JPH11118689A - 触覚センサ - Google Patents

触覚センサ

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JPH11118689A
JPH11118689A JP28529297A JP28529297A JPH11118689A JP H11118689 A JPH11118689 A JP H11118689A JP 28529297 A JP28529297 A JP 28529297A JP 28529297 A JP28529297 A JP 28529297A JP H11118689 A JPH11118689 A JP H11118689A
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Yuichi Ikeda
裕一 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体組織のように層状に性状が異なる組織構造
を持つ場合にも、深部の硬さを正確に推測して正確な診
断ができる触覚センサを提供する。 【解決手段】振動子5と、振動子5に機械的に結合され
た接触子7とを含む機械的振動系と、この機械的振動系
を帰還ループによって共振状態で振動させ、振動子5あ
るいは、振動子5と接触子7が患部4と接触したときの
共振状態の変化情報を得て、これを対象物の硬さ情報と
する硬さ検知手段と、振動子5の振動エネルギを変化さ
せるべく、アンプ回路10のゲインを制御するゲインコ
ントロール回路14を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は触覚センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】超音波振動するプローブを対象物に接触
させて、このプローブの共振周波数の変化、あるいは電
圧の変化を検知することによって対象物の硬さを測定す
る触覚センサが従来より知られている。このような触覚
センサは、1.硬さを定量的に測定できる、2.電気的
な測定であるために測定時間が短い、3.非破壊的な測
定ができる、などの利点を生かし、皮膚の弾性度の測定
や工業用ロボットの触覚センサとして用いることが提案
されている。
【0003】従来技術による触覚センサでは、対象物に
接触させる対物接触振動子を含む振動子を、帰還ループ
による自励発振回路によって共振させ、対物接触振動子
あるいは対物接触振動子と機械的に結合された接触子が
対象物と接触したときの対象物のインピーダンスを自励
発振回路の発振周波数の変化、あるいは電圧の変化とし
て捉え、対象物の硬さ情報とするものである。このよう
な触覚センサは、特公昭40−27236号公報、特開
平1−189583号公報、特開平2−290529号
公報などに開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の触覚センサにおいては、対物接触振動子あるい
は対物接触振動子と機械的に結合された接触子が対象物
と接触したときの対象物のインピーダンスを自励発振回
路の発振周波数の変化、あるいは電圧の変化として捉え
て対象物の硬さ情報とするものの、対象物が深さ方向に
異なった硬さの性質を持つ場合には、触覚センサの振動
エネルギによって影響される深さによって、得られる硬
さの値が異なるものであり、特定の深さまでの硬さを選
択的に測定することはできなかった。さらに、対象物の
深さ方向の硬さの分布を捉えることはできなかった。こ
のため、生体組織のように層状に性状が異なる組織構造
を持つ場合、深部の硬さを正確に推測することは難し
く、医師の経験に頼らざるを得なかった。
【0005】本発明の触覚センサはこのような課題に着
目してなされたものであり、その目的とするところは、
深さ方向に異なる硬さの分布を持つ対象物に対して、深
さに応じた硬さ情報を得ることによって、生体組織のよ
うに層状に性状が異なる組織構造を持つ場合にも深部の
硬さを正確に推測して、正確な診断ができる触覚センサ
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の触覚センサは、振動子と、この振動子に
機械的に結合された接触子とを含む機械的振動系と、こ
の機械的振動系を帰還ループによって共振状態で振動さ
せ、前記振動子あるいは、前記振動子と接触子が対象物
と接触したときの共振状態の変化情報を得て、これを対
象物の硬さ情報とする硬さ検知手段と、前記振動子の振
動エネルギを変化させる振動エネルギ可変手段とを具備
する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施形態を詳細に説明する。まず、本発明の第1実施形
態を説明する。図1(a)は、触覚センサを用いて生体
組織の硬さ測定を行なうときの一般的な構成を示す図で
あり、図1(b)は図1(a)においてプローブ3周辺
の様子を拡大して示す図である。また、図2は、本発明
の第1実施形態の構成を示す図である。
【0008】図示しない測定者が内視鏡1にて患者2の
体腔内を観察しつつ、内視鏡1のチャンネルを通してカ
テーテル型の触覚センサのプローブ3を患者2の体腔内
に導き、測定すべき対象物としての患部4の生体組織の
硬さ測定を行なう。患部4の硬さを測定することによっ
て、例えば癌などの病変の性状を診断することができ
る。プローブ3先端部に配置されたケーシング6内に
は、円筒状の振動子5が配置されている。振動子5は径
方向に分極されており、内周面と外周面にそれぞれ電極
が取り付けられている。内外周面の電極に時間変動する
電圧を印加すると、振動子5は機械的振動を行う。振動
子5の中心には軸方向前方に延設された接触子7が接着
されており、接触子7の先端部は患部4に接触するよう
になっている。振動子5の端部には、同軸に検出素子8
が密着して設置されており、振動子5に協調して振動す
ることによって、振動子5の振動の振幅、周波数をモニ
タするためのセンサとして作用させることができる。検
出素子8からの出力信号は、フィルタ回路9を経てアン
プ回路10に入力される。アンプ回路10の出力は再び
ケーシング6内に戻り、振動子5に入力され振動子5の
駆動信号になる。すなわち、振動子5、検出素子8、ア
ンプ回路10、フィルタ回路9にて自励発振の閉回路を
形成している。この自励発振回路によって、振動子5、
検出素子8、接触子7からなる機械的振動系は、一体的
に機械的な共振振動を行う。フィルタ回路9の出力には
周波数測定手段12が接続されていて、動作中の自励発
振回路の周波数をモニタすることができる。周波数測定
手段12の代わりに、電圧測定手段または、位相差測定
手段を接続してもよい。これらの測定手段は、自励発振
回路の中であればどの位置に設けても良い。
【0009】また、アンプ回路10は、振動エネルギ可
変手段としてのゲインコントロール回路14によってそ
の出力電流が制御され、振動子5の振幅を任意に変える
ことができる。あるいは、ゲインコントロール回路14
によって、アンプ回路10の出力電圧を制御することに
よって振動子5の駆動電力を任意に変えても良い。
【0010】以下に上記した構成の作用を説明する。測
定者はプローブ3を例えば内視鏡1などの補助具を通じ
て体腔内に導入する。その後プローブ3の操作によっ
て、患部4に対して共振振動している接触子7の先端を
接触させる。このとき、弾性体である患部4の接触子7
との接触部近傍は、接触子7とともに振動する。患部4
の振動によって、機械的振動系の音響インピーダンスが
増加するのにともなって、共振周波数が音響インピーダ
ンス、すなわち患部4の振動の影響を受けている部分の
硬さに応じて低下する。
【0011】本実施形態ではさらに、ゲインコントロー
ル回路14によってアンプ回路10の出力電流、すなわ
ち、振動子5の入力電流を高く設定して振動子5の振幅
を増大させる。振動子5の振幅の増大によって、患部4
の振動の影響をうける領域が深くなり、患部4の深い範
囲までの硬さを測定することができる。ゲインコントロ
ール回路14によってアンプ回路10の出力電圧を高
め、振動子5の駆動電力を増大させて患部4の振動の影
響の深さを深くしても良い。また、アンプ回路10とフ
ィルタ回路9の順序を入れ換えた構成でも良い。
【0012】上記した第1実施形態によれば、ゲインコ
ントロール回路14によって、患部4の測定される深さ
を変え、深さに応じた硬さの情報を得ることの可能な触
覚センサを実現することができる。
【0013】以下に、本発明の第2実施形態を説明す
る。図3は、本発明の第2実施形態の構成を示す図であ
る。プローブ3先端部の構造は、第1実施形態と同一で
ある。検出素子8からの出力信号は、フィルタ回路9を
経てアンプ回路10に入力される。アンプ回路10の出
力は、再びケーシング6内に戻って振動子5に入力さ
れ、振動子5の駆動信号になる。第2実施形態において
も第1実施形態と同様の自励発振の閉回路を形成し、機
械的振動系は、一体的に機械的な共振振動を行う。
【0014】フィルタ回路9の出力には周波数測定手段
12が接続されていて、動作中の自励発振回路の周波数
をモニタすることができる。周波数測定手段12の代わ
りに、電圧測定手段または、位相差測定手段を接続して
もよい。これらの測定手段は、自励発振回路の中であれ
ばどの位置に設けても良い。
【0015】また、フィルタ回路9にはフィルタ周波数
コントロール手段15が接続されており、フィルタ回路
9にて通過させることのできる周波数帯を任意に変更す
ることができる。
【0016】以下に、上記した構成の作用を説明する。
第1実施形態と同様に、プローブ3の操作によって、患
部4に対して共振振動している接触子7の先端を接触さ
せる。このとき、弾性体である患部4の接触子7との接
触近傍は、接触子7とともに振動する。患部4の振動に
よって、機械的振動系の音響インピーダンスが増加する
のにともなって、共振周波数が音響インピーダンス、す
なわち患部4の振動の影響を受けている部分の硬さに応
じて低下する。さらに、フィルタ周波数コントロール手
段15によって、フィルタ回路9のフィルタ周波数を変
更して機械的振動系の共振のモード、即ち共振周波数を
変更する。共振周波数の変更によって、患部4の振動の
影響をうける深さが異なるため、患部4の硬さを測定す
ることができる深さを変更することができる。
【0017】以下に図4を参照して、上記したフィルタ
回路9でのフィルタ周波数と共振周波数の変更について
さらに詳しく説明する。(a)は振動子の周波数特性、
(b)はf1にフィルタ周波数をもつフィルタ回路の周
波数特性、(c)はf2にフィルタ周波数をもつフィル
タ回路の周波数特性を示す図である。
【0018】機械的振動系は本来、振動モードに応じた
共振周波数を複数持っている。通常の自励発振回路に
は、フィルタ周波数が固定されたフィルタ回路9があ
り、特定のモードだけの共振周波数を取り出している。
図4(a)に示すように、f1、f2、…の周波数に共
振モードを持つ機械的振動系に、図4(b)に示すよう
に、f1のフィルタ周波数を持つフィルタ回路9を接続
すれば、機械的振動系はf1の共振周波数の1次振動モ
ードで共振振動する。次に、フィルタ周波数を図4
(c)に示すように機械的振動系の2次モード周波数で
あるf2に変更すれば、共振周波数f2の2次モードで
共振振動する。周波数が高いほど振動の伝達距離は短く
なり、浅い範囲の硬さを選択的に測定できる。
【0019】上記した第2実施形態によれば、共振周波
数の変更によって、患部4の測定される深さを変え、深
さに応じた硬さの情報を得ることの可能な触覚センサを
実現することができる。
【0020】以下に、本発明の第3実施形態を説明す
る。図5は本発明の第3実施形態の構成を示す図であ
る。第3実施形態では、第1実施形態の構成に加えて、
周波数測定手段12の出力と、ゲインコントロール回路
14の制御情報とを同時に記録手段16に入力できるよ
うになっている。記録手段16には演算手段17が接続
されている。記録手段16、演算手段17は一体となっ
た記憶装置付きのコンピュータ18などによって実現可
能である。
【0021】以下に上記した構成の作用を説明する。第
1実施形態の作用によって硬さを周波数測定手段12に
よって測定して周波数情報を得、同時にその時の測定深
さをゲインコントロール回路14の制御情報として周波
数情報と共に記録手段16に記録する。振動子5の振動
振幅を変えながら異なる深さで硬さをそれぞれ測定し、
初めと同様に、深さ情報と硬さ情報をセットにして記録
する。一連の測定を終えた後に、各深さにおける硬さを
それぞれ演算手段17によって算出する。
【0022】図6において、振動振幅が最大のとき、即
ち測定深さが最大値Aにおける硬さの値はa〜dの領域
全ての硬さの平均値である。また、測定深さBにおける
硬さの値はb〜dの領域の硬さの平均である。同様にし
て得られたC、Dの深さの硬さの測定値を演算手段17
において比例計算を行い、a、b、c、d各深さの層の
硬さを独立して算出する。
【0023】上記した第3実施形態によれば、第2実施
形態の効果の他に、対象物の深さ方向の硬さの分布情報
が得られる触覚センサを実現することができる。以下
に、本発明の第4実施形態を説明する。図7は本発明の
第4実施形態の構成を示す図である。又、図8は、図7
に示すプローブ3の先端部の詳細を示す図である。プロ
ーブ3の挿入部先端に配置されたケーシング6内には、
円筒状の振動子5が配置されている。振動子5は径方向
に分極されており、内周面と外周面にそれぞれ電極が取
り付けられている。内外周面の電極に時間変動する電圧
を印加すると、振動子5は機械的振動を行う。振動子5
の中心には軸方向前方に延設された接触子7がねじによ
り締結されており(ねじ締結部20)、自在に着脱可能
になっている。接触子7の先端部は患部4に接触する。
振動子5の端部には、同軸に検出素子8が密着して設置
されており、振動子5に協調して振動することによっ
て、振動子5の振動の振幅、周波数をモニタするための
センサとして作用させることができる。
【0024】検出素子8からの出力信号は、フィルタ回
路9を経て、アンプ回路10に入力される。アンプ回路
10の出力は再びケーシング6内に戻り、振動子5に入
力され振動子5の駆動信号になる。すなわち、振動子
5、検出素子8、アンプ回路10、フィルタ回路9にて
自励発振の閉回路を形成している。この自励発振回路に
よって、振動子5、検出素子8、接触子7からなる機械
的振動系は、一体的に機械的な共振振動を行う。
【0025】フィルタ回路9の出力には周波数測定手段
12が接続されていて、動作中の自励発振回路の周波数
をモニタすることができる。周波数測定手段12の代わ
りに、電圧測定手段または、位相差測定手段を接続して
もよい。これらの測定手段は、自励発振回路の中であれ
ばどの位置に設けても良い。
【0026】また、図9(a)〜9(f)に示すよう
に、交換可能な接触子7には、測定の目的に応じて異な
った形状のものを用意することが可能である。接触子7
の端面の形状は、曲率の異なる球面の一部(図9
(a)、(b))、頂角の異なる円錐形状(図9
(c)、(d))、端面部の直径の異なる形状(図9
(e)、(f))があり、振動子5とのねじ締結によっ
て着脱、交換を行うことができる。
【0027】以下に、上記した構成の作用を説明する。
測定者はカテーテル状のプローブ3を例えば内視鏡など
の補助具を通じて体腔内に導入する。その後プローブ3
の操作によって、患部4に対して共振振動している接触
子7の先端を接触させる。このとき、弾性体である患部
4の接触子7との接触部近傍は、接触子7とともに振動
する。患部4の振動によって、機械的振動系の音響イン
ピーダンスが増加するのにともなって、共振周波数が音
響インピーダンス、すなわち患部4の振動の影響を受け
ている部分の硬さに応じて低下する。患部4への超音波
振動の伝達範囲は接触子7の形状に負うところが大き
い。
【0028】図10に示すように、接触子7の端面の形
状が凸面をなすものは、患部4に対して広がりを持った
領域に振動を伝播させ(図10(a))、凹面をなすも
のは、狭い領域にしか振動を伝播させない(図10
(b))。さらに、端面の凹凸の曲率、直径の違いによ
っても伝播範囲は異なる。触覚センサによって測定され
る患部4の硬さは、振動が伝播される領域の平均値であ
る。形状の異なる接触子7に交換することによって、1
つのプローブによって異なる領域の硬さ測定を行うこと
ができる。
【0029】上記した第4実施形態によれば、形状の異
なる接触子7を振動子5側から着脱自在に交換可能とす
ることによって、1つのプローブ3で異なる領域のかた
さ測定を行える触覚センサを実現することができる。
【0030】以下に、本発明の第5実施形態を説明す
る。図11は、本発明の第5実施形態の構成を示す図で
ある。プローブ3は、カテーテル状の挿入部21を持
ち、挿入部21の先端部に、振動子5、検出素子8、接
触子7からなる機械的振動系をもつ。振動子5、検出素
子8、接触子7は互いに一体的に結合されている。挿入
部21の手元側にはハウジング15により保護されて共
振回路16が配置されており、振動子5、検出素子8と
挿入部21内に挿通されたシールド線17にて電気的に
接続されている。挿入部21とハウジング15はコネク
タ18によって着脱自在である。シールド線17と共振
回路16も電気接点19によって、電気的に着脱可能な
構造になっている。図12に示すように、挿入部21は
接触子7端面の形状が異なる複数のものが準備されてお
り、共通の共振回路16に接続して使用することが可能
である。複数の挿入部21の接触子7の先端部形状は第
4実施形態と同様である。
【0031】以下に上記した構成の作用を説明する。第
4実施形態と同様に、測定者はカテーテル状の挿入部2
1を例えば内視鏡などの補助具を通じて体腔内に導入す
る。その後挿入部21の操作によって、患部4に対して
共振振動している接触子7の先端を接触させる。このと
き、弾性体である患部4の接触子7との接触部近傍は、
接触子7とともに振動する。患部4の振動によって、機
械的振動系の音響インピーダンスが増加するのにともな
って、共振周波数が音響インピーダンス、すなわち患部
4の振動の影響を受けている部分の硬さに応じて低下す
る。測定の目的にともなって、先端部の形状の異なる接
触子7を持つ挿入部21に着脱可能である。
【0032】上記した第5実施形態によれば、形状の異
なる挿入部21を共振回路16側から着脱自在に交換可
能とすることによって、1つの共振回路16で異なる領
域の硬さ測定を行える触覚センサを実現することができ
る。
【0033】なお、上記した具体的実施形態は、以下に
示す構成の発明を含んでいる。 (1)振動子と、この振動子に機械的に結合された接触
子とを含む機械的振動系と、この機械的振動系を帰還ル
ープによって共振状態で振動させ、前記振動子あるい
は、前記振動子と接触子が対象物と接触したときの共振
状態の変化情報を得て、これを対象物の硬さ情報とする
硬さ検知手段と、前記振動子の振動エネルギを変化させ
る振動エネルギ可変手段と、を具備することを特徴とす
る触覚センサ。 (2)振動子と、この振動子に機械的に結合された接触
子とを含む機械的振動系と、この機械的振動系を帰還ル
ープによって共振状態で振動させ、前記振動子あるい
は、前記振動子と接触子が対象物と接触したときの共振
状態の変化情報を得て、これを対象物の硬さ情報とする
硬さ検知手段と、前記振動子の振動振幅を変化させる振
動振幅可変手段と、を具備することを特徴とする触覚セ
ンサ。 (3)前記振動振幅可変手段が、振動子の駆動電圧可変
手段である構成(2)の触覚センサ。 (4)前記振動振幅可変手段が、振動子の駆動電流可変
手段である構成(2)の触覚センサ。 (5)振動子と、この振動子に機械的に結合された接触
子とを含む機械的振動系と、この機械的振動系を帰還ル
ープによって共振状態で振動させ、前記振動子あるい
は、前記振動子と接触子が対象物と接触したときの共振
状態の変化情報を得て、これを対象物の硬さ情報とする
硬さ検知手段と、前記振動子の振動周波数を変化させる
振動周波数可変手段と、を具備することを特徴とする触
覚センサ。 (6)前記振動周波数可変手段が、周波数可変バンドパ
スフィルタである構成(5)の触覚センサ。 (7)異なる振動エネルギ状態をもつ振動子の共振状態
の情報を記録するための記録手段をさらに具備する構成
(1)の触覚センサ。 (8)記録した振動子の複数の共振状態の情報を比較演
算するための演算手段をさらに具備する構成(7)の触
覚センサ。 (9)共振状態の情報が、共振周波数、電圧、電流、位
相差の情報のいずれかである構成(1)の触覚センサ。 (1 ) 振動子と、この振動子に機械的に結合された
接触子とを含む機械的振動系と、この機械的振動系を帰
還ループによって共振状態で振動させ、前記振動子ある
いは、前記振動子と接触子が対象物と接触したときの共
振状態の変化情報を得て、これを対象物の硬さ情報とす
る硬さ検知手段と、を具備し、前記接触子が振動子から
着脱自在であることを特徴とする触覚センサ。 (2 ) 振動子と、この振動子に機械的に結合された
接触子とを含む機械的振動系と、この機械的振動系を帰
還ループによって共振状態で振動させ、前記振動子ある
いは、前記振動子と接触子が対象物と接触したときの共
振状態の変化情報を得て、これを対象物の硬さ情報とす
る硬さ検知手段と、を具備し、前記接触子が、前記振動
子と帰還ループとから構成される共振回路から着脱自在
であり、形状の異なる接触子と交換可能であることを特
徴とする触覚センサ。 (3 )交換可能な複数の接触子の端面の形状が曲率の
異なる凸球面の一部によって形成されている構成(2
)の触覚センサ。 (4 )交換可能な複数の接触子の端面の形状が曲率の
異なる凹球面の一部によって形成されている構成(2
)の触覚センサ。 (5 )交換可能な複数の接触子の端面の形状が頂角の
異なる円錐面の一部によって形成されている構成(2
)の触覚センサ。 (6 )交換可能な複数の接触子の端面の直径は異なっ
ている構成(2 )の触覚センサ。
【0034】上記した構成(1)〜(9)の従来の技
術、発明が解決しようとする課題は、上記した[従来の
技術]、[発明が解決しようとする課題]と同様であ
る。また、構成(1)〜(9)の作用は以下の通りであ
る。 (1)振動エネルギを大きく(小さく)することによっ
て対象物の深さ方向の触覚センサによる振動の伝達範囲
を深く(浅く)し、対象物の深い(浅い)部分までの硬
さ情報を得る。 (2)−(4) 振動の振幅を大きく(小さく)することによって振動エ
ネルギを大きく(小さく)し、対象物の深い(浅い)部
分までの硬さ情報を得る。 (5)例えば、生体組織のように対象物内の音速が一様
である場合、振動の周波数が高い場合には対象物内の振
動の伝播距離は短く、低い場合には伝播距離は長い。共
振周波数を周波数可変手段によって低くする(高くす
る)ことによって、対象物の深さ方向の触覚センサによ
る振動の伝達範囲を深く(浅く)し、対象物の深い(浅
い)部分までの硬さ情報を得る。 (6)振動子と接触子とからなる機械的振動系にはモー
ドの異なった複数の共振周波数を有している。周波数可
変バンドパスフィルタを振動子の駆動回路に設けること
によって、望むモードの異なった共振周波数で、振動子
を共振させることができる。そこで、共振周波数を周波
数可変バンドパスフィルタ手段によって低くする(高く
する)ことによって、対象物の深さ方向の触覚センサに
よる振動の伝達範囲を深く(浅く)し、対象物の深い
(浅い)部分までの硬さ情報を得る。 (7)目的に応じて、対象物の異なった深さの硬さ情報
を連続的に記録することによって、どの深さから硬さの
変化する領域が存在しているかを把握する。対象物の深
さ方向の硬さの分布を把握する。 (8)表面から異なった深さの硬さを記録し、演算手段
によって比較することによって、望む深さ部位での硬さ
を自動的に把握する。対象物の深さ方向の硬さの分布を
把握する。 (9)共振状態の情報として、共振周波数、電圧、電
流、位相差の情報のいずれかを用いる。
【0035】上記した構成(1 )〜(6 )の従来の
技術は、構成(1)〜(9)と同様である。また、発明
が解決しようとする課題、作用、発明の効果は以下の通
りである。(発明が解決しようとする課題) (1 )〜(6 ) しかしながら従来の触覚センサにおいては、対物接触振
動子あるいは対物接触振動子と機械的に結合された接触
子が対象物と接触したときの対象物のインピーダンスを
自励発振回路の発振周波数の変化、あるいは電圧の変化
として捉え、対象物の硬さ情報とするものの、測定され
る対象物の深さ、領域は使用する装置の性能によって一
意に決まったものでしかなかった。このため、生体組織
のように層状、あるいは2次元的に性状が異なる組織構
造、病変を持つ場合、測定の興味対象領域を選択的に推
測することは難しく、医師の経験に頼らざるを得なかっ
た。
【0036】本発明はこのような課題に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、測定対象の異
なる深さ、領域に応じた硬さ測定のできる触覚センサを
提供することにある。 (作用) (1 )、(3 )〜(6 ) 接触子が共振回路から着脱自在とするとともに、形状の
異なる接触子と交換可能な構成とすることによって、1
つのプローブによって異なる領域の硬さ測定を行なう。 (2 )挿入部を共振回路から着脱自在なように構成
し、形状の異なる接触子を持つ挿入部と交換可能な構成
とすることによって、1つの共振回路によって異なる領
域の硬さ測定を行なう。 (発明の効果) (1 )〜(6 )形状の異なる先端形状を持つ接触子
を共振回路側から着脱自在に交換可能とすることによっ
て、1つの共振回路で異なる深さ、領域のかたさ測定を
行える触覚センサを実現することができる。このため、
先端形状ごとに共振回路を準備する必要がなく経済的で
ある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、対象物の測定する深さ
を変え、深さに応じた硬さの情報を得るようにしたの
で、生体組織のように層状に性状が異なる組織構造を持
つ場合にも深部の硬さを正確に推測することができ、こ
れによって正確な診断ができる触覚センサを提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】触覚センサを用いて生体組織の硬さ測定を行な
うときの一般的な構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態の構成を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態の構成を示す図である。
【図4】フィルタ回路でのフィルタ周波数と共振周波数
の変更について詳しく説明するための図である。
【図5】本発明の第3実施形態の構成を示す図である。
【図6】本発明の第3実施形態の作用を説明するための
図である。
【図7】本発明の第4実施形態の構成を示す図である。
【図8】図7に示すプローブの先端部の詳細を示す図で
ある。
【図9】交換可能な接触子の種々の異なった形状を示す
図である。
【図10】接触子の形状による振動の伝播範囲の違いを
説明するための図である。
【図11】本発明の第5実施形態の構成を示す図であ
る。
【図12】異なる複数の形状の接触子端面を有する挿入
部を示す図である。
【符号の説明】
1…内視鏡、 2…患者、 3…プローブ、 4…患部、 5…振動子、 6…ケーシング、 7…接触子、 8…検出素子、 9…フィルタ回路、 10…アンプ回路、 12…周波数測定手段、 14…ゲインコントロール回路。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動子と、この振動子に機械的に結合さ
    れた接触子とを含む機械的振動系と、 この機械的振動系を帰還ループによって共振状態で振動
    させ、前記振動子あるいは、前記振動子と接触子が対象
    物と接触したときの共振状態の変化情報を得て、これを
    対象物の硬さ情報とする硬さ検知手段と、 前記振動子の振動エネルギを変化させる振動エネルギ可
    変手段と、を具備したことを特徴とする触覚センサ。
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