JPH11268840A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11268840A
JPH11268840A JP11009629A JP962999A JPH11268840A JP H11268840 A JPH11268840 A JP H11268840A JP 11009629 A JP11009629 A JP 11009629A JP 962999 A JP962999 A JP 962999A JP H11268840 A JPH11268840 A JP H11268840A
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真司 山本
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哲郎 巴
Koyo Ito
幸洋 伊藤
Tadahiro Kiyosunaga
忠浩 清須長
Eijiro Masaki
栄次郎 正木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装置本体の外部から装置本体の内部の画像形成
部への給紙経路を共通化することにより、スペース効率
の向上や、コスト低減を実現することができる用紙循環
装置、及び画像形成装置を提供する。 【構成】装置本体と、前記装置本体に設けられた画像形
成部と、用紙を前記画像形成部に向けて給紙する給紙
部、及び前記画像形成部により画像が形成された用紙
を、前記給紙部に循環供給する用紙循環機構とを備え、
前記給紙部は、直接用紙を投入できる手差し給紙部を兼
ねていることを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、両面転写、合成画像転
写などの多重画像形成機能を有する複写機、プリンタ等
の画像形成装置、及び該画像形成装置に装着することに
より画像形成装置に上記多重画像形成機能を付加する画
像形成装置用の用紙循環装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば複写機に搭載される両面複写機能
を実現する方法としては、例えば全ての原稿の片面側の
みを一通りまとめて複写してその用紙をストックした
後、上記ストックされた用紙に対して上記原稿の他面側
をまとめて複写する方法(以下、ストック式という)
や、1枚の用紙の両面複写が完了した後で次の用紙への
複写を行う方法(以下、ノンストック式という)があ
る。
【0003】そのうち、上記ノンストック式の複写機の
一つとして、複写機本体内部に設けられた画像形成部に
より片面側に複写処理が施された用紙を複写機本体の外
部に向けて開口した排紙口から排出させ、複写機本体に
着脱自在に装着された両面複写用搬送ユニットにより、
上記排出された用紙を上記複写機本体に形成された再給
紙口へ搬送させ、更に上記用紙を上記再給紙口から再給
紙経路を通って再度上記画像形成部に送る構成をもつも
のが知られている。このような構成をとることにより、
両面複写のための再給紙機構を上記両面複写用搬送ユニ
ットとして本体に着脱自在とすることができ、両面複写
機構のオプション化が容易となり、またメンテナンス性
が向上するといったメリットがある。
【0004】ところで、最近の複写機は用紙供給トレー
を本体内部に収納するタイプが多いが、そういったタイ
プの複写機でも、複写機本体の外部から手差し給紙を行
うための手差しトレー、すなわち外部から供給する用紙
を載置するための用紙載置台についてはほとんどが具備
しており、上記従来の複写機も例外ではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような構成を有
する従来の複写機では、複写機本体の外部から上記画像
形成部への給紙経路として、上記両面複写用搬送ユニッ
トにより搬送された用紙を給紙する上記再給紙経路と、
上記手差し給紙トレーからの用紙を給紙する手差し給紙
経路の2系統具備しているのが一般的である。しかしな
がら、同系統の給紙経路を複数具備することは、スペー
ス効率やコストの面で非常に無駄が多い。
【0006】そこで本発明の目的は、装置本体の外部か
ら装置本体の内部の画像形成部への給紙経路を共通化す
ることにより、スペース効率の向上や、コスト低減を実
現することができる用紙循環装置、及び画像形成装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、装置本体と、前記装置本体
に設けられた画像形成部と、用紙を前記画像形成部に向
けて給紙する給紙部、及び前記画像形成部により画像が
形成された用紙を、前記給紙部に循環供給する用紙循環
機構とを備え、前記給紙部は、直接用紙を投入できる手
差し給紙部を兼ねていることを特徴とする画像形成装置
を提供する。
【0008】請求項2記載の発明は、前記用紙循環機構
は、前記装置本体とは別個のユニットであり、前記装置
本体の手差し給紙部を含むユニット装着部に取り外し可
能に装着されることを特徴とする画像形成装置を提供す
る。
【0009】請求項3記載の発明は、前記給紙部を駆動
する駆動部と、前記給紙部に用紙が差し込まれたことを
検知して、その検知信号を出力する用紙検知部と、前記
用紙循環機構が動作中であるか否かを判断する判定部、
及び前記用紙循環機構の動作中に前記検知信号が出力さ
れると、前記給紙部による給紙動作を開始させるべく前
記動作部を制御する給紙制御部とを備え、前記給紙制御
部は、前記検知信号の出力時点から所定時間経過後に前
記給紙部による給紙動作を開始させることを特徴とする
画像形成装置を提供する。
【0010】
【作用】
【0011】請求項1記載の発明によれば、例えば用紙
の両面に画像を形成する場合に、装置本体の排紙口から
排出された用紙が手差し給紙口に循環供給され、この手
差し給紙口から用紙が再度画像形成手段に搬送される。
従って、装置本体には、用紙循環供給用に別途専用の給
紙経路を設ける必要がなく、装置本体の外部から内部の
画像形成手段への給紙経路を一本化することができ、ス
ペース効率の向上やコスト低減が可能となる。
【0012】また、請求項2記載の発明によれば、用紙
循環機構は、本体から着脱可能となるため、ユーザーの
要望に応じて取り付けることができる。
【0013】更に、請求項3記載の発明によれば、用紙
循環手段の動作中に、用紙検知手段から検知信号が出力
された時点から所定時間経過後に、給紙動作を開始させ
ることによって、用紙循環手段により循環されてきた用
紙が、手差し給紙手段の給紙部に挿入された後、コピー
開始ボタンの操作を行うことなく自動的に再度、複写の
ための給紙を行うことが可能となる。
【0014】
【実施例】以下添付図面を参照して、本発明の実施の形
態について詳細に説明する。尚、以下の実施の形態は本
発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を
限定するものではない。
【0015】図1は本発明の実施の形態に係る複写機の
内部構成を示す模式的正面図である。本実施の形態に係
る複写機A1は、上記従来の技術の欄で説明した複写機
と同様、両面複写時に1枚の用紙の両面への複写が完了
した後で次の用紙への複写を行うノンストック式の複写
機である。
【0016】本複写機A1は、図1に示すように、原稿
画像の読み取りを行う画像読取部1a及び上記画像読取
部1aで読み取られた画像に基づいて用紙に画像形成を
行う画像形成部1bからなる装置本体1と、上記画像読
取部1aの上面に設けられた原稿載置台3の上に装着さ
れた自動両面原稿搬送装置(以下、RADFという)2
と、上記装置本体1の右側面に着脱可能な状態で装着さ
れた両面複写用搬送ユニット4とから構成されている。
【0017】装置本体1とRADF2とは、画像形成装
置を構成し、両面複写用搬送ユニット4は、用紙循環装
置を構成している。
【0018】まず始めに、上記RADF2と上記画像読
取部1aの概略構成、及びそれらによる画像読み取り動
作の概略を説明する。尚、上記RADF2と上記画像読
取部1aについては本発明に必須の構成ではないため、
簡単な説明にとどめる。
【0019】上記RADF2は、複数枚の原稿を同時に
セット可能に構成されており、セットされた原稿を1枚
ずつ、後述するRADF用読取領域3a上に自動搬送可
能に構成されている。尚、該RADF2についての詳細
な構成、及び原稿搬送動作についての説明は省略する。
また、上記画像読取部1aには、上記原稿載置台3と、
上記原稿載置台3上に載置された原稿又は上記RADF
2により上記原稿載置台3の端部に設定されたRADF
用読取領域3a上を自動搬送される原稿を照明走査して
原稿からの反射光を受光する読取光学系5とを具備して
いる。更に、上記読取光学系5は、蛍光ランプ(図示省
略)、上記蛍光ランプから照射された光の原稿面からの
反射光を案内するミラー6、7、8、レンズ9、及び上
記反射光を受光するラインセンサ10等により構成され
る。
【0020】上記RADF2により、原稿が上記RAD
F用読取領域3a上を搬送される際、上記原稿面は、図
1に示す位置関係に固定された状態の上記読取光学系5
により、上記原稿の搬送に従って照明走査される。尚、
上記RADF2を用いず、ブックもの原稿などを原稿載
置台3に直接載置して複写を行う場合には、原稿面は、
図1の左から右方向へ移動する上記読取光学系5により
照明走査される。
【0021】続いて、上記画像形成部1bと上記両面複
写用搬送ユニット4の概略構成、及びそれらによる画像
形成動作の概略を説明する。上記画像形成部1bには、
装置本体1内に引き出し可能に設置され、用紙Pがセッ
トされる給紙カセット11a,11b、装置本体1の外
部から手差しにより用紙をセットするための手差し給紙
口12、上記読取光学系5の上記ラインセンサ10への
入力に応じたレーザ光を感光体13に照射するレーザ光
学系14、上記感光体13上のトナー像を転写する作像
部16、熱ローラ17aと圧ローラ17bとで構成さ
れ、上記作像部16で作像された用紙P上の画像を定着
させる定着ローラ17、上記定着ローラ17を通過した
用紙Pが排出される排紙口18、及び排紙口19、上記
排紙口18から排出された用紙Pを受ける排紙台20、
及び上記用紙Pを上記各部間に搬送する各種の搬送手段
等(後述)が備えられている。
【0022】上記作像部16では、上記感光体13の周
囲に、帯電チャージャ25、現像装置26、転写ローラ
15、及びクリーニングローラ27が、この順に配置さ
れている。この作像部16は、上記帯電チャージャ25
によって均一に帯電した上記感光体13の外周面に、上
記レーザ光学系14からのレーザ光を結像させて静電潜
像を形成した後、当該静電潜像を上記現像装置26によ
ってトナー像に顕像化し、上記転写ローラ15によって
トナー像を用紙Pに転写し、その後に上記感光体13上
の残留トナーを上記クリーニングローラ27によって回
収するようにしたものである。尚、上記作像部16のう
ち、上記転写ローラ15以外は作像ユニット28として
一体的に形成されており、前方(図面手前方向)に引き
出すことができるようになっている。
【0023】手差し給紙口12の近傍には、手差しトレ
ー22上に用紙Pがセットされると用紙Pの先端で押さ
れてオンにされることにより用紙Pを検出する検知スイ
ッチ35が設けられている。
【0024】また、手差し給紙口12の直ぐ内側には、
給紙ローラ36が配設され、この給紙ローラ36は、外
周面の一部が切り欠かれた平板部361を有する半月形
状のローラからなる。
【0025】更に、給紙カセット11a,11bの右端
部には、それぞれ同様に半月形状の給紙ローラ23a,
23bが配設されている。また、給紙ローラ36,23
a,23bと作像部16との間には、給紙ローラ36,
23a,23bにより送られてくる用紙を所定のタイミ
ングで作像部16に2次給紙するレジストローラ対24
が配設されている。
【0026】手差し給紙口12は画像形成装置の装置本
体の給紙口を構成し、排紙口19は画像形成装置の装置
本体の排紙口を構成し、作像部16及び定着ローラ17
は画像形成手段を構成し、検知スイッチ35は用紙検知
手段を構成し、給紙ローラ36は手差し給紙手段を構成
し、レジストローラ対24は2次給紙手段を構成してい
る。
【0027】また、上記両面複写用搬送ユニット4は、
搬送ガイド41,42などから形成され、搬送される用
紙を案内する用紙循環路43と、搬送ガイド41,42
に沿って適所に配設され、装置本体1の上記排紙口19
から排出された用紙Pを装置本体1の手差し給紙口12
に循環供給する搬送ローラ対38及び搬送ローラ対39
とを備えている。この搬送ローラ対38及び搬送ローラ
対39は、用紙供給手段を構成している。
【0028】即ち、本複写機A1においては、装置本体
1の上記排紙口19から排出された用紙Pを手差し給紙
口12に供給し、手差し給紙の場合と同様の搬送方法に
より用紙Pを再度上記作像部16に搬送するように構成
されている。これにより、装置本体1には、上記手差し
給紙時の給紙経路以外に、装置本体1の外部から上記作
像部16への給紙経路は設けられていない。
【0029】このように、本複写機A1では、上記両面
複写用搬送ユニット4を上記のような構成としたことに
より、本体の外部から本体内部の作像部16への給紙経
路を一本化することができ、スペース効率の向上やコス
ト低減が可能となっている。
【0030】更に、上記両面複写用搬送ユニット4に
は、上記装置本体1の上記排紙口19から排出された用
紙Pを上記手差し給紙口12に搬送せずにそのまま排出
するための排紙口21、及び上記装置本体1の手差し給
紙口12に用紙Pを手差しする際に使用する手差しトレ
ー22が備えられている。上記手差しトレー22は、不
使用時には支点22aを中心にして矢印Y1方向に回動
させることにより、図1の破線のような状態で上記両面
複写用搬送ユニット4の側面に収納することが可能であ
る。
【0031】また、両面複写用搬送ユニット4には、手
差しトレー22が両面複写用搬送ユニット4の側面に収
納されるとオンにされることにより、手差しトレー22
の収納を検出する検知スイッチ37が設けられている。
この検知スイッチ37は、開閉検知手段を構成する。
【0032】また、装置本体1と両面複写用搬送ユニッ
ト4との接続部分には、両面複写用搬送ユニット4が取
り付けられるとオンにされることにより、両面複写用搬
送ユニット4の装着を検出する検知スイッチ71が設け
られている。
【0033】次に、図2〜図4を用いて、装置本体に対
する手差しトレー及び両面複写用搬送ユニットの取付構
成について説明する。図2、図3は装置本体1に取り付
けられている手差しトレー51を示す斜視図、図4は手
差しトレー51に代えて取り付けられた両面複写用搬送
ユニット4を示す斜視図である。
【0034】本複写機A1には、図2に示すように、手
差し給紙口12側の側面に、ユニット取付部50が設け
られており、このユニット取付部50には、外部から供
給する用紙を載置するための手差しトレー51が取り付
けられている。この手差しトレー51は、用紙載置台を
構成しており、上記手差しトレー22と同様の方法で装
置本体1の側面に収納可能であり、また、その収納状態
で手差し給紙口12を閉塞するように構成されている。
【0035】従って、本複写機A1では、手差し給紙口
12が閉塞されないよう、装置本体1に取り付けられて
いる手差しトレー51を取り外した上で、両面複写用搬
送ユニット4を装置本体1に取り付けるように構成され
ている。すなわち、手差しトレー51は、図3に示すよ
うに、所定の手順でユニット取付部50から取外し可能
に構成されており、手差しトレー51が取り外されたユ
ニット取付部50には、図4に示すように、両面複写用
搬送ユニット4が取付可能に構成されている。
【0036】このように、ユニット取付部50は、手差
しトレー51と両面複写用搬送ユニット4とのいずれか
一方を選択的に取付可能にするもので、用紙受入手段を
構成している。
【0037】次に、図5を用いて本複写機A1の制御系
について説明する。図5は複写機A1の制御系を示すブ
ロック図である。制御部60は、CPU等からなり、本
複写機A1の各部の動作を制御するもので、以下の機能
を有する。検知スイッチ37のオンオフによって手差し
トレー22が両面複写用搬送ユニット4に収納されてい
るか否かを判別する収納判別手段としての機能。検知ス
イッチ71のオンオフによって両面複写用搬送ユニット
4が取り付けられているか否かを判別する搬送ユニット
判別手段としての機能。装置本体1に両面複写用搬送ユ
ニット4が取り付けられ、かつ手差しトレー22が両面
複写用搬送ユニット4に収納されているときにのみ、両
面複写用搬送ユニット4の各部の動作を行わせる循環制
御手段としての機能。装置本体1の表面適所に配設さ
れ、複写動作を開始させるためのコピー開始ボタン72
や、複写枚数、両面複写などの設定を行うための設定ボ
タン73に対する操作内容を判別する操作判別手段とし
ての機能。装置本体1の表面適所に配設され、設定ボタ
ン73による設定内容や警告メッセージなどを表示する
ための例えばLCDパネル等からなる表示部74の表示
内容を制御する表示制御手段としての機能。
【0038】また、制御部60は、図5に示すように、
機能ブロックとして、用紙判別手段61と、複写制御手
段62とを有する。
【0039】用紙判別手段61は、手差し給紙口12
(図1)に設けられた検知スイッチ35のオンオフによ
って、手差し給紙口12に用紙が存在するか否かを判別
するものである。この用紙判別手段61により、手差し
トレー22が開いている場合には、手差しトレー22に
用紙が載置されているか否かが判別され、両面複写中に
は、両面複写用搬送ユニット4から手差し給紙口12ま
で用紙が循環供給されてきたか否かが判別される。
【0040】複写制御手段62は、コピー開始ボタン7
2が押されると、設定ボタン73に対する操作内容にし
たがって、画像形成部1bやRADF2などの本複写機
A1各部の動作を開始させるもので、機能ブロックとし
て、モード判定手段63と、給紙制御手段64を有す
る。
【0041】モード判定手段63は、設定ボタン73に
対する操作内容に応じて、両面複写モード、すなわち両
面複写用搬送ユニット4が動作中であるか、又は手差し
トレー22に載置された用紙に対して複写を行う手差し
給紙モードであるかを判定するものである。
【0042】給紙制御手段64は、以下の機能を有す
る。 (1) 手差し給紙モードのときは、手差し給紙口12に用
紙ありと判別された後、コピー開始ボタン72が押され
ると、給紙ローラ36のローラ軸に連結された駆動モー
タなどからなる駆動手段75の駆動を開始させて、給紙
ローラ36による給紙動作、すなわち積極送りを開始さ
せる機能。 (2) 両面複写モードのときは、手差し給紙口12に用紙
ありと判別された後、判別時点から所定時間の経過後
に、駆動手段75の駆動を開始させて、給紙ローラ36
による給紙動作、すなわち積極送りを開始させる機能。 (3) レジストローラ対24の駆動開始後は、給紙ローラ
36の平板部361を用紙に向けて停止させ、積極送り
から消極送りに切り替えさせる機能。
【0043】ここで、図1を用いて、給紙ローラ36に
よる積極送り及び消極送りについて説明する。
【0044】手差し給紙口12に載置された用紙は、ま
ず、給紙ローラ36のローラ面により1次給紙されてレ
ジストローラ対24に送られ、用紙先端がレジストロー
ラ対24のローラ間にニップされ、多少撓んだ状態で停
止する。このように、給紙ローラ36のローラ面により
搬送力を加えて用紙搬送を行うことを積極送りという。
【0045】そして、レジストローラ対24は、作像部
16の動作タイミングに同期して回転を開始し、用紙を
作像部16に向けて2次給紙する。このとき、給紙ロー
ラ36のローラ面と用紙との摩擦によって、レジストロ
ーラ対24による用紙搬送速度が不安定になり、転写タ
イミングがずれたり、画像ずれが生じたりしないよう
に、給紙ローラ36は、平板部361を用紙に向けて停
止する。これによって、用紙は給紙ローラ36の平板部
361によって生じる隙間をすり抜けることにより、ず
れのない画像が転写されることとなる。このように、給
紙ローラ36の平板部361を用紙に向けることによ
り、レジストローラ対24により2次給紙される用紙に
対して搬送力を加えることなく用紙搬送を許容すること
を消極送りという。
【0046】次に、図1、図6を用いて、上記画像形成
部1bと上記両面複写用搬送ユニット4とによる画像形
成動作、及びその際の用紙Pの搬送動作についての概略
を説明する。図6は分岐ガイド29,30近傍の構成を
示す図1の部分拡大図である。尚、ここでは上述した上
記画像読取部1aによる画像読取動作についても並行し
て行われているものとしてその説明は省略する。
【0047】(片面複写動作)まず、用紙Pの片面のみ
に画像を転写する際の動作について説明する。
【0048】コピー開始ボタン72(図.5)が押され
ると、給紙カセット11a(若しくは11b)内の用紙
Pのうち、最上面の1枚が、外表面に切欠を有する給紙
ローラ23a(若しくは23b)の回転により引き出さ
れ、その先端が一対のレジストローラ対24間に突き当
てられる。上記レジストローラ対24は、上記用紙Pを
その位置で一時的に待機させた後、所定のタイミングで
上記作像部16に搬送する。
【0049】上記作像部16では、上記感光体13と上
記転写ローラ15との間を上記用紙Pが通過する過程
で、上述した方法により上記用紙Pの片面側(感光体
側)にトナー像が転写される。上記作像部16を通過し
た用紙Pは上記定着ローラ17に送られ、ここで熱ロー
ラ17aと圧ローラ17bとの間を通過することにより
上記トナー像が定着される。上記定着ローラ17を通過
した用紙Pは、フェイスダウン(画像転写面が下)の状
態で排出する場合には上記排紙口18方向へ、フェイス
アップ(画像転写面が上)の状態で排出する場合には上
記排紙口19方向へそれぞれ搬送される。
【0050】その際の搬送方向の切替えは、分岐爪2
9,30の動作により行われる。即ち、上記分岐爪2
9,30を図6の実線で示す状態にすれば、用紙Pは上
記排紙口18方向へ案内され、上記分岐爪29,30を
図6の破線で示す状態にすれば、用紙Pは上記排紙口1
9方向へ案内される。
【0051】上記排紙口18方向へ案内された用紙P
は、一対の排出ローラ31,31により上記排紙口18
から排出され、排紙台20上にフェイスダウンの状態で
蓄積される。一方、上記排紙口19方向へ案内された用
紙Pは、一対の排出ローラ32,32により上記排紙口
19から排出され、上記両面複写用搬送ユニット4内に
搬送される。
【0052】上記両面複写用搬送ユニット4内に搬送さ
れた用紙Pは、図6の破線で示す状態にセットされた分
岐爪33に案内され、更に一対の排出ローラ34,34
により排紙口21から排出される。上記排紙口21から
排出された用紙Pは、例えば別体のフィニッシャ(図示
省略)上にフェイスアップの状態で蓄積される。尚、装
置本体1に上記両面複写用搬送ユニット4が取り付けら
れていない状態のときには、上記排紙口19からフェイ
スアップの状態で排出された用紙Pは、そのまま例えば
別体のフィニッシャ(図示省略)上に蓄積される。
【0053】また、給紙カセット11a,11bからで
はなく、手差しにより用紙Pを給紙する場合には、上記
両面複写用搬送ユニット4に取り付けられている上記手
差しトレー22上に、用紙Pをその先端が装置本体1の
上記手差し給紙口12内に差し込まれた状態に載置す
る。上記手差しトレー22上に用紙Pがセットされた状
態は、上記用紙Pの先端で検知スイッチ35が押される
ことにより検出される。その後、コピー開始ボタン72
(図5)が押されると、装置本体1内に設置されている
制御部60(図5)は、上記検知スイッチ35からの検
知信号とコピー開始ボタン72(図5)からのコピー開
始信号とにより給紙ローラ36の回転を開始させる。こ
れにより、上記手差しトレー22上の用紙Pのうち、最
上面の1枚が引き出され、上記一対のレジストローラ対
24方向に搬送される。
【0054】給紙ローラ36の回転開始以降の動作は、
上述した給紙カセット11a,11bからの給紙の場合
と同様である。なお、上記検知スイッチ35による用紙
の検知から上記給紙ローラ36の回転開始までの動作手
順については、図8を用いて後述する。
【0055】また、上記両面複写用搬送ユニット4が装
置本体1に取り付けられていない状態で手差し給紙を行
う場合には、図2に示すように装置本体1に取り付けら
れた手差しトレー51を用いればよい。
【0056】(両面複写動作)続いて、用紙Pの両面に
画像を転写する際の動作を説明する。
【0057】まず、両面複写を行う場合の第1の前提条
件として、上記両面複写用搬送ユニット4が装置本体1
に取り付けられている必要がある。これについては、両
面複写用搬送ユニット4と装置本体1との接続部分に設
けられた検知スイッチ71により検出される。
【0058】また、本複写機A1では、上記両面複写用
搬送ユニット4が装置本体1に取り付けられた状態でも
手差しによる給紙が行えるが、手差し給紙の状態のまま
では両面複写を行うことは基本的に望ましくない場合が
ある。なぜなら、両面複写時には、上記両面複写用搬送
ユニット4により、装置本体1の上記排紙口19から排
出された片面複写済みの用紙Pが上記装置本体1の手差
し給紙口12に供給されるが、上記手差し給紙口12に
用紙Pがセットされた状態では、セットされている用紙
P上に片面複写済みの用紙Pが通過することになるた
め、片面複写済みの用紙P通過時の摩擦力により、上記
手差し給紙口12にセットされた用紙Pも幾分通紙方向
に移動してしまい、給紙位置がずれてしまうからであ
る。また、セットされている用紙Pが片面複写済みの用
紙Pのサイズよりも小さい場合には、セットされている
用紙Pのある所とない所とで上記片面複写済みの用紙P
の給紙時に段差が生じることになり、搬送が不安定にな
ってしまうからである。但し、上記片面複写済みの用紙
Pが上記手差し給紙口12に達する前に上記手差し給紙
口12にセットされた用紙Pが全て給紙し終わっていれ
ば問題はない。
【0059】両面複写を行う場合の第2の前提条件とし
て、上記手差し給紙口12に用紙Pがセットされていな
いことが必要となる場合、本複写機A1では、この第2
の前提条件が満たされているか否かを、用紙Pが手差し
によりセット可能な状態であるか否かを検知することに
より判断する。具体的には、制御部60により、手差し
トレー22が上記両面複写用搬送ユニット4の側面に収
納された状態を検知するために設けられた検知スイッチ
37の検知信号がON(手差しトレー22が収納状態)
であれば、用紙Pが手差しによりセット不可能、即ち上
記第2の前提条件が満たされていると判断する。これに
より、上記手差し給紙口12に用紙Pがセットされた状
態で両面複写を行うことによる事故を未然に防止でき
る。
【0060】続いて、用紙Pの両面に画像を転写する際
の動作を具体的に説明する。両面複写を始める際には、
使用者は設定ボタン73により両面複写の設定を行う
が、制御部60により、上記両面複写用搬送ユニット4
と装置本体1との接続を検知する検知スイッチ71から
の信号と、上記検知スイッチ37からの検知信号を受け
るまでは、両面複写の設定を選択できないように制御さ
れる。この場合、上記第1、第2の前提条件が満たされ
て初めて、両面複写の設定が可能となる。
【0061】図7は両面複写処理開始までの動作手順を
示すフローチャートである。同図に示すように、まず、
上記両面複写用搬送ユニット4が取り付けられた状態
で、設定ボタン73により両面複写の設定がなされた
後、コピー開始ボタン72が押されると(ステップS1
1でYES)、手差しトレー22が閉状態であるか否か
が上記検知スイッチ37からの検知信号の有無により判
断される(ステップS12)。手差しトレー22が閉状
態であれば(ステップS12でYES)、後述する両面
複写処理が開始され(ステップS15)、開状態であれ
ば(ステップS12でNO)、コピー開始ボタン72は
無効となり(ステップS13)、例えば「手差しトレー
を閉めてください」などの警告メッセージが表示部74
に出力されて(ステップS14)、再度ステップS11
に戻る。
【0062】ステップS15の両面複写処理が開始され
ると、給紙カセット11a(若しくは11b)内の用紙
Pは、上記片面複写の場合と同様に、上記作像部16、
定着ローラ17を順次経由して搬送される過程で、片面
側に画像が形成される。上記定着ローラ17を通過した
用紙Pは、図6の実線で示す状態にセットされた上記分
岐爪29,30に案内されて排紙口18方向に搬送さ
れ、排出ローラ31,31により先端部から順次上記排
紙口18外に排出される。そして、上記排出ローラ3
1,31は、上記用紙Pの後端部分を挟んだ状態でその
回転が停止される。即ち、上記用紙Pはフェイスダウン
の状態で、後端部のみを残して上記排紙台20上に排出
される。
【0063】続いて、上記分岐爪29,30が図6の破
線で示す状態にセットされた後、上記排出ローラ31,
31は、先程とは逆の回転を開始する。これにより、上
記用紙Pは再度上記排紙口18の内部へ引き込まれ、上
記分岐爪29,30により上記排紙口19方向へ案内さ
れ、上記排出ローラ32,32により排出される。以上
のスイッチバック動作により、上記用紙Pは、搬送方向
に対して表裏が反転される。
【0064】上記排紙口19より排出された用紙Pは、
そのまま上記両面複写用搬送ユニット4内に搬送され
る。上記両面複写用搬送ユニット4内に搬送された用紙
Pは、図1の実線で示す状態にセットされた分岐爪33
に案内され、更に搬送ローラ38,38、用紙循環路4
3、搬送ローラ39,39により搬送され、その先端が
上記手差し給紙口12に差し込まれる。用紙Pの先端が
上記手差し給紙口12に差し込まれると、その状態は上
記検知スイッチ35により検出される。上記制御部60
は、上記検知スイッチ35からの検知信号を受けた後、
所定のタイミングで給紙ローラ36の回転を開始させ
る。なお、上記検知スイッチ35による用紙の検知から
上記給紙ローラ36の回転開始までの動作手順について
は、図8を用いて後述する。
【0065】上記給紙ローラ36が回転すると、それに
より上記用紙Pは上記レジストローラ対24方向へ搬送
され、その後、再度上記作像部16、定着ローラ17を
順次経由して搬送される過程で、もう一方の片面側に画
像が形成される。上記定着ローラ17を通過した用紙P
は、上記分岐爪29,30に案内されて排紙口18若し
くは排紙口19方向に搬送され、排出される。
【0066】以上、両面複写の動作について説明した
が、この両面複写の動作において、スイッチバック動作
による用紙の表裏反転動作を行わずに用紙を循環供給す
る、即ち、用紙Pが定着ローラ17を通過した後、分岐
爪29,30を図6の破線で示す状態にして上記用紙P
を排紙口19方向へ案内するようにすれば、両面複写で
はなく用紙の片面のみに重ねて複写を行う合成複写を行
うことができる。
【0067】図8は検知スイッチ35による用紙の検知
から給紙ローラ36の回転開始までの動作手順を示すフ
ローチャートである。同図において、まず、検知スイッ
チ35により手差し給紙口12の用紙が検出されると
(ステップS21でYES)、次いで、両面複写か手差
し給紙かが判別され(ステップS22)、手差し給紙の
ときは(ステップS22でNO)、コピー開始ボタン7
2がオンにされると(ステップS23でYES)、給紙
ローラ36の回転が開始される(ステップS25)。
【0068】一方、両面複写モードのときは(ステップ
S22でYES)、検知スイッチ35による用紙検知時
点から所定時間が経過するまで待機し(ステップS24
でNO)、所定時間が経過すると(ステップS24でY
ES)、給紙ローラ36の回転が開始される(ステップ
S25)。
【0069】このような制御は、本複写機A1が、両面
複写時の用紙循環経路の一部に手差し給紙時の給紙経路
を用いていることにより必要となる。即ち、給紙ローラ
36は、常に回転駆動しているわけではなく、必要時に
のみ回転して用紙Pを所定量搬送するものであるから、
両面複写時には、用紙Pが検知されると、自動的に回転
を開始させる必要がある。
【0070】以上説明したように、本実施形態に係る複
写機A1では、装置本体1に着脱自在に取り付けられる
上記両面複写用搬送ユニット4が、上記排紙口19から
排出された用紙Pを上記手差し給紙口12に供給するよ
うに構成されており、両面複写時には、手差し給紙の場
合と同様の用紙循環経路を介して用紙Pを再度上記作像
部16に搬送する。これにより、装置本体1には、上記
手差し給紙時の給紙経路以外に、装置本体1の外部から
上記作像部16への給紙経路を設ける必要がない。従っ
て、本複写機A1では、装置本体1の外部から内部の作
像部16への給紙経路を一本化することができ、スペー
ス効率の向上やコスト低減が可能となった。
【0071】更に、本実施形態に係る複写機A1では、
両面複写モードのときに、検知スイッチ35により手差
し給紙口12において用紙が検知された時点から所定時
間経過後に、給紙ローラ36による給紙動作を開始させ
ることにより、両面複写モードにおいても、手差し給紙
手段としての給紙ローラ36の給紙動作を好適に行わせ
ることができる。
【0072】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、以下の変形形態を採用することができる。 (1)上記実施形態に係る複写機A1では、給紙ローラ
36を、平板部361を有するローラとし、回転させて
ローラ面により積極送りを行わせ、平板部361を用紙
に向けて停止させることにより消極送りを行わせるよう
にしているが、これに限られない。
【0073】図9は異なる手差し給紙手段を備えた複写
機A1の部分正面図である。この給紙ローラ362は、
円筒形状のローラからなり、ローラ軸363とモータ
(駆動手段)75の駆動軸751とは、ワンウエイクラ
ッチ364を介して連結されている。このワンウエイク
ラッチ364は、一方向の回転を制限するストッパを備
え、給紙ローラ362がローラ軸363に対して時計回
り方向、すなわち用紙を送り出す方向に回転するとき
は、給紙ローラ362をローラ軸363に対して独立に
回転させるものである。
【0074】この構成において、モータ75から駆動力
が伝達されて、給紙ローラ362の周面と用紙との摩擦
によりローラに反時計回り方向に力が加わると、ワンウ
エイクラッチ364によって給紙ローラ362はローラ
軸363に対して固定されるので、ローラ軸363の動
きに従動する。これによって積極送りが行われ、用紙の
先端はレジストローラ対24に当接し、多少撓んだ状態
で停止する。
【0075】そして、レジストローラ対24が回転を開
始すると、用紙は作像部16に向けて搬送される。この
とき、用紙の後端側は依然として給紙ローラ362に押
え込まれたままであるが、レジストローラ対24によっ
て用紙が引っ張られると、ワンウエイクラッチ364に
よって給紙ローラ362がローラ軸363に対してフリ
ーになるので、用紙の後端側が送り出されることとな
り、これによって、消極送りが行われる。
【0076】この場合には、図5の給紙制御手段64
は、以下の機能を有する。 (a) 手差し給紙モードのときは、手差し給紙口12に用
紙ありと判別された後、コピー開始ボタン72が押され
ると、駆動手段75の駆動を開始させて、給紙ローラ3
62による給紙動作、すなわち積極送りを開始させる機
能。 (b) 両面複写モードのときは、手差し給紙口12に用紙
ありと判別された後、判別時点から所定時間の経過後
に、駆動手段75の駆動を開始させて、給紙ローラ36
2による給紙動作、すなわち積極送りを開始させる機
能。 (c) レジストローラ対24の駆動開始後は、給紙ローラ
362の回転を停止させ、積極送りから消極送りに切り
替えさせる機能。
【0077】このように、ワンウエイクラッチ364を
備えた円筒形状の給紙ローラ362を用いても、上記実
施形態と同様に、用紙の積極送り及び消極送りを好適に
行わせることができる。 (2)上記実施形態に係る複写機A1では、図2に示す
装置本体1に取り付けられている手差しトレー51を取
り外した上で、上記両面複写用搬送ユニット4を装置本
体1に取り付けるように構成されている。これは、上記
装置本体1の手差しトレー51を上記手差しトレー22
と同様の方法で装置本体1に収納した状態で上記両面複
写用搬送ユニット4を取り付けると、上記収納された手
差しトレー51により上記手差し給紙口12が閉塞され
てしまうためである。
【0078】そこで、上記装置本体1に取り付ける手差
しトレーとして、装置本体1への収納時に手差し給紙口
12に相当する位置に開口部を有するものを用いること
により、上記手差しトレーを装置本体1に収納しても上
記手差し給紙口12が閉塞されることがない。これによ
り、上記両面複写用搬送ユニット4を装置本体1に取り
付ける際に装置本体1に取り付けられている手差しトレ
ーを取り外す必要がなくなる。
【0079】図10は開口部を有する手差しトレー52
を装置本体1に収納した状態を示す斜視図、図11は図
10の装置本体1に対して両面複写用搬送ユニット4を
装着した状態を示す部分正面図である。
【0080】装置本体1は、図11に示すように、手差
しトレー52及び検知スイッチ56を備えている。この
手差しトレー52は、図10に示すように、装置本体1
に収納した状態で支持軸53を中心として外向きに回動
可能な回動部54を備え、この回動部54を外向きに回
動することにより形成される開口部55を有する。この
開口部55は、図11に示すように、装置本体1の手差
し給紙口12に対応する位置に形成され、これによって
手差しトレー52を装置本体1に収納しても、手差し給
紙口12が閉塞されることがない。
【0081】検知スイッチ56は、手差しトレー52の
収納位置に配設され、手差しトレー52が収納されると
オンにされて手差しトレー52の収納を検出するもの
で、開閉検知手段を構成する。
【0082】この形態では、制御部60は、図5に破線
で示すように、検知スイッチ56のオンオフによって手
差しトレー52が装置本体1に収納されているか否かを
判別する収納判別手段としての機能を有するとともに、
手差しトレー52が収納され、装置本体1に両面複写用
搬送ユニット4が取り付けられ、かつ手差しトレー22
が両面複写用搬送ユニット4に収納されているときにの
み、両面複写用搬送ユニット4の各部の動作を行わせる
循環制御手段としての機能を有する。
【0083】(3)上記実施形態に係る複写機A1は、
上記両面複写用搬送ユニット4に、手差しトレー22が
上記両面複写用搬送ユニット4の側面に収納された状態
を検知する検知スイッチ37を設け、この検知スイッチ
37の検知信号がオン(手差しトレー22が収納状態)
であれば、用紙Pが手差しによりセット不可能、即ち上
記第2の前提条件が満たされていると判断するように構
成されているが、上記第2の前提条件を満たしているか
否かの判断方法は、これに限られるものではない。例え
ば、上記検知スイッチ35からの用紙検知信号に基づい
て、手差しトレー22にセットされた用紙Pの有無を検
知することにより、上記第2の前提条件を満たしている
か否かの判断を行うようにしてもよい。
【0084】(4)上記実施形態に係る複写機A1で
は、両面複写モードのときは、手差し給紙口12に用紙
ありと判別された後、判別時点から所定時間の経過後
に、給紙ローラ36による給紙動作を自動的に開始させ
るようにしているが、これは、原稿が自動搬送の場合に
適用される。原稿が自動搬送でない場合には、一方の面
の複写が終了して、手差し給紙口12に用紙ありと判別
された後、他方の面の原稿セット完了後に、例えばコピ
ー開始ボタン72の操作に応じて、給紙ローラ36によ
る給紙動作を開始させるようにすればよい。
【0085】(5)上記実施形態に係る複写機A1で
は、上記両面複写用搬送ユニット4を、装置本体1に対
して着脱自在としたが、必ずしも取り外し可能である必
要はなく、装置本体1に固定的に取り付けられていても
よい。
【0086】
【発明の効果】本発明は、用紙を画像形成部に向けて給
紙する給紙部、及び画像形成部により画像が形成された
用紙を、前記給紙部に循環供給する用紙循環機構とを備
え、給紙部は、直接用紙を投入できる手差し給紙機能を
兼ね備えていることを特徴とし、これによって、例えば
用紙の両面に画像を形成する場合に、排紙口から排出さ
れた用紙が手差し給紙部に循環供給され、手差し給紙部
から用紙が再度画像形成手段に搬送されることとなるの
で、装置本体には、用紙循環供給用に別途専用の給紙経
路を設ける必要がない。
【0087】また、ユニット装着部によって前記用紙循
環機構は前記装置本体から取り外し可能となり、ユーザ
ーの要望に応じて取り付けることができる。
【0088】更に、給紙部を駆動する駆動部と、給紙部
に用紙が差し込まれたことを検知して、その検知信号を
出力する用紙検知部と、用紙循環機構が動作中であるか
否かを判断する判定部、及び用紙循環機構の動作中に検
知信号が出力されると、給紙部による給紙動作を開始さ
せるべく動作部を制御する給紙制御部とを備え、給紙制
御部は、検知信号の出力時点から所定時間経過後に前記
給紙部による給紙動作を開始させることを特徴とし、こ
れによって、用紙循環手段の動作中に、用紙検知手段か
ら検知信号が出力された時点から所定時間経過後に、給
紙動作を開始させることによって、用紙循環手段により
循環されてきた用紙が、手差し給紙手段の給紙部に挿入
された後、コピー開始ボタンの操作を行うことなく自動
的に再度、複写のための給紙を行うことが可能となる。
【0089】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複写機の内部構成を
示す模式的正面図である。
【図2】装置本体に取り付けられている手差しトレーを
示す斜視図である。
【図3】装置本体に取り付けられている手差しトレーを
示す斜視図である。
【図4】手差しトレーに代えて取り付けられた両面複写
用搬送ユニットを示す斜視図である。
【図5】複写機の制御系を示すブロック図である。
【図6】分岐ガイド近傍の構成を示す図.1の部分拡大
図である。
【図7】両面複写処理開始までの動作手順を示すフロー
チャートである。
【図8】検知スイッチによる用紙の検知から給紙ローラ
の回転開始までの動作手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】異なる手差し給紙手段を備えた複写機の部分正
面図である。
【図10】開口部を有する手差しトレーを装置本体に収
納した状態を示す斜視図である。
【図11】図10の装置本体に対して両面複写用搬送ユ
ニットを装着した状態を示す部分正面図である。
【符号の説明】
A1 複写機本体 1a 画像読取部 1b 画像形成部 1 装置本体 3 原稿載置台 2 自動両面原稿搬送装置(RADF) 4 両面複写用搬送ユニット 3a RADF用読取領域 5 読取光学系 6、7、8 ミラー 9 レンズ 10 ラインセンサ 11a、11b 給紙カセット 12 手差し給紙口 13 感光体 15 転写ローラ 14 レーザ光学系 16 作像部 17a 熱ローラ 17b 圧ローラ 17 定着ローラ 18、19 排紙口 20 排紙台 21 排紙口 22 手差しトレー 22a 支点 23a、23b 給紙ローラ 24 レジストローラ対 25 帯電チャージャ 26 現像装置 27 クリーニングローラ 28 作像ユニット 29、30 分岐ガイド(分岐爪) 31、32 排出ローラ 33 分岐爪 34 排出ローラ 35 検知スイッチ 36 給紙ローラ 37 検知スイッチ 38、39 搬送ローラ対 361 平板部 362 給紙ローラ 363 ローラ軸 364 ワンウエイクラッチ 37 検知スイッチ 41、42 搬送ガイド 43 用紙循環路 50 ユニット取付部 51、52 手差しトレー 56 検知スイッチ 60 制御部 61 用紙判別手段 62 複写制御手段 63 モード判定手段 64 給紙制御手段 71 検知スイッチ 72 コピー開始ボタン 73 設定ボタン 74 表示部 75 駆動手段(モータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G03G 15/00 518 G03G 15/00 518 (72)発明者 清須長 忠浩 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内 (72)発明者 正木 栄次郎 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工 業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体と、 前記装置本体に設けられた画像形成部と、 用紙を前記画像形成部に向けて給紙する給紙部、及び前
    記画像形成部により画像が形成された用紙を、前記給紙
    部に循環供給する用紙循環機構とを備え、 前記給紙部は、直接用紙を投入できる手差し給紙部を兼
    ねていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】前記用紙循環機構は、前記装置本体とは別
    個のユニットであり、前記装置本体の手差し給紙部を含
    むユニット装着部に取り外し可能に装着されることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】前記給紙部を駆動する駆動部と、 前記給紙部に用紙が差し込まれたことを検知して、その
    検知信号を出力する用紙検知部と、 前記用紙循環機構が動作中であるか否かを判断する判定
    部、及び前記用紙循環機構の動作中に前記検知信号が出
    力されると、前記給紙部による給紙動作を開始させるべ
    く前記動作部を制御する給紙制御部とを備え、 前記給紙制御部は、前記検知信号の出力時点から所定時
    間経過後に前記給紙部による給紙動作を開始させること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】前記給紙部と前記画像形成部との間に介設
    され、前記給紙部によって送られた用紙の2次給紙を前
    記画像形成部に向けて行う2次給紙部を備え、前記給紙
    部は、前記給紙口に差し込まれた用紙に搬送力を与えて
    前記2次給紙部まで給紙する積極送りと、前記2次給紙
    部により2次給紙される用紙に対して搬送力を与えるこ
    となく用紙搬送を許容する消極送りとを選択的に行うこ
    とで、前記給紙動作を開始させることを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】前記給紙部は、外周面の一部が切り欠かれ
    た平板部を有する半月形状のローラからなり、前記積極
    送り部は、前記平板部を除く外周面を用紙に当接させる
    ことにより上記積極送りを行わせ、前記2次給紙部によ
    り全記2次給紙が行われているときは前記平板部が用紙
    に向いた状態で前記駆動部を停止させることにより前記
    消極送りを行わせることを特徴とする請求項1記載の画
    像形成装置。
  6. 【請求項6】前記駆動部と前記給紙部との間に介設さ
    れ、前記2次給紙により用紙が引っ張られると前記駆動
    部と前記手差し給紙部との接続を切り離すワンウエイク
    ラッチを備え、前記給紙制御部は、前記駆動部を駆動さ
    せることにより前記積極送りを行わせ、前記2次給紙部
    により前記2次給紙が行われているときは前記駆動部を
    停止させることにより前記消極送りを行わせることを特
    徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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