JPH0984770A - 医療用触覚センサ - Google Patents

医療用触覚センサ

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JPH0984770A
JPH0984770A JP24187295A JP24187295A JPH0984770A JP H0984770 A JPH0984770 A JP H0984770A JP 24187295 A JP24187295 A JP 24187295A JP 24187295 A JP24187295 A JP 24187295A JP H0984770 A JPH0984770 A JP H0984770A
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tactile sensor
vibrator
probe
contactor
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JP24187295A
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Yuichi Ikeda
裕一 池田
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は体内の様々な部位の測定目的部位の生
体組織の触覚を1つのプローブ本体で測定することがで
き、体内の測定目的部位の生体組織の種類別に専用の形
状を持ったプローブ本体を格別に用意する必要がなく、
経済的な医療用触覚センサを提供することを最も主要な
特徴とする。 【解決手段】振動伝達部材8に雄ねじ部8aを形成する
とともに、接触子9にねじ穴9aを形成し、接触子9の
ねじ穴9aと振動伝達部材8の雄ねじ部8aとの螺合部
を介して接触子9をプローブ本体1に対して着脱可能に
結合させるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動する接触要素を
被測定物の生体組織に接触させて被測定物の硬さを測定
する医療用触覚センサに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、体内の生体組織の硬さを測定す
る医療用触覚センサとして例えば、特公昭40−272
36号公報、特開平1−189583号公報、特開平2
−290529号公報等に示されるように超音波振動す
るプローブを生体組織等の対象物(被測定物)に接触さ
せ、プローブの共振周波数の変化を検知することによっ
て生体組織等の対象物の硬さを測定する測定器が従来よ
り知られている。このような測定器は例えば患者の皮膚
の弾性度を測定したり、或いは内視鏡下で使用すること
によって、体内の粘膜下に局部的に存在する腫瘍の位置
を正しく特定するために用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、人体内
には様々な種類の生体組織があるので、従来の医療用触
覚センサでは、所望の生体組織の触覚を測定するために
は測定目的部位の生体組織に対応したそれぞれ専用の接
触子の形状、形態を持つプローブを用意する必要があ
る。そのため、予め用意するプローブの種類が増えるの
で、不経済なものとなる問題がある。
【0004】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、体内の様々な部位の測定目的部位の生
体組織の触覚を1つのプローブ本体で測定することがで
き、体内の測定目的部位の生体組織の種類別に専用の形
状を持ったプローブ本体を格別に用意する必要がなく、
経済的な医療用触覚センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は被測定物の生体
組織に接触される接触要素と、振動を発生させる振動子
と、この振動子を共振周波数で振動させるための発振回
路と、前記振動子を共振周波数で振動させた状態で前記
接触要素を前記被測定物に接触させたときの前記共振周
波数の変化量を検出し、前記被測定物の硬さの情報を得
る硬さ検出手段と、前記接触要素を保持するプローブ本
体と、このプローブ本体に対して前記接触要素を着脱可
能に連結する連結手段とを具備したものである。
【0006】上記構成により、体内の生体組織の様々な
部位の形状毎に予めそれぞれ独立に設けられた複数種類
の接触要素の中から所望の接触要素を選択して1つのプ
ローブ本体に適宜着脱交換し、測定目的部位の生体組織
の種類に合わせて好適な形状を持つ接触要素をプローブ
本体に連結して測定目的部位の生体組織を測定できるよ
うにしたことにより、目的とする体内の生体組織の部位
に対して専用のプローブを個別に用意する必要をなく
し、経済性を高めるようにしたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1(A),(B)および図2を参照して説明する。
図1(A)は本実施の形態の医療用触覚センサ全体の概
略構成を示すものである。この医療用触覚センサにはプ
ローブ本体1が設けられている。このプローブ本体1に
は図2に示すように生体内(患者Pの体内)に挿入され
る挿入部2と、この挿入部2の基端部に連結され、図示
しない測定者が把持する手元側の把持部3とが設けられ
ている。なお、プローブ本体1の把持部3は医療用触覚
センサの電源19に接続されている。
【0008】また、プローブ本体1の挿入部2の先端部
には先端ユニット2Uが設けられている。この先端ユニ
ット2Uには略円筒状のケーシング4が設けられてい
る。さらに、このケーシング4の略軸心部には円筒状の
振動子5が配設されている。この振動子5としては圧電
セラミックが用いられる。なお、振動子5としては水晶
発振子、磁歪素子、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)
でも良い。
【0009】また、振動子5は径方向に分極されてい
る。すなわち、図1(B)に示すようにこの振動子5の
内周面には陽極としての円筒状の第1電極6、外周面に
は陰極としての円筒状の第2電極7がそれぞれ取付けら
れている。そして、振動子5の内外周面の電極6,7間
に時間変動する電圧を印加することにより、振動子5は
径方向と軸方向に同時に変形する機械的振動、いわゆる
呼吸運動を行うようになっている。
【0010】さらに、振動子5の中心部には振動伝達部
材8が接着されている。この振動伝達部材8の先端側は
軸方向前方に延設されている。そして、この振動伝達部
材8の先端部には連結手段としての雄ねじ部8aが形成
されている。
【0011】また、振動伝達部材8の雄ねじ部8aには
患者Pの体内の生体組織である被測定物Hに接触される
接触子(接触要素)9がねじ結合されている。すなわ
ち、この接触子9の後端部には軸心部に振動伝達部材8
の雄ねじ部8aと螺合する連結手段としてのねじ穴9a
が形成されている。そして、この接触子9のねじ穴9a
が振動伝達部材8の雄ねじ部8aに螺挿され、接触子9
がプローブ本体1に対して着脱可能に結合されている。
この場合、接触子9としては体内の生体組織の様々な部
位の形状毎にそれぞれ対応する好適な形状を持つ複数種
類の接触子9が予めそれぞれ独立に設けられている。そ
して、触覚センサの使用時には複数種類の接触子9の中
から測定目的部位の生体組織の種類に合わせて好適な形
状を持つ所望の接触子9を選択して1つのプローブ本体
1に適宜着脱交換できるようになっている。
【0012】また、プローブ本体1にはケーシング4の
先端部に接触子9を軸心方向に移動自在に保持する保持
穴部4aが形成されている。そして、接触子9はプロー
ブ本体1の保持穴部4aの先端開口部から外部側に突出
された状態で保持されている。
【0013】さらに、ケーシング4の先端部には保持穴
部4aの内周面にリング状の取付け溝4bが形成されて
いる。この取付け溝4bにはリング状の弾性部材10が
嵌着されている。そして、接触子9はこの弾性部材10
を介してケーシング4の先端部に軸心方向に移動自在に
弾性支持されている。このようにプローブ本体1と接触
子9との間に弾性部材10が介在するために、機械的な
振動が接触子9からプローブ本体1のケーシング4側に
伝達されることはない。
【0014】また、振動子5の前端部には検出素子(振
動検出手段)11が振動子5と同軸的に密着して設置さ
れている。この検出素子11は振動子5の前方の振動の
節部近傍に配置されている。この検出素子11の材料と
しては、振動子5と同様に、圧電セラミック、水晶発振
子などが用いられる。
【0015】さらに、検出素子11には陽極としての電
極12が取付けられている。そして、この検出素子11
は振動子5に協調して振動することによって、振動子5
の振動の振幅、周波数をモニタするためのセンサとして
作用させることができるようになっている。
【0016】また、検出素子11の電極12はアンプ回
路13に接続されている。さらに、このアンプ回路13
にはフィルタ回路14が接続されている。このフィルタ
回路14は例えばゲイン(信号増幅率)が周波数に対し
て変化する周波数帯域を持つバンドパスフィルタの特性
をもっている。なお、フィルタ回路14としてはバンド
パスフィルタ以外にも、例えばローパスフィルタ、ハイ
パスフィルタ、ノッチフィルタ、積分回路、微分回路、
ピーキング増幅器など、ゲインが周波数に対して変化す
る周波数帯域を持つ回路であれば良い。さらに、このフ
ィルタ回路14には振動子5の第1電極6が接続されて
いる。なお、振動子5の第2電極7は接地されている。
【0017】そして、本実施の形態の医療用触覚センサ
では検出素子11の出力信号は、アンプ回路13を経
て、フィルタ回路14に入力される。さらに、フィルタ
回路14の出力は、再びプローブ本体1内に戻り、振動
子5に入力され、振動子5の駆動信号になる。すなわ
ち、振動子5、検出素子11、アンプ回路13、フィル
タ回路14にて帰還ループによる自励発振の閉回路15
が形成されている。この自励発振回路15によってプロ
ーブ本体1内の振動子5、検出素子11、振動伝達部材
8、接触子9からなる機械的振動系16全体を一体的に
機械的な共振状態で振動させるようになっている。この
とき、振動子5の後端部および接触子9の先端部が振動
の腹部となり、検出素子11の位置が振動の節部となる
定在波振動が発生するように設定されている。
【0018】また、フィルタ回路14には硬さ情報検出
手段としての電圧測定手段17、周波数測定手段18が
それぞれ接続されている。そして、動作中の自励発信回
路15の電圧および周波数はフィルタ回路14からの出
力信号にもとづいて電圧測定手段17および周波数測定
手段18によってそれぞれモニタすることができるよう
になっている。なお、電圧測定手段17、周波数測定手
段18は、自励発振回路15に接続されていれば、どの
位置に設けても良い。
【0019】また、図2中で、21は本実施の形態の医
療用触覚センサと組合せて使用される内視鏡を示すもの
である。この内視鏡21には生体内(患者Pの体内)に
挿入される挿入部22と、この挿入部22の基端部に連
結され、図示しない測定者が把持する手元側の把持部2
3とが設けられている。さらに、把持部23の後端部に
はカメラヘッド24が取付けられている。このカメラヘ
ッド24はCCU(カメラコントロールユニット)25
に接続されている。さらに、このCCU25にはモニタ
26が接続されている。
【0020】次に、上記構成の本実施の形態の医療用触
覚センサの作用について説明する。ここでは、図2に示
すように本実施の形態の医療用触覚センサのプローブ本
体1を内視鏡21による観察下で使用して患者Pの体内
の触診を行う作業を一例として説明する。
【0021】まず、触覚センサの使用時には予め、独立
に設けられている複数種類の接触子9の中から測定目的
部位の生体組織の種類に合わせて好適な形状を持つ所望
の接触子9が選択される。続いて、ここで選択された接
触子9がプローブ本体1に装着される。このとき、振動
伝達部材8の雄ねじ部8aに接触子9のねじ穴9aが螺
挿され、接触子9がプローブ本体1に対して着脱可能に
結合される。
【0022】また、患者Pの腹壁部Yには2本のトラカ
ール27,28が穿刺されている。そして、一方のトラ
カール27を通して内視鏡21の挿入部22が患者Pの
腹腔Z内に挿入され、他方のトラカール28を通して医
療用触覚センサのプローブ本体1の挿入部2が患者Pの
腹腔Z内に挿入されている。
【0023】また、内視鏡21で得た腹腔Z内の映像
は、カメラヘッド24によって撮像され、画像信号に変
換される。そして、カメラヘッド24から出力された画
像信号はCCU25で信号処理された後、モニタ26上
に送られ、このモニタ26の画面上に内視鏡像が映し出
される。
【0024】そして、図示しない術者はモニタ26上の
内視鏡像を見ながら、触覚センサのプローブ本体1を次
のように操作する。自励発振回路15によってプローブ
本体1内の振動子5、検出素子11、振動伝達部材8、
接触子9からなる機械的振動系16全体を一体的に機械
的な共振状態で振動させる。このとき、動作中の自励発
信回路15の電圧および周波数はフィルタ回路14から
の出力信号にもとづいて電圧測定手段17および周波数
測定手段18によってそれぞれモニタされる。この状態
で、測定者はプローブ本体1を手に持って共振振動して
いる接触子9の先端を被測定物Hに接触させる。
【0025】このときに電圧測定手段17および周波数
測定手段18によってモニタされる自励発信回路15の
電圧および周波数は被測定物Hの硬さに応じて変化す
る。したがって、電圧測定手段17、周波数測定手段1
8でモニタされる自励発信回路15の電圧の変化および
共振周波数の変化を読みとることによって、被測定物H
の硬さを測定することができる。そして、この測定結果
に基いて腹腔Z内の臓器等の生体組織である被測定物H
の内部の病変部、例えば、腫瘤等の位置を触覚により探
し出す。なお、触覚センサの測定情報は、周波数、電圧
をそのまま読み取ってもよいし、モニタ26の画面上に
表示される内視鏡像の上に重ねて触覚センサの測定情報
をグラフ表示してもよい。
【0026】そこで、上記構成の本実施の形態による触
覚センサによれば次の効果を奏する。すなわち、振動伝
達部材8の先端部に連結手段としての雄ねじ部8aを形
成するとともに、接触子9の後端部に振動伝達部材8の
雄ねじ部8aと螺合するねじ穴9aを形成し、接触子9
のねじ穴9aと振動伝達部材8の雄ねじ部8aとの螺合
部を介して接触子9をプローブ本体1に対して着脱可能
に結合させるようにしたので、接触子9として体内の生
体組織の様々な部位の形状毎にそれぞれ対応する好適な
形状を持つ複数種類の接触子9を予めそれぞれ独立に設
けることにより、触覚センサの使用時に複数種類の接触
子9の中から測定目的部位の生体組織の種類に合わせて
好適な形状を持つ所望の接触子9を選択して1つのプロ
ーブ本体1に適宜着脱交換することができる。
【0027】そのため、測定目的部位の生体組織の種類
に合わせて好適な形状を持つ所望の接触子9を選択して
プローブ本体1の振動伝達部材8に装着する簡単な操作
によって体内の様々な部位の測定目的部位の生体組織の
触覚を1つのプローブ本体1で測定することができるの
で、従来のように体内の測定目的部位の生体組織の種類
別に専用の形状を持った専用のプローブを個別に用意す
る必要がなく、経済性を高めることができる。
【0028】また、ゲインが周波数に対して変化する周
波数帯域を持つバンドパスフィルタの特性をもっている
フィルタ回路14を自励発振回路15の中に介設し、フ
ィルタ回路14を除く自励発振回路15の共振周波数
を、フィルタ回路14のゲインが周波数に対して変化す
る周波数帯域に設定したので、患者Pの体内の触診時に
被測定物Hのわずかな硬さ、すなわち音響インピーダン
スの変化に対しても自励発振回路15の周波数変化、電
圧の変化を大きくすることができる。そのため、構成が
簡単で、安価であるにもかかわらず、被測定物Hのわず
かな硬さの変化にも敏感に反応し、患者Pの体内の触診
を高精度に行うことができる。
【0029】さらに、機械的振動系16の振動の機械的
ひずみのもっとも大きい振動子5の前方の振動の節部近
傍に検出素子11を配置したので、被測定物Hの硬さの
情報検出時に検出素子11で検出される信号の電圧が大
きく、ノイズに対して強い構造とし、安定した自励発振
を行うことができる。そのため、硬さ情報検出手段とし
ての電圧測定手段17、周波数測定手段18で共振周波
数の変化量を検出する際の電気的ひずみが小さく、結果
として精度の高い測定を行うことができる。従って、一
層診断能力の高い触覚センサとすることができる。
【0030】また、図3(A)乃至図5は本発明の第2
の実施の形態を示すものである。これは、第1の実施の
形態の医療用触覚センサにおけるプローブ本体1の挿入
部2の先端部に図3(A)に示すように第1の実施の形
態とは異なる構成の先端ユニット31を設けたものであ
る。
【0031】すなわち、本実施の形態の先端ユニット3
1には略円筒状のケーシング32が設けられている。こ
のケーシング32の基端部は挿入部2の細長い硬性パイ
プ33の先端部に管状の連結部材34を介して連結され
ている。
【0032】さらに、ケーシング32の先端部には管状
のキャップ保持部材35が固定されている。このキャッ
プ保持部材35の基端部にはケーシング32の内方向に
突設された突設部36が形成されている。
【0033】また、キャップ保持部材35の内周面には
先端部側に大径な大径穴部37、基端部(突設部36)
側に小径穴部38がそれぞれ形成されている。さらに、
キャップ保持部材35の小径穴部38の先端部側には雌
ねじ部39が形成されている。
【0034】また、キャップ保持部材35の雌ねじ部3
9にはケーシング32の先端部に配設された円筒状のキ
ャップ部材40が螺着されている。ここで、キャップ部
材40の基端部側の外周面には雄ねじ部41が形成され
ている。そして、このキャップ部材40の雄ねじ部41
がキャップ保持部材35の雌ねじ部39に螺着されるこ
とにより、キャップ部材40がキャップ保持部材35に
着脱可能に取付けられている。
【0035】さらに、キャップ部材40の外周面におけ
るキャップ保持部材35の大径穴部37との接触面には
リング状の取付け溝42が形成されている。この取付け
溝42にはキャップ部材40の外周面とキャップ保持部
材35の大径穴部37の内周面との間をシールするリン
グ状の弾性部材43が嵌着されている。
【0036】また、ケーシング32の略軸心部に配設さ
れた円筒状の検出素子11の前端部には外方向に延設さ
れたフランジ部材44が設けられている。そして、この
フランジ部材44の位置が振動子5の前方の振動の節部
になるように設計されている。
【0037】さらに、フランジ部材44の前後には弾性
材料によって形成されたリング状の弾性支持部材45が
配設されている。ここで、フランジ部材44は前後の弾
性支持部材45間に挾持されている。そして、フランジ
部材44およびその前後の弾性支持部材45はキャップ
保持部材35の小径穴部38内に収容され、かつキャッ
プ保持部材35の突設部36とキャップ部材40の基端
部との間で位置決め固定されている。したがって、振動
子5、検出素子11、振動伝達部材8、接触子9からな
る機械的振動系16は振動子5の前方の振動の節部に配
置されたフランジ部材44によって前後の弾性支持部材
45を介してケーシング32のキャップ保持部材35に
位置決めされた状態で結合されているので、機械的振動
系16の機械的振動がケーシング32に伝達されること
はない。
【0038】また、接触子9の外周面にはリング状の取
付け溝46が形成されている。この取付け溝46にはリ
ング状の弾性部材47が嵌着されている。そして、この
弾性部材47によって接触子9の外周面とキャップ部材
40の内周面との間がシールされている。
【0039】また、図3(B)は本実施の形態の第1の
交換用接触子51、同図(C)は本実施の形態の第2の
交換用接触子52をそれぞれ示すものである。ここで、
第1の交換用接触子51および第2の交換用接触子52
には図3(A)の接触子9のねじ穴9aと同様に振動伝
達部材8の雄ねじ部8aに螺合するねじ穴9aがそれぞ
れ形成されている。さらに、第1の交換用接触子51お
よび第2の交換用接触子52の外周面には図3(A)の
接触子9と同様に弾性部材47の取付け溝46がそれぞ
れ形成されている。
【0040】また、第1の交換用接触子51の先端部に
は図3(A)の接触子9の先端部の接触面の接触面積よ
りも接触面積が小さな小面積接触部53が形成され、第
2の交換用接触子52の先端部には針状の接触部54が
形成されている。
【0041】そこで、上記構成の本実施の形態による触
覚センサによれば必要に応じて図3(A)の接触子9に
交換して第1の交換用接触子51および第2の交換用接
触子52をプローブ本体1の先端ユニット31に適宜連
結することができる。そして、第1の交換用接触子51
をプローブ本体1の先端ユニット31に取付けた場合に
は図4に示すように患者Pの体内の臓器H1 表面の触診
を行う際に、接触面積の小さな小面積接触部53を用い
て臓器H1 の内部の小さな病変部H2 を効果的に触診す
ることができる。
【0042】また、第2の交換用接触子52をプローブ
本体1の先端ユニット31に取付けた場合には図5に示
すように患者Pの体内の臓器H1 の内部に針状の接触部
54を突き刺した状態で臓器H1 の内部の小さな病変部
2 を効果的に触診することができる。
【0043】したがって、本実施の形態でも触覚センサ
の使用時に複数種類の接触子9、51、52の中から測
定目的部位の生体組織の種類に合わせて好適な形状を持
つ所望の接触子9、または51、52を選択して1つの
プローブ本体1に適宜着脱交換することができるので、
第1の実施の形態と同様、従来のように体内の測定目的
部位の生体組織の種類別に専用の形状を持った専用のプ
ローブを個別に用意する必要がなく、経済性を高めるこ
とができる。
【0044】また、先端ユニット31の先端部にはキャ
ップ部材40が着脱可能に連結されているので、プロー
ブ本体1の使用後に、体腔内の血液などの体液や、汚物
で、接触子9が汚れたとき、キャップ部材40を先端ユ
ニット31から取外して洗浄できる。
【0045】また、図6(A)〜(C)は本発明の第3
の実施の形態を示すものである。これは、図6(A),
(B)に示すように第2の実施の形態のプローブ本体1
における挿入部2の細長い硬性パイプ33および先端ユ
ニット31のケーシング32、連結部材34に代えて柔
軟なチューブ状の材料を用いて作成した可撓管部61を
設けたものである。
【0046】さらに、本実施の形態では第2の実施の形
態のキャップ保持部材35とキャップ部材40とを一体
化した略円筒状の保持部材62が設けられている。そし
て、この保持部材62の基端部に可撓管部61の先端部
が連結されている。
【0047】また、本実施の形態におけるプローブ本体
1は、図6(C)に示すように例えば、消化管用ビデオ
スコープ、消化管用ファイバースコープ等の軟性の内視
鏡装置71の処置具挿通チャンネル72に挿入されて体
内、例えば患者Pの食道H3内に導かれるようになって
いる。そして、患者Pの食道H3 内の病変部H4 の内視
鏡下の触診に使用できるようになっている。
【0048】ここで、内視鏡装置71には体腔内に挿入
される挿入部73に細長い長尺な可撓管部74が設けら
れており、この可撓管部74の先端部に湾曲変形可能な
湾曲部75を介して先端構成部76が連結されている。
そして、先端構成部76の先端面には処置具挿通チャン
ネル72の先端開口部とともに、照明光を導くライトガ
イドに連結された照明窓部77および観察光学系に連結
された観察窓部78がそれぞれ配設されている。
【0049】なお、触覚センサのプローブ本体1の挿入
部2の外径寸法は内視鏡装置71の処置具挿通チャンネ
ル72に挿入できる大きさに設定されている。さらに、
その他の構成は第2の実施の形態と同様であるため、第
2の実施の形態と同一部分には同一の符号を付してここ
ではその説明を省略する。
【0050】そこで、本実施の形態の触覚センサにあっ
ては次の効果を奏する。すなわち、第2の実施の形態の
プローブ本体1における挿入部2の細長い硬性パイプ3
3および先端ユニット31のケーシング32、連結部材
34に代えて柔軟な可撓管部61を設けたので、軟性の
内視鏡装置71の処置具挿通チャンネル72内を通して
プローブ本体1の挿入部2を患者の体内に導いた際に、
内視鏡装置71の湾曲部75を所望の方向に湾曲操作す
る操作にともないプローブ本体1の挿入部2を内視鏡装
置71の湾曲部75と一緒に湾曲させることができる。
そのため、内視鏡装置71の湾曲部75を所望の方向に
湾曲操作することにより、内視鏡装置71の視野を病変
部に向けるとともに、プローブ本体1の接触子9を患者
Pの食道H3 内の病変部H4 に的確に押し当てて接触さ
せることができ、食道H3 内の病変部H4 の触診を行う
ことができる。したがって、患者Pに対する侵襲が少な
く、苦痛の少ない触覚診断を行うことができる。
【0051】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々
変形実施できることは勿論である。次に、本出願の他の
特徴的な技術事項を下記の通り付記する。
【0052】記 (付記項1) 振動を発生させるための振動子と、生体
組織と接触し生体組織に振動子の発生した振動を与える
接触子と、振動子を共振周波数にて振動させるための発
振回路と、接触子を生体組織に接触させたときの共振周
波数の変化量を検出し、生体組織の硬さの情報とするた
めの検出回路からなる触覚センサにおいて、接触子が着
脱自在であることを特徴とする触覚センサ。
【0053】(付記項2) 振動を発生させるための振
動子と、生体組織と接触し生体組織に振動を与える接触
子と、振動子と結合され振動を接触子へ伝達するための
振動伝達部材と、振動子、振動伝達部材、接触子とから
なる振動系を共振周波数にて振動させるための発振回路
と、振動系に取り付けられ、振動系の振動を検出するた
めの検出素子と、測定部を生体組織に接触させたときの
共振周波数の変化量を検出し、生体組織の硬さの情報と
するための検出回路からなる触覚センサにおいて、接触
子が振動伝達部材に対して着脱自在であることを特徴と
する触覚センサ。
【0054】(付記項3) 上記振動子が圧電素子であ
る付記項1の触覚センサ。 (付記項4) 上記接触子が球面の接触面を持つ付記項
1の触覚センサ。 (付記項5) 上記接触子が針状の接触面を持つ付記項
1の触覚センサ。 (付記項6) 上記接触子が接触面積の異なる2つ以上
の接触子と着脱交換可能である付記項1の触覚センサ。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば1つのプローブ本体に対
して様々な接触部形状を持つ接触要素を着脱交換可能に
連結する連結手段を設けたので、体内の様々な部位の測
定目的部位の生体組織の触覚を1つのプローブ本体で測
定することができ、目的とする体内の測定目的部位に対
して専用のプローブを格別に用意する必要がなく、経済
的な医療用触覚センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は本発明の第1の実施の形態における
医療用触覚センサ全体の概略構成図、(B)は同実施の
形態の振動子の電極の取付け状態を示す要部の横断面
図。
【図2】 第1の実施の形態の触覚センサの使用状態を
示す概略構成図。
【図3】 (A)は本発明の第2の実施の形態の医療用
触覚センサのプローブ本体の挿入部の先端部分の縦断面
図、(B)は同実施の形態の第1の交換用接触子を示す
縦断面図、(C)は同実施の形態の第2の交換用接触子
を示す縦断面図。
【図4】 第2の実施の形態の第1の交換用接触子をプ
ローブ本体に取付けた場合の触覚センサの使用状態を示
す要部の斜視図。
【図5】 第2の実施の形態の第2の交換用接触子をプ
ローブ本体に取付けた場合の触覚センサの使用状態を示
す要部の斜視図。
【図6】 本発明の第3の実施の形態を示すもので、
(A)はプローブ本体の先端部分の縦断面図、(B)は
可撓管部の縦断面図、(C)はプローブ本体の使用状態
を示す要部の斜視図。
【符号の説明】
H…被測定物、1…プローブ本体、5…振動子、8…振
動伝達部材、8a…雄ねじ部(連結手段)、9…接触子
(接触要素)、9a…ねじ穴(連結手段)15…自励発
信回路、17…電圧測定手段(硬さ検出手段)、18…
周波数測定手段(硬さ検出手段)、51…第1の交換用
接触子(接触要素)、52…第2の交換用接触子(接触
要素)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定物の生体組織に接触される接触要
    素と、振動を発生させる振動子と、この振動子を共振周
    波数で振動させるための発振回路と、前記振動子を共振
    周波数で振動させた状態で前記接触要素を前記被測定物
    に接触させたときの前記共振周波数の変化量を検出し、
    前記被測定物の硬さの情報を得る硬さ検出手段と、前記
    接触要素を保持するプローブ本体と、このプローブ本体
    に対して前記接触要素を着脱可能に連結する連結手段と
    を具備したことを特徴とする医療用触覚センサ。
JP24187295A 1995-09-20 1995-09-20 医療用触覚センサ Pending JPH0984770A (ja)

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JP (1) JPH0984770A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7698961B2 (en) * 2004-05-31 2010-04-20 Novineon Healthcare Technology Partners Gmbh Tactile instrument

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7698961B2 (en) * 2004-05-31 2010-04-20 Novineon Healthcare Technology Partners Gmbh Tactile instrument

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