。従って、電源が遮断する検知手段が設定されていても、結果として電源が遮断されることはない。
かかる発明によれば、設定時間が無限大に設定された場合、タイマカウントがタイムアウトすることがないためそれ以降の動作を無効とするので、マニュアル動作のみで画像形成動作を開始するモードを設定することができる。
請求項6は、画像形成動作が終了して前記タイマカウント部により時間が計時されて設定された所定の時間が経過した後、指定された検知手段の電源を前記電源遮断手段により遮断した際、次の画像形成動作又は電源供給復帰動作が検知された場合、前記タイマカウント部をリセットして前記各検知手段に電源を供給することを特徴とする。
タイマが所定の時間をカウントして指定された検知手段の電源を遮断した後、原稿が載置されるか、圧板が開閉されるか、或いは操作部の電源供給復帰動作ボタンが押されるかの何れかの動作が検知された場合、タイマカウント部をリセットして各検知手段に電源を供給する。また、それらの動作が検知されなかった場合は、その状態を継続する。
かかる発明によれば、指定の検知手段の電源が遮断された後、その状態から画像形成動作に復帰するには、次の画像形成動作或いは電源供給復帰動作が検知され場合であるので、効率良く省電力を実現しつつ操作性を維持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は、本発明の一実施形態に係るデジタル複写機の概略構成図である。この構成は、画像処理装置としての複写機100であり、この複写機100の上面にはコンタクトガラス6が設けられている。また、複写機100の上部には自動原稿送り装置(以下、単にADFという)1が設けられており、このADF1はコンタクトガラス6を開閉するように複写機100に図示しないヒンジ等を介して連結されている。このADF1は、複数の原稿からなる原稿束を載置可能な原稿載置台としての原稿トレイ2と、原稿トレイ2に載置された原稿束から原稿を1枚ずつ分離してコンタクトガラス6に向かって搬送する分離・搬送手段と、分離・搬送手段によってコンタクトガラス6に向かって搬送された原稿をコンタクトガラス6上の読取位置に搬送・停止させるとともに、コンタクトガラス6の下方に配設された複写機100の読取手段(公知の露光ランプ51、ミラー52、55、56、レンズ53、CCD54等)50により読み取りが終了した原稿をコンタクトガラス6から搬出する。給紙モータはコントローラからの出力信号によって駆動されるようになっており、コントローラは複写機100から給紙スタート信号が入力されると、給紙モータを正・逆転駆動するようになっている。給紙モータが正転駆動されると、給送ローラ3が時計方向に回転して原稿束から最上位に位置する原稿が給紙され、コンタクトガラス6に向かって搬送される。この原稿の先端が原稿セット検知センサ7によって検知されると、コントローラは原稿セット検知センサ7からの出力信号に基づいて給紙モータを逆転駆動させる。これにより、後続する原稿が進入するのを防止して分離されないようになっている。
【0007】
また、コントローラは原稿セット検知センサ7が原稿の後端を検知したとき、この検知時点からの搬送ベルトモータの回転パルスを計数し、回転パルスが所定値に達したときに、給送ベルト4の駆動を停止して給送ベルト4を停止することにより、原稿をコンタクトガラス6読取位置に停止させる。また、コントローラは原稿セット検知センサ7によって原稿の後端が検知された時点で、給紙モータを再び駆動し、後続する原稿を上述したように分離してコンタクトガラス6に向かって搬送し、この原稿が原稿セット検知センサ7によって検知された時点からの給紙モータのパルスが所定パルスに到達したときに、給紙モータを停止させて次原稿を先出し待機させる。そして、原稿がコンタクトガラス6の読取位置に停止したとき、複写機100によって原稿の読み取りおよび露光が行なわれる。この読み取りおよび露光が終了すると、コントローラには複写機100から信号が入力されるため、コントローラはこの信号が入力すると、搬送ベルトモータを正転駆動して、搬送ベルト16によって原稿をコンタクトガラス6から排送ローラ5に搬出する。
【0008】
上記のように、ADF1にある原稿トレイ2に原稿の画像面を上にして置かれた原稿束は、操作部上のプリントキーが押下されると、一番上の原稿からコンタクトガラス6上の所定の位置に給送される。給送された原稿は、読み取りユニット50によってコンタクトガラス6上の原稿の画像データを読み取り後、給送ベルト4および反転駆動コロによって排出口A(原稿反転排出時の排出口)に排出される。さらに、原稿トレイ2に次の原稿が有ることを検知した場合、前原稿と同様にコンタクトガラス6上に給送される。
また第1トレイ8、第2トレイ9、第3トレイ10に積載された転写紙は、各々第1給紙ユニット11、第2給紙ユニット12、第3給紙ユニット13によって給紙され、縦搬送ユニット14によって感光体15に当接する位置まで搬送される。読み取りユニット50にて読み込まれた画像データは、書き込みユニット57からのレーザによって感光体15に書き込まれ、現像ユニット27を通過することによってトナー像が形成される。そして、転写紙は感光体15の回転と等速で搬送ベルト16によって搬送されながら、感光体15上のトナー像が転写される。その後、定着ユニット17にて画像を定着させ、排紙ユニット18に搬送される。排紙ユニット18に搬送された転写紙は、ステープルモードを行わない場合は、排紙トレイ19に排紙される。
【0009】
図2は本発明の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。この画像形成装置は、画像形成動作終了後、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段74aと、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段74bと、原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段72aと、原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段72bと、各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段71bと、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部71aと、画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部70と、原稿読み取り部を制御する読み取り制御部73と、画像データの書き込みを制御する書き込み制御部74と、書き込み制御部75からの画像データに基づいて潜像画像を形成して現像、転写、定着のプロセスを行う電子写真プロセス部76と、全体の制御を司る本体制御基板71と、各部に必要な電源を供給する電源77と、この電源77をON・OFFする電源SW78を備えて構成される。尚、本体制御基板71には各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段71bが含まれる。
【0010】
次に図2の画像形成装置がデジタルコピアの場合の概略動作について説明する。読み取り制御部73によって読み取られた画像信号が本体制御基板71を経由して書き込み制御部75に送られる。そして書き込み制御部75に送られた画像信号に従って静電潜像が形成され、その後は一連の電子写真プロセス部76によって画像形成が実行される。ここで、画像形成動作終了後ランプが所定の位置に戻っているか否かをランプ位置検出手段74aを用いて検知し、また、この動作中の搬送路内の用紙の有無、JAM検知等は紙搬送検知手段74bによって行われる。そして、ユーザが原稿を載置したか否かを原稿設置検出手段72aを用いて検出し、ユーザが原稿を載置しようとしていることを圧板開閉検知手段72bを用いて検出している。そして、これらランプ位置、紙搬送、原稿載置、圧板開閉等検知手段には常に電源が供給されている。
【0011】
図3は本発明の電源遮断手段71bの概略構成を示す図である。この電源遮断手段71bは、ランプ位置及び紙搬送等検知手段74と、原稿載置及び圧板開閉検知手段72が接続され、2つの系統(記号85と86)によりそれぞれ個別に電源遮断が可能な構成となっている。また電源遮断手段71bはCPU81の制御により行われる。例えば、電源遮断手段71bの構成としてリレードライバとそれによりON/OFFされるリレーによるメカ的な構成でもよいし、半導体によるソフトスイッチ方式でも構わない。
【0012】
図4は本発明の画像形成装置の検知手段の電源制御のフローチャートである。まず、現在の画像形成動作が終了したか否かを監視し(S1)、終了すると操作部70により設定された時間(図6参照)をカウントするためにタイマカウント部71aがスタートする(S2)。そしてタイマカウント部71aのカウント時間を見る前に次の画像形成動作、例えば、圧板開閉検知手段により圧板が開閉されたか否かを監視し(S3)、開閉されたことを検知すると(S3で、はいのルート)、タイマカウント部71aをクリアして(S8)、電源が遮断されている検知手段に電源を供給して(S9)画像形成動作に移り(S10)ステップS1に戻る。ステップS3で次の画像形成動作が検知されない場合(S3で、いいえのルート)、操作部70により設定された時間にタイマカウント部71aが到達したかを監視し(S4)、到達していなければ(S4で、いいえのルート)、繰り返す。ステップS4でタイマカウント部71aが設定時間に到達すると(S4で、はいのルート)、操作部70で全検知手段の電源を遮断するように設定されているか否かをチエックし(図5参照)(S5)、設定されていなければ(S5で、いいえのルート)、ランプ位置検出手段74aと紙搬送検知手段74bへの電源を遮断して(S11)、ステップS7に進む。ステップS5で設定されていれば(S5で、はいのルート)、全検知手段への電源を遮断して(S6)、次の画像形成動作又は操作部70の電源供給復帰動作のボタンが押されたか否かを監視し(S7)、それらの動作が検知されなければ現在の状態を維持して終了し、何れかの動作が検知されればステップS8に進んで、タイマカウント部71aをクリアして(S8)、電源が遮断されている検知手段に電源を供給して(S9)画像形成動作に移り(S10)ステップS1に戻る。
【0013】
従来の画像形成装置は本体電源が投入されている間はランプ位置検知手段74a、紙搬送検知手段74b、原稿載置検知手段72a、及び圧板開閉検知手段72b等の各検知手段に電源を供給している。しかし、各検知手段は共に画像形成動作を行わない限り、各センサに供給されている電源は必要がない。そこで本実施形態では、画像形成動作終了後に、所定の時間が経過すると指定された検知手段の電源を遮断するものである。これにより、画像形成が行われていないときの無駄な電力を極力削減することができる。
【0014】
図5は検知手段に供給されている電源の遮断レベル設定画面の例を示す図である。この図では操作部の画面90に「センサの電源の遮断レベルを選択してください。」の文章が表示され、その下に▲1▼全てのセンサ、▲2▼原稿載置/圧板開閉検知センサ以外の全てのセンサが表示され、操作者が▲1▼と▲2▼の何れかを選択する。
省エネモードから画像形成モードに移行するタイミングは、操作者が操作部70の所定のボタンを押した時と、原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときである。従って全ての検知手段の電源が遮断されている場合は、操作者が操作部70の所定のボタンを押して解除するが、それ以外はランプ位置検知手段74a及び紙搬送検知手段74bの電源を遮断して、原稿載置検知手段72aと圧板開閉検知手段72bの電源は生かしておく必要がある。
【0015】
図6は操作部70の表示画面90により遮断時間を設定する画面の例を示す図である。この図では「コピー動作終了後、何秒でセンサの電源をおとしますか?」の文章が表示され、その下に▲1▼0〜無限大(秒)から任意の時間を入力するようにしてある。尚、この例では任意の時間を入力可能となっているが、指定の時間犯意から選択する方法でも構わない。このように、画像形成動作が終了後、いつ省エネモードに移行するかは使用される状況により異なる。即ち、使用頻度が高い場合は、時間を長くする必要があり、逆に使用頻度が低い場合は、時間を短くしても支障はない。そこで本実施形態では、操作部70からこの時間を任意に設定できるようにして操作者の利便性を高めるものである。これにより状況に応じた装置の使用が可能となり操作者の利便性を高めることができる。また操作部70により設定する時間をゼロから無限大まで可能にした場合、時間を無限大に設定すると、当然、画像形成動作が終了してから次の画像形成動作が発生するまで同じルーチンを回っている。従って、電源が遮断する検知手段が設定されていても、結果として電源が遮断されることはなくなる。
【0016】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、画像形成が終了して所定の時間が経過した後、指定の検知手段の電源が遮断されるので、極力無駄な電力を削減することができる。
また請求項2では、検知手段の電源を全て遮断する以外は原稿載置検知手段と圧板開閉検知手段の電源は生かしておくので、操作者が原稿を読み取り部に置くか或いは圧板を開閉したときに画像形成モードに自動的に移行するので、省電力と操作性が優れた画像形成装置を提供することができる。
また請求項3では、操作部からタイマカウント部の時間を任意に設定できるので、状況に応じた装置の使用が可能となり操作者の利便性を高めることができる。
また請求項4では、画像形成動作が終了してタイムアウト以前に次の画像形成動作が検知されると、カウンタをクリアすると共に、各検知手段に電源が供給されるので、次の画像形成動作に移行する待ち時間を少なくすることができる。
また請求項5では、設定時間が無限大に設定された場合、タイマカウントがタイムアウトすることがないためそれ以降の動作を無効とするので、マニュアル動作のみで画像形成動作を開始するモードを設定することができる。
また請求項6では、指定の検知手段の電源が遮断された後、その状態から画像形成動作に復帰するには、次の画像形成動作或いは電源供給復帰動作が検知され場合であるので、効率良く省電力を実現しつつ操作性を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル複写機の概略構成図である。
【図2】本発明の画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の電源遮断手段71bの概略構成を示す図である。
【図4】本発明の画像形成装置の検知手段の電源制御のフローチャートである。
【図5】本発明の検知手段に供給されている電源の遮断レベル設定画面の例を示す図である。
【図6】本発明の操作部70の表示画面90により遮断時間を設定する画面の例を示す図である。
【符号の説明】
70 操作部、71a タイマカウント部、71b 電源遮断手段、72a 原稿載置検知手段、72b 圧板開閉検知手段、74a ランプ位置検知手段、74b 紙搬送検知手段、76 電子写真プロセス部、77 電源、78 電源SW
Claims (6)
- 省エネモードを備えた画像形成装置であって、
画像形成動作終了後、原稿読み取り部の照明ランプが所定の位置に戻っているか否かを検知するランプ位置検知手段と、搬送路内の用紙の有無及び紙詰まりを検知する紙搬送検知手段と、前記原稿読み取り部に原稿を載置したか否かを検知する原稿載置検知手段と、前記原稿読み取り部の原稿を抑える圧板の開閉を検知する圧板開閉検知手段と、前記各検知手段の電源を遮断する電源遮断手段と、設定された所定の時間を計時するタイマカウント部と、前記画像形成装置の操作のための指示と表示を行う操作部とを備え、
画像形成動作が終了すると前記タイマカウント部により時間が計時開始され設定された所定の時間経過後、指定された検知手段の電源を前記電源遮断手段により遮断することを特徴とする画像形成装置。 - 前記操作部は、前記検知手段の全て、若しくは前記ランプ位置検知手段及び紙搬送検知手段の何れか一つを、前記電源遮断手段により電源が遮断される検知手段として指定可能とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記操作部は、画像形成動作の終了後、前記タイマカウント部が計時する時間を任意に設定可能とすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 画像形成動作の終了後、前記タイマカウント部が計時を開始した際、次の画像形成動作が検知された場合は、前記タイマカウント部をリセットして前記各検知手段に電源を供給することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 前記操作部が前記タイマカウント部の設定時間を無限大に設定した場合は、前記電源遮断手段により電源が遮断される検知手段の設定の如何にかかわらず前記各検知手段の電源を遮断しないようにすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像形成装置。
- 画像形成動作が終了して前記タイマカウント部により時間が計時されて設定された所定の時間が経過した後、指定された検知手段の電源を前記電源遮断手段により遮断した際、次の画像形成動作又は電源供給復帰動作が検知された場合、前記タイマカウント部をリセットして前記各検知手段に電源を供給することを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の画像形成装置。
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Cited By (2)
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JP2007025877A (ja) * | 2005-07-13 | 2007-02-01 | Kyocera Mita Corp | 電源供給装置 |
JP2013166643A (ja) * | 2012-02-16 | 2013-08-29 | Ricoh Co Ltd | シート材搬送装置、画像読取装置および画像形成装置 |
-
2003
- 2003-07-04 JP JP2003192300A patent/JP2005025066A/ja active Pending
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