JP2001158566A - シート搬送装置 - Google Patents

シート搬送装置

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JP2001158566A
JP2001158566A JP34191999A JP34191999A JP2001158566A JP 2001158566 A JP2001158566 A JP 2001158566A JP 34191999 A JP34191999 A JP 34191999A JP 34191999 A JP34191999 A JP 34191999A JP 2001158566 A JP2001158566 A JP 2001158566A
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JP34191999A
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Yoshihisa Kamata
義久 鎌田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送路に設けられている複数のセンサの間に
シートが存在する状態で画像形成装置が停止した場合
に、シートの存在が検知されないことがあり、パージが
行われないか、パージが行われても、機内にシートが残
留することがあり、シート搬送装置の起動時にジャムと
なる場合がある。 【解決手段】 記憶手段に記憶されたシートの状態情報
に基づいて、パージ時における残留シートの有無の判断
を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート搬送装置及
び該シート搬送装置を有する画像形成装置に関し、特
に、記録紙等のシートの搬送時にジャムが発生した場合
のジャムの処理の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】ジャムが発生した場合に、扉等の搬送路
を開いてジャムを起こしたシートを除去し、扉を閉じる
と、装置内に残留しているシートを排出するパージ機能
を備えた画像形成装置等のシート搬送装置が広く使用さ
れている。このようなシート搬送装置においては、装置
内に残留しているシートはセンサにより検知され、セン
サからの情報に基づいて、制御手段がパージを行うか否
かを判断している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】パージを行うか否かの
判断が従来技術におけるようにセンサからの情報によっ
て行われると、機内にセンサにより検知されないシート
が残留していた場合には、制御手段は、シートが残留し
ている場合でも残留シートがないと誤判断してパージを
行わないか或いは残留シートが存在する状態でパージを
終了してしまう場合がある。その場合には、シートが残
留している状態で次の画像形成等のシート搬送工程が開
始されて、ジャムを起こすという不具合を生ずる。この
ように、センサによって検知されないで、装置内にシー
トが残留するという状態は、小サイズのシートを搬送す
る場合には普通に生ずるものであり、従って、パージに
おける前記のような誤判断が行われる可能性は高く、無
視できない障害となる。
【0004】本発明はこのような問題を解決することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の本発明の目的は下
記の発明のいずれかにより達成される。
【0006】(1)シートを搬送する搬送手段、搬送路
を搬送されるシートを検知するセンサ、前記搬送手段の
作動状態を示す状態情報及び前記センサからのシート検
知情報を記憶する記憶手段、ジャム処理のために開閉さ
れる搬送路開放手段並びに、該搬送路開放手段が閉じら
れたときに、前記記憶手段に記憶された前記状態情報及
び前記シート検知情報に基づいて残留シートの有無を調
べ、残留シートが存在するときには、前記搬送手段を作
動させて、残留シートを排出する制御を行う制御手段を
有することを特徴とするシート搬送装置。
【0007】(2)前記状態情報は複数の搬送段階にお
ける状態情報であることを特徴とする前記(1)項に記
載のシート搬送装置。
【0008】(3)前記状態情報及び前記シート検知情
報に基づいて、シートが残留していることを表示する表
示手段を有することを特徴とする前記(1)又は(2)
項に記載のシート搬送装置。
【0009】(4)前記記憶手段は搬送されるシート毎
の状態情報を記憶する記憶領域を有することを特徴とす
る前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載のシート搬
送装置。
【0010】(5)前記制御手段は、前記状態情報と前
記シート検知情報とに基づいて、複数枚の残留シートの
排出順序に関する条件を設定することを特徴とする前記
(1)〜(4)のいずれか1項に記載のシート搬送装
置。
【0011】
【発明の実施の形態】(1)発明の実施の形態の構成 以下に本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置の
構成を図1により説明する。図1は、本実施の形態に係
るカラー画像形成装置の断面図である。
【0012】このカラー画像形成装置は、画像形成体と
しての感光体上に複数の色トナー像を形成する画像形成
手段Aと、感光体上に形成されたトナー像が転写される
記録紙を搬送する搬送部Bを有する。
【0013】このカラー画像形成装置では、無端ベルト
状の感光体1の周囲に、4個のスコロトロン帯電器(以
下、帯電器と称す)2Y、2M、2C、2K、4個の像
露光装置3Y、3M、3C、3K及び4個の現像装置4
Y、4M、4C、4Kが設けられている。Y、M、C、
Kはそれぞれイエロー画像用、マゼンタ画像用、シアン
画像用、黒画像用であることを示し、感光体1の周囲に
は、イエロー、マゼンタ、シアン及び黒の4組の像形成
手段が配置されている。像露光装置3Y、3M、3C、
3Kとしては半導体レーザを使用したレーザビーム走査
光学装置が使用される。像露光用の光源としては、発光
ダイオード等の発光素子を用いることもできる。
【0014】感光体1は、ベルト張架手段としての駆動
ローラ11及び従動ローラ12、13に張架され、テン
ションローラ14の作用により緊張状態で張架され、内
周面に設けられたバックアップ部材15に局部的に当接
しながら、図の矢印で示すように回動する。バックアッ
プ部材15は、感光体1の背面に当接して、現像剤担持
体である現像スリーブ41Y、41M、41C、141
Kと感光体1間に形成される現像領域及び像露光装置1
3Y、13M、13C、13Kの結像位置で感光体1を
規制している。
【0015】画像記録のスタートにより、駆動モータ
(図示せず)に連結された駆動ローラ11により駆動さ
れて感光体1が矢印で示すように回動し、帯電器2Yの
帯電作用により感光体1への電位の付与が開始される。
感光体1は電位を付与された後、像露光装置3Yにおい
て第1の色信号すなわちイエロー(Y)の画像データに
対応する電気信号により露光され、レーザビームによる
主走査と感光体1の回動による副走査でイエロー(Y)
画像に対応する静電潜像が形成される。この潜像は現像
装置4Yにより反転現像され、感光体1上にイエロート
ナー像が形成される。
【0016】次いで、イエロートナー像を担持する感光
体1に帯電器2Mの帯電作用により電位が付与され、像
露光装置3Mのマゼンタ(M)画像データに対応する電
気信号による露光が行われ、現像装置4Mによる反転現
像によって前記のイエロー(Y)のトナー像の上にマゼ
ンタ(M)のトナー像が形成される。イエローとマゼン
タの混色が形成される画像領域においては、イエロート
ナーの上にマゼンタトナーが重ね合わされる。
【0017】同様のプロセスにより帯電器2C、像露光
装置3C及び現像装置4Cによってさらに第3の色信号
に対応するシアン(C)のトナー像が形成される。さら
に帯電器2K、像露光装置3K及び現像装置4Kによっ
て第4の色信号に対応する黒色(K)のトナー像が順次
重ね合わせて形成され、感光体1の一回転以内にその周
面上にフルカラートナー像が形成される。
【0018】現像装置4Y、4M、4C及び4Kによる
現像作用に際しては、それぞれ現像スリーブ41Y、4
1M、41C及び41Kに対し、感光体1の帯電と同極
性の直流現像、あるいは直流バイアスに交流バイアスを
重畳した現像バイアスが印加されて、非接触方式で且つ
反転現像方式による現像が行われる。
【0019】かくして、感光体1の周面上に形成された
フルカラートナー像は帯電器2Fによって付着トナーの
電位が揃えられた後転写前像露光装置によって除電が行
われ、転写部において転写器7により転写が行われる。
【0020】一方、搬送部Bでは、記録紙Pは、給紙装
置である給紙カセット20A,20B或いは手差し給紙
台20Cから、それぞれ給紙手段21A,21B又は2
1Cにより送り出され、レジストローラ23へと搬送さ
れる。レジストローラ23の駆動によって感光体1上の
トナー像形成と同期して記録紙Pが前記転写部に搬送さ
れる。給紙手段21Aは給紙カセット20Aに収納され
た多数枚の記録紙Pを上方のものから送り出す送り出し
ローラ21A1と記録紙Pを1枚に分離して搬送する分
離搬送ローラ21A2で構成される。また、給紙手段2
1Bは給紙カセット20Bに収納された多数枚の記録紙
Pを上方のものから送り出す送り出しローラ21B1と
記録紙Pを1枚に分離して搬送する分離搬送ローラ21
B2で構成される。給紙手段21Cは手差し給紙台20
C上の記録紙Pを送り出す送り出しローラ21C1と記
録紙Pを1枚に分離して搬送する分離搬送ローラ21C
2と記録紙Pをレジストローラ23に搬送する搬送トー
ラ22とで構成される。
【0021】トナー像の転写を受けた記録紙Pは、駆動
ローラ11により強く屈曲された感光体1の周面より分
離された後、定着装置24へ搬送され、定着装置24に
おいて加熱・圧着されてトナーが記録紙Pに定着されて
定着装置24より排出され、排紙ローラ25B、25C
により搬送されて、上部に設けられた排紙トレイ26上
に記録紙Pのトナー像面を下面にして排出される。
【0022】また画像形成手段Aにおける記録紙Pが分
離された感光体1はクリーニング装置8においてクリー
ニングブレード81によって感光体1面の摺擦がなさ
れ、残留トナーの除去・清掃がなされて、次の原稿画像
のトナー像の形成を続行するか、もしくは一旦停止して
待機する。なお、次の原稿画像のトナー像の形成が続い
て行われるときは、帯電前除電器9による感光体1の感
光体面への全面均一露光が行われて感光体1に残留して
いる履歴が消去される。
【0023】本実施の形態は両面画像形成機能を備えて
いる。記録紙Pの表面に画像を形成する片面モードにお
ける画像形成工程は前記に説明したとおりであるが、両
面モードにおいては、前記に説明した画像形成工程によ
り、記録紙Pの表面に画像が形成された後に、記録紙P
の後端が排紙ローラ25Bに到達し、保持された段階
で、排紙ローラ25B、25Cがその回転方向を反転す
る。その結果、記録紙Pは下方に搬送されて、裏面用搬
送路R2に進行する。そして、再び、レジストローラ2
3に供給されて、記録紙Pの裏面に画像が形成される。
【0024】図示のカラー画像形成装置には記録紙Pの
搬送路に記録紙Pを検知する次のセンサが設けられる。
これらのセンサとしては反射式の光センサが用いられる
が、機械的に検知するマイクロスイッチを用いることも
できる。
【0025】給紙センサS1A、S1B、S1C・・・
給紙手段21A、21Bの直ぐ下流にそれぞれ設けられ
たセンサであり、記録紙Pの先端の通過を検知すること
により記録紙Pの搬送開始信号を出力する。
【0026】レジストセンサS2・・・レジストローラ
23の直ぐ上流に配置されたセンサであり、記録紙Pが
レジストローラ23に到達したことを示す信号を出力す
る。
【0027】定着排紙センサS3・・・記録紙Pが定着
装置24を通過するのを検知する。 排紙センサS4・・・記録紙Pの後端の通過を検知し
て、記録紙Pの排出を示す信号を出力する。
【0028】再給紙センサS5・・・裏面用搬送路R2
を記録紙Pが通過するのを検知する。
【0029】(2)搬送の制御 以上の構成を有する画像形成装置における記録紙の搬送
の制御について、図2を用いて説明する。図2は、記録
紙の搬送工程における各状態の遷移を示す状態遷移図で
あり、画像形成装置の制御はこの状態遷移図で示した制
御プログラムに従って行われる。
【0030】図2の遷移状態図は、例えば、状態T2へ
は状態T1からのみ遷移し、状態T3からは状態T5と
T7に遷移するという状態遷移を示す。そして、遷移す
るためには一定の条件が整うことが必須であり、この条
件が整わない限り状態の遷移は起こらない。
【0031】なお、図2において、各状態間を結んでい
る実線の矢印は画像形成工程及び後に説明するパージ工
程における状態の遷移の方向を示し、点線の矢印は後に
説明するパージ工程における状態の遷移方向を示してい
る。
【0032】表1に給紙カセット20A又は20Bから
記録紙を供給して記録紙の表面に画像を形成する場合の
状態T1〜T13を説明する。そして、表2に同じく給
紙カセット20A又は20Bから記録紙を供給して記録
紙の表面に画像を形成する場合の状態遷移を示す。
【0033】なお、以下の説明において、給紙手段21
A、21B、給紙センサS1A、S1BはそれぞれA、
Bの符号を省略して21とS1で表す。特に、A又はB
を付さない場合には21とS1は21A、21BとS1
A、S1Bとにそれぞれ適用される。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】画像形成工程における記録紙の搬送制御は
表2の状態遷移条件のもとに、図2に示すように進行す
る。
【0037】ジャムの発生がなく、記録紙が正常に搬送
される場合の図2で示す制御は次のように進行する。
【0038】制御手段からの画像形成開始信号により給
紙手段21が作動して給紙スタートする(T2)。レジ
ストセンサS2に記録紙が到達し、ループが形成された
段階で記録紙は停止し、制御手段からのレジストローラ
23に対する給紙指令を待つ状態になる(T5)。
【0039】レジストローラ23に対する第2給紙指令
信号により、レジストローラ23が作動して記録紙を搬
送し、定着装置24における定着処理後に、排紙トレイ
26に排出する。両面モードにおいては、表面画像が定
着装置24で定着された後に、記録紙は排紙ローラ25
Cにより搬送され、その後端が定着排紙ローラ25Aを
通過後、排紙ローラ25Bに保持された状態で、排紙ロ
ーラ25B、25Cの搬送方向が逆転して、記録紙はス
イッチバック搬送され、裏面用搬送路R2に搬送され
る。そして、スイッチバック搬送により表裏反転された
記録紙はレジストローラ23に再給紙される。
【0040】図3は本実施の形態における記録紙の搬送
制御系のブロック図である。以下の説明においては、給
紙カセット20A、20B、手差し給紙台20C、給紙
手段21A、21B、21Cについては、A、B、Cの
符号を省略して説明するが、これらのいずれについても
以下の説明は適用される。
【0041】図3において、制御手段CPUは記憶手段
としての書き換え可能なメモリMRに記憶された情報に
基づいて、モータM1〜M5及びクラッチCLを制御す
る。
【0042】制御手段CPUは、また、センサS1〜S
5からの記録紙検知情報、モータM1〜M5及びクラッ
チCLの駆動を指令する指令信号に基づいて記録紙の搬
送状態を把握し、ジャムを検知するジャム検知手段であ
る。
【0043】モータM1は給紙手段21A及び21Cを
駆動するモータであり、正転時に給紙手段21Aを駆動
して給紙カセット20Aから記録紙を送り出し、逆転時
に給紙手段21Cを駆動して手差し給紙台20Cから記
録紙を送り出す。モータM2は給紙手段21Bを駆動す
るモータである。モータM3はレジストローラ23、定
着装置24及び排紙ローラ25B、25Cを駆動する。
モータM4は記録紙を裏面用搬送路R2に送り込むため
に、排紙ローラ25B、25Cを逆転駆動する。モータ
M5は裏面用搬送路R2における搬送ローラを駆動す
る。
【0044】CLはレジストローラ23の起動と停止を
制御するクラッチ、MRは前記の種々の搬送手段の作動
の情報やセンサ類の記録紙検知情報、即ち、記録紙の状
態情報を記憶する記憶手段としての書き換え可能なメモ
リである。メモリMRはモータM1〜M5及びクラッチ
CLの作動状態を示す状態情報、即ち、これらのオン・
オフの指令信号から取得される作動情報を記憶する。メ
モリMRには、また、センサS1〜S5からの記録紙検
知情報が記憶される。
【0045】モータM1、M2と給紙手段21、モータ
M3とレジストローラ23、定着装置24、排紙ローラ
25B、25C、モータM4と排紙ローラ25B、25
C、モータM4と裏面用搬送路R2におけるモータM5
と搬送ローラ(符号なし)とクラッチCLとは搬送手段
の例である。搬送手段としては、前記のようにローラ、
モータ、クラッチの他にソレノイド等がある。ソレノイ
ドは例えば、排紙部において、排紙位置をシフトさせる
場合に用いられる。なお、排紙ローラ25B、25Cは
図示しない切換機構により、記録紙を排出する際には、
モータM3に連結されて、記録紙排出方向に正回転し、
記録紙を裏面用搬送路R2に搬送する際には、モータM
4に連結されて逆回転する。
【0046】書き換え可能なメモリMRは記録紙の状態
情報を記憶する。メモリMRには、画像形成装置内にお
いて、同時に搬送することができる記録紙の枚数に相当
する数の記憶領域が用意されており、記録紙1枚当たり
1バイトの容量が割り当てられており、1枚の記録紙が
第1給紙スタートから排紙まで搬送される間における各
段階の状態情報が記憶される。メモリMRは、また、機
内に存在する記録紙1枚当たり1をカウントする搬送カ
ウンタを有する。
【0047】図2におけるT1からT13までの状態情
報の変化、即ち、状態の遷移がメモリMRに記憶され
る。更に、図2に示す状態情報に加えてモータM1〜M
4、クラッチCLの作動状態、即ち、オン/オフ情報が
メモリMRに記憶される。
【0048】メモリMRには記録紙1枚毎の記憶領域が
用意されており、1枚の記録紙に対して1バイトが割り
当てられ、画像形成装置内で同時に搬送されうる記録紙
の枚数分だけの記憶領域が用意されている。記録紙の搬
送が開始されると1バイトの記録領域に記録紙の状態情
報が書き込まれる。そして、1枚の記録紙が排紙皿26
に排出されて画像形成工程が完了すると、当該記録紙の
記憶内容はクリアされて次の記録紙の搬送のために備え
られる。
【0049】このように、メモリMRの記憶内容は図2
に示す状態及びモータ、クラッチ等の搬送手段の作動状
態に対応しており、記録紙の一定の状態は一定に状態情
報としてメモリMRに記憶され、メモリMRを読み出す
ことにより、記録紙の状態を検知することができる。
【0050】(3)ジャム検知 本実施の形態におけるジャム検知には給紙ジャム(T
4)の検知、レジストジャム(T7)の検知、定着ジャ
ム(T9)の検知、排紙センサジャム(T11)の検知
及び排紙ジャム(T13)の検知がある。これらのジャ
ム検知は表2に示す条件で行われる。例えば、給紙ジャ
ムは、給紙開始から所定時間経過時に給紙サンセS1が
オンしない場合には、制御手段CPUはジャムと判断し
て、状態T4に遷移して画像形成装置を停止させ、ジャ
ムの表示を行う。
【0051】本実施の形態において、特徴的なジャム検
知を行っているレジストジャムT7について説明する。
【0052】表2に示すように、制御手段CPUから第
2給紙スタートを指令する信号が出力されたときに、メ
モリMRに記憶されている記録紙の搬送状態がループ形
成完了状態T6であることが正規の状態であり、記録紙
の状態情報がループ形成完了状態T6にある場合には、
制御手段CPUはレジストローラ23を起動して第2給
紙をスタートする。そして、第2給紙スタートの指令が
でた時点で、メモリMRに記憶されている記録紙の状態
情報がループ形成完了状態T6以外であるときには、全
てジャムと判断される。例えば、第2給紙スタートの指
令が出た時点で、レジストセンサS2がオンしていない
場合、レジストセンサS2オン後所定時間経過していな
い場合等においては、ジャムの判断が制御手段CPUに
より行われる。
【0053】給紙手段21を駆動するモータM1は給紙
のために作動した後に、レジストセンサS2のオン信号
により停止する。給紙のためのモータM1のオン後に、
オフしたという情報がメモリMRに記憶されていない場
合にも制御手段CPUはジャムと判断し、状態T7に遷
移する。
【0054】このように、本実施の形態においては、第
2給紙スタート時における、メモリMRに記憶されてい
る記録紙の状態情報に基づいて、ジャム検知が行われ
る。
【0055】(4)パージ 給紙ジャムT4、レジストジャムT7、定着ジャムT
9、排紙センサジャムT11及び排紙ジャムT13の少
なくともいずれか一つが発生した場合に、制御手段CP
Uは画像形成装置を停止させ、表示手段DPにジャムの
表示を行わせる。
【0056】ジャムが発生した場合に、搬送路開放手段
としての扉(図示せず)を開いて記録紙搬送路を開放
し、ジャムを起こした記録紙を画像形成装置から取り除
くことが使用者によって行われる。
【0057】本実施の形態は、記録紙を取り除き前記扉
を閉じた段階で、搬送路になお記録紙が残留している場
合には、残留記録紙を排出するパージを行う機能を備え
ている。以下に、このパージについて説明する。
【0058】パージは前記扉の閉じ信号により開始され
るが、扉閉時に機内に残留紙が存在するか否かが調査さ
れ、調査結果に基づいてパージが実行される。パージを
実行する前段階の制御を図4に示す。
【0059】F1において、ジャム紙が除去されたか否
かがチェックされる。該チェックはメモリMRに記憶さ
れている状態情報と給紙センサS1、レジストセンサS
2、定着排紙センサS3及び排紙センサS4からの情報
とに基づいて行われる。則ち、ジャムを起こした記録紙
の除去後の扉閉の段階で、ジャム発生位置において、前
記のセンサS1〜S4により記録紙が検知された場合に
は、ジャムを起こした記録紙が除去されていないと判断
され、検知されなければ除去されたと判断される。
【0060】そして、除去されていなければ(F2の
N)、ジャムメッセージが表示される(F3)。除去さ
れていれば(F2のY)、F4において、機内に記録紙
が残留しているか否かが調査される(F4)。この調査
は、メモリMRに記憶されている記録紙の状態情報の変
更に基づいて書き換えられる搬送カウンタを参照して行
われる。
【0061】既に説明したように、メモリMRには、複
数枚の記録紙が機内を移動している場合に、機内を移動
している記録紙のそれぞれの位置が記憶されている。従
って、ジャム発生により画像形成装置が停止した場合
に、何枚の記録紙が何処に存在するかがメモリMRの内
容を見ることにより把握される。
【0062】そして、メモリMRに記憶されている記録
紙の位置とセンサS1〜S4により検知されている記録
紙の位置とが対比されて、両者が一致する場合には、一
致する場所に1枚の記録紙が残留していると処理され
る。また、センサS1〜S5により検知されないが、メ
モリMRに記憶されている記録紙が存在する場合には、
メモリMRに記憶されている場所に1枚の記録紙が残留
していると処理される。このような調査がF4において
行われ、残留記録紙がなければ、パージを行うことなく
終了し、画像形成装置は待機状態T1に遷移する。
【0063】前記の調査の結果、残留記録紙が存在する
場合には、パージ情報を設定して(F5)、設定された
条件に従ったパージが実行される。パージ情報の設定
は、残留している記録紙の位置に応じて設定される。則
ち、給紙手段21、レジストローラ23、定着排紙ロー
ラ25A、排紙ローラ25B、25C等を駆動するモー
タやクラッチの選択及びこれらの駆動手段の起動タイミ
ングが残留記録紙の位置に応じて設定される。
【0064】「残紙排紙順序」は複数の残留紙の排紙順
序を設定する制御であり、「起動負荷」は設定された前
記順序に従って、モータ、クラッチ等のを起動する制御
であり、「タイマセット」は各負荷の作動時間を設定す
る制御である。
【0065】特に、転写部から定着部に至る搬送路R1
と裏面用搬送路R2に記録紙が残留している場合には、
搬送路R1に存在する記録紙の排出を完了した後に裏面
用搬送路R2に存在する記録紙を搬送する搬送制御が行
われる。
【0066】図5は図4におけるF1とF2、即ち、ジ
ャムを起こした記録紙が除去されたか否かの判断を行う
工程を詳細に記したフローチャートである。
【0067】F11において、給紙センサS1とレジス
トセンサS2が記録紙を検知しているか否かがチェック
される。検知していなければ、状態情報がレジストジャ
ムT7か否かがチェックされる(F13)。F11とF
13で行われる調査は、機内に残留紙が存在するか否か
の調査であり、F11は給紙センサS1とレジストセン
サS2の情報に基づく調査であり、F13はメモリMR
に記憶された状態情報に基づく調査である。F13にお
いて、レジストジャムT7の状態情報がなければそのま
ま次に移行するが、有れば(F13のY)、メモリMR
の内容をレジストジャムT7から待機状態T1に変更
し、搬送カウンタを1だけ減少させる(F14)。
【0068】また、給紙センサS1又はレジストセンサ
S2により記録紙が検知されている場合(F11のY)
には、レジストジャムT7の状態情報がなければ(F1
2のN)、次に移行する。そして、給紙センサS1又は
レジストセンサS2により記録紙が検知され(F11の
Y)、且つ、レジストジャムT7の状態情報がある場合
には(F12のY)、機内にジャムを起こした記録紙が
存在するので、ジャムメッセージが表示される(F2
4)。ジャムメッセージの表示F24は図4におけるF
3に相当する。前記のように、記録紙を検知するセンサ
の情報とメモリMRに記憶されている状態情報に基づい
て、機内残留記録紙の状況が把握される。
【0069】同様のことが定着排紙センサS3の情報と
排紙センサジャムT11の状態情報とに基づいて行われ
る。即ち、定着排紙センサS3が記録紙を検知している
か否かがチェックされる(F15)。定着排紙センサS
3により記録紙が検知されないときは、排紙センサジャ
ムT11の情報の有無がチェックされる(F17)。排
紙センサジャムT11の情報がない場合には次に移行
し、該情報がある場合には、排紙センサジャムT11を
待機状態T1に変更し、搬送カウンタを1だけ減少させ
る(F18)。定着排紙センサS3の検知情報及び排紙
センサジャムT11の情報がある場合(F15のY、F
16のY)には、ジャムメッセージが表示される(F2
4)。
【0070】同様のことが排紙センサS4の情報と排紙
ジャムT13の状態情報とに基づいて行われる。即ち、
排紙センサS4が記録紙を検知しているか否かがチェッ
クされる(F20)。排紙センサS4により記録紙が検
知されないときは、排紙ジャムT13の情報の有無がチ
ェックされる(F22)。排紙ジャムT13の情報がな
い場合には次に移行し、該情報がある場合には、排紙ジ
ャムT13を待機状態T1に変更し、搬送カウンタを1
だけ減少させる(F23)。排紙センサS4の検知情報
及び排紙ジャムT13の情報がある場合(F20のY、
F21のY)には、ジャムメッセージが表示される(F
24)。
【0071】上述のように、機内残留紙は各種のセンサ
の情報とメモリMRに記憶された状態情報により把握さ
れ、搬送カウンタに反映される。そして、図4における
パージの判断(F4)は該搬送カウンタを参照して行わ
れる。
【0072】以上説明したように、本実施の形態におい
ては、ジャムを起こした記録紙を除去し扉を閉じた段階
において、パージを実行するに先立って機内残留記録紙
の調査が行われ、残留記録紙が存在しない場合にのみパ
ージが実行される。しかも、残留記録紙の調査は記録紙
搬送路に設けられたセンサの情報の他に、記憶手段に記
憶されている記録紙の状態情報に基づいて行われる。従
って、ジャム回復後に画像形成装置を起動する際に、記
録紙が搬送路内に残留していて、ジャムを起こすという
ような事故が確実に防止される。
【0073】図2、図3及び図5に示し、前述した実施
の形態は、記録紙の片面に画像を形成する場合の制御で
あるが、記録紙の両面に画像を形成する場合には、裏面
用搬送路R2(図1に示す)が使用されるとともに、再
給紙センサS5の情報及び裏面用搬送経路R2における
状態情報が制御に使用される。両面画像記録におけるパ
ージ制御においては、その排出順序に関して両面画像形
成特有の条件設定が行われる。即ち、転写部から定着部
に至る搬送路R1(図1に示す)と裏面用搬送路R2に
記録紙が残留している場合には、R1に存在する記録紙
の排出を完了した後に、R2に存在する記録紙を搬送す
る搬送制御が行われる。
【0074】以上説明した実施の形態は、シートとして
画像が形成される記録紙が用いられ、記録紙に画像を形
成する画像形成装置であるが、本発明は画像形成装置に
限定されるものではなく、シートとして原稿を使用する
原稿搬送装置や記録紙にカバーや仕切紙を添付する後処
理装置等においても適用することができる。
【0075】
【発明の効果】請求項1又は請求項5の発明により、搬
送路に設けられている複数のセンサの間にシートが存在
する状態で、画像形成装置が停止した場合にも、シート
の存在が制御手段により検知されて、パージが行われる
ので、パージを終了したときに、残留しているシートが
看過されることがなく、画像形成装置等のシート搬送装
置の起動時に前記残留シートが原因してジャムが発生す
ることが防止される。
【0076】請求項2又は6の発明により、複雑な搬送
路を有する画像形成装置等のシート搬送装置において
も、残留シートのパージが確実に行われる。
【0077】請求項3又は7の発明により、機内にシー
トが残留している場合に使用者に残留シートの存在が報
知されて、誤作動が防止される。
【0078】請求項4又は8の発明により、機内におけ
るシートの状態情報の管理が複数枚あるシートの各シー
ト毎に用意された記憶領域を用いて行われるので、残留
シートの調査及びパージの制御が単純化されて、制御が
安定して実行される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカラー画像形成装置
の断面図である。
【図2】記録紙の搬送工程中の各状態の遷移を示す状態
遷移図である。
【図3】記録紙の搬送制御系のブロック図である。
【図4】パージを実行する前段階の制御を示すフローチ
ャートである。
【図5】残留記録紙の判断工程のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
21A,21B,21C 給紙手段 23 レジストローラ 24 定着装置 25A 定着排紙ローラ 25B,25C 排紙ローラ CL クラッチ M1,M2,M3,M4,M5 モータ S1 給紙センサ S2 レジストセンサ S3 定着排紙センサ S4 排紙センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを搬送する搬送手段、 搬送路を搬送されるシートを検知するセンサ、 前記搬送手段の作動状態を示す状態情報及び前記センサ
    からのシート検知情報を記憶する記憶手段、 ジャム処理のために開閉される搬送路開放手段並びに、 該搬送路開放手段が閉じられたときに、前記記憶手段に
    記憶された前記状態情報及び前記シート検知情報に基づ
    いて残留シートの有無を調べ、残留シートが存在すると
    きには、前記搬送手段を作動させて、残留シートを排出
    する制御を行う制御手段を有することを特徴とするシー
    ト搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記状態情報は複数の搬送段階における
    状態情報であることを特徴とする請求項1に記載のシー
    ト搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記状態情報及び前記シート検知情報に
    基づいて、シートが残留していることを表示する表示手
    段を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記
    載のシート搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶手段は搬送されるシート毎の状
    態情報を記憶する記憶領域を有することを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記状態情報と前記シ
    ート検知情報とに基づいて、複数枚の残留シートの排出
    順序に関する条件を設定することを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1項に記載のシート搬送装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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