JPH10123037A - 触覚センサ - Google Patents
触覚センサInfo
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- JPH10123037A JPH10123037A JP8246723A JP24672396A JPH10123037A JP H10123037 A JPH10123037 A JP H10123037A JP 8246723 A JP8246723 A JP 8246723A JP 24672396 A JP24672396 A JP 24672396A JP H10123037 A JPH10123037 A JP H10123037A
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Landscapes
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- Endoscopes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】測定対象物に接触させてその硬さを測定する触
覚センサにおいて、その接触ぶと測定対象物との接触圧
や接触角のばらつきによる測定データのばらつきを解消
する。 【解決手段】接触センサ2の接触子9の周囲にフード部
材10を設け、フード部材10を測定対象物に当て、接
触子9と測定対象物との接触状態を安定させた。
覚センサにおいて、その接触ぶと測定対象物との接触圧
や接触角のばらつきによる測定データのばらつきを解消
する。 【解決手段】接触センサ2の接触子9の周囲にフード部
材10を設け、フード部材10を測定対象物に当て、接
触子9と測定対象物との接触状態を安定させた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動するプ
ローブを対象物に接触させ、プローブの共振周波数の変
化あるいは電圧の変化を検出することにより、対象物の
硬さを測定する触覚センサに関する。
ローブを対象物に接触させ、プローブの共振周波数の変
化あるいは電圧の変化を検出することにより、対象物の
硬さを測定する触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、振動子を含み対象物に接触さ
せる対物機械的振動系を、帰還ループによる自励発振回
路によって共振させ、対物接触振動子あるいは対物接触
振動子と機械的に結合された接触子が対象物と接触した
ときの自励発振回路の発振周波数の変化あるいは電圧の
変化を検出して、対象物が負荷されたときの対物機械的
振動系のインピーダンスの変化から対象物の硬さ情報を
測定する触覚センサが知られている。
せる対物機械的振動系を、帰還ループによる自励発振回
路によって共振させ、対物接触振動子あるいは対物接触
振動子と機械的に結合された接触子が対象物と接触した
ときの自励発振回路の発振周波数の変化あるいは電圧の
変化を検出して、対象物が負荷されたときの対物機械的
振動系のインピーダンスの変化から対象物の硬さ情報を
測定する触覚センサが知られている。
【0003】例えば、特公昭40−27236号公報に
は、超音波発振器より電気音響変換器を介して、金属針
に超音波振動エネルギーを与え、前記針の先端における
超音波振動に対する機械的負荷の変化を前記電気音響変
換器の音響インピーダンスの変化として取り出し、前記
音響インピーダンスの変化を測定することにより、前記
針の先端における物質、特に生体組織の柔軟度を測定す
る装置が記載されている。
は、超音波発振器より電気音響変換器を介して、金属針
に超音波振動エネルギーを与え、前記針の先端における
超音波振動に対する機械的負荷の変化を前記電気音響変
換器の音響インピーダンスの変化として取り出し、前記
音響インピーダンスの変化を測定することにより、前記
針の先端における物質、特に生体組織の柔軟度を測定す
る装置が記載されている。
【0004】また、特開平1−189583号公報及び
特開平2−290529号公報には超音波振動子を自励
発振回路の帰還ループに入れ、物体が超音波振動子に接
触した際に生ずる発振周波数の変化や電圧の変化を検出
して、接触した物体の硬さを測定するものが記載されて
いる。上述の文献に記載された触覚センサは、(1) 硬さ
を定量的に測定できる、(2)電気的な測定なので測定時
間が短い、(3) 非破壊的な測定ができる、等の長所を有
するために、皮膚の弾性度の測定や、工業用ロボットの
触覚センサに用いることが提案されている。
特開平2−290529号公報には超音波振動子を自励
発振回路の帰還ループに入れ、物体が超音波振動子に接
触した際に生ずる発振周波数の変化や電圧の変化を検出
して、接触した物体の硬さを測定するものが記載されて
いる。上述の文献に記載された触覚センサは、(1) 硬さ
を定量的に測定できる、(2)電気的な測定なので測定時
間が短い、(3) 非破壊的な測定ができる、等の長所を有
するために、皮膚の弾性度の測定や、工業用ロボットの
触覚センサに用いることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の触覚センサにお
いては、検出されるインピーダンスの変化は、対象物に
直接接触する電気音響変換器である対物接触振動子、あ
るいは電気音響変換器の振動を仲介して対象物に導く振
動伝達部材である接触子が対象物と接触するときの負荷
や押当て角度等に強く影響される。このため、正確な硬
さの測定のためには操作の熟練が要求され、特に対象物
が生体組織やゴム材料などのような柔らかい物の場合に
は測定データのばらつきが大きく、再現性のよい安定し
た測定を行うことはかなり困難であった。
いては、検出されるインピーダンスの変化は、対象物に
直接接触する電気音響変換器である対物接触振動子、あ
るいは電気音響変換器の振動を仲介して対象物に導く振
動伝達部材である接触子が対象物と接触するときの負荷
や押当て角度等に強く影響される。このため、正確な硬
さの測定のためには操作の熟練が要求され、特に対象物
が生体組織やゴム材料などのような柔らかい物の場合に
は測定データのばらつきが大きく、再現性のよい安定し
た測定を行うことはかなり困難であった。
【0006】本発明は、このような従来技術の欠点を解
決するためになされたものであり、生体組織等の柔らか
い対象物の硬さを容易かつ安定して測定することができ
る触覚センサを提供することを目的とする。
決するためになされたものであり、生体組織等の柔らか
い対象物の硬さを容易かつ安定して測定することができ
る触覚センサを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る触
覚センサは、測定対象物に接触する接触部を有し電気音
響変換器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接
触部の周辺部に設けられた固定部材とを有することを特
徴とするものである。請求項2の発明に係る触覚センサ
では、その固定部材を機械的振動系の接触部に対して可
動式としたものである。本発明では、対象物に機械的振
動系を押し当てる場合に、その接触部の周辺部に設けら
れた固定部材が対象物に当接せしめられることにより、
対象物を安定して保持しながら接触部を対象物に押し当
てることができ、押し当て加重のばらつき、押し当て角
度のばらつき等押し当て方の影響を最小限に抑えること
ができる。このため、容易に安定した硬さ測定を行うこ
とができる。固定部材を可動式とした場合によれば、測
定対象物に接触させる測定条件の設定が変形可能であ
る。
覚センサは、測定対象物に接触する接触部を有し電気音
響変換器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接
触部の周辺部に設けられた固定部材とを有することを特
徴とするものである。請求項2の発明に係る触覚センサ
では、その固定部材を機械的振動系の接触部に対して可
動式としたものである。本発明では、対象物に機械的振
動系を押し当てる場合に、その接触部の周辺部に設けら
れた固定部材が対象物に当接せしめられることにより、
対象物を安定して保持しながら接触部を対象物に押し当
てることができ、押し当て加重のばらつき、押し当て角
度のばらつき等押し当て方の影響を最小限に抑えること
ができる。このため、容易に安定した硬さ測定を行うこ
とができる。固定部材を可動式とした場合によれば、測
定対象物に接触させる測定条件の設定が変形可能であ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を説明する。図1ないし図3は本発明の第1の
実施形態に係り、図1は本実施形態に係る触覚センサと
硬さ測定系からなる硬さ計測システムを示すブロック
図、図2は本実施形態に係る触覚センサの先端部の内部
構造を示す断面図、図3は本実施形態に係る触覚センサ
の先端部の外観を示す外観図である。
実施形態を説明する。図1ないし図3は本発明の第1の
実施形態に係り、図1は本実施形態に係る触覚センサと
硬さ測定系からなる硬さ計測システムを示すブロック
図、図2は本実施形態に係る触覚センサの先端部の内部
構造を示す断面図、図3は本実施形態に係る触覚センサ
の先端部の外観を示す外観図である。
【0009】図1に示すように、硬さ計測システム1
は、本発明に係る触覚センサ2と、この触覚センサ2を
駆動し触覚センサ2の信号を検出して硬さを計測する硬
さ測定系3からなる。
は、本発明に係る触覚センサ2と、この触覚センサ2を
駆動し触覚センサ2の信号を検出して硬さを計測する硬
さ測定系3からなる。
【0010】触覚センサ2は、操作者が把持し操作する
ためのカテーテル4を外筒として有する。カテーテル4
の先端部にはケーシング5が配置され、ケーシング5内
には対象物に印加する振動を発生する振動部6と、この
振動部6の振動の態様を検出するための検出部7とを備
えた円筒形状の電気音響変換器8が設けられている。電
気音響変換器8の先端部には、外形がドーム形状をなし
た接触子9が接着されており、この接触子9の半球状先
端部分を対象物に接触させることにより、電気音響変換
器8で発生した振動が対象物に加えられるようになって
いる。
ためのカテーテル4を外筒として有する。カテーテル4
の先端部にはケーシング5が配置され、ケーシング5内
には対象物に印加する振動を発生する振動部6と、この
振動部6の振動の態様を検出するための検出部7とを備
えた円筒形状の電気音響変換器8が設けられている。電
気音響変換器8の先端部には、外形がドーム形状をなし
た接触子9が接着されており、この接触子9の半球状先
端部分を対象物に接触させることにより、電気音響変換
器8で発生した振動が対象物に加えられるようになって
いる。
【0011】接触子9の外周には、先端方向に向けて開
口した筒状のフード部材10が取り付けられている。接
触子9の先端はそのフード部材10の先端開口から突き
出している。
口した筒状のフード部材10が取り付けられている。接
触子9の先端はそのフード部材10の先端開口から突き
出している。
【0012】電気音響変換器8及び接触子9は、ゴム製
のOリング等の弾性部材11によりケーシング5に保持
されている。ケーシング5と、電気音響変換器8及び接
触子9との間にはそれぞれ弾性部材11が介在するの
で、発生した機械的振動がケーシング5に伝達するのを
防止することができる。ここで、弾性部材11を電気音
響変換器8及び接触子9の一体的な機械的振動の節部に
設けると、機械的な振動を妨げないので好適である。ま
た、弾性部材11は一体化された電気音響変換器8及び
接触子9を支持できればよいので、必ずしも接触子9の
位置に設ける必要はなく、その重量バランスにより電気
音響変換器8の部分のみに設けてもよい。
のOリング等の弾性部材11によりケーシング5に保持
されている。ケーシング5と、電気音響変換器8及び接
触子9との間にはそれぞれ弾性部材11が介在するの
で、発生した機械的振動がケーシング5に伝達するのを
防止することができる。ここで、弾性部材11を電気音
響変換器8及び接触子9の一体的な機械的振動の節部に
設けると、機械的な振動を妨げないので好適である。ま
た、弾性部材11は一体化された電気音響変換器8及び
接触子9を支持できればよいので、必ずしも接触子9の
位置に設ける必要はなく、その重量バランスにより電気
音響変換器8の部分のみに設けてもよい。
【0013】検出部7の出力信号は、信号線12を介し
て硬さ測定系3に伝送され、その硬さ測定系3のアンプ
回路13により増幅され、フィルタ回路14に入力され
る。フィルタ回路14は、たとえば前記電気音響変換器
8と接触子9の基本振動周波数を中心周波数とし、その
前後に10%程度の比帯域幅を有するバンドパスフィル
タであり、検出部7の出力から雑音を除くとともに、電
気音響変換器8が不所望な高次モードで振動するのを防
止する。
て硬さ測定系3に伝送され、その硬さ測定系3のアンプ
回路13により増幅され、フィルタ回路14に入力され
る。フィルタ回路14は、たとえば前記電気音響変換器
8と接触子9の基本振動周波数を中心周波数とし、その
前後に10%程度の比帯域幅を有するバンドパスフィル
タであり、検出部7の出力から雑音を除くとともに、電
気音響変換器8が不所望な高次モードで振動するのを防
止する。
【0014】フィルタ回路14の出力は、電力増幅器1
5により増幅され、駆動線16を介して振動部6に供給
される。振動部6の振動は再び検出部7にて検出され
る。以上の経路は、電気音響変換器8の振動検出出力
が、電気音響変換器8の駆動電力に対して正帰還される
ように接続されており、これにより、振動部6、検出部
7、アンプ回路13、フィルタ回路14及び電力増幅器
15が自励発振の閉ループを形成する。そして、電気音
響変換器8及び接触子9からなる機械的振動系は、前記
閉ループのループゲインが最大になるような周波数に
て、一体的に機械的共振振動を行う。
5により増幅され、駆動線16を介して振動部6に供給
される。振動部6の振動は再び検出部7にて検出され
る。以上の経路は、電気音響変換器8の振動検出出力
が、電気音響変換器8の駆動電力に対して正帰還される
ように接続されており、これにより、振動部6、検出部
7、アンプ回路13、フィルタ回路14及び電力増幅器
15が自励発振の閉ループを形成する。そして、電気音
響変換器8及び接触子9からなる機械的振動系は、前記
閉ループのループゲインが最大になるような周波数に
て、一体的に機械的共振振動を行う。
【0015】一方、フィルタ回路14の出力端は、計測
部としての電圧測定手段17及び周波数測定手段18に
接続されており、動作中の自励発振回路の電圧及び周波
数をモニタすることができるようになっている。なお、
電圧測定手段17及び周波数測定手段18はこの自励発
振回路の閉ループ内ならどこに設けてもよい。
部としての電圧測定手段17及び周波数測定手段18に
接続されており、動作中の自励発振回路の電圧及び周波
数をモニタすることができるようになっている。なお、
電圧測定手段17及び周波数測定手段18はこの自励発
振回路の閉ループ内ならどこに設けてもよい。
【0016】次に、図2を参照しながら、本実施の形態
に係る触覚センサ2の詳細な内部構造について説明す
る。ケーシング5内に設けられ、弾性部材11により支
持された電気音響変換器8は、円筒形状に成形・焼結さ
れたPZT等の圧電セラミクスでできている。また、こ
の電気音響変換器8は、円筒の径方向に分極処理がなさ
れている。円筒の内周面には全面に金属膜からなる接地
電極19が設けられており、この接地電極19には接地
線20がはんだ付けされている。そして、接地線20の
他端は、前記硬さ測定系3のグラウンドレベルに接地さ
れている。
に係る触覚センサ2の詳細な内部構造について説明す
る。ケーシング5内に設けられ、弾性部材11により支
持された電気音響変換器8は、円筒形状に成形・焼結さ
れたPZT等の圧電セラミクスでできている。また、こ
の電気音響変換器8は、円筒の径方向に分極処理がなさ
れている。円筒の内周面には全面に金属膜からなる接地
電極19が設けられており、この接地電極19には接地
線20がはんだ付けされている。そして、接地線20の
他端は、前記硬さ測定系3のグラウンドレベルに接地さ
れている。
【0017】電気音響変換器8の円筒外周面には、先端
から後端に向けてその円筒部の全長の約3/4程度の長
さにわたって、金属膜からなる駆動電極21が設けられ
ており、これには、前述した駆動線16を介して電力増
幅器15が接続されている。そして、この駆動電極21
で覆われた電気音響変換器8の部分が前記振動部6を形
成する。
から後端に向けてその円筒部の全長の約3/4程度の長
さにわたって、金属膜からなる駆動電極21が設けられ
ており、これには、前述した駆動線16を介して電力増
幅器15が接続されている。そして、この駆動電極21
で覆われた電気音響変換器8の部分が前記振動部6を形
成する。
【0018】電気音響変換器8の円筒外周面において、
前記駆動電極21より後端側外周面には、前記駆動電極
21との間に絶縁のためのスペース22を空けて、金属
膜からなる検出電極23が設けられる。この検出電極2
3は、信号線12を介してアンプ回路13に接続されて
いる。そして、この検出電極23で覆われた電気音響変
換器8の部分が前記検出部7を形成する。
前記駆動電極21より後端側外周面には、前記駆動電極
21との間に絶縁のためのスペース22を空けて、金属
膜からなる検出電極23が設けられる。この検出電極2
3は、信号線12を介してアンプ回路13に接続されて
いる。そして、この検出電極23で覆われた電気音響変
換器8の部分が前記検出部7を形成する。
【0019】また、ドーム形状の接触子9の基端部に
は、電気音響変換器8の円筒内径よりも若干小さい外径
を有する円柱状の突出部24が一体に設けられている。
この突出部24を電気音響変換器8の円筒部内周に密に
挿入してさらに両者を接着することにより、接触子9と
電気音響変換器8との音響的結合を強固なものとしてい
る。
は、電気音響変換器8の円筒内径よりも若干小さい外径
を有する円柱状の突出部24が一体に設けられている。
この突出部24を電気音響変換器8の円筒部内周に密に
挿入してさらに両者を接着することにより、接触子9と
電気音響変換器8との音響的結合を強固なものとしてい
る。
【0020】次に、図2及び図3を参照しながら、接触
子9の外周に設けられたフード部材10の構造について
説明する。上述のごとく、フード部材10は接触子9の
先端部を露出させ、その外周を覆うようにして設けられ
ている。フード部材10の頂部には略半円形の切り欠き
部25が設けられており、フード部材10の頂部を構成
する円環部が対象物に当接しても、フード部材10と対
象物の間には間隙が生ずるように構成してある。
子9の外周に設けられたフード部材10の構造について
説明する。上述のごとく、フード部材10は接触子9の
先端部を露出させ、その外周を覆うようにして設けられ
ている。フード部材10の頂部には略半円形の切り欠き
部25が設けられており、フード部材10の頂部を構成
する円環部が対象物に当接しても、フード部材10と対
象物の間には間隙が生ずるように構成してある。
【0021】次に、本実施の形態に係る触覚センサ2の
作用を述べる。測定者は、カテーテル4を操作して、対
象物に対して共振振動している接触子9の先端部を接触
させる。このとき、フード部材10も頂部の円環部に
て、加圧しながら対象物に接触する。
作用を述べる。測定者は、カテーテル4を操作して、対
象物に対して共振振動している接触子9の先端部を接触
させる。このとき、フード部材10も頂部の円環部に
て、加圧しながら対象物に接触する。
【0022】また、対象物表面が生体組織等であって表
面が液体で濡れている場合には、切り欠き部25による
間隙から液体が排出される。また、切り欠き部25を設
けたから対象物表面の周囲においてフード部材10の頂
部の円環部が対象物に当たるときの組織を引張る力の逃
げとなり、対象物表面に負担をかけない。
面が液体で濡れている場合には、切り欠き部25による
間隙から液体が排出される。また、切り欠き部25を設
けたから対象物表面の周囲においてフード部材10の頂
部の円環部が対象物に当たるときの組織を引張る力の逃
げとなり、対象物表面に負担をかけない。
【0023】このような構成を有する触覚センサ2によ
れば、測定の対象物が生体組織やゴム等の柔らかい物体
であっても、フード部材10がその対象物の測定部位周
辺に当たり抑えるので、測定部位自体の変形を極力小さ
くすることができ、また接触子9の先端部が測定部位か
ら滑ることを防止できる。
れば、測定の対象物が生体組織やゴム等の柔らかい物体
であっても、フード部材10がその対象物の測定部位周
辺に当たり抑えるので、測定部位自体の変形を極力小さ
くすることができ、また接触子9の先端部が測定部位か
ら滑ることを防止できる。
【0024】さらに、フード部材10は対象物にその頂
部の円環部にて、いわば面接触するので、接触子9の測
定部位への当接圧力や当接角度を均質にすることがで
き、安定した硬さ測定を行うことができる。
部の円環部にて、いわば面接触するので、接触子9の測
定部位への当接圧力や当接角度を均質にすることがで
き、安定した硬さ測定を行うことができる。
【0025】加えて、接触子9とフード部材10とが対
象物に接触している状態で、切り欠き部25による間隙
から液体を排出することができるので、測定部位上の液
体層の存在による測定誤差を小さくすることができる。
象物に接触している状態で、切り欠き部25による間隙
から液体を排出することができるので、測定部位上の液
体層の存在による測定誤差を小さくすることができる。
【0026】なお、前記の説明において、電気音響変換
器8の材料に圧電セラミクスを用いるとしたが、電気音
響変換機能を有する材料であればこれを他のものに置き
換えることができることはいうまでもない。たとえば、
PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の高分子圧電材
料、水晶振動子、電歪材料あるいは磁歪材料を用いるこ
とができる。
器8の材料に圧電セラミクスを用いるとしたが、電気音
響変換機能を有する材料であればこれを他のものに置き
換えることができることはいうまでもない。たとえば、
PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等の高分子圧電材
料、水晶振動子、電歪材料あるいは磁歪材料を用いるこ
とができる。
【0027】また、電気音響変換器8の振動部6と検出
部7を、一体的に成形・焼結した圧電セラミクスに付け
る電極を分離することにより形成したが、別個の圧電セ
ラミクスにて振動部6と検出部7とを作成し、その後両
者を接着するなどして音響的結合をとるようにしてもよ
い。
部7を、一体的に成形・焼結した圧電セラミクスに付け
る電極を分離することにより形成したが、別個の圧電セ
ラミクスにて振動部6と検出部7とを作成し、その後両
者を接着するなどして音響的結合をとるようにしてもよ
い。
【0028】図4は、本発明の第2の実施の形態に係る
触覚センサ26の先端構造を示す一部破断した外形図で
ある。なお、第1の実施の形態と同じ部材については、
同一の符号を付して説明を省略する。
触覚センサ26の先端構造を示す一部破断した外形図で
ある。なお、第1の実施の形態と同じ部材については、
同一の符号を付して説明を省略する。
【0029】先端がテーパ状に形成された接触子27
が、その基端部に設けられた突出部24にて電気音響変
換器8に挿入接着されている。この接触子27の周囲に
はフード部材28が設けられており、このフード部材2
8はその先端外周がテーパ状に形成されており、その傾
斜側面には貫通穴29が内外に貫通して開けられてい
る。貫通穴29は必要に応じ単数または複数設けること
ができる。
が、その基端部に設けられた突出部24にて電気音響変
換器8に挿入接着されている。この接触子27の周囲に
はフード部材28が設けられており、このフード部材2
8はその先端外周がテーパ状に形成されており、その傾
斜側面には貫通穴29が内外に貫通して開けられてい
る。貫通穴29は必要に応じ単数または複数設けること
ができる。
【0030】このように構成された本実施の形態に係る
触覚センサ26は、接触子27及びフード部材28が対
象物に当接した状態で、フード部材28の頂部の開口、
フード部材28の傾斜側面の内面と接触子27のテーパ
状の斜面との隙間および貫通穴29を経由して、対象物
から生ずる液体を排出することができる。
触覚センサ26は、接触子27及びフード部材28が対
象物に当接した状態で、フード部材28の頂部の開口、
フード部材28の傾斜側面の内面と接触子27のテーパ
状の斜面との隙間および貫通穴29を経由して、対象物
から生ずる液体を排出することができる。
【0031】本実施の形態に係る触覚センサ26によれ
ば、液体排出のための貫通穴29をフード部材28の側
壁に設けることができるので、対象物へのフード部材2
8の当接面をエッジ等のないフラットな円環形状にする
ことができ、生体組織等の対象物を傷つけるおそれがな
い。
ば、液体排出のための貫通穴29をフード部材28の側
壁に設けることができるので、対象物へのフード部材2
8の当接面をエッジ等のないフラットな円環形状にする
ことができ、生体組織等の対象物を傷つけるおそれがな
い。
【0032】図5は、本発明の第3の実施の形態に係る
触覚センサ30の先端構造を示す断面図である。本実施
の形態に係る触覚センサ30は、シリコンゴム等の弾性
材料によって作られたフード部材31を有する。そし
て、このフード部材31の内周面には突起部32を形成
して接触子9を支持する構造としている。その他の構成
は、第1の実施の形態と同様であるから説明を省略す
る。
触覚センサ30の先端構造を示す断面図である。本実施
の形態に係る触覚センサ30は、シリコンゴム等の弾性
材料によって作られたフード部材31を有する。そし
て、このフード部材31の内周面には突起部32を形成
して接触子9を支持する構造としている。その他の構成
は、第1の実施の形態と同様であるから説明を省略す
る。
【0033】本実施の形態に係る触覚センサ30によれ
ば、フード部材31が対象物に接触している状態で、測
定者が誤って過大な力をカテーテル4に加えても、フー
ド部材31の変形によりこの力が吸収され対象物を傷つ
けることがない。なお、フード部材31を作る弾性材料
としては、前記のシリコンゴムの他にフッ素ゴム等の合
成ゴム、あるいはポリウレタン、ポリエチレン等の高分
子樹脂を用いることができる。
ば、フード部材31が対象物に接触している状態で、測
定者が誤って過大な力をカテーテル4に加えても、フー
ド部材31の変形によりこの力が吸収され対象物を傷つ
けることがない。なお、フード部材31を作る弾性材料
としては、前記のシリコンゴムの他にフッ素ゴム等の合
成ゴム、あるいはポリウレタン、ポリエチレン等の高分
子樹脂を用いることができる。
【0034】図6ないし図9を参照して、本発明の第4
の実施の形態を説明する。図6は内視鏡的に使用する場
合の触覚センサと硬さ測定系からなる硬さ計測システム
の概略的な構成の説明図、図7(a)はその実施形態に
係る触覚センサの先端部の内部構造を示す断面図、図7
(b)はその実施形態に係る触覚センサを内視鏡に挿通
した状態の内視鏡先端部の斜視図、図8は固定用チュー
ブを装着した触覚センサの手元部の構造を示す断面図、
図9はその実施形態に係る触覚センサの使用手順を示す
説明図である。
の実施の形態を説明する。図6は内視鏡的に使用する場
合の触覚センサと硬さ測定系からなる硬さ計測システム
の概略的な構成の説明図、図7(a)はその実施形態に
係る触覚センサの先端部の内部構造を示す断面図、図7
(b)はその実施形態に係る触覚センサを内視鏡に挿通
した状態の内視鏡先端部の斜視図、図8は固定用チュー
ブを装着した触覚センサの手元部の構造を示す断面図、
図9はその実施形態に係る触覚センサの使用手順を示す
説明図である。
【0035】図6において、35は内視鏡であり、内視
鏡35は挿入部36と操作部37を備える。操作部37
にはケーブル38が接続され、このケーブル38は内視
鏡用光源39及び内視鏡用画像プロセッサ40に接続さ
れている。内視鏡35の処置具挿通用チャンネル(鉗子
孔)には、センサカテーテル41を挿入して、内視鏡観
察下で体腔内における生体(測定対象物)の硬さの測定
を行うようになっている。
鏡35は挿入部36と操作部37を備える。操作部37
にはケーブル38が接続され、このケーブル38は内視
鏡用光源39及び内視鏡用画像プロセッサ40に接続さ
れている。内視鏡35の処置具挿通用チャンネル(鉗子
孔)には、センサカテーテル41を挿入して、内視鏡観
察下で体腔内における生体(測定対象物)の硬さの測定
を行うようになっている。
【0036】センサカテーテル41は、内視鏡35の処
置具挿通用チャンネルに挿入可能な軟性に形成された挿
入部42を有し、この挿入部42の先端部には硬さセン
サ部43が内蔵されている。センサカテーテル41の挿
入部42には、硬さセンサ用固定部材として筒状の可撓
性部材、ここでは可撓性のチューブ44がスライド自在
に被嵌されるようになっている。センサカテーテル41
の挿入部42は、これにチューブ44が被嵌された状態
で、内視鏡35の操作部37に設けられた挿入口46か
らその内視鏡35の処置具挿通用チャンネルに挿通さ
れ、内視鏡35の挿入部36の先端開口47から突き出
せるようになっている。内視鏡35は軟性式内視鏡のも
のであり、その先端部48は湾曲部49を湾曲操作する
ことによってその位置と向きが変えられるようになって
いる。
置具挿通用チャンネルに挿入可能な軟性に形成された挿
入部42を有し、この挿入部42の先端部には硬さセン
サ部43が内蔵されている。センサカテーテル41の挿
入部42には、硬さセンサ用固定部材として筒状の可撓
性部材、ここでは可撓性のチューブ44がスライド自在
に被嵌されるようになっている。センサカテーテル41
の挿入部42は、これにチューブ44が被嵌された状態
で、内視鏡35の操作部37に設けられた挿入口46か
らその内視鏡35の処置具挿通用チャンネルに挿通さ
れ、内視鏡35の挿入部36の先端開口47から突き出
せるようになっている。内視鏡35は軟性式内視鏡のも
のであり、その先端部48は湾曲部49を湾曲操作する
ことによってその位置と向きが変えられるようになって
いる。
【0037】一方、センサカテーテル41は、電圧測定
手段や周波数測定手段等の計測部と映像信号処理部を内
蔵した計測部本体51に接続されている。計測部本体5
1の映像信号処理部はその硬さセンサ部43の情報をC
RT上に表示可能な映像信号として出力する。そして、
計測部本体51からの映像信号と内視鏡用画像プロセッ
サ40からの内視鏡像の映像信号は、スーパーインポー
ズ装置53にそれぞれ入力され、スーパーインポーズ処
理を行われた上、テレビモニタ54の画面55上に内視
鏡像56と合わせて、硬さ計測データが、例えばグラフ
57として表示されるようになっている。また、硬さ計
測データはパーソナルコンピュータ58に入力され、処
理及び記憶されると共に、硬さ計測データのグラフ57
が表示できる。
手段や周波数測定手段等の計測部と映像信号処理部を内
蔵した計測部本体51に接続されている。計測部本体5
1の映像信号処理部はその硬さセンサ部43の情報をC
RT上に表示可能な映像信号として出力する。そして、
計測部本体51からの映像信号と内視鏡用画像プロセッ
サ40からの内視鏡像の映像信号は、スーパーインポー
ズ装置53にそれぞれ入力され、スーパーインポーズ処
理を行われた上、テレビモニタ54の画面55上に内視
鏡像56と合わせて、硬さ計測データが、例えばグラフ
57として表示されるようになっている。また、硬さ計
測データはパーソナルコンピュータ58に入力され、処
理及び記憶されると共に、硬さ計測データのグラフ57
が表示できる。
【0038】次に、図7(a)を参照しながら、センサ
カテーテル41の挿入部42における先端部に内蔵した
硬さセンサ部43の詳細な内部構造について説明する。
この硬さセンサ部43は、略筒状のケーシング61内に
組み込まれた電気音響変換器62を有してなる。電気音
響変換器62は円筒形状に成形・焼結されたPZT等の
圧電セラミクスで作られ、その円筒部の径方向に分極処
理がなされた振動子63から成る。振動子63は弾性部
材64により支持されている。
カテーテル41の挿入部42における先端部に内蔵した
硬さセンサ部43の詳細な内部構造について説明する。
この硬さセンサ部43は、略筒状のケーシング61内に
組み込まれた電気音響変換器62を有してなる。電気音
響変換器62は円筒形状に成形・焼結されたPZT等の
圧電セラミクスで作られ、その円筒部の径方向に分極処
理がなされた振動子63から成る。振動子63は弾性部
材64により支持されている。
【0039】振動子63の円筒部の周面には金属膜が設
けられ、これを接地電極としている。接地電極には接地
線65がはんだ付けにより接続されている。接地線65
の他端は前記硬さ測定系のグラウンドレベルに接地され
る。さらに、振動子63の周面にはその先端から後端に
向けて、その円筒部の全長の約3/4程度の長さにわた
って金属膜からなる駆動電極66が設けられ、これには
駆動線67が接続されている。そして、この駆動電極6
6で覆われた振動子63の部分が振動部を構成する。ま
た、振動子63の周面において、前記駆動電極66より
も後端側部分の外周面には、駆動電極66との間に絶縁
のためのスペース68を空けて、金属膜からなる検出電
極69が設けられている。この検出電極69は信号線7
0を介して硬さ測定系に接続されている。そして、この
検出電極69で覆われた振動子63の部分で検出部を構
成する。
けられ、これを接地電極としている。接地電極には接地
線65がはんだ付けにより接続されている。接地線65
の他端は前記硬さ測定系のグラウンドレベルに接地され
る。さらに、振動子63の周面にはその先端から後端に
向けて、その円筒部の全長の約3/4程度の長さにわた
って金属膜からなる駆動電極66が設けられ、これには
駆動線67が接続されている。そして、この駆動電極6
6で覆われた振動子63の部分が振動部を構成する。ま
た、振動子63の周面において、前記駆動電極66より
も後端側部分の外周面には、駆動電極66との間に絶縁
のためのスペース68を空けて、金属膜からなる検出電
極69が設けられている。この検出電極69は信号線7
0を介して硬さ測定系に接続されている。そして、この
検出電極69で覆われた振動子63の部分で検出部を構
成する。
【0040】電気音響変換器62の先端部には接触子7
1が結合されている。接触子71は先端部72を大径に
形成した接触部とし、その先端面は対象物に当てる球面
状の接触面73を形成している。接触子71の基端部分
は振動子63の円筒部内径よりも若干小さい外径を有す
る円柱状の突出部74となり、接触子71と一体に設け
られている。そして、この突出部74を振動子63の円
筒部内周に密に挿入して両者を接着することにより、電
気音響変換器62と接触子71との音響的結合を強固な
ものとしている。
1が結合されている。接触子71は先端部72を大径に
形成した接触部とし、その先端面は対象物に当てる球面
状の接触面73を形成している。接触子71の基端部分
は振動子63の円筒部内径よりも若干小さい外径を有す
る円柱状の突出部74となり、接触子71と一体に設け
られている。そして、この突出部74を振動子63の円
筒部内周に密に挿入して両者を接着することにより、電
気音響変換器62と接触子71との音響的結合を強固な
ものとしている。
【0041】接触子71の大径な先端部72と小径の突
出部74の間の境部分における段差部は、いわゆるアー
ル面75によって形成され、滑らかに断面半径が変わる
形状に作られている。つまり、接触子71は電気音響変
換器62に対する結合部の突出部74から先端部72の
接触面73まで連続的に変わる形状に作られている。こ
のため、電気音響変換器62から接触子71の全体的な
振動モードが周波数雑音の少ない振動のものになる。
出部74の間の境部分における段差部は、いわゆるアー
ル面75によって形成され、滑らかに断面半径が変わる
形状に作られている。つまり、接触子71は電気音響変
換器62に対する結合部の突出部74から先端部72の
接触面73まで連続的に変わる形状に作られている。こ
のため、電気音響変換器62から接触子71の全体的な
振動モードが周波数雑音の少ない振動のものになる。
【0042】電気音響変換器62の先端から突き出す接
触子71の先端側部分における側周面は、ポリウレタン
やシリコンゴム等の弾性材料によって作られた筒状の弾
性部材76によって覆われている。この弾性部材76は
前記ケーシング61と、継手リング77を介して連結さ
れており、弾性部材76の外径は前記ケーシング61と
同じくように形成されている。弾性部材76は接触子7
1の先端部72を支持している。弾性部材76はその基
端筒部分を前記継手リング77の先端部に嵌合して接着
され、また、弾性部材76は継手リング77の外周にね
じ込んで嵌着してもよいものである。
触子71の先端側部分における側周面は、ポリウレタン
やシリコンゴム等の弾性材料によって作られた筒状の弾
性部材76によって覆われている。この弾性部材76は
前記ケーシング61と、継手リング77を介して連結さ
れており、弾性部材76の外径は前記ケーシング61と
同じくように形成されている。弾性部材76は接触子7
1の先端部72を支持している。弾性部材76はその基
端筒部分を前記継手リング77の先端部に嵌合して接着
され、また、弾性部材76は継手リング77の外周にね
じ込んで嵌着してもよいものである。
【0043】接触子71の先端部72は、弾性部材76
の外径より僅かに小さく、先端部72の接触面73が極
力大径に形成されている。この接触面73の球面半径R
は、接触子71の先端部72に結合される結合部材のケ
ーシング61または弾性部材76の直径Dより大きく形
成してあり、特に、ケーシング61の直径Dより大きく
形成してある。なお、弾性部材76の外周は先端側が僅
かに小さくなるテーパ状に形成されているが、接触面7
3の球面半径Rは、その弾性部材76の最先端の半径よ
りも大きく形成されている。つまり、接触面73の球面
半径Rは、結合部材の最も小径のものの直径Dより大き
く形成してある。
の外径より僅かに小さく、先端部72の接触面73が極
力大径に形成されている。この接触面73の球面半径R
は、接触子71の先端部72に結合される結合部材のケ
ーシング61または弾性部材76の直径Dより大きく形
成してあり、特に、ケーシング61の直径Dより大きく
形成してある。なお、弾性部材76の外周は先端側が僅
かに小さくなるテーパ状に形成されているが、接触面7
3の球面半径Rは、その弾性部材76の最先端の半径よ
りも大きく形成されている。つまり、接触面73の球面
半径Rは、結合部材の最も小径のものの直径Dより大き
く形成してある。
【0044】図7(a)で示すように、センサカテーテ
ル41の挿入部42における柔軟部は可撓性チューブ8
1とこれに内装されるコイル芯材82とからなり、これ
らの先端は硬さセンサ部43のケーシング61の基端部
分に連結されている。ケーシング61の基端部分は、可
撓性チューブ81とコイル芯材82を被嵌するために小
径に形成された小径部83が形成されている。この小径
部83内には前記の接地線65、駆動線67と信号線7
0がまとめて挿通され、この挿通部においてはんだ付け
等で、それらの各線65、67、70が一緒に隙間なく
固定するリード線固定部84が形成されている。この場
合、駆動線67と信号線70はいずれも同軸ケーブルの
芯線を使用し、各同軸ケーブルのシールド線は前記接地
線65としてある。ここで、各同軸ケーブルのシールド
線の部分はケーシング61の小径部83の基端側に突き
抜けるまで範囲でその被覆を剥いてなり、その露出部分
のものを一緒にし、かつ前記駆動線67と信号線70と
も纏めて小径部83に通し、小径部83の基端部分で纏
めてはんだ付けしてある。
ル41の挿入部42における柔軟部は可撓性チューブ8
1とこれに内装されるコイル芯材82とからなり、これ
らの先端は硬さセンサ部43のケーシング61の基端部
分に連結されている。ケーシング61の基端部分は、可
撓性チューブ81とコイル芯材82を被嵌するために小
径に形成された小径部83が形成されている。この小径
部83内には前記の接地線65、駆動線67と信号線7
0がまとめて挿通され、この挿通部においてはんだ付け
等で、それらの各線65、67、70が一緒に隙間なく
固定するリード線固定部84が形成されている。この場
合、駆動線67と信号線70はいずれも同軸ケーブルの
芯線を使用し、各同軸ケーブルのシールド線は前記接地
線65としてある。ここで、各同軸ケーブルのシールド
線の部分はケーシング61の小径部83の基端側に突き
抜けるまで範囲でその被覆を剥いてなり、その露出部分
のものを一緒にし、かつ前記駆動線67と信号線70と
も纏めて小径部83に通し、小径部83の基端部分で纏
めてはんだ付けしてある。
【0045】図6及び図7(b)で示されるように、セ
ンサカテーテル41の挿入部42は硬さセンサ用固定部
材として筒状の可撓性部材、ここではチューブ44に、
可動自在に挿通されている。チューブ44を作る材料と
しては軟性または弾性を有するシリコン樹脂、フッ素樹
脂あるいはポリウレタン、ポリエチレン等の高分子樹脂
を用いて作ることができる。また、このチューブ44は
前記内視鏡35の処置具挿通用チャンネルにスライド挿
入可能なように形成されている。
ンサカテーテル41の挿入部42は硬さセンサ用固定部
材として筒状の可撓性部材、ここではチューブ44に、
可動自在に挿通されている。チューブ44を作る材料と
しては軟性または弾性を有するシリコン樹脂、フッ素樹
脂あるいはポリウレタン、ポリエチレン等の高分子樹脂
を用いて作ることができる。また、このチューブ44は
前記内視鏡35の処置具挿通用チャンネルにスライド挿
入可能なように形成されている。
【0046】図8は、センサ固定用チューブ44に対す
るセンサカテーテル41の進退位置を調節可能ならしめ
る位置決め機構を示すものである。センサ固定用チュー
ブ44の手元側端には、筒状のスライド用把持部材86
が固定的に取着されている。把持部材86の後端部内に
は、同じく筒状のクランプ部材87の先端側部分が摺動
自在に嵌合されている。把持部材86内にはそのクラン
プ部材87を後方へ付勢する弾性部材としてのコイルバ
ネ88が設けられている。そして、コイルバネ88の付
勢力に抗して一定の距離分、把持部材86内にクランプ
部材87を押し込めば止まるようになっている。クラン
プ部材87は、その後端部の外周をテーパ部89とする
と共に、その後端部分に、スリット90を設けて、縮径
可能なクランプ部材91とする。クランプ部材87に
は、締付けリング92がねじ込み装着されており、クラ
ンプ部材87の基端部内面は前記テーパ部89に合わせ
たテーパ状に形成してある。クランプ部材91をねじ込
むことにより、そのクランプ部材91の内孔を縮径し
て、これに挿通したセンサカテーテル41の挿入部42
の任意位置を挾持できるようになっている。
るセンサカテーテル41の進退位置を調節可能ならしめ
る位置決め機構を示すものである。センサ固定用チュー
ブ44の手元側端には、筒状のスライド用把持部材86
が固定的に取着されている。把持部材86の後端部内に
は、同じく筒状のクランプ部材87の先端側部分が摺動
自在に嵌合されている。把持部材86内にはそのクラン
プ部材87を後方へ付勢する弾性部材としてのコイルバ
ネ88が設けられている。そして、コイルバネ88の付
勢力に抗して一定の距離分、把持部材86内にクランプ
部材87を押し込めば止まるようになっている。クラン
プ部材87は、その後端部の外周をテーパ部89とする
と共に、その後端部分に、スリット90を設けて、縮径
可能なクランプ部材91とする。クランプ部材87に
は、締付けリング92がねじ込み装着されており、クラ
ンプ部材87の基端部内面は前記テーパ部89に合わせ
たテーパ状に形成してある。クランプ部材91をねじ込
むことにより、そのクランプ部材91の内孔を縮径し
て、これに挿通したセンサカテーテル41の挿入部42
の任意位置を挾持できるようになっている。
【0047】次に、センサカテーテル41の使用方法を
説明する。まず、クランプ部材91で挾持するセンサカ
テーテル41の部位を定め、その部位をクランプ部材9
1で挾持する。このとき、把持部材86内にクランクラ
ンプ部材87を終端まで押し込んだとき、硬さセンサ部
43の接触面73の位置がセンサ固定用チューブ44の
先端に対して所定の位置関係になるようにする。例えば
硬さセンサ部43の接触面73の位置が、センサ固定用
チューブ44の先端に対して僅かに突き出するようにす
る。その突出量を大きく設定すれば対象物95の表面に
押し当たる力が大きくなる。この両者の関係位置は対象
物95の性質や測定深部等の測定目的に応じて選定す
る。
説明する。まず、クランプ部材91で挾持するセンサカ
テーテル41の部位を定め、その部位をクランプ部材9
1で挾持する。このとき、把持部材86内にクランクラ
ンプ部材87を終端まで押し込んだとき、硬さセンサ部
43の接触面73の位置がセンサ固定用チューブ44の
先端に対して所定の位置関係になるようにする。例えば
硬さセンサ部43の接触面73の位置が、センサ固定用
チューブ44の先端に対して僅かに突き出するようにす
る。その突出量を大きく設定すれば対象物95の表面に
押し当たる力が大きくなる。この両者の関係位置は対象
物95の性質や測定深部等の測定目的に応じて選定す
る。
【0048】そこで、テレビモニタ54の画面55を観
察しながら内視鏡35の挿入部36を患者の体腔93内
に挿入し、硬さ測定を行いたい対象物をテレビモニタ5
4の画面55上に表示させる。そして、図9(a)で示
すように、センサカテーテル41を、これに被嵌したセ
ンサ固定用チューブ44と一緒に内視鏡35の処置具挿
通用チャンネル94内に挿入し、それらの先端を内視鏡
先端より突き出させる。ついで、図9(b)で示すよう
に、内視鏡35で観察しながら、センサカテーテル41
に被嵌したセンサ固定用チューブ44のみを前進させ、
対象物95の表面にそのチューブ44の先端を接触させ
る。これにより対象物95にチューブ44の先端が位置
決め保持させられる。
察しながら内視鏡35の挿入部36を患者の体腔93内
に挿入し、硬さ測定を行いたい対象物をテレビモニタ5
4の画面55上に表示させる。そして、図9(a)で示
すように、センサカテーテル41を、これに被嵌したセ
ンサ固定用チューブ44と一緒に内視鏡35の処置具挿
通用チャンネル94内に挿入し、それらの先端を内視鏡
先端より突き出させる。ついで、図9(b)で示すよう
に、内視鏡35で観察しながら、センサカテーテル41
に被嵌したセンサ固定用チューブ44のみを前進させ、
対象物95の表面にそのチューブ44の先端を接触させ
る。これにより対象物95にチューブ44の先端が位置
決め保持させられる。
【0049】チューブ44をガイドとして、センサカテ
ーテル41を前進させ、センサカテーテル41の硬さセ
ンサ部43を対象物95の表面に当てる。このとき、ク
ランプ部材87が止まり、それ以上の押し込みを規制す
る。そこで、計測動作を行わせれば、硬さセンサ部43
の共振状態が変化し、計測部本体51で硬さ情報に変換
され、テレビモニタ54の画面55上にスーパーインポ
ーズさせた状態で硬さ計測データのグラフ57が表示さ
れる。このため、操作者は内視鏡画像を見たまま、その
対象物95の硬さを知ることができる。
ーテル41を前進させ、センサカテーテル41の硬さセ
ンサ部43を対象物95の表面に当てる。このとき、ク
ランプ部材87が止まり、それ以上の押し込みを規制す
る。そこで、計測動作を行わせれば、硬さセンサ部43
の共振状態が変化し、計測部本体51で硬さ情報に変換
され、テレビモニタ54の画面55上にスーパーインポ
ーズさせた状態で硬さ計測データのグラフ57が表示さ
れる。このため、操作者は内視鏡画像を見たまま、その
対象物95の硬さを知ることができる。
【0050】また、内視鏡35の処置具挿通用チャンネ
ル94内に、センサカテーテル41を挿入し、内視鏡観
察下において、生体の状況を観察しながら、その生体の
硬さを計測し、その硬さデータを見ることができる。こ
の場合、患者の体腔93内において、センサカテーテル
41は、センサ固定用チューブ44でガイドされ、かつ
保持されるので、センサカテーテル41の硬さセンサ部
43が対象物95の測定表面に安定した一定の状態で当
たり、しかも、当接する角度や加圧量等の測定条件が任
意に定め得ることができる。このために、適切な設定条
件で測定し、正確な測定データが得られる。また、クラ
ンプ部材87で保持するセンサカテーテル41の把持位
置を調節できるので、その押当て力の設定を正確に行う
ことができるために、測定条件が定まり、信頼のできる
測定データが得られる。また、測定途中で、押当て力の
設定を変えることにより種々の測定条件での信頼のでき
る複数の測定データが得ることができる。そのコイルバ
ネ88の反発力から、対象物に対する硬さセンサ部43
の押付け量を選択する使用も可能である。
ル94内に、センサカテーテル41を挿入し、内視鏡観
察下において、生体の状況を観察しながら、その生体の
硬さを計測し、その硬さデータを見ることができる。こ
の場合、患者の体腔93内において、センサカテーテル
41は、センサ固定用チューブ44でガイドされ、かつ
保持されるので、センサカテーテル41の硬さセンサ部
43が対象物95の測定表面に安定した一定の状態で当
たり、しかも、当接する角度や加圧量等の測定条件が任
意に定め得ることができる。このために、適切な設定条
件で測定し、正確な測定データが得られる。また、クラ
ンプ部材87で保持するセンサカテーテル41の把持位
置を調節できるので、その押当て力の設定を正確に行う
ことができるために、測定条件が定まり、信頼のできる
測定データが得られる。また、測定途中で、押当て力の
設定を変えることにより種々の測定条件での信頼のでき
る複数の測定データが得ることができる。そのコイルバ
ネ88の反発力から、対象物に対する硬さセンサ部43
の押付け量を選択する使用も可能である。
【0051】硬さセンサ部43の接触子71における接
触面73の球面半径Rが、ケーシング61等の結合部の
の直径半径Dより大きく形成してあるために、対象物9
5の表面に当たる際、極部的に集中して必要以上に強く
当たり、生体を過度に変形させて測定させてしまうこと
が回避でき、小さな加重で全体的に当たるため、対象物
95の接触表面の真の硬さを、より正確に測定すること
ができる。特に内視鏡35での操作や観察で、硬さセン
サ部43が生体に触ったという程度の認識で安定した所
望の出力が得られる。
触面73の球面半径Rが、ケーシング61等の結合部の
の直径半径Dより大きく形成してあるために、対象物9
5の表面に当たる際、極部的に集中して必要以上に強く
当たり、生体を過度に変形させて測定させてしまうこと
が回避でき、小さな加重で全体的に当たるため、対象物
95の接触表面の真の硬さを、より正確に測定すること
ができる。特に内視鏡35での操作や観察で、硬さセン
サ部43が生体に触ったという程度の認識で安定した所
望の出力が得られる。
【0052】なお、センサ固定用チューブ44の先端縁
に例えば3分の1周分の範囲で切り欠き部を設け、対象
物表面が液体で濡れている場合にその切り欠き部を通し
て液体等の排出を行ったり、センサ固定用チューブ44
の先端頂部が対象物に当たるとき、その組織を引張る力
の逃げとし、対象物表面に負担をかけないようにしても
よい。
に例えば3分の1周分の範囲で切り欠き部を設け、対象
物表面が液体で濡れている場合にその切り欠き部を通し
て液体等の排出を行ったり、センサ固定用チューブ44
の先端頂部が対象物に当たるとき、その組織を引張る力
の逃げとし、対象物表面に負担をかけないようにしても
よい。
【0053】図10(a)は、接触子71の変形した硬
さセンサ部43の例であり、ここでの接触子71は大径
な先端部72の先端周縁から小径の突出部74までの間
が急激な段差もない比較的半径の大きなアール面96と
して形成し、滑らかに断面半径が、いわゆるラッパ状に
変わる形状に作られている。このため、第4の実施の形
態の場合のアール面75に比べ、それ以上に電気音響変
換器62から接触子71の全体的な振動モードが、より
周波数雑音の少ない振動を行わせることができる。その
他は第4の実施の形態のものと同じである。
さセンサ部43の例であり、ここでの接触子71は大径
な先端部72の先端周縁から小径の突出部74までの間
が急激な段差もない比較的半径の大きなアール面96と
して形成し、滑らかに断面半径が、いわゆるラッパ状に
変わる形状に作られている。このため、第4の実施の形
態の場合のアール面75に比べ、それ以上に電気音響変
換器62から接触子71の全体的な振動モードが、より
周波数雑音の少ない振動を行わせることができる。その
他は第4の実施の形態のものと同じである。
【0054】図10(b)は、センサ固定用チューブ4
4に対するセンサカテーテル41の進退位置調節可能な
位置決め機構の変形例であり、センサ固定用チューブ4
4の手元側端に弾性部材からなる筒状の摩擦部材97を
固着し、摩擦部材97には、センサカテーテル41をス
ライド自在に挿通させると共に、その摩擦部材97の後
端にはセンサカテーテル41の周面に弾性的に押し当た
って密に接する環状リブ98を形成している。センサカ
テーテル41を進退させるとき、その周面に環状リブ9
8が摺接し、また任意位置でセンサカテーテル41を摩
擦力で保持することができる。センサカテーテル41の
外周には目盛り99が付設され、その目盛り99によ
り、センサ固定用チューブ44の先端に対するセンサカ
テーテル41の先端位置が相対的に分るようになってい
る。これによれば、センサ固定用チューブ44に対して
センサカテーテル41を押し引きするだけでその位置の
選択及び調整が簡単に行うことができる。
4に対するセンサカテーテル41の進退位置調節可能な
位置決め機構の変形例であり、センサ固定用チューブ4
4の手元側端に弾性部材からなる筒状の摩擦部材97を
固着し、摩擦部材97には、センサカテーテル41をス
ライド自在に挿通させると共に、その摩擦部材97の後
端にはセンサカテーテル41の周面に弾性的に押し当た
って密に接する環状リブ98を形成している。センサカ
テーテル41を進退させるとき、その周面に環状リブ9
8が摺接し、また任意位置でセンサカテーテル41を摩
擦力で保持することができる。センサカテーテル41の
外周には目盛り99が付設され、その目盛り99によ
り、センサ固定用チューブ44の先端に対するセンサカ
テーテル41の先端位置が相対的に分るようになってい
る。これによれば、センサ固定用チューブ44に対して
センサカテーテル41を押し引きするだけでその位置の
選択及び調整が簡単に行うことができる。
【0055】図11及び図12を参照して、本発明の第
5の実施の形態を説明する。図11はその触覚センサを
内視鏡に挿通した状態の内視鏡先端部の斜視図、図12
はその実施形態に係る触覚センサの使用手順を示す説明
図である。硬さセンサ部43を先端に内蔵してなるセン
サカテーテル41については前述した第4の実施の形態
と同様である。このセンサカテーテル41を使用すると
きに用いる内視鏡100は、挿入部101における先端
部102に固定部材としての透明な筒状部材からなるフ
ード部材103を装着して構成されている。フード部材
103は弾性部材によって形成しても良く、また、内視
鏡100の先端部102に対して着脱自在に装着する。
内視鏡100は軟性式内視鏡のものであり、その挿入部
105の先端部102は湾曲部106を湾曲操作するこ
とによってその位置と向きが変えられるようになってい
る。
5の実施の形態を説明する。図11はその触覚センサを
内視鏡に挿通した状態の内視鏡先端部の斜視図、図12
はその実施形態に係る触覚センサの使用手順を示す説明
図である。硬さセンサ部43を先端に内蔵してなるセン
サカテーテル41については前述した第4の実施の形態
と同様である。このセンサカテーテル41を使用すると
きに用いる内視鏡100は、挿入部101における先端
部102に固定部材としての透明な筒状部材からなるフ
ード部材103を装着して構成されている。フード部材
103は弾性部材によって形成しても良く、また、内視
鏡100の先端部102に対して着脱自在に装着する。
内視鏡100は軟性式内視鏡のものであり、その挿入部
105の先端部102は湾曲部106を湾曲操作するこ
とによってその位置と向きが変えられるようになってい
る。
【0056】フード部材103は内視鏡100の先端部
102における先端面107の周囲を取り囲む。先端面
107には一般的な内視鏡と同様、観察窓111や照明
窓112が設けられ、さらに処置具挿通用チャンネル1
13の先端開口114が形成されている。センサカテー
テル41は、処置具挿通用チャンネル113に挿通され
て先端開口114からフード部材103の内側に突き出
されるようになっている。
102における先端面107の周囲を取り囲む。先端面
107には一般的な内視鏡と同様、観察窓111や照明
窓112が設けられ、さらに処置具挿通用チャンネル1
13の先端開口114が形成されている。センサカテー
テル41は、処置具挿通用チャンネル113に挿通され
て先端開口114からフード部材103の内側に突き出
されるようになっている。
【0057】次に、この使用方法を説明する。まず、内
視鏡100の挿入部105を患者の体腔内に挿入し、図
12(a)で示すように、硬さ測定を行いたい対象物1
16を観察しながらその部位に先端部102を近付け
る。ついで、図12(b)で示すように、フード部材1
03の先端縁を対象物116の表面に当てることによ
り、その対象物116の表面にフード部材103を保持
固定させる。したがって、固定部材としてのフード部材
103と同時に内視鏡100の挿入部105における先
端部102も固定され、安定した状態に保持される。
視鏡100の挿入部105を患者の体腔内に挿入し、図
12(a)で示すように、硬さ測定を行いたい対象物1
16を観察しながらその部位に先端部102を近付け
る。ついで、図12(b)で示すように、フード部材1
03の先端縁を対象物116の表面に当てることによ
り、その対象物116の表面にフード部材103を保持
固定させる。したがって、固定部材としてのフード部材
103と同時に内視鏡100の挿入部105における先
端部102も固定され、安定した状態に保持される。
【0058】そして、図9(c)で示すように、内視鏡
100の処置具挿通用チャンネル113内に挿入したセ
ンサカテーテル41を前進させると、位置決め状態でフ
ード部材103の内側に位置する領域の対象物116の
表面にセンサカテーテル41の先端を接触させることが
できる。すると、硬さセンサ部43はその接触により共
振状態が変化し、その出力を計測部本体で硬さ情報に変
換することができる。
100の処置具挿通用チャンネル113内に挿入したセ
ンサカテーテル41を前進させると、位置決め状態でフ
ード部材103の内側に位置する領域の対象物116の
表面にセンサカテーテル41の先端を接触させることが
できる。すると、硬さセンサ部43はその接触により共
振状態が変化し、その出力を計測部本体で硬さ情報に変
換することができる。
【0059】以上説明した発明の構成は、以下のように
要約され得る。 [1群] (1)測定対象物に接触する接触部を有し電気音響変換
器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接触部の
周辺部に設けられ前記接触部が接触する測定対象物に当
たり位置決めされる固定部材とを有することを特徴とす
る触覚センサ。
要約され得る。 [1群] (1)測定対象物に接触する接触部を有し電気音響変換
器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接触部の
周辺部に設けられ前記接触部が接触する測定対象物に当
たり位置決めされる固定部材とを有することを特徴とす
る触覚センサ。
【0060】(2)(1)記載の触覚センサにおいて、
前記固定部材は前記機械的振動系の接触部との間にて振
動を遮断するように設けられてなることを特徴とする。 (3)(2)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
と前記機械的振動系との間に、弾性部材を介在させるこ
とにより、振動を遮断してなることを特徴とする。 (4)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は略円筒形状であることを特徴とする。 (5)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は先端部に切り欠き部を有することを特徴とする。 (6)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は側面部に貫通穴を有することを特徴とする。 (7)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は弾性材料からなることを特徴とする。 (8)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は樹脂材料からなることを特徴とする。 (9)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は合成ゴム材料からなることを特徴とする。 (10)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、圧電セラミクスからなることを特徴とす
る。 (11)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、磁歪材料からなることを特徴とする。 (12)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、電歪材料からなることを特徴とする。 (13)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、水晶振動子からなることを特徴とする。 (14)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、高分子圧電材料からなることを特徴とす
る。 (15)(14)記載の高分子圧電材料は、PVDFであ
ることを特徴とする。
前記固定部材は前記機械的振動系の接触部との間にて振
動を遮断するように設けられてなることを特徴とする。 (3)(2)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
と前記機械的振動系との間に、弾性部材を介在させるこ
とにより、振動を遮断してなることを特徴とする。 (4)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は略円筒形状であることを特徴とする。 (5)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は先端部に切り欠き部を有することを特徴とする。 (6)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は側面部に貫通穴を有することを特徴とする。 (7)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は弾性材料からなることを特徴とする。 (8)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は樹脂材料からなることを特徴とする。 (9)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は合成ゴム材料からなることを特徴とする。 (10)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、圧電セラミクスからなることを特徴とす
る。 (11)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、磁歪材料からなることを特徴とする。 (12)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、電歪材料からなることを特徴とする。 (13)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、水晶振動子からなることを特徴とする。 (14)(1)記載の触覚センサにおいて、前記電気音
響変換器は、高分子圧電材料からなることを特徴とす
る。 (15)(14)記載の高分子圧電材料は、PVDFであ
ることを特徴とする。
【0061】[2群] (1)測定対象物に接触する接触部を有し電気音響変換
器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接触部の
周辺部に設けられ前記接触部が接触する測定対象物に当
たり位置決めされると共に前記接触部に対して可動式の
固定部材とを有することを特徴とする触覚センサ。 (2)(1)記載の触覚センサにおいて、機械的振動系
を帰還ループによる自励発振回路によって共振状態で振
動させ、接触部が物体と接触したときの共振状態の変化
情報を得て、物体の硬さ情報とすることを特徴とする。 (3)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は、前記機械的振動系の接触部との間にて振動を遮断す
るように設けられてなることを特徴とする。
器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接触部の
周辺部に設けられ前記接触部が接触する測定対象物に当
たり位置決めされると共に前記接触部に対して可動式の
固定部材とを有することを特徴とする触覚センサ。 (2)(1)記載の触覚センサにおいて、機械的振動系
を帰還ループによる自励発振回路によって共振状態で振
動させ、接触部が物体と接触したときの共振状態の変化
情報を得て、物体の硬さ情報とすることを特徴とする。 (3)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
は、前記機械的振動系の接触部との間にて振動を遮断す
るように設けられてなることを特徴とする。
【0062】(4)(1)記載の触覚センサにおいて、
前記固定部材が、前記機械的振動系の接触部に対しての
位置決め手段を有することを特徴とする。 (5)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
が、前記機械的振動系の部材を囲むチューブ状であるこ
とを特徴とする触覚センサ。 (6)(1)〜(5)記載の触覚センサにおいて、内視
鏡のチャンネル内に挿通可能であることを特徴とする。 (7)(1)記載の触覚センサにおいて、前記機械的振
動系の部材が内視鏡に挿通可能であり、前記固定部材
が、内視鏡の挿入部先端に配置されていることを特徴と
する。 (8)(7)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
が、内視鏡に対し着脱自在であることを特徴とする。 (9)(7)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
が、透明な材質で形成されていることを特徴とする。 (10)(7)記載の触覚センサにおいて、前記固定部
材は、フード状であることを特徴とする。 (11)(10)記載の触覚センサにおいて、前記フー
ド状の固定部材の一部に切欠き、または貫通孔を設けた
ことを特徴とする。 (12)(1)記載の触覚センサにおいて、機械的振動
系が振動を発する振動子と物体に接触する接触子とから
形成され、前記接触子の物体に接触する先端の接触面
が、触覚センサの外径よりも大きな直径を持つ球面の一
部である形状であることを特徴とする。 (13)(1)記載の触覚センサにおいて、前記機械的
振動系が振動を発する振動子と物体に接触する接触子と
から形成され、前記接触子の物体に接触する先端の接触
面の外径が、振動子と接続されている結合部の外形より
も大きい形状であることを特徴とする。 (14)(13)記載の触覚センサにおいて、接触子の
断面積が結合部から接触面にかけて連続的に変化してい
る形状であることを特徴とする。 (15)(13)記載の触覚センサにおいて、接触子の
側面の形状が結合部から接触面にかけてアール面によっ
て滑らかに形成されていることを特徴とする。
前記固定部材が、前記機械的振動系の接触部に対しての
位置決め手段を有することを特徴とする。 (5)(1)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
が、前記機械的振動系の部材を囲むチューブ状であるこ
とを特徴とする触覚センサ。 (6)(1)〜(5)記載の触覚センサにおいて、内視
鏡のチャンネル内に挿通可能であることを特徴とする。 (7)(1)記載の触覚センサにおいて、前記機械的振
動系の部材が内視鏡に挿通可能であり、前記固定部材
が、内視鏡の挿入部先端に配置されていることを特徴と
する。 (8)(7)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
が、内視鏡に対し着脱自在であることを特徴とする。 (9)(7)記載の触覚センサにおいて、前記固定部材
が、透明な材質で形成されていることを特徴とする。 (10)(7)記載の触覚センサにおいて、前記固定部
材は、フード状であることを特徴とする。 (11)(10)記載の触覚センサにおいて、前記フー
ド状の固定部材の一部に切欠き、または貫通孔を設けた
ことを特徴とする。 (12)(1)記載の触覚センサにおいて、機械的振動
系が振動を発する振動子と物体に接触する接触子とから
形成され、前記接触子の物体に接触する先端の接触面
が、触覚センサの外径よりも大きな直径を持つ球面の一
部である形状であることを特徴とする。 (13)(1)記載の触覚センサにおいて、前記機械的
振動系が振動を発する振動子と物体に接触する接触子と
から形成され、前記接触子の物体に接触する先端の接触
面の外径が、振動子と接続されている結合部の外形より
も大きい形状であることを特徴とする。 (14)(13)記載の触覚センサにおいて、接触子の
断面積が結合部から接触面にかけて連続的に変化してい
る形状であることを特徴とする。 (15)(13)記載の触覚センサにおいて、接触子の
側面の形状が結合部から接触面にかけてアール面によっ
て滑らかに形成されていることを特徴とする。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、測
定の対象物が生体組織やゴム等の柔らかい物体であって
も、固定部材が測定対象物に当たり位置決め規制させる
ので、機械的振動系の接触部が測定部位から滑ることを
防止し、接触部を安定させて確実に接触させるから測定
条件が定まり、精度の良い安定した硬さ測定が可能であ
る。また、固定部材が測定部位の変形を抑えるために測
定誤差を小さくすることができるとともに、安定した測
定を容易に行うことができる。さらに、固定部材を可動
式とした本発明によれば、測定対象物に接触させる測定
条件の設定が変形可能であり、その変更を正確かつ容易
に行うことができる。
定の対象物が生体組織やゴム等の柔らかい物体であって
も、固定部材が測定対象物に当たり位置決め規制させる
ので、機械的振動系の接触部が測定部位から滑ることを
防止し、接触部を安定させて確実に接触させるから測定
条件が定まり、精度の良い安定した硬さ測定が可能であ
る。また、固定部材が測定部位の変形を抑えるために測
定誤差を小さくすることができるとともに、安定した測
定を容易に行うことができる。さらに、固定部材を可動
式とした本発明によれば、測定対象物に接触させる測定
条件の設定が変形可能であり、その変更を正確かつ容易
に行うことができる。
【図1】第1実施の形態に係る触覚センサと硬さ測定系
からなる硬さ計測システムを示すブロック図。
からなる硬さ計測システムを示すブロック図。
【図2】第1の実施形態に係る触覚センサの先端部の内
部構造を示す断面図。
部構造を示す断面図。
【図3】第1の実施形態に係る触覚センサの先端部の外
観を示す外観図。
観を示す外観図。
【図4】第2の実施形態に係る触覚センサの先端構造を
示す一部破断した外形図。
示す一部破断した外形図。
【図5】第3の実施形態に係る触覚センサの先端構造を
示す断面図。
示す断面図。
【図6】第4の実施形態に係るものであって、内視鏡的
に使用する場合の触覚センサと硬さ測定系からなる硬さ
計測システムの概略的な構成の説明図。
に使用する場合の触覚センサと硬さ測定系からなる硬さ
計測システムの概略的な構成の説明図。
【図7】(a)は第4の実施形態に係る触覚センサの先
端部の内部構造を示す断面図、(b)はその実施形態に
係る触覚センサを内視鏡に挿通した状態の内視鏡先端部
の斜視図。
端部の内部構造を示す断面図、(b)はその実施形態に
係る触覚センサを内視鏡に挿通した状態の内視鏡先端部
の斜視図。
【図8】第4の実施形態に係る触覚センサにおいての固
定用チューブを装着した触覚センサの手元部の構造を示
す断面図。
定用チューブを装着した触覚センサの手元部の構造を示
す断面図。
【図9】第4の実施形態に係る触覚センサの使用手順を
示す説明図。
示す説明図。
【図10】(a)は、第4の実施形態に係る触覚センサ
の接触子の変形例を示すその先端部の内部構造を示す断
面図、(b)は、センサ固定用チューブに対するセンサ
カテーテルの進退位置調節可能な位置決め機構の変形例
を示す断面図。
の接触子の変形例を示すその先端部の内部構造を示す断
面図、(b)は、センサ固定用チューブに対するセンサ
カテーテルの進退位置調節可能な位置決め機構の変形例
を示す断面図。
【図11】第5の実施の形態に係る触覚センサを内視鏡
に挿通した状態の内視鏡先端部の斜視図。
に挿通した状態の内視鏡先端部の斜視図。
【図12】第5の実施の形態に係る触覚センサの使用手
順を示す説明図。
順を示す説明図。
2…触覚センサ 8…電気音響変換器 9…接触子 10…フード部材 26…触覚センサ 27…接触子 28…フード部材(固定部材) 30…触覚センサ 31…フード部材(固定部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61B 1/00 300 H01L 41/08 Z
Claims (2)
- 【請求項1】測定対象物に接触する接触部を有し電気音
響変換器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接
触部の周辺部に設けられた固定部材とを有することを特
徴とする触覚センサ。 - 【請求項2】測定対象物に接触する接触部を有し電気音
響変換器を含む機械的振動系と、前記機械的振動系の接
触部の周辺部に設けられ前記接触部が接触する測定対象
物に当たり位置決めされると共に前記接触部に対して可
動式の固定部材とを有することを特徴とする触覚セン
サ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8246723A JPH10123037A (ja) | 1996-08-27 | 1996-09-18 | 触覚センサ |
US08/902,498 US5911694A (en) | 1996-08-22 | 1997-07-29 | Endoceliac physical quantity measuring apparatus having excellent measuring resolution |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-224268 | 1996-08-27 | ||
JP22426896 | 1996-08-27 | ||
JP8246723A JPH10123037A (ja) | 1996-08-27 | 1996-09-18 | 触覚センサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10123037A true JPH10123037A (ja) | 1998-05-15 |
Family
ID=26525960
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8246723A Withdrawn JPH10123037A (ja) | 1996-08-22 | 1996-09-18 | 触覚センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10123037A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001346757A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-18 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡装置 |
JP2008301903A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Univ Nihon | 2次元的硬さ測定装置 |
JP2013134165A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Kajima Corp | コンクリート等弾性係数が不知の材料のuci法による測定方法 |
WO2016157470A1 (ja) * | 2015-04-01 | 2016-10-06 | 学校法人慶應義塾 | 触覚センサ、医療装置及び医療システム |
-
1996
- 1996-09-18 JP JP8246723A patent/JPH10123037A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001346757A (ja) * | 2000-06-07 | 2001-12-18 | Olympus Optical Co Ltd | 内視鏡装置 |
JP2008301903A (ja) * | 2007-06-05 | 2008-12-18 | Univ Nihon | 2次元的硬さ測定装置 |
JP2013134165A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Kajima Corp | コンクリート等弾性係数が不知の材料のuci法による測定方法 |
WO2016157470A1 (ja) * | 2015-04-01 | 2016-10-06 | 学校法人慶應義塾 | 触覚センサ、医療装置及び医療システム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031202 |